JP3062473B2 - エンジンの気化器 - Google Patents

エンジンの気化器

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JP3062473B2
JP3062473B2 JP10115627A JP11562798A JP3062473B2 JP 3062473 B2 JP3062473 B2 JP 3062473B2 JP 10115627 A JP10115627 A JP 10115627A JP 11562798 A JP11562798 A JP 11562798A JP 3062473 B2 JP3062473 B2 JP 3062473B2
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康夫 岡田
敬二 高橋
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、小型滑走艇などの
エンジンに取り付けられる負圧作動弁式の気化器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の負圧作動弁式の気化器(特開平9-
189263号公報参照)は、図に示すように、エンジンの
始動時にチョーク弁7が実線で示す全閉位置に設定され
るとともに、絞り弁8が図示の最低絞り開度に設定さ
れ、空気Aはチョーク弁7のリーク孔40からのみベン
チュリー部Vに流れる。このときのベンチュリー部Vの
負圧はほぼ大気圧に等しく、このベンチュリー部Vの負
圧が、吸気通路4の開度を調整する負圧作動弁12の負
圧導入孔23を通じ、弁駆動部28に設けた受圧室21
に導入される。このとき、ダイヤフラム14では仕切ら
れた受圧室21と大気室20の各々の圧力がほぼ同等で
あるので、負圧作動弁12は、圧縮コイルスプリング2
4の付勢力により図示の右限位置である全閉位置に設定
保持される。これにより、ベンチュリー部Vの開口面積
が小さくなって空気流速が増し、エンジンの始動時に燃
料を充分に気化させて、混合気を濃くする。
【0003】図は、負圧作動弁12と気化器本体1
(図)のボディ2(図)に固着されたガイドブロッ
ク41とを示す分解斜視図である。負圧作動弁12は、
に示すように、一端側にフランジ13が設けられ、
円筒状の弁本体34の径方向の両側に回り止め用ガイド
片37が一体形成されている。一方、ガイドブロック4
1は、弁本体34が挿通する弁孔11とガイド片37が
挿通する一対のガイド孔39とを有し、一方側の周縁部
42から弁孔11に沿ったほぼ円形の薄肉突片43が突
設され、この薄肉突片43の径方向の両側にガイド孔3
9に合致したガイド溝44が形成された構成になってい
る。また、図に明示するように、負圧作動弁12は、
弁本体34と弁孔11の内周面との間にスムーズな移動
が可能となる程度の隙間18を存して、ガイドブロック
41に移動自在に保持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、気化器は、エ
ンジンの始動時に燃料が気化しにくいので、エンジンで
の燃焼性が低下し易い。そこで、全閉位置に設定したチ
ョーク弁7のリーク孔40からのみ少量の空気を流入さ
せることにより、空燃比を過濃に設定している。しかし
ながら、負圧作動弁12が全閉位置に設定されたとき、
に示す負圧作動弁12のフランジ13が薄肉突片4
3に当接するが、両者の接触面積が小さいこと、および
ガイドブロック41のガイド孔39が閉塞されないこと
から、弁孔11と負圧作動弁12との間が気密状態とは
ならない。そのため、図の大気導入通路22から大気
室20に流入した空気Aが、フランジ13とガイドブロ
ック41の周縁部42との間から、フランジ13と薄肉
突片43との隙間や、ガイド片37とガイド孔39との
隙間、或いはガイド溝44を通り、さらに弁孔11の隙
間18を通って吸気通路4内に流入する。そのため、リ
ーク孔40の孔面積で設定した空気量による所要の過濃
な空燃比が得られにくい。
【0005】しかも、負圧作動弁12およびガイドブロ
ック41はプラスチック製であり、且つ機械加工が困難
な形状をしているので、弁本体34と弁孔11との隙
間、ガイド片37とガイド孔39との隙間にばらつきが
あり、それに伴い、これら隙間を通って吸気通路4に入
る空気流入量にもばらつきが生じる。したがって、予め
空気流入量を考慮してチョーク弁7のリーク孔40の大
きさを決めることも難しい。
【0006】そこで本発明は、エンジン始動時の吸気通
路への前記流入空気を簡単な構成により防止することの
できるエンジンの気化器を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明は、本体に設けられた弁孔に挿通されて吸
気通路の開度を調整する負圧作動弁と、吸気通路の負圧
と大気圧との差に基づいて前記負圧作動弁を駆動する駆
動部とを有する気化器であって、前記本体に、前記駆動
部に大気圧を導入する大気導入通路が形成され、吸気通
路を開閉するチョーク弁に、その全閉位置で前記大気導
入通路の入口を閉塞する閉塞部が形成されている。
【0008】このエンジンの気化器では、エンジンの始
動時に全閉位置に設定されるチョーク弁の閉塞部が大気
導入通路の入口を閉塞する。したがって、駆動部から弁
孔を通って吸気通路に空気が流入するのを防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を参照しながら説明する。図1は本発明の
実施形態に係るエンジンの気化器を示す縦断面図であ
る。同図において、気化器本体1は、金属製のボディ2
および樹脂製のガイドブロック41などからなり、ボデ
ィ2には、内部を垂直方向に貫通した横断面円形の吸気
通路4が設けられ、この吸気通路4に隣接して大気導入
通路22が設けられている。吸気通路4および大気導入
通路22には、本体1の上端部の接続部10を介して接
続される気液分離器またはエアークリーナ(図示せず)
から、浄化された空気Aが流入する。吸気通路4の内部
の上方には、エンジン始動時の混合気をリッチにする手
段としてのチョーク弁48が配置され、吸気通路4の下
方には、図3の従来の気化器と同様に、軸に取り付け
られて、スロットルワイヤ(図示せず)によって回動さ
れる絞り弁8が配置されている。図1のチョーク弁48
はエンジン始動時に図示の全閉位置に設定され、絞り弁
(図3)はアイドリング位置に設定されて吸気通路4
を絞る。
【0010】吸気通路4の内部におけるチョーク弁48
と絞り弁8(図3)との間の領域には、吸気通路4の径
方向に延びる嵌合孔15がボディ2に形成され、この嵌
合孔15に、ガイドブロック41が嵌合されている。ガ
イドブロック41には、吸気通路4の径方向に延びる弁
孔11が形成されており、この弁孔11に樹脂製の負圧
作動弁12が移動自在に挿通されている。この負圧作動
弁12は、吸気通路4の開口面積である開度を調整する
ものであり、負圧作動弁12の図における右端面とそれ
に対向する吸気通路4とによってベンチュリー部Vが形
成されている。
【0011】負圧作動弁12における図の左端部に設け
たフランジ13には、環状のダイヤフラム14の内径
端部が、固定板17との間に挟み込んで連結されてい
る。負圧作動弁12は、これの外周面がガイドブロック
41の弁孔11との間に、隙間18を存してスムーズに
移動できるように支持されている。ボディ2には凹所B
が形成されて、この凹所Bの開口がカバー19で閉塞さ
れており、前記ダイヤフラム14の外径側周端部が、ボ
ディ2の凹所周端面とカバー19の周端面との間に挟み
込んで固定されている。
【0012】前記カバー19の内方および前記凹所Bか
らなる空間は、前記ダイヤフラム14により区画され
て、ダイヤフラム14の右方に、ボディ2、ダイヤフラ
ム14および負圧作動弁12により囲まれた大気室20
が形成され、ダイヤフラム14の左方に、ダイヤフラム
14、カバー19および負圧作動弁12により囲まれた
受圧室21が形成されている。大気室20には、エアー
クリーナから大気導入路22を通じて大気Aが導入され
ており、この大気室20に弁孔11が連通している。受
圧室21には、負圧作動弁12の負圧導入孔23を通じ
てベンチュリー部Vの負圧が導入される。負圧作動弁1
2は、これとカバー19との間に介在された圧縮スプリ
ング24により、図の右方、つまりベンチュリー部Vの
開口面積を減少させる方向に常時付勢されている。した
がって、ダイヤフラム14、大気室20、受圧室21お
よび圧縮スプリング24は、ベンチュリー部Vの負圧、
つまり受圧室21の負圧と、大気室20の大気圧との差
に基づいて負圧作動弁12を駆動する駆動部28を構成
する。
【0013】負圧作動弁12には、ベンチュリー部Vを
横切って突出するジェットニードル29が取り付けられ
ている。このジェットニードル29は、主燃料系統M
(図3)としてベンチュリー部Vに開口するメインジェ
ット30内に挿入される。また、吸気通路4における絞
り弁8(図3)に対向する箇所には、低燃料系統に連な
るパイロットノズル31(図3)が開口している。ま
た、この実施形態の気化器は、分離給油型のエンジンに
使用されるもので、主燃料系統M(図3)に供給するオ
イルが図示しない外部のオイルチューブを通って流入す
るオイル室33(図3)を備えている。
【0014】の気化器の気化器本体1は、図に示し
た従来の気化器の気化器本体1と同一のものである。す
なわち、ガイドブロック41は、駆動部28側の周縁部
42から弁孔11に沿ったほぼ円形の薄肉突片43が突
設され、この薄肉突片43の径方向の両側にガイド孔3
(図4)に合致するガイド溝44(図4)が形成され
た構成になっている。そして、この実施形態の気化器が
の従来の気化器と相違する点は、図(b)に示す
ように、チョーク弁48にその全閉位置で大気導入通路
22の入口を閉塞することのできる閉塞部49を延設し
た構成のみである。
【0015】つぎに、上記気化器の作用について説明す
る。エンジンの始動時には、チョーク弁48が図1に実
線で示した全閉位置に設定されるとともに、絞り弁8
(図3)が図示の最低絞り開度に設定される。このとき
のベンチュリー部Vの負圧は大気圧に近く、このベンチ
ュリー部Vの負圧が負圧導入孔23を通じて受圧室21
に導入される。したがって、受圧室21と大気室20の
各々の圧力がほぼ同等であるので、負圧作動弁12は、
圧縮コイルスプリング24の付勢力により図示の右限位
置である全閉位置に設定される。
【0016】このとき、全閉位置のチョーク弁48の閉
塞部49が大気導入通路22の入口を閉塞するので、大
気導入通路22から大気室20内への空気Aの流入が阻
止される。すなわち、空気流入経路の入口を完全に封止
できる。したがって、この気化器において、エンジン
の始動時に、大気室20内の空気Aが弁孔11と負圧作
動弁12の間の隙間18を通って吸気通路4内に流入す
るのを防止できるので、リーク孔40の孔面積により予
め設定した始動時に必要とする過濃な空燃比の混合気を
得ることができる。また、この実施形態では、既存の気
化器におけるチョーク弁7をこの実施形態の閉塞部49
を有するチョーク弁48と交換するのみの簡単で安価な
手段により上記効果を得られる利点がある。
【0017】始動が完了してチョーク弁48が開弁位置
に設定されると、吸気通路4に流入する空気Aの量が増
し、ベンチュリー部Vの負圧が増大する。これにより、
大気室20と受圧室21の圧力差が大きくなって、負圧
作動弁12が左方に移動し、ベンチュリー部Vを開く
【0018】図上記の実施形態の変形例を示す気化
器の要部の縦断面図を示し、上記実施形態のチョーク弁
48を設けるのに加えて、大気導入通路22の入口周縁
部にシール材50を取り付けており、このシール材50
により、チョーク弁48の閉塞部49と大気導入通路2
2の入口との間を気密にシールする。これにより、上記
の実施形態の場合よりも、大気導入通路22の封止力が
強くなる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明のエンジンの気化器
では、エンジンの始動時に全閉位置に設定されるチョー
ク弁の閉塞部が、駆動部へ大気を導入する大気導入通路
の入口を閉塞するので、大気導入通路から駆動部および
弁孔を通って吸気通路内に空気が流入するのを防止で
き、エンジンの始動時に必要とする過濃な空燃比の混合
気を得ることができる。しかも、既存の気化器における
チョーク弁を閉塞部を有するチョーク弁と交換するのみ
の簡単で安価な構成で済む利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係るエンジンの
気化器の要部を示す縦断面図、(b)は同気化器に用い
られているチョーク弁の平面図である。
【図2】上記実施形態の変形例に係る気化器の要部を示
す縦断面図である。
【図3】従来のエンジンの気化器を示す縦断面図であ
る。
【図4】図3の気化器における負圧作動弁とガイドブロ
ックを示す分解斜視図である。
【符号の説明】 1…気化器本体、4…吸気通路、11…弁孔、12…負
圧作動弁、13…フランジ、20…大気室、21…受圧
室、22…大気導入通路、28…駆動部、48…チョー
ク弁、49…閉塞部、A…空気。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−135654(JP,U) 実公 昭45−2328(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 7/17

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に設けられた弁孔に挿通されて吸気
    通路の開度を調整する負圧作動弁と、吸気通路の負圧と
    大気圧との差に基づいて前記負圧作動弁を駆動する駆動
    部とを有する気化器であって、 前記本体に、前記駆動部に大気圧を導入する大気導入通
    路が形成され、 吸気通路を開閉するチョーク弁に、その全閉位置で前記
    大気導入通路の入口を閉塞する閉塞部が形成されている
    エンジンの気化器。
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