JP2001317411A - 膜型気化器のエアブリード構造 - Google Patents

膜型気化器のエアブリード構造

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JP2001317411A
JP2001317411A JP2000135729A JP2000135729A JP2001317411A JP 2001317411 A JP2001317411 A JP 2001317411A JP 2000135729 A JP2000135729 A JP 2000135729A JP 2000135729 A JP2000135729 A JP 2000135729A JP 2001317411 A JP2001317411 A JP 2001317411A
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fuel
engine
air
valve
jet
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Takeshi Kobayashi
猛 小林
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Walbro Japan Inc
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Walbro Japan Inc
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機関の高速運転域でのみ吸気路の空気を主燃
料ノズルへ導き、主燃料ノズルの燃料噴孔から燃料と空
気の混合気を供給するようにする。 【解決手段】 主燃料ノズル56の燃料ジエツト59と
燃料噴孔56aの間の部分と、吸気路16の入口部と
を、空気通路74,71により結ぶ。空気通路74,7
1に機関回転数が所定値を超えると開く振動ボール弁B
と空気ジエツト69を直列に設ける。燃料流量を機関の
要求する最適値に設定し、機関の加速などの過渡性能の
向上と排ガスの悪化を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主燃料ノズルの通路
に吸気路の空気を導くようにした膜型気化器のエアブリ
ード構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、膜型気化器では燃料ノズルに作
用する吸気負圧を、定圧燃料室の膜に作用させるもので
あるから、吸気負圧は強いことが望ましく、定圧燃料室
と主燃料ノズルを結ぶ通路に、吸気負圧を弱めるような
空気ジエツトを設けることはできなかつた。上述の理由
から、機関の高速運転域で機関の要求する燃料流量に応
じて、空気ジエツトの自動燃料調整作用を働かせること
はできず、機関の高速運転域で燃料流量が多く(濃く)
なる傾向が生じ、機関の出力低下や排ガスの悪化を来
す。そこで、予め機関の高速運転域に燃料流量を合せる
と、絞り弁が全開時の機関の低速運転域で(急加速時、
高負荷運転時も同じ)燃料流量が少く(薄く)なり、急
加速時などの過渡性能が悪くなる。
【0003】実公昭 42-21号公報に開示される膜型気化
器では、主燃料通路を構成するブリード管の周囲に空気
室を形成し、該空気室と吸気路の入口付近とを、空気ジ
エツトを有する空気通路により結んでいる。さらに、空
気通路の内部に吸気負圧が所定値を超えると開く逆止弁
を設けているが、機関の高速運転域で開く振動ボール弁
とは構成と作用が異なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、機関の高速運転域でのみ吸気路の空気を主
燃料ノズルへ導き、主燃料ノズルの燃料噴孔から燃料と
空気の混合気を供給するようにした、膜型気化器のエア
ブリード構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は主燃料ノズルの燃料ジエツトと燃料
噴孔の間の部分と吸気路の入口部とを空気通路により結
び、該空気通路に機関回転数が所定値を超えると開く振
動ボール弁と空気ジエツトを直列に設けたことを特徴と
する主燃料ノズルの燃料ジエツトと燃料噴孔との間に、
空気ジエツトを備える空気通路を接続し、該空気通路に
機関回転数が所定値を超えた時に開く振動ボール弁を設
けたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明では機関の高速運転域で空
気ジエツトを働かせて適正な燃料流量を機関へ供給する
一方、機関始動時やアイドル運転では空気ジエツトを働
かせないで、従来の膜型気化器と同様の性能を確保す
る。このため、主燃料ノズルの燃料ジエツトと燃料噴孔
の間の部分と、吸気路の入口側との間に、振動ボール弁
と空気ジエツトを有する空気通路を接続し、機関回転数
が所定値を超えると機関の振動を受けて開く振動ボール
弁を設ける。振動ボール弁はばねの強さを加減して開弁
時の機関回転数を調整する。
【0007】機関の始動時やアイドル運転を含む機関の
低速運転域では空気ジエツトは働かないから、従来の膜
型気化器と同様の性能を発揮し、機関の高速運転域での
み空気ジエツトが働き、燃料流量を機関の最適な値にす
る。
【0008】
【実施例】図1に示すように、機関の吸気口(図示せ
ず)には、断熱管63とガスケツト62を介して気化器
本体15が接続される。図示の気化器は、公知のロータ
リ絞り弁式のものであり、吸気路16と直交する円筒状
の弁室57が気化器本体15に形成され、弁室57に絞
り孔47bを有する絞り弁47が回動可能かつ昇降可能
に嵌挿される。絞り弁47から弁室57を閉鎖する蓋板
53を貫通して、上方へ突出する弁軸47aに絞り弁レ
バー51が結合され、絞り弁レバー51の下面のカム面
51aと蓋板53から突出するフオロア52とからカム
機構が構成される。絞り弁レバー51により絞り弁47
を戻しばね54の力に抗して加速方向へ回動すると、絞
り孔47bが吸気路16と連通する開度が増加し、ま
た、絞り弁47の弁軸47aから絞り孔47bへ突出し
かつ主燃料ノズル56へ嵌挿されるニードル55が、主
燃料ノズル56の燃料噴孔56aから上昇し、燃料噴孔
56aの開度が増加する。不動の主燃料ノズル56は気
化器本体15の底部の孔58へ嵌合支持され、孔58は
燃料ジエツト59、逆止弁66を経て燃料定量機構Aの
定圧燃料室25へ連通される。
【0009】気化器本体15の下部に燃料ポンプ11と
燃料定量機構Aが構成される。すなわち、燃料ポンプ1
1は気化器本体15の下面に膜10を挟んで中間壁体4
9を結合し、膜10の上側にばね8aを収容する脈動圧
室8を、膜10の下側にポンプ室9をそれぞれ区画され
る。燃料ポンプ11は図示の4行程機関では断熱管63
の吸気路63aの脈動する吸気負圧を、入口61a、通
路61を経て脈動圧室8へ導入し、2行程機関ではクラ
ンク室の脈動圧を脈動圧室8へ導入することにより、燃
料槽37の燃料を通路38、入口13、逆止弁12、通
路12aを経てポンプ室9へ吸引し、通路12a、逆止
弁7を経て通路7aへ吐き出す。
【0010】燃料定量機構Aは中間壁体49の下面に膜
29を挟んでカバー30aを結合し、定圧燃料室25と
大気室30を区画する。定圧燃料室25の内部にレバー
28が軸27により回動可能に支持される。レバー28
の一端は流入弁2に係合され、他端は膜29へ当接され
る。流入弁2はばね24の力を受けて通路7aの端部の
弁座へ当接するように構成される。膜29に作用する大
気圧と吸気負圧の力がばね24の力よりも大きくなる
と、レバー28が時計方向へ回動して流入弁2が開き、
通路7aから燃料が定圧燃料室25へ補給され、こうし
て、定圧燃料室25は所定量の燃料を所定圧に保持す
る。定圧燃料室25の燃料は逆止弁66、燃料ジエツト
59、主燃料ノズル56の燃料噴孔56a、絞り孔47
bを経て吸気路16へ供給される。
【0011】上述のような膜型気化器は例えば特開昭59
-20551号公報により公知であり、機関のいかなる姿勢
(例えば横転された状態)でも、燃料ポンプ11により
定圧燃料室25へ送られた燃料が、機関の吸気負圧によ
り主燃料ノズル56の燃料噴孔56aから吸気路16へ
吸引される。
【0012】本発明によれば、吸気路16の絞り弁47
よりも上流側部分、つまり吸気路16の入口部から空気
を振動ボール弁Bを経て、主燃料ノズル56の燃料ジエ
ツト59よりも下流側部分へ導くために、気化器本体1
5の上流側端壁15aから孔58へ向けて、大径の弁室
73と円錐状の弁座70と空気ジエツト69を有する空
気通路71とを穿設する。弁室73の内部にボール72
とばね75を収容し、ばね75の力によりボール72を
弁座70へ押し付ける。ばね75は弁室73の基端部に
圧入した蓋76に支持する。吸気路16の絞り弁47よ
りも上流側部分から弁室73へ延びる空気通路74を設
ける。
【0013】次に、本発明による膜型気化器の作動につ
いて説明する。振動ボール弁Bの開作動域を機関の低速
運転域に設定した場合、機関の低速運転では、機関の振
動は弱いので機関から受ける振動によりボール72が弁
座から離れることはない。したがつて、定圧燃料室25
の燃料は逆止弁66、燃料ジエツト59を経て燃料噴孔
56aから絞り孔47bへ吸引され、吸気路16で空気
と混合されて機関へ供給される。機関の低速運転域では
空気通路74から空気が主燃料ノズル56へ流入しない
から、図2に実線で示すように、同破線で示す従来例と
同様の燃料量が得られる。
【0014】機関の高速運転域では、機関からの強い振
動を受けて振動ボール弁Bのボール72がばね75の力
に抗して間欠的ながら弁座から離れる。吸気路16の空
気が空気通路74、弁室73、空気通路71を経て主燃
料ノズル56の燃料ジエツト59よりも下流側へ吸引さ
れ、主燃料ノズル56で燃料に空気が混合されて燃料噴
孔56aから絞り孔47bへ吸引される。したがつて、
機関の高速運転域では空気通路74から主燃料ノズル5
6への空気の流入分だけ、換言すれば燃料噴孔56aに
作用する吸気負圧が弱められて燃料流量が少くなり、図
2に実線で示すように、機関の要求する最適な燃料量が
得られる。
【0015】図3に示すように、振動ボール弁Bの開作
動域を機関の中速運転域に設定すれば、振動ボール弁B
の開作動域よりも低い運転域での流量を濃くできるの
で、急加速性能を要求される機関には好適である。
【0016】上述の実施例では、主燃料ノズルのみを有
するロータリ絞り弁式膜型気化器について説明したが、
本発明はこの型式の膜型気化器に限定されるものではな
く、主燃料ノズル(高速系燃料ノズル)と副燃料ノズル
(低速系燃料ノズル)を有する他の何れの型式の膜型気
化器にも適用できる。
【0017】
【発明の効果】本発明は上述のように、主燃料ノズルの
燃料ジエツトと燃料噴孔の間の部分と吸気路の入口部と
を空気通路により結び、該空気通路に機関回転数が所定
値を超えると開く振動ボール弁と空気ジエツトを直列に
設けたものであるから、機関の高速運転域でのみ空気ジ
エツトが働き、機関の運転域に最適な燃料流量が得られ
る。
【0018】振動ボール弁の開作動域を機関の中速運転
域に設定すれば、振動ボール弁の開作動域よりも低い運
転域での流量を濃くできるので、急加速性能を要求され
る機関には好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る膜型気化器のエアブリード構造を
示す正面断面図である。
【図2】振動ボール弁の作動域を機関の低速運転域に設
定した時の機関回転数と燃料流量との関係を示す特性線
図である。
【図3】振動ボール弁の作動域を機関の中速運転域に設
定した時の機関回転数と燃料流量との関係を示す特性線
図である。
【符号の説明】
B:振動ボール弁 2:流入弁 7:逆止弁 8:脈動
圧室 9:ポンプ室 10:膜 11:燃料ポンプ 1
2:逆止弁 13:入口 15:気化器本体 16:吸
気路 25:定圧燃料室 28:レバー 29:膜 3
0:大気室 30a:カバー 37:燃料槽 47:絞
り弁 47b:絞り孔 51:絞り弁レバー 51a:
カム面 52:フオロア 53:蓋板 54:戻しばね
55:ニードル 56:主燃料ノズル 56a:燃料
噴孔 57:弁室 59:燃料ジエツト 66:逆止弁
71:空気通路 72:ボール 73:弁室 74:
空気通路 75:ばね 76:蓋

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主燃料ノズルの燃料ジエツトと燃料噴孔の
    間の部分と吸気路の入口部とを空気通路により結び、該
    空気通路に機関回転数が所定値を超えると開く振動ボー
    ル弁と空気ジエツトを直列に設けたことを特徴とする、
    膜型気化器のエアブリード構造。
JP2000135729A 2000-05-09 2000-05-09 膜型気化器のエアブリード構造 Pending JP2001317411A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006208178A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Toyota Motor Corp 加速度センサ

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Effective date: 20050418