JP3058556B2 - 高耐熱性ゴム組成物 - Google Patents

高耐熱性ゴム組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクリルゴム成分および
フッ素ゴム成分からなる耐熱、耐油性複合ゴム組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリルゴムは耐熱性、耐油性、耐候性
をかねそなえたゴム材料でありエンジンガスケット、オ
イルホース、エアホース、O−リングなどの自動車用ゴ
ム部品として広範に用いられているが、近年自動車の高
機能化に伴いさらに優秀な耐熱性、高耐久性が求められ
ている。この問題を解決する手段としてフッ素ゴムまた
はシリコーンゴムなどの高耐熱性ゴムを混合した組成物
について種々検討が重ねられている(特開昭55−23
128号、特開昭58−63740号各公報)。また各
成分との親和性を高めるため、アクリルゴムの構成モノ
マー中にフッ素ゴムまたはシリコーンゴムと親和性の高
いモノマーを導入する方法も試みられている(特開平4
−30963号、特開平4−100846号各公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
はアクリルゴムとフッ素ゴムまたはシリコーンゴムとは
化学的に親和性が乏しく、通常の機械的混練りによって
ミクロ状態で均一な混合物をうることは困難である。ま
た、それぞれの架橋基が異なることから良好な共加硫状
態を形成させることも困難である。加えて共加硫剤によ
る架橋反応は本来の目的である異種のポリマー分子間架
橋のみならず同種のポリマー分子内架橋も同時に形成さ
れるため、均一で安定した相を有するゴムをうることは
できない。
【0004】そのため、こうしてえられた加硫配合物も
優れた耐熱性を引き出すまでに至っていない。親和性の
高いモノマーを導入したアクリルゴムを使用するばあい
でも本来共加硫性に乏しい成分同士による配合物である
から、加硫によりえられるゴムは容易に相分離を起こ
し、やはり長期の耐熱性を引き出すには至っていない。
【0005】
【課題と解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決するために種々検討した結果、フッ素ゴム
と、該フッ素ゴムの架橋基と直接架橋しうる架橋基を有
するアクリルゴムとをミクロに分散させた複合体に対
し、加硫剤を用いず、受酸剤および加硫促進剤を配合せ
しめ、直接、異種のポリマー間で相互加硫せしめること
によって、高温で長期に安定な加硫ゴムが提供できるこ
とを見出し、本発明を完成させた。
【0006】すなわち本発明は、(A)6−フッ化プロ
ピレン単独重合体または6−フッ化プロピレンとフッ化
ビニリデンおよび/または4−フッ化エチレンとの共重
合体であるフッ素ゴム架橋性水酸基または架橋性塩素
原子を含む架橋性基含有重合単位を1〜20モル%含む
アクリルゴムとが相互分散されており、アクリルゴム/
フッ素ゴムの割合が重量比で15〜85/85〜15で
あるゴム複合体、(B)金属酸化物および/または金属
水酸化物よりなる受酸剤および(C)第4級アンモニウ
ム塩および/または第4級ホスホニウム塩よりなる加硫
促進剤を含有する、加硫剤を使用しない加硫性ゴム組成
物に関する。かかるゴム組成物は、フッ素ゴムの架橋基
と直接結合しうる架橋基を有するアクリルゴムラテック
スをラテックス状のフッ素ゴムとラテックス状態で混合
した後、凝析させる方法、あるいは前記架橋基を有する
アクリルゴム構成モノマーをフッ素ゴムラテックスをシ
ードとして被覆重合させた後、凝析させる方法によって
えられるブレンド組成物に、金属酸化物および/または
金属水酸化物からなる受酸剤、ならびに第4級アン級ア
ンモニウム塩および/または第4級ホスホニウム塩より
なる加硫促進剤、さらに適宜、ゴム配合物に通常使用さ
れる老化防止剤、加工助剤および充填剤をゴム工業で通
常使用されるミキサーを用いて混練りすることによって
えられる。
【0007】本発明の加硫性ゴム組成物は、このような
構成により、熱空気老化耐久性において、通常市販され
ているアクリルゴムに比較して、耐久時間基準で2倍以
上、温度基準で25℃以上高い耐熱性をうることができ
る。したがって、自動車エンジンに直接付設するガスケ
ット、シール材、O−リング、ホース類、および耐熱性
を要する産業機械分野のゴム部品に利用することによっ
て、それらの寿命を大幅に延長させることが可能とな
る。
【0008】
【実施例】本発明に使用できるフッ素ゴムとしては、組
成が通常フッ素ゴムの一般名称で市販されているものと
同等で、より具体的には6−フッ化プロピレンの単独重
合体またはこれとフッ化ビニリデンおよび/または4−
フッ化エチレンとの共重合体が例示される。さらに必要
に応じて共重合可能な他のビニルモノマーを40モル%
まで、通常20モル%まで共重合させてもよい。他のビ
ニルモノマーとしては、たとえばエチレン、プロピレ
ン、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブ
チルビニルエーテル、フェニルビニルエーテルなどがあ
げられる。また、フッ素ゴムの架橋性基は6−フッ化プ
ロピレンの共重合によって生ずる
【0009】
【化1】
【0010】のフッ素原子であり、したがって6−フッ
化プロピレンの好ましい含有割合は5〜100重量%、
特に50〜100重量%である。アクリルゴムとの複合
体をうるために、その形状は、平均粒子径が0.1〜1
0μm、好ましくは0.2〜0.5μmの範囲の微粒子
状態で、かつ濃度が40〜80重量%、好ましくは50
〜70重量%の範囲で水中に均一に分散されたラテック
スであるのが特に好ましい。
【0011】本発明に使用できるアクリルゴムとして
は、主成分となるアクリル酸エステルと架橋成分となる
架橋性水酸基または架橋性塩素原子を有する共重合性モ
ノマーからなり、必要に応じてアクリル酸エステルと共
重合可能なビニルモノマーを加えてもよい。
【0012】主成分となるアクリル酸エステルとして
は、たとえばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸オク
チルなどのアクリル酸アルキルエステル;アクリル酸2
−メトキシエチル、アクリル酸2−エトキシエチル、ア
クリル酸2−ブトキシエチル、アクリル酸3−メトキシ
プロピルなどのアクリル酸アルコキシアルキルエステル
などが使用可能である。特にアクリル酸エチル30〜7
0モル%、アクリル酸n−ブチル50〜10モル%の割
合で併用することが耐寒性と耐油性の調整を行なううえ
で好ましい。
【0013】架橋性基となる架橋性水酸基または架橋性
塩素原子を有する共重合性モノマーとしては、架橋性水
酸基のばあいフェノール性水酸基が好ましく、架橋性塩
素原子のばあい活性塩素原子である。具体的には、o,
m,p−ヒドロキシスチレン、α−メチル−o−ヒドロ
キシスチレン、o−カビコール、p,m−ヒドロキシ安
息香酸ビニル、サリチル酸ビニル、オイゲノール、イソ
オイゲノール、p−イソプロペニルフェノール、o,
m,p−アリルフェノール、2,2−(o,m,p−ヒ
ドロキシフェニル−4−ビニルアセチル)プロパンなど
の架橋性水酸基含有モノマー;2−クロロエチルビニル
エーテル、モノクロロ酢酸ビニル、クロロメチルスチレ
ン、アリルクロライドなどの活性塩素原子含有モノマー
が使用可能である。架橋性基含有モノマーの含有量は1
〜20モル%の範囲内で、特に2〜10モル%が好まし
く、1モル%未満では加硫速度が実用に耐えられぬくら
い遅くなり、20モル%を超えると容易にスコーチし、
最終ゴム配合物の貯蔵安定性が損なわれる。
【0014】アクリル酸エステルと共重合可能なビニル
モノマーとしては、たとえばアクリロニトリル、酢酸ビ
ニル、スチレン、メタクリル酸アルキルエステル類、メ
タクリル酸アルコキシアルキルエステル類などが使用可
能である。フッ素ゴムとアクリルゴムの複合体中の各成
分の割合は、フッ素ゴム/アクリルゴム(重量比)が1
5〜85/85〜15、好ましくは65〜35/35〜
65であることが望ましい。フッ素ゴムの割合が少なく
なると熱空気老化耐久性などの物理的性能の改善が不充
分となり、アクリルゴムの割合が少なくなると加硫速度
が遅くなり、加工上実用に耐えなくなる傾向にある。
【0015】本発明のゴム組成物の特徴は、加硫剤を使
用せず、ハロゲン含有ゴムの配合に通常使用される金属
酸化物、金属水酸化物からなる受酸剤および加硫促進剤
を配合することによって、フッ素ゴムとアクリルゴムを
直接、相互加硫させることである。金属酸化物として
は、たとえば酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化カルシ
ウムなどが使用でき、金属水酸化物としては、たとえば
水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、水酸化カルシウム、
水酸化アルミニウムなどが使用可能である。
【0016】また、加硫促進剤としては、第4級アンモ
ニウム塩および第4級ホスホニウム塩が好ましく使用で
き、たとえばテトラエチルアンモニウムクロライド、テ
トラエチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアン
モニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムブロマ
イド、n−ドデシルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、n−ドデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、
オクタデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、セチ
ルジメチルアンモニウムクロライド、1,6−ジアザ−
ビシクロ(5.4.0)ウンデセン−7−セチルピリジ
ウムサルフェート、トリメチルベンジルアンモニウムベ
ンゾエートなどの第4級アンモニウム塩類;トリフェニ
ルベンジルホスホニウムクロライド、トリフェニルベン
ジルホスホニウムブロマイド、トリシクロヘキシルベン
ジルホスホニウムクロライド、トリシクロヘキシルベン
ジルホスホニウムブロマイドなどの第4級ホスホニウム
塩類をあげることができる。
【0017】本発明のフッ素ゴムとアクリルゴムの複合
体は双方のラテックスを混合後、塩析、水洗、乾燥する
ラテックス共沈法、またはフッ素ゴムラテックスをシー
ドとし、アクリルゴム成分を構成するモノマーを追加重
合させる被覆重合したラテックスを塩析、水洗、乾燥す
ることによって製造できる。
【0018】ラテックス共沈法に使用されるアクリルゴ
ムラテックスは、たとえばつぎの方法で製造されるが、
この方法のみに限られるものではない。
【0019】2リットルビーカーにアニオン性乳化剤、
ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩5.0gを
脱イオン水1250gに溶解し、それにアクリルゴム構
成モノマー混合物を総量で300gを加え、小型ホモミ
キサーを用いて乳化する。つぎに、2リットル還流冷却
管付重合容器内に、前記モノマー乳化液を投入し、窒素
気流下で70℃まで昇温する。これに過硫酸アンモニウ
ムの10%水溶液10gを添加して重合を開始させる。
重合開始後、重合容器内の温度を初期の70℃から80
℃まで上昇させ、80〜82℃の範囲で2時間、維持し
て重合反応を完結させる。
【0020】共沈法によるフッ素ゴムとアクリルゴムの
複合体は、フッ素ゴムラテックスとアクリルゴムラテッ
クスを所定の割合で混合、分散させた後、塩析剤として
食塩を用いる通常の塩析操作によって、ポリマーを凝析
させ、水洗、乾燥させて製造される。
【0021】被覆重合によるフッ素ゴムとアクリルゴム
の複合体は、つぎに示す被覆重合法によってえられるラ
テックスを、塩析剤として食塩を用いる通常の塩析操作
によって、ポリマーを凝析させ、水洗、乾燥させて製造
される。
【0022】2リットル還流冷却管付重合容器内に、ポ
リマー濃度20重量%に調整する。フッ素ゴムラテック
ス1200gを仕込み、窒素気流下で70℃まで昇温す
る。これに過硫酸アンモニウムの10%水溶液10gを
添加し、ついで所定の割合、重量によるアクリルゴム成
分を構成するモノマー混合物を、重合容器内の温度を8
0〜82℃の範囲で維持しながら3時間かけて定量的に
滴下する。滴下終了後、同温度で1時間熟成を行ない、
被覆重合ラテックスをうる。
【0023】本発明の高耐熱性ゴム組成物は、特定のフ
ッ素ゴムとアクリルゴムとの複合体、金属酸化物および
/または金属水酸化物よりなる受酸剤、第4級アンモニ
ウム塩および/または第4級ホスホニウム塩よりなる加
硫促進剤に加えて、通常のゴム配合物に添加される副資
材、すなわち、ジフェニルアミン誘導体、フェニレンジ
アミン誘導体などの老化防止剤、ステアリン酸などの加
工助剤、カーボンブラック、カオリンクレー、タルク、
ケイソウ土などの充填剤、可塑剤などを、通常、ゴム工
業で使用されるオープンミルロール、インターナルミキ
サーなどにより混練りすることによって、未加硫ゴム組
成物として調製される。
【0024】未加硫ゴム組成物を、ホットプレス、射出
成型機、スチーム缶などの通常ゴム工業に使用される加
硫機械を使用して加硫操作を行なうことにより高耐熱性
ゴムをうることができる。
【0025】つぎに本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
【0026】実施例1〜6および比較例1〜4 表1に示すフッ素ゴムとアクリルゴムの複合体をゴム成
分、受酸剤および加硫促進剤を主たる配合剤とし、下記
配合処方に基づいてその他の副資材を配合し、6インチ
テストロールを使用して本発明のゴム組成物を調製し
た。また、比較例となるアクリルゴムおよびフッ素ゴム
の組成物も下記の比較配合処方に基づいて同様に6イン
チテストロールを使用して調製した。
【0027】実施例1〜6で用いたフッ素ゴムは6−フ
ッ化プロピレンとフッ化ビニリデンと4−フッ化エチレ
ンの3元共重合体(平均粒子径0.25μm)の濃度6
0重量%のラテックス(アウジモンテ社製のテクノフロ
ンTNラテックス)である。また実施例1〜4および比
較例2〜3ではフッ素ゴムとアクリルゴムとの複合体を
前記被覆重合法により調製し、実施例5〜7および比較
例1では前記共沈法で調製した。
【0028】各々のゴム組成物を表2に示す加硫条件に
基づいてホットプレスを使用して加硫し、各加硫ゴムに
ついて、初期物性試験(JIS K6251、JIS
K6253)、空気加熱老化試験(JIS K625
7)および圧縮永久歪み試験(JIS K6262)を
行なった。結果を表2に示す。
【0029】 (実施例の配合処方) ゴム成分(表1) 100.0部 ステアリン酸 1.0部 老化防止剤(ジフェニルアミン誘導体)*1 2.0部 MTカーボンブラック(N990) 25.0部 酸化マグネシウム(受酸剤)*2 3.0部 水酸化カルシウム(受酸剤)*3 9.0部 n−ドデシルトリメチル アンモニウムブロマイド(加硫促進剤) 2.0部 (比較例4の配合処方) アクリルゴム*4 100.0部 ステアリン酸 1.0部 老化防止剤(ジフェニルアミン誘導体)*1 2.0部 HAFカーボンブラック(N550) 55.0部 微粉末硫黄*5 0.3部 ノンサールSK−1*6 0.3部 ノンサールSN−1*7 3.0部 (比較例5の配合処方) フッ素ゴム*8 100.0部 MTカーボンブラック(N990) 20.0部 酸化マグネシウム(受酸剤)*2 3.0部 水酸化カルシウム(受酸剤)*3 6.0部 [注]*1 ユニロイヤル社製 ナウガード#
445 *2 共和化学工業(株)製 キョウワマグ150 *3 近江化学工業(株)製 カルディック200
0 *4 (株)トウペ製 トアアクロンAR−
840(アクリル酸エチルとアクリル酸ブチルとアクリ
ル酸メトキシエチルの3元共重合体) *5 鶴見化学工業(株)製 325メッシュ硫黄 *6 日本油脂(株)製 脂肪族モノカルボン
酸カリウム *7 日本油脂(株)製 脂肪族モノカルボン
酸ナトリウム *8 ダイキン工業(株)製 ダイエルG−701
(6−フッ化プロピレンとフッ化ビニリデンの2元共重
合体)
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】本発明のゴム組成物によれば、高温で長
期の耐熱性および耐圧縮永久歪み性に優れた、高耐久性
ゴム成形品を与えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 5/17 C08K 5/17 5/50 5/50 C08L 33/06 C08L 33/06 (72)発明者 横谷 昌輝 大阪府堺市築港新町1丁5番地11 株式 会社トウペ 堺事業所内 (56)参考文献 特開 昭54−154446(JP,A) 特開 平7−286083(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 27/12 C08K 3/22 C08K 5/17 C08K 5/50 C08L 33/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)6−フッ化プロピレン単独重合体
    または6−フッ化プロピレンとフッ化ビニリデンおよび
    /または4−フッ化エチレンとの共重合体であるフッ素
    ゴム架橋性水酸基または架橋性塩素原子を含む架橋性
    基含有重合単位を1〜20モル%含むアクリルゴムとが
    相互分散されており、アクリルゴム/フッ素ゴムの割合
    が重量比で15〜85/85〜15であるゴム複合体、
    (B)金属酸化物および/または金属水酸化物よりなる
    受酸剤および(C)第4級アンモニウム塩および/また
    は第4級ホスホニウム塩よりなる加硫促進剤からなり、
    該複合体がフッ素ゴムラテックスとアクリルゴムラテッ
    クスをラテックス状態で混合分散させた後、塩析、凝析
    させることによってえられるものであり、かつ加硫剤を
    使用しない加硫性ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 (A)6−フッ化プロピレン単独重合体
    または6−フッ化プロピレンとフッ化ビニリデンおよび
    /または4−フッ化エチレンとの共重合体であるフッ素
    ゴムと架橋性水酸基または架橋性塩素原子を含む架橋性
    基含有重合単位を1〜20モル%含むアクリルゴムとが
    相互分散されており、アクリルゴム/フッ素ゴムの割合
    が重量比で15〜85/85〜15であるゴム複合体、
    (B)金属酸化物および/または金属水酸化物よりなる
    受酸剤および(C)第4級アンモニウム塩および/また
    は第4級ホスホニウム塩よりなる加硫促進剤からなり、
    該複合体がフッ素ゴムラテックスをシードとし、アクリ
    ルゴムを構成するモノマーをエマルジョン系で被覆重合
    させた後、塩析、凝析させることによってえられるもの
    であり、かつ加硫剤を使用しない加硫性ゴム組成物。
  3. 【請求項3】 (B)の金属酸化物および金属水酸化物
    がアルカリ土類金属の酸化物および水酸化物である請求
    項1または2記載のゴム組成物。
  4. 【請求項4】 (C)の第4級アンモニウム塩がテトラ
    アルキルアンモニウムの塩素塩または臭素塩である請求
    項1または2記載のゴム組成物。
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