JP2571347Y2 - プレファブ式建築物ユニットの天井接続構造 - Google Patents

プレファブ式建築物ユニットの天井接続構造

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JP2571347Y2
JP2571347Y2 JP1991078779U JP7877991U JP2571347Y2 JP 2571347 Y2 JP2571347 Y2 JP 2571347Y2 JP 1991078779 U JP1991078779 U JP 1991078779U JP 7877991 U JP7877991 U JP 7877991U JP 2571347 Y2 JP2571347 Y2 JP 2571347Y2
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博信 内田
和 渋谷
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トイレルームユニッ
ト、手洗いルームユニット等を規格化、モジュール化し
て工場等で組み立て、製作し、これを建築現場に搬入し
て据え付け、ユニット相互を接続してプレファブトイレ
ルームを設置する場合に、各ユニット相互の天井部材間
の隙間を塞ぎ、接続するようにした構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】建築躯体内にトイレルーム等を設置する
場合、設置空間内にプレファブ式トイレルームを組み立
て、設置することが行なわれている。従来では、細分化
された床部材、壁パネル、天井部材、便器、手洗い台、
間仕切りパネル等の極めて多数の部材、部品、機器を現
場に持込み、現場で細分化された構成部材、構成部品、
構成機器を組み立て、据え付け、設置してトイレを設置
しているのが現状である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】以上の従来技術は、現
場への搬入部品、機器等が極めて多くなり、整理、確認
等に多大の時間がかかり、設置空間、作業空間が狭いこ
とと相俟って、これ等の作業が極めてし難く、且つ、室
内に乱雑に多数の部品、機器が散乱し、作業し難い。
【0004】又、建築躯体内の狭い空間内で、床部材、
壁パネル、天井部材等を組み立てるので、組み立て作業
が極めてし難く、作業性が悪く、能率的、効率的な作業
は期し難い。この結果、作業が面倒、且つ煩雑となり、
作業時間が余分にかかったり、多数の現場での作業員を
必要としたり、或いは熟練作業員を必要とする等極めて
不利であり、部品や機器を規格化して製作し、提供し、
コストダウン、省力化、作業性の向上を図っても、工事
費がアップすることとなり、改善が望まれる。
【0005】そこで本考案者等は、トイレルームをモジ
ュール化して複数の分割されたユニットととし、各ユニ
ット内に便器や間仕切り、手洗い台等のトイレを構成す
るに必要な設備を内装、設置し、これ等ユニットを工場
で予め組み立て、製作し、建築現場に運搬し、建築物の
設置フロアに搬入し、設置場所まで移動させ、ユニット
相互を接合し、プレファブ式トイレを建築躯体内に設置
する施工方法を提案した。
【0006】かかる各ユニットの接合に際し、ユニット
相互の天井部材間には、部材の製作、組み立て等の誤差
により、天井部材の接続する端部間に、上下方向の段
差、左右方向の隙間が発生し、段差、隙間の調整、吸
収、解消の必要がある。一方、天井部材を現場で組み付
けるような作業手順も考慮されるが、天井部材のみを現
場で、しかも床部材、各種機器が内装され、周壁も組付
けられた状態で下側から組み付けたり、ユニット上から
組み付けるのでは、作業が著しく面倒、煩雑となり、又
作業し難い。
【0007】本考案は、ユニット相互の天井部材の接続
における上記した課題を解決すべくなされたもので、そ
の目的とする処は、ユニット相互の天井部材間の隙間の
接続を、簡単な構造で、且つ、容易な作業で行ない得る
ようにしたプレファブ式建築物ユニット相互の天井接続
構造を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、床部材、壁パネル部材、天井部材を組み付
け、内部に便器、手洗い台等の機器を内装、設置し、モ
ジュール化された複数のトイレルームユニットや手洗い
ルームユニット等の複数のプレファブ式建築物ユニット
を工場等で予め組み立て、製作し、運搬して建築物の設
置フロアに搬入し、各ユニットを接続して建築物内に設
置されるプレファブ式建築物において、前記各ユニット
の天井部材は、壁パネルの上端部間に架設した梁部材か
ら吊り下げ、支持され、前記ユニットの接続する前記天
井部材間に隙間を形成し、該隙間に、前記梁部材から垂
下、支持された天井目地部材を介装して該隙間を塞ぐよ
うにし、前記天井目地部材と天井部材との間に弾性材、
可撓性材等からなるスペーサ目地を介装したプレファブ
式建築物ユニットの天井接続構造である。
【0009】又、前記各ユニットの天井部材は、壁パネ
ルの上端部間に架設した梁部材から吊り下げ、支持さ
れ、前記天井目地部材は、隙間を形成する天井部材の対
向端部に係止部を設け、該係止部に天井目地部材の両側
に設けた係止部を係合させて天井目地部材を支持するよ
うにした天井の接続構造である。
【0010】
【作用】上記手段によれば、ユニット相互の天井部材の
高さを据え付け時に調節し、各天井部材の高さを略同一
とし、各ユニットの天井部材対向端部間には予め所定の
隙間が形成されているので、隙間に見合った目地部材を
介装し、目地部材と天井部材の端部間の微小隙間には、
弾性材、可撓性材等からなるスペーサ目地を介装するこ
とにより覆い、天井部材端部間は目地部材で接続され、
覆われ、目地部材を天井から少しく垂下、突出させるこ
とにより、各天井部材間の上下方向に微小な段差は目立
たなくなる。 又、目地部材を天井部材間の隙間に遊合し
て上方の梁に止着し、隙間に下半部を臨ませて天井部材
端部にスペーサ目地を介装したので、構造が簡単で、取
付け作業も容易である。
【0011】
【実施例】以下に本考案の一実施例を添付した図面に従
って詳述する。図1は天井部材接続部の拡大縦断面図、
図2は天井部材の支持構造を含む吊り下げ状態にあるユ
ニットの要部の縦断側面図、図3は天井支持構造部分の
拡大図、図4は天井接続部を室内側から示した斜視図、
図5は天井接続構造の他の実施例を示す縦断面図、図6
は建築物ユニットの組み立て、運搬、建築物への搬入を
説明する模式的説明図、図7は建築物ユニットのキャス
ター部分の説明的斜視図、図8は同吊り下げ金具部分の
斜視図、図9はトイレルームユニットの横断平面図、図
10は上記ユニットの吊り下げ状態の斜視図、図11は
建築物への搬入状態を説明する模式的説明図、図12は
手洗いルームユニットの横断平面図、図13は2個のユ
ニットを接合する状態の透視、且つ部分破断説明図、図
14はユニットの床部材接続を示す要部の拡大断面図、
図15はユニットを接合して得られたプレファブトイレ
の平面図、図16は各ユニットの壁パネル接合部の拡大
横断面図である。
【0012】図6の模式図に示すように、工場Aで建築
物ユニットであるトイレルームユニット1を組み立て、
製作し、トラックTで建築現場に運搬し、クレーンCで
ユニット1を吊り下げ、建築物Bのスラブ等から設置フ
ロアB1に吊り下げ、搬入し、設置床面F上を移動さ
せ、床面Fの設定位置に据え付ける。
【0013】トイレルームユニット1は床部材2を備
え、床部材2は図2、図7、図8、図9に示すように平
面視長方形のフレーム3を備え、フレーム3は左右のメ
ンバー3―1、不図示の前後のメンバー、左右のメンバ
ー3―1間に架設された前後に離間せる複数の補強メン
バー3―2…、前後のメンバー間に架設された左右に離
間せる複数の補強メンバー3―3…、四隅に設けられた
三角形のコーナープレート3―4…、上記補強メンバー
3―2の前後に離間した中間部のメンバーと左右のメン
バー3―1との間に架設された補強、兼支持プレート3
―5…を備え、支持プレート3―5…は、左右に、前後
に離間して4個備え、平面視三角形をなす。
【0014】上記した支持プレート3―5の下面には、
図2、図7で示すようにキャスター4…を脱着自在に取
付け、又、図8に示すように、これの近傍には、外向き
開放のチャンネル材からなる左右のメンバーの開放部の
一部を閉塞するように設けた支持板3―6を介して吊り
金具5を取付ける。吊り金具5は側面L型で、支持板3
―6に設けた取付け孔3―7、吊り金具5の縦片5―
1、横片5―2に設けた取付け孔5―3…を介して左右
のメンバー3―1にボルト6…で脱着自在に取付け、吊
り金具5の縦片5―1にはブラケット5―4を突設し、
これに吊り具7を連結する。
【0015】図9に示す如く床部材2のフレーム3上面
には床板部材8を敷設するが、床板部材8は上記した支
持プレート3―5…を含む周辺部分には敷設しないもの
とし、4ヵ所の開口部9…が形成され、開口部9…は、
後述するキャスターの取外し、高さ調節、床部材の接続
作業に用いる。
【0016】以上の床部材2の周囲上に、規格化された
複数の壁パネル10…を立設し、周壁11を囲橈するよ
うに構成し、壁パネル10は、図2に示すように裏面側
の枠体10―1、室内側のパネル10―2からなり、枠
体10―1の上方への延出部10―3上端部に継手12
を設け、継手12を介して補強梁13を対向する壁パネ
ル間に架設する。
【0017】天井部材14は図1、図2、図3に示す如
くで、板材からなる天井板部材14―1と、これの上に
架設された枠部材14―2等からなる。天井部材14の
支持は、上記した補強梁13からブラケット15を係
止、垂下し、ブラケット15にはボルト16が垂下、設
置され、一方、天井部材14の枠部材14―2にはC型
部材等からなる係止部材17を架設し、係止部材17
連結部材18の下部U型部18―1を係合し、連結部材
18の上部のL型部18―2をボルト16に嵌合し、ロ
ックナット19,19でL型部18―2を上下に挟持
し、天井部材14を梁13に吊り下げ、支持する。
【0018】尚、上記吊り下げ支持部は複数備え、天井
部材14の高さ、水平度は、ナット19,19をボルト
16に対して上下させ、調節してなされ、所定の高さで
ロックする。天井部材14の端部と、壁パネル10のパ
ネル10―2の上端部との間の隙間には、合成樹脂等で
成形せる目地スペーサ20を介装し、この部分を覆う。
【0019】以上によりプレファブルーム21を組み立
て、製作し、かかるプレファブルーム21は、周壁11
の一部に出入口部22、通路部23が形成され、室内に
は間仕切り24を立設して内部に洋風便器25,25を
配管ユニット26,26とともに配設し、これの反対側
の壁面内側には、2連装の小便器27を配管ユニット2
8とともに配設する。かくしてトイレルームユニット1
が形成され、以上のユニット1は工場で組み立て、製作
し、従って、構成部材、部品、機器等の全てが作業場の
近傍にあり、又、作業環境もスペースを含めて良好であ
り、部材、部品等の修正、調整等も迅速に、容易になさ
れ、ユニットの組み立て、製作が能率的、効率的、且つ
迅速になされる。
【0020】図12は上記トイレルームユニット1と接
合されてトイレを構成する手洗いルームユニット51を
示し、部屋構造は床部材、壁パネル、天井部材等上記と
同様なので、同一部分には同一符号を付し、説明は省略
する。内部には手洗い台52を設置し、手洗い台52
は、実施例ではカウンター52―1上に2個のボール部
52―2,52―2を備え、片側に仕切板5―3を備え
る。そして、上記通路部23と接続される通路部53、
出入口部54を周壁の一部に備える。かかる手洗いルー
ムユニット51も、上記ユニット1と同様に工場で組み
立て、製作される。
【0021】以上のユニット1,51を図6に示すよう
にトラックTに積載し、建築現場に運搬し、クレーンC
でユニット1、51を順次吊り上げ、建築物内の設置フ
ロアFに搬入する。図2、図10はこれを示し、ユニッ
ト1上に略同形状の平面視長方形の吊り枠61を配設
し、吊り枠61は対角線上に補強杆62を備え、左右に
吊り部63…を備える。吊り部63…とユニット床部材
2の吊り金具5…とを上記した吊り具7…で連結し、吊
り枠61四隅を角錐状に配設した懸架部材64でクレー
ンCのフックC1でひっかけ、吊り上げる。
【0022】爾後、図11の如く、建築物Bのスラブ等
からユニット1を内部に吊り下げ、搬入し、設置フロア
B1に至って床面Fに降ろす。次に、吊り金具5…を取
外し、ユニット1を自由状態とし、ユニット1はキャス
ター4…を介して床面F上を移動させることができ、床
面F上の設置場所まで移動させ、微調節等して位置決め
する。
【0023】次に、図7に示すように、ユニット1の床
部材2の左右のメンバー3―1の下にジャッキ65…を
介装し、ジャッキ65で床部材2を上昇させ、キャスタ
ー4…を浮上させ、爾後これを支持プレート3―5から
取外す。支持プレート3―5には、高さ調節ボルト66
が縦設され、これを螺回動させて垂下、突出量を調節
し、床面Fにボルト66下端部を当接させ、爾後、ジャ
ッキ65を縮小させ、ジャッキ65を取外す。ユニット
1は床部材2の上記ボルト66…のみで床面F上に支持
され、各支持プレート3―5…のボルト66…の突出量
の調整で、高さ調節、床の水平度等を調節し、調節後、
左右のメンバー3―1の下面と床面Fとの間にスペーサ
等を介装し、最終的にユニット1の床部材2を床面Fに
据え付ける。
【0024】以上のジャッキ65の介装、キャスター4
の取外し、ボルト66による高さ、水平度の調節、スペ
ーサの介装等の床下作業は、ユニット1の床部材2に形
成した上記開口部9…から行なうことができ、作業員が
床下に入ったり、無理に屈み込んで床下に臨んだりする
ことなく床下作業が行なえ、従って、作業が容易であ
り、且つ、安全である。
【0025】ユニット51もユニット1と同様に搬入
し、床面F上を移動させ、ユニット1と接合部が極めて
近接、或いは当接させ、同様にキャスターを外し、高さ
調節して隣接して据え付ける。これを図13で示し、床
部材2,2相互の上記した左右のメンバー3―1,3―
1の対向するものを図14の如く突き合わせ、支持板3
―6,3―6相互の取付け孔3―7,3―7間にボルト
67…を通し、ナット68…で双方を螺締し、床部材
2,2相互を接続する。尚、図中69は、床板部材8の
接合部間に介装した目地材である。かかる作業も床部材
2の上記した開口部9…を介して行なえ、従って、床下
に潜る作業は回避することができ、作業が容易で、且
つ、安全であり、かかる作業後、開口部9…を床板部材
で閉塞する。
【0026】並設されたユニット1,51の平面図を図
15で示し、トイレルームユニット1側の出入口22に
は開閉戸29を設け、該出入口22の開閉戸29の外側
には、例えば掃除用流しを配設する。ユニット1,51
の通路部23,53は連通し、仕切パネル24と平行す
るユニット1,51の前後方向の通路に臨む壁パネル1
0a,10aは平行して重なり、これの前端部には化粧
目地70を被せて化粧する。又、通路23,53奥の壁
面を構成する壁パネル10b,10bの対向端部間には
隙間S4が発生し、隙間S4には図16に示す如き化粧
目地70を嵌装して塞ぎ、化粧目地70は裏面に2個の
縦枠70―1,70―1が並設され、左右の壁パネル1
0b,10b対向端部の縦枠10―4,10―4に対称
形状のステイ72,72を介して弾性クリップ73,7
3を取付け、これに縦枠70―1,70―1を嵌装、係
合して化粧目地70を接続し、壁パネル10b,10b
の対向端部相互の接続と隙間S4を閉塞した。
【0027】次にユニット1,51の天井部材相互の接
続を説明する。図1はこれを示し、ユニット1,51の
天井部材14a,14bの対向する端部間には予め所定
の隙間Sが発生するように設定し、隙間Sは例えば10
0mm程度とする。上方の補強梁13a,13b間の隙
間S1は隙間Sよりも若干小さい。補強梁13a,13
bの端部は、夫々対称形状の継手部材12a,12bを
介して不図示の壁パネルの枠部材に接続、支持され、か
かる隙間S,S1に天井目地部材80を遊合する。天井
目地部材80は下半部80―1が左右に幅広で、上半部
80―2が若干幅狭の凹型をなし、金属のプレス成形品
や合成樹脂の成形品で得る。
【0028】以上の天井目地部材80の上半部80―2
の左右の片部80―3,80―3を、継手部材12a,
12bの側面に当てがい、ネジ81で結着し、下半部8
0―1は垂下されて隙間Sに臨み、隙間Sから下方に底
部80―4が少しく垂下、突出する。従って、天井部材
14a,14bの下面から天井目地部材80の底部80
―4は少量垂下、突出する。天井目地部材80の下半部
80―1の幅は隙間Sよりも若干小さく設定され、下半
部の両側面80―5,80―5と天井部材14a,14
bの対向端部間には小さい隙間S2,S2が発生するこ
ととなる。
【0029】かかる隙間S2,S2間には、これより若
干大きい程度のスペーサ目地82,82を予め天井部材
14a,14bの対向端部に介装し、該スペーサ目地8
2は合成樹脂、ゴム等で形成され、断面が略C型で、下
部の凹型の当接部82―1で天井部材14a,14b
端部下面に当接させ、中間部の横C型の部分82―2の
側面を目地部材80の両側面80―5,80―5に当接
させ、上部にT字型のリップ部82―3を備えてこれを
天井部材14a,14bの補強材14―2の端部に当接
させ、スペーサ目地82は弾性、或いは可撓性を有し、
既述の如く天井部材14a,14bの対向端部に係着し
ておき、隙間S2間に弾性的に介装されることとなり、
天井目地部材80の両側面80―5,80―5に当接
し、隙間S2を塞ぐ。
【0030】かくして、天井部材14a,14b間の隙
間Sは、目地部材80で塞がれ、且つ接続され、図4の
如くユニット1,51間の隙間Sは、目地部材80で
粧され、外観性向上することとなる。尚、上記目地部
材80は、ユニット1,51の通路部23,53の部分
のみに設けられ、壁パネル10b,10bの部分は、上
記図2の目地20如き処理が行なわれる。
【0031】以上においては、天井目地部材80を隙間
Sから挿入し、上半部を梁13a,13bの端部の継手
12a,12bにネジ止めし、天井部材14a,14b
の対向端部にスペーサ目地82,82を予め取付けてお
くだけなので、作業は極めて容易である。尚、天井部材
14a,14bのレベルは上記した図3の吊り下げ、支
持機構15,16,17,18,19で高さを調節する
ものであるが、双方のレベルを合せても、天井部材14
a,14bは面積がある程度大きいことから、捩れ等に
より端部に段差が発生する場合があるが、目地部材80
が天井部材14a,14bの下面から突出していること
により、双方の段差は目立なくなり、従って、段差を吸
収することができる。又、隙間Sは、上記したように所
の寸法に設定しおくものであるが、幅にバラつきがあ
っても、スペーサ目地82を弾性部材や可撓性部材とす
ることで吸収することができ、段差や隙間のバラつきに
容易に対応することができる。
【0032】図5は本考案の他の実施例を示している。
天井目地部材90の支持部材としては補強梁13a,1
3b継手12a,12bを本実施例では利用しない。本
実施例では、天井部材14a,14bの対向端部に断面
C型の係止部材91,91を予め係合する。係止部材9
1は天井部材14a,14bの端部を上下に挟持する挟
持部91―1を備え、挟持部91―1の上端部から隙間
S方向に突出する棚部91―2を備える。かかる係止部
材91,91を対称的に天井部材14a,14bの対向
端部に係合する。尚、本実施例でも、天井部材14a,
14bは、梁13a,13bから吊り下げ、支持する。
【0033】天井目地部材90は断面凹型をなし、両側
の上端部に各外側に突出する係止片90―1,90―1
を備え、これを上記係止部材91,91の棚部91―
2,91―2上に載せ、目地部材90を隙間Sに嵌装
し、取付け、支持する。かかる構成によれば、目地部材
90を斜にして隙間Sに挿入し、姿勢を直し、係止片9
0―1,90―1を係止部材91,91の棚部91―
2,92―2上にひっかければ良く、従って、取付け作
業は極めて容易である。
【0034】
【考案の効果】以上で明らかなように本考案によれば、
トイレルームユニット、手洗いルームユニットの如き複
数の建築物ユニットを、工場等でモジュール化して予め
組み立て、製作し、これ等複数のユニットを建築物内に
搬入して夫々据え付け、接続し、建築物内にプレファブ
式トイレの如きプレファブ式建築物を設置するので、現
場での個々の部材、部品、機器の組み立てが不要とな
り、ユニットの接続作業、仕上げ作業等のみとなるの
で、現場での作業が従来に比し画期的に減少し、省力化
が大幅に図れ、設置時間も最少となって工期の大幅な短
縮が可能となり、以上のユニットの接続に際し、天井部
材の接続が、ユニットに予め天井を設けておき、天井部
材の対向端部間に隙間を設けておいてこれを天井目地部
材で接続し、塞ぐようにしたので、接続作業が容易で、
又接続構造が簡単である。
【0035】特に本考案は、ユニット相互の天井部材の
接続端部間に予め隙間を設けておき、隙間に天井目地部
材を介装し、該目地部材と対向する天井部材の端部間に
スペーサ目地を介装するので、天井部材間の隙間にバラ
つきがあっても、これを吸収して隙間を完全に塞ぐこと
できる。更に天井部材の対向端部間に段差が発生した
としても、目地部材を設けたので目立たずに段差を吸収
することができるから、接続するユニット相互の天井部
材間を外観性良好に、確実に接続して塞ぐことができ
る。又、目地部材を天井部材間の隙間に遊合し、上方の
梁に止着して隙間に目地部材の下半部を臨ませ、天井部
材端部にスペーサ目地を介装したので、構造が簡単で、
取付け作業も容易である。
【0036】更に本考案は、天井部材の対向端部に係止
片を設け、目地部材の両側に係止部を設けて係止片、係
止部をひっかけるようにしたので、構造が簡単で、取付
け作業も容易であり、現場での作業性が極めてよく、
又、安価に接続構造を得ることができる等、多大の利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる天井部材接続部の拡大縦断面図
【図2】天井部材の支持構造を含む吊り下げ状態にある
ユニットの要部の縦断側面図
【図3】天井支持構造部分の拡大図
【図4】天井接続部を室内側から示した斜視図
【図5】天井接続構造の他の実施例を示す縦断面図
【図6】建築物ユニットの組み立て、運搬、建築物への
搬入を説明する模式的説明図
【図7】建築物ユニットのキャスター部分の説明的斜視
【図8】建築物ユニットの吊り下げ金具部分の斜視図
【図9】トイレルームユニットの横断平面図
【図10】上記ユニットの吊り下げ状態の斜視図
【図11】建築物への搬入状態を説明する模式的説明図
【図12】手洗いルームユニットの横断平面図
【図13】2個のユニットを接合する状態の透視、且つ
部分破断説明図
【図14】ユニットの床部材接続を示す要部の拡大断面
【図15】ユニットを接合して得られたプレファブトイ
レの平面図
【図16】ユニットの壁パネル接合部の拡大横断面図
【符号の説明】 1,51…建築物ユニットであるトイレルームユニッ
ト、及び手洗いルームユニット、 2…床部材、 10
…壁パネル、 13,13a,13b…梁部材、14,
14a,14b…天井部材、 25,27…便器、 5
2…手洗い台、80,90…天井目地部材、 82…ス
ペーサ目地、 90―1,91―2…係止部、 S…隙
間、 A…工場、 B…建築物、 B1…設置フロア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−43603(JP,U) 実開 昭50−108210(JP,U) 実開 昭50−108211(JP,U) 実開 昭61−131405(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 1/12 301 E04B 5/60 E04B 1/348

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床部材、壁パネル部材、天井部材を組み
    付け、内部に便器、手洗い台等の機器を内装、設置し、
    モジュール化された複数のトイレルームユニットや手洗
    いルームユニット等の複数のプレファブ式建築物ユニッ
    トを工場等で予め組み立て、製作し、運搬して建築物の
    設置フロアに搬入し、各ユニットを接続して建築物内に
    設置されるプレファブ式建築物において、前記各ユニットの天井部材は、壁パネルの上端部間に架
    設した梁部材から吊り下げ、支持され、 前記 ユニットの接続する前記天井部材間に隙間を形成
    し、該隙間に、前記梁部材から垂下、支持された天井目地部
    材を介装して該隙間を塞ぐようにし、 前記天井目地部材と天井部材との間に弾性材、可撓性材
    等からなるスペーサ目地を介装した、 ことを特徴とするプレファブ式建築物ユニットの天井接
    続構造。
  2. 【請求項2】 前記各ユニットの天井部材は、壁パネル
    の上端部間に架設した梁部材から吊り下げ、支持され、前記 天井目地部材は、隙間を形成する天井部材の対向端
    部に係止部を設け、 該係止部に天井目地部材の両側に設けた係止部を係合さ
    せて天井目地部材を支持するようにした、 請求項1記載のプレファブ式建築物ユニットの天井接続
    構造。
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