JP2000257508A - 膜式気化器の加速装置 - Google Patents

膜式気化器の加速装置

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JP2000257508A
JP2000257508A JP11057869A JP5786999A JP2000257508A JP 2000257508 A JP2000257508 A JP 2000257508A JP 11057869 A JP11057869 A JP 11057869A JP 5786999 A JP5786999 A JP 5786999A JP 2000257508 A JP2000257508 A JP 2000257508A
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fuel
acceleration
chamber
diaphragm
negative pressure
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Noribumi Kawahara
則文 川原
Satoru Araki
悟 荒木
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Zama Japan Co Ltd
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Zama Japan Co Ltd
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で液密性にすぐれ設置場所の自由
度が大きい加速ポンプを有する加速装置を具えさせる。 【解決手段】 定燃料室8から主ノズル10に至る主燃
料通路11に燃料流量規制用の絞り12と定燃料室8へ
向かって閉じる逆止弁13とを設け、負圧ダイヤフラム
式の加速ポンプ19のポンプ室21を主燃料通路11の
絞り12と逆止弁13との間の部分に接続した。加速ポ
ンプ19のダイヤフラム20を気化器本体1,下部本体
27その他の構造部品の間に挟み込むことにより、液密
性と設置場所の自由度とが高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンに燃料を供
給するための気化器、殊に2サイクルまたは4サイクル
であって小形のエンジン向けの膜式気化器における加速
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジン回転速度を上昇させるために絞
り弁開度を大きくしたとき、増加する吸入空気量に対応
して余分の燃料、即ち加速用燃料を吸気通路に供給する
ことは周知の技術である。
【0003】一方、林業用、農業用などの携帯作業機
械、小形車両その他の動力源に用いられている2サイク
ルまたは4サイクルの小形エンジンに燃料を供給する気
化器として、使用時の多様な姿勢変化に対応して燃料を
安定よく供給できるとともに小形化が容易な膜式気化器
が多用されていることも周知である。
【0004】そして、膜式気化器においても絞り弁をア
イドル位置から全開位置に急速に開く急加速運転に対処
できるように加速装置を具えさせることが行われてい
る。即ち、吸気通路に蝶形の絞り弁を具えた固定または
可変ベンチュリ式のものにあっては例えば米国特許第
3,404,872号明細書に、また吸気通路に円柱形
の絞り弁を具えた回転絞り弁式のものにあっては例えば
実開平6−67842号公報に記載されているように、
加速装置に絞り弁に連動してポンプ作用を行なう加速ポ
ンプを用いている。これは、エンジン吸入負圧によりポ
ンプ作用を行なわせるものよりも、絞り弁に連動して機
械的にポンプ作用を行なわせるものの方が応答性にすぐ
れている、という自動車エンジン用気化器の加速装置に
対する要求と同じ理由によるものと考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、機械式
加速装置は加速ポンプの作動に必要な動力を絞り弁から
得ているので、動力伝達機構を必要とし構造が複雑であ
るとともに、加速ポンプの液密性を保持しなければなら
ないために部品点数が多い、という製造面および価格面
での不利があり、且つ故障を生じる条件が多く耐久性の
面で問題がある。また、加速ポンプを絞り弁と連動させ
るためその設置場所が限定される、という設計上および
製造上の制約がある。
【0006】本発明は膜式気化器、即ち吸気通路に送出
する燃料を一時的に貯留する定燃料室の燃料保有量がダ
イヤフラムによって制御される気化器について、機械式
加速装置を具えさせたものがもっている前記課題を解決
し、機械的な駆動部分がなく構造簡単で液密性が容易に
得られるとともに設置場所の自由度が大きい加速ポンプ
を有する加速装置を具えたものとすることを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はエンジン吸入負
圧によって変位するダイヤフラムの動きに応じポンプ室
の容積が変化して燃料を吸込み吐出する加速ポンプと、
燃料保有量がダイヤフラムによって一定に制御される定
燃料室から主ノズルに至る主燃料通路に設けられて燃料
流量を規制する絞りおよび定燃料室へ向かって閉じる逆
止弁とを具えさせ、そして主燃料通路の絞りと逆止弁と
の間の部分から加速燃料通路を分岐させてポンプ室に接
続した。
【0008】或いは、主燃料通路に代って定燃料室から
アイドルポート、スローポートに至る低速燃料通路に燃
料流量を規制する絞りおよび定燃料室へ向かって閉じる
逆止弁を設け、低速燃料通路の絞りと逆止弁との間の部
分から加速燃料通路を分岐させてポンプ室に接続した。
【0009】このように、加速ポンプを負圧ダイヤフラ
ム式としたことにより、構造が簡単であるとともに少な
い部品点数で液密性および耐久性にすぐれ、且つ設置場
所の自由度が大きいものにする、という目的が達成され
る。
【0010】また、加速燃料通路に絞りを設けた場合
は、加速運転が行なわれている間加速用燃料が少しずつ
供給され、加速運転を良好なものとする。更に、加速ポ
ンプにエンジン吸入負圧を導入する負圧通路に絞りを設
けた場合、或いは高吸入負圧時にダイヤフラムが重なる
押え板を設けた場合は、ダイヤフラムの不安定な動きを
なくして加速用燃料の不用意な吐出を防止する。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明すると、図1,図2および図3は固定ベンチュ
リ形の膜式気化器、図4は回転絞り弁形の膜式気化器に
実施したそれぞれ異なる形態を示すものであって、これ
らにおいて1は気化器本体、8は定燃料室、10は主ノ
ズル、11は主燃料通路、19は加速ポンプ、23は加
速燃料通路である。また、それぞれの主燃料通路11は
燃料流量規制用の絞り12および定燃料室8へ向かって
閉じる逆止弁13を有し、それぞれの加速燃料通路23
は燃料流量規制用の二個の絞り24a,24bを有してい
る。更に、加速ポンプ19の負圧室22にエンジン吸入
負圧を導入する負圧通路24は負圧変動緩衝用の二個の
絞り31a,31bを有している。
【0012】図1,図2および図3に示した膜式気化器
の気化器本体1はベンチュリ3および蝶形の絞り弁4を
具えた横方向へ延びる吸気通路2を有し、その下方にダ
イヤフラムカバー5の内部の大気室6とダイヤフラム7
によって区画された定燃料室8が配備されている。燃料
タンクから燃料ポンプを経て定燃料室8に送入される燃
料は、ダイヤフラム7の変位に応動して開閉動作する図
示しない燃料弁によって送入量を制御され、このことに
より定燃料室8は一定量の燃料を保有することは従来と
同じである。
【0013】ベンチュリ3の最狭部分にノズル口9を開
口した主ノズル10に至る主燃料通路11,および絞り
弁4の側方に開口したアイドルポート14,スローポー
ト15を有するポート室29に至る低速燃料通路16が
定燃料室8から延びており、これらの燃料通路11,1
6には燃料流量を規制する固定の絞り12,17および
定燃料室8へ向かって閉じる逆止弁13,18がそれぞ
れ設けられている。
【0014】加速ポンプ19はダイヤフラム20によっ
てポンプ室21と負圧室22とに区画し、ポンプ室21
に単一の加速燃料通路23を接続するとともに、負圧室
22に圧縮コイルばねからなるポンプばね25を装入し
且つ吸気通路2の絞り弁4下流側に開口させた負圧通路
26を接続してなるものである。
【0015】図1に示した実施の形態は、気化器本体1
の下面に下部本体27およびダイヤフラムカバー5を順
に重ねて図示しないねじまたはボルトによって互いに固
結するとともに、気化器本体1と下部本体27との間に
加速ポンプ19のダイヤフラム20を挟み込み、下部本
体27とダイヤフラムカバー5との間に定燃料室8のダ
イヤフラム7を挟み込んだものである。そして、負圧室
22は気化器本体1に設けたくぼみ、定燃料室8および
ポンプ室21は下部本体27に設けたくぼみによってそ
れぞれ形成した。
【0016】また、二つの燃料通路11,16の絞り1
2,17は入口端を気化器本体1にその下面に揃えて嵌
込まれているとともに、逆止弁13,18は定燃料室8
の頂面に臨ませて下部本体27に嵌込まれている。更
に、加速燃料通路23は主燃料通路11の絞り12と逆
止弁13との間の部分に接続され、パイプからなる主ノ
ズル10は絞り12に隣接している。
【0017】図2に示した実施の形態は、気化器本体1
の下面にダイヤフラムカバー5を重ねて図示しないねじ
によって互いに固結するとともに、これらの間に定燃料
室8のダイヤフラム7および加速ポンプ19のダイヤフ
ラム20を形成した共通の一枚のダイヤフラム28を挟
み込んだものである。そして、定燃料室8およびポンプ
室21は気化器本体1に設けたくぼみ、負圧室22はダ
イヤフラムカバー5に設けたくぼみによってそれぞれ形
成した。
【0018】また、主燃料通路11の絞り12および低
速燃料通路16の逆止弁18は定燃料室8の頂面に臨ま
せて気化器本体1に嵌込まれ、低速燃料通路16の絞り
17はポート室29の側面に臨ませて気化器本体1に嵌
込まれている。
【0019】更に、主燃料通路11の逆止弁13はベン
チュリ3の最狭部分に設置されて主ノズル10を兼ねて
おり、加速燃料通路23は主燃料通路11の絞り12と
逆止弁13との間の部分に接続されている。
【0020】図3に示した実施の形態は、気化器本体1
の下面に定燃料室8のダイヤフラム7を挟んでダイヤフ
ラムカバー5を重ねて図示しないねじによって互いに固
結するとともに、気化器本体1の上面に加速ポンプ19
のダイヤフラム20を挟んでポンプカバー30を重ねて
図示しないねじによって互いに固結したものである。そ
して、定燃料室8およびポンプ室21は気化器本体1に
設けたくぼみ、負圧室22はポンプカバー30に設けた
くぼみによって形成した。
【0021】また、主燃料通路11の絞り12および低
速燃料通路16の逆止弁18は定燃料室8の頂面に臨ま
せて気化器本体1に嵌込まれ、低速燃料通路16の絞り
17はポート室29の側面に臨ませて気化器本体1に嵌
込まれている。
【0022】更に、主燃料通路11の逆止弁13はベン
チュリ3の最狭部分に設置されて主ノズル10を兼ねて
おり、加速燃料通路23は低速燃料通路16の絞り17
と逆止弁18との間の部分に接続されている。尚、低速
燃料通路16の絞り17と逆止弁18の設置個所を入れ
替えても同じである。
【0023】次に、図4に示した膜式気化器の気化器本
体1は横方向へ延びる吸気通路32を有しているととも
に、この吸気通路32に直交させて円柱形の絞り弁33
を回転可能且つ中心軸線方向へ移動可能に嵌装保持して
おり、且つ下面に下部本体34およびダイヤフラムカバ
ー5を順に重ねて図示しないねじまたはボルトによって
互いに固結するとともに、気化器本体1と下部本体34
との間に加速ポンプ19のダイヤフラム20を挟み込
み、下部本体34とダイヤフラムカバー5との間に定燃
料室8のダイヤフラム7を挟み込んでいる。
【0024】定燃料室8は下部本体34に設けたくぼみ
によって形成され、一定量の燃料を保有することは図1
乃至図3のものと同じである。また、加速ポンプ19も
図1乃至図3のものと同じであって、ポンプ室21およ
びポンプばね25を装入した負圧室22は下部本体34
および気化器本体1のそれぞれに設けたくぼみによって
形成され、負圧室22は吸気通路32の絞り弁33下流
側と負圧通路26によって連通している。
【0025】主燃料通路11の絞り12は入口端を気化
器本体1にその下面に揃えて嵌込まれているとともに、
逆止弁13は定燃料室8の頂面に臨ませて下部本体34
に嵌込まれている。更に、加速燃料通路23は主燃料通
路11の絞り12と逆止弁13との間の部分に接続さ
れ、パイプからなる主ノズル10は絞り12に隣接して
設置されている。
【0026】主ノズル10は絞り弁33の中心軸線上に
配置されており、絞り弁33に形成した絞り通孔35に
突出して絞り弁33と一体に中心軸線方向へ動く計量針
36を挿入させている。
【0027】絞り弁33に固結した絞り弁軸37に取付
けられている絞り弁レバー38をアクセル操作によって
旋回させると、絞り弁33が一体に回転して絞り通孔3
5の吸気通路32との重なり度合いが変化して空気流量
が制御され、これと同時に絞り弁33に設けたカム39
が気化器本体1に突設した案内ピン40に接して絞り弁
33を中心軸線方向へ移動させることにより計量針36
の主ノズル10への挿入深さが変化して燃料流量が制御
される。このことは従来の回転絞り弁形の気化器と同じ
である。
【0028】図1乃至図4に示した実施の形態におい
て、エンジンのアイドリング時に絞り弁4,33の下流
側に発生する高い吸入負圧が負圧通路26より負圧室2
2に導入されてダイヤフラム20を吸引変位させること
により、ポンプ室21の容積が増大して定燃料室8の燃
料を図1,図2,図4のものにあっては主燃料通路1
1,加速燃料23を経て、図3のものにあっては低速燃
料通路16,加速燃料通路23を経て吸込む。
【0029】小形のエンジン向け気化器においては、吸
気通路2,32に送出する燃料流量を少量としてエンジ
ン要求燃料量に適合させる必要があり、そのために主燃
料通路11に設けた主ジェットである絞り12および低
速燃料通路16に設けた低速ジェットである絞り17の
絞り口径はきわめて小径に作られている。従って、図
1,図3,図4のものにあっては絞り12,17の抵抗
よりも逆止弁13,18の抵抗の方が小さいため、ポン
プ室21の容積増大時に吸気通路2,32の空気ではな
く、定燃料室8の燃料を吸込むこととなる。一方、図2
のものにあってはポンプ室21の容積増大時に逆止弁1
3が閉弁するので、絞り12の抵抗が大きくても定燃料
室8の燃料を吸込むこととなる。
【0030】絞り弁4,33がアイドル位置から大きく
開かれると、それらの下流側の吸入負圧が低下してポン
プばね25がダイヤフラム20を押圧変位させることに
より、ポンプ室21の容積が縮小して燃料を図1,図
2,図4のものにあっては主ノズル10から、図3のも
のにあってはアイドルポート14,スローポート15か
ら吸気通路2,32へ放出する。
【0031】このとき、図1,図3,図4のものにあっ
ては加速燃料通路23の主燃料通路11または低速燃料
通路16との接続個所よりも定燃料室8側に設置されて
いる逆止弁13,18が閉じることにより、また図2の
ものにあっては絞り12の抵抗が逆止弁13の抵抗より
も大きいことにより、加速用燃料は適確に吸気通路2,
32へ放出される。
【0032】ここで、加速用燃料は絞り12,17また
は逆止弁13の抵抗のみを受けて短時間で吸気通路2,
32へ放出される。しかし、図示形態のように加速燃料
通路23に絞り24a,24bを具えた場合は、その絞り
口径を適宜に設定することにより加速運転が行なわれて
いる間加速燃料を少しずつ放出して加速運転を良好に継
続させることができる。
【0033】一方、加速ポンプ19のダイヤフラム20
はエンジンパルス圧によって細かく変動する吸入負圧の
影響を受けて振動したり不安定な動きをして加速用燃料
を不用意に吐出させ、定常運転に悪影響を与える心配が
ある。図示の形態では負圧通路26に絞り31a,31b
を設けており、これらが前記の変動を緩衝してダイヤフ
ラム20を安定した姿勢、位置に保持させ、加速用燃料
を不用意に吐出させるという不都合を解消することがで
きる。
【0034】図5は負圧通路26に絞り31a,31bを
設けなくてもダイヤフラム20を安定化させることを可
能とした加速ポンプ19の実施の形態を示すものであっ
て、中心部を負圧室22へ向かって湾曲隆起させた円環
状の押え板41の外側周縁部をダイヤフラム20ととも
に気化器本体1とこれに重ねられる例えば下部本体27
との間に挟み込んで固定したものである。
【0035】押え板41はエンジン吸入負圧が高いと
き、具体的にはアイドリング時および絞り弁低開度域で
あってダイヤフラム20が負圧室22の方へ変位してい
るときに全面にダイヤフラム20が重なるように作ら
れ、全体としてなめらかな湾曲面とされている。また、
この押え板41には円周方向等間隔で多数個の窓孔42
が設けてあり、負圧がダイヤフラム20の比較的広い面
積に直接作用して加速時に的確に変位させることができ
るようになっている。尚、ダイヤフラムばね25は押え
板41の中心部の開口43を通してダイヤフラム20の
中心部に作用させてある。
【0036】エンジンパルス圧によって細かく変動する
吸入負圧の影響によるダイヤフラム20の振動や不安定
な動き、例えば傾きは押え板41にダイヤフラム20が
接触することによって抑制される。そして、加速運転時
に吸入負圧が大きく低下するとダイヤフラム20はダイ
ヤフラムばね25のばね力でポンプ室21の方へ変位し
て加速用燃料を吐出する。
【0037】更に、定燃料室8のダイヤフラム7および
加速ポンプ19のダイヤフラム20はそれ自身が液漏れ
を防止するガスケットとしての機能を具えている。従っ
て、加速ポンプ19を負圧ダイヤフラム式とした本発明
によると、機械的な動力伝達機構がないこと、ポンプ部
材であるダイヤフラム20をシール材としていること、
から少ない部品点数で液密性および耐久性にすぐれた加
速装置とすることができる。
【0038】更にまた、図示形態のように、気化器本体
1に重ねて気化器構造体を作る構造部品である下部本体
27,34,ダイヤフラムカバー5,ポンプカバー30
の合わせ面に加速ポンプ19のダイヤフラム20を挟み
込むことにより、加速ポンプ19の設置場所の自由度が
大きくなり、定燃料室8,主燃料通路11,低速燃料通
路16のレイアウトに応じて加速燃料通路23が簡純な
形状で短かい長さとなる位置、或いは構成部品と互いに
邪魔にならない位置に設置することができる。
【0039】更に加えて、図示形態のように主燃料通路
11,低速燃料通路16の絞り12,17および逆止弁
13,18を構造部品を分解したときそれらの表面に露
出する場所に配備したことにより、これらの設置作業お
よび点検などがきわめて容易なものとなる。
【0040】尚、加速燃料通路23,負圧通路26の絞
り24a,24b,31a,31bは一個ずつであってもよ
いが、複数個設けた場合は絞り口径を大きく作っても全
体として充分な絞り効果が得られるので、その製造に高
精度を要しないという利点がある。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
よると構造が簡単で液密性にすぐれているとともに設置
場所の自由度が大きい加速ポンプを有する加速装置を具
えさせることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す縦断面図。
【図2】本発明の第二の実施の形態を示す縦断面図。
【図3】本発明の第三の実施の形態を示す縦断面図。
【図4】本発明の第四の実施の形態を示す縦断面図。
【図5】加速ポンプの異なる実施の形態を示す縦断面
図。
【符号の説明】
1 気化器本体, 2,32 吸気通路, 7,20
ダイヤフラム, 8定燃料室, 10 主ノズル, 1
1 主燃料通路, 12,17,24 絞り, 13,
18 逆止弁, 14 アイドルポート, 15 スロ
ーポート,16 低速燃料通路, 19 加速ポンプ,
21 ポンプ室, 23 加速燃料通路,

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン吸入負圧によって変位するダイ
    ヤフラムの動きに応じポンプ室の容積が変化して燃料を
    吸込み吐出する加速ポンプと、燃料保有量がダイヤフラ
    ムによって一定に制御される定燃料室から主ノズルに至
    る主燃料通路に設けられて燃料流量を規制する絞りおよ
    び前記定燃料室へ向かって閉じる逆止弁とを具え、前記
    主燃料通路の前記絞りと逆止弁との間の部分から分岐さ
    せた加速燃料通路が前記ポンプ室に接続されていること
    を特徴とする膜式気化器の加速装置。
  2. 【請求項2】 エンジン吸入負圧によって変位するダイ
    ヤフラムの動きに応じポンプ室の容積が変化して燃料を
    吸込み吐出する加速ポンプと、燃料保有量がダイヤフラ
    ムによって一定に制御される定燃料室から主ノズルに至
    る主燃料通路およびアイドルポート、スローポートに至
    る低速燃料通路と、前記低速燃料通路に設けられて燃料
    流量を規制する絞りおよび前記定燃料室へ向かって閉じ
    る逆止弁とを具え、前記低速燃料通路の前記絞りと逆止
    弁との間の部分から分岐させた加速燃料通路が前記ポン
    プ室に接続されていることを特徴とする膜式気化器の加
    速装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した膜式気化器
    の加速装置において、前記加速燃料通路に燃料流量を規
    制する少なくとも一個の絞りが設けられていることを特
    徴とする加速装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載した膜式気化器
    の加速装置において、前記加速ポンプの負圧室にエンジ
    ン吸入負圧を導入する負圧通路に負圧変動を緩和する少
    なくとも一個の絞りが設けられていることを特徴とする
    加速装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載した膜式気化器
    の加速装置において、前記加速ポンプは高吸入負圧時に
    前記ダイヤフラムが重なる湾曲円環状の押え板を具えて
    いることを特徴とする加速装置。
  6. 【請求項6】 前記押え板は前記ダイヤフラムに負圧を
    直接作用させる窓孔を有している請求項5に記載した膜
    式気化器の加速装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009119429A1 (ja) * 2008-03-25 2009-10-01 本田技研工業株式会社 エンジンの燃料供給装置
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