JP4101111B2 - 積層型アース端子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明はリサイクル性に優れた積層型アース端子、より詳しくは、車両や電気機器等のリサイクル性向上のためのワイヤハーネスの解体性に優れ、かつ複数のアース端子を積層状態で接地可能な積層型アース端子に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両や電気機器等において電気部品同士を接続するワイヤハーネスはアース端子を介して接地されている。そして、複数のアース端子を接地するに当たっていくつかの構造が知られている。
【0003】
その一例として、図13に示すように、スライド孔61aと挿入孔61bを有した円筒状の連結部材であるホルダ61(図13(a))を利用してアース端子65(図13(c))を収納接続させる構造のものがある(例えば、特許文献1参照。)。この積層型アース端子60のホルダ61は円筒形状を有し、両端部61c,61dが開口されて内部にアース端子65の平面部が収容可能となっている(図13(b)参照)。また、ホルダ61にはその上下方向に沿って設けられたスライド孔61aと、スライド孔61aの一端に設けられた挿入孔61bと、スライド孔61aと連続しこのスライド孔61aの延在方向と直交する方向に段違いに設けられた複数のスリット61eを備えている。接地に当たっては、挿入孔61bを介してアース端子65の平面部を本体内に挿入するとともに、スライド孔61aに沿ってアース端子65の基部をスライドさせ、複数のアース端子65を積層状態でホルダ61に保持させる。そして、この状態でボルト等の締結具(図示せず)を当該アース端子65の各ボルト挿通孔65aに挿通することで複数のアース端子65をホルダ61ごと例えば車体パネルのアース面に取り付けるようになっている。
【0004】
また、別の従来型アース端子の構造としては、図14に示すようにアース端子をR型とL型の2種類作成し(図14(a)に一方のアース端子70Rを図示)、この2種類のアース端子70R,70Lの導電路同士が積層できるようにしたものがある。そして、これらR型アース端子70RとL型アース端子70Lを重ね合わせた状態で(図14(b)参照)、図示しないネジを用いて例えば車体のボディに取り付けることで接地するようになっている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
さらに別の従来型の構造としては、図15に示すようにワイヤハーネスの電線端部に接続される一般的なアース端子65(図15(a))を単に重ね合わせた後にネジSでまとめて締結する(図15(b))構造のものがある(例えば、特許文献3参照。)。また、図16に示すように広い溶着部80aを設けたアース端子80を用意し、当該溶着部80aに複数本の電線Wを併設させて超音波溶接した構造のアース端子80や、図17に示すように複数のアース端子95をまとめて1つのハウジング91に嵌合させ、ハウジング91から導出した導体部91aをアース面にネジS等の締結具を介して取り付けるものもある。
【0006】
以上のような公知例は、一度の接地組み付け作業で複数のアース端子を例えば自動車のボディにまとめて接地することを目的としたものである。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−289048号公報(第3頁、図1)
【特許文献2】
特開2002−75490号公報(第3頁、図1)
【特許文献3】
実開昭63−129973号公報(第1頁、第2図)
【発明が解決しようとする課題】
これら従来のアース端子を例えば自動車のボディに接続させる場合、各アース端子を重ね合わせて一括してボディにネジで締め付けるか、或いは複数の電線が接続されている一個のアース端子を自動車のボディにネジで締め付け、これによってアース端子とボディとの間で電気的接続をとっている。このような接地構造をとると、車を解体してリサイクルしようとした場合、アース端子をネジ止めして固定接続している為にネジを緩めて取り外す必要があるので、解体作業時の工数アップを招く。従って、実際の解体作業においてはネジを緩めてボディよりアース端子を取り外すような作業は行われず、電線を引っ張って引きちぎるような作業を行うことでボディからワイヤハーネスを分離する作業が行われている。この為、一般には銅系アース端子及び銅でできた電線の切れ端がボディにくっ付いたままリサイクルされる場合が多く見られる。
【0008】
しかしながら、仮に銅系の金属材料が鉄に混入したまま溶融すると鉄の品質が低下し、リサイクル材としての使用に適さなくなる。そのため、鉄系のボディと銅系端子或いは銅線とを車両解体時に正確にしかも簡単に分別することが昨今要求されてきている。特に現状では資源保護及び環境保護の立場から製品のリサイクルが要望されている状況にあるので、製品を極力リサイクルして材料を再使用することは非常に重要なことである。
【0009】
本発明の目的は、複数のアース端子を積層でき、かつワイヤハーネスのリサイクルのための解体性に優れた積層型アース端子を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明に係る積層型アース端子は、
アース面を備えた鉄製のボディの該アース面にネジにより固定可能な鉄製のベース部材と、
電線の導体部先端に取り付けられ、前記ベース部材と結合可能な銅合金製のアース端子とを有し、
前記ベース部材はメス端子部を備え、
前記アース端子はメス端子部と、該メス端子部先端よりメス端子部と反対側に折り返されて形成されたオス端子部とを備え、
前記ベース部材のメス端子部は前記アース端子のオス端子部と嵌合可能とし、
前記アース端子のメス端子部は結合する相手側アース端子部のオス端子部と嵌合可能とし、
前記ベース部材のメス端子部と前記アース端子のメス端子部は、同一形状のファストンタイプであって、前記アース端子における電線引出し方向に開口し、
前記アース端子同士のメス端子部及びオス端子部は、同一形状であって、電線圧着部のみが前記アース端子における電線引出し方向中心軸線に対して左右対称に形成された第1のアース端子と第2のアース端子からなり、該第1のアース端子と該第2のアース端子を交互に嵌合積層可能とし、
前記第1のアース端子と第2のアース端子の各オス端子部にはそれぞれ折り返し部が形成され、該折り返し部は前記メス端子部と嵌合する部分のオス端子部幅より狭くなっており、該折り返し部の先端部を更に折り返して該先端部が前記アース端子の細長孔に挿入された状態となっており、
前記アース端子の結合部は、前記ベース部材がボディに固定されかつ該アース端子が電線の導体部先端に取り付けられた状態において、該電線に作用する一定以上の引っ張り力によって、前記ベース部材から分離するようになっていることを特徴としている。
【0011】
ベース部材を介してアース端子が取り付けられたボディをリサイクルする際に、アース端子の取り付けられた電線を一定以上の引っ張り力によって引っ張ることでベース部材をボディに残したままアース端子のみをボディから取り除くことができる。従って、従来のようにアース端子がネジ止めされた電線を引っ張ることで銅系のアース端子及び銅でできた電線の切れ端がボディに残ったままボディがリサイクルされて鉄の品質が低下することがない。
【0013】
また、本発明に係る積層型アース端子を備えたワイヤハーネスを引っ張ることでこれに接続されたアース端子も一緒にベース部材から取り外すことができる。従って、ベース部材に例えば銅系のアース端子や電線が残ることがなく、ボディのリサイクル性を向上させる。
【0015】
また、本発明に係る積層型アース端子は、ベース部材のメス端子部とアース端子のオス端子部とが結合して当該アース端子をベース部材に機械的かつ電気的に接続させる。また、ベース部材側に位置するアース端子のメス端子部とこのアース端子上に嵌合されるアース端子のオス端子部とが結合して、当該アース端子同士を機械的かつ電気的にしっかりと接続させる。
【0017】
また、本発明に係る積層型アース端子がこのような端子構造を採用することで簡単な折り曲げ加工でアース端子のメス端子部とオス端子部とを容易に形成することができる。また、かかる容易な構造でベース部材のメス端子部とアース端子のオス端子部を結合可能とすると共に、アース端子間のオス端子部とメス端子部とを結合可能とする。これによって、ベース部材とアース端子とを容易に嵌合可能とすると共に、アース端子同士をしっかりと嵌合積層可能としている。
【0019】
また、本発明に係る積層型アース端子の第1のアース端子と第2のアース端子の各オス端子部にはそれぞれ折り返し部が形成され、該折り返し部はメス端子部と嵌合する部分のオス端子部幅より狭くなっており、該折り返し部の先端部を更に折り返して該先端部がアース端子の細長孔に挿入された状態となっていることで、アース端子或いは電線付きアース端子を運搬するときに、電線を引っ掛けたりすることがなくなり、これによるオス端子部の変形を防止することができる。
【0021】
また、本発明に係る積層型アース端子は、アース端子の電線引出し位置が電線引出し方向中心軸線に対して交互に導出するようになっているので、アース端子を多数積層させても積層型アース端子自体の高さが高くならず、他の部品との干渉を防止できる。これによって、積層型アース端子の接地機能を長期にわたって十分に発揮することができる。
【0023】
また、本発明に係る積層型アース端子を備えたワイヤハーネスを引っ張ることでこれに接続されたアース端子も一緒にベース部材から取り外すことができる。従って、ベース部材に例えば銅系のアース端子や電線が残ることがなく、ボディのリサイクル性を向上させる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態に係る積層型アース端子及びこれを備えたワイヤハーネスについて図面に基づいて説明する。
【0025】
本発明の第1の実施形態に係る積層型アース端子1は、図1乃至図4に示すように例えば車体のボディ(アース面)に取り付け可能な鉄でできたベース部材10と、当該ベース部材10にネジ等の締結具を用いずに結合でき、かつ互いに積層可能な1つ又は2つ以上のアース端子20,20’を備えている。
【0026】
ベース部材10は、上述したように鉄でできた細長の板材からなり、その一端部が幅狭になって先端に折曲部11を備えている。また、ベース部材10の略中央部にはこれをボディに取り付けるネジ孔12が形成されている。これによって、ボディの凹部(図示せず)にベース部材10の折曲部11を係合させた状態でネジ孔12を介してネジSをボディに螺合させ、電線にねじれを生じることなくボディにベース部材10をしっかりと取り付けるようになっている。
【0027】
また、ベース部材10の一面(図1中上面)であって他端側(折曲部と反対側)には逆L字型に起立した2つの結合爪13,14がベース部材10の幅方向に二つ平行に並んで形成されている。なお、結合爪13,14の自由端部は、共にベース部材10の幅方向一側(図1中左側)に向かっている。また、各結合爪13,14の近傍には結合爪を打ち抜き形成した際に生じた開口部15及び切欠き16が形成されている。
【0028】
なお、ベース部材10は鉄製の板材を打ち抜いて作られているが、これに限定されず切削加工等で形成しても良い。また、この場合はアース同士の結合を所定の結合力以上にできる構造であれば、開口部15及び切欠き16を形成する必要はない。
【0029】
続いて、第1のアース端子20について説明する。
【0030】
図1及び図2に示す第1のアース端子20は銅又は黄銅でできており、矩形板形状を有している。そして、アース端子20の一方の面(図1中下側面)には側面視で長方形の輪郭を備えた一対の結合枠(結合部)27,28(図2参照)が互いに離間して平行に配置されている。なお、結合枠27,28の大きさ及び結合枠27,28の間隔は、ベース部材10の結合爪13,14が結合枠27,28に嵌入して両者がしっかりと結合する程度の大きさ及び間隔からなる。即ち、第1のアース端子20をベース部材10の長手方向中心軸線に対して偏倚させた状態で重ね合わせ、当該アース端子20をベース部材10の幅方向に合致させることで、第1のアース端子20の結合枠27,28とベース部材10の結合爪13,14を互いに結合させ両者を導通させるようになっている。
【0031】
また、第1のアース端子20には結合枠27,28に加えて結合枠28近傍に電線CAの導体部CBと機械的に接続されかつ電気的に導通するためのカシメ部29(図2参照)が形成されている。
【0032】
また、第1のアース端子には、結合枠27,28と反対側面(図中上面)にベース部材10の結合爪13,14と同一の形状及び大きさを有した一対の結合爪(連結部)23,24(図1参照)がベース部材10の結合爪13,14と同一の間隔で形成されている。
【0033】
続いて、第2のアース端子20’について説明する。
【0034】
第2のアース端子20’は、図3に示すように電線カシメ部29’の形成位置を除いて第1のアース端子20と全く同一の構造を有している。即ち、第1のアース端子20のカシメ部29は一方の結合枠28近傍に設けられ、電線CAが当該アース端子20の幅方向(電線導出部と直交する方向)に関して一側(図2中右側)から導出するように形成されているが、第2のアース端子20’のカシメ部29’は他方の結合枠27近傍に形成され、当該アース端子20’の幅方向に関して他側(図3中左側)から電線CAが導出するようになっている。
【0035】
第2のアース端子20’はこのような構成を有しているので、ベース部材10の結合爪13,14に第2のアース端子20’の結合枠27,28が第1のアース端子20と同様に結合可能である。また、第1のアース端子20の結合爪23,24は第2のアース端子20’の結合枠27,28とそれぞれ結合できるとともに、第2のアース端子20’の結合爪23,24は第1のアース端子の結合枠27,28とそれぞれ結合できる。
【0036】
なお、ベース部材10、第1のアース端子20、第2のアース端子20’の結合爪13,14,23,24は、第1のアース端子20及び第2のアース端子20’の結合枠27,28より幅方向又は長さ方向に僅かに大きく形成されており、各結合爪13,14,23,24は相手側結合枠27,28に圧入状態でしっかりと結合されるようになっている。
【0037】
なお、図4はかかるベース部材10に第1のアース端子20と第2のアース端子20’を交互に積層した状態を示している。また、図5はかかる第1のアース端子20と第2のアース端子20’を複数取り付けたワイヤハーネスの概略構成を示している。
【0038】
なお、ベース部材10の結合爪13,14と第1のアース端子20の結合枠27,28、第2のアース端子20’の結合枠27,28は両者が結合状態であっても、図5に示すワイヤハーネスを一定以上の力で引っ張ることで両者が分離する程度の強度をそれぞれ有している。
【0039】
続いて、かかる積層型アース端子1及びこれを備えたワイヤハーネスを車体のパネルに取り付け及び取り外す場合の作用について説明する。
【0040】
第1のアース端子20及び第2のアース端子20’は、上述の通りワイヤハーネスの複数の電線端部にそれぞれカシメられている。そして、以下のようにワイヤハーネスの端部にカシメられた第1のアース端子20、第2のアース端子20’を互いに積層すると共に最下段の第1のアース端子20にベース部材10を結合させる。
【0041】
図5に示すワイヤハーネスに接続された第1のアース端子20をベース部材10に近づけ、上述した要領で当該アース端子20の結合枠27,28をベース部材10の結合爪13,14に結合させる。これによって、ネジ等の締結具を用いることなく、第1のアース端子20をベース部材10にしっかりと結合させると共に両者の導通を確保する。なお、鉄でできたベース部材10自体の電気抵抗値は、例えば黄銅などの銅系材料でできたアース端子20自体の電気抵抗値に対して大きいが、上述した構成からベース部材10とアース端子20との電気的接合が十分とれているので接地に対してベース部材10の電気抵抗値が大きいことは特に問題にはならない。
【0042】
続いて、前述の第1のアース端子20に第2のアース端子20’を近づけ、再び上述の要領で第2のアース端子20’の結合枠27,28を第1のアース端子20の結合爪13,14にしっかりと結合させる。これによって、第2のアース端子20’をネジ等の締結具を介することなく第1のアース端子20に結合させることができ、第1のアース端子20を介して第2のアース端子20’をベース部材10に間接的に導通接続することが可能となる。
【0043】
続いて、同様な手順で第2のアース端子20’に更に別の第1のアース端子20を積層させ、この接続作業を必要に応じて繰り返し、図4に例示的に示すように第1のアース端子20と第2のアース端子20’を所望の数だけベース部材10に積層させていく。
【0044】
なお、第1のアース端子20と第2のアース端子20’とは電線導体部のカシメ部29,29’が互い違いに形成されているので、積層された各アース端子20,20’から電線CAがそれぞれ互い違いに導出され、電線同士が干渉し合うことはない。
【0045】
なお、上述の手順とは異なり、最初に第1のアース端子20と第2のアース端子20’を積層させ、これをまとめてベース部材10に係合させても良い。
【0046】
上述の作業が終了した後、このワイヤハーネスを車体パネルに配索すると共に、車体パネルへの以下のアース接続作業を行う。
【0047】
具体的には、車体パネルの凹部にベース部材10の折曲部11を係合させるとともにネジ孔12を介してネジをボディに螺合させる。なお、ここで折曲部11が車体パネルに係合しているので、ベース部材10をネジ締めした時にベース部材10が回転して電線等にねじれが生じることなく、ベース部材10をボディにしっかりと固定接地させることができる。
【0048】
また、上述したように各結合爪13,14は相手側結合枠27,28に圧入状態で結合するので、一旦ベース部材10に積層された第1のアース端子20及び第2のアース端子20’は容易に外れることはなく、車体のリサイクル時にこれらのアース端子をベース部材から除去するまで接地を確実に保つ。
【0049】
以上のように車体パネルにしっかりと接地された積層型アース端子1から、車両リサイクル時に伴う車両解体時に以下のようにしてアース端子20,20’のみを取り除く。
【0050】
かかる車両解体時におけるワイヤハーネスの除去作業に当たっては、各アース端子1の接続されたワイヤハーネスを一定の力以上で引っ張ることで、ベース部材10の結合爪13,14とこれに結合している第1のアース端子20の結合枠27,28を塑性変形させて両者を分離する。
【0051】
ベース部材10はネジSによって車体に取り付けられているので、車体にくっ付いたままとなるが、ベース部材10は車体と同じ鉄でできているので、車体のリサイクル過程で鉄を圧延する場合などにおいて悪影響を及ぼすことはない。また、第1のアース端子20及び第2のアース端子20’は銅又は黄銅でできており、これに接続された電線導体部も銅線でできているが、上述したように車体から完全に分離されるので車体をリサイクルする際に鉄の圧延等において悪影響を及ぼすことはない。
【0052】
なお、アース端子20,20’を積層するための形状については当該実施形態に限定される必要は無く、他の積層可能な形状であっても構わない。また、上述の説明ではベース部材10にアース端子20を結合させたが、この代わりにアース端子20’を結合させても良いことは言うまでもない。
【0053】
また、本実施形態ではベース部材10に対してワイヤハーネス用電線にカシメ接続されているアース端子20,20’が3つ積層されている例を示しているが、実際に積層するアース端子20,20’は3つに限定されず1つ以上なら常識的範囲内で何個でも接続可能である。
【0054】
また、アース端子20,20’と電線CAの導体部CBとの接続は必ずしもカシメに限定されない。
【0055】
また、アース端子20,20’を積層するに当たって、当該アース端子20,20’から導出される電線同士が干渉しなければ第1のアース端子20同士や第2のアース端子20’同士を積層させても良い。
【0056】
さらにまた、ベース部材10は必ずしも鉄に限定されず、鉄とともに再溶融されて圧延される際に鉄の品質を低下させない金属で形成しても良い。すなわち、ベース部材10を鉄の代わりにアルミニウムや金等で作っても良い。
【0057】
続いて、本発明の第2の実施形態にかかる積層型アース端子及びこれを備えたワイヤハーネスについて図面に基づいて説明する。
【0058】
本実施形態にかかる積層型アース端子2はベース部材210(図6参照)とベース部材210に積層されると共に互いに嵌合積層可能なアース端子220(図7参照)を備えている。
【0059】
ベース部材210は鉄でできた細長い板材からなり、図6に示すように、その一端部はその中央に丸孔210aが形成されたいわゆるLA端子先端部形状を有しており、この丸孔210aを利用してボルト及びナットを介してボディに当該ベース部材210をしっかりと接続固定するようになっている。
【0060】
ベース部材210の他端両側にはいわゆるファストンタイプの形状を有したメス端子部211が形成されている。メス端子部211は、ベース部材210の両側を部材長手方向から見て矩形状に折り曲げて形成されており、折り曲げられた先端部とベース部材210のベース面との間にはアース端子220のオス端子部222(図7参照)が嵌合するための隙間が形成されている。また、ベース部材210のメス端子部間には上面視で角型C字状の切欠き210bと、切欠き210bに囲まれた舌片210cが形成されている。尚、ベース部材210はボディに接続固定されるためにのみ使用するものであり、ベース部材210には電線を取り付けない。
【0061】
一方、図7に示すアース端子220はベース部材210とは異なり、黄銅或いはその他の銅合金でできており、メス端子部221とオス端子部222からなる一対の結合部を有している。なお、図7においては説明の都合上、メス端子部221を一部破断して示している。
【0062】
同図に示すようにメス端子部221はファストンタイプの形状を有している。より詳細には、メス端子部221はベース部材210のメス端子部211と同様にアース端子220の両側においてアース端子長手方向から見て矩形状に折り曲げられて形成されており、折り曲げられた先端部とアース端子220の端子平面部との間には別のアース端子220’(図8参照)のオス端子部222’が嵌合するための隙間が形成されている。また、アース端子220のメス端子部間には上面視で角型C字状の切欠き220bと、切欠き220bに囲まれた舌片220cが形成されている。
【0063】
また、アース端子220のメス端子部先端側から下方へ折り返すようにしてタブを形成し、このタブの部分でオス端子部222を形成している。
【0064】
尚、オス端子部222には更に折り返し部222aが形成され、この折り返し部222aはメス端子部221と嵌合する部分のオス端子部幅より狭くなっており、当該先端部を更に折り返して先端部222bがアース端子220の細長孔220dに挿入された状態となっている。
【0065】
このような折り返し構造を有することにより、当該アース端子220或いは電線付き当該アース端子220を運搬する時に電線等を引っ掛けたりすることが無くなり、これらによるオス端子部222の変形を防止することができる。
【0066】
又、アース端子220の、相手側メス端子部221’と嵌合するオス端子部222は板厚を厚くする為に、折り返した板を2枚重ねるようにしている。これにより、相手側アース端子220’のメス端子部221’としっかり嵌合できるようになり、この部分での接触抵抗を小さくすることができる。また、アース端子220のオス端子部中央には矩形の打ち抜き部222c(図7参照)が形成されている。更に、アース端子220の後端部には電線を加締める為のワイヤバレル223及びインシュレーションバレル224が備わっている。
【0067】
続いて、上述したベース部材210とアース端子220の組付け要領を図8に基いて説明する。
【0068】
同図に示すように、アース端子220を図中矢印Aに示す向きでベース部材210に嵌合させることで、アース端子220のオス端子部222がベース部材210のファストンタイプのメス端子部211に挿入される。この際、アース端子220を図中矢印A方向に移動させることでアース端子220のオス端子部222がベース部材210のメス端子部211に形成された隙間に入り込み、やがてはアース端子220の底部に形成された矩形打ち抜き部(図8では図示せず)にベース部材210の舌片210cがラッチ係合することで両者がしっかりと嵌合し合う。
【0069】
アース端子同士を嵌合させる場合も同様である。即ち、アース端子220’を図中矢印B方向に移動させることでアース端子220’のオス端子部222’が相手側アース端子220のメス端子部221に形成された隙間に入り込む。即ち、アース端子220’を図中矢印Bに示す向きでアース端子220に嵌合させることで、アース端子220のオス端子部222’が、アース端子220に備わったファストンタイプのメス端子部221に挿入される。そして、アース端子220’の底部に形成された矩形打ち抜き部(図8では図示せず)に相手側アース端子220の舌片220cがラッチ係合することで両者がしっかりと嵌合し合う。
【0070】
このようにベース部材210とアース端子220との嵌合接続及びアース端子同士の嵌合接続を繰り返すことで、ボディにボルト、ナットでアース固定されたベース部材上に必要な数のアース端子220を嵌合積層させることができるようになり、ベース部材210との電気的結合及びアース端子同士間の電気的結合が可能になる。
【0071】
具体的な組付け順序としては、鉄製のベース部材210をまずボルト、ナットにてボディに固定し、その上に電線を加締めたアース端子220をベース部材210に嵌合させる。続いて、嵌合させたアース端子220の上に電線を加締めた必要数のアース端子220,220’・・を同じように順次嵌合積層させていく。なお、アース端子220,220’・・をベース部材210上に所望数だけ順次嵌合積層させていく代わりに、電線を加締めたアース端子220,220’・・を最初に必要な数だけ嵌合積層させておき、その後にこれをまとめてベース部材210に嵌合積層させても良い。
【0072】
尚、図9は所望の数のアース端子220,220’・・をベース部材210に嵌合積層させた状態を示す平面図であり、図10は同じくアース端子220,220’・・をベース部材210に嵌合積層させた状態を一部断面で示す側面図である。同図から各アース端子220,220’・・に接続された電線がアース端子及びベース部材210を介してボディにしっかりと接地されていることが分かる。
【0073】
このようにアース端子220,220’・・をベース部材210に積層することにより、ベース部材210を介して各アース端子220,220’・・に接続される電線の接地を確実に行うことができる。
【0074】
なお、かかるベース部材210とアース端子220,220’・・を備えたワイヤハーネスは第1の実施形態におけるワイヤハーネス(図5参照)と同様の構成を有している。
【0075】
一方、車両解体時にはワイヤハーネスの電線部分をまとめて掴んで引っ張れば、最も強度的に弱いベース部材210とアース端子220の嵌合部で結合が解除される。即ち、ボディ側にはボディにネジ止めされた鉄製のベース部材210が残り、ハーネス側には銅合金製であるアース端子220,220’・・が電線と一緒になって分離されることになる。ここでベース部材210は車体と同じ鉄でできているので車体のリサイクル過程で鉄を圧延する場合などにおいて悪影響を及ぼすことはない。
【0076】
続いて、本発明の第3の実施形態にかかる積層型アース端子3及びこれを備えたワイヤハーネスについて図面に基づいて説明する。
【0077】
本発明の第3の実施形態にかかる積層型アース端子3は、第2の実施形態におけるアース端子220の形状を一部変化させたものである。即ち、第2の実施形態におけるアース端子220のワイヤバレル223とインシュレーションバレル224からなる電線圧着部を第1の実施形態で説明したアース端子20と同じように、端子中心軸線と電線圧着部中心軸線を同一にせず、図11の嵌合積層状態で示すように当該中心軸線をずらすようにした2種類のアース端子320,320’を準備し、これらを嵌合積層させたものである。即ち、アース端子320のメス端子部321及びオス端子部322の形状は同じではあるが、ワイヤバレル323とインシュレーションバレル324からなる電線圧着部のみが電線導出方向中心軸線に対して左右対称になっている。このような2種類のアース端子320,320’を用意し、交互に嵌合積層させていく。なお、ここでは便宜上当該中心軸線に対して電線が一方に偏倚して導出したアース端子を第1のアース端子320とし、他方に偏倚して導出したアース端子を第2のアース端子320’とする。
【0078】
組付け順序としては、第2の実施形態と同様にまずボルト及びナットを介してベース部材310をボディに締結固定し、その上に電線を加締めたアース端子(例えば、第1のアース端子320)をベース部材310に嵌合させる。
【0079】
続いて、この嵌合させたアース端子上に更に別のアース端子を嵌合させる。ここで嵌合積層させるアース端子(第2のアース端子320’)は、前のアース端子320とは電線圧着中心が異なったアース端子である。本実施形態においては、既にベース部材310に嵌合させたアース端子は第1のアース端子320であったので、この場合第2のアース端子320’を第1のアース端子320に嵌合積層させる。
【0080】
以降、電線を加締めた必要数の第1のアース端子320と第2のアース端子320’を順次交互に嵌合積層させていく。これにより、本実施形態にかかる積層型アース端子3の場合、図10に示す第2の実施形態にかかる積層型アース端子2と同一数のアース端子を嵌合積層させているにも係わらず、図12から明らかなように、図10に示す積層型アース端子2の場合と較べて重ね合わせた高さ寸法を小さくすることが可能になる。
【0081】
なお、組み付け順序としては第1の実施形態及び第2の実施形態の場合と同様に、電線を加締めたアース端子320,320’をベース部材310上に交互に嵌合積層させても良く、アース端子320,320’を必要な数だけ予め嵌合積層させておき、その後まとめてベース部材310に嵌合させても良い。
【0082】
なお、かかるベース部材310とアース端子320,320’・・とを備えたワイヤハーネスをボディから取り除く際の作用については第1の実施形態と同様である。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る積層型アース端子は、ベース部材を介してアース端子が取り付けられたボディをリサイクルする際に、アース端子の取り付けられた電線を一定以上の引っ張り力によって引っ張ることでベース部材をボディに残したままアース端子のみをボディから取り除くことができる。従って、従来のようにアース端子がネジ止めされた電線を引っ張ることで銅系のアース端子及び銅でできた電線の切れ端がアース面を備えたボディにくっ付いたまま、ボディがリサイクルされて鉄の品質が低下することがない。
【0084】
また、本発明に係る積層型アース端子を備えたワイヤハーネスは、ワイヤハーネスを引っ張ることでこれに接続されたアース端子も一緒にベース部材から取り外すことができる。従って、ベース部材に例えば銅系のアース端子や電線が残ることがなく、ボディのリサイクル性を向上させる。
【0085】
また、本発明に係る積層型アース端子を備えたワイヤハーネスは、ベース部材のメス端子部とアース端子のオス端子部とが結合して当該アース端子をベース部材に機械的かつ電気的に接続させる。また、ベース部材側に位置するアース端子のメス端子部とこのアース端子上に嵌合されるアース端子のオス端子部とが結合して、当該アース端子同士を機械的かつ電気的にしっかりと接続させる。
【0086】
また、本発明に係る積層型アース端子を備えたワイヤハーネスは、この発明の端子構造を採用することで、簡単な折り曲げ加工でアース端子のメス端子部とオス端子部とを容易に形成することができる。また、かかる容易な構造でベース部材のメス端子部とアース端子のオス端子部を結合可能とすると共に、アース端子間のオス端子部とメス端子部とを結合可能とする。これによって、ベース部材とアース端子とを容易に嵌合可能とすると共に、アース端子同士をしっかりと嵌合積層可能となっている。
【0087】
また、本発明に係る積層型アース端子の第1のアース端子と第2のアース端子の各オス端子部にはそれぞれ折り返し部が形成され、該折り返し部はメス端子部と嵌合する部分のオス端子部幅より狭くなっており、該折り返し部の先端部を更に折り返して該先端部がアース端子の細長孔に挿入された状態となっていることで、アース端子或いは電線付きのアース端子を運搬するときに、電線を引っ掛けたりすることがなくなり、これによるオス端子部の変形を防止することができる。
【0088】
また、本発明に係る積層型アース端子を備えたワイヤハーネスは、アース端子の電線引出し位置が電線引出し方向中心軸線に対して交互に導出するようになっているので、アース端子を多数積層させても積層型アース端子自体の高さが高くならず、他の部品との干渉を防止できる。これによって、積層型アース端子の接地機能を長期にわたって十分に発揮することができる。
【0089】
また、本発明に係る積層型アース端子を備えたワイヤハーネスは、ワイヤハーネスを引っ張ることでこれに接続されたアース端子も一緒にベース部材から取り外すことができる。従って、ベース部材に例えば銅系のアース端子や電線が残ることがなく、ボディのリサイクル性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る積層型アース端子を、ベース部材及び3つのアース端子を分離した状態で示した斜視図である。
【図2】図1の積層型アース端子の、第1のアース端子を図1とは異なる方向から示した斜視図である。
【図3】図1の積層型アース端子の、第2のアース端子を図1とは異なる方向から示した斜視図である。
【図4】図1の積層型アース端子を、ベース部材に3つのアース端子を積層させた状態で示した斜視図である。
【図5】図1の積層型アース端子の各アース端子を電線導体部に備えたワイヤハーネスを示す概略構成図である。
【図6】本発明の第2の実施形態にかかる積層型アース端子のベース部材を示した斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態にかかる積層型アース端子のアース端子を示した斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施形態にかかる積層型アース端子の組付け要領図を示した斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施形態にかかる積層型アース端子の嵌合積層完了時の状態を示す平面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態にかかる積層型アース端子の嵌合積層完了時の状態を一部断面で示す側面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態にかかる積層型アース端子の嵌合積層完了時の状態を示す平面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態にかかる積層型アース端子の嵌合積層完了時の状態を一部断面で示す側面図である。
【図13】従来のアース端子のホルダを示す斜視図(図13(a))、及び図13(a)の長手方向断面図(図13(b))、並びにホルダに端子を係合させる直前の状態を示した斜視図(図13(c))である。
【図14】図13とは異なる互いに積層可能な一対のアース端子を示した斜視図である。
【図15】従来型のアース端子を有したワイヤハーネスの概略構成図(図15(a))及びこのワイヤハーネスの2つのアース端子をまとめてネジ止めする状態を示した部分的な斜視図(図15(b))である。
【図16】アース用の電線を複数本並列に接続した構成を有するアース端子の斜視図である。
【図17】複数のアース端子を挿入可能なハウジングを備えた従来型アース端子ハウジングを示す斜視図である。
【符号の説明】
1,2,3 積層型アース端子
10 ベース部材
11 折曲部
12 ネジ孔
13,14 結合爪
15 開口部
16 切欠き
20,20’ アース端子
23,24 結合爪
27,28 結合枠
29,29’ 電線カシメ部
60 積層型アース端子
61 ホルダ
61a スライド孔
61b 挿入孔
65 アース端子
65a ボルト挿通孔
70R,70L アース端子
80 アース端子
80a 溶着部
91 ハウジング
91a 導体部
95 アース端子
210 ベース部材
210a 丸孔
210b 切欠き
210c 舌片
211 メス端子部
220,220’ アース端子
220b 切欠き
220c 舌片
220d 細長孔
221 メス端子部
222 オス端子部
222a 折り返し部
222b 先端部
222c 打ち抜き部
223 ワイヤバレル
224 インシュレーションバレル
310 ベース部材
320,320’ アース端子
323 ワイヤバレル
324 インシュレーションバレル
CA 電線
CB 導体部
S ネジ
W 電線

Claims (1)

  1. アース面を備えた鉄製のボディの該アース面にネジにより固定可能な鉄製のベース部材と、
    電線の導体部先端に取り付けられ、前記ベース部材と結合可能な銅合金製のアース端子とを有し、
    前記ベース部材はメス端子部を備え、
    前記アース端子はメス端子部と、該メス端子部先端よりメス端子部と反対側に折り返されて形成されたオス端子部とを備え、
    前記ベース部材のメス端子部は前記アース端子のオス端子部と嵌合可能とし、
    前記アース端子のメス端子部は結合する相手側アース端子部のオス端子部と嵌合可能とし、
    前記ベース部材のメス端子部と前記アース端子のメス端子部は、同一形状のファストンタイプであって、前記アース端子における電線引出し方向に開口し、
    前記アース端子同士のメス端子部及びオス端子部は、同一形状であって、電線圧着部のみが前記アース端子における電線引出し方向中心軸線に対して左右対称に形成された第1のアース端子と第2のアース端子からなり、該第1のアース端子と該第2のアース端子を交互に嵌合積層可能とし、
    前記第1のアース端子と第2のアース端子の各オス端子部にはそれぞれ折り返し部が形成され、該折り返し部は前記メス端子部と嵌合する部分のオス端子部幅より狭くなっており、該折り返し部の先端部を更に折り返して該先端部が前記アース端子の細長孔に挿入された状態となっており、
    前記アース端子の結合部は、前記ベース部材がボディに固定されかつ該アース端子が電線の導体部先端に取り付けられた状態において、該電線に作用する一定以上の引っ張り力によって、前記ベース部材から分離するようになっていることを特徴とする積層型アース端子。
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