JP3060121B2 - ケーキ及びケーキミックス組成物 - Google Patents
ケーキ及びケーキミックス組成物Info
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Description
クスに関するものである。更に詳しくは、乳化剤を使わ
ないで優れた起泡性を得るケーキ及びケーキミックスに
関するものである。
砂糖、卵を必須成分とし、これに美味しさを増加させる
ため乳製品、油脂、フルーツ類、香料、リキュール類、
膨張剤(ベーキングパウダー)等を適宜使って製造す
る。基本的製法は卵の起泡力を利用して泡立てるのであ
るが、これには長い経験と起泡に長時間を要するため、
作業の簡便性と迅速性が求められる現在、グリセリン脂
肪酸エステルとショ糖脂肪酸エステル等の乳化剤を糖液
又は油脂と糖液に配合調製した乳化剤製剤ないし油脂組
成物が使用されている。
し油脂組成物を使用することによりケーキ製造が失敗な
く容易に製造できることになったが、その一方、乳化剤
の味、匂いがケーキ本来の卵の風味を消し、喫食事にケ
ーキが口中で糊状になり、食感を損なう等の欠点が指摘
されている。
物は通常ペースト状のため、ケーキミックスの製造の際
添加しにくく、また、乳化剤製剤ないし油脂組成物に含
まれる水分が経時的に小麦粉に吸収される結果、乳化剤
が結晶化して経時的に起泡性が低下する。
リセリン脂肪酸エステル等の乳化剤に頼ることなく、卵
の起泡を速やかにしかも失敗なく行い、ケーキ本来の風
味、食感を保つ起泡助剤を鋭意検討した結果、小麦グル
テンまたはトウモロコシグルテンをpH6.0以下の酸
性または中性の、アルコール濃度10〜38重量%の水
溶液で抽出することによって得られる画分(抽出区分と
いうことがある)を卵の起泡時に添加することにより従
来の乳化剤製剤や油脂組成物と同等の短時間で優れた起
泡が得られ、これによって製造したケーキは、卵の風味
もよく残り、ケーキが口中で糊状になる不快感もなく、
風味、食感のすぐれたケーキが得られることを見出し
た。
トウモロコシグルテンをpH6.0以下の酸性または中
性の、アルコール濃度10〜38重量%の水溶液で抽出
することによって得られる画分を、ケーキ配合中の小麦
粉100重量部に対して、0.1乃至20重量部加える
ことを特徴とするケーキ及びケーキミックス組成物であ
る。
により乾燥することによって容易に微粉末状にする事が
出来、小麦粉、砂糖、膨張剤など予め配合しておくケー
キミックスにも容易に添加混合出来る利点がある。
コシグルテンを、pH6.0以下の酸性または中性の、
アルコール濃度10〜38重量%の水溶液で抽出して得
られる画分は、主にグリアジンである。
麦グルテンを弱酸性ないし弱アルカリ性にした後粉末に
した、所謂活性グルテンが品質改良の目的で使用されて
いるが、ケーキ及びケーキミックスに通常活性グルテン
は使用できない。これは活性グルテンをケーキに添加す
ると、出来たケーキの食感が弾力が出過ぎてゴム状の食
感となり好ましくない。そこで、通常ケーキに用いる小
麦粉は、パンや麺に使用する小麦粉より、たんぱく質含
量の少ない所謂薄力粉を使用している所以である。
または中性の、アルコール濃度10〜38重量%の水溶
液で抽出して得られる主としてグリアジンに相当する画
分が起泡性に富むことに着目し、これをケーキ配合中の
卵、砂糖と起泡させると短時間に容易に起泡し、これを
用いて焼成したケーキは、卵の風味も生き、食感も口中
で糊状にならず、従来乳化剤を用いる事によって生じた
欠点を解決することを見出し、本発明を完成するにいた
った。
ルテンからの抽出物を、ケーキ又はケーキミックスに配
合する割合は、ケーキ用小麦粉(通常薄力粉)100重
量部当たり0.1乃至20重量部であり、好ましくは3
乃至10重量部である。0.1重量部より少ない場合
は、起泡性が不充分で、硬い食感のケーキとなり、20
重量部より多いとケーキの膨らみは良好であるが出来た
ケーキの食感は弾力が強く出過ぎ、口中でゴム状を呈し
て好ましくない。
本発明はこの実施例に限定されるものではない。
ml、クエン酸0.1%水溶液(pH3.1)400m
lを加え、緩やかに攪拌しつつ50℃で1時間抽出を行
い、次いでろ過する。このろ液からエバポレーターによ
りエタノール水溶液を除去して抽出区分23.2gを得
た。更に減圧下にて乾燥後粉砕して、粉末22gを得
た。この抽出区分を加えた表1の配合により、ケーキを
焼成した。結果を表2に示す。
糖、全卵、実施例1の抽出区分を加えホイッパーにより
6分泡立てる。次いで、小麦粉と膨張剤を3回篩って均
一にしてから起泡した砂糖、卵に加え、緩やかに混合す
る。直径15cmの型に生地を流し込み、オーブン中1
60℃、40分焼成した。
て、ケーキも良く膨らみ、風味、食感も良好であった
が、ケーキ配合3は、実施例1の抽出区分を加えないた
め生地の起泡が足りず、ケーキの体積も小さい。従って
ケーキが硬く食感が劣る。
のエタノール200ml、水道水300mlを加え、緩
やかに攪拌しつつ50℃で1時間抽出を行い、次いでろ
過する。このろ液からエバポレーターによりエタノール
水溶液を除去して、抽出区分18.4gを得た。更に減
圧下に乾燥粉砕して、粉末16.7gを得た。得られた
粉末状の抽出区分を加えた表3のスポンジケーキミック
スを調製し、30℃の場所に1ケ月保存後、表4のスポ
ンジケーキの配合及び下記製法にて評価した。結果を表
5に示す。
リセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、油
脂、ソルビトール液からなる市販の起泡性乳化脂を15
部用いたスポンジケーキミックスを調製し、30℃の場
所に1ケ月保存後、表4のスポンジケーキの配合及び下
記製法にて評価した。結果を表5に示す。
牛乳をケーキミキサーで5分間、高速にてホイップし
て、直径15cmの型に330g計量し、160℃のオ
ーブン中で40分焼成した。
実施例2は、比較例1に比べてケーキの体積(比容積)
も大きく、ケーキ本来の卵の風味が生きている。
には次ぎのような効果が得られる。 1.ケーキ本来の卵の風味が生き、しかも口中で糊状の
食感を与えない、風味、食感に優れたケーキが得られ
る。 2.製造が容易で、しかも経時的に起泡性が劣化しない
ケーキミックスが得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】 小麦グルテンまたはトウモロコシグルテ
ンをpH6.0以下の酸性または中性の、アルコール濃
度10〜38重量%の水溶液で抽出することによって得
られる画分を、ケーキ配合中の小麦粉100重量部に対
して、0.1乃至20重量部加えることを特徴とするケ
ーキ及びケーキミックス組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3123307A JP3060121B2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | ケーキ及びケーキミックス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3123307A JP3060121B2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | ケーキ及びケーキミックス組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0662721A JPH0662721A (ja) | 1994-03-08 |
JP3060121B2 true JP3060121B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=14857305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3123307A Expired - Lifetime JP3060121B2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | ケーキ及びケーキミックス組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3060121B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111278293A (zh) * | 2017-10-26 | 2020-06-12 | 巴斯夫欧洲公司 | 作为烘焙食品乳化剂的蛋白质水解物 |
-
1991
- 1991-03-07 JP JP3123307A patent/JP3060121B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0662721A (ja) | 1994-03-08 |
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