JP3065749B2 - 多層粘着性フィルム - Google Patents
多層粘着性フィルムInfo
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
る。更に詳しくは、本発明は、ストレッチ包装、表面保
護フィルム等の食品包装;罐、瓶、建材などの集積包装
に用いられるストレッチフィルム、樹脂板、金属板等の
保護に用いられる表面保護フィルム等の粘着性フィルム
に関する。
用のラップフィルム、集積包装等のストレッチフィル
ム、樹脂板、金属板等の保護に用いられる表面保護フィ
ルム等に広く使用されている。
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体等の自己粘着性樹脂が使用されたり、特開平2−
274744号公報、特開平2−56373号公報に示
されるように、非粘着性、自己粘着性等の樹脂に粘着剤
を添加した単層フィルム等がある。
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等は、可塑剤や廃棄物公
害等の問題でポリオレフィン系樹脂への代替えが検討さ
れている。他方、フィルムの強度、伸び、粘着性等に対
する要求特性が厳しくなり、種々の樹脂を組み合わせた
り、同一樹脂の多層インフレーションフィルムが望まれ
てきた。
粘着性を付与するために、粘着が必要な層1層のみに粘
着剤を添加した場合は、単層のフィルムと異なり、粘着
性が不足したり、一度剥離した後に再度粘着させる場合
の粘着性が不足したり、または一度剥離した後に再度粘
着させる場合の粘着性が発現するまで長時間を要する等
の問題と、フィルム同士の剥離時に大きな騒音が発生す
る問題があった。
要とする層1層のみに多量の粘着剤を添加すると、イン
フレーション成形時の初期粘着力が大きくなり過ぎて、
ピンチロール通過後の折り畳まれたフィルムをシートに
剥離することが困難になったり、押出機中で樹脂と粘着
剤が分離して、インフレーション成形が不可能になった
り、樹脂とスクリュー、またはシリンダーとの間に分離
した粘着剤がブリードアウトし、樹脂の推進力が減少
し、押出不可能になる等の問題があった。また、剥離時
の騒音を防止するためには、粘着剤の添加量を少量にす
る必要があり、騒音を防止した場合は、粘着性が発現し
ないという問題があった。
ルムは、密度0.905〜0.930g/cm3 及び
0.01〜10g/10分のメルトインデックスを有す
るエチレン系重合体及びメルトインデックス0.1〜1
0g/10分のエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる
群から選ばれた1種または2種以上の重合体よりなる多
層インフレーシヨンフィルムであって、粘着を必要とす
る層と、少なくともこの層に隣接する層の1層以上に粘
着剤が添加されていると共に、粘着を必要とする層に
は、更にソルビタン脂肪酸エステルとポリグリセリン脂
肪酸エステルが添加されていることを特徴とするもので
ある。
は、上記した重合体1種よりなる1種多層インフレーシ
ョンフィルム、または前記重合体2種以上よりなる多種
多層インフレーションフィルムを言う。
線状低密度ポリエチレン(LL)、分岐状低密度ポリエ
チレン(LD)の単独またはこれらのブレンド物であ
る。線状低密度ポリエチレンとしては、エチレンと炭素
数4〜10の範囲にあるα−オレフィンとの共重合体で
あり、好ましくは炭素数6〜8のα−オレフィンとの共
重合体であり、これらの1種又は2種以上の混合組成で
もよい。
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン等が
ある。また、分岐状低密度ポリエチレンは、高圧ラジカ
ル重合によって作られ、均一相ラジカル重合でも不均一
相ラジカル重合であっても良い。
当該フィルムの使用される用途分野の要求特性から、耐
ピンホール性、高伸度、柔軟性等が必要であり、このた
め、密度は0.905〜0.930g/cm3 、好まし
くは0.910〜0.925g/cm3 、更に好ましく
は0.915〜0.925g/cm3 であり、かつメル
トインデックスが0.01〜10g/10分、好ましく
は0.1〜8g/10分、更に好ましくは0.5〜5g
/10分である。
重合体(EVA)は、メルトインデックスが0.1〜1
0g/10分、好ましくは0.5〜5g/10分であ
り、酢酸ビニル共重合量には特に制限はないが、インフ
レーション成形性、粘着性の点から、5〜30重量%、
特に好ましくは10〜25重量%である。
レン−酢酸ビニル共重合体には、酸化防止剤、滑剤、ア
ンチブロック剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、防曇剤、
顔料等の添加剤を配合してもよい。
層及び少なくともこれに隣接する層の1層以上に添加す
る、好ましくは、粘着を必要とする層とこれに隣接する
1層に添加する。各層に使用する樹脂に特に制限はない
が、好ましくは粘着を必要とする層にはエチレン−酢酸
ビニル共重合体を使用し、これに隣接する層には線状低
密度ポリエチレンを使用する。
ルとしては、ソルビタンラウレート、ソルビタンパルミ
テート、ソルビタンステアレート、ソルビタントリステ
アレート、ソルビタンオレート、ソルビタントリオレー
ト、ソルビタンベヘネート、ソルビタントリベヘネート
等があり、これらの1種又は2種以上を組合わせても良
いが、特に好ましくはソルビタンオレート、ソルビタン
ステアレートである。
ては、ジグリセリンラウレート、ジグリセリンステアレ
ート、ジグリセリンオレート、ジグリセリンカプリレー
ト、ジグリセリンモノラウレート、ジグリセリンモノス
テアレート、ジグリセリンモノオレート、テトラグリセ
リンステアレート、テトラグリセリンオレート、ヘキサ
グリセリンラウレート、ヘキサグリセリンオレート、デ
カグリセリンラウレート、デカグリセリンステアレー
ト、デカグリセリンオレート、ポリグリセリンポリリシ
ノレート等があり、これらの1種又は2種以上を組み合
わせても良いが、特に好ましくは、ジグリセリンステア
レート、ジグリセリンオレート、ジグリセリンモノステ
アレート、ジグリセリンモノオレートである。
ン脂肪酸エステルの重量比率は、1/20〜1/1、好
ましくは1/10〜1/3、更に好ましくは1/8〜1
/5である。ソルビタン脂肪酸エステルとポリグリセリ
ン脂肪酸エステルの合計添加量は、粘着層の重合体10
0重量部当たり0.1〜10.0重量部、好ましくは
1.0〜3.0重量部である。ソルビタン脂肪酸エステ
ルがポリグリセリン脂肪酸エステルの1/20よる少な
いと剥離音が防止できず、1/1より多いと粘着性が発
現しない。
ン脂肪酸エステルの合計量が0.1重量部より少ないと
剥離音が防止できず、10.0重量部より多いと粘着性
が発現しなかったり、押出が不可能になったりする。
ン脂肪酸エステル、粘着剤は、重合体に各々別個に添加
して最終的に均一化しても良いし、これら3種を事前に
均一化してから重合体に添加しても良い。好ましくは、
これら3種を均一に溶融混合し、溶融重合体に添加する
ことが、重合体への均一分散の点で好ましい。
はないが、ポリブタジエン、ポリブテン、ポリイソブチ
レン、石油樹脂等が挙げられる。これらの粘着剤は、単
独使用でも、ブレンド使用でも、各層に別種の粘着剤を
使用してもよい。
しくは添加する層の重合体100重量部に対して1〜2
0重量部、更に好ましくは2〜15重量部であり、粘着
を必要とする層とそれに隣接する層への粘着剤の添加量
は、インフレーション成形時にシート状に剥離する操作
を容易にするために、下記の関係にあることが望まし
い。
に隣接する層の粘着剤の添加量≦5層の数については特
に制限はないが、2層フィルムの場合は、両面粘着性が
付与されるために、内外層の性能を変化させるために
は、3層以上のフィルムが好ましい。
細に説明するが、これらは本発明の範囲を制限しない。
プの三層共押出フィルム用ダイスの外層となる供給口に
は、口径40mmφ、L/D=18の押出機(以下、N
o.1押出機と称す)を接続し、次の中間層となる供給口
には、口径50mmφ、L/D=26の押出機(以下、
No.2押出機と称す)を接続し、最後の内層となる供給
口には、口径50mmφ、L/D=28の押出機(以
下、No.3押出機と称す)を接続した三層共押出フィル
ム装置により、表1及び2に示した樹脂を使用して製膜
し、第1ピンチロール通過後、フィルムの両サイドを切
り開き、シート状で径3インチの紙管に巻いた。No.1
押出機温度200℃、No.2押出機200℃、No.3押
出機150℃、ダイス200℃で各層の厚み比を1:
1:1、3層フィルムの厚み24μのフィルムを成形し
た。
3及びNo.2押出機に添加した。No.3押出機には、さ
らにソルビタンステアレートとジグリセリンオレートを
添加した。粘着力及び剥離時の騒音のテストは、紙管に
巻いたシートを室温で10日放置後、下記2つの方法に
より評価した。
り出し、シートの内面と外面とを手で加圧後、粘着性を
感応で評価した。
ク社製ストレッチ包装機を使用し、伸度30%で包装テ
ストをし、自己粘着性を感応で評価した。
した。 ◎ :粘着性非常にあり ○ :粘着性あり △ :粘着性若干あり × :粘着性全くなし
で評価した。 ストレッチ包装時の騒音 のストレッチ包装時の騒音を感応で評価した。 テストの騒音は、次の基準で評価した。 ◎:全く剥離音なし 〇:気にならない剥離音 △:気になる剥離音 ×:バリバリ大きな剥離音 その結果を表5に示した。
以外、実施例と同様に行った。フィルムの構成とその結
果を表3〜5に示した。
実施例1と同様にしてフィルムを成形した。その結果を
表7に示した。
6の組成とした以外は、実施例1と同様にしてフィルム
を成形した。その結果を表7に示した。
後、短時間の熟成時間で粘着性フィルムとして使用した
場合に、良好な粘着性を発現し、騒音の少ない多層イン
フレーションフィルムを提供できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 密度0.905〜0.930g/cm3
及び0.01〜10g/10分のメルトインデックスを
有するエチレン系重合体及びメルトインデックス0.1
〜10g/10分のエチレン−酢酸ビニル共重合体から
なる群から選ばれた1種または2種以上の重合体よりな
る多層インフレーシヨンフィルムであって、粘着を必要
とする層と、少なくともこの層に隣接する層の1層以上
に粘着剤が添加されていると共に、粘着を必要とする層
には、更にソルビタン脂肪酸エステルとポリグリセリン
脂肪酸エステルが添加されていることを特徴とする、多
層粘着性フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3305713A JP3065749B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 多層粘着性フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3305713A JP3065749B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 多層粘着性フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05116257A JPH05116257A (ja) | 1993-05-14 |
JP3065749B2 true JP3065749B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=17948458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3305713A Expired - Lifetime JP3065749B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 多層粘着性フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3065749B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU6677996A (en) * | 1996-07-18 | 1998-02-10 | Dow Chemical Company, The | Low-noise film unwrapping method and device |
JP4878725B2 (ja) * | 2003-04-15 | 2012-02-15 | リケンテクノス株式会社 | 表面保護フィルム |
CN102093622B (zh) * | 2009-12-09 | 2013-04-24 | 中国石油天然气股份有限公司 | 一种透明缠绕膜专用料的制备方法 |
-
1991
- 1991-10-25 JP JP3305713A patent/JP3065749B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05116257A (ja) | 1993-05-14 |
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