JPH0754271A - 防虫性立毛またはパイル繊維製品 - Google Patents
防虫性立毛またはパイル繊維製品Info
- Publication number
- JPH0754271A JPH0754271A JP5218060A JP21806093A JPH0754271A JP H0754271 A JPH0754271 A JP H0754271A JP 5218060 A JP5218060 A JP 5218060A JP 21806093 A JP21806093 A JP 21806093A JP H0754271 A JPH0754271 A JP H0754271A
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- JP
- Japan
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- pile
- insect repellent
- moth
- proofing
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- Pending
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 立毛・パイル製品の外観・風合いを損なうこ
となく、防虫効果の持続性、洗濯耐久性に優れた防虫加
工製品を提供する。 【構成】 立毛部および基布からなる立毛またはパイル
部および基布からなるパイル布帛において難水溶性かつ
低揮散性の防虫剤を樹脂バインダーと共に前記基布また
はその裏面にのみ付与し、その際該防虫剤の使用量を
０．１〜１０ｇ／ｍ2 とすることを特徴とする防虫性立
毛またはパイル繊維製品。
となく、防虫効果の持続性、洗濯耐久性に優れた防虫加
工製品を提供する。 【構成】 立毛部および基布からなる立毛またはパイル
部および基布からなるパイル布帛において難水溶性かつ
低揮散性の防虫剤を樹脂バインダーと共に前記基布また
はその裏面にのみ付与し、その際該防虫剤の使用量を
０．１〜１０ｇ／ｍ2 とすることを特徴とする防虫性立
毛またはパイル繊維製品。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、立毛・パイル製品に防
虫剤を付与した製品に関するものであって、さらに詳し
くは、立毛・パイル製品の基布またはその裏面にのみ難
水溶性かつ低揮散性の防虫剤を含有する樹脂バインダー
を塗布した外観・風合いの変化のきわめて少ない防虫性
立毛・パイル繊維製品に関するものである。
虫剤を付与した製品に関するものであって、さらに詳し
くは、立毛・パイル製品の基布またはその裏面にのみ難
水溶性かつ低揮散性の防虫剤を含有する樹脂バインダー
を塗布した外観・風合いの変化のきわめて少ない防虫性
立毛・パイル繊維製品に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、繊維製品に防虫機能を付与する方
法としては、対象とする害虫（主としてダニ）に効く殺
虫、忌避機能のある防虫剤を直接付与する方法、防虫剤
を接着剤や樹脂バインダーと共に付与する方法、あるい
は化合繊などの製造工程で防虫剤を付与する方法があっ
たが、いずれも防虫機能の持続性、特に洗濯やドライク
リーニング時の耐久性、製品加工工程での防虫剤の揮散
や変質、および臭気発生等の問題があった。
法としては、対象とする害虫（主としてダニ）に効く殺
虫、忌避機能のある防虫剤を直接付与する方法、防虫剤
を接着剤や樹脂バインダーと共に付与する方法、あるい
は化合繊などの製造工程で防虫剤を付与する方法があっ
たが、いずれも防虫機能の持続性、特に洗濯やドライク
リーニング時の耐久性、製品加工工程での防虫剤の揮散
や変質、および臭気発生等の問題があった。
【０００３】かかる防虫機能の持続性や洗濯耐久性の低
下を解決する方法として種々の方法が開発されている。
例えば防虫剤をマイクロカプセル化し、サイクロデキ
ストリンによる包括化を図り、多孔質セラミックスに担
持させたものを付与して効果の持続性と耐久性を与える
方法、ポリエステルやポリエチレン、酢酸ビニルに練
込む方法や溶融合繊の被覆による方法、合繊の製造工
程で繊維内部に含浸、乾燥緻密化する方法、オルガノシ
ロキサンや撥水剤を併用する方法や繊維上で防虫剤を難
溶化する方法、カーペットなどの基布に付与する方
法、バッキング剤に練込む方法や多孔性シートを付与す
る方法などが開発されている。いずれの方法も防虫機
能、耐久性はおおむね満足できるものが得られている
が、他の特性を犠牲せずに両特性を満足するものはない
のが現状である。
下を解決する方法として種々の方法が開発されている。
例えば防虫剤をマイクロカプセル化し、サイクロデキ
ストリンによる包括化を図り、多孔質セラミックスに担
持させたものを付与して効果の持続性と耐久性を与える
方法、ポリエステルやポリエチレン、酢酸ビニルに練
込む方法や溶融合繊の被覆による方法、合繊の製造工
程で繊維内部に含浸、乾燥緻密化する方法、オルガノシ
ロキサンや撥水剤を併用する方法や繊維上で防虫剤を難
溶化する方法、カーペットなどの基布に付与する方
法、バッキング剤に練込む方法や多孔性シートを付与す
る方法などが開発されている。いずれの方法も防虫機
能、耐久性はおおむね満足できるものが得られている
が、他の特性を犠牲せずに両特性を満足するものはない
のが現状である。
【０００４】その理由として〜の方法では、以下の
問題点が残されていることが挙げられる。即ち、の方
法は、加工コストが大幅にアップすることや、微粉体を
樹脂バインダーで付与するため、製品の外観・風合いを
損なう可能性の大きいこと、の方法は、耐久性及び外
観・風合いは満足できるものの、殺虫および忌避機能が
ダウンする可能性が大きいこと、の方法は、耐久性不
足が予測され、製造および製品化までの加工工程で防虫
剤の脱落や変質の可能性が大きいこと、の方法は、製
品用途が限られ、かつ耐久性を充分満足できないこと、
などの問題点が残されている。
問題点が残されていることが挙げられる。即ち、の方
法は、加工コストが大幅にアップすることや、微粉体を
樹脂バインダーで付与するため、製品の外観・風合いを
損なう可能性の大きいこと、の方法は、耐久性及び外
観・風合いは満足できるものの、殺虫および忌避機能が
ダウンする可能性が大きいこと、の方法は、耐久性不
足が予測され、製造および製品化までの加工工程で防虫
剤の脱落や変質の可能性が大きいこと、の方法は、製
品用途が限られ、かつ耐久性を充分満足できないこと、
などの問題点が残されている。
【０００５】そして、これらの問題点の中でも特にマイ
ヤー毛布やボア、ハイパイル等起毛仕上げする繊維製品
や、外観・風合いが重要視されるマット類、椅子張り地
等の立毛・パイル繊維製品においては、繊維の肌ざわ
り、風合い、および外観を変化させずに防虫剤を付与す
ることは非常に困難であった。
ヤー毛布やボア、ハイパイル等起毛仕上げする繊維製品
や、外観・風合いが重要視されるマット類、椅子張り地
等の立毛・パイル繊維製品においては、繊維の肌ざわ
り、風合い、および外観を変化させずに防虫剤を付与す
ることは非常に困難であった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情を
考慮し、立毛・パイル繊維製品の外観・風合いを損なう
ことなく、かつ、防虫効果の持続性、洗濯耐久性に優れ
た防虫加工製品を提供することを目的としている。
考慮し、立毛・パイル繊維製品の外観・風合いを損なう
ことなく、かつ、防虫効果の持続性、洗濯耐久性に優れ
た防虫加工製品を提供することを目的としている。
【０００７】上記目的を解決するために本発明は立毛部
および基布からなる立毛またはパイル部および基布から
なるパイル布帛において難水溶性でかつ低揮散性の防虫
剤を樹脂バインダーと共に基布またはその裏面にのみ付
与し、その際防虫剤の使用量を０．１〜１０ｇ／ｍ2 と
することを要旨とするものである。
および基布からなる立毛またはパイル部および基布から
なるパイル布帛において難水溶性でかつ低揮散性の防虫
剤を樹脂バインダーと共に基布またはその裏面にのみ付
与し、その際防虫剤の使用量を０．１〜１０ｇ／ｍ2 と
することを要旨とするものである。
【０００８】
【作用】本発明の対象となる立毛・パイル布帛として
は、織ボア、ニットボア、マイヤー毛布（ダブルラッセ
ル毛布ともいう）、モケット、カットパイルカーペッ
ト、カットパイルマット、ハイパイル等の起毛および／
またはシャーリング等の加工がなされる繊維製品やルー
プパイルフック、マット類、ループカーペット織および
ニット椅子張り地等の基布あるいは明確な裏面を有する
製品が挙げられる。
は、織ボア、ニットボア、マイヤー毛布（ダブルラッセ
ル毛布ともいう）、モケット、カットパイルカーペッ
ト、カットパイルマット、ハイパイル等の起毛および／
またはシャーリング等の加工がなされる繊維製品やルー
プパイルフック、マット類、ループカーペット織および
ニット椅子張り地等の基布あるいは明確な裏面を有する
製品が挙げられる。
【０００９】本発明では、上記製品の基布もしくは裏面
に防虫加工を行なうことによって表側の立毛・パイル部
分の風合い・外観および防虫機能の低下を防ぐものであ
る。このため、上記製品の中で製織後の毛抜けやパイル
抜けを防止するために裏面バッキング加工処理する場合
には、特に本発明の防虫加工処理が施し易く好ましい。
但し、織毛布や、タフト毛布、ニューマイヤー毛布等の
両面（表・裏）起毛加工される製品には本発明の防虫加
工処理は適していない。
に防虫加工を行なうことによって表側の立毛・パイル部
分の風合い・外観および防虫機能の低下を防ぐものであ
る。このため、上記製品の中で製織後の毛抜けやパイル
抜けを防止するために裏面バッキング加工処理する場合
には、特に本発明の防虫加工処理が施し易く好ましい。
但し、織毛布や、タフト毛布、ニューマイヤー毛布等の
両面（表・裏）起毛加工される製品には本発明の防虫加
工処理は適していない。
【００１０】本発明で用いる防虫剤は、持続性、耐久性
の点で易水溶性、揮散性の大きなものを除き、その組
成、構造等は限定されないが、パイルや立毛表面へ影響
の少ない淡い色の材料、特に透明白色材料が好ましい。
の点で易水溶性、揮散性の大きなものを除き、その組
成、構造等は限定されないが、パイルや立毛表面へ影響
の少ない淡い色の材料、特に透明白色材料が好ましい。
【００１１】本発明で用いる防虫剤の使用量は製品の用
途によって異なるが、０．１〜１０ｇ／ｍ2 の範囲であ
ることが好ましい。該防虫剤の付着量が０．１ｇ／ｍ2
より少ない場合は、生活環境で発生するダニ等害虫の防
虫性が不充分となり、１０ｇ／ｍ2 を越えて使用した場
合には過剰性能となりコスト面でも不経済であるため好
ましくない。
途によって異なるが、０．１〜１０ｇ／ｍ2 の範囲であ
ることが好ましい。該防虫剤の付着量が０．１ｇ／ｍ2
より少ない場合は、生活環境で発生するダニ等害虫の防
虫性が不充分となり、１０ｇ／ｍ2 を越えて使用した場
合には過剰性能となりコスト面でも不経済であるため好
ましくない。
【００１２】本発明における防虫剤と共に使用される樹
脂バインダーは、繊維加工に一般的に用いられている公
知の樹脂を利用することができる。このような樹脂バイ
ンダーとしては酢酸ビニル系、アクリル系、ウレタン
系、シリコン系バインダーおよびゴムラテックスもしく
はエマルジョンが挙げられるが、本発明においては汎用
の酢酸ビニル系エマルジョン、アクリル系エマルジョン
が処方の簡便さおよび低コスト等の理由から好ましく、
その中でも特に低温架橋性のものが好適である。
脂バインダーは、繊維加工に一般的に用いられている公
知の樹脂を利用することができる。このような樹脂バイ
ンダーとしては酢酸ビニル系、アクリル系、ウレタン
系、シリコン系バインダーおよびゴムラテックスもしく
はエマルジョンが挙げられるが、本発明においては汎用
の酢酸ビニル系エマルジョン、アクリル系エマルジョン
が処方の簡便さおよび低コスト等の理由から好ましく、
その中でも特に低温架橋性のものが好適である。
【００１３】本発明においては上記樹脂バインダーは、
防虫剤に対して２〜２０倍の割合で使用するのが好まし
い。使用割合が２倍より少ない場合は均一な加工が得ら
れず、防虫性の耐久性が悪くなり、２０倍より多くなる
と樹脂層が厚過ぎて、防虫機能を発揮しにくく、風合い
もソフト性を欠くので好ましくない。
防虫剤に対して２〜２０倍の割合で使用するのが好まし
い。使用割合が２倍より少ない場合は均一な加工が得ら
れず、防虫性の耐久性が悪くなり、２０倍より多くなる
と樹脂層が厚過ぎて、防虫機能を発揮しにくく、風合い
もソフト性を欠くので好ましくない。
【００１４】前記防虫剤は、樹脂バインダー中に前述の
割合で混合され（以下樹脂バインダー中に防虫剤が混合
されたものを防虫剤含有樹脂液という）、公知の方法に
よって立毛・パイル布帛の基布あるいはその裏面に塗工
される。この時の付与量は製品用途によって適宜決めら
れる。上記公知の塗工方法としては、パディング法、ス
プレー法、プリント法、コーティング法、浸漬脱水法等
が挙げられるが、本発明において防虫剤含有樹脂液を付
与する方法としては、特にプリント法、コーティング
法、スプレー法のいずれかによって立毛・パイル繊維製
品の基布あるいはその裏面に塗工するのが好ましい。
割合で混合され（以下樹脂バインダー中に防虫剤が混合
されたものを防虫剤含有樹脂液という）、公知の方法に
よって立毛・パイル布帛の基布あるいはその裏面に塗工
される。この時の付与量は製品用途によって適宜決めら
れる。上記公知の塗工方法としては、パディング法、ス
プレー法、プリント法、コーティング法、浸漬脱水法等
が挙げられるが、本発明において防虫剤含有樹脂液を付
与する方法としては、特にプリント法、コーティング
法、スプレー法のいずれかによって立毛・パイル繊維製
品の基布あるいはその裏面に塗工するのが好ましい。
【００１５】なぜならば、パイル面全体（裏面を含む）
を防虫剤含有樹脂液で加工するようなパディング法や浸
漬法は、表面の立毛・パイル部の繊維の接着、集束がお
こり外観・風合いが著しく低下してしまう一方、防虫加
工を起毛あるいはシャーリング工程の前に行なった場合
にはこれらの工程中に防虫剤が樹脂と共に大量に脱落す
るため好ましくないからである。防虫効果をあげるため
には防虫剤含有樹脂液のパイル部への浸透度合はパイル
長の５割程度が好ましい。これらの方法を用いれば、立
毛・パイル繊維製品の表面繊維の風合い・外観はまった
く変化せずに防虫加工処理を行なうことができる。ま
た、織ボア、ニットボア、モケット、ハイパイル、織お
よびニット椅子張り地等の製品化の過程でバッキング工
程のあるものは、バッキング樹脂液中に防虫剤を混合す
る従来通りの加工を行なうだけで防虫加工することがで
きる。
を防虫剤含有樹脂液で加工するようなパディング法や浸
漬法は、表面の立毛・パイル部の繊維の接着、集束がお
こり外観・風合いが著しく低下してしまう一方、防虫加
工を起毛あるいはシャーリング工程の前に行なった場合
にはこれらの工程中に防虫剤が樹脂と共に大量に脱落す
るため好ましくないからである。防虫効果をあげるため
には防虫剤含有樹脂液のパイル部への浸透度合はパイル
長の５割程度が好ましい。これらの方法を用いれば、立
毛・パイル繊維製品の表面繊維の風合い・外観はまった
く変化せずに防虫加工処理を行なうことができる。ま
た、織ボア、ニットボア、モケット、ハイパイル、織お
よびニット椅子張り地等の製品化の過程でバッキング工
程のあるものは、バッキング樹脂液中に防虫剤を混合す
る従来通りの加工を行なうだけで防虫加工することがで
きる。
【００１６】なお、マット類、あるいはカーペット類の
ように多量のゴム系ラテックス等でバッキングされる製
品については、バッキング層が厚過ぎて防虫剤の効果が
妨げられるため、バッキング処理工程の前に加工を行な
って防虫剤をマットあるいはカーペットパイル近くに分
布させることが好ましい。
ように多量のゴム系ラテックス等でバッキングされる製
品については、バッキング層が厚過ぎて防虫剤の効果が
妨げられるため、バッキング処理工程の前に加工を行な
って防虫剤をマットあるいはカーペットパイル近くに分
布させることが好ましい。
【００１７】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は、これらの実施例に限定されるもので
はない。
するが、本発明は、これらの実施例に限定されるもので
はない。
【００１８】実施例 Ｄ，Ｅ，Ｉ，Ｊおよび比較例
Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｆ，Ｇ，Ｈ 異型断面アクリル繊維（日本エクスラン工業製）を混紡
したアクリル繊維１００％梳毛紡糸（メートル番手 ４
０番手双糸、熱水収縮率 ２７．８％）を使用し、イン
レイ糸、チェーン糸としてポリエステルフィラメント
（東洋紡製１００d ／１４fil.）を用い、カールマイヤ
ー製ダブルラッセル機で編立てを行なった（１８Ｇ、釜
間３０ｍｍ １４c ／ｉｎ）。次に、そのアクリルパイ
ル糸をセンターカットした後、オートスクリーンプリン
ト機を用いて常法でプリント染色し、柔軟仕上げ加工を
行なった。そして、このプリント染色反に安息香酸およ
びパラオキシ安息香酸ブチルを１：１の割合で混合した
防虫剤を大日本インキ化学工業製の樹脂ホンコート３０
２０（アクリル系エマルジョン、固型分５０％）を表１
に示す付与量になる様に配合調整し、スプレー法により
付与した。さらに乾燥工程を通した後（１００℃〜１５
０℃×２分）、ブラッシング、シャーリング、ポリッシ
ング仕上げを行ない、張り合わせマイヤー毛布を作製し
た。
Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｆ，Ｇ，Ｈ 異型断面アクリル繊維（日本エクスラン工業製）を混紡
したアクリル繊維１００％梳毛紡糸（メートル番手 ４
０番手双糸、熱水収縮率 ２７．８％）を使用し、イン
レイ糸、チェーン糸としてポリエステルフィラメント
（東洋紡製１００d ／１４fil.）を用い、カールマイヤ
ー製ダブルラッセル機で編立てを行なった（１８Ｇ、釜
間３０ｍｍ １４c ／ｉｎ）。次に、そのアクリルパイ
ル糸をセンターカットした後、オートスクリーンプリン
ト機を用いて常法でプリント染色し、柔軟仕上げ加工を
行なった。そして、このプリント染色反に安息香酸およ
びパラオキシ安息香酸ブチルを１：１の割合で混合した
防虫剤を大日本インキ化学工業製の樹脂ホンコート３０
２０（アクリル系エマルジョン、固型分５０％）を表１
に示す付与量になる様に配合調整し、スプレー法により
付与した。さらに乾燥工程を通した後（１００℃〜１５
０℃×２分）、ブラッシング、シャーリング、ポリッシ
ング仕上げを行ない、張り合わせマイヤー毛布を作製し
た。
【００１９】実施例Ｄ，Ｅ，Ｉ，Ｊおよび比較例Ｂ，
Ｃ，Ｈは裏面側へ塗布し、比較例Ｇはパイル表面へ塗布
し、また比較例Ａは防虫剤含有樹脂液を塗布しなかっ
た。比較例Ｆは熱揮散性の比較的高いＮ，Ｎジエチルメ
タトルアミドを用い裏面塗布した。
Ｃ，Ｈは裏面側へ塗布し、比較例Ｇはパイル表面へ塗布
し、また比較例Ａは防虫剤含有樹脂液を塗布しなかっ
た。比較例Ｆは熱揮散性の比較的高いＮ，Ｎジエチルメ
タトルアミドを用い裏面塗布した。
【００２０】防虫性の測定はコナヒヨウダニを用いて大
阪府立公衆衛生研究所法に準じて行ない、その効果は、
ダニ忌避率（％）で表１に表わした。寸法安定性は洗濯
５回後の１ｍ角の毛布の縦および横の長さの収縮率で表
１に示した。なお、洗濯方法はＪＩＳ−ＬＯ２１７ １
０３法に準じて実施した。また、外観・風合いは、良好
なもの（比較例Ａ）を５級とし、１番悪いものを１級と
し、５段階で総合評価して、表１に表わした。毛抜けは
接着テープを用い○，△，×の３段階評価とした。
阪府立公衆衛生研究所法に準じて行ない、その効果は、
ダニ忌避率（％）で表１に表わした。寸法安定性は洗濯
５回後の１ｍ角の毛布の縦および横の長さの収縮率で表
１に示した。なお、洗濯方法はＪＩＳ−ＬＯ２１７ １
０３法に準じて実施した。また、外観・風合いは、良好
なもの（比較例Ａ）を５級とし、１番悪いものを１級と
し、５段階で総合評価して、表１に表わした。毛抜けは
接着テープを用い○，△，×の３段階評価とした。
【００２１】
【表１】
【００２２】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
発明の防虫性立毛またはパイル繊維製品は、難水溶性か
つ低揮散性の防虫剤を樹脂バインダーと共に立毛・パイ
ル製品の基布あるいはその裏面に付与しているため立毛
・パイル部分の外観・風合い・肌ざわりを低下させるこ
となく、防虫剤の持続性、洗濯耐久性を高めることがで
きた。また、本発明の防虫性立毛またはパイル繊維製品
は防虫剤を含有する樹脂バインダー層を立毛・パイル部
分の根元付近に形成するため、毛抜け、パイル抜けの防
止および洗濯時等の寸法安定性にも有用であった。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
発明の防虫性立毛またはパイル繊維製品は、難水溶性か
つ低揮散性の防虫剤を樹脂バインダーと共に立毛・パイ
ル製品の基布あるいはその裏面に付与しているため立毛
・パイル部分の外観・風合い・肌ざわりを低下させるこ
となく、防虫剤の持続性、洗濯耐久性を高めることがで
きた。また、本発明の防虫性立毛またはパイル繊維製品
は防虫剤を含有する樹脂バインダー層を立毛・パイル部
分の根元付近に形成するため、毛抜け、パイル抜けの防
止および洗濯時等の寸法安定性にも有用であった。
Claims (1)
- 【請求項１】 立毛部および基布からなる立毛またはパ
イル部および基布からなるパイル布帛において難水溶性
かつ低揮散性の防虫剤を樹脂バインダーと共に前記基布
またはその裏面にのみ付与し、その際該防虫剤の使用量
を０．１〜１０ｇ／ｍ2 とすることを特徴とする防虫性
立毛またはパイル繊維製品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5218060A JPH0754271A (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | 防虫性立毛またはパイル繊維製品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5218060A JPH0754271A (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | 防虫性立毛またはパイル繊維製品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0754271A true JPH0754271A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16714022
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5218060A Pending JPH0754271A (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | 防虫性立毛またはパイル繊維製品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0754271A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2005087059A1 (ja) * | 2004-03-11 | 2008-04-24 | 住江織物株式会社 | カーペット及びその製造方法 |
| JP2008214778A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 有害節足動物防除性繊維及びその製造方法、並びに該繊維を使用した繊維製品 |
| JP2009197346A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Suminoe Textile Co Ltd | 抗アレルゲン機能を有するシート表皮 |
| JP2013170159A (ja) * | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Tsuchiya Tsco Co Ltd | シール材 |
| CN103485169A (zh) * | 2013-09-06 | 2014-01-01 | 郴州湘南麻业有限公司 | 黄麻产品杀虫抑菌处理方法 |
-
1993
- 1993-08-09 JP JP5218060A patent/JPH0754271A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2005087059A1 (ja) * | 2004-03-11 | 2008-04-24 | 住江織物株式会社 | カーペット及びその製造方法 |
| JP2008214778A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 有害節足動物防除性繊維及びその製造方法、並びに該繊維を使用した繊維製品 |
| JP2009197346A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Suminoe Textile Co Ltd | 抗アレルゲン機能を有するシート表皮 |
| JP2013170159A (ja) * | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Tsuchiya Tsco Co Ltd | シール材 |
| CN103485169A (zh) * | 2013-09-06 | 2014-01-01 | 郴州湘南麻业有限公司 | 黄麻产品杀虫抑菌处理方法 |
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