JP2942741B2 - 階 段 - Google Patents

階 段

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JP2942741B2
JP2942741B2 JP9104704A JP10470497A JP2942741B2 JP 2942741 B2 JP2942741 B2 JP 2942741B2 JP 9104704 A JP9104704 A JP 9104704A JP 10470497 A JP10470497 A JP 10470497A JP 2942741 B2 JP2942741 B2 JP 2942741B2
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staircase
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友也 太田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物に取り付けられる
階段に係り、そしてより詳細には、建物等の取り付け現
場において組み付けを容易にしたプレキャストコンクリ
ート製踊り場を有する階段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物に取り付けられる階段、特に鉄骨の
非常階段は、これまで、建物の階高に応じた寸法にされ
るために、それぞれの建物に応じた設計がなされてい
た。そして、階段部、手摺り、踊り場等をそれぞれ溶接
等で固定して組み立て、例えば、踊り場、階段部、手摺
りの順に建物に組み付けて固定して取り付けられる不変
固定型の階段であった。そして、これらの階段では、踊
り場、踏み板等には鉄骨構造とするために、感触、音響
の問題からコンクリートを打ち込んだものとなってい
る。
【0003】また、踊り場と階段部を一体にしてプレキ
ャストコンクリート製とし、中壁材の両面側に突出した
梁材に階段部を支持することにより建築物の現場で組み
立てるようにした階段、例えば特開平6−146520
号公報に記載されたものがある。また、特開平6−11
747号公報に記載のように、踊り場と階段部を別のプ
レキャストコンクリート製とし、壁柱の両側に階段部を
ボルトで取り付けるとともに、踊り場と階段部とを連結
プレートにより接合し、踊り場を建物で支持するように
したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の階段
は、一つの建物でも、何種類もの階高があるのが普通で
あり、それぞれの階高に応じた階段を取り付けなければ
ならないので、それぞれの異なった階段に対応した踊り
場、階段部、手摺り等の製作図を描いて各々製作しなけ
ればならず、工場での切断、溶接加工等が常に必要とな
り、既製品化により在庫が不可能であるので、時間と手
数がかかりコスト高になっていた。また、このようにし
て製作された階段が現場で取り付けられるときには、固
定型のために、角度加工、溶接加工、平滑仕上加工等を
必要とし、コストアップとなり、何らかの原因で、踊り
場の高さ調節等の取り付けに調節が必要となったときに
は、簡単な作業では済まない場合もあって、組み付け固
定にも現場での溶接が必要であり手間と時間を要するこ
とになっていた。
【0005】また、従来のプレキャストコンクリート製
の階段は、建物内部に設けられる階段を前提としたもの
であり、踊り場と階段部を一体としたものは、壁柱と建
物本体とに支持されるもので、単体となる踊り場を含む
階段部、壁柱が重量を有するものであり、組立に大掛か
りな器具を必要とするものであり、またこれらの部材は
予め建設される建物に合わせた特別な設計を必要とする
だけでなく、非常階段のように建物の外に設けられるも
のには適していない。また、踊り場と、階段部が別々に
プレキャストコンクリートにより製作されたものも、重
量が大であるので、その支持のために壁柱を必要とし、
その組立も大掛かりとなり、非常階段のように建物の外
に設けるものには適していない。そして、例えこのよう
な階段が建物の外に設けられるとしても、高層の建物に
適用した場合、階段部および踊り場の支持部が制限され
るために強度を維持するための構造が問題になる。
【0006】本発明は、これらの問題点を解消するため
になされたものであり、建物の各種階高に対応して調節
を可能にし、製作、組み付けに手間と時間をかけること
のなくコスト削減を達成し、安全強度を確実にした階段
を提供することを目的とするものである。また、本発明
の他の目的は、建物への現場での組付けをさらに容易と
し、防音防食に優れたプレキャストコンクリート製の踊
り場にして支柱の支持、取り付けを容易にした階段を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の階段は、踏み板、この踏み板を固定したサ
サラ桁を有する階段部、この階段部のササラ桁の端部が
支持固定される踊り場、階段部のササラ桁および踊り場
に支持体および立子を介して取り付けられる手摺り、お
よび踊り場を支持する支柱を含む建物等に取り付けられ
る階段において、階段部の踏み板とササラ桁、階段部の
ササラ桁および踊り場の手摺り、そのための支持体およ
び立子とが、それぞれ互いに予め枢動可能に取り付けら
れて角度調節可能に組み立てられるとともに、踊り場が
全面に亙り鉄筋の埋め込み補強されたプレキャストコン
クリート製の主要部、この主要部と同様に補強されかつ
一体にされた支柱に取り付けられる梁部、およびこの梁
部の両端面と踊り場の階段部側中央部とに取り付けられ
た連結金具を有し、この連結金具が上下方向の階段部の
外側のササラ桁と両階段部の中央側のササラ桁とを踊り
場にそれぞれ取り付るための取り付け部を有することを
特徴とする。
【0008】また、この階段においては、梁部の連結金
具は、梁部に埋め込まれたインサートナットに対してボ
ルトによって支柱とともに取り付けられることを特徴と
する。
【0009】このような階段においては、踊り場の階段
側中央部の連結金具は、プレキャストコンクリートによ
る製造時に一体に固定されることを特徴とする。
【0010】また、このような階段においては、踊り場
がその上面全周縁に形成された隆起部を有しこの隆起部
によって踊り場の溜まり水が下方向階段部へ向かうよう
に形成されていることことを特徴とする。
【0011】さらに、このような階段においては、踊り
場の階段側中央部の連結金具は、踊り場中央部に埋め込
まれたインサートナットに対してボルトにより固定され
ることを特徴とする。このような階段において、踊り
場、階段部、手摺り等の各々の取り付け部における予め
枢動可能な連結がボルトとナットにより行われ、これら
のボルトとナットが各部の組付け後に締め付け固定され
るを特徴とする。
【0012】
【作用】上記階段によれば、階段部の踏み板とササラ桁
および踊り場の手摺り、そのための支持体および立子と
が、それぞれ互いに予め枢動可能に取り付けられて角度
調節可能に予め組み立てられているので、これらの構成
部材が建物に組付けられた状態で、階段部の踏み板の傾
斜角度を調整することができ、それぞれの取り付け場所
に応じタイプ別寸法、既製70%のもので済み、製作図
の作成、そしてそれによる製作も簡素化し、現場作業を
極力削減して組付けが可能である。そして、踊り場が全
面に亙り鉄筋の埋め込み補強されたプレキャストコンク
リート製の主要部、この主要部と同様に補強されかつ一
体にされた支柱に取り付けられる梁部、およびこの梁部
の両端面と踊り場の階段部側中央部とに取り付けられた
連結金具を有し、この連結金具が上下方向の階段部の外
側のササラ桁と両階段部の中央側のササラ桁とを踊り場
にそれぞれ取り付ることができるので、支柱に対する取
り付けが別体の梁材を用いることなく梁部の両側部で行
うだけですみ、取り付け後の踊り場のコンクリート打設
を解消し、作業の効率、作業の安全性に答えたものとす
ることができ、踊り場への階段部の取り付けも階段部の
ササラ桁の端部を踊り場に取り付けた連結金具にボルト
とナットによって固定することができる。
【0013】また、この階段における梁部の連結金具
は、梁部に埋め込まれたインサートナットに対してボル
トによって支柱とともに取り付けられるので、踊り場を
支柱に支持するために予め支柱に梁を取り付けておいて
その上に踊り場を取り付けるという作業が不要になり、
踊り場への直接の取り付けが連結金具を介して容易に行
うことができるとともに、構造についての強度計算も可
能であり、支持構造として安全性がより高められる。
【0014】また、踊り場がその上面全周縁に形成され
た隆起部を有しこの隆起部によって踊り場の溜まり水が
下方段部へ向かうように形成されているので、非常階段
のように建物の外に取り付けられるものでは、踊り場に
溜まった水が踊り場の縁部分から垂れることがなく、下
方向の階段部に導かれて排水をスムーズに行うことがで
きる。
【0015】さらに、このような階段においては、踊り
場の階段側中央部の連結金具は、踊り場中央部に埋め込
まれたインサートナットに対してボルトにより固定され
ているので、連結金具の寸法が決められていれば、予め
工場において製作されて現場で容易に踊り場に取り付け
ることができ、現場での作業を最小限にして、階段部の
取り付けの作業効率を向上させることができる。また、
踊り場、階段部、手摺り等の各々の取り付け部における
予め枢動可能な連結がボルトとナットにより行われ、こ
れらのボルトとナットが各部の組付け後に締め付け固定
されるので、調節可能なこれらの部材を既製品化して在
庫を可能とすることができ、従来の階段と比較すると工
期の短縮とコストダウンを図ることができる。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例である階段を、図1から図
11までを参照して説明する。図1乃至図4に示すよう
に、階段は、非常階段について説明すると、一般に、階
段部1、踊り場2、支柱3、手摺り4等からなり、階段
部1を踊り場2に固定し、かつ踊り場2を支柱3によっ
て支持するとともに、建物5に固定することからなるも
のである。
【0017】図1乃至図3では、手摺り部分を省略し、
図4においては手摺り4を備えた3階途中までの階段が
示されている。また、図2は図1の左方からみたもので
あり、そして、図3は図2の線III-III の矢印方向にみ
た階段部1 および踊り場2を示したものである。詳細に
は、さらに図5乃至図11を参照して説明すると、階段
部1は、両側のササラ桁11,13の間に上面にプレキ
ャストコンクリート版製の踏み板12を位置させて、図
10に示すように、ササラ桁11にボルト14を踏み板
12に埋め込んだインサート長ナット14′に締め付け
固定する。建物への組み付けまえには、仮締めされてい
る。踏み板12は、階高に応じてその数が異なる場合も
あるが、通常7段になるように設けられている。
【0018】また、踊り場2は、図3、図5、図7およ
び図8に示すように、プレキャストコンクリート製の主
要部21とこれと一体の梁部22とを有し、主要部21
は全面に適宜のサイズ、例えば、D10X100,D1
0X200のトップ筋とボトム筋を複数本埋め込むこと
により補強されていて、また、梁部22は主要部21と
一体にされているプレキャストコンクリート製である
が、インサートナット26を両端部に溶接等で固定した
D16の棒鋼27を4本埋め込むことにより補強されて
いる。また、主要部21の周縁部分は隆起部23とされ
ていて、その内側の4隅と、階段側とは反対側の側縁の
中央部に手摺り4の支柱41が挿入されるスリーブ24
が設けられている。主要部21の上面は傾斜が付けられ
ていて、矢印で示す方向に受けた水を向けるように形成
されている。
【0019】踊り場2は、階段部1の取り付けのため
に、図6に示すような連結金具6,7を有している。梁
部22の階段下り側の連結金具6は、図6(A)に示す
ように、梁部22のインサートナット26にねじ込まれ
る支柱固定ボルト31を通す穴61が4箇所に形成され
るとともに、階段部1のササラ桁11の端部を固定する
ためのボルト63を通すボルト穴62が形成されてい
て、階段上り側の連結金具6′は、図6(B)に示すよ
うに、階段部1のササラ桁11の端部を固定する部分が
拡張されていて、その部分にボルト穴62が形成されて
いる。また、踊り場2の階段側中央部に設けられた連結
金具7は、図6(C)に示すように、4本の埋め込みア
ンカー71によって踊り場2に固定されていて、下方向
階段部1の中央側のササラ桁12の端部を連結するため
のボルト穴72および上り方向階段1の中央側のササラ
桁12の端部を連結するためのボルト穴73を設けた取
り付け部を有している。これらの連結金具6,7と階段
部1のササラ桁11,12との連結状態は図8に示され
ている。踊り場2の建物5への取り付けは、複数のL型
アングル材を組み合わせて、建物5へ埋め込みナット、
ボルトを用いて取り付けることによって行われる。
【0020】踊り場2を支柱3に固定するために、図3
に示すように、H型鋼材からなる支柱3が階段部1と踊
り場2の連結部近傍の4箇所に配置されて設けられてい
る。この対向する支柱3に対して踊り場2の梁部22が
その端面に開口するインサートナット26に対して連結
金具6,6′を挟むように支柱3が取り付けられてい
る。したがって、これらの組付けでは、工場での支柱3
への穴あけのみでボルト31による固定が可能である。
【0021】次に、上記のような階段部1および踊り場
2に取り付けられる手摺り4について説明する。手摺り
4は、図9乃至図11に示すように、階段部1のササラ
桁11および踊り場2の主要部21の周縁部の側面に手
摺り支柱41を立設させ、手摺り支柱41の上下端部近
くに取り付けられた支持部材51に等間隔で配置された
立子42を介して笠木43を支持して設けられている。
支柱41は、図10および図11に示すように、階段部
1のササラ桁11に対して、ライナーを挟んで支柱41
内部に位置されたウラ板49に対して通されたボルト5
4がウラ板49のねじ穴に対してねじ込みにより取り付
けられている。また、立子42の下端部の支持部材50
は、上部の笠木43と同様な断面形状を有し、支柱41
の下端部に固定されている突出棒51にボルト、ナット
によりその端部を保持されている。また、笠木43は、
図10および図11に示すように、立子42および角筒
または円筒状の支柱41の上端を閉じる蓋プレート46
上に溶接された棒体47が挟み込むように下方から突入
されていて、ボルト44およびナット44’によって保
持されている。踊り場2の周縁部側面に取り付けられる
複数本の手摺り支柱41は図11に示すように、踊り場
2の側面近傍に埋め込まれたインサートナット24にボ
ルト28を締め付けることにより固定されている。
【0022】踊り場2と階段部1との手摺り4は、図9
に示すように、その連結部がコーナージョイント45を
用いて接続されていてもよいが、支柱3の部分は不要で
あるのでなくてもよい。上記の各部材の取り付けに用い
られているボルト、ナットは、組み立てられる場合、一
旦緩く締め付けられた状態で、組付けを行い、全体の角
度調整を可能にされている。
【0023】上記のような構成の階段は、以下のように
組み立て、組付けによって建物5に取り付けられる。階
段部1は、図10に示すように、プレキャストコンクリ
ート版製の踏み板12を予め両側のササラ桁11、12
にウレタンパッキン16を介してボルト14を踏み板に
して埋め込んだインサートナット14′に締め付け固定
することなく組み立てられている。また、手摺り4は、
踊り場2に対しては最後でよいので、階段部1に相当す
る長さに支柱41および立子42によってそれらの上方
端部の笠木43と下方端部の支持部材50をボルトとナ
ットによって締め付け固定することなくこれらの部材の
角度調節を可能にするよう組み立てられている。また、
踊り場2は、予め工場においてプレキャストコンクリー
ト製として、梁部22が一体にされている上記のような
構成を有するように形成されているので、同一サイズの
ものを建物の階数に対応した数だけ準備すればよい。支
柱3は、運搬に都合のよい長さのものを準備するだけで
よい。以上の部材は、予め工場等で組み立てられて、組
付けられる建物5の現場へ運搬される。これらは、既製
品として、予め製作することができ、現場での長さ調節
が不要であるので、切断による端材が最小限ですみ、運
搬時の積み込み、荷下ろしが容易であるだけでなく、運
搬車の積載量も従来の半分で済むことになる。また、こ
のような主要な構成部材は、在庫品として保持すること
ができるので、納期も大幅に短縮することができる。
【0024】上記のように組み立てられた階段部1、踊
り場2、支柱3および手摺り4は、組付けられる建物5
の現場に運搬されると、まず、全長または適宜階数に相
当する4本の支柱3が組付けられる所定の位置に配置さ
れて立設される。このように立設された支柱3に対して
は、最下段の階段部1が仮位置決めされて、踊り場2が
支柱3に対して連結金具6を挟んで位置決めされて、こ
の位置において支柱3にあけられた穴を通してボルト3
1が通され、踊り場2の梁部22においてそのインサー
トナット26に対してボルト31がねじ込まれ、踊り場
2をこの状態に保持した状態で階段部1のササラ桁11
の上端部がボルト63によって固定され、同時に踊り場
2の階段側中央部の金具7の取り付け部に階段部1の中
央側ササラ桁12の上端部がボルト63により固定され
て、踊り場2を支柱3に対してバランスを取った状態に
保持せしめる。作業を容易にするために、予め階段部1
のササラ桁11と踊り場2の連結金具6,7をボルト、
ナット27’により仮締めして連結し、この階段部1を
連結した踊り場2の梁部22を支柱3に梁25に載置
し、階段部1のササラ桁11,12の下端部を地上また
は支柱3の設置面の取り付け部8にボルト、ナットによ
って仮締めで取り付けられるとともに、踊り場3の連結
金具6,7がボルト、ナット63,74によって取り付
けられる。
【0025】このようにして、踊り場2、階段部1の取
り付け位置が建物5に対して位置決めされると、階段部
1、踊り場2が互いに、また、地面等に対してそれまで
仮締めされていたボルト、ナットが締め付け固定され
る。この状態は、図1および図2に示されている状態で
ある。また、建物5に取り付けられる踊り場2は、図示
しないがL型アングル材を介してボルト、ナットにより
取り付けられ、他の連結部と同様に最終的な固定までは
緩められた状態で仮締めされている。
【0026】さらに、このように建物5に取り付けられ
た階段部1と踊り場2には、上記のような取り付け作業
が邪魔にならなくなったら、手摺り4が、図4あるいは
図8に示されるように、上記のように予め組み立てられ
ている手摺り支柱41をササラ桁11にボルト51、ナ
ットにより、あるいは図11に示すように踊り場2の側
面内部に埋め込んだインサートナット24にボルト28
を締め付けて取り付けられる。階段部1と踊り場2との
間は、階高によって決まる角度のコーナージョイント4
5を選択して、同様にボルト、ナットにより取り付けら
れてもよい。その際、笠木43と支持部材50に対す
る、手摺り支柱41および立子42との取り付けは、完
全に固定された状態ではないので、位置決めされた状態
でボルト、ナットを締め付け固定される。
【0027】上記のように、階段が組み立てられ、建物
5に組み付け固定されるので、建物に対する階段の取り
付けは、階高さが異なっても、取り付け高さ、取り付け
角度の調節が簡単な作業で可能であるので、非常に容易
に行うことができる。なお、手摺り4の階段部1あるい
は踊り場2への取り付けは、建物5への取り付け固定が
終わってするようにしたが、その規模によっては、最初
の組み立て時に取り付けられてもよい。このように、取
り付け固定に、現場での溶接作業を完全に排除して、取
り付け作業を行うことができる。これらを総合するする
と、工事単価は大幅に低減されることができる。
【0028】なお、上記実施例のように、階段部1と踊
り場2は、建物5の階高が2.6〜2.8mの場合に
は、ササラ桁11が直接固定用ボルト27、ナットで接
続されてもよいが、階高が2.8〜3.0mの場合に
は、踊り場2の接続位置を階段部1の踏み板12間の高
さだけ偏倚させる補足板を設けて取り付けるようにして
もよい。
【0029】また、上記踊り場2への手摺り4の取り付
けは、踊り場2に手摺り支柱41を側面にボルト締めす
ることにより取り付けていたが、ほぼ同じ位置で周囲側
壁に水平に形成して手摺り支柱41の端部を直角に曲げ
た部分を主要部21の外側に立設するようにスリーブを
設けて取り付けるようにしてもよく、その際には階段部
1のササラ桁11に取り付ける手摺り4は手摺り支柱4
1の位置を調節することにより取り付けることができる
ようにしてもよい。
【0030】また、上記のような構成により、鉄骨階段
とした場合、錆止めペンキ塗装だけでなく、要望に応じ
て溶融亜鉛メッキ防錆処理を施し、見栄えも向上させる
ことができる。また、踊り場および踏み板は、プレキャ
ストコンクリート製にしたことにより従来コンクリート
仕上げにより行っていた防音処理が不要である。
【0031】
【発明の効果】本発明は、上述のとおりの構成を有する
ので、上記の階段によって、以下のような効果を奏す
る。階段部の踏み板とササラ桁、階段部のササラ桁と手
摺りおよび踊り場の手摺り、そのための支持体および立
子とが、それぞれ互いに予め枢動可能に取り付けられて
組み立てられ、それぞれ互いに角度調節可能に構成され
ているので、工場での溶接加工を完全に排除し、切断加
工も必要最小限にして、ササラ桁の端材の発生を押さえ
ることができ、既製品化して在庫を可能にして納期の短
縮を可能にするとともに、踊り場が全面に亙り鉄筋の埋
め込み補強されたプレキャストコンクリート製の主要
部、この主要部と同様に補強されかつ一体にされた支柱
に取り付けられる梁部、およびこの梁部の両端面と踊り
場の階段部側中央部とに取り付けられる連結金具を有し
ているので、踊り場を支柱に支持する現場での位置決
め、組み立てがさらに簡単になり、現場溶接あるいは踊
り場の現場コンクリート作業を完全に排除し、施工単位
が高度に単純化されかつそれらの運搬も極めて容易にな
るという優れた効果がある。
【0032】また、連結金具が上下方向階段部の外側の
ササラ桁と両階段部の中央部側のササラ桁とを取り付け
るための取り付け部を有しているので、踊り場と階段部
との建物への取り付けがボルト、ナットにより連結を行
うことができ、踊り場と階段部との取り付け作業がさら
に簡単化される。
【0033】また、踊り場をプレキャストコンクリート
製とすることにより、使用頻度の比較的高い非常階段に
おいても、歩行音を抑えることになり、わざわざ踊り場
にコンクリートを打設する必要もなくなり、鉄骨材のみ
からなる階段では得られない用途の多様性が達成される
という優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る階段の概略立面図であ
る。
【図2】図1の階段を左方向からみた概略立面図であ
る。
【図3】図2における線III-III に沿って矢印方向にみ
た平面図である。
【図4】本発明の一実施例の階段に手摺りを取り付けた
場合の立面図である。
【図5】図3の実施例の階段における階段部、踊り場お
よび支柱の連結部を示す詳細図である。
【図6】本発明の一実施例に係る階段の階段部と踊り場
の連結のための連結金具を示し、(A)は踊り場の梁部
の下り側連結金具の平面図、(B)は同じ梁部の上り側
連結具の平面図、および(C)は踊り場の階段側中央部
の連結金具の斜視図である。
【図7】本発明の一実施例に係る階段の踊り場の側面図
である。
【図8】同じ実施例の階段部、踊り場および支柱の連結
状態を示す概略説明図である。
【図9】同じ実施例の階段における階段部の手摺りの立
面図である。
【図10】(A)は図9の階段部における線X-X 方向に
みた手摺りの部分断面図、(B)は(A)においてA方
向にみた部分立面図である。
【図11】本発明の一実施例に係る踊り場への手摺りの
取り付けを示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 階段部 2 踊り場 3 支柱 4 手摺り 5 建物 6 梁部の連結金具 7 階段側中央部の連結金具 11 外側のササラ桁 12 プレキャストコンクリート版製の踏み板 13 中央側のササラ桁 14 ボルト 14′ インサート長ナット 16 ウレタンパッキン 21 主要部 22 梁部 23 隆起部 24 インサートナット 25 滑り止め溝 26 インサートナット 28 ボルト 31 支柱固定ボルト 41 手摺り支柱 42 立子 43 笠木 44 ボルト 45 コーナージョイント 46 蓋プレート 47 棒体 48 ボルト 49 ウラ板 50 支持部材 54 ボルト 61 梁部ボルト穴 62 階段部ササラ桁ボルト穴 63 ボルト 71 埋め込みアンカー 72 下方向階段部ササラ桁ボルト穴 73 上り方向階段部ササラ桁ボルト穴 74 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−126654(JP,A) 特開 平4−203155(JP,A) 特開 平7−197616(JP,A) 特開 平8−177189(JP,A) 実開 昭57−185827(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 11/00 - 11/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 踏み板、該踏み板を固定したササラ桁を
    有する階段部、該階段部のササラ桁の端部が支持固定さ
    れる踊り場、前記階段部のササラ桁および前記踊り場に
    支持体および立子を介して取り付けられる手摺り、およ
    び前記踊り場を支持する支柱を含む建物等に取り付けら
    れる階段において、 前記階段部の踏み板とササラ桁、前記階段部のササラ桁
    および前記踊り場の前記手摺り、そのための支持体およ
    び立子とが、それぞれ互いに予め枢動可能に取り付けら
    れて角度調節可能に組み立てられるとともに、 前記踊り場が全面に亙り鉄筋の埋め込み補強されたプレ
    キャストコンクリート製の主要部、該主要部と同様に補
    強されかつ一体にされた前記支柱に取り付けられる梁
    部、および該梁部の両端面と前記踊り場の前記階段部側
    中央部とに取り付けられた連結金具を有し、 該連結金具が前記上下方向の階段部の外側のササラ桁と
    前記両階段部の中央側のササラ桁とを前記踊り場にそれ
    ぞれ取り付るための取り付け部を有することを特徴とす
    る階段。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の階段において、前記梁
    部の連結金具は、前記梁部に埋め込まれたインサートナ
    ットに対してボルトによって前記支柱とともに取り付け
    られることを特徴とする階段。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の階段において、前記踊
    り場の階段側中央部の連結金具は、前記プレキャストコ
    ンクリートによる製造時に一体に固定されることを特徴
    とする階段。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の階段において、前記踊
    り場がその上面全周縁に形成された隆起部を有し、該隆
    起部によって前記踊り場の溜まり水が下方向階段部へ向
    かうように形成されていることを特徴とする階段。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の階段において、前記踊
    り場の階段側中央部の連結金具は、前記踊り場中央部に
    埋め込まれたインサートナットに対してボルトにより固
    定されることを特徴とする階段。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の階段において、前記踊
    り場、前記階段部、前記手摺り等の各々の取り付け部に
    おける予め枢動可能な連結がボルトとナットにより行わ
    れ、該ボルトとナットが各部の組付け後に締め付け固定
    されることを特徴とする階段。
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