JP6518490B2 - ユニットルームの施工方法 - Google Patents

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本発明は、ユニットルームの施工方法に関する。
ユニットルームを収納部に設置する場合、通常、クレーンでユニットルーム本体を吊下してユニットルーム収納部の支持部材にセットするが、クレーンを使えない住戸では、作業者がユニットルームを持ち上げて支持部材にセットすることになる(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−179170号公報
しかし、一般に、収納部の奥側や側面側のスペースは狭く、作業者がユニットルーム本体を持ち上げて収納部に運び込み、支持部材に据え付ける作業を行うためには、無理な体勢で作業しなければならない。
本発明は、上記事実を考慮して、ユニットルーム本体を吊下せずに、容易にユニットルーム本体を収納部の支持部材に据え付けることができる施工方法を提供することを目的とする。
本発明の第1態様は、棒状体により構成されるレールの上へ、下部に梁材が設けられたユニットルーム本体を載置する前又は載置した後に、前記ユニットルーム本体が収納される収納部に配置された奥側支持部材へ、前記レールの端部を載せる工程と、前記レールを前記収納部の奥側へ傾斜することにより前記ユニットルーム本体を前記レールの上で前記収納部の奥側へスライドさせて、前記収納部の所定位置まで移動させる工程と、を有するユニットルームの施工方法である。
本発明の第1態様では、棒状体により構成されるレールの上へユニットルーム本体を載置し、次に、収納部の奥側に配置された奥側支持部材へ、レールを載せる。
または、収納部の奥側に配置された奥側支持部材へレールを載せ、次に、レールの上へユニットルーム本体を載置する。
次に、ユニットルーム本体をレールの上で奥側へスライドさせて収納部の所定位置まで移動させる。このとき、ユニットルームの荷重の一部は、レールを介して奥側支持部材に伝達されるので、収納部の奥側で作業者がユニットルームを支えている必要がない。このため、従来のユニットルームの施工方法で必要であった、ユニットルーム本体を支持部材に据え付けるための、無理な体勢での作業が不要となる。
したがって、容易にユニットルーム本体を収納部の支持部材に据え付けることができる。
本発明の第1態様では、レールを収納部の奥側へ傾斜させることで、軽い力でユニットルーム本体を押して、収納部の奥側へスライドさせることができる。
本発明の第2態様は、第1態様において、前記レールの端部には高さ調整機構が備えられ、前記ユニットルーム本体を前記所定位置まで移動させた後、前記高さ調整機構を操作して前記レールを下げ、前記梁材を前記奥側支持部材及び前記収納部の手前側に配置された手前側支持部材へ設置して、前記ユニットルーム本体の下部から前記レールを撤去する工程を含む、ユニットルームの施工方法である。
本発明の第2態様では、レールの端部に備えられた高さ調整機構を操作して前記レールを下げることで、梁材が奥側支持部材及び手前側支持部材へ設置される。このとき、レールはユニットルーム本体の荷重を負担しなくなるので、レールを下げることでユニットルーム本体とレールとの間に隙間が開き、ユニットルーム本体の下部からレールを引き抜くことができる。
本発明の第3態様は、第2態様において、前記高さ調整機構は、前記レールに螺合して先端部が前記奥側支持部材へ当るボルトである、ユニットルームの施工方法である。
本発明の第3態様では、ボルトを回してレールからの突出量を調整することで、レールの高さを容易に変えることができる。
本発明の第4態様は、第2態様または第3態様において、前記梁材は、前記ユニットルーム本体の下部に連結部材を介して連結された梁部と、前記梁部の両端部に設けられ、上方へ立ち上がる立上部と、前記立上部から水平に張り出し前記奥側支持部材及び前記手前側支持部材へ設置される支持部と、を備えたブラケットと、前記支持部へ螺合され前記奥側支持部材及び前記手前側支持部材へ当り、前記ユニットルーム本体のレベルを調整するレベル調整機構と、を有するユニットルームの施工方法である。
本発明の第4態様では、支持部にレベル調整機構が設けられているので、梁部を収納面の底面に近づけた位置で、容易にユニットルーム本体のレベルを調整することができる。
なお、本発明におけるレベルとは、基準となる位置、例えばスラブ面からの高さ及び傾きのことを示しており、レベルを調整するとは、調整される対象が所定の高さで水平に配置されるように高さ及び傾きを調整することを示す。
また、立上部から張り出した支持部が支持部材に設置されるので、梁部の位置が支持部材の支持位置よりも低くなり、ユニットルーム本体の据え付け高さが低くなる。これにより、ユニットルーム本体と居住空間との間の段差を抑制することができる。
本発明に係るユニットルームの施工方法によれば、ユニットルーム本体を吊下せずに、ユニットルーム本体を収納部に据えることができる。
本発明の第1実施形態におけるユニットルーム本体、レール、及び支持部材を示した分解斜視図である。 (A)は本発明の第1実施形態におけるユニットルームの施工方法を示した側面模式図であり、(B)は本発明の第1実施形態におけるユニットルームの施工方法を示した側面模式図である。 本発明の第1実施形態におけるユニットルームの施工方法を示した側面模式図である。 本発明の第1実施形態におけるユニットルームの施工方法を示した側面模式図である。 本発明の第1実施形態におけるユニットルームの施工方法を示した側面模式図である。 本発明の第1実施形態におけるユニットルームの施工方法を示した側面模式図である。 本発明の第1実施形態におけるユニットルームの施工方法を示した側面模式図である。 本発明の第1実施形態におけるユニットルームの施工方法を示した側面模式図である。 本発明のその他の実施形態におけるユニットルームの施工方法を示した側面模式図である。
[第一実施形態]
(ユニットルーム)
以下、図面を参照しながら、第一実施形態のユニットルームの施工方法において施工されるユニットルーム10について説明する。
なお、ユニットルームとは、予め成形された天井、床、壁などの複数のパネル等を組み立てて製作される浴室のことであり、洗い場を有するユニットシャワールーム、洗い場とバスタブを有するユニットバスルーム、洗い場とバスタブ、便器や洗面機器を有するユニットバスルーム等を含む概念である。
図1に示されるように、本実施形態におけるユニットルーム10は、ユニットルーム本体11と、横架材20と、梁材30と、連結部材40と、を含んで構成される。
ユニットルーム本体11は、少なくとも床パネルを含んで構成された部材であり、下部、すなわち床パネルの裏面側には後述する梁材30が配置される。なお、本実施形態においては、ユニットルーム本体は洗い場の床パネルとバスタブを含んで構成されており、図1においては外形を2点鎖線で示している。
横架材20は、鋼製のC型チャンネルであり、ユニットルーム本体11の下部の奥側と手前側の2箇所に、短手方向(図1ではY方向)に配置されている。
横架材20はユニットルーム本体11の下面に固定されており、横架材20の下面から下方向に突出する鋼棒で形成された連結部材40に、梁材30が連結されている。
横架材20は、ユニットルーム本体11、及びバスタブに溜められた水や入浴者などの荷重を、連結部材40を介して梁材30に伝達すると共に、これらの荷重によってユニットルーム本体11の床面が撓んで変形することを防止するものである。
梁材30は、ユニットルーム本体の荷重を、後述する奥側支持部材61及び手前側支持部材62に伝達する荷重伝達部材である。
また、梁材30はユニットルーム本体11の下部に長手方向に延設される梁部31を備えている。梁部31は、横架材20と直交するように3列配置されている。また、梁部31は、連結部材40によって横架材20と連結され、ユニットルーム10との間には間隔が設けられている。
梁材30の梁部31の両端部には、ブラケット32が設けられている。
ブラケット32は、梁部31から張り出して、梁部31が受けるユニットルーム本体11の荷重を、後述する奥側支持部材61及び手前側支持部材62に伝達する部分である。
ブラケット32は、梁部31から上方へ立ち上がる立上部32aと、立上部32aの上端部から水平方向に張り出した支持板32bを含んで構成されている。
なお、支持板32bは、本発明の支持部の一例である。
それぞれの支持板32bには貫通孔が形成され、貫通孔の周縁部にはナット32cが溶接されて、調整ねじ33が螺合されている。
なお、調整ねじ33は、本発明のレベル調整機構の一例である。
調整ねじ33は、後述する奥側支持部材61及び手前側支持部材62に当接し、奥側支持部材61及び手前側支持部材62がユニットルーム本体11の荷重を支持する。
調整ねじ33は、3本の梁材30それぞれの両端部のブラケット32の支持板32bに螺合されるので、6本でユニットルーム本体11の荷重を支える。この調整ねじ33を回転させることで、ユニットルーム本体11のレベルが調整される。
(収納部)
次に、第一実施形態のユニットルームの施工方法においてユニットルーム10が施工される収納部70について説明する。
収納部70は、建物の浴室部であり、入り口側を除いて、壁(壁71、72、73)で囲まれている。
収納部70の奥側と手前側にはそれぞれ、H形鋼の奥側支持部材61と手前側支持部材62とが配置されている。
奥側支持部材61及び手前側支持部材62は、ユニットルーム本体11の荷重を支える土台である。梁部31が奥側支持部材61と手前側支持部材62との間に沈み込んだ状態で、ブラケット32に設けられた調整ねじ33が奥側支持部材61及び手前側支持部材62のフランジに当り、ユニットルーム本体11の荷重を、奥側支持部材61と手前側支持部材62が支持する。
(レール)
次に、第1実施形態のユニットルームの施工方法において使用されるレール50について説明する。
レール50は、棒状体により構成される部材で、ユニットルーム本体11が載置された状態で両端部を持ち上げた際に、過剰な撓みや変形を生じない強度を有していることが望ましい。本実施形態においては鋼製のチャンネル材とされ、ユニットルーム本体11の下部に2本設置される。
レール50の板部50aの端部には貫通孔が形成され、貫通孔の周縁部にはナット52が溶接されて、上方からボルト(高さ調整機構)53が螺合可能とされている。
ボルト53は、本実施形態では、M16の鋼製のボルトとされ、ナット52に螺合させて旋回させることで、レール50の板部50aから下部に突き出す長さを調節できる。ボルト53をナット52に螺合した状態で、ボルト53の先端部を、奥側支持部材61のフランジに載せ、レンチなどの工具を用いて回転させると、レール50の高さを上下方向に移動させることができる。
(施工方法)
次に、第一実施形態のユニットルームの施工方法について説明する。
まず、図2(A)、(B)にそれぞれ示したように、横架材20の下部に、レール50を挿入する。
このとき、ユニットルーム本体11の奥側(図2(A)では左側)と手前側(図2(A)では右側)にそれぞれ作業者が立ち、レール50の両端を持ちあげ、収納部70の中へユニットルーム本体11を運び入れる。
このとき、レール50の板部50aが横架材20の板部20aと当接して、ユニットルーム本体11が持ち上げられるため、ユニットルーム本体11はレール50から滑り落ちない。すなわち、レール50の上に、ユニットルーム本体11が載置される。
収納部70の中へユニットルーム本体11を運び入れた後、図3に示したように、レール50の先端部のナット52に螺合されたボルト53の先端部を、奥側支持部材61のフランジに載せる。
本実施形態においては、ボルト53の先端部はレールから30mm程度突出している。
次に、図4に示したように、梁部31が手前側支持部材62と接触しない高さまでレール50の手前側を持ち上げ、収納部70の奥側へ傾斜させた状態で、ユニットルーム本体11を収納部70の奥側へ押す。
このとき、レール50の板部50aと、横架材20の板部20aとが摺接して、ユニットルーム本体11が収納部70の奥側にスライドして所定位置(梁部31が、奥側支持部材61と手前側支持部材62との間に配置される位置、あるいは、梁材30の端部の支持板32bに螺合された調整ねじ33が、奥側支持部材61と手前側支持部材62の上部に配置される位置)まで移動する。
図5に示したように、梁材30の支持板32b、及び調整ねじ33が奥側支持部材61、手前側支持部材62の間に位置するまでユニットルーム本体11をスライドさせた後、傾斜させていたレール50を水平にする。このとき、梁部31の両端長さL1は、奥側支持部材61と手前側支持部材62との内法長さL2よりも短く設定されており、梁部31は奥側支持部材61と手前側支持部材62との間に落とし込まれる。
次いで、作業者がユニットルーム本体11の内部から、レンチなどを用いてボルト53を緩める方向に回転させると、レール50の高さが下がり、レール50に載置されたユニットルーム本体11の高さも低くなる。
図6に示したように、ボルト53を緩め続けると、梁材30の支持板32bに螺合された調整ねじ33が奥側支持部材61、手前側支持部材62のフランジに当接し、調整ねじ33を介して奥側支持部材61と手前側支持部材62がユニットルーム本体11の荷重を支持する。
図7に示したように、さらにボルト53を緩めると、レール50は横架材20から離れ、レール50はユニットルーム本体11の荷重を負担しなくなる。すなわち、梁材30、及びユニットルーム本体11が、奥側支持部材61と手前側支持部材62に設置される。
図8に示したように、更にボルト53を緩め、ボルト53をレール50から取り外した後、レール50を手前側に引き抜いて撤去する。
次いで、調整ねじ33を回転させてユニットルーム本体11のレベルを調整することで、ユニットルーム10の設置作業が完了する。
(作用)
第1実施形態のユニットルームの施工方法は、上述したように構成されており、以下その作用について説明する。
第1実施形態のユニットルームの施工方法によれば、作業者がユニットルーム本体11の奥側と手前側からユニットルーム本体を持ち上げることができるので、クレーンなどを使用することなく、ユニットルーム本体11を手作業で運ぶことができる。
また、ユニットルーム本体11をスライドさせて収納部70の所定位置まで移動させることができるため、従来のユニットルームの施工方法で必要であった、無理な体勢での作業が不要になる。
また、レール50を傾斜させてユニットルーム本体11をスライドさせるため、軽い力でユニットルーム本体11を収納部70の奥側へスライドさせることができる。
また、ボルト53を緩めるだけでレール50の高さを下げることができるので、簡易な作業でユニットルーム本体11の下部からレール50を引き抜くことができる。
また、調整ねじ33を回すだけで、容易にユニットルーム本体11のレベルを調整することができる。
また、ユニットルーム本体11と梁部31との間には、間隔が設けられているため、ユニットルーム本体11の直下から排水管を横引きすることができ、排水管の水勾配を確保することができる。
また、立上部32aの上端部から張り出した支持板32bが奥側支持部材61及び手前側支持部材62に設置されるので、立上部32aの下方にある梁部31の位置が相対的に低くなり、ユニットルーム本体11の据え付け高さが低くなる。これにより、ユニットルーム本体11と居住空間との間の段差を抑制することができる。
[他の実施形態]
本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
例えば、レール50の先端部に螺合されたボルト53を奥側支持部材61のフランジに載せ、これを支点としてレール50を傾斜させた状態でユニットルーム本体11をスライドさせたが、必ずしもこれに限られない。
例えば、図9に示すように、レール50の後端部(収納部70の手前側)にも高さ調整用のボルト53を設け、レール50を奥側支持部材61と手前側支持部材62に架け渡し、水平に保った状態でユニットルーム本体11をスライドさせてもよい。
このようにユニットルーム本体11をスライドさせれば、ユニットルーム本体11の設置位置を微調整することができる。
また、レール50の上にユニットルーム本体11を載置してからレール50を奥側支持部材61と手前側支持部材62に架け渡すものとしたが、必ずしもこれに限られない。
例えば、レール50を奥側支持部材61と手前側支持部材62に架け渡した後、ユニットルーム本体11を載置してもよい。
また、レール50は、第1実施形態のユニットルームの施工時、ユニットルーム本体11の下部に3本設置されるものとしたがこれに限られない。
例えば大きなサイズのユニットルームや、重量の大きな部材で構成したユニットルームを施工する場合は、レール50は4本以上設置してもよい。
逆に、小さなサイズのユニットルームや、重量の小さな部材で構成したユニットルームを施工する場合は、レール50は2本でもよい。
また、レール50は、鋼製のC型チャンネルとしたがこれに限られず、ユニットルーム本体11を載置して滑らせることができる棒状の部材であればよい。例えば丸パイプなどでもよい。丸パイプであれば、横架材20の板部20aと線接触するので、ユニットルーム本体11を容易に滑らせることができる。
また、高さ調整機構はボルト53としたがこれに限られず、レール50の高さを変えることができるものであればよい。
例えば、油圧ジャッキなどでもよい。
また、梁材30に設けられた調整ねじ33を回してユニットルーム本体11のレベルを調整するものとしたがこれに限られない。
例えば、奥側支持部材61、手前側支持部材62のフランジ面が同じ高さで水平となっていれば、調整ねじ33を設けなくてもよい。
また、ユニットルーム本体11の下部には横架材20が延設されているものとしたが、ユニットルーム本体11の底面の剛性が確保でき、ユニットルーム本体11の荷重を梁材30に伝達することができれば、横架材20は設けなくてもよい。
例えば、ユニットルーム本体11の底面に、ユニットルーム本体11の床材と一体に成形されたリブが構成されているものであってもよい。
このように横架材20を設けなければ、ユニットルーム10の構造を簡易なものとすることができる。
また、梁材30は横架材20との間に連結部材40を介して間隔を開けて連結されているものとしたが、レール50を引き抜くことができれば、必ずしも間隔を開ける必要はない。
例えば横架材20と梁材30の梁部31を、連結部材40を介さずに直接連結してもよい。
このように連結部材40を設けなければ、ユニットルーム10の構造を簡易なものとすることができる。
また、奥側支持部材61及び手前側支持部材62は、H形鋼で形成されているものとしたがこれに限られず、コンクリート製や、樹脂製などの土台であってもよい。また、床スラブに配置されるものであってもよいし、建物の梁であってもよい。あるいは、梁と梁の間に架け渡された小梁等であってもよい。このようにして、本発明のユニットルーム施工方法は、様々な構造種別の建物に適用可能である。
また、ユニットルーム本体11は、内部にバスタブと洗い場の床パネルを含んで構成されているものとしたが、洗面台やトイレなどを含んで構成されるものでもよく、またバスタブを備えないものでもよく、洗い場の床パネルを備えたものであればよい。
10ユニットルーム、 11ユニットルーム本体、 30梁材、 31梁部、 32ブラケット、 32a立上部、 32b支持板(支持部)、 33調整ねじ(レベル調整機構)、 40連結部材、 50レール、 53ボルト(高さ調整機構)、 61奥側支持部材、 62手前側支持部材 70収納部

Claims (4)

  1. 棒状体により構成されるレールの上へ、下部に梁材が設けられたユニットルーム本体を載置する前又は載置した後に、前記ユニットルーム本体が収納される収納部の奥側に配置された奥側支持部材へ、前記レールの端部を載せる工程と、
    前記レールを前記収納部の奥側へ傾斜することにより前記ユニットルーム本体を前記レールの上で前記収納部の奥側へスライドさせて、前記収納部の所定位置まで移動させる工程と、
    を有するユニットルームの施工方法。
  2. 前記レールの端部には高さ調整機構が備えられ、前記ユニットルーム本体を前記所定位置まで移動させた後、前記高さ調整機構を操作して前記レールを下げ、前記梁材を前記奥側支持部材及び前記収納部の手前側に配置された手前側支持部材へ設置して、前記ユニットルーム本体の下部から前記レールを撤去する工程を含む、請求項1に記載のユニットルームの施工方法。
  3. 前記高さ調整機構は、前記レールに螺合して先端部が前記奥側支持部材へ当るボルトである、請求項2に記載のユニットルームの施工方法。
  4. 前記梁材は、
    前記ユニットルーム本体の下部に連結部材を介して連結された梁部と、
    前記梁部の両端部に設けられ、上方へ立ち上がる立上部と、前記立上部から水平に張り出し前記奥側支持部材及び前記手前側支持部材へ設置される支持部と、を備えたブラケットと、
    前記支持部へ螺合され前記奥側支持部材及び前記手前側支持部材へ当り、前記ユニットルーム本体のレベルを調整するレベル調整機構と、
    を有する請求項2又は請求項3に記載のユニットルームの施工方法。
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