JP5772738B2 - アース端子の取付構造 - Google Patents

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Description

明細書によって開示される技術は、アース端子をアース用部材に取り付ける構造に関する。
従来、複数備えられた車載搭載用機器のアースを共通して取る場合は、各機器から引き出されたアース電線の端末にアース端子をそれぞれ接続し、各アース端子を重ねた形態でボルトにより自動車のボディ等に固定するのが一般的であったが、いわゆるボルトの1箇所止めのものでは、振動等に起因してボルトに緩みが出たりするとアースが正確に取れなくなるおそれがあるため、2箇所でボルト締めすることが一部で提案され、例えば下記特許文献1に記載されたものが知られている。
このものは、左右一対のアース端子を備える場合を例示しており、各アース端子は左右方向に長い板状に形成され、それぞれ2個のボルト挿通孔が所定間隔を開けて形成されている。一方、自動車のボディには、ねじ孔を設けた左右2箇所の固定箇所が、ボルト挿通孔の間隔と同間隔を開けて設定されている。そして両アース端子は、左右のボルト挿通孔同士を整合させた形態で重ねられ、左右のボルト挿通孔に個別にボルトを通して、対応する固定箇所にねじ込むことによって、2箇所でボルト締めされたアース構造が構築されている。
特開2004−253167号公報
ここで上記のようなアース構造において、アース用部材に設定する2箇所の固定箇所の間隔が、車種等によって異なる場合がある。そうすると上記従来構造では、固定箇所の間隔の相違に対応して、各間隔と一致した間隔でボルト挿通孔を形成したアース端子をそれぞれに準備する必要があり、すなわち部品の種類が増えて、管理が面倒であったりコスト高に繋がる不具合があった。
明細書によって開示される技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、ボルト締めする2箇所の固定箇所の間隔が異なっている場合も共通のアース端子を適用できるようにするところにある。
明細書によって開示されるアース端子の取付構造は、アース用部材には互いに間隔を開けて2箇所の固定箇所が設けられる一方、アース電線の端末に接続されボルト挿通孔が開口された2個のアース端子が備えられ、前記両アース端子は少なくとも一部が重なった形態で並んで配され、互いに接続されつつ2箇所の前記固定箇所に対してボルト締めにより固定されるアース端子の取付構造であって、一のアース端子には、他のアース端子側に向けて延出した連結部が形成され、この連結部には前記他のアース端子の前記ボルト挿通孔に挿通されるボルトが挿通可能でかつ両固定箇所の並び方向に沿って長く延びた挿通溝が形成されているところに特徴を有する。
アース用部材に設けられた2箇所の固定箇所には、スタッドボルトが立てられるかナットが装備されている。アース端子側では、一のアース端子の連結部上に他のアース端子が、そのボルト挿通孔を挿通溝に合わせた形態で、かつ両アース端子のボルト挿通孔同士が固定箇所の間隔に等しい間隔を取った形態で重ねられる。この状態から、各アース端子のボルト挿通孔に固定箇所に立てられたスタッドボルトを挿通して、同スタッドボルトに螺合したナットを締め付けるか、あるいは各ボルト挿通孔にボルトを通して固定箇所に設けられたナットにねじ込むことで固定され、これにより2箇所でボルト締めされたアース構造が得られる。
固定箇所の間隔に変更があった場合は、他のアース端子のボルト挿通孔を挿通溝に沿って移動させて、両アース端子のボルト挿通孔の間隔を固定箇所の間隔に一致させた形態に組み付ければよい。固定箇所の間隔が異なっている場合も、両アース端子とも共通のものを適用して対応できる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記他のアース端子における前記ボルト挿通孔の孔縁には、前記挿通溝に嵌められて抜け止めされる抜け止め部が形成されている。
他のアース端子のボルト挿通孔に設けられた抜け止め部を挿通溝に嵌めることで両アース端子がアッセンブリ化され、係る状態でアースを取る作業現場に搬入される。同作業現場では、両ボルト挿通孔の間隔が固定箇所の間隔と等しくなるように、他のアース端子を連結部上を滑らせつつ位置合わせすればよい。
(2)前記挿通溝が、前記一のアース端子の前記ボルト挿通孔から離間するに従ってこの一のアース端子における電線との接続部側に次第に回曲した円弧形状に形成されている。
両アース端子をアッセンブリ化した上で、各アース端子から引き出されたアース電線をテープ巻き等によりハーネス化すると、アースを取る作業現場への搬入、さらにはアースを取ったのちのアース電線の配線作業に便利となる。
このようにアース電線がハーネス化されている場合において、両アース端子のボルト挿通孔の間隔を調整する際には他のアース端子を挿通溝に沿って移動させるのであるが、挿通溝が直線状である場合には、最も間隔が広い場合に対応して、他のアース端子に接続されたアース電線におけるハーネス化された位置よりも端末部分に、余長部分を設ける必要がある。
それに対して本発明では、挿通溝が円弧形に形成されているから、アース電線におけるハーネス化された位置よりも端末部分に余長部分がなくても、同端末部分を揺動させつつ、ボルト挿通孔が挿通溝の全域に亘って対応できるように他のアース端子を移動させることができる。
(3)前記一のアース端子と前記他のアース端子の少なくともいずれか一方には、さらに別のアース端子が重なって組み付け可能となっている。
3枚以上のアース端子について、2箇所でボルト締めしたアース構造を得ることができる。
(4)前記一のアース端子または前記他のアース端子には、アース用部材と係合してボルト締めされた際の連れ回りを防止する連れ回り防止片が形成されている。
アッセンブリ化された両アース端子を、各ボルト挿通孔にボルトを通してアース用部材に設けられた対応するナットに締め付けることで固定する場合において、特に初めにボルト締めする際には、ボルトとアース端子との間の摩擦係合によって、アッセンブリが連れ回りしようとするのが、アース端子に設けられた連れ回り防止片がアース用部材と係合することで連れ回りすることが防止される。そのため、ボルトを効率よく締め付けることができ、ひいてはアッセンブリをアース用部材に固定する作業が短時間で行える。
明細書によって開示される技術によれば、ボルト締めする2箇所の固定箇所の間隔が異なっている場合も共通のアース端子を適用して対応することができる。
施形態1に係るアース端子を組み付ける前の状態を示す平面図 そのアース端子を組み付けた後の状態を示す平面図 第3アース端子の底面図 第3アース端子の圧入片を挿通溝に圧入する動作を示す概略断面図 圧入後の概略断面図 第1固定パターンについてアース端子をスタッドボルトに挿通した状態の平面図 そのナットを締め付けた後の平面図 第2固定パターンについてアース端子をスタッドボルトに挿通した状態の平面図 そのナットを締め付けた後の平面図 実施形態2に係るアース端子を組み付ける前の状態を示す平面図 そのアース端子を組み付けた後の状態を示す平面図 第1固定パターンについてアース端子をスタッドボルトに挿通した状態の平面図 そのナットを締め付けた後の平面図 第2固定パターンについてアース端子をスタッドボルトに挿通した状態の平面図 そのナットを締め付けた後の平面図 実施形態3に係る第3アース端子の底面図 第3アース端子の掛止片を挿通溝に嵌める前の状態を示す概略断面図 嵌めた後の概略断面図
<実施形態1>
施形態1を図1ないし図9によって説明する。
この実施形態1では、図1に示すように、互いに重なって一体的に組み付けられる第1アース端子10A及び第2アース端子10Bと、上記の第1、第2アース端子10A,10Bとは別の固定箇所に固定される第3アース端子30とが備えられている。
これらの3個のアース端子10A,10B,30が、互いに接続された形態で自動車のボディに設定された2箇所の固定箇所にボルト締めにより固定されるようになっている。より詳細には、両固定箇所にはそれぞれスタッドボルト1が立てられており、この実施形態では、図6に示すように、両スタッドボルト1の間隔が狭い第1固定パターンと、図8に示すように、同スタッドボルト1の間隔が広い第2固定パターンを例示している。
アース端子10A,10B,30は、それぞれ導電性に優れた金属板をプレス加工することで形成されている。
第1アース端子10Aと第2アース端子10Bとは、ボルト挿通孔12A,12Bを中心に開口した本体部11A,11Bと、同本体部11A,11Bの基端縁から後方(図1の下方)に向けて延出形成されたワイヤバレル部20A,20Bとを備えている。
左側に配される第1アース端子10Aの本体部11Aの表面には、右側に配される第2アース端子10Bの本体部11Bが左方向に滑りつつ重ねられるようになっている。各アース端子10A,10Bの本体部11A,11Bにおけるボルト挿通孔12A,12Bの中心を挟んだ左右両側には、差込部14A,14Bと、相手の差込部14B,14Aが差し込まれる被差込部15A,15Bとが形成されている。それぞれ、相手のアース端子と近い側が差込部14A,14Bで、遠い側が被差込部15A,15Bとなっており、共に相手のアース端子側を指向して形成されている。
ただし、左側の第1アース端子10Aでは、差込部14A、被差込部15Aともに、本体部11Aに対して板厚分一段上がった形態で形成されており、逆に右側の第2アース端子10Bでは、差込部14B、被差込部15Bともに、本体部11Bに対して板厚分一段下がった形態で形成されている。
第1アース端子10Aの差込部14Aには係止爪16Aが裏側に叩き出されて形成されているとともに、第2アース端子10Bの差込部14Bには係止爪16Bが表側に叩き出されて形成されている。両被差込部15A,15Bには、相手の係止爪16B,16Aが嵌る係止孔17A,17Bが開口されている。
さらに、第1アース端子10Aの本体部11Aにおける被差込部15Aの前後両側には、がた詰め用のリブ18Aが表側に叩き出されて形成されているとともに、第2アース端子10Bの本体部11Bにおける被差込部15Bの前後両側には、がた詰め用のリブ18Bが裏側に叩き出されて形成されている。
ワイヤバレル部20A,20Bについては、各アース端子10A,10Bにおいて、本体部11A,11Bの基端縁における相手のアース端子から離間した側の端部寄りの位置から、首部21が後方に向けて延出形成され、その延出端に、アース電線Wの芯線Waにかしめ圧着されるバレル片22が形成された形状となっている。
なお、第1アース端子10Aの本体部11Aの先端縁からは、相手のボディに設けられた被係合部と係合して、同第1アース端子10Aが連れ回りすることを防止するように機能する連れ回り防止片23が形成されている。
第1アース端子10Aには、本体部11Aにおける左側縁から帯状をなす連結部25が、ワイヤバレル部20Aと直交する向きに延出形成されている。
この連結部25には、上記したスタッドボルト1が挿通可能な左右方向に長い挿通溝26が、同じくワイヤバレル部20Aと直交する向きに形成されている。この挿通溝26の幅方向の中心線の延長線が、第1アース端子10Aのボルト挿通孔12Aの中心を通るようになっており、挿通溝26の幅は、ボルト挿通孔12Aの内径寸法よりも少し大きい寸法に設定されている。
挿通溝26における右端部とボルト挿通孔12Aとの間隔が、第1固定パターンにおける両スタッドボルト1の間隔(狭間隔)に等しく、また挿通溝26における左端部とボルト挿通孔12Aとの間隔が、第2固定パターンにおける両スタッドボルト1の間隔(広間隔)に等しくなるように、同挿通溝26の長さが設定されている。
第3アース端子30は目玉状をなす本体部31を備えており、中心に開口されたボルト挿通孔32は、スタッドボルト1が挿通可能であって、第1,第2アース端子10A,10Bのボルト挿通孔12A,12Bと同じ内径寸法を有している。この本体部31の外周の後縁からは同様にワイヤバレル部34が後方に向けて延出形成され、ワイヤバレル部34は首部21の先端にバレル片22が形成された形状である。
第3アース端子30の本体部31のボルト挿通孔32における裏面側の孔縁には、図3及び図4に示すように、挿通溝26内に緊密に嵌合可能な図示8個の圧入片35が、等角度間隔を開けて裏側に向けて突出形成されている。同圧入片35は詳細には、ボルト挿通孔32の周縁から中心に向けて突出形成された舌片が裏側に直角曲げされることで形成され、連結部25の板厚にほぼ等しい高さ寸法を有している。
本実施形態は上記のような構造であって、続いてアースを取る手順について説明する。
3本のアース電線Wの端末にそれぞれ第1〜第3アース端子10A,10B,30が接続される。それには、アース電線Wの端末が皮剥きされて芯線Waの端末が露出され、この露出された芯線Waに対して、ワイヤバレル部20A,20B,34のバレル片22がかしめ圧着されて固定される。
各アース電線Wの端末にそれぞれアース端子10A,10B,30が接続されたら、第1アース端子10Aと第2アース端子10Bとが組み付けられる。
詳細には、図1の状態から、第2アース端子10Bの本体部11Bが、第1アース端子10Aの本体部11Aの表面に対してほぼ幅半分ずらした状態で重ねられ、続いて第2アース端子10Bの本体部11Bを、相手の本体部11A上を同図の左側に奥に向けて滑動させると、それぞれの差込部14A,14Bが相手の被差込部15B,15A内に差し込まれつつ押し込まれ、ボルト挿通孔12A,12B同士が整合した位置まで押し込まれると、図2に示すように、差込部14A,14Bに設けられた係止爪16A,16Bが相手の被差込部15B,15Aの係止孔17B,17Aに嵌ることで固定される。
これにより、第1アース端子10Aと第2アース端子10Bとが組み付けられた重畳アース端子28が形成される。
続いて、第3アース端子30が第1アース端子10Aの連結部25に対して連結される。詳細には、第3アース端子30のボルト挿通孔32の裏面の圧入片35が、図5に示すように、連結部25における挿通溝26の任意位置に圧入され、そののち第3アース端子30は、図2に示すように、圧入片35が挿通溝26における左端に来るまで移動される。これにより、3個のアース端子10A,10B,30がアッセンブリ化された状態となる。
続いて、3本のアース電線WがまとめられてハーネスWHが形成される。それには、図2に示すように、第1,第2アース端子10A,10Bから真直に引き出された電線Wに対して、第3アース端子30から引き出された電線Wが、上記の両電線Wにおけるバレル部20A,20Bから所定寸法後方に引き出された位置に対して斜め姿勢を取って寄せられる。しかる後、3本の寄せられた電線Wに対してテープTが螺旋巻きされることでハーネスWHが形成される。
図2に示すように、ハーネスWHの端末において、第1アース端子10Aと第2アース端子10Bとが重畳されて組み付けられ(重畳アース端子28)、かつ第1アース端子10Aの連結部25に第3アース端子30が圧入により連結されることでアッセンブリ化され、係る状態で、アースを取る作業現場に搬入される。
ボディのアース箇所において、2本のスタッドボルト1の間隔が狭い第1固定パターンが設定されている場合には、圧入片35を挿通溝26に沿って摺動させつつ第3アース端子30を図2の右側に移動させ、圧入片35が挿通溝26の右端に来るまで移動させる。これにより、図6に示すように、第1、第2アース端子10A,10Bの重畳アース端子28のボルト挿入孔29と、第3アース端子30のボルト挿通孔32の間隔が、第1固定パターンにおけるスタッドボルト1の間隔と等しくなる。第3アース端子30から引き出された電線Wの端末部分は、若干屈曲された状態となる。
そうしたら、同図に示すように、第3アース端子30のボルト挿通孔32と、重畳アース端子28のボルト挿通孔29とが、各スタッドボルト1に対して挿通され、ボディのアース箇所に当てられる。続いて、図7に示すように、各スタッドボルト1の突出端にナット2が螺合され、それぞれトルクレンチ等の工具で締め付けられることによって、3個のアース端子10A,10B,30について、いわゆる2箇所のボルト締めによってアースを取ることができる。
一方、ボディのアース箇所において、2本のスタッドボルト1の間隔が広い第2固定パターンが設定されている場合には、搬入時の状態、すなわち第3アース端子30が挿通溝26の左端に組み付けられた状態のままとする。この場合は、第1、第2アース端子の10A,10Bの重畳アース端子28のボルト挿入孔29と、第3アース端子30のボルト挿通孔32の間隔が、第2固定パターンにおけるスタッドボルト1の間隔と等しいから、図8に示すように、第3アース端子30のボルト挿通孔32と、重畳アース端子28のボルト挿通孔29とが、各スタッドボルト1に対して挿通されてボディのアース箇所に当てられ、続いて図9に示すように、各スタッドボルト1の突出端に螺合されたナット2を締め付けることにより、3枚のアース端子10A,10B,30が第2固定パターンにおいて、2箇所のボルト締めによってアースが取られることになる。
なお、第1固定パターンと第2固定パターンのいずれも、アッセンブリ化されたアース端子10A,10B,30を2本のスタッドボルト1に対して挿通する形態であって、ナット2を締め付けたときにアッセンブリが連れ回りをするおそれはないから、連れ回り防止片23は割愛してもよい。
以上のように本実施形態によれば、2本のスタッドボルト1の間隔が異なる2つの固定パターンに対応してアースを取る場合において、第3アース端子30を連結部25の挿通溝26の長さ方向に沿って移動させて、第3アース端子30のボルト挿通孔32と、第1,2アース端子10A,10Bの重畳アース端子28のボルト挿通孔29との間隔を、両スタッドボルト1の2種類の間隔にそれぞれ一致させることで、対応することができる。
すなわち、3個のアース端子10A,10B,30についてそれぞれ共通のものを適用しながらも、スタッドボルト1の間隔が異なる2つの固定パターンに対応できる。結果、部品の種類増が抑えられ、また部品管理の簡易化も図られる等、製造コストの低減に寄与し得る。
第3アース端子30のボルト挿通孔32に形成された圧入片35が、重畳アース端子28から突設された連結部25の挿通溝26に圧入されてアッセンブリ化されるようになっているから、アースを取る作業現場に搬入する場合にコンパクトにまとまって便利である。また、同作業現場において、第3アース端子30のボルト挿通孔32と、重畳アース端子28のボルト挿通孔29の間隔を調整する場合には、圧入状態のままで圧入片35を挿通溝26に沿って摺動させつつ第3アース端子30を移動させるだけでよく、すなわち間隔調整をスムーズに行うことができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2を図10ないし図15によって説明する。この実施形態2では、上記した実施形態1と比べて、第1アース端子40に突出形成された連結部42(挿通溝43を含む)の形状に変更が加えられている。
以下には、実施形態1との相違点を主に説明し、実施形態1と同一機能を有する部位等については、同一符号を付すことで説明を省略または簡略化する。
実施形態1では連結部25が直線状に形成されていたのに対して、実施形態2の連結部42は、図10及び図11に示すように、本体部11Aの左側縁から円弧形、詳細にはハーネスWHを形成するために3本の電線Wをテープ巻きする場合のテープTの巻き始め端付近を中心とした円弧形の帯状に形成されている。そして同連結部42に、挿通溝43が同心の円弧形をなして形成されている。
実施形態2では、図11に示すように、第1アース端子40と第2アース端子10Bとが組み付けられて重畳アース端子45が形成されるとともに、第3アース端子30の圧入片35が挿通溝43に圧入されて第1アース端子40の連結部42に対して連結されることにより、3個のアース端子40,10B,30がアッセンブリ化される。続いて、同図に示すように、3本のアース電線Wがまとめられてバレル部20A,20B,34から所定寸法後方に引き出された位置で寄せられ、同位置から3本の電線Wに対してテープTが螺旋巻きされることでハーネスWHが形成される。
上記のように、ハーネスWHの端末に3個のアース端子40,10B,30がアッセンブリ化された状態において、アースを取る作業現場に搬入される。
ボディのアース箇所において、2本のスタッドボルト1の間隔が狭い第1固定パターンが設定されている場合には、図12に示すように、圧入片35を挿通溝43に沿って摺動させつつ第3アース端子30を円弧形の軌跡で同図の右側に移動させ、第1、第2アース端子40,10Bの重畳アース端子45のボルト挿通孔46と、第3アース端子30のボルト挿通孔32の間隔が、第1固定パターンにおけるスタッドボルト1の間隔と等しくなるように調整する。
そののち、同図に示すように、第3アース端子30のボルト挿通孔32と、重畳アース端子45のボルト挿通孔46とが、各スタッドボルト1に対して挿通されて、アース面に当てられる。続いて図13に示すように、各スタッドボルト1の突出端にナット2が螺合され、それぞれトルクレンチ等の工具で締め付けられることによって、3枚のアース端子40,10B,30について、第1固定パターンによる2箇所のボルト締めによってアースが取られる。
一方、ボディのアース箇所において、2本のスタッドボルト1の間隔が広い第2固定パターンが設定されている場合には、図14に示すように、圧入片35を挿通溝43に沿って摺動させつつ第3アース端子30を円弧形の軌跡で同図の左側に移動させ、重畳アース端子45のボルト挿入孔46と、第3アース端子30のボルト挿通孔32の間隔が、第2固定パターンにおけるスタッドボルト1の間隔と等しくなるように調整する。
そののち同図に示すように、第3アース端子30のボルト挿通孔32と、重畳アース端子45のボルト挿通孔46とが、各スタッドボルト1に対して挿通されてアース面に当てられ、同じく図15に示すように、各スタッドボルト1の突出端に螺合されたナット2を締め付けることにより、3枚のアース端子40,10B,30が第2固定パターンによる2箇所のボルト締めによってアースが取られることになる。
なお、連れ回り防止片23を割愛できることは、上記実施形態1と同様である。
この実施形態2でも、3個のアース端子40,10B,30についてそれぞれ共通のものを適用しながらも、スタッドボルト1の間隔が異なる2つの固定パターンに対応することができる。
特に、連結部42に形成された挿通溝43が、ハーネスWHの形成位置の始端部付近を中心とした円弧形に形成されているから、第3アース端子30から引き出されたアース電線Wのうち、ハーネス化された位置よりも端末部分に余長部分がなくても、同端末部分を揺動させつつ、ボルト挿通孔32が挿通溝43の全域に亘って対応できるように第3アース端子30を移動させることができる。そのためアース電線Wを節約することができる。
<実施形態3>
図16ないし図18は、実施形態3を示す。この実施形態3は、上記実施形態1に示した第3アース端子30の形状に変更を加えたものである。
実施形態3の第3アース端子30Xでは、本体部31のボルト挿通孔32における裏面側の孔縁に、第1アース端子10Aの連結部25に形成された挿通溝26の溝縁に掛止可能な図示8個の鈎型をなす掛止片37が、等角度間隔を開けて形成されている。
第3アース端子30Xを第1アース端子10Aの連結部25に対して連結する際には、図17に示す状態から、第3アース端子を斜め姿勢として、裏面の掛止片37を挿通溝26の対向した溝縁に順次に嵌める(図18)。これにより第3アース端子30Xが、第1アース端子10Aの連結部25に対して確実に抜け止めされた形態で重ねられて組み付けられる。一方、同第3アース端子30Xは、掛止片37を挿通溝26に沿って移動させつボルト挿通孔32の位置調節を行うことができる。
なお、上記に示した第3アース端子30Xは、実施形態2に示した第3アース端子30に代替して適用することもできる。
<他の実施形態>
明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)2本のスタッドボルトの間隔が互いに異なる固定パターンが、3パターン以上ある場合でも、第3アース端子を挿通溝に沿って位置調節することにより、それぞれ対応することが可能である。
(2)上記実施形態では、第3アース端子のボルト挿入孔に圧入片または掛止片を設けてそれらを挿通溝に嵌めることでアッセンブリ化を図っているが、圧入片または掛止片を設けることは割愛してもよい
(3)上記実施形態では、第1アース端子に第2アース端子を重ねて組み付けて重畳アース端子を形成した場合を例示したが、第3アース端子側に別のアース端子を重ねたり、あるいは第1と第3の両アース端子に共に別のアース端子を重ねるようにしてもよい。また、別のアース端子を重ねることのない形態で実施してもよい。
(4)上記実施形態では、アースを取る場合に、ボディから立てられたスタッドボルトをアース端子のボルト挿通孔に通し、スタッドボルトの先端にナットを螺合して締め付けることで固定する形式のものを例示したが、アース端子のボルト挿通孔にボルトを通して、同ボルトをボディに設けたナットに締め付けることで固定する形式のものでもよい。この形式においては、第1アース端子に設けた連れ回り防止片が有効に機能する。
(5)上記実施形態では、アース電線を結束してハーネス化する手段としてテープ巻きを例示したが、コルゲートチューブやクリップ等の他の結束具を用いてハーネスを形成するようにしてもよい。
W…アース電線(電線)
WH…ハーネス
1…スタッドボルト
2…ナット
10A…第1アース端子(一のアース端子)
10B…第2アース端子(別のアース端子)
11A,11B…本体部
12A,12B…ボルト挿通孔
20A…ワイヤバレル部(アース電線Wとの接続部)
23…連れ回り防止片
25…連結部
26…挿通溝
28…重畳アース端子
29…ボルト挿通孔
30,30X…第3アース端子(他のアース端子)
31…本体部
32…ボルト挿通孔
35…圧入片(抜け止め部)
37…掛止片(抜け止め部)
40…第1アース端子(一のアース端子)
42…連結部
43…挿通溝
45…重畳アース端子
46…ボルト挿通孔

Claims (4)

  1. アース用部材には互いに間隔を開けて2箇所の固定箇所が設けられる一方、アース電線の端末に接続されボルト挿通孔が開口された2個のアース端子が備えられ、
    前記両アース端子は少なくとも一部が重なった形態で並んで配され、互いに接続されつつ2箇所の前記固定箇所に対してボルト締めにより固定されるアース端子の取付構造であって、
    一のアース端子には、他のアース端子側に向けて延出した連結部が形成され、この連結部には前記他のアース端子の前記ボルト挿通孔に挿通されるボルトが挿通可能でかつ両固定箇所の並び方向に沿って長く延びた挿通溝が形成され
    前記挿通溝が、前記一のアース端子の前記ボルト挿通孔から離間するに従ってこの一のアース端子における電線との接続部側に次第に回曲した円弧形状に形成されていることを特徴とするアース端子の取付構造。
  2. 前記他のアース端子における前記ボルト挿通孔の孔縁には、前記挿通溝に嵌められて抜け止めされる抜け止め部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のアース端子の取付構造。
  3. 前記一のアース端子と前記他のアース端子の少なくともいずれか一方には、さらに別のアース端子が重なって組み付け可能となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアース端子の取付構造。
  4. 前記一のアース端子または前記他のアース端子には、アース用部材と係合してボルト締めされた際の連れ回りを防止する連れ回り防止片が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のアース端子の取付構造。
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