JP3060862B2 - 衛生設備室用モジュール - Google Patents

衛生設備室用モジュール

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JP3060862B2 JP6302044A JP30204494A JP3060862B2 JP 3060862 B2 JP3060862 B2 JP 3060862B2 JP 6302044 A JP6302044 A JP 6302044A JP 30204494 A JP30204494 A JP 30204494A JP 3060862 B2 JP3060862 B2 JP 3060862B2
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年和 井上
真吾 鳥羽
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株式会社イナックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大型の衛生設備室(例
えばトイレルーム)を構築するための衛生設備室用モジ
ュールに関する。詳しくは、工場で製作されたユニット
をビル等の建築物内部の現場に搬入して連結することに
より、大型の衛生設備室を構築する場合に用いられるユ
ニットに関する。
【0002】
【従来の技術】大型の衛生設備室をビル内に構築するに
際し、衛生設備室を複数個に分割してモジュールとして
おき(なお、このモジュールは、床、壁、天井及び内部
機器を備えている。)、工場で製作されたモジュールを
現場に搬入して連結するプレファブ工法が特開平5−4
4347号公報に記載されている。
【0003】特開平5−44347号公報のモジュール
は、床パネルの周縁部に壁パネルを建て込み、この壁パ
ネルの上側に天井パネルを架設したものとなっている。
【0004】このモジュールを運搬するには、モジュー
ルの上方に吊り枠を配置し、この吊り枠に対し床パネル
を連結する。そして、この吊り枠をクレーンで持ち上げ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−44347
号公報のモジュールは、壁パネルを床パネルに対し自立
させる構造となっているため、壁パネルが揺れに対し弱
いという問題がある。
【0006】即ち、このモジュールを運搬するに際して
は、振動などにより壁パネルに水平方向の荷重が加えら
れるのであるが、壁パネルを単純に床パネル上に立てた
だけの特開平5−44347号公報の構造にあっては、
この水平方向の荷重によって壁パネルが揺れ動いてしま
い、著しい場合には壁パネルが倒れるおそれもある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の衛生設備室用
モジュールは、複数個連結されることにより衛生設備室
を構成するモジュールにおいて、四角枠状の床フレー
ム、該床フレームから立設された柱フレーム及び該柱フ
レームの上部同志の間に架設された四角枠状の天井フレ
ームを有する剛性フレームと、該床フレームに取り付け
られた床パネルと、該柱フレームに取り付けられた壁パ
ネルと、を備えてなり、該モジュールの少なくとも1つ
の側面が開放面となっており、前記開放面に臨む床フレ
ームと天井フレームとの間に棒状補強材が上下に架け渡
され、該床フレーム及び天井フレームに設けられたボル
ト挿通孔にボルトを挿通することにより留め付けられて
おり、該棒状補強材を外した後の該ボルト挿通孔がモジ
ュール同士の連結のために利用されることを特徴とする
ものである。
【0008】請求項2の衛生設備室用モジュールは、請
求項1において、前記床パネルは、ベースパネルと、該
ベースパネルに張り付けられたタイルとを有するタイル
パネルであり、前記開放面に臨んだ箇所のうち前記ボル
ト挿通孔の近傍では、少なくとも1枚のタイルが除去さ
れてベースパネルが露出しており、且つこの露出した箇
所のベースパネルに床下作業用開口が設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項3の衛生設備室用モジュールは、複
数個連結されることにより衛生設備室を構成するモジュ
ールにおいて、床フレーム、該床フレームから立設され
た柱フレーム及び該柱フレームの上部同志の間に架設さ
れた天井フレームを有する剛性フレームと、該床フレー
ムに取り付けられた床パネルと、該柱フレームに取り付
けられた壁パネルと、を備えてなり、該モジュールの少
なくとも1つの側面が開放面となっており、配管ユニッ
トが前記柱フレームに取り付けられ、この配管ユニット
に衛生器具が取り付けられており、該配管ユニットは、
天板と前面板とを有し、背面が開放したものであり、こ
の配管ユニットの後方では、該配管ユニットよりも上側
だけに壁パネルが設けられており、この壁パネルはフレ
ームに支持され、該配管ユニットの背後には壁パネルを
設けていないことを特徴とするものである。
【0010】請求項4の衛生設備室用モジュールは、請
求項1ないし3のいずれか1項において、天井の上に登
り降りするためのステップが設けられていることを特徴
とするものである。
【0011】
【作用】請求項1〜4の衛生設備室用モジュールは、剛
性フレーム内に各パネルが配置され、且つ各パネルが該
フレームに取り付けられているため、剛性がきわめて高
い。そして、運搬時に壁パネルに水平方向に力が加えら
れても、壁パネルは全く又は殆ど揺れることがない。
【0012】この衛生設備室用モジュールを現場に搬入
した後、開放面同志を突き合わせるようにして連結し、
大型の衛生設備室を構築する。
【0013】請求項1の衛生設備室用モジュールは、こ
の開放面に臨む四角枠状の床フレームと天井フレームと
の間に棒状補強材が上下に架け渡され、且つボルトで留
め付けられているため、該開放面における柱フレーム間
のスパンが大きくても、フレームは十分に剛性の高いも
のとなる。
【0014】なお、所定位置まで衛生設備室用モジュー
ルを移動した後、ボルトを外し、棒状補強材を取り外
す。このボルトを外したボルト挿通孔を利用して、モジ
ュール同志をボルトで連結することができる。
【0015】請求項2の衛生設備室用モジュールでは、
このモジュール同志の連結作業を行なうに際し、ベース
パネルの床下作業用開口を通してボルト装着作業を行な
うことができる。
【0016】請求項3の衛生設備室用モジュールでは、
配管ユニットの上側だけに壁パネルを配設しており、
の壁パネルはフレームに支持され、配管ユニットの背後
には壁パネルを設けていない。
【0017】これにより、配管ユニットの背後の分だけ
壁パネルを省略でき、モジュールの重量の軽減及びコス
ト低減を図ることができる。また、配管ユニット内部の
作業を衛生設備室用モジュール外部から簡単に行なえ
る。
【0018】請求項4の衛生設備室用モジュールにあっ
ては、天井の施工や天井裏配管、配線などを行なうに際
し、ステップを利用して容易に天井の上に登り降りでき
る。
【0019】
【実施例】以下図面を参照して実施例について説明す
る。第1図は本発明の実施例に係る衛生設備室用モジュ
ール(以下、単にモジュールということがある。)を示
す斜視図、第2図はこのモジュールを用いた男子用トイ
レの平面図、第3図は据付施工前における小便器モジュ
ールの斜視図、第4図はモジュールの床パネルの要部斜
視図、第5図は第4図のV−V線に沿う断面図、第6図
は据付施工前における洗面器モジュール及び出入口モジ
ュールの斜視図、第7図はモジュール同志の連結部を示
す天井部分の縦断面図、第8図はモジュール同志の連結
部を示す床部分の縦断面図、第9図は床軸組図、第10
図は天井軸組図、第11図はモジュールの設置構造を示
す床部分の縦断面図、第12図は壁パネル同志の連結構
造を示す水平断面図、第13図は柱フレームと壁パネル
との連結構造を示す水平断面図、第14図はモジュール
の天井部分の構成を示す縦断面図、第15図は天井パネ
ルの設置構造を示す縦断面図、第16図は配管ユニット
部分における縦断面図、第17〜19図はラダーの斜視
図である。
【0020】本実施例では、小便器モジュール10、大
便器モジュール12、洗面器モジュール14、出入口モ
ジュール16、掃除流しモジュール18及び床パネル2
0を用いて男子用トイレルームが構築される。
【0021】小便器モジュール10は、四角枠状の床フ
レーム22と、該床フレーム22から立設された柱フレ
ーム24と、該柱フレーム24の上端間に架設された
角枠状の天井フレーム26とを備えている。さらに、こ
のフレームの間には、第9図に示す如く、補強梁28が
架設されており、フレームは全体としてきわめて高強度
且つ高剛性のものとなっている。
【0022】このフレームに対し床パネル30、壁パネ
ル32、34及び配管ユニット36が設置されている。
この配管ユニット36の前面に小便器38が取り付けら
れている。配管ユニット36内には、この小便器38に
接続された給水管や排水管等が設置されている。このモ
ジュール10は、配管ユニット36に正対する側面が開
放面となっている。
【0023】このフレームの上端には、小便器モジュー
ル10を吊り上げるワイヤロープを架けるためのアイボ
ルト40が固着されている。
【0024】大便器モジュール12も、同様に、床フレ
ーム42、柱フレーム44及び天井フレーム46を備
え、各フレーム間には補強梁47が架設され、全体とし
てきわめて高強度且つ高剛性のフレームを備えている。
このフレームの上端にアイボルト40が固着されてい
る。
【0025】このフレームに支持されるようにして壁パ
ネル48、50、52、ブースパネル54及び床パネル
56(第2図)並びに配管ユニット58(第2図)が設
置されている。この配管ユニット58の前面に洋風便器
60が連結されている。配管ユニット58内には、この
洋風便器60に接続された給水管、排水管等が設置され
ている。ブースパネル54にはペーパーホルダ62が取
り付けられている。
【0026】このモジュール12も、配管ユニット58
と正対する面が開放面となっている。第2図の符号64
はブース内に出入りするためのドアを示す。
【0027】洗面器モジュール14は、床フレーム6
6、柱フレーム68、天井フレーム70及び補強梁72
(第9図)を備えており、このフレームに床パネル7
4、壁パネル76、78及び配管ユニット80が取り付
けられている。配管ユニット80の前面に洗面器82が
取り付けられており、配管ユニット80内にこの洗面器
82に接続された給水管及び排水管が設置されている。
【0028】図示はしないが、この壁パネル76には鏡
が設けられている。この洗面器モジュール14において
も、配管ユニット80と正対する面が開放面となってい
る。また、フレームの上端にアイボルト40が固着され
ている。
【0029】出入口モジュール16は、床フレーム84
と、柱フレーム86と、天井フレーム88と、補強梁9
0(第9図)とを備えており、このフレームに床パネル
92、壁パネル94、96、98が固着されている。4
0はアイボルトを示す。壁パネル94以外の3側面が開
放面となっている。
【0030】掃除流しモジュール18も、床フレーム1
00、柱フレーム102、天井フレーム104及び補強
梁105(第9図)を備え、このフレームに壁パネル1
06、108、110が取り付けられ、さらに配管ユニ
ット112(第2図)が取り付けられている。この配管
ユニット112の前面に掃除流し114が取り付けられ
ており、配管ユニット112内にこの掃除流し114に
接続された給水管及び排水管が設けられている。第2図
の116、118はドアを示す。ドア116は掃除流し
スペース内に出入りするためのものであり、ドア118
はトイレルームの背後スペースに出入りするためのドア
である。
【0031】第10図に示すように、天井フレーム2
6、46、70、88、104には、ターンバックル付
きのブレース119が張設されている。
【0032】なお、モジュール10、12、14、16
にあっては、床フレーム及び天井フレームの長辺方向の
スパンが大きなものとなっている。そこで、本実施例で
は、第3図及び第6図に示す如く、棒状補強材120を
床フレームと天井フレームとの間に架け渡している。各
棒状補強材120はボルト122によって床フレーム及
び天井フレームに着脱自在に連結されている。
【0033】第4図及び第5図に示す通り、床フレーム
にはボルト挿通孔124が穿設されており、さらに、こ
のボルト挿通孔124と同軸的にナット126が溶接さ
れている。ボルト122はこのボルト挿通孔124を通
してナット126に螺じ込まれる。
【0034】後述の第7図の通り、天井フレームにも同
様のボルト挿通孔及びナットが設けられており、ボルト
122が着脱自在にこのナットに螺じ込まれている。
【0035】本実施例では、床パネルはいずれもタイル
パネルとなっており、各モジュールのうち他のモジュー
ルと接合される開放面に沿う部分にあっては、第4、5
図の通り、1枚又は複数枚のタイル130が取り外され
ており、ベースパネル132が露出している。この露出
した部分には、床下作業用開口134が設けられてい
る。
【0036】このように構成された各モジュール10、
12、14、16、18及び床パネル20を用いてトイ
レルームを構築する方法について次に説明する。
【0037】各モジュール10〜18を予め工場にて製
作しておく。そして、アイボルト40にワイヤロープを
通し、各モジュール10〜18をクレーンで持ち上げて
トラックに積み、現場まで運ぶ。そして、現場において
もアイボルト40に通したワイヤロープを利用して各モ
ジュール10〜18を吊り上げ、台車上に移す。そし
て、この台車ごと各モジュール10〜18をトイレルー
ム設置箇所まで移動する。この目的位置まで移動した
後、モジュール10〜18を台車から降ろし、相互に連
結する。
【0038】トイレルーム施工現場に持ち込まれたモジ
ュール同志を連結するに当っては、まずボルト122を
外し、棒状補強材120を取り除く。そして、各モジュ
ール10〜18及び床パネル20を当接させ、それらを
ボルトで連結する。
【0039】第6図に示すように、棒状補強材120が
取り付けられていた洗面器モジュール14と出入口モジ
ュール16とを連結するに際しては、ボルト122が螺
着されていたナットを利用してボルトを螺じ込む。
【0040】第7図及び第8図はその一例を示すもので
ある。床フレーム同士を連結する場合には、第8図の如
く、出入口モジュール16の床パネル92に設けられた
床下作業用開口134から手を差し込み、出入口モジュ
ール16の床フレーム84側から洗面器モジュール14
の床フレーム66側へボルト140を通し、ナット12
6に螺じ込む。(なお、床フレーム84にはナット12
6は設けられていない。)次いで、床下作業用開口13
4からナット141をボルト140の後端に螺じ込み、
モジュール14、16同志を連結する。なお、両者の合
わせ面にはパッキン142を介在させておく。
【0041】天井フレーム70、88同士を連結する場
合には、第7図の如く、寸切ボルト144をボルト12
2が通っていた挿通孔に通し、フレーム70に溶接され
ていたナット146に螺じ込む。その後、ナット148
をボルト144に締め込むことにより天井フレーム7
0、88同士を連結する。
【0042】なお、小便器モジュール10と床パネル2
0との連結及び床パネル20と大便器モジュール12と
の連結も同様にして行なわれる。また、出入口モジュー
ル16と掃除流しモジュール18との連結、小便器モジ
ュール10と洗面器モジュール14との連結及び床パネ
ル20と出入口モジュール16との連結も同様にして行
なわれる。
【0043】モジュール同志の連結完了後、床パネルの
床下作業用開口134を塞ぐようにタイル130を貼
る。その後、天井パネルを架設する。天井パネルを架設
するには、第14図に示す如く、天井フレームから天井
吊金物150を介して野縁受け152を吊設し、この野
縁受け152にクリップ154を介してHバー156を
吊設する。このHバー156の下端を天井パネル158
の側面のスリットに係合させ、天井パネル158を支持
する。160は見切を示す。
【0044】なお、掃除流しモジュール18のように、
壁パネル108間のスパンが小さいときには、第15図
に示す如く、壁パネル108、108間にビーム162
を渡し、このビーム162に対しボルト166を用いて
天井パネル164を吊設する。
【0045】本発明においては、モジュールがフレーム
で囲まれており、このフレームが高強度且つ高剛性のも
のとなっているため、このフレームに直接に内装用仕上
げパネルを連結することができる。第2図はその一例を
示すものであり、モジュール12、18の背後側に内装
用仕上げパネル170を取り付けている。この仕上げパ
ネル170の仕上げ面はモジュールの外方を向いてい
る。このようにすると、仕上げパネル170の前方側の
スペース172を廊下やワーキングスペース等の利用可
能なスペースとして直接に利用できる。この場合、内装
用仕上げパネル170がフレームに直に取り付けられて
おり、パネル170とモジュールとの間にデッドスペー
スが生じない。従って、ビル等の建築物の内部のスペー
スを可能な限り大きく活用することが可能となる。
【0046】なお、本実施例におけるモジュールの設置
構造及び壁構造の詳細を次に説明する。
【0047】第11図に示す通り、モジュールの床フレ
ームはホールインアンカー180、全ネジボルト182
及びナット184により建築物躯体床面に固定される。
【0048】この床フレーム上にアジャスタボルト付き
のレール186を介して壁パネルが立設される。
【0049】第12図に示す壁パネルは、裏打ち枠19
0と、下地ボード192と、タイル194とを有するタ
イルパネルよりなり、アルミ製ジョイント用金物196
を介して相互に連結される。198はビスを示す。
【0050】第13図に示す通り、入隅部においては、
壁パネルと柱フレームとは、L形のブラケット200を
介して連結される。また、壁パネル同志は略W字形状の
入隅ジョイナ202を介して連結され、かつ両者の間に
はコーキング204が施される。206、208はビス
を示す。
【0051】第14図に示す通り、壁パネルの上端に長
尺のレール210がプレート212及びビス214で連
結されている。このレール210に下向きコ字形の押え
金具216が嵌合し、この押え金具216がL形ピース
218を介して天井フレームに連結されている。このレ
ール210は、複数枚の壁パネルの上を連続しており、
これにより各壁パネルの上部が一体化されている。
【0052】このように構成された衛生設備室用モジュ
ール10〜18を用いると、トイレルーム等の衛生設備
室をきわめて容易に構築することができる。各モジュー
ル10〜18は、高強度且つ高剛性のフレームにて外周
囲が構成されているため、きわめて容易に吊上げ、吊降
ろしすることができる。しかも、各壁パネルはフレーム
に連結、支持されているため、運搬途中に水平方向に外
力が加えられても、壁パネルが揺れ動くことが全くな
く、パネル間のシール(コーキング204)切れや壁パ
ネルの傾きが確実に防止される。
【0053】また、棒状補強材120によってスパンの
長いフレームが補強されているため、吊上途中において
フレームが変形することが確実に防止される。
【0054】また、この棒状補強材120を留め付けて
いたボルト122の挿通孔を利用して、モジュール同志
或いはモジュールと床パネルとの連結を行なうことがで
きる。
【0055】本発明では、壁パネルをフレームに支持さ
せているため、第16図に示す如く、配管ユニット3
6、56、80、112の上方だけに壁パネル32、4
8、76、106を設けるようにすることができる。即
ち、各壁パネルはいずれもフレームに支持されているた
め、壁パネルを床パネル上に立設することが不要であ
る。このように、配管ユニットの背後の壁パネルを省略
すると、その分だけモジュールの重量を軽減することが
できると共に、材料コストも低下させることができる。
第16図の36aはユニットフレーム、36bは天板、
36cは前面板を示す。
【0056】本実施例では、フレームにステップ220
(第9、10図)を設けている。このステップ220を
使って天井の上にきわめて容易に登り降りできる。
【0057】この天井の上では、フレーム間に道板を架
け渡して歩行することができる。
【0058】本実施例ではステップ220はフレームに
固設されているのであるが、第17〜19図の如きラダ
ーをフレームに係止又は取り付けるようにしても良い。
【0059】第17図のラダー230は、1対のピラー
232と、該ピラー232間に水平に架設された多数の
ステップ234と、各ピラー232の上部に溶接等によ
り固着されたフック236と、各ピラー232の中ほど
の高さに固着されたブラケット238とを備えている。
フック236は、ピラー232の後方に延出する水平片
と、該水平片の延出方向先端から垂下する垂下片とを有
している。このフック236を天井フレームに掛止する
と共に、ブラケット238を柱フレームにボルト又はビ
スにて固定する。このラダー230は、天井フレームに
対し天井パネルが装着されておらず、天井フレームが露
出している場合に用いられる。
【0060】第18図のラダー240は上ラダー242
と下ラダー244の上下2段に分割されたものである。
上ラダー242及び下ラダー244とも、ピラー24
6,248と、各ピラー間に架設されたステップ25
0,252とを備えている。上ラダー242には、第1
7図のラダー230のフック236と同一のフック25
4が設けられており、天井フレームに掛止するように構
成されている。下ラダー244にあっては、ピラー24
8の上端に溶接等により固着されたフック256が上方
に延設されている。このフック256の上端部は、L字
形状に折曲した形状となっており、柱フレームの横梁に
掛止可能とされている。なお、3段に配設されたステッ
プ252のうち下2段のものは、最上段のものよりも前
方に長く延出しており、足を掛け易くしてある。
【0061】この第18図のラダー240も、天井フレ
ームが露出している場合に用いられる。
【0062】第19図は、ピラー262とステップ26
4とを有する通常の梯子状のラダー260を示してい
る。このラダー260の高さ方向の中途部にはブラケッ
ト266が溶接等により固着されている。このブラケッ
ト266と対峙するように柱フレームの横梁268にブ
ラケット270が溶接等により固着されている。ブラケ
ット266,270にそれぞれ設けられたボルト挿通孔
にボルト(図示略)を通し、ナットを螺じ込むことによ
りラダー260が柱フレームに固定される。
【0063】上記実施例は男子用トイレに係るものであ
るが、本発明のモジュールは他の各種の衛生設備室のモ
ジュールにも適用できる。
【0064】
【発明の効果】請求項1〜4の衛生設備室用モジュール
は、剛性フレームで囲まれ、且つ各パネルが該フレーム
に取り付けられているものであり、運搬がきわめて容易
であると共に、運搬途中における壁パネルの揺れがな
い。従って、壁パネル同志の間のシール切れや、壁パネ
ルの傾きが確実に防止される。
【0065】なお、請求項1のモジュールは、スパンの
長い箇所を棒状補強材で補強されているため、運搬途中
におけるフレームの変形が確実に防止される。また、こ
の補強材を留め付けておいたボルトの挿通孔を利用し
て、モジュール同志の連結を行なうことが可能である。
【0066】請求項2のモジュールは、モジュール同志
の連結を行なうための床下作業をきわめて容易に行なう
ことができる。
【0067】請求項3のモジュールは、壁パネルを配管
ユニットの背後に設けておらず、モジュールの重量が軽
減されると共に、材料コストも低くなる。
【0068】請求項4のモジュールは、天井フレームの
上に容易に登り降りでき、天井部での作業を容易に行な
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るモジュールを示す斜視図である。
【図2】実施例に係るモジュールを用いた男子用トイレ
ルームの平面図である。
【図3】小便器モジュールの斜視図である。
【図4】モジュールの要部斜視図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】洗面器モジュール及び出入口モジュールを示す
斜視図である。
【図7】モジュール同志の連結部を示す天井部における
縦断面図である。
【図8】モジュール同志の連結構造を示す床部分におけ
る縦断面図である。
【図9】モジュールの床軸組図である。
【図10】モジュールの天井軸組図である。
【図11】モジュールの設置構造を示す床部分の縦断面
図である。
【図12】壁パネル同志の連結構造を示す水平断面図で
ある。
【図13】壁パネルと柱フレームとの連結構造を示す水
平断面図である。
【図14】モジュールの天井部分の構成を示す縦断面図
である。
【図15】モジュールの天井部分の構成を示す縦断面図
である。
【図16】配管ユニット部分における縦断面図である。
【図17】ラダー230の斜視図である。
【図18】ラダー240の斜視図である。
【図19】ラダー260の斜視図である。
【符号の説明】
10 小便器モジュール 12 大便器モジュール 14 洗面器モジュール 16 出入口モジュール 18 掃除流しモジュール 20 床パネル 22,42,52,84,100 床フレーム 24,44,68,86,102 柱フレーム 26,46,70,88,104 天井フレーム 32,34,48,50,76,78,94,96,9
8,106,108 壁パネル 36,58,80,112 配管ユニット 38 小便器 60 洋風便器 82 洗面器 114 掃除流し 124 ボルト挿通孔 126 ナット 130 タイル 132 ベースパネル 134 床下作業用開口 220 ステップ 230,240,260 ラダー 234,250,252,264 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−163764(JP,A) 特開 平5−44347(JP,A) 特開 昭62−268460(JP,A) 特開 平4−350268(JP,A) 実開 昭52−90312(JP,U) 実開 昭58−78347(JP,U) 実開 昭59−132588(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 1/12 E04B 1/348

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個連結されることにより衛生設備室
    を構成するモジュールにおいて、 四角枠状の床フレーム、該床フレームから立設された柱
    フレーム及び該柱フレームの上部同志の間に架設された
    四角枠状の天井フレームを有する剛性フレームと、 該床フレームに取り付けられた床パネルと、 該柱フレームに取り付けられた壁パネルと、を備えてな
    り、 該モジュールの少なくとも1つの側面が開放面となって
    おり、 前記開放面に臨む床フレームと天井フレームとの間に棒
    状補強材が上下に架け渡され、該床フレーム及び天井フ
    レームに設けられたボルト挿通孔にボルトを挿通するこ
    とにより留め付けられており、該棒状補強材を外した後の該ボルト挿通孔がモジュール
    同士の連結のために利用される ことを特徴とする衛生設
    備室用モジュール。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記床パネルは、ベ
    ースパネルと、該ベースパネルに張り付けられたタイル
    とを有するタイルパネルであり、前記開放面に臨んだ箇
    所のうち前記ボルト挿通孔の近傍では、少なくとも1枚
    のタイルが除去されてベースパネルが露出しており、且
    つこの露出した箇所のベースパネルに床下作業用開口が
    設けられていることを特徴とする衛生設備室用モジュー
    ル。
  3. 【請求項3】 複数個連結されることにより衛生設備室
    を構成するモジュールにおいて、 床フレーム、該床フレームから立設された柱フレーム及
    び該柱フレームの上部同志の間に架設された天井フレー
    ムを有する剛性フレームと、 該床フレームに取り付けられた床パネルと、 該柱フレームに取り付けられた壁パネルと、を備えてな
    り、 該モジュールの少なくとも1つの側面が開放面となって
    おり、 配管ユニットが前記柱フレームに取り付けられ、この配
    管ユニットに衛生器具が取り付けられており、 該配管ユニットは、天板と前面板とを有し、背面が開放
    したものであり、この配管ユニットの後方では、該配管
    ユニットよりも上側だけに壁パネルが設けられており、
    この壁パネルはフレームに支持され、該配管ユニットの
    背後には壁パネルを設けていないことを特徴とする衛生
    設備室用モジュール。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、天井の上に登り降りするためのステップが設けられ
    ていることを特徴とする衛生設備室用モジュール。
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