JP3060365B2 - 組合せ端子 - Google Patents

組合せ端子

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JP3060365B2
JP3060365B2 JP7015323A JP1532395A JP3060365B2 JP 3060365 B2 JP3060365 B2 JP 3060365B2 JP 7015323 A JP7015323 A JP 7015323A JP 1532395 A JP1532395 A JP 1532395A JP 3060365 B2 JP3060365 B2 JP 3060365B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線を圧着接続する電
線加締部と該電線加締部に一体的に形成されて機器等の
端子ねじ止め部にねじ止めされる板状部とを具備した板
端子相互を嵌合により一体化せしめる組合せ端子に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】電気配線の接続処理、特に自動車等の電
気配線におけるアース線の接続処理等においては、2本
以上の電線を単一の接続端子に接続しなければならない
場合がしばしば見受けられる。このような場合、旧来で
は図5に示すように取付孔1が形成された板状部2を有
した板端子3を予めそれぞれの電線4,5の端部に圧着
接続しておき、それぞれの板端子3の板状部2同士を重
ね合わせ、取付孔1を挿通する締め付けねじ6を用い
て、機器等に用意された端子接続部である端子ねじ止め
部7に共に締め付けするという対応が一般的であった。
【0003】ところが、このような対応では締め付けね
じ6の締め付け操作を行う前に、それぞれの板端子3の
取付孔1が端子ねじ止め部7のねじ孔8の直上で正確に
重なるように、それぞれの板端子3を端子ねじ止め部7
の上に正確に位置決めして押えておかねばならない。し
たがって、片手で複数個の板端子3の位置がずれないよ
うに押えつつ、残る他方の手で締め付けねじ6の締め付
けを行わなければならず、作業性が悪いという問題があ
った。
【0004】また、板端子3において、取付孔1が装備
されている板状部2は平板状であるが、電線4,5を圧
着接続する電線加締部10は電線4,5の径に応じた太
さの柱状となっている。そのため、図5に示すように板
端子3を重ね合わせる際には、電線加締部10同士が重
ならないようにそれぞれの板端子3の向きを調整しない
と、板状部2同士が隙間無く密着した良好な重ね合せ状
態にならない。したがって、前記締め付けねじ6の締め
付け操作によって板端子3に変形が生じたり、あるいは
締め付けが不完全になる恐れがある。
【0005】このような背景から、電線を圧着接続する
電線加締部と該電線加締部に一体に形成されて機器等の
端子ねじ止め部にねじ止めされる板状部とを具備した板
端子相互を嵌合により一体化せしめる組合せ端子が開発
されている。図6および図7は、本願出願人が先に出願
した組合せ端子(特願平5−345907、特願平6−
15492等)を示している。ここに示した組合せ端子
13は、2つの板端子14,15を嵌合により一体化せ
しめるもので、各板端子14,15は同じ構成である。
【0006】即ち、各板端子14,15は、電線を圧着
接続する電線加締部17と該電線加締部17に一体的に
形成されて機器等の端子ねじ止め部にねじ止めされる板
状部18とを具備した構成である。そして、前記板状部
18の中央には、締め付けねじを挿通可能な取付孔19
が設けてある。また、板状部18は取付孔19を挟む前
後の平板状の基板部20と、これらの基板部20の端部
同士を連結する連結板部21とを具備した構成である。
そして、連結板部21は基板部20上に他の板端子の基
板部が重ね合わされたときに、その他の板端子の基板部
を自己の板端子の基板部20に押え込む押え片として機
能するもので、基板部20から立ち上がる脚部22と、
脚部22に支えられると共に基板部20との間に他の板
端子の基板部が挿入されるスリット23を形成する舌状
片24とを具備した構成である。
【0007】前記電線加締部17は、板状部18を構成
している基板部20の一端側に前後方向に延在する如く
装備されている。そして、板状部18を構成している前
後の基板部20には、一端側には係止突起26が切り起
こされ、また、他端側には他の板端子の基板部20に設
けられている係止突起26と係合する係合孔27が設け
られている。これらの係止突起26および係合孔27
は、互いに重ね合わされた基板部20同士の板面に沿う
方向の動きを規制するものである。
【0008】以上の構成により、同じ構成の2つの板端
子14,15は、図6に示す一点鎖線の矢印(イ)で示
すように、互いに背中合わせ状態に、かつ幅方向に少し
位置をずらした状態で互いの基板部20同士を重ね合せ
た後、互いの取付孔19の位置が整合するように、幅方
向に相対移動させる。その結果、図7に示すように嵌合
により一体化した状態となり、それぞれの板端子14,
15の舌状片24が相手側の板端子の基板部20の浮き
上がりを防止する。また、それぞれの基板部20に装備
された係止突起26と係合孔27との係合が板面に沿う
方向の相対移動を規制して堅固に一体化した状態にな
る。
【0009】以上の如き組合せ端子13では、例えば、
図8に示すようにワイヤハーネス28から分岐した2本
の電線30,31が、同一の端子ねじ止め部(例えば、
アース端子)に接続されるもので、それぞれの電線3
0,31の先端に前述の2つの板端子14,15が取り
付けられる。そして、図9に実線で示すように、これら
の2つの板端子14,15を嵌合させて一体化させれ
ば、2本の電線30,31を単一の板端子に圧着した一
本の電線の如く取り扱うことができ、端子ねじ止め部に
ねじ止めする際の作業性を向上させることができる。ま
た、2つの板端子14,15相互の位置合せが不正確で
あったためにねじによる締め付けによって板端子が変形
することを防止することができる。さらに、板端子の変
形に起因して締め付けが緩んで電気的な接続不良等の不
都合が発生することを防止することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車の電
気系統におけるアース線の接続処理等においては、3本
の電線を共通の端子ねじ止め部に接続することが必要と
される場合が少なからずある。しかし、前述した組合せ
端子13は、2つの板端子14,15を一体化すること
を前提として設計されたもので、一体化する電線は2本
が限度となっている。したがって、例えば3本の電線を
単一の端子ねじ止め部にねじ止めするような際には、組
合せ端子13とさらに別個の板端子とを組合せなければ
ならず、そのような場合には、従来と同様に作業性が低
下したり、あるいはねじの締め付け時に板端子が変形す
る等の不都合が生じる可能性があった。
【0011】また、従来の組合せ端子13は、図9に示
すように同方向に延出した2本の電線30,31の端部
を一体化することを前提として設計されている。したが
って、図中に矢印(ロ)および2点鎖線で示すように、
電線30,31の端部の組合せ端子13が自由に動ける
接続形態になるため、ワイヤハーネス28の輸送や梱包
作業時に組合せ端子13がぶらついて他の機器に絡み付
くという不都合が発生する心配があった。
【0012】本発明の目的は、上記課題を解消すること
にあり、3本の電線の端部を一体化することができ、ま
た延出方向が逆方向の電線の端部同士を一体化すること
によって一体化した組合せ端子の動きを規制することが
できて、組合せ端子を使用したワイヤハーネスの輸送や
梱包作業時に組合せ端子がぶらついて他の機器に絡み付
くという不都合の発生を防止することができる組合せ端
子を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、電
線を圧着接続する電線加締部と該電線加締部に一体に形
成されて機器等の端子ねじ止め部にねじ止めされる板状
部とを具備した板端子相互を嵌合により一体化せしめる
組合せ端子であって、嵌合により一体化せしめる板端子
として、ベース板端子と、該ベース板端子に嵌合固定さ
れる第1又は第2の追加板端子とを備え、ベース板端子
は、端子ねじ止め部に螺合する締め付けねじを挿通させ
るための取付孔がほぼ中央部に装備されたベース板状部
と、該ベース板状部の一端部から延出した電線加締部と
を具備した構成をなすと共に、ベース板状部には、第1
の追加板端子を嵌合固定させる第1の板端子嵌合部又は
第2の追加板端子を嵌合固定させる第2の板端子嵌合部
とが取付孔を挟んで対向する如く装備された構成をなし
ており、第1および第2の追加板端子は、いずれもベー
ス板状部上の対応する板端子嵌合部に嵌合固定される追
加板状部と該追加板状部の一端部から延出した電線加締
部とを具備した構成をなし、これらの第1又は第2の追
加板端子の少なくとも一方は、圧着接続された電線の延
出方向が、ベース板端子に圧着接続された電線の延出方
向とは逆向きになるように、電線加締部の配置・延出方
向が設定されていることを特徴とする組合せ端子により
達成される。
【0014】また、上記の組合せ端子において、ベース
板状部に装備される第1および第2の板端子嵌合部は、
該ベース板状部のほぼ中央部の取付孔から該ベース板状
部の端縁に向って各追加板端子の板状部を差込むこと
で、各追加板端子の嵌合固定を行い、取付孔に挿通され
る締め付けねじが各板端子嵌合部からの追加板端子の抜
けを防止することにより達成される。
【0015】さらに、上記の組合せ端子において、ベー
ス板状部に装備される第1および第2の板端子嵌合部
は、平板部と、該平板部との間に追加板状部を取付孔側
から差込み可能なスリットを形成する舌状の押え片とを
備えた構成であると共に、各板端子嵌合部の平板部に
は、該平板部と押え片との協働によるスリットに差込ま
れた追加板状部に係合して追加板状部の嵌合固定状態を
維持する係止手段が装備されていることにより達成され
る。
【0016】
【作用】本発明の上記構成によれば、組合せ端子がベー
ス板端子および該ベース板端子に嵌合固定される第1お
よび第2の追加板端子の3つの板端子で構成され、それ
ぞれの板端子が個別に電線を圧着接続することができ
る。そのため、少なくとも3本の電線の端部を一体化す
ることができ、3本の電線を共通の端子ねじ止め部に接
続することが必要とされる場合でも、締め付けねじの締
め付け作業時等には、3本の電線を1本の電線の如く取
り扱うことができる。したがって、アース線の接続処理
等の際の作業性を向上させることができると共に、ねじ
の締め付け時に板端子が変形する等の不都合の発生を防
止することができる。
【0017】また、ベース板端子に嵌合固定される第1
および第2の追加板端子の少なくとも一方は、圧着接続
された電線の延出方向がベース板端子に圧着接続された
電線の延出方向とは逆向きになるように電線加締部の配
置・延出方向が設定されていて、この延出方向が逆方向
の電線の端部同士を一体化することで、一体化した組合
せ端子の動きを規制することができる。したがって、組
合せ端子を使用したワイヤハーネスの輸送や梱包作業時
に組合せ端子がぶらついて他の機器に絡み付くという不
都合の発生を防止することができる。
【0018】また、第1および第2の追加板端子を嵌合
固定するためにベース板状部に装備される第1および第
2の板端子嵌合部が、ベース板状部のほぼ中央部の取付
孔から該ベース板状部の端縁に向って各追加板端子の板
状部を差込むことで、各追加板端子の嵌合固定を行い、
取付孔に挿通される締め付けねじが各板端子嵌合部から
の追加板端子の抜けを防止する。したがって、締め付け
ねじによるベース板端子の固定操作でベース板端子から
の各追加板端子の脱落等を確実に防止することができ、
板端子相互の電気的接続の信頼性を向上させることがで
きる。
【0019】さらに、ベース板状部に装備される第1お
よび第2の板端子嵌合部が、平板部と、該平板部との間
に追加板状部を取付孔側から差込み可能なスリットを形
成する舌状の押え片とを備えた構成である。また、各板
端子嵌合部の平板部には、該平板部と押え片との協働に
よるスリットに差込まれた追加板状部に係合して追加板
状部の嵌合固定状態を維持する係止手段が装備されてい
る。したがって、それぞれの追加板状部は、いずれも板
端子嵌合部のスリットに差込むという簡単な操作でベー
ス板端子に一体化することができ、一体化のための作業
を軽減することができる。
【0020】
【実施例】本発明に係る組合せ端子の一実施例を図1乃
至図4に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る
組合せ端子の一実施例を示す分解斜視図、図2は図1に
おける組み立て状態の平面図、図3は図2におけるA矢
視図、図4は一実施例の使用例の説明図である。
【0021】図1に示すように本発明に係る組合せ端子
34は、自動車等の電気配線において、2本または3本
の電線を単一の接続端子に接続する場合に、それらの電
線の端部を一体化するものである。本実施例の組合せ端
子34は、ベース板端子35と、該ベース板端子35に
嵌合固定される第1および第2の追加板端子36,37
との3つの板端子から構成されている。
【0022】前記ベース板端子35は、機器等に装備さ
れた端子ねじ止め部39(図3参照)に螺合する締め付
けねじ40を挿通させるための取付孔42がほぼ中央部
に装備されたベース板状部43と、該ベース板状部43
の一端部から延出した電線加締部44とを具備した構成
をなしている。そして、ベース板状部43は締め付けね
じ40によって端子ねじ止め部39に固定される部分
で、該ベース板状部43には、第1の追加板端子36を
嵌合固定させる第1の板端子嵌合部46と第2の追加板
端子37を嵌合固定させる第2の板端子嵌合部47とが
取付孔42を挟んで対向する如く装備されている。
【0023】一方、前記第1および第2の追加板端子3
6,37は、同じ構成のものであり、ベース板状部43
上の対応する板端子嵌合部46,47に嵌合固定される
追加板状部49と、該追加板状部49の一端部から延出
した電線加締部50とを具備した構成をなしている。そ
して、図2に示すように第1および第2の追加板端子3
6,37は、ベース板端子35に組み付けた時に、少な
くとも一方は、圧着接続された電線の延出方向が、ベー
ス板端子35に圧着接続された電線52の延出方向とは
逆向きになるように追加板状部49に対する電線加締部
50の配置・延出方向が設定されている。
【0024】次に、上記の各板端子35,36,37の
相互の嵌合構造について詳述する。ベース板状部43に
装備される一対の板端子嵌合部46,47は、該ベース
板状部43のほぼ中心の取付孔42から該ベース板状部
43の端縁(前後端縁)に向って各追加板端子36,3
7の板状部49を差込むことで、各追加板端子36,3
7の嵌合固定が行われる。図3に示すように、取付孔4
2に挿通される締め付けねじ40が各板端子嵌合部4
6,47からの各追加板端子36,37の抜け、即ち取
付孔42側への移動を防止するストッパとして機能する
ものである。
【0025】即ち、ベース板状部43に装備される第1
および第2の板端子嵌合部46,47は、ベース板状部
43の両側に位置した一対の平板部60と、これらの一
対の平板部60を連結すると共に平板部60との間に追
加板状部49を取付孔42側から差込み可能なスリット
61を形成する舌状の押え片62とを備えた構成であ
る。また、各板端子嵌合部46,47の両側の平板部6
0には、該平板部60と押え片62との協働によるスリ
ット61に差込まれた追加板状部49の係合孔64に係
合して追加板状部49の嵌合固定状態を維持する突起状
の係止手段65が装備されている。
【0026】各板端子嵌合部46,47における押え片
62は、スリット61に差込まれた追加板端子36,3
7を平板部60側に押えて、追加板状部49がベース板
状部43から離間しないように、板厚方向の位置規制を
行う。また、各平板部60に装備した係止手段65は、
スリット61に差込まれた各追加板状部49が、差込み
方向に抜けないように板面に沿った方向の位置規制を行
うものである。したがって、追加板状部49をスリット
61に差込んだ各追加板端子36,37は、押え片62
による板厚方向の位置規制機能と、係止手段65による
板面方向の位置規制機能によって、ベース板端子35に
嵌合固定されてベース板端子35に一体化した状態にな
る。
【0027】図4に示すように、ワイヤハーネス28か
ら分岐した3本のアース用の電線52,55,56の端
部を組合せ端子34により一体化した場合を示してい
る。このように、本実施例の組合せ端子34は、嵌合に
より一体化される3つの板端子35,36,37で構成
され、それぞれの板端子35,36,37が個別に電線
52,55,56を圧着接続することができる。そのた
め、3本の電線52,55,56の端部を簡単に一体化
することができ、3本の電線52,55,56を共通の
端子ねじ止め部39に接続することが必要とされる場合
でも、締め付けねじ40の締め付け作業等には、3本の
電線52,55,56を1本の電線の如く取り扱うこと
ができる。したがって、アース線の接続処理等の際の作
業性を向上させると同時に、ねじの締め付け時に板端子
が変形する等の不都合の発生を防止することができる。
【0028】また、第2の追加板端子37に圧着接続さ
れる電線56は、第1の追加板端子36やベース板端子
35に圧着接続された電線52,55とは延出方向が逆
向きになるため、延出方向が逆方向の電線の端部同士を
一体化することができる。そして、延出方向が逆方向の
電線の端部同士を一体化することで、一体化した組合せ
端子34の動きを規制することができる。したがって、
組合せ端子34を使用したワイヤハーネス28の輸送や
梱包作業時に組合せ端子34がぶらついて他の機器に絡
み付くという不都合の発生を防止することができる。
【0029】また、各追加板端子36,37のベース板
端子35への嵌合固定が、ベース板端子35上に装備さ
れた板端子嵌合部46,47への差込みという簡単な操
作で行うことができる。さらに、各板端子嵌合部46,
47へ嵌合固定した追加板端子36,37は、ベース板
端子35の取付孔42に挿通した締め付けねじ40によ
り抜け止めされるため、ベース板端子35からの各追加
板端子36,37の脱落等を確実に防止することがで
き、板端子35,36,37相互の電気的接続の信頼性
を向上させることができる。
【0030】さらに、ベース板端子35に各追加板端子
36,37を組み付ける場合、追加板状部49をベース
板端子35のスリット61に差込んだ各追加板端子3
6,37は、押え片62による板厚方向の位置規制機能
と、係止手段65による板面方向の位置規制機能を具備
している。したがって、ベース板端子35によって確実
に位置決め固定することができ、各追加板端子36,3
7の追加板状部49をベース板端子35の各板端子嵌合
部46,47のスリット61に差込むという簡単な操作
でベース板端子35に一体化することができ、一体化に
要する作業を軽減することができる。
【0031】なお、前述した実施例では、ベース板端子
35に組込む第1の追加板端子36と第2の追加板端子
37とは同じ構成で、追加板状部49の一端部にのみ、
電線加締部50を装備する構成であった。しかし、第2
の追加板端子37の場合は、第1の追加板端子36とは
構成を違えて、追加板状部49の両端部に電線加締部5
0を装備した構成として、4本の電線を一体化できる構
成としても良い。但し、前述の実施例のように、第1の
追加板端子36と第2の追加板端子37とを同一の構成
とした場合には、組合せ端子34のために形成する部品
の種類を低減することができ、加工コストの低減や部品
管理を容易にすることができる。
【0032】また、ベース板端子35に装備される板端
子嵌合部46,47の構造、及びこれらの板端子嵌合部
46,47に嵌合する追加板端子36,37の追加板状
部49の構造は、上記の実施例の構造に限定されるもの
ではない。即ち、比較的に簡単な操作で板端子相互を連
結固定できる構造であれば、公知の種々の係合構造、嵌
合構造等を利用することが可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明の組合せ端子によれば、組合せ端
子がベース板端子および該ベース板端子に嵌合固定され
る第1および第2の追加板端子の3つの板端子で構成さ
れ、それぞれの板端子が個別に電線を圧着接続すること
ができる。したがって、少なくとも3本の電線の端部を
一体化することができ、3本の電線を共通の端子ねじ止
め部に接続することが必要とされる場合でも、締め付け
ねじの締め付け作業等には、3本の電線を1本の電線の
如く取り扱うことができる。よって、アース線の接続処
理等の際の作業性を向上させると共に、ねじの締め付け
時に板端子が変形する等の不都合の発生を防止すること
ができる。
【0034】また、ベース板端子に嵌合固定される第1
および第2の追加板端子の少なくとも一方は、圧着接続
された電線の延出方向が、ベース板端子に圧着接続され
た電線の延出方向とは逆向きになるように、電線加締部
の配置・延出方向が設定されている。したがって、延出
方向が逆方向の電線の端部同士を一体化することによっ
て、一体化した組合せ端子の動きを規制することができ
て組合せ端子を使用したワイヤハーネスの輸送や梱包作
業時に組合せ端子がぶらついて他の機器に絡み付くとい
う不都合の発生を防止することができる。
【0035】また、第1および第2の追加板端子を嵌合
固定するためにベース板状部に装備される第1および第
2の板端子嵌合部が、ベース板状部のほぼ中央部の取付
孔から該ベース板状部の端縁に向って各追加板端子の板
状部を差込むことで、各追加板端子の嵌合固定を行い、
取付孔に挿通される締め付けねじが各板端子嵌合部から
の追加板端子の抜けを防止する。したがって、締め付け
ねじによるベース板端子の固定作業時に、ベース板端子
からの各追加板端子の脱落等を確実に防止することがで
き、板端子相互の電気的接続の信頼性を向上させること
ができる。
【0036】さらに、ベース板状部に装備される第1お
よび第2の板端子嵌合部が、平板部と、該平板部との間
に追加板状部を取付孔側から差込み可能なスリットを形
成する舌状の押え片とを備えていると共に、各板端子嵌
合部の平板部には、該平板部と押え片との協働によるス
リットに差込まれた追加板状部に係合して追加板状部の
嵌合固定状態を維持する係止手段を備えている。したが
って、それぞれの追加板状部は、いずれも板端子嵌合部
のスリットに差込むという簡単な操作でベース板端子に
一体化することができ、一体化のための作業を軽減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る組合せ端子の一実施例を示す分解
斜視図である。
【図2】図1における組み立て状態を示す平面図であ
る。
【図3】図2におけるA矢視図である。
【図4】本発明に係る組合せ端子の一使用例を示す説明
図である。
【図5】従来の板端子による電線接続の説明図である。
【図6】従来の組合せ端子の分解斜視図である。
【図7】図6における組み立て状態を示す平面図であ
る。
【図8】従来の組合せ端子の使用例を示す説明図であ
る。
【図9】従来の組合せ端子の課題を示す説明図である。
【符号の説明】 34 組合せ端子 35 ベース板端子 36 第1の追加板端子 37 第2の追加板端子 39 端子ねじ止め部 40 締め付けねじ 42 取付孔 43 ベース板状部 44,50 電線加締部 46 第1の板端子嵌合部 47 第2の板端子嵌合部 49 追加板状部 52,55,56 電線 61 スリット 62 押え片 64 係合孔 65 係止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 11/32 H01R 11/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を圧着接続する電線加締部と該電線
    加締部に一体的に形成されて機器等の端子ねじ止め部に
    ねじ止めされる板状部とを具備した板端子相互を嵌合に
    より一体化せしめる組合せ端子であって、 嵌合により一体化せしめる板端子として、ベース板端子
    と、該ベース板端子に嵌合固定される第1又は第2の追
    加板端子とを備え、 前記ベース板端子は、前記端子ね
    じ止め部に螺合する締め付けねじを挿通させるための取
    付孔がほぼ中央部に装備されたベース板状部と、該ベー
    ス板状部の一端部から延出した電線加締部とを具備した
    構成をなすと共に、前記ベース板状部には、前記第1の
    追加板端子を嵌合固定させる第1の板端子嵌合部又は前
    記第2の追加板端子を嵌合固定させる第2の板端子嵌合
    部とが前記取付孔を挟んで対向する如く装備された構成
    をなしており、 前記第1および第2の追加板端子は、いずれも前記ベー
    ス板状部上の対応する板端子嵌合部に嵌合固定される追
    加板状部と、該追加板状部の一端部から延出した電線加
    締部とを具備した構成をなしており、 これらの第1又は第2の追加板端子の少なくとも一方
    は、圧着接続された電線の延出方向が、前記ベース板端
    子に圧着接続された電線の延出方向とは逆向きになるよ
    うに、前記電線加締部の配置・延出方向が設定されてい
    ることを特徴とする組合せ端子。
  2. 【請求項2】 前記ベース板状部に装備される第1およ
    び第2の板端子嵌合部は、該ベース板状部のほぼ中央部
    の取付孔から該ベース板状部の端縁に向って各追加板端
    子の板状部を差込むことで、各追加板端子の嵌合固定を
    行い、前記取付孔に挿通される締め付けねじが各板端子
    嵌合部からの追加板端子の抜けを防止することを特徴と
    する請求項1に記載の組合せ端子。
  3. 【請求項3】 前記ベース板状部に装備される第1およ
    び第2の板端子嵌合部は、平板部と、該平板部との間に
    前記追加板状部を前記取付孔側から差込み可能なスリッ
    トを形成する舌状の押え片とを備えた構成であると共
    に、各板端子嵌合部の平板部には、該平板部と前記押え
    片との協働によるスリットに差込まれた追加板状部に係
    合して追加板状部の嵌合固定状態を維持する係止手段が
    装備されていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の組合せ端子。
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