JP3066701B2 - 組合せ端子 - Google Patents

組合せ端子

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JP3066701B2
JP3066701B2 JP6015492A JP1549294A JP3066701B2 JP 3066701 B2 JP3066701 B2 JP 3066701B2 JP 6015492 A JP6015492 A JP 6015492A JP 1549294 A JP1549294 A JP 1549294A JP 3066701 B2 JP3066701 B2 JP 3066701B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等に搭載される
機器内に配線される複数の電線端末を一括的に接続可能
にするために電線端末に圧着した複数の板端子を一体化
した組合せ端子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のアース配線等に多用され
る板端子を複数個まとめて1箇所に接続する場合は、端
子前部に設けた取着部を積重ね、その取着孔を同心状に
重合してボルトによって車体要部に固定していた。しか
し、端子後部に設けた電線端末を圧着する加締部が立体
形状となるため、取着作業のとき加締部が相互干渉して
板状の取着部の正確な組合せが極めて困難となる。そし
て、取着部の基部に腰折れなどの変形を起すとともに、
各取着部間に間隙を生じて電線の端子機能に支障をもた
らすという欠点があった。
【0003】そこで、上記欠点を解決するため、図17
及び図18に示すように、一つの取着部2m及び2nに
接続部3m及び3nを連設した複式の板端子1M及び1
Nがある。しかし、この複式の板端子1M及び1Nで
は、接続部3m及び3nに電線4を加締て接続する必要
があるため、実際の機器などへの取着などに先立って、
多数の組電線要素を所定位置へ移動させ、1つの板端子
に複数の電線を圧着加工して整理するなど煩雑な作業を
必要としている。
【0004】そのため、上記作業の煩雑化を防止するた
めに、例えば組電線生産工程において、組電線要素のそ
れぞれに板端子を前もって接続しておき、コンベアーラ
インにおける配設時などにワンタッチで2つの板端子を
結合させる組合せ端子が、実公昭63−12543号公
報等に開示されている。
【0005】即ち、図19及び図20に示すように板端
子1Pは、締付けボルトを挿通する取着孔5を基板面6
pの中心部に設けた矩形状の取着部2pと、該取着部2
pに一体的に連設され外方へ突出する断面U字状の接続
部3pから構成されている。前記基板面6p上の取着孔
5を中心とした対向位置には、前記接続部3pの長手方
向に沿い、互いに平行な係止面7pと舌片状の係止面8
pが形成されている。この係止面7p,8pは、いずれ
も基板面6pから該基板面6pの板厚分の段差を有して
形成されており、係止面7pの上には嵌着孔9pが設け
られ、係止面8p上にはロック爪10pが設けられてい
る。
【0006】そして、図21に示すように、上記構成の
2つの板端子1P,1Rを取着部2p,2rが背合せと
なるようにして、鎖線で示す位置で重ね合わせる。次に
矢印方向にスライドさせて、板端子1Pの係止面7pと
板端子1Rの係止面8r、および板端子1Pの係止面8
pと板端子1Rの係止面7rとが相互に重なり合う。そ
して、嵌着孔9pとロック爪10r、およびロック爪1
0pと嵌着孔9rとが相互に係合されて2つの板端子1
P,1Rは一体的に結合される。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
の組合せ端子を構成する一方の板端子1Pは、係止面7
pに嵌着孔9pを開け、舌片状の係止面8pにロック爪
10pを切り起しており係止面7p,8pの断面積が減
少して強度が低下している。また、係止面7p,8pと
基板面6pとの間の段部は、折曲加工のため強度が上記
同様に低下してしまう。そのため、係合時に係止面7
p,8pや取着部2p全体の形状が変形して寸法変化を
生じ、板端子1P,1R相互の係合ができなくなり、容
易に外れてしまうなどの問題が発生する。
【0008】また、嵌着孔とロック爪との嵌合箇所が2
ケ所であるため、板端子1P,1Rの結合後にガタ付き
が発生して、外れ易くなる等の問題がある。更に、板端
子1P,1Rの組付け作業では、低い挿入力で係合で
き、係合後は高い保持力を得ることが望ましいが、例え
ばロック爪を小さくして低挿入力を図ると、保持力も小
さくなってしまう。また、逆に高保持力を図ると、挿入
力も大きくなってしまう。
【0009】また更には、適用電線径が異なり板厚が異
なる2種類の板端子を組合わせる場合は、下記のような
問題が発生する。即ち、組合せ端子の加締め形状は小径
電線(0.5〜2mm2 )用と、大径電線(2〜5mm
2 )とでは異なっており、通常は大径電線の加締め性能
を満足させるために板厚0.8mmの材料に統一して使
用している。しかし、0.5mm 2 程度の小径電線を板
厚0.8mmの板端子で加締めようとすると、圧着性が
安定せず、小径電線が板端子から外れてしまう場合があ
る。
【0010】そのため、図22に示すように大径電線に
板厚0.8mmの板端子Tを使用し、小径電線に板厚
0.6mmの板端子Uを使用すると、小径電線用の薄肉
の板端子Uの基板面6uとボルト21の接触面21aお
よび係止面14uと取付部材22の接触面22aとの間
に隙間23ができる。この隙間23によって締付けボル
ト21の押圧力が伝わらず締付け後のガタ付きや嵌合外
れの原因になる。
【0011】本発明の目的は、上記問題点に鑑みてなさ
れたものであり、板端子の強度低下を少なくして変形し
にくい構造とすることで外れやガタ付きのない確実な端
子相互の係合を実現できる組合せ端子を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、電
線を圧着する接続部と、中心に締付けボルトを挿通する
取着孔を備え、嵌合用のロック爪および嵌着段部を備え
た相互に嵌合する取着部とから成る板端子であり、前記
取着部が前記接続部から延設され、前記取着孔を挟んで
対向する基板面と、該基板間に突出するように並設さ
れ、前記取着孔を中心に対向した位置に形成された係止
面から成ると共に、2つの板端子の互いに対応した前記
ロック爪と前記嵌着段部が係合することで2つの板端子
が一体化される組合せ端子において、下記構成を特徴と
する組合せ端子により達成される。
【0013】(1)前記ロック爪または嵌着段部が、少
なくとも前記基板面の先端のいずれか一方の隅部に設け
られると共に、双方の前記係止面が重ね合わされてから
前記板端子相互の嵌合固定が行われる。
【0014】(2)前記ロック爪または嵌着段部が、少
なくとも前記基板面の先端のいずれか一方の隅部に設け
られると共に、対向した各々前記係止面の前記接続部の
長手方向に沿った幅寸法が相対的に異なっており、双方
の前記係止面が重ね合わされてから前記板端子相互の嵌
合固定が行われる。
【0015】(3)前記ロック爪または嵌着段部が、少
なくとも前記基板面の先端のいずれか一方の隅部に設け
られると共に、適用電線径の違いにより板厚がそれぞれ
異なる2つの板端子の内、板厚が薄い小径電線用板端子
の少なくとも基板面または係止面の片面上に複数個の突
起を設け、双方の前記係止面が重ね合わされてから前記
板端子相互の嵌合固定が行われる
【0016】
【作 用】本発明に係わる組合せ端子においては、ロッ
ク爪または嵌着段部が、少なくとも前記基板面の先端の
いずれか一方の隅部に設けられると共に、双方の係止面
が重ね合わされてから板端子相互の嵌合固定が行われ
る。即ち、嵌着段部およびロック爪が係止面上でなく基
板面上に設けられているので、係止面の断面積が減少せ
ず、強度の低下を少なくすることができる。そして、始
めに2つの板端子を重ね合せてから一方の板端子をスラ
イドさせて互いの係止面を重ね合せる。その後、板端子
相互の対応したロック爪と嵌着段部を係合することによ
り組合せ端子の組付けが完了する。よって、板端子相互
の係止面の重ね合せと、嵌着段部とロック爪との係合が
段階的に行われるので過剰な外力による変形を防止する
ことができる。
【0017】また、ロック爪または嵌着段部が、少なく
とも基板面の先端のいずれか一方の隅部に設けられると
共に、対向した各々係止面の接続部の長手方向に沿った
幅寸法が相対的に異なっており、双方の係止面が重ね合
わされてから板端子相互の嵌合固定が行われるので、基
板面と係止面との間の折り曲げ位置がずれることで強度
的な低下を少なくするとともに、双方の係止面が異なる
ことで誤組付けを防止することができる。
【0018】更に、ロック爪または嵌着段部が、少なく
とも基板面の先端のいずれか一方の隅部に設けられると
共に、適用電線径の違いにより板厚がそれぞれ異なる2
つの板端子の内、板厚が薄い小径電線用板端子の少なく
とも基板面または係止面の片面上に複数個の突起を設
け、双方の係止面が重ね合わされてから板端子相互の嵌
合固定が行われるので、板端子がボルト面および取付部
材面と確実に接触することができ、組合せ端子は嵌合外
れやガタ付きを起こさずに取付部材に固定することがで
きる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の組合せ端子の実施例を図1乃
至図14を参照して詳細に説明する。先ず、第1実施例
を図1乃至図4を参照して説明する。図1は本実施例の
組合せ端子を構成する板端子の平面図、図2は図1にお
ける側面図、図3は2つの板端子の組付け前の状態を示
す斜視図、図4は組付け後の状態を示す平面図である。
【0020】図1および図2に示すように板端子1は、
中心部に略円形の取着孔5を有する矩形板状の取着部2
と、該取着部2の一つの隅部より延設した被覆加締部1
5と導体加締部16から成るU字断面の電線接続部3か
ら構成されている。前記取着部2は、電線接続部3の長
手方向と直交し、かつ取着孔5を挟んで対向する2辺の
基板面6,6間に、傾斜状に折り曲げられて形成された
係止面14が形成されている。前記基板面6上の一方の
端部には、嵌着孔9が穿設されており、他方の端部に
は、下向きに切起したロック爪10が嵌着孔9に対向し
た位置に突設されている。また、基板面6と係止面14
との間には、切込み11,12が設けられている。尚、
上記嵌着孔9は本実施例では貫通孔であるが、必ずしも
貫通孔である必要はなく、ロック爪10が確実に係合で
きる深さであれば断面凹状の段部又は平面凹状の切欠き
部であっても良い。
【0021】図3に示すように板端子の組付けは、2つ
の板端子1A,1Bの内、一方の板端子1Aを上方から
係止面14aが背面を向けた他方の板端子1Bの係止面
14bの下側に重なり合うように図中の一点鎖線で示す
矢印に沿って横方向からスライドさせる。そして、板端
子1Aの基板面6aの下面が板端子1Bの基板面6bの
下面と間隙を持って重なり合い、板端子1Aと板端子1
Bが仮係止状態となる。
【0022】次に、板端子1Aの基板面6a上のロック
爪10aが板端子1Bの嵌着孔9bに係合するととも
に、板端子1Aの基板面6a上の嵌着孔9aが板端子1
Bのロック爪10bを係合して、図4に示すように板端
子1Aと板端子1Bの嵌合組付けが完了する。よって、
単一の板端子1A,1Bは、2本の接続電線を電線接続
部3a,3bに圧着した組合せ端子1Cとなる。
【0023】よって、上記構成の組合せ端子1Cは、各
々板端子1A,1B上の係止面14a,14b上に設け
ていた嵌着孔9a,9b及びロック爪10a,10bを
基板面6a,6b上に設けたことで係止面14a,14
bの強度アップを図ることができる。また、嵌合組付け
が段階的に行われることで嵌着孔9a,9bとロック爪
10a,10bとの嵌合力が安定し、確実な嵌合組付け
を行うことができるため、嵌合ガタや嵌合外れ等の発生
が防止できる。
【0024】上記第1実施例の組合せ端子の場合は、2
つの同形同大の板端子から構成されていたが、接続電線
を圧着する接続部を上記実施例とは逆向きに形成した板
端子を用意して、上記実施例の板端子と組合せることに
より、電線接続部が同一側に向き、電線の捩じり配索が
不要な組合せ端子を実現することができる。
【0025】次に、第2実施例を図5乃至図9を参照し
て説明する。図5は本実施例の組合せ端子を構成する板
端子の平面図、図6は2つの板端子の組付け前の状態を
示す斜視図、図7は図6におけるロック爪の拡大斜視
図、図8は図6における嵌着孔の拡大斜視図、図9は組
付け後の状態を示す平面図である。なお、第1実施例と
共通の部分の説明は省略する。
【0026】図5に示すように一方の板端子1Dには、
その取着部2dの先端の一方の隅部17dに係合用の嵌
着孔9が設けられており、他方の板端子1Eには、前記
嵌着孔9に係合するロック爪10が取着部2e先端の組
合せ方向の終端部17eに突設されている。このロック
爪10は、図7に示すように舌片状のランス形状をして
おり、先端部10eは相手の板端子側に屈曲している。
また嵌着孔9は、図8に示すようにロック爪10に対応
した位置である組合せ方向の前端部17dの角部形状に
沿った形状に開口されている。
【0027】図6に示すように板端子の組付けは、板端
子1Eの係止面14eが板端子1Dの係止面14dの下
面に入り込むように、図中の一点鎖線で示す矢印に沿っ
て横方向からスライドさせる。そして、板端子1Eの基
板面6eの下面が板端子1Dの基板面6dの上面と面接
触した状態のまま、完全に重なり合う方向にさらにスラ
イドさせて行く。即ち、板端子1Dの基板面6dと板端
子1Eの基板面6eが面接触した状態で相対的にスライ
ドさせる。すると、図9に示すように板端子1Eのロッ
ク爪10の先端部10eが板端子1Dの嵌着孔9内に係
合されて板端子1Dと板端子1Eから成る組合せ端子1
Fの組付けが完了する。
【0028】よって、上記構成の組合せ端子1Fは、板
端子1Dの1ヶ所に嵌着孔9が設けられ、板端子1Eに
前記嵌着孔9に対応したロック爪10が設けられている
ことで、板端子上に複数の嵌合手段を設けることによる
板端子の強度ダウンを防止することができる。また、ロ
ック爪10が撓み易いランスタイプであるため上述した
ような低挿入力によるスライド嵌合が可能なため、組付
け作業の向上が図れると共に、容易に外れにくい高保持
力を得ることができる。また、ロック爪10は、組合せ
方向の終端部に形成され、組付け作業の完了直前に嵌着
孔9に係合するものであり、組付け作業の途中でロック
爪を撓ませるための押圧力が不要となり、低挿入力化を
推進させている。
【0029】なお、上記第2実施例の組合せ端子1Fに
おいては、板端子1Eの前方基板面6eの電線接続部3
e側の組合せ方向終端部17eにロック爪10を設け、
板端子1Dの前方基板面6dの前記ロック爪10に対応
した位置である組合せ方向前端部17dに嵌着孔9を設
けたものについて説明した。この実施例と同様の効果を
得ることができる変形例としては、板端子1Dの前方基
板面6dの電線接続部3d側の組合せ方向終端部にロッ
ク爪を設け、板端子1Eの前方基板面6eの前記ロック
爪に対応した組合せ方向前端部に嵌着孔を設けることも
可能である。
【0030】次に、第3実施例を図10乃至図12を参
照して説明する。図10は本実施例の組合せ端子を構成
する板端子の平面図、図11は2つの板端子の組付け前
の状態を示す斜視図、図12は組付け後の状態を示す平
面図である。なお、第1及び第2実施例と共通の部分の
説明は省略する。
【0031】図10に示すように本実施例の板端子1
G,1Hは、第1実施例で示した板端子1A,1Bに類
似した構造である。即ち、基板面6g,6h上の一方の
端部には、嵌着孔が穿設されており、他方の端部には、
切起したロック爪が嵌着孔に対向した位置に突設されて
いる(図1参照)。 そして、本実施例の板端子1G,1
Hは、各々板端子上で取着孔5を中心にして対向した位
置に並設されている対向した各々係止面の接続部の長手
方向に沿った幅寸法が異なっている。即ち、板端子1G
の接続部3g側に幅xを有する大係止面18gを設ける
と共に、大係止面18gと対向して前端側に突出した幅
yを有する小係止面14gが設けられている。また、板
端子1Hの前端側には前記大係止面18gと重ね合わさ
れる同幅xを有する大係止面18hを設けると共に、接
続部3h側には前記小係止面14gと重ね合わされる同
幅yを有する小係止面14hが設けられている。
【0032】また、上記大係止面18g,18hと小係
止面14g,14hを形成する上で設けられる折曲げ部
分は、各々板端子上でずらして形成されている。即ち、
基板面6g,6hに対して大係止面18g,18hを突
出させるために形成される折曲げ段部の中心線vと、基
板面6g,6hに対して小係止面14g,14hを突出
させるために形成される折曲げ段部の中心線wが一致し
ないようにずらして形成されている。
【0033】これにより、例えば電線を伝わり接続部か
ら板端子に加わる外力は、前端方向に向かって作用する
が、上記折曲げ段部の中心線vと中心線wがずれている
ため、折曲げ段部の一部分に集中することはなく、分散
されることになる。尚、ロック爪及び嵌着孔は第1実施
例で示したものと同じ構成であるが、大係止面18g,
18h及び小係止面14g,14h上に設けることも可
能である。
【0034】図11に示すように板端子の組付けは、板
端子1Hの係止面14h,18hが板端子1Gの係止面
14g,18gの下面に入り込むように、図中の一点鎖
線で示す矢印に沿って横方向からスライドさせる。そし
て、板端子1Hの基板面6hの下面が板端子1Gの基板
面6gの上面と面接触した状態のまま、完全に重なり合
う方向にさらにスライドさせて行く。即ち、板端子1G
の基板面6gと板端子1Hの基板面6hが面接触した状
態で相対的にスライドさせる。
【0035】すると、図12に示すように板端子1Hの
大係止面18hが板端子1Gの大係止面18gの下面に
重なると共に、板端子1Hの小係止面14hが板端子1
Gの小係止面14gの下面に重なる。そして、各々板端
子1H,1Gの対応するロック爪と嵌着孔が係合される
ことで板端子1Gと板端子1Hから成る組合せ端子1I
の組付けが完了する。
【0036】よって、上記構成の組合せ端子1Iは、単
一の板端子中に幅の広い大係止面と幅の狭い小係止面を
設けることにより誤って同一構成の板端子を組付けよう
としても相互に干渉して組付けることができない。即
ち、例えば2個の板端子1Gを組付けようとした場合、
一方側の大係止面18gと他方側の小係止面14gが干
渉し合って嵌合することができない。また、折曲げ段部
の中心線vと中心線wがずれているため、接続電線等か
ら伝わる外力は、折曲げ段部に集中することはなく、取
着部が外力により変形するようなことはない。そのた
め、板端子相互の嵌合状態が振動等の外力により外れる
ようなことはない。
【0037】次に、第3実施例の変形例を図13及び図
14を参照して説明する。図13は2つの板端子の組付
け前の状態を示す斜視図、図14は組付け後の状態を示
す平面図である。図13に示すように一方の板端子1G
には、その先端の組付け方向の前端部付近に係合用の切
欠き部9gが設けられており、他方の板端子1Hには、
前記切欠き部9gに係合するロック爪10hがその先端
の組合せ方向の終端部付近に突設されている。このロッ
ク爪10hは、舌片状のランス形状をしており、その先
端は相手の板端子側に屈曲している。
【0038】上記板端子の組付けは、板端子1Hの係止
面18hが板端子1Gの係止面18gの下面に入り込む
ように、図中の一点鎖線で示す矢印に沿って横方向から
スライドさせる。そして、板端子1Hの基板面6hの下
面が板端子1Gの基板面6gの上面と面接触した状態の
まま、完全に重なり合う方向にさらにスライドさせて行
く。すると、図14に示すように板端子1Hのロック爪
10hの先端が板端子1Gの切欠き部9g内に係合され
て板端子1Gと板端子1Hの組付けが完了する。
【0039】よって、上記構成の組合せ端子は、板端子
1Gの1ヶ所に切欠き部9gが設けられ、板端子1Hに
前記切欠き部9gに対応したロック爪10hが設けられ
ており、しかも小係止面14g,14h近傍の基板面6
g,6hの幅は大係止面18g,18h近傍の基板面6
g,6hに比べ幅広く形成されている。
【0040】これにより、板端子上に複数の嵌合手段を
設けることによる板端子の強度ダウンを回避し、嵌合時
の変形を確実に防止することができる。また、ロック爪
10hが撓み易いランスタイプであるため上述したよう
な低挿入力によるスライド嵌合が可能であり、組付け作
業の向上が図れると共に、容易に外れにくい高保持力を
得ることができる。更には、ロック爪10が組合せ方向
の終端部に形成され、組付け作業の完了直前に嵌着孔9
に係合するため、組付け作業中にロック爪を撓ませる必
要がなくなり、低挿入力化を更に推進させている。
【0041】次に、第4実施例を図15及び図16を参
照して説明する。図15は本実施例の組合せ端子を構成
する板端子の斜視図、図16は2つの板端子の組付け後
ボルトによる取り付け状態を示す側面図である。な
お、本実施例は上記第1乃至第3実施例に適用すること
も可能である。また、第1乃至第3実施例と共通の部分
の説明は省略する。
【0042】図15に示すように本実施例の板端子1
J,1Kは、第1実施例で示した板端子1A,1Bに類
似した構造である。即ち、基板面6j,6k上の一方の
端部には、嵌着孔が穿設されており、他方の端部には、
切起したロック爪が嵌着孔に対向した位置に突設されて
いる(図1参照)。 そして、本実施例の板端子1J,1
Kは、大径電線用の厚肉の板端子1Jに小径電線用の薄
肉の板端子1Kを組付けて組合せ端子が形成されるもの
である。この薄肉の板端子1Kの基板面6kの上面に複
数個の突起19を設けると共に、係止面14kの下面に
複数個の突起20を設けたものである。
【0043】よって、板端子1J,1K相互の組付け
は、板端子1Kの係止面14kが板端子1Jの係止面1
4jの下面に入り込むように、図中の一点鎖線で示す矢
印に沿って板端子1Jの基板面6jと板端子1Kの基板
面6kが面接触した状態で相対的にスライドさせて重ね
合わせる。そして、図16に示すように各々板端子1
J,1Kの対応するロック爪と嵌着孔が嵌合されて完成
した組合せ端子が、締付けボルト21により取付部材2
2に取り付けられる。
【0044】この時、基板面6k上面に設けた突起19
がボルト21の接触面21aに当接すると共に、係止面
14k下面に設けた突起20が取付部材22の接触面2
2aに当接する。例えば、板端子1Jの板厚を0.8m
mとし、板端子1Kの板厚を0.6mmとすると、板端
子1Kの基板面6kとボルト21の接触面21aとの間
には0.2mmの隙間23ができる。また、同様に板端
子1Kの係止面14kと取付部材22の接触面22aと
の間には0.2mmの隙間23ができる。よって、この
突起19,20の高さを0.2mmにすることにより板
端子1Kの基板面6kとボルト21の接触面21a、及
び板端子1Kの係止面14kと取付部材22の接触面2
2aとが確実に接触することになる。これにより、締付
けボルト21の押圧力が確実に板端子1J,1Kに作用
することになり、締付け後のガタ付きや嵌合外れを防止
することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係わる組合
せ端子においては、下記効果を得ることができる。 (1)ロック爪または嵌着段部が、少なくとも先端の基
板面のいずれか一方の隅部に設けられると共に、双方の
係止面が重ね合わされてから板端子相互の嵌合固定が行
われる。よって、嵌着段部及びロック爪が基板面上に設
けられたことで係止面の強度アップを図ることができ
る。また、嵌合組付けが段階的に行われることで嵌着段
部とロック爪との嵌合組付けが確実に行われ、しかも低
挿入力によるスライド嵌合が可能となる。よって、組付
け作業の向上が図れると共に、板端子の変形によるガタ
付きや外れ等の発生を防止できる高保持力の組合せ端子
を提供することができる。
【0046】(2)ロック爪または嵌着段部が、少なく
とも基板面の先端のいずれか一方の隅部に設けられると
共に、対向した各々係止面の接続部の長手方向に沿った
幅寸法が相対的に異なっており、双方の係止面が重ね合
わされてから板端子相互の嵌合固定が行われる。よっ
て、基板面と係止面との間の折り曲げ位置がずれている
ことで外力が折曲げ段部に集中することはなく、取着部
が外力により変形するようなことがなくなると共に、板
端子相互の嵌合外れを防止することができる。また、板
端子上の係止面の幅が異なることで確実に誤組付けを防
止することができる。
【0047】(3)ロック爪または嵌着段部が、少なく
とも基板面の先端のいずれか一方の隅部に設けられると
共に、適用電線径の違いにより板厚がそれぞれ異なる2
つの板端子の内、板厚が薄い小径電線用板端子の少なく
とも基板面または係止面の片面上に複数個の突起を設
け、双方の係止面が重ね合わされてから板端子相互の嵌
合固定が行われる。よって、板端子の基板面とボルト面
及び板端子の係止面と取付部材面とが確実に接触するこ
とができることで、組合せ端子を確実に取付部材に固定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である組合せ端子を構成す
る板端子の平面図である。
【図2】図1における板端子の側面図である。
【図3】図1における2つの板端子の組付け前の状態を
示す斜視図である。
【図4】図1における2つの板端子の組付け後の状態を
示す平面図である。
【図5】本発明の第2実施例である組合せ端子を構成す
る板端子の平面図である。
【図6】図5における2つの板端子の組付け前の状態を
示す斜視図である。
【図7】図5における板端子のロック爪を示す部分拡大
図である。
【図8】図5における板端子の嵌着孔を示す部分拡大図
である。
【図9】図5における2つの板端子の組付け後の状態を
示す平面図である。
【図10】本発明の第3実施例である組合せ端子を構成
する板端子の平面図である。
【図11】図10における2つの板端子の組付け前の状
態を示す斜視図である。
【図12】図10における2つの板端子の組付け後の状
態を示す平面図である。
【図13】図10における第3実施例の変形例であり、
2つの板端子の組付け前の状態を示す斜視図である。
【図14】図13における2つの板端子の組付け後の状
態を示す平面図である。
【図15】本発明の第4実施例である組合せ端子を構成
する板端子の組付け前の状態を示す斜視図である。
【図16】図15における組合せ端子のボルトによる取
付け状態を示す側面図である。
【図17】従来の板端子の第1例を示す平面図である。
【図18】従来の板端子の第2例を示す平面図である。
【図19】従来の組合せ端子を構成する板端子の平面図
である。
【図20】図19における板端子の側面図である。
【図21】図19における組合せ端子の組付け状態を示
す平面図である。
【図22】従来の板厚の異なる板端子から成る組合せ端
子のボルトによる取付け状態を示す側面図である。
【符号の説明】 1,1A,1B 板端子(第1実施例) 1C,1F,1I 組合せ端子 1D,1E 板端子(第2実施例) 1G,1H 板端子(第3実施例) 1J,1K 板端子(第4実施例) 2 取着部 3 接続部 5 取着孔 6 基板面 9 嵌着孔(嵌着段部) 10 ロック爪 11,12 切込み部 14 係止面 17d 組合せ方向前端部 17e 組合せ方向終端部 v,w 折曲げ段部の中心線(第3実施例) x,y 係止面の幅寸法(第3実施例)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 11/11 - 11/32 H01R 4/64

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を圧着する接続部と、中心に締付け
    ボルトを挿通する取着孔を備え、嵌合用のロック爪およ
    び嵌着段部を備えた相互に嵌合する取着部とから成る板
    端子であり、前記取着部が前記接続部から延設され、前
    記取着孔を挟んで対向する基板面と、該基板間に突出す
    るように並設され、前記取着孔を中心に対向した位置に
    形成された係止面から成ると共に、2つの板端子の互い
    に対応した前記ロック爪と前記嵌着段部が係合すること
    で2つの板端子が一体化される組合せ端子において、 前記ロック爪または嵌着段部が、少なくとも前記基板面
    の先端のいずれか一方の隅部に設けられると共に、双方
    の前記係止面が重ね合わされてから前記板端子相互の嵌
    合固定が行われることを特徴とする組合せ端子。
  2. 【請求項2】 電線を圧着する接続部と、中心に締付け
    ボルトを挿通する取着孔を備え、嵌合用のロック爪およ
    び嵌着段部を備えた相互に嵌合する取着部とから成る板
    端子であり、前記取着部が前記接続部から延設され、前
    記取着孔を挟んで対向する基板面と、該基板間に突出す
    るように並設され、前記取着孔を中心に対向した位置に
    形成された係止面から成ると共に、2つの板端子の互い
    に対応した前記ロック爪と前記嵌着段部が係合すること
    で2つの板端子が一体化される組合せ端子において、前記ロック爪または嵌着段部が、少なくとも前記基板面
    の先端のいずれか一方の隅部に設けられると共に、対向
    した各々 前記係止面の前記接続部の長手方向に沿った
    寸法が相対的に異なっており、双方の前記係止面が重ね
    合わされてから前記板端子相互の嵌合固定が行われるこ
    とを特徴とする組合せ端子。
  3. 【請求項3】 電線を圧着する接続部と、中心に締付け
    ボルトを挿通する取着孔を備え、嵌合用のロック爪およ
    び嵌着段部を備えた相互に嵌合する取着部とから成る板
    端子であり、前記取着部が前記接続部から延設され、前
    記取着孔を挟んで対向する基板面と、該基板間に突出す
    るように並設され、前記取着孔を中心に対向した位置に
    形成された係止面から成ると共に、2つの板端子の互い
    に対応した前記ロック爪と前記嵌着段部が係合すること
    で2つの板端子が一体化される組合せ端子において、前記ロック爪または嵌着段部が、少なくとも前記基板面
    の先端のいずれか一方の隅部に設けられると共に、 適用
    電線径の違いにより板厚がそれぞれ異なる2つの前記
    端子の内、板厚が薄い小径電線用板端子の少なくとも
    基板面または前記係止面の片面上に複数個の突起を設
    け、双方の前記係止面が重ね合わされてから前記板端子
    相互の嵌合固定が行われたことを特徴とする組合せ端
    子。
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