JPH10331718A - 膜型気化器の高速燃料通路構造 - Google Patents
膜型気化器の高速燃料通路構造Info
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- JPH10331718A JPH10331718A JP15460497A JP15460497A JPH10331718A JP H10331718 A JPH10331718 A JP H10331718A JP 15460497 A JP15460497 A JP 15460497A JP 15460497 A JP15460497 A JP 15460497A JP H10331718 A JPH10331718 A JP H10331718A
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- fuel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 運転者が気化器を調整しても燃料が濃くなら
ず、排ガス成分が悪化するのを防止できるようにする。 【解決手段】 一端が定圧燃料室25に連通し、他端が
燃料量を規制する固定ジエツト46、高速燃料噴孔51
を経て吸気路16のベンチユリ部16aへ開口する高速
燃料通路を備えた膜型気化器において、第1,第2の空
気通路A,Bの始端を吸気路16のベンチユリ部16a
よりも上流側壁部へ垂直に開口し、第1,第2の空気通
路Bの終端を高速燃料通路の固定ジエツト46と高速燃
料噴孔51との中間部分へ接続する。第1の空気通路A
に通路面積を加減する空気調整針弁61を設け、第2の
空気通路Bに通路面積を規制する絞り65を設ける。
ず、排ガス成分が悪化するのを防止できるようにする。 【解決手段】 一端が定圧燃料室25に連通し、他端が
燃料量を規制する固定ジエツト46、高速燃料噴孔51
を経て吸気路16のベンチユリ部16aへ開口する高速
燃料通路を備えた膜型気化器において、第1,第2の空
気通路A,Bの始端を吸気路16のベンチユリ部16a
よりも上流側壁部へ垂直に開口し、第1,第2の空気通
路Bの終端を高速燃料通路の固定ジエツト46と高速燃
料噴孔51との中間部分へ接続する。第1の空気通路A
に通路面積を加減する空気調整針弁61を設け、第2の
空気通路Bに通路面積を規制する絞り65を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯作業機の内燃機
関に使用される膜型気化器、特に運転者が燃料を調整し
ても混合気が濃くならないようにした、膜型気化器の高
速燃料通路構造に関するものである。
関に使用される膜型気化器、特に運転者が燃料を調整し
ても混合気が濃くならないようにした、膜型気化器の高
速燃料通路構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯作業機にも排ガス規制が実施
されることになり、運転者が勝手に気化器を調整するこ
とは好ましくない。動力鋸や刈払い機などの携帯作業機
にも排ガス規制が適用されることになると、運転者が勝
手に燃料を調整できないようにする必要がある半面、高
地などでは機関の高速運転域の燃料調整を行う必要があ
る。
されることになり、運転者が勝手に気化器を調整するこ
とは好ましくない。動力鋸や刈払い機などの携帯作業機
にも排ガス規制が適用されることになると、運転者が勝
手に燃料を調整できないようにする必要がある半面、高
地などでは機関の高速運転域の燃料調整を行う必要があ
る。
【0003】従来、高速燃料通路の空気を調整できるよ
うになつている気化器は公知であるが、燃料の調整範囲
が大きく変化するので、排ガス規制を遵守するには問題
がある。また、運転者が誤つて空気調整針弁を引き抜い
てしまつた場合には、混合気が薄すぎて機関の運転を継
続できなくなる。
うになつている気化器は公知であるが、燃料の調整範囲
が大きく変化するので、排ガス規制を遵守するには問題
がある。また、運転者が誤つて空気調整針弁を引き抜い
てしまつた場合には、混合気が薄すぎて機関の運転を継
続できなくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、運転者が気化器を調整しても燃料が濃くな
らず、排ガス成分が悪化するのを防止できる膜型気化器
の高速燃料通路構造を提供することにある。
問題に鑑み、運転者が気化器を調整しても燃料が濃くな
らず、排ガス成分が悪化するのを防止できる膜型気化器
の高速燃料通路構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は一端が定圧燃料室に連通し、他端が
燃料量を規制する固定ジエツト、高速燃料噴孔を経て吸
気路のベンチユリ部へ開口する高速燃料通路を備えた膜
型気化器において、第1,第2の空気通路の始端を吸気
路のベンチユリ部よりも上流側壁部へ垂直に開口し、第
1,第2の空気通路の終端を前記高速燃料通路の固定ジ
エツトと高速燃料噴孔との中間部分へ接続し、第1の空
気通路に通路面積を加減する調整手段を設け、第2の空
気通路に通路面積を規制する絞りを設けたことを特徴と
する。
に、本発明の構成は一端が定圧燃料室に連通し、他端が
燃料量を規制する固定ジエツト、高速燃料噴孔を経て吸
気路のベンチユリ部へ開口する高速燃料通路を備えた膜
型気化器において、第1,第2の空気通路の始端を吸気
路のベンチユリ部よりも上流側壁部へ垂直に開口し、第
1,第2の空気通路の終端を前記高速燃料通路の固定ジ
エツトと高速燃料噴孔との中間部分へ接続し、第1の空
気通路に通路面積を加減する調整手段を設け、第2の空
気通路に通路面積を規制する絞りを設けたことを特徴と
する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明では高速燃料通路の一端が
定圧燃料室に、他端が燃料量を規制する固定ジエツト、
高速燃料噴孔を経て吸気路のベンチユリ部へ開口する。
高速燃料通路の固定ジエツトと高速燃料噴孔との接続部
分と、吸気路のベンチユリ部よりも上流側部分との間
に、第1,第2の空気通路が接続される。第1,第2の
空気通路の始端は吸気路のベンチユリ部よりも上流側壁
部へ垂直に開口する。第1の空気通路に通路面積を加減
する調整手段を、第2の空気通路に通路面積を規制する
絞りを設ける。
定圧燃料室に、他端が燃料量を規制する固定ジエツト、
高速燃料噴孔を経て吸気路のベンチユリ部へ開口する。
高速燃料通路の固定ジエツトと高速燃料噴孔との接続部
分と、吸気路のベンチユリ部よりも上流側部分との間
に、第1,第2の空気通路が接続される。第1,第2の
空気通路の始端は吸気路のベンチユリ部よりも上流側壁
部へ垂直に開口する。第1の空気通路に通路面積を加減
する調整手段を、第2の空気通路に通路面積を規制する
絞りを設ける。
【0007】第2の空気通路の絞りにより、通常の機関
の高速運転で高速燃料噴孔に作用する吸気負圧の強さを
設定する。第1の空気通路の調整手段により、例えば高
地での機関の高速運転で高速燃料噴孔に作用する吸気負
圧が弱くなるように調整する。つまり、高地の空気密度
に合せて燃料量を少なくし、最適の空燃比を得る。
の高速運転で高速燃料噴孔に作用する吸気負圧の強さを
設定する。第1の空気通路の調整手段により、例えば高
地での機関の高速運転で高速燃料噴孔に作用する吸気負
圧が弱くなるように調整する。つまり、高地の空気密度
に合せて燃料量を少なくし、最適の空燃比を得る。
【0008】
【実施例】図1は本発明に係る同系統式燃料通路構造を
備えた膜型気化器の側面断面図である。気化器本体15
はベンチユリ部16aを有する吸気路16を備えてお
り、吸気路16の上流側端壁15aは空気清浄器を結合
され、下流側端壁15bは機関の吸気ポートへ結合され
る。吸気路16の上流側に軸4によりチヨーク弁5が、
下流側に軸17aにより絞り弁17がそれぞれ回動可能
に配設される。本体15の上壁部は膜10により仕切ら
れる脈動圧室8およびポンプ室9と、逆止弁12,7と
からなる燃料ポンプ11を構成される。2行程機関のク
ランク室の脈動圧が通路14から脈動圧室8へ導入され
ると、図示してない燃料槽の燃料が通路13、逆止弁1
2を経てポンプ室9へ吸い込まれ、逆止弁7、ストレー
ナ6、通路3、流入弁2を経て定圧燃料室25へ吐き出
される。
備えた膜型気化器の側面断面図である。気化器本体15
はベンチユリ部16aを有する吸気路16を備えてお
り、吸気路16の上流側端壁15aは空気清浄器を結合
され、下流側端壁15bは機関の吸気ポートへ結合され
る。吸気路16の上流側に軸4によりチヨーク弁5が、
下流側に軸17aにより絞り弁17がそれぞれ回動可能
に配設される。本体15の上壁部は膜10により仕切ら
れる脈動圧室8およびポンプ室9と、逆止弁12,7と
からなる燃料ポンプ11を構成される。2行程機関のク
ランク室の脈動圧が通路14から脈動圧室8へ導入され
ると、図示してない燃料槽の燃料が通路13、逆止弁1
2を経てポンプ室9へ吸い込まれ、逆止弁7、ストレー
ナ6、通路3、流入弁2を経て定圧燃料室25へ吐き出
される。
【0009】定圧燃料室25は本体15の下壁にカバー
31と一緒に結合した膜29の上側に区画され、膜29
の下側は大気室30とされる。定圧燃料室25に支軸2
7により回動可能に支持したレバー28は、左端を流入
弁2に係合され、右端を膜29に係合される。レバー2
8はばね24の力により時計方向へ回転付勢され、流入
弁2を閉じる。機関の運転中に定圧燃料室25の燃料が
少くなると、大気圧を受ける膜29が押し上げられ、レ
バー28がばね24の力に抗して反時計方向へ回動し、
流入弁2が開いて燃料ポンプ11から燃料を補給され
る。
31と一緒に結合した膜29の上側に区画され、膜29
の下側は大気室30とされる。定圧燃料室25に支軸2
7により回動可能に支持したレバー28は、左端を流入
弁2に係合され、右端を膜29に係合される。レバー2
8はばね24の力により時計方向へ回転付勢され、流入
弁2を閉じる。機関の運転中に定圧燃料室25の燃料が
少くなると、大気圧を受ける膜29が押し上げられ、レ
バー28がばね24の力に抗して反時計方向へ回動し、
流入弁2が開いて燃料ポンプ11から燃料を補給され
る。
【0010】定圧燃料室25とベンチユリ部16aとを
結ぶ円筒部47に組立体Aが嵌装される。図2に示すよ
うに、組立体Aは円柱状の本体50に、上から円筒状の
高速燃料噴孔51、弁室52、絞り43、通路54、円
筒部55を順に形成される。高速燃料噴孔51はベンチ
ユリ部16aへ突出される。ゴム製の弁板からなる逆止
弁42が弁室52へ収容され、絞り43の圧力が低くな
ると、逆止弁42は弁座53へ吸着され、絞り43を閉
じるが、高速燃料噴孔51に作用する吸気負圧が強くな
ると吸い上げられ、高速燃料噴孔51に嵌装した座板4
1から下方へ湾曲して突出する複数の突片41aに当
り、弁室52と吸気路16との間の連通を維持する。円
筒部55に通路46aを有する固定ジエツト46が嵌合
される。通路54は径方向通路45を経て本体50の外
周面に形成した環状溝44へ連通される。
結ぶ円筒部47に組立体Aが嵌装される。図2に示すよ
うに、組立体Aは円柱状の本体50に、上から円筒状の
高速燃料噴孔51、弁室52、絞り43、通路54、円
筒部55を順に形成される。高速燃料噴孔51はベンチ
ユリ部16aへ突出される。ゴム製の弁板からなる逆止
弁42が弁室52へ収容され、絞り43の圧力が低くな
ると、逆止弁42は弁座53へ吸着され、絞り43を閉
じるが、高速燃料噴孔51に作用する吸気負圧が強くな
ると吸い上げられ、高速燃料噴孔51に嵌装した座板4
1から下方へ湾曲して突出する複数の突片41aに当
り、弁室52と吸気路16との間の連通を維持する。円
筒部55に通路46aを有する固定ジエツト46が嵌合
される。通路54は径方向通路45を経て本体50の外
周面に形成した環状溝44へ連通される。
【0011】図1に示すように、環状溝44は低速燃料
通路36、低速燃料調整針弁23を経て、低速燃料室2
1へ連通される。低速燃料室21は絞り弁17の閉位置
付近に配設され、低速燃料室21から吸気路16へ、吸
気路16の軸方向に沿つて複数の低速燃料噴孔20が開
口される。固定ジエツト46の通路面積は絞り43の通
路面積とほぼ等しく、機関の高速運転で排ガス規制値を
超えないような燃料量を得る値に決定される。固定ジエ
ツト46の内径は、機関の出力や機関が搭載される携帯
作業機により異なるが、排気量が20cc程度の2行程機
関では1mm以下とする。
通路36、低速燃料調整針弁23を経て、低速燃料室2
1へ連通される。低速燃料室21は絞り弁17の閉位置
付近に配設され、低速燃料室21から吸気路16へ、吸
気路16の軸方向に沿つて複数の低速燃料噴孔20が開
口される。固定ジエツト46の通路面積は絞り43の通
路面積とほぼ等しく、機関の高速運転で排ガス規制値を
超えないような燃料量を得る値に決定される。固定ジエ
ツト46の内径は、機関の出力や機関が搭載される携帯
作業機により異なるが、排気量が20cc程度の2行程機
関では1mm以下とする。
【0012】本発明によれば、高速燃料通路の一端が定
圧燃料室25に連通し、高速燃料通路の他端が燃料量を
規制する固定ジエツト46、高速燃料噴孔51を経て吸
気路16のベンチユリ部16aへ開口される。また、吸
気路16のベンチユリ部16aよりも上流側壁部から高
速燃料噴孔51ヘ向けて、空気量を調整する調整手段を
備えた第1の空気通路Aと、絞り65により空気量を規
制される第2の空気通路Bとが備えられる。詳しくは、
第1の空気通路Aは次のように構成される。つまり、気
化器本体15の端壁から円筒部47へ向けて、空気調整
針弁61を螺合する円筒部63と同軸の通路64が環状
溝44へ連通され、円筒部63に吸気路15の上流側端
部の壁部へ垂直に開口する通路62が連通される。空気
調整針弁61はニードル61aを円筒部63から通路6
4へ突出して通路64の通路面積を加減する。ばね61
aは空気調整針弁61の螺合部の隙間に摩擦力を与え調
整量の異動を抑える。第2の空気通路Bは次のように構
成される。つまり、吸気路16のベンチユリ部16aよ
りも上流側壁部と環状溝44とを連通する通路66に絞
り65を嵌合して構成される。
圧燃料室25に連通し、高速燃料通路の他端が燃料量を
規制する固定ジエツト46、高速燃料噴孔51を経て吸
気路16のベンチユリ部16aへ開口される。また、吸
気路16のベンチユリ部16aよりも上流側壁部から高
速燃料噴孔51ヘ向けて、空気量を調整する調整手段を
備えた第1の空気通路Aと、絞り65により空気量を規
制される第2の空気通路Bとが備えられる。詳しくは、
第1の空気通路Aは次のように構成される。つまり、気
化器本体15の端壁から円筒部47へ向けて、空気調整
針弁61を螺合する円筒部63と同軸の通路64が環状
溝44へ連通され、円筒部63に吸気路15の上流側端
部の壁部へ垂直に開口する通路62が連通される。空気
調整針弁61はニードル61aを円筒部63から通路6
4へ突出して通路64の通路面積を加減する。ばね61
aは空気調整針弁61の螺合部の隙間に摩擦力を与え調
整量の異動を抑える。第2の空気通路Bは次のように構
成される。つまり、吸気路16のベンチユリ部16aよ
りも上流側壁部と環状溝44とを連通する通路66に絞
り65を嵌合して構成される。
【0013】次に、本発明による膜型気化器の作動につ
いて説明する。まず、通常の運転(平地での運転)で
は、空気調整針弁61を締め付けて通路64を閉じてお
く。この状態では、第2の空気通路Bの絞り65によ
り、通常の機関の高速運転で高速燃料噴孔51に作用す
る吸気負圧の強さが予め設定される。機関のアイドルな
いし低速運転では、絞り弁17に隣接する低速燃料噴孔
20に強い吸気負圧が作用するので、定圧燃料室25の
燃料は固定ジエツト46、通路45、環状溝44、低速
燃料通路36、低速燃料調整針弁23、低速燃料室2
1、低速燃料噴孔20を経て吸気路16へ供給される。
この時、ベンチユリ部16aから高速燃料噴孔51へ作
用する吸気負圧は弱く、逆止弁42は燃料の粘性により
弁座53に付着し、高速燃料噴孔51から弁室52、絞
り43、通路45、環状溝44、低速燃料通路36、低
速燃料調整針弁23、低速燃料室21、低速燃料噴孔2
0への空気の流れを阻止する。
いて説明する。まず、通常の運転(平地での運転)で
は、空気調整針弁61を締め付けて通路64を閉じてお
く。この状態では、第2の空気通路Bの絞り65によ
り、通常の機関の高速運転で高速燃料噴孔51に作用す
る吸気負圧の強さが予め設定される。機関のアイドルな
いし低速運転では、絞り弁17に隣接する低速燃料噴孔
20に強い吸気負圧が作用するので、定圧燃料室25の
燃料は固定ジエツト46、通路45、環状溝44、低速
燃料通路36、低速燃料調整針弁23、低速燃料室2
1、低速燃料噴孔20を経て吸気路16へ供給される。
この時、ベンチユリ部16aから高速燃料噴孔51へ作
用する吸気負圧は弱く、逆止弁42は燃料の粘性により
弁座53に付着し、高速燃料噴孔51から弁室52、絞
り43、通路45、環状溝44、低速燃料通路36、低
速燃料調整針弁23、低速燃料室21、低速燃料噴孔2
0への空気の流れを阻止する。
【0014】絞り弁17を全開とする機関の高速運転で
は、ベンチユリ部16aの高速燃料噴孔51に作用する
吸気負圧が強くなり、逆止弁42が吸い上げられ、定圧
燃料室25の燃料は固定ジエツト46、通路54、絞り
43、弁室52、高速燃料噴孔51を経て吸気路16へ
供給される。この時、ベンチユリ部16aの高速燃料噴
孔51に作用する吸気負圧は、低速燃料噴孔20に作用
する吸気負圧よりも強くなり、吸気路16の空気が低速
燃料噴孔20、低速燃料室21、低速燃料調整針弁2
3、低速燃料通路36、環状溝44、通路45,54、
絞り43、弁室52を経て高速燃料噴孔51へ流れよう
とする。しかし、高速燃料噴孔51から低速燃料噴孔2
0に至る通路は、絞り43と低速燃料調針弁23により
2段に絞られるので、高速燃料噴孔51から吸気路16
へ供給される燃料量に悪影響を及ぼさない。
は、ベンチユリ部16aの高速燃料噴孔51に作用する
吸気負圧が強くなり、逆止弁42が吸い上げられ、定圧
燃料室25の燃料は固定ジエツト46、通路54、絞り
43、弁室52、高速燃料噴孔51を経て吸気路16へ
供給される。この時、ベンチユリ部16aの高速燃料噴
孔51に作用する吸気負圧は、低速燃料噴孔20に作用
する吸気負圧よりも強くなり、吸気路16の空気が低速
燃料噴孔20、低速燃料室21、低速燃料調整針弁2
3、低速燃料通路36、環状溝44、通路45,54、
絞り43、弁室52を経て高速燃料噴孔51へ流れよう
とする。しかし、高速燃料噴孔51から低速燃料噴孔2
0に至る通路は、絞り43と低速燃料調針弁23により
2段に絞られるので、高速燃料噴孔51から吸気路16
へ供給される燃料量に悪影響を及ぼさない。
【0015】機関の中速運転域では、高速燃料噴孔51
と低速燃料噴孔20に作用する吸気負圧はほぼ等しくな
るが、両方の燃料噴孔51,20から吸気路16へ供給
される燃料量は固定ジエツト46により規定され、かつ
高速燃料噴孔51は絞り43により2段に絞られ、また
低速燃料噴孔20は低速燃料調整針弁23により2段に
絞られているので、高速燃料噴孔51と低速燃料噴孔2
0とでの吸気負圧の引き合いが抑えられ、燃料は両方の
燃料噴孔51,20から吸気路16へ円滑に供給され
る。
と低速燃料噴孔20に作用する吸気負圧はほぼ等しくな
るが、両方の燃料噴孔51,20から吸気路16へ供給
される燃料量は固定ジエツト46により規定され、かつ
高速燃料噴孔51は絞り43により2段に絞られ、また
低速燃料噴孔20は低速燃料調整針弁23により2段に
絞られているので、高速燃料噴孔51と低速燃料噴孔2
0とでの吸気負圧の引き合いが抑えられ、燃料は両方の
燃料噴孔51,20から吸気路16へ円滑に供給され
る。
【0016】次に、例えば高地での運転では、空気調整
針弁61を緩めて通路64の通路面積を加減する。この
状態では、第1の空気通路Aの空気調整針弁61により
通路64の通路面積が広くなるにつれて、高速燃料通路
の途中の環状溝44には、大気圧よりも低い圧力が、つ
まり吸気路16のベンチユリ部16aよりも上流側部分
の吸気負圧が作用するので、高速燃料噴孔51に作用す
る吸気負圧が弱められ(環状溝44と高速燃料噴孔51
にそれぞれ作用する吸気負圧の差が小さくなり)、定圧
燃料室25から高速燃料噴孔51へ流れる燃料量が少く
なる。通路62の始端に作用する吸気負圧は、高速燃料
噴孔51に作用する吸気負圧よりも弱いから、定圧燃料
室25の燃料が通路62へ流れることはない。こうし
て、高地での機関の高速運転では高速燃料噴孔51に作
用する吸気負圧が弱くなり、高地の空気密度に合せて燃
料量を少なくし、排ガス規制に適つた空燃比が得られ
る。
針弁61を緩めて通路64の通路面積を加減する。この
状態では、第1の空気通路Aの空気調整針弁61により
通路64の通路面積が広くなるにつれて、高速燃料通路
の途中の環状溝44には、大気圧よりも低い圧力が、つ
まり吸気路16のベンチユリ部16aよりも上流側部分
の吸気負圧が作用するので、高速燃料噴孔51に作用す
る吸気負圧が弱められ(環状溝44と高速燃料噴孔51
にそれぞれ作用する吸気負圧の差が小さくなり)、定圧
燃料室25から高速燃料噴孔51へ流れる燃料量が少く
なる。通路62の始端に作用する吸気負圧は、高速燃料
噴孔51に作用する吸気負圧よりも弱いから、定圧燃料
室25の燃料が通路62へ流れることはない。こうし
て、高地での機関の高速運転では高速燃料噴孔51に作
用する吸気負圧が弱くなり、高地の空気密度に合せて燃
料量を少なくし、排ガス規制に適つた空燃比が得られ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明は上述のように、第1の空気通路
と第2の空気通路とを設け、第2の空気通路の調整範囲
を小さくできるので、空気調整針弁のニードルを大幅に
調整しても、空気の流入量は予めニードルが突出する部
分の通路面積で規制され、混合気が極端に薄くなること
はない。
と第2の空気通路とを設け、第2の空気通路の調整範囲
を小さくできるので、空気調整針弁のニードルを大幅に
調整しても、空気の流入量は予めニードルが突出する部
分の通路面積で規制され、混合気が極端に薄くなること
はない。
【0018】空気調整針弁のニードルを誤つて取り外し
ても、空気の流入量が決まつているので、機関が停止す
るほど混合気が薄くなることはない。
ても、空気の流入量が決まつているので、機関が停止す
るほど混合気が薄くなることはない。
【図1】本発明に係る高速燃料通路構造を備えた膜型気
化器の側面断面図である。
化器の側面断面図である。
【図2】同膜型気化器の高速燃料通路構造を拡大して示
す側面断面図である。
す側面断面図である。
【符号の説明】 A:第1の空気通路 B:第2の空気通路 C:組立体
2:流入弁 5:チヨーク弁 7:逆止弁 8:脈動
圧室 9:ポンプ室 10:膜 11:燃料ポンプ 1
2:逆止弁 15:気化器本体 16:吸気路 16
a:ベンチユリ部 17:絞り弁 20:低速燃料噴孔 21:低速燃料室
23:低速燃料調整針弁 25:定圧燃料室 29:
膜 30:大気室 36:低速燃料通路 41:座板
42:逆止弁 43:絞り 44:環状溝 45:通路
46:固定ジエツト 51:高速燃料噴孔 52:弁
室 53:弁座 54:通路 61:空気調整針弁 6
2:通路 64:通路 65:絞り 66:通路
2:流入弁 5:チヨーク弁 7:逆止弁 8:脈動
圧室 9:ポンプ室 10:膜 11:燃料ポンプ 1
2:逆止弁 15:気化器本体 16:吸気路 16
a:ベンチユリ部 17:絞り弁 20:低速燃料噴孔 21:低速燃料室
23:低速燃料調整針弁 25:定圧燃料室 29:
膜 30:大気室 36:低速燃料通路 41:座板
42:逆止弁 43:絞り 44:環状溝 45:通路
46:固定ジエツト 51:高速燃料噴孔 52:弁
室 53:弁座 54:通路 61:空気調整針弁 6
2:通路 64:通路 65:絞り 66:通路
Claims (1)
- 【請求項1】一端が定圧燃料室に連通し、他端が燃料量
を規制する固定ジエツト、高速燃料噴孔を経て吸気路の
ベンチユリ部へ開口する高速燃料通路を備えた膜型気化
器において、第1,第2の空気通路の始端を吸気路のベ
ンチユリ部よりも上流側壁部へ垂直に開口し、第1,第
2の空気通路の終端を前記高速燃料通路の固定ジエツト
と高速燃料噴孔との中間部分へ接続し、第1の空気通路
に通路面積を加減する調整手段を設け、第2の空気通路
に通路面積を規制する絞りを設けたことを特徴とする、
膜型気化器の高速燃料通路構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15460497A JPH10331718A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 膜型気化器の高速燃料通路構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15460497A JPH10331718A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 膜型気化器の高速燃料通路構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10331718A true JPH10331718A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15587820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15460497A Pending JPH10331718A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 膜型気化器の高速燃料通路構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10331718A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015121227A (ja) * | 2013-12-23 | 2015-07-02 | ザマ・ジャパン株式会社 | 気化器のための主燃料ジェットおよびノズル組立体 |
US10495029B2 (en) | 2013-12-23 | 2019-12-03 | Zama Japan Kabushiki Kaisha | Carburetor with single diaphragm for supplying and metering fuel |
-
1997
- 1997-05-28 JP JP15460497A patent/JPH10331718A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015121227A (ja) * | 2013-12-23 | 2015-07-02 | ザマ・ジャパン株式会社 | 気化器のための主燃料ジェットおよびノズル組立体 |
US10495029B2 (en) | 2013-12-23 | 2019-12-03 | Zama Japan Kabushiki Kaisha | Carburetor with single diaphragm for supplying and metering fuel |
US10669972B2 (en) | 2013-12-23 | 2020-06-02 | Zama Japan Kabushiki Kaisha | Main fuel jet and nozzle assembly for a carburetor |
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