JP3106281B2 - 回り止め付き組合せ端子 - Google Patents

回り止め付き組合せ端子

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JP3106281B2
JP3106281B2 JP07028265A JP2826595A JP3106281B2 JP 3106281 B2 JP3106281 B2 JP 3106281B2 JP 07028265 A JP07028265 A JP 07028265A JP 2826595 A JP2826595 A JP 2826595A JP 3106281 B2 JP3106281 B2 JP 3106281B2
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  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線を圧着接続する電
線加締部に一体に形成されて機器等の端子ねじ止め部に
ねじ止めされる板状部を具備し、板端子相互を嵌合によ
り一体化させる回り止め付き組合せ端子に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車等の電気配線におけるアー
ス線の接続処理等においては、2本以上の電線を単一の
接続端子に接続しなければならない場合がしばしば見受
けられる。このような場合、図4に示すように取付孔1
が形成された板状部2を有した板端子3を予めそれぞれ
の電線4,5の端部に圧着接続しておき、それぞれの板
端子3の板状部2同士を重ね合わせ、ねじ部が前記取付
孔1を挿通する締め付けねじ6によって機器等に用意さ
れた端子ねじ止め部7に締め付けするという対応が一般
的であった。
【0003】ところが、締め付けねじ6の締め付け操作
を行う前に、それぞれの板端子3の取付孔1を端子ねじ
止め部7のねじ孔8の直上で正確に位置決めして押えて
おく必要がある。したがって、片手で複数個の板端子3
の位置がずれないように押えつつ、残る他方の手で締め
付けねじ6の締め付けを行わなければならず、作業性が
悪いという問題があった。また、板端子3において、取
付孔1が形成されている板状部2は平板状であるが、電
線4,5を圧着接続する電線加締部10は電線4,5の
径に応じた太さの柱状となっている。そのため、板端子
3を重ね合わせる際には、電線加締部10同士が重なら
ないようにそれぞれの板端子3の向きを調整しないと、
板状部2同士が隙間無く密着した良好な重ね合せ状態に
ならない。したがって、締め付けねじ6の締め付け操作
によって板端子3に変形が生じたり、あるいは締め付け
が不完全になり振動等によって電気的な接触不良が発生
するという問題があった。
【0004】更に、前記締め付けねじ6の締め付け操作
時には、それぞれの板端子3を手でしっかりと押えてい
ないとそれぞれの板端子3が端子ねじ止め部7に対して
空回りしてしまう。したがって、それぞれの板端子3の
電線加締部10同士がぶつかるなど、円滑な締め付けが
できなくなるという問題もあった。
【0005】そこで、このような背景から、電線を圧着
接続する電線加締部と該電線加締部に一体に形成されて
機器等の端子ねじ止め部にねじ止めされる板状部とを具
備した板端子相互を嵌合により一体化せしめると共に、
一方の板端子上には端子ねじ止め部の一部等に係合する
ことによりねじ締め時に端子ねじ止め部に対する回り止
めを果たす回り止め部を形成した回り止め付き組合せ端
子が開発された。図5乃至図7は、このような回り止め
付き組合せ端子の従来例を示したものである。ここに示
した回り止め付き組合せ端子13は、ベース板端子15
と、該ベース板端子15に嵌合により一体化される追加
板端子16との二つの板端子により構成されるもので、
それぞれの板端子15,16は、金属板の打ち抜き加工
および折曲加工により形成されている。
【0006】図5乃至図7に示すように、前記ベース板
端子15は、端子ねじ止め部11に螺合する締め付けね
じ12を挿通させるための取付孔19がほぼ中央部に形
成されて締め付けねじ12により端子ねじ止め部11に
締め付け固定されるベース板状部18を備えている。ま
た、電線を圧着接続するベース板状部18の基端部から
延出した電線加締部17と、ベース板状部18の先端部
から延出し端子ねじ止め部11の一端に係合することに
よりねじ締め時に端子ねじ止め部11に対する回り止め
を果たす回り止め部25とを具備している。
【0007】一方、前記追加板端子16は、ベース板状
部18上に重ねられる追加板状部28と電線を圧着接続
する追加板状部28の基端部から延出した電線加締部2
9とを具備している。この追加板状部28は、ベース板
端子15のベース板状部18と同じ構成であり、追加板
端子16は、ベース板端子15から回り止め部25を除
去した構造を呈している。
【0008】前記ベース板状部18および追加板状部2
8は、互いに相手の板状部と嵌合して一体化するための
構造を呈している。即ち、取付孔19を挟む前後の平板
状の基板部20と、これらの基板部20の端部同士を連
結する隆起嵌合部21とを具備した構成である。この隆
起嵌合部21は、基板部20上に他の板端子の基板部が
重ね合わされたときに、他の板端子の基板部を自己の板
端子の基板部20に押え込む舌状片24をプレス加工に
より隆起形成したものである。
【0009】前記回り止め部25は、ベース板状部18
の先端側の基板部20をさらに延長して、その先端縁を
直角に折曲したものである。また、各板状部18,28
を構成している前後の基板部20には、一端側には係止
突起26が切り起こされ、他端側には他の板端子の基板
部20に設けられている係止突起26と係合する係合孔
27が設けられている。これらの係止突起26および係
合孔27は、互いに重ね合わされた基板部20同士の板
面に沿う方向の動きを規制するものである。
【0010】以上の構成により、ベース板端子15と追
加板端子16との二つの板端子は、図5に一点鎖線の矢
印(イ)で示すように、互いに背中合わせに、かつ幅方
向に少し位置をずらした状態で互いの基板部20同士を
先ず重ね合せる。その後、図6に示すように互いの取付
孔19の位置が整合するように、端子の幅方向に相対移
動させれば、嵌合により一体化した状態となる。これに
より、それぞれの板端子15,16の舌状片24が相手
側の板端子の基板部20の浮き上がりを防止し、それぞ
れの基板部20に形成された係止突起26と係合孔27
との係合が板面に沿う方向の相対移動を規制して堅固に
一体化した状態になる。
【0011】以上の如き組合せ端子13では、例えば、
ワイヤハーネスから分岐した2本の電線を同一の端子ね
じ止め部(例えば、アース端子)に接続する場合、それ
ぞれの電線の先端の前述の2つの板端子15,16を嵌
合させて一体化させれば、2本の電線を単一の板端子に
圧着した一本の電線の如く取り扱うことができる。これ
により、端子ねじ止め部にねじ止めする際の作業性が向
上するとともに、二つの板端子15,16相互の位置合
せを正確に行うことができ、板端子の変形を防止するこ
とができ、板端子の変形に起因して締め付けが緩んで電
気的な接続不良等の不都合が発生することを防止するこ
とができる。更に、図7に示すように、一体化した回り
止め付き組合せ端子13を締め付けねじ12で端子ねじ
止め部11に締め付ける際にも、ベース板端子15の回
り止め部25が回り止めを果たすため、面倒な手間をか
けずに、容易かつ確実な締め付け作業を行うことができ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した従
来の回り止め付き組合せ端子13の場合、図5乃至図7
に示すように、二つの板端子15,16相互を嵌合およ
び一体化させるための隆起嵌合部21が、ベース板端子
15の長手方向と直交する端子幅方向に沿って段差を形
成した構成である。したがって、この段差が端子の長手
方向の剛性を低下させてしまうという問題があった。そ
のため、図8に示すように、例えば、ワイヤハーネスの
電線に装着した状態で輸送する際、あるいは端子ねじ止
め部11を取り付けるための取り扱い中に、回り止め部
25の先端側に荷重がかかった場合、その荷重Fによっ
て隆起嵌合部21の段差部(矢印(ロ)で示す部分)に
応力集中が起こる。それにより、ベース板端子15が折
れ曲がるという不都合が発生し易く、それぞれの板端子
の先端側の基板部20に形成されている係止突起26と
係合孔27との係合が外れて、板端子相互の嵌合が不完
全になるという不都合の発生する可能性があった。
【0013】本発明の目的は、上記課題を解消すること
にあり、板端子相互を嵌合かつ一体化させるための隆起
嵌合部が、各板端子の長手方向の剛性を向上させる如く
機能し、回り止め部に荷重がかかった場合でも板端子に
折れ曲がり等の不都合が発生することを防止して、板端
子相互の嵌合による連結強度、取り扱い性及び電気的な
接続特性に優れた回り止め付き組合せ端子を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、電
線端部の芯線を圧着接続する電線加締部から延設され、
締め付けねじを挿通させる取付孔を略中央部に形成する
とともに、相手端子に係合して嵌合状態を維持するため
の係止突起を備えたベース板状部と、ベース板状部の先
端部から延設された回り止め部とを具備したベース板端
子と、ベース板端子のベース板状部上に重ねられ、係止
突起を係合する係合孔を形成し、電線端部の芯線を圧着
接続する電線加締部から延設された追加板状部を具備し
た追加板端子とからなる回り止め付き組合せ端子におい
て、追加板端子の追加板状部が一対の平板部と、該平板
部を連結する連結部を備え、ベース板端子のベース板状
部には、ベース板状部上に重ね合わされた追加板端子の
連結部を嵌合して追加板端子を保持するとともに、前記
平板部の幅方向の動きを規制するための隆起嵌合部が
付孔を挟んでベース板端子の長手方向に沿って延設され
ていることを特徴とする回り止め付き組合せ端子によっ
て達成することができる。
【0015】また、上記回り止め付き組合せ端子におい
て、隆起嵌合部の基端側が、該ベース板状部の取付孔か
ら該ベース板状部の基端縁に向って追加板端子の連結部
を差し込み可能にするスリット部が形成されていること
で上記目的を達成することができるものである。
【0016】さらに、上記回り止め付き組合せ端子にお
いて、係止突起が、ベース板状部の一対の平板部上の取
付孔の近傍に形成されたことで上記目的を達成すること
ができるものである。
【0017】
【作用】本発明に係わる上記構成の回り止め付き組合せ
端子によれば、追加板端子の追加板状部が一対の平板部
と、該平板部を連結する連結部を備え、ベース板端子の
ベース板状部には、ベース板状部上に重ね合わされた追
加板端子の連結部を嵌合して追加板端子を保持するとと
もに、前記平板部の幅方向の動きを規制するための隆起
嵌合部が取付孔を挟んでベース板端子の長手方向に沿っ
延設されている。これにより、隆起嵌合部の段差部が
該ベース板端子の長手方向の剛性を強化する補強リブと
して機能し、該ベース板端子の回り止め部の先端側に荷
重がかかった場合でも曲げ強度が向上し、該ベース板端
子に折れ曲がり等の不都合が発生することを防止するこ
とができる。また、隆起嵌合部の段差部がベース板状部
上に重ね合わされた追加板端子の連結部を嵌合して追加
板端子を保持するとともに、前記平板部の幅方向の動き
を規制する。即ち、板端子相互の嵌合操作時に追加板端
子の連結部がベース板端子の基端側の隆起嵌合部の下部
に差し込まれるとともに、前記平板部間に先端側の隆起
嵌合部が配置されるので、両板端子同士が密着する如く
重ね合わさり嵌合固定され、且つ円滑な嵌合を行うガイ
ド部材としての機能を備えている。したがって、輸送や
ねじ止め作業時等におけるベース板端子の変形がなくな
ると共に、板端子相互の嵌合による連結強度が安定し、
取り扱い性や電気的な接続特性の向上を図ることがで
き、多線アース等の接続作業の効率を向上させることが
できる。
【0018】また、追加板端子を嵌合固定するためにベ
ース板状部に形成される隆起嵌合部の基端側が、ベース
板状部の取付孔から該ベース板状部の基端縁に向って追
加板端子の連結部を差し込み可能にするスリット部が形
成されているので、追加板端子の浮き上がりを防止して
板端子の嵌合固定を行うことができる。これにより、
締め付けねじによるベース板端子の固定操作で、ベース
板端子からの追加板端子の脱落等を確実に防止すること
ができ、板端子相互の電気的接続の信頼性をさらに向上
させることができる。
【0019】更に、隆起嵌合部に適正に嵌合した追加板
状部上に係合して適正な嵌合状態を維持する係止突起
が、ベース板状部の一対の平板部上の取付孔の近傍に形
成されている。これにより、係止突起の近傍が締め付け
ねじにより堅固に固定されることになるので、各板端子
の外周部等に作用する外力による変形等が係止突起の係
合部にまで及ぶことを回避することができる。したがっ
て、板端子相互の電気的および機械的な接続強度の信頼
性をさらに向上させることができる。
【0020】
【実施例】本発明に係る回り止め付き組合せ端子の一実
施例を図1乃至図3に基づいて詳細に説明する。図1は
本発明の回り止め付き組合せ端子の一実施例を示す分解
斜視図、図2は図1における組み立て状態を示す平面
図、図3は図2のA矢視図である。
【0021】図1に示すように本実施例の回り止め付き
組合せ端子34は、ベース板端子35と、該ベース板端
子35に嵌合により一体化される追加板端子36との二
つの板端子から構成されており、それぞれの板端子3
5,36は、金属板の打ち抜き加工および折曲加工によ
り形成されている。
【0022】前記ベース板端子35は、機器等に形成さ
れた端子ねじ止め部に螺合する締め付けねじ12(図7
参照)を挿通させるための取付孔38がほぼ中央部に形
成されて端子ねじ止め部にねじ止めされるベース板状部
39と、電線30を圧着接続するベース板状部39の基
端部から延出した電線加締部40と、ベース板状部39
の先端部から延設され、端子ねじ止め部の一端に係合す
ることによりねじ締め時に端子ねじ止め部に対する回り
止めを果たす回り止め部41とを具備した構成である。
【0023】前記ベース板状部39は、取付孔38を挟
んで板端子の長手方向に沿って延在する平板部43と、
取付孔38を挟む前後部でこれらの平板部43同士を連
結する隆起嵌合部44,45を具備した構成である。こ
れらの隆起嵌合部44,45は、隆起形成による段差が
ベース板端子35の長手方向に沿って延在するように形
成されている。
【0024】一方、前記追加板端子36は、ベース板状
部39上に重ね合わされる追加板状部47と、該追加板
状部の基端部から延出され、電線31を圧着接続する電
線加締部48とを具備した構成である。この追加板状部
47は、ベース板状部39の平板部43上に重ね合わさ
れる一対の平板部50,50と、この平板部50の中間
部を連結する連結部51とを具備した構成である。この
連結部51は、平板部50を連結している帯状の基部5
2と、該基部52から板端子の基端側に延出した舌状片
53とから構成されている。また、この連結部51は、
前述の一対の平板部50をベース板状部39の一対の平
板部43,43に重ね合せたとき、この平板部43,4
3間に収まるように、一対の平板部50,50よりも略
板厚分だけ下がった位置に形成されるようにプレス成形
されている。また、舌状片53は、ベース板状部39の
基端側の隆起嵌合部44の下部に差し込まれる形状にな
っている。
【0025】以上の二つの板端子35,36における電
線加締部40,48は、いずれも、電線の絶縁被覆の上
に加締め付けられる第1の加締部55と、電線の導線の
上に加締め付けられる第2の加締部56とを具備した構
成とされている。
【0026】また、このベース板状部39における基端
側の隆起嵌合部44は、該ベース板状部39上に重ね合
わされた追加板状部47の連結部51を嵌合させる部分
で、両板端子35,36の平板部43,50同士を密着
させる如く重ね合わされる。これにより、取付孔38か
ら該ベース板状部の基端縁に向って追加板端子36の連
結部51を隆起嵌合部44に差込むことで、追加板端子
36のベース板端子35への嵌合固定が達成される。
【0027】前記隆起嵌合部44は、連結部51が嵌合
した時に、基部52が挿通するスリット部58を備えて
おり、このスリット部58への嵌合によって追加板端子
36の浮き上がりを防止する。また、ベース板状部39
の一対の平板部43,43上には、追加板端子36の連
結部51が取付孔38側から隆起嵌合部44に適正に差
し込まれたときに、追加板端子36の平板部50に形成
された係合孔60に係合して追加板端子36の板面方向
に沿う動きを規制して適正な嵌合状態を維持する係止突
起61が突設されている。この係止突起61の突設位置
は、取付孔38に近接した位置に形成されるものであ
る。
【0028】また、図2に示すように、ベース板状部3
9の先端側の隆起嵌合部45は、ベース板端子35上に
嵌合させた追加板端子36の一対の平板部50,50間
に隆起し、矢印(ハ)で示すように適正な嵌合が円滑に
なされるように、板端子35,36相互の嵌合操作時に
おける両板端子間の幅方向の動きを規制するガイド部材
としての機能を備えている。
【0029】また、前記追加板端子36の連結部51
は、該連結部51がベース板端子35の隆起嵌合部44
に適正に嵌合した場合に、取付孔38よりもベース板端
子35の基端側に収まる。そして、この取付孔38に挿
通される締め付けねじが隆起嵌合部44からの追加板端
子36の抜けを防止するストッパとして機能するもので
ある。
【0030】以上の構成により、前記追加板端子36
は、連結部51をベース板端子35に取付孔38側から
隆起嵌合部44に差込む操作によりベース板端子35に
嵌合かつ一体化した状態になる。このベース板端子35
と追加板端子36との板端子相互の嵌合による一体化を
果たすベース板端子35に段差状に形成された隆起嵌合
部44,45が、該ベース板端子35の長手方向に沿っ
て延在するように形成されている。この隆起嵌合部4
4,45の段差部が、ベース板端子35の長手方向の剛
性を強化する補強リブとして機能して、該ベース板端子
35の回り止め部41の先端側に荷重がかかった場合、
曲げ強度が向上し、該ベース板端子35に折れ曲がり等
の不都合が発生することを防止できる。したがって、輸
送やねじ止め作業時等におけるベース板端子35の変形
がなくなると共に、板端子相互の嵌合による連結強度が
安定し、取り扱い性や電気的な接続特性の向上を図るこ
とができ、多線アース等の接続作業の効率を向上させる
ことができる。
【0031】また、追加板端子36を嵌合固定するため
にベース板状部39に形成される隆起嵌合部44が、ベ
ース板状部39の略中央部の取付孔38から該ベース板
状部39の基端縁に向って追加板端子36の連結部51
を差し込むことで追加板端子の嵌合固定を達成する。ま
た、取付孔38に挿通される締め付けねじが隆起嵌合部
44からの追加板端子36の抜けを防止するストッパと
して機能するため、締め付けねじによるベース板端子3
5の固定操作で、ベース板端子35からの追加板端子3
6の脱落等を確実に防止する。これにより、板端子相互
の電気的接続の信頼性をさらに向上させることができ
る。なお、図3に示すように、追加板端子36がベース
板端子35に適正に嵌合固定された状態では、ベース板
端子35の各隆起嵌合部44,45の上面および追加板
端子36の平板部の上面は、面一の同一平面を構成し、
いずれも締め付けねじの頭部による押え面となる。
【0032】また、前記隆起嵌合部44に適正に嵌合し
た追加板状部47上に係合して適正な嵌合状態を維持す
る係止突起61が、ベース板状部35上の取付孔38の
近傍に形成されていて、該係止突起61の近傍が締め付
けねじにより堅固に固定されることになる。これによ
り、各板端子35,36の外周部等に作用する外力によ
る変形等が係止突起61による係合部にまで及ぶことを
回避することができ、板端子35,36相互の電気的お
よび機械的な接続強度の信頼性がさらに向上させること
ができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の回り止め付
き組合せ端子によれば、追加板端子の追加板状部が一対
の平板部と、該平板部を連結する連結部を備え、ベース
板端子のベース板状部には、ベース板状部上に重ね合わ
された追加板端子の連結部を嵌合して追加板端子を保持
するとともに、前記平板部の幅方向の動きを規制する
めの隆起嵌合部が取付孔を挟んでベース板端子の長手方
向に沿って延設されている。これにより、隆起嵌合部の
段差部がベース板端子の長手方向の剛性を強化する補強
リブとして機能し、該ベース板端子の回り止め部の先端
側に荷重がかかった場合に対する曲げ強度を向上させ、
該ベース板端子に折れ曲がり等の不都合が発生すること
を防止できる。また、隆起嵌合部の段差部がベース板状
部上に重ね合わされた追加板端子の連結部を嵌合して追
加板端子を保持するとともに、前記平板部の幅方向の動
きを規制する。即ち、板端子相互の嵌合操作時に追加板
端子の連結部がベース板端子の基端側の隆起嵌合部の下
部に差し込まれるとともに、前記平板部間に先端側の隆
起嵌合部が配置されるので、両板端子同士が密着する如
く重ね合わさり嵌合固定され、且つ円滑な嵌合を行うガ
イド部材としての機能を備えている。したがって、輸送
やねじ止め作業時等におけるベース板端子の変形がなく
なると共に、板端子相互の嵌合による連結強度が安定す
るとともに、取り扱い性や電気的な接続特性の向上を図
ることができ、多線アース等の接続作業の効率を向上さ
せることができる。
【0034】また、追加板端子を嵌合固定するためにベ
ース板状部に形成される隆起嵌合部の基端側が、ベース
板状部の取付孔から該ベース板状部の基端縁に向って追
加板端子の連結部を差し込み可能にするスリット部が形
成されているので、追加板端子の浮き上がりを防止して
板端子の嵌合固定を行うことができる。これにより、
締め付けねじによるベース板端子の固定操作で、ベース
板端子からの追加板端子の脱落等を確実に防止すること
ができ、板端子相互の電気的接続の信頼性をさらに向上
させることができる。
【0035】また、隆起嵌合部に適正に嵌合した追加板
状部上に係合して適正な嵌合状態を維持する係止突起
が、ベース板状部の一対の平板部上の取付孔の近傍に形
成されている。これにより、係止突起の近傍が締め付け
ねじにより堅固に固定されることになり、各板端子の外
周部等に作用する外力による変形等が係合部にまで及ぶ
ことを回避することができ、板端子相互の電気的および
機械的な接続強度の信頼性がさらに向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回り止め付き組合せ端子の一実施
例を示す分解斜視図である。
【図2】図1における組み立て状態を示す平面図であ
る。
【図3】図2におけるA矢視図である。
【図4】従来の独立形の板端子による電線接続の説明図
である。
【図5】従来の回り止め付き組合せ端子の分解斜視図で
ある。
【図6】図5における組み立て状態を示す平面図であ
る。
【図7】従来の回り止め付き組合せ端子の使用例の説明
図である。
【図8】従来の回り止め付き組合せ端子の問題点を示す
説明図である。
【符号の説明】
34 組合せ端子 35 ベース板端子 36 追加板端子 38 取付孔 39 ベース板状部 40,48 電線加締部 41 回り止め部 43 平板部 44,45 隆起嵌合部 47 追加板状部 51 連結部 52 基部 53 舌状片 58 スリット部 60 係合孔 61 係止突起

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線端部の芯線を圧着接続する電線加締
    部から延設され、締め付けねじを挿通させる取付孔を略
    中央部に形成するとともに、相手端子に係合して嵌合状
    態を維持するための係止突起を備えたベース板状部と、
    前記ベース板状部の先端部から延設された回り止め部と
    を具備したベース板端子と、 前記ベース板端子の前記ベース板状部上に重ねられ、前
    記係止突起を係合する係合孔を形成し、電線端部の芯線
    を圧着接続する電線加締部から延設された追加板状部を
    具備した追加板端子とからなる回り止め付き組合せ端子
    において、前記追加板端子の前記追加板状部が一対の平板部と、該
    平板部を連結する連結部を備え、 前記ベース板端子の前記ベース板状部には、前記ベース
    板状部上に重ね合わされた前記追加板端子の前記連結部
    嵌合して前記追加板端子を保持するとともに、前記平
    板部の幅方向の動きを規制するための隆起嵌合部が前記
    取付孔を挟んで前記ベース板端子の長手方向に沿って延
    設されていることを特徴とする回り止め付き組合せ端
    子。
  2. 【請求項2】 前記隆起嵌合部の基端側が、該ベース板
    状部の前記取付孔から該ベース板状部の基端縁に向って
    前記追加板端子の前記連結部を差し込み可能にするスリ
    ット部が形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の回り止め付き組合せ端子。
  3. 【請求項3】 前記係止突起が、前記ベース板状部の一
    対の平板部上の前記取付孔の近傍に形成されたことを特
    徴とする請求項1または2のいずれかに記載の回り止め
    付き組合せ端子。
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