JP5730745B2 - ストレッチ包装用フィルム - Google Patents
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(B)成分;ホモポリプロピレン、ブロックプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン−1共重合体、リアクタータイプのポリプロピレン系エラストマー、プロピレン−エチレン共重合体、およびプロピレン−α−オレフィン共重合体の中から選ばれる2種類以上の混合成分
(C)成分;ビニル芳香族系化合物と共役ジエンとのブロック共重合体またはその水素添加誘導体からなる成分
(D)成分;石油樹脂、テルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、ロジン系樹脂、およびそれらの水素添加誘導体の中から選ばれる少なくとも一種の樹脂からなる成分
条件(1);示差走査熱量計(DSC)にて10℃/分の降温速度で測定したときの結晶化曲線のピークがシングル
条件(2);上記(1)における結晶化ピーク温度(Tc)が70℃以上であり、かつ結晶化熱量(ΔHc)が69〜150J/g
ここで、結晶化熱量(ΔHc)は、用いるプロピレン系樹脂(B)の分子量、エチレン含有量(共重合比)、ランダム度(エチレン成分の共重合体中の分散性)や立体規則性などに依存する。一般的に、結晶化熱量が大きいほど、当該ピーク温度も上昇する傾向にあり、総じて耐熱性に優れると言える。このような観点から結晶化熱量(ΔHc)は、30J/g以上であることが好ましく、40J/g以上であることがより好ましく、50J/g以上であるのが特に好ましい。上限値としては特に限定されるものではないが、実用上は150J/g以下である。
パーキンエルマー社製DSC−7を用いて、JISK7121、JISK7122に準じて、測定サンプルを10℃/分の昇温速度で200℃まで昇温し、1分間保持した後、10℃/分の降温速度で測定し、得られた結晶化曲線に基づき結晶化温度のピークがシングルであるか否かを判定すると共に、結晶化ピーク温度(Tc)と結晶化熱量(ΔHc)を求めた。
JISK−7198A法に記載の動的粘弾性測定法により、アイティー計測制御(株)製動的粘弾性測定装置「DVA−200」を用い、フィルムの横方向(TD)について、振動周波数10Hz、歪み0.1%にて、昇温速度1℃/分で−50℃から150℃まで測定し、得られたデータから温度20℃での貯蔵弾性率(E’)を求めた。
JIS Z1702に準じて、温度20℃、引張速度200mm/分で引張試験を行い、フィルム横方向の100%伸び引張応力(kgf/cm2)を測定し、得られたフィルムの柔軟性について下記の基準で評価した。
◎:引張応力値が50kgf/cm2以上80kgf/cm2未満
○:引張応力値が40kgf/cm2以上50kgf/cm2未満、または80kgf/cm2以上90kgf/cm2未満
△:引張応力値が20kgf/cm2以上40kgf/cm2未満、または90kgf/cm2以上140kgf/cm2未満
×:引張応力値が20kgf/cm2未満、または140kgf/cm2以上
実施例・比較例で得られたフィルム(幅350mm)を用い、自動包装機((株)イシダ製ISHIDA・Wmini−UNI)により発泡ポリスチレントレー(長さ330mm、幅230mm、高さ38mm)を包装し、下記表1に示す基準で、パック後の透明性、カット性、包装シワ、底折り込み安定性、ちぎれ性について評価した。
実施例、比較例で得られたフィルムを、MD方向、TD方向に沿った形で150mm×10mmの矩形状(長手方向が各方向に対応)に切断した後、100℃の温水へ10秒間浸漬し、浸漬前後の各試料の長手方向に記載している標線間距離100mmの収縮率を測定し、結果を表1に示した。
両表面層を形成する樹脂組成物については、(A)成分であるエチレン系重合体としてのEVA(酢酸ビニル含有量:15質量%、結晶化熱量:81.4J/g、結晶化ピーク温度:75.1℃、メルトフローレート(JISK7210、温度:190℃、荷重:21.18N)2.3g/10分)97質量部と、防曇剤としてのジグリセリンオレート3質量部とを溶融混練した。他方、中間層を形成する樹脂組成物については、(B)成分として、プロピレン系樹脂(結晶化ピーク:シングル、結晶化熱量:69.0J/g、結晶化ピーク温度:95.9℃、メルトフローレート(JISK7210、温度:230℃、荷重:21.18N)7.0g/10分)とプロピレン−エチレンランダム共重合体、(結晶化熱量:75.8J/g、結晶化ピーク温度:115.9℃、メルトフローレート(JISK7210、温度:230℃、荷重:21.18N)3g/10分)とを2種混合し、(C)成分であるビニル芳香族系化合物と共役ジエンとのブロック共重合体またはその水素添加誘導体(メルトフローレート(JISK7210、温度:190℃、荷重:21.18N)0.7g/10分)と、(D)成分として水素添加石油樹脂(軟化温度125℃、荒川化学工業(株)製、アルコンP125)を、質量比で(B)/(C)/(D)=51.4/32.4/16・2となるように溶融混練し、これらの溶融混練樹脂を環状三層ダイ190℃、ブローアップ比10.0で共押出インフレーション成形して、総厚み12μm(2μm/8μm/2μm)の3層フィルムを得た。
実施例1におけるブローアップ比を5.0に変更して共押出インフレーション成形した以外は、実施例1と同様にして総厚み12μmの3層フィルムを得た。
実施例1における両表面層を形成する(A)成分の組成を、EVA(酢酸ビニル含有量:15質量%、結晶化熱量:78.4J/g、結晶化ピーク温度:73.4℃、メルトフローレート(JISK7210、温度:190℃、荷重:21.18N)2.2g/10分)に変更し、ブローアップ比5.0で共押出インフレーション成形した以外は、実施例1と同様にして総厚み12μmの3層フィルムを得た。
実施例1における両表面層を形成する(A)成分の組成を、EVA(酢酸ビニル含有量:19質量%、結晶化熱量:72.7J/g、結晶化ピーク温度:68.7℃、メルトフローレート(JISK7210、温度:190℃、荷重:21.18N)2.5g/10分)に変更し、ブローアップ比5.0で共押出インフレーション成形した以外は、実施例1と同様にして総厚み12μmの3層フィルムを得た。
Claims (5)
- エチレン系樹脂(A)成分を主成分として含有する両表面層と、プロピレン系樹脂(B)成分を主成分として含有する中間層との3層のみから構成される積層フィルムであって、前記エチレン系樹脂(A)成分は、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、線状超低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリルエステル共重合体、およびアイオノマー樹脂の中から選ばれる1種または2種類以上の混合成分からなり、前記中間層は、下記の(B)、(C)、(D)成分のそれぞれを含んで構成してなり、(B)の各成分が、下記の(1)と(2)の条件を満足し、積層フィルムの縦方向と横方向の100℃における収縮率の差(縦方向の値−横方向の値)が12%以下の正の値であることを特徴とするストレッチ包装用フィルム。
(B)成分;ホモポリプロピレン、ブロックプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン−1共重合体、リアクタータイプのポリプロピレン系エラストマー、プロピレン−エチレン共重合体、およびプロピレン−α−オレフィン共重合体の中から選ばれる2種類以上の混合成分
(C)成分;ビニル芳香族系化合物と共役ジエンとのブロック共重合体またはその水素添加誘導体からなる成分
(D)成分;石油樹脂、テルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、ロジン系樹脂、およびそれらの水素添加誘導体の中から選ばれる少なくとも一種の樹脂からなる成分
条件(1);示差走査熱量計(DSC)にて10℃/分の降温速度で測定したときの結晶化曲線のピークがシングル
条件(2);上記(1)における結晶化ピーク温度(Tc)が70℃以上であり、かつ結晶化熱量(ΔHc)が69〜150J/g - 共押出インフレーション法で作製したフィルムである請求項1記載のストレッチ包装用フィルム。
- 動的粘弾性測定法により、振動周波数10Hz、ひずみ0.1%において測定した20℃における貯蔵弾性率(E' )が100MPa〜1GPaである請求項1または2に記載のストレッチ包装用フィルム。
- エチレン系樹脂(A)成分が、酢酸ビニル単位含有量が5〜25質量%で、かつメルトフローレート(JIS K 7210、190℃、荷重21.18N)が0.2〜10g/10分のエチレン−酢酸ビニル共重合体である請求項1〜3の何れかに記載のストレッチ包装用フィルム。
- 中間層が、示差走査熱量計(DSC)にて10℃/分の降温速度で測定したときの結晶化熱量(ΔHc)が10〜60J/gである請求項1〜4の何れかに記載のストレッチ包装用フィルム。
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