JP3064054B2 - 床材用の防虫シート - Google Patents

床材用の防虫シート

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JP3064054B2
JP3064054B2 JP3215785A JP21578591A JP3064054B2 JP 3064054 B2 JP3064054 B2 JP 3064054B2 JP 3215785 A JP3215785 A JP 3215785A JP 21578591 A JP21578591 A JP 21578591A JP 3064054 B2 JP3064054 B2 JP 3064054B2
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insect repellent
sheet
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repellent sheet
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裕也 木田
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勝星産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主にダニ等の害虫の発
生を防止したり駆除するために、じゅうたんやマット、
畳等の床材の下に敷いたり中に挿入したりして使用する
防虫シートに関する。
【0002】
【従来の技術】家ダニは、じゅうたんや畳、蒲団等に生
息し、その数が多いときには、居住者に喘息や皮膚アレ
ルギー疾患等、健康上の悪影響を与えることが知られて
おり、その駆除のために、従来から、駆除剤の散布を始
め、掃除機による清掃、蒲団等の乾燥や加熱、防虫シー
トの使用等の手段が取られている。
【0003】従来の床材用の防虫シートとしては、不織
布に防虫剤を含浸させたものを挙げることができる。そ
して、例えば、防虫剤にはダニの嫌う臭のものが使用さ
れ、その防虫シートをじゅうたんや、マットの下に敷く
ことによって、ダニの駆除や発生防止に努められてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の床材用の防虫シ
ートを製造するには、そのシート素材としての不織布を
防虫剤の液の中に通してから、それを乾燥していたの
で、殊に乾燥工程に手数と時間が掛かり、量産に適しな
く、また、広大な乾燥設備を要するために、コスト高と
なるという問題があった。
【0005】しかも、乾燥中に防虫剤の有効成分が揮発
する結果、製品としては所望の効き目が得られ難く、ま
た、所望の効き目を得るために、濃度の高い殺虫剤を使
用すると、乾燥中に多量の殺虫剤の放出により無駄が生
じ、また、環境を害するおそれがあり、公害防止設備が
過大となるという問題があった。
【0006】使用においては、じゅうたんやマット等の
下に敷かれるが、柔軟で滑りやすい不織布の材質から、
そのような床材に対する定着性に欠けるために、殊に、
移動しやすいマットの下に敷かれていると、マットのず
れによって外に食み出たり、皺くちゃになったりする不
都合があった。
【0007】不織布は、通気性が良好であるが、殺虫剤
の含浸によって通気性が幾らか阻害されることは避けら
れない。殊に、粘性のある殺虫剤を多量に含浸させる
と、通気性を喪失し床材の通気を妨げる結果となる。ま
た、殺虫剤が不織布の繊維に付着状態で含浸しているた
め、通気性が良好であると、通気により殺虫剤の成分が
発散しやすく、初期には成分の発散量が極めて多く、人
体に健康上悪影響を与えることがある。また、早期に含
浸量が著しく減退することから、効き目の持続性に欠け
るという使用上避けがたい欠点があった。
【0008】本発明は、上記のような実情に鑑みて、製
造上において、過大な設備を要することなく量産に適
し、使用上においては、通気性が良好であるにもかかわ
らず、効き目が長期に亘って持続し、また、床材に対す
る定着性も良好である床材用の防虫シートを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の床材用の防虫シートは、防虫剤および発
泡剤を混入したプラスチックのゾルを防虫剤の発散体の
材料として使用し、通気性を有するシート基材に、その
ゾルをほぼ均等な分布模様において印捺し、それを加熱
して発泡およびゲル化させることにより、防虫剤の発散
体をシート基材の少なくとも一面に一体化して浮き出さ
せたことを特徴とする。
【0010】
【作用】床材用の防虫シートを上記のように構成したか
ら、これを製造するときには、殺虫剤が放出され難くプ
ラスチックのゾルに封じ込ませてある。また、シート基
材にはそれを印刷により薄く付着させるので、一瞬の加
熱により発泡およびゲル化して殺虫剤の発散体が形成さ
れる。そのため、乾燥のような時間を要しなく、且つ、
製造中における殺虫剤の無駄な消失は微小である。
【0011】発散体を完成した後においては、その中に
封じ込まれている殺虫剤が発泡による孔から少しずつ放
出されるから、初期の多量発散が抑制され、効き目の持
続性が確保される。また、発散体には通気性がほとんど
無いけれども、それが全面を覆うのではなく、その分布
模様によりそれ以外の広い面積においてシート基材の通
気性が確保される。なお、発散体の発泡形態について
は、独立気泡よりも連続気泡であることが、適量の発散
量が得られやすいことから、どちらかと言えば望まし
い。
【0012】使用するときには、発散体が上になるよう
にして床材の下に敷いておけば、発散体がプラスチック
の発泡体であるために、それが滑り止めとなって、たと
えシート基材が移動してもそれと密着状態を保持する。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例の図面に基づいて説明
する。
【0014】床材用の防虫シートSは、ダニの発生防止
および駆除を目的とするもので、図1に示すように、シ
ート基材1の一面に無数の防虫剤の発散体3を規則的な
水玉模様の配列により散在して突設される。
【0015】シート基材1には、粗く織ったクロス5の
上に、極薄い不織布7をラミネート加工した素材が使用
され、不織布7の面に発散体3が形成される。したがっ
て、シート基材1は、使用において破れない強靭性を備
え、また、発散体3の付着面以外の広い面積において通
気性を有する。
【0016】発散体3の材料には、塩化ビニールの軟質
プラスチックのゾルを主成分として使用され、それに防
虫剤や発泡剤の他に、不織布7と結合する補助となる有
機接着剤、可塑剤等が添加され、均等に混合することに
よりその材料が調合される。主成分としてのプラスチッ
クには合成ゴムも有効に使用することができる。
【0017】防虫剤については、昇華剤としてのパラオ
キシン安息香酸エステルと、ダニの駆除剤としてのチア
ベンダゾールとが使用される。したがって、発散体3か
らは昇華により殺虫剤が放出される。
【0018】発散体3の形成については、まず、シート
基材1に前記のように調合された材料としてのゾルを水
玉模様に分布して印刷する。その印刷面は、不織布7と
しての紙質であるために、材料の乗りが良好であり、成
形された発散体3がシート基材1に強固に結合してい
る。
【0019】印刷については、帯状に長いシート基材1
を巻き取っておけば、そのロールから引き出して輪転機
に掛けながら作業能率を上げることができる。輪転機に
ついては、円筒状の印刷版と、同じく円筒状のプレスと
の間に、帯状のシート基材1が繰り込まれる。
【0020】輪転機には後続してヒートトンネルを設け
ておけば、印刷に直結してその加熱装置でゾルがゲル化
すると同時に発泡することによって発散体3が形成され
る。
【0021】印刷範囲については必ずしも全面であるこ
とは要しなく、図3に示すように、印刷範囲9を等間隔
に順次分け、その間を空き地11としておけば、使用の
ために切断するのに都合が良く、空き地11において発
散体3に刃を入れることなく切断できる。
【0022】図2よび図3は、マット13の下に敷いた
場合を示したもので、発散体3がマット13に食い込ん
でいる。したがって、マット13が動いてもそれとの密
着状態を保持する。じゅうたんや畳の場合も同様に使用
される。
【0023】図4は、畳17における他の使用例を示し
たもので、畳床19と畳表21との間に防虫シートSが
差し込まれている。防虫剤は、畳表21から洩れ出る
が、それは常時微量であるから健康上問題がない。
【0024】発散体3は、シート基材1の一面ばかりで
なく、図5に示すように、両面に形成しても良い。そう
すれば、下側の発散体3が床に対する滑り止めともな
る。また、下側については、防虫剤を使用しないで単な
る滑り止めとしても良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の床材用の
防虫シートによれば、次のような優れた効果がある。
【0026】1)殺虫剤の発散体がプラスチックの発泡
体の中に殺虫剤を封じ込めたものであり、殺虫剤が発泡
による孔から少しずつ発散し、効き目が長期に亘って持
続するので、極めて優れた防虫能力を発揮する。また、
初期における殺虫剤の多量発散を抑制し得ることから、
人体に健康上の悪影響を与えるおそれがないように、適
切な防虫能力を備えることができる。
【0027】2)シート基材には防虫剤を含浸させない
で、その含浸による通気性の阻害がなく、発散体の分布
模様において、その付着面以外の面によって広く通気性
が得られ、床材用としての適性を備えることができる。
【0028】3)発散体が滑り止めとなるので、床材の
下に敷くときには、発散体を上にすることによって、床
材との定着性が良好となり、床材から食み出たり皺くち
ゃになる不都合を防止できる。
【0029】4)製造については印刷機や加熱装置等の
ありふれた設備で足り、しかも、一瞬の加熱により発散
体が形成されるため、量産に適し安価な提供が可能であ
る。また、殺虫剤の無駄な消失は微小であり、製造にお
いて殺虫剤の多量放出による公害の問題を避けることが
できる。
【0030】5)殺虫剤をプラスチックの発泡体の中に
混入する手段によりその発散体を形成するので、殺虫剤
に持続性に優れた昇華性のものを有効に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による床材用の防虫シートの一部を示す
斜視図である。
【図2】マットにおいて防虫シートの使用例を示す拡大
断面図である。
【図3】防虫シートの使用例を示すマットの一部切欠し
た斜視図である。
【図4】防虫シートの使用例を示す畳の一部切欠した斜
視図である。
【図5】他の実施例を示す図3に対応する断面図であ
る。
【符号の説明】
S 床材用の防虫シート 1 シート基材 3 防虫剤の発散体 13 床材としてのマット 17 床材としての畳
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−167039(JP,A) 特開 昭63−55239(JP,A) 特開 平1−275822(JP,A) 特開 平1−319409(JP,A) 特開 平1−146738(JP,A) 実開 昭59−164729(JP,U) 実開 昭61−136003(JP,U) 実開 平1−162504(JP,U) 実開 昭52−110076(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/72 A01N 25/34 E04F 15/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防虫剤および発泡剤を混入したプラスチ
    ックのゾルを防虫剤の発散体(3)の材料として使用
    し、通気性を有するシート基材(1)に、そのゾルをほ
    ぼ均等な分布模様において印刷し、それを加熱して発泡
    およびゲル化させることにより、防虫剤の発散体(3)
    をシート基材(1)の少なくとも一面に一体化して浮き
    出させたことを特徴とする床材用の防虫シート。
JP3215785A 1991-07-31 1991-07-31 床材用の防虫シート Expired - Lifetime JP3064054B2 (ja)

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