JPH05318635A - 防虫シート - Google Patents

防虫シート

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JPH05318635A
JPH05318635A JP15586192A JP15586192A JPH05318635A JP H05318635 A JPH05318635 A JP H05318635A JP 15586192 A JP15586192 A JP 15586192A JP 15586192 A JP15586192 A JP 15586192A JP H05318635 A JPH05318635 A JP H05318635A
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JP
Japan
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insect repellent
sheet
base material
sheet base
synthetic resin
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JP15586192A
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English (en)
Inventor
Hironari Kida
裕也 木田
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 滑り止め効果があって、しかも長期間に亘っ
て効き目が持続する防虫シートを提供することにある。 【構成】 通気性を有するシート基材1に、少なくとも
防虫剤4と発泡剤、及び二酸化ケイ素の微粉末5を混入
した合成樹脂液2を塗布し、これを加熱発泡せしめ、シ
ート基材の少なくとも一面に発散体3を形成し、該発散
体に防虫剤と二酸化ケイ素の微粉末を封じ込め、発散体
の発泡孔3aより防虫剤を揮発又は気化し得るようにした
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主にダニ等の発生防止
と駆除を目的にした防虫シートに関する。
【0002】
【従来の技術】絨毯や畳、或いは蒲団等に生息する家ダ
ニの数が多くなると居住者に喘息や皮膚アレルギー疾患
等、健康上に悪影響を与えるため、家ダニを種々の手段
で駆除していた。例えば駆除剤の散布、掃除機による清
掃、蒲団等の乾燥や加熱手段等にて駆除していたが、近
年に至り不織布に防虫剤を含浸させた防虫シートも使用
されるに至っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の防虫シートは、
シート素材の不織布を防虫剤の液中に通し、これを乾燥
したものであるから、乾燥工程に手数と時間が掛かり、
且つ広大な乾燥設備を要するために、量産に適せずコス
ト高になる問題点があった。しかも、乾燥中に防虫剤の
有効成分が揮発する結果、製品の完成時に所望の効き目
が得られ難い問題点があった。
【0004】濃度の高い防虫剤を使用すると製品の完成
時に所望の効き目を得ることができるが、乾燥中に多量
の防虫剤が放出して環境を害する虞れがあるので、高価
な公害防止設備を必要とする問題点もあった。又従来の
防虫シートを絨毯やマット等の下に敷いた場合、防虫シ
ートの不織布は柔軟で滑りやすいため、床材に対する定
着性に欠け、殊に移動しやすい物体の下に敷くと、物体
の移動に伴い外に食み出たり、皺くちゃになったりする
問題点があった。
【0005】防虫剤は不織布の繊維に付着状態で含浸し
ているため、通気により防虫剤の成分が発散しやすく、
特に初期の発散量が極めて多く、人体に健康上の悪影響
を与えることもある。また早期に含浸量が著しく減退す
ることから、効き目の持続性に欠けるという使用上避け
がたい問題点があった。本発明は、上記のような実情に
鑑みて、滑り止め効果があって、しかも長期間に亘って
効き目が持続する防虫シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の防虫シートは、通気性を有するシート基
材に、少なくとも二酸化ケイ素の微粉末と常温で揮発又
は気化する防虫剤、及び発泡剤を均等に混入した合成樹
脂液を塗布し、これを加熱発泡せしめ、シート基材の少
なくとも一面に防虫剤と二酸化ケイ素の微粉末を封じ込
めた発泡状態の発散体を形成したものである。
【0007】
【作用】シート基材に塗布した合成樹脂液は加熱により
発泡し、発泡孔を有する発散体を形成する。この発散体
内に防虫剤と二酸化ケイ素の微粉末が封じ込まれ、発散
体に封じ込まれた防虫剤が発泡孔から少しずつ揮発又は
気化する。発散体は合成樹脂の発泡体であるため、滑り
止め効果も発揮する。
【0008】
【実施例】次に、本発明による防虫シートの構造を実施
例の図1に基づいて説明すると、防虫シートSは通気性
を有するシート基材1に、少なくとも防虫剤4と二酸化
ケイ素の微粉末5、及び発泡剤を混入した合成樹脂液2
を塗布し、これを加熱発泡せしめ、シート基材1の少な
くとも一面に発散体3を形成したものである。
【0009】シート基材1として、破れない程度の強靭
性を備え、且つ通気性を有する、例えば綿布や不織布等
の繊維6、或いは粗く織ったクロスの上に極薄の繊維6
をラミネート加工した素材を使用することが望ましい。
【0010】発散体3の素材となる合成樹脂液2は、軟
質合成樹脂の塩化ビニールを主成分とし、これに防虫剤
4と発泡剤、及び二酸化ケイ素の微粉末5を均等に混合
すると共に、シート基材1に対する結合補助となる有機
接着剤や可塑剤等を均等に混合するものである。軟質合
成樹脂液2の代わりに合成ゴムを使用することもでき
る。
【0011】防虫剤4には常温で揮発又は気化し、且つ
ダニの発生防止と駆除に適した薬剤を主に用い、例えば
昇華剤としてのパラオキシン安息香酸エステル、ダニ駆
除剤としてのチアベンダゾールを使用する。二酸化ケイ
素は無水ケイ酸、又はシリカとも呼ばれ、透明で硬く、
融点と沸点が著しく高く、化学的にも丈夫で、水や酸に
溶けないが、フッ化水素酸と反応して揮発性のフッ化ケ
イ素になるもので、この二酸化ケイ素を微粉末5にした
ものである。
【0012】発散体3の発泡形態については、独立気泡
よりも連続気泡が望ましく、発泡固化した状態において
シート基材1の繊維6に強固に結合し、シート基材1よ
り突出するものである。この発散体3はシート基材1の
表裏面に形成することも可能であるし、一定間隔に配列
散在し、発散体3,3' の間に通気部11を設けることも
可能である。通気部11を設けておけば、切断するのに都
合が良いし、発散体3の密着も良い。
【0013】発散体3の形成手段として、先ず帯状のシ
ート基材1をロール状に巻き取っておき、そのロールか
らシート基材1を引き出しながら輪転機にて回動する円
筒状印刷版Nと円筒状プレスPの間に挿通し、印刷版N
よりシート基材1に合成樹脂液2を塗布した後、輪転機
の後方に設けた加熱装置Hに通し、加熱装置Hで合成樹
脂液2を発泡し、発散体3を形成する。
【0014】図5は、本発明の防虫シートSを畳8の畳
床8bと畳表8aの間に入れたもので、防虫シートSの発散
体3から揮発又は気化する防虫剤4が畳表8aから室内に
放出されるが、放出量が微量で一定しているので健康上
問題はない。
【0015】実験例1 本発明の防虫シートSを、塩化ビニール合成樹脂液2に
防虫剤4と発泡剤、二酸化ケイ素の微粉末5、及び有機
接着剤や可塑剤等を均等に混合し、該合成樹脂液2をシ
ート基材1の一面に塗布し、これを加熱発泡してシート
基材1の一面に発散体3を形成する。比較防虫シートS
1 を、本発明の防虫シートSと同じ材質を用い、二酸化
ケイ素の微粉末5の添加を除いてシート基材1の一面に
発散体13を同一に形成した。
【0016】本発明の防虫シートSと比較防虫シートS
1 を同じ大きさの密室に区分して入れ、各シートS,S
1 の発散体3,13から揮発又は気化する防虫剤4の放出
量を室温と月日の経過において測定した所、表1の如く
結果が得られた。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防虫シー
トは上記構造であるから、次のような優れた効果を発揮
する。発散体が合成樹脂の発泡体で形成され、その発散
体内に二酸化ケイ素の微粉末と常温で揮発又は気化する
防虫剤を封じ込めたものであるから、使用時に防虫剤が
発散体の発泡孔から少しずつ揮発又は気化する。その結
果、長期間に亘って防虫能力が持続される。
【0019】発散体に防虫剤と共に封じ込めた二酸化ケ
イ素の微粉末は、防虫シートの使用初期における防虫剤
の多量揮発又は気化の抑制と、揮発又は気化の持続に優
れた効果を発揮し、防虫剤による人体の健康上に与える
悪影響を阻止しつつ、適切な防虫能力の発揮に寄与する
ものである。
【0020】シート基材に防虫剤を直接含浸しないの
で、シートの通気性が阻害されることがないし、発散体
の分布により任意模様を描くことも可能であるばかり
か、発散体は滑り止め効果を有するので、発散体を床面
に向けて使用すると、床材との定着性が良好となり、滑
り止め材としても使用し得る。
【0021】製造段階における防虫剤の消失も微小であ
るし、製造中に公害を発生することもないばかりか、量
産に適し安価に提供できる。本発明の防虫シートを絨毯
やマットの下に敷いたり、畳等の中に挿入する等して使
用すると、ダニの駆除や発生防止に有益な効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による防虫シートの要部構造を示す斜視
図である。
【図2】発散体の形成例を示す斜視図である。
【図3】発散体の形成例を示す斜視図である。
【図4】発散体の形成例を示す拡大断面図である。
【図5】本発明防虫シートの使用例を示す斜視図であ
る。
【図6】防虫シートの製造行程図である。
【図7】比較防虫シートの要部構造を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
S,S1 防虫シート 1 シート基材 2 合成樹脂液 3,13 発散体、3a 発泡孔 4 防虫剤 5 二酸化ケイ素の微粉末 6 繊維 11 通気部 N 印刷版 P プレス H 加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 15/18 C 7805−2E

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性を有するシート基材(1)の少な
    くとも一面に、二酸化ケイ素の微粉末(5)と防虫剤
    (4)、及び発泡剤等を均等に混入した合成樹脂液
    (2)を塗布し、これを加熱発泡し、シート基材(1)
    に防虫剤と二酸化ケイ素の微粉末を封じ込めた発散体
    (3)を形成した防虫シート。
JP15586192A 1992-05-21 1992-05-21 防虫シート Pending JPH05318635A (ja)

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JP15586192A JPH05318635A (ja) 1992-05-21 1992-05-21 防虫シート

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