JP3053772B2 - 化粧品組成物等の組成物における二つの特定の油類の組み合わせの使用および組成物 - Google Patents

化粧品組成物等の組成物における二つの特定の油類の組み合わせの使用および組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に棒状のリップ
スティックまたはメイクアップファンデーション等の、
皮膚および／または唇に適用される化粧品組成物等の組
成物、および皮膚および／または唇のケアおよび／また
はメイクアップ用の無水組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】リップスティックとメイクアップファン
デーション組成物は、通常、油類、粘性化合物およびワ
ックス等の脂肪性物質、および通常、充填剤および顔料
からなる粒子相を含む。皮膚または唇に適用した場合に
は、少なくとも部分的に、接触物、特にグラス、コッ
プ、衣類または皮膚に跡を残す限り、これらの組成物は
転写、すなわち堆積するといった欠点を備えている。そ
の結果、皮膚または唇に、メイクアップファンデーショ
ンまたはリップスティック組成物を定期的に再度塗布す
ることを要する薄膜が残る。
【０００３】さらに、衣類、特にブラウスの首に望まし
くない跡が残ることから、女性にこの種のメイクアップ
の使用を思いとどまらせる場合がある。
【０００４】これらの組成物の他の欠点は、移動の問題
である。確かに、あるファンデーション組成物は、皮膚
のしわの内部に拡散する傾向を有しており、あるリップ
スティック組成物では、唇の周りの小さいしわに移動
し、アイシャドーは、まぶたの折り畳みに拡散しがちで
あることが観察されていた。アイシャドーの場合には、
まぶたの移動によって生じた、メイクアップにおける線
についても言及されている。これらの現象の全ては、消
費者が明らかに回避したいと考えている反美的効果を生
じていた。
【０００５】数年間、多くの美容師が、“転写しない”
リップスティック、および最近ではメイクアップファン
デーション組成物に関心を持っていた。特許公開第６１
−６５８０９号公報は、炭素１〜６原子のアルキル化さ
れ懸濁された鎖またはフェニル化された鎖を含む繰り返
しケイ酸パターン（即ち三次元格子を備えた）を含む１
〜７０重量％の液体シリコーン樹脂、環状Ｓｉ-Ｏ鎖を
備え、メチルラジカルを有する１０〜９８重量％の揮発
性シリコーン油、および粉末状充填剤を含む“転写のな
い”リップスティック組成物を開示した。これらの組成
物は、転写がないことに関しては非常に十分であるが、
液状で使用が不便であり、少なくともリップスティック
の慣例的なアイデアからかけ離れている欠点を有するこ
とから、この種のリップスティックを使用する女性の数
を限ってしまっていた。さらに、シリコーン油の乾燥後
に唇に形成された薄膜は、経時的に望ましくないものに
なるといった欠点を備えていた（乾燥およびつっぱり
感、他の女性にこの種のリップスティックの使用を思い
とどまらせる）。この種の組成物によって与えられた快
適性を増すために、シリコーンを含むか否かに関わら
ず、不揮発性油を添加することができるが、この場合に
は“転写しない”という特性が失われてしまう。さら
に、これらの組成物は、乾燥するまでに長い時間を要
し、転写をなくすことは数分後になってしか現れない。
【０００６】最近、欧州特許公開第６０２９０５号公報
は、懸濁されたメチル化された鎖を含む揮発性の環状ま
たは直鎖状シリコーン、および少なくとも１２の炭素原
子を有する懸濁されたエステル化された鎖を取り込んだ
シリコーン樹脂を含む“転写しない”リップスティック
を開示した。リップスティックの薄膜は、適用時に望ま
しくないという問題、特に乾燥しすぎるという問題を備
えている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、転写または
移動することがなく、接触物を着色しない薄膜を形成
し、従来技術による“転写しない”製品の特徴と比べて
改善された化粧品特性、特に滑らかな滑り、つっぱり感
の欠如、唇の乾燥の欠如を示す、これらの欠点を改善す
るスキンケアもしくはメイクアップのための組成物、特
に無水組成物を提案する。
【０００８】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】従
って、本発明の目的は、転写および／または移動を低減
するため、および／またはこの組成物の保持力を改良す
るために、脂肪相を含有する組成物中において揮発性油
とシリコーン含有フェニル化油との組み合わせを使用す
ることである。
【０００９】本発明の他の目的は、脂肪相に、揮発性
油、シリコーン含有フェニル化油、および２０重量％未
満の不揮発性炭化水素油、少なくとも１つのワックス、
並びに粒子相を含む組成物である。
【００１０】本発明は、皮膚、半粘膜(semi-mucous mem
branes)、および／または粘膜、特にリップメイクアッ
プだけでなく、リップケア製品およびファンデーション
等のスキンメイクアップおよびケア製品に対して適用さ
れる組成物を包括する。実際に、顔用のメイクアップ製
品は、リップスティックと同様に、対象物に対する“転
写”の問題を有している。
【００１１】本発明に係る組成物は、例えばスティック
等の固体状で存在してもよい。さらに、容易に適用さ
れ、滑らかでかつ均一に広がる均質の薄膜を生じる。ま
た、形成された薄膜は、軽い質感を有し、快適性と潤い
を維持し、一日中塗布されたままの状態を維持すること
ができる。
【００１２】本発明の組成物は、環状もしくは直鎖状で
あろうと、単独もしくは混合物であろうと、炭化水素油
類またはシリコーン含有油類から選択することができる
揮発性油を含む。本明細書中の用語“揮発性油”は、皮
膚に接触して乾燥する、あらゆる油を指す。好ましく
は、油類の引火点が、これらの油類を製剤に使用するの
に十分高く、かつ、徐々に蒸発するといった所望の効果
を得るのに十分低い油類が使用できる。約４０−１００
℃の引火点を有する油類を、好ましく用いることができ
る。
【００１３】使用できる揮発性シリコーン油は、シクロ
テトラジメチルシロキサン、シクロペンタジメチルシロ
キサン、シクロヘキサジメチルシロキサン、およびメチ
ルヘキシルジメチルシロキサンを含む。揮発性炭化水素
油類の中では、イソパラフィン類が挙げられる。
【００１４】本発明に係る組成物は、組成物の全重量に
対して、８−７０重量％、好ましくは３０−６０重量％
の揮発性油類を含んでもよい。
【００１５】また、本発明に係る組成物は、少なくとも
一つのフェニル化されたシリコーン油を含む。この油
は、ポリフェニルメチルシロキサンまたはフェニルトリ
メチコーン、もしくは種々のフェニル化シリコーン油類
の混合物であってもよく、特に以下の式に対応するもの
であってもよい。
【化３】 ［式中、 − Ｒは、Ｃ１−Ｃ３０のアルキル基、アリル基、もし
くはアラルキル基である。 − ｎは、０〜１００の間の全ての数である。 − ｍは、０〜１００の間の全ての数であって、ｍ＋ｎ
の合計が１〜１００の間となるように与えられてい
る。］
【００１６】好ましくは、Ｒは、メチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、デシル基、ドデシル基も
しくはオクタデシル基、あるいはフェニル基、トリル
基、ベンジル基もしくはフェネチル基である。
【００１７】これらのフェニル化油類の中では、Wacker
社のBelsil PDM1000油、Dow Corning社のDC556とSF558
油類、Goldschmidt社のAbil AV8853油、およびRhone Po
ulenc社のSilbione 70633V30油を挙げることができる。
【００１８】本発明に係る組成物は、１−３５重量％、
好ましくは２０−３０重量％のフェニル化シリコーン油
類を含んでもよい。
【００１９】上記の油類に加えて、予想される範囲の適
用で、脂肪相が、普通に用いられる脂肪性物質を含んで
もよい。これらの物質は、油類、粘性脂肪物質類、シリ
コーンワックス類等のシリコーン含有脂肪性物質、並び
に、油類、粘性物質類、および植物ろう、鉱ろう、動物
ろう、および／または合成ろう等の非シリコーン含有脂
肪性物質を含む。
【００２０】シリコーン含有脂肪性物質は、ポリジメチ
ルシロキサン類（ＰＤＭＳ）およびアルキルジメチコー
ン類、並びに、潜在的にフッ素化された脂肪族および／
または芳香族基、もしくはヒドロキシル基、チオールお
よびアミン等の官能基によって修飾されたシリコーン類
を含む。
【００２１】非シリコーン含有脂肪性物質では、パラフ
ィン、ワセリン、ペルヒドロスクアレン、アララ油(ara
ra oil)、スウィートアーモンド油、カロフィラム油(ca
lophyllum oil)、パーム油、ヒマシ油、アボガド油、ホ
ホバ油、オリーブ油もしくは穀物胚芽油；脂肪酸のエス
テル類；アルコール類；アセチルグリセリド類；オクタ
ノアート類、デカノアート類、並びにアルコール類およ
びポリアルコール類のリシノールアート類(ricinoleate
s)；脂肪酸トリグリセリド類；グリセリド類；２５℃の
具体的な水素化油；ラノリン類；２５℃の具体的な脂肪
エステル；密ろう；カルナウバ、キャンデリラ、ウリキ
ュリー(urricury)および木ろう等の植物ろう、もしくは
コルクまたはサトウキビ繊維ろう；例えばパラフィンお
よび褐炭ろうおよびミクロクリスタリンワックスおよび
臭ろう等の鉱ろう；ポリエチレンワックスおよびフィッ
シャー-トロプシュ合成法で生成されたワックス等を含
む合成ろうを挙げることができる。
【００２２】粘稠度や質感等の所望の特性を備えた組成
物を調製するために、専門家によってなされた上記の脂
肪性物質の選択を変更することもできる。
【００２３】特に、組成物がスティック状で作製された
場合の機械的強度を確実にするために、本発明に係る組
成物は、少なくとも一つのワックス（ろう）を含んでも
よい。
【００２４】柔軟なペーストまたは型に入れて作られた
製品として存在する場合には、本発明に係る組成物は、
例えば約２〜１５重量％のより少量のワックスを含む。
【００２５】一般的に、組成物は０．５〜３０重量％の
少なくとも一つの炭化水素ワックスおよび／またはシリ
コーンワックス、好ましくは１０〜２０重量％の炭化水
素ワックスと０〜１０重量％のシリコーンワックスを含
有する。
【００２６】さらに、本発明に係る組成物の改善された
保持力並びに移動および／または転写しない性質は、組
成物が２０重量％未満の不揮発性炭化水素油、好ましく
は５重量％未満を含む場合に、実際には、不揮発性炭化
水素油類を全く含まない場合でもよいが、特に有利であ
ると立証できることがわかっている。
【００２７】本発明に係る組成物は、０〜３５重量％お
よび好ましくは５〜２５重量％の粒子相を含んでもよ
く、この相は、化粧品の分野で普通に用いられる顔料お
よび／または真珠層および／または充填剤を含んでもよ
い。
【００２８】顔料という用語は、ワックスおよび揮発性
シリコーンに不溶性で、組成物を着色および／または不
透明化する、白色または着色した鉱物または有機物の粒
子を指す。充填剤という用語は、薄片であろうと否とに
関わらず、組成物にボディーまたは剛性を付与するため
の、無色または白色の鉱物または合成粒子を指す。真珠
層という用語は、石灰に富み、貝殻の中のある軟体動物
によって産生される虹色の粒子を指す。
【００２９】顔料は、最終組成物の０〜１５重量％、好
ましくは８〜１０重量％をなす。これらは、白色または
有色の、鉱物および／または有機物であってもよい。鉱
物の顔料では、チタン、ジルコニウム、あるいはセリウ
ムの二酸化物類、並びに亜鉛、鉄、またはクロムの酸化
物およびフェリックブルー(ferric blue)を挙げること
ができる。有機顔料は、カーボンブラック、並びにバリ
ウム、ストロンチウム、カルシウムおよびアルミニウム
ラッカーを含む。
【００３０】真珠層は、組成物の０〜２０重量％、好ま
しくは約８〜１５重量％といった高い割合をなす。使用
できる真珠層は、酸化チタン、酸化鉄、天然顔料もしく
はビスマスオキシクロライドで被覆されたマイカ、並び
に有色のマイカチタニウムを含む。
【００３１】組成物の０〜３０重量％、好ましくは５〜
１５重量％をなすことのできる充填剤は、鉱物または合
成の、薄片もしくは薄片でないものとすることができ
る。タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ナイロンおよ
びポリエチレンの粉末、テフロン、デンプン、マイカチ
タニウム(micatitanium)、天然真珠層、ボロンニトラー
ト(boron nitrate)、Expancel(Nobel Industrie)、poly
trap(Dow Corning)等の微小球(microspheres)、並びに
シリコーン樹脂微小球(microballs)（例えばToshiba社
のTospearls）が挙げられる。
【００３２】組成物は、酸化防止剤、香料、精油、防腐
剤、化粧品活性成分、ビタミン、必須脂肪酸、スフィン
ゴリピド、ＤＨＡ等の自己日焼け化合物(self-tanning
compounds)、サンスクリーン、界面活性剤、脂溶性ポリ
マーであって特にポリブテン等の炭化水素ポリマー、ポ
リアルキレン、ポリアクリラート、および脂肪性物質と
適合するシリコーンポリマー等の、化粧品の分野で普通
に用いられるあらゆる添加剤をさらに含有してもよい。
これらの添加剤は、０〜１０重量％の割合で組成物中に
含まれてもよい。
【００３３】もちろん、当業者であれば、本発明に係る
組成物の有利な特徴が、考慮された添加によって変わら
ないように、あるいは実質的に変わらないように、添加
化合物および／またはその量の選択に注意するであろ
う。
【００３４】本発明に係る組成物の製造方法は、化粧品
の分野で通常に用いられている工程と何ら変わるところ
がなく、専門家に完全に知られている。これらの方法
は、好ましくは加熱後に、組成物の種々の構成要素を混
合すること、次いで所望の形を形成するように型に流し
込むことからなる。
【００３５】本発明に係る組成物は、スティック状、柔
軟あるいは成型されたペースト、もしくは油性の、潜在
的にゲル化した液体の形態をとってもよい。
【００３６】本発明に係る組成物は、化粧品、特にスキ
ンメイクアップ製品として、メイクアップファンデーシ
ョン、ブラッシャーまたはアイシャドー、あるいはリッ
プスティックの形態をとってもよい。
【００３７】化粧品活性成分を潜在的に含む無色の製品
として存在してもよい。この場合には、従来のリップス
ティックに適用されるリップケアベースまたは固定ベー
スとして用いることもできる。次いで、この固定ベース
は、リップスティック膜上に保護膜を形成し、それが転
写および移動するのを制限して、その保持力を増加す
る。
【００３８】この組成物は、皮膚科学またはスキンケア
組成物として、あるいは日焼けまたは自己日焼け組成物
として製造されてもよい。
【００３９】以下の実施例において、本発明をより詳細
に例証する。
【００４０】
【実施例】実施例１ 以下の組成を有するリップスティックを調製した： − シクロペンタジメチルシロキサン ３５ｇ − ポリフェニルメチルシロキサン ３０ｇ − シリコーンワックス １０ｇ − 炭化水素ワックス（特にポリエチレン） １０ｇ − 顔料 １０ｇ − 充填剤（特に、ナイロン粉末） ５ｇ
【００４１】揮発性油類を除く脂肪性物質を９５℃に加
熱し、混合することによって組成物を慣例的に調製し
た。次いで、顔料および充填剤を添加し、６０℃で揮発
性油類を添加した。この混合物を、Ｍｏｒｉｔｚタービ
ンを用いて、３０００ｒｅｖ．／分の速さで混合した。
次いで、この混合物を適切な型に流し込んだ。
【００４２】このようにして、良く伸び一様に適用する
ことのできる良好な質感を備えた棒状のリップスティッ
クを調製した。
【００４３】この組成物を、数人の唇の左側に適用し
た。比較として、フェニル化シリコーン油を炭化水素植
物油で置き換えた同じ組成物を唇の右側に適用した。こ
れらのリップスティックを室温で５分間乾燥させた後、
一枚の紙にそのまま移した。
【００４４】どの紙でも、従来技術の組成物で、より顕
著な量のリップスティックが残存することが観察され
た。本発明に係る組成物は、非常にわずかであり、かろ
うじて気付くことのできる跡を残した。
【００４５】実施例２ 以下の組成を有する柔軟なペーストを調製した： − シクロペンタジメチルシロキサン ４０ｇ − ポリフェニルメチルシロキサン（Dow Corning社のDC556 Fluid） ２０ｇ − シリコーンワックス １０ｇ − ポリエチレンワックス １０ｇ − 顔料 １０ｇ − 充填剤（特に、ナイロン粉末） ５ｇ
【００４６】揮発性油類を除く脂肪性物質を９５℃に加
熱し、混合することによって組成物を慣例的に調製し
た。次いで、顔料および充填剤を添加し、６０℃で揮発
性油類を添加した。この混合物を、Ｍｏｒｉｔｚタービ
ンを用いて、３０００ｒｅｖ．／分の速さで混合した。
次いで、この混合物を適切な容器に流し込んだ。このよ
うにして、良く伸び一様に適用することのできる良好な
質感を備えた柔軟なペーストを調製した。薄膜は、経時
的形成に適切であり、移動しなかった。
【００４７】以下の組成を有するリップスティック用の
固定ベースを調製した： − シクロペンタジメチルシロキサン ３５ｇ − ポリフェニルメチルシロキサン（Dow Corning社のDC556 Fluid） ３０ｇ − シリコーンワックス １０ｇ − 炭化水素ワックス（特にポリエチレンワックス） １０ｇ
【００４８】実施例１の様にして組成物を調製した。
【００４９】棒状の固定ベースが製造された。これは良
好な質感を備えており、従来のリップスティックフィル
ムに容易に適用された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ａ６１Ｋ 7/42 Ａ６１Ｋ 7/42 (56)参考文献 特開 昭52−25014（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−246312（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−121915（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−279232（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−40862（ＪＰ，Ａ) 特表 平９−511763（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61K 7/48 A61K 7/00 A61K 7/02 A61K 7/027 A61K 7/032 A61K 7/42

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ８〜７０重量％の、４０〜１００℃の引
    火点を持つ揮発性油と、２０〜３０重量％の、下記式
    （１）： 【化１】 ［式中、 − Ｒは、Ｃ１−Ｃ３０のアルキル基、アリル基、もし
    くはアラルキル基であり； − ｎは、０〜１００の間の全ての数であり； − ｍは、０〜１００の間の全ての数であって、ｍ＋ｎ
    の合計が１〜１００の間となるように与えられている］
    で表される油類及びその混合物から選択されるフェニル
    化シリコーン油との組み合わせを導入することからな
    る、２０重量％未満の不揮発性炭化水素油、少なくとも
    １つのワックス、及び顔料及び／または真珠層を含む粒
    子相を含有する、脂肪相を含む含む化粧品または皮膚科
    学組成物の転写および／または移動を低減する、及び／
    または、保持力を改善する方法。
  2. 【請求項２】 組成物に、不揮発性炭化水素油が、少な
    くとも５重量％の割合で含まれる請求項１記載の方法。
  3. 【請求項３】 揮発性油が、炭化水素油類およびシリコ
    ーン環状もしくは直鎖状油類からなる群から、単独また
    は混合物として選択される請求項１または２記載の方
    法。
  4. 【請求項４】 揮発性油が、組成物中に３０−６０重量
    ％の割合で用いられる請求項１ないし３のいずれか一項
    に記載の方法。
  5. 【請求項５】 フェニル化シリコーン油が、Ｒがメチル
    基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、デシル
    基、ドデシル基、オクタデシル基、フェニル基、トリル
    基、ベンジル基もしくはフェネチル基とされた式（１）
    に対応する油類から選択される、請求項１ないし４のい
    ずれか一項の記載の方法。
  6. 【請求項６】 ０．５〜３０重量％の炭化水素ワックス
    および／またはシリコーンワックスをさらに含有する、
    請求項１ないし５のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項７】 組成物が、３５重量％以下の粒子相を含
    む、請求項１ないし６のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項８】 組成物が、スティック状である、請求項
    １ないし７のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項９】 組成物が、ファンデーション、ブラッシ
    ャー、アイシャドー、あるいはリップスティック等のメ
    イクアップ組成物、唇のケアまたは固定ベース、スキン
    ケア製品、もしくはサンスクリーンまたは自己日焼け組
    成物として存在する、請求項１ないし８のいずれか一項
    に記載の方法。
  10. 【請求項１０】 ４０〜１００℃の引火点を持つ揮発性
    油と、下記式（１）： 【化２】 ［式中、 − Ｒは、Ｃ１−Ｃ３０のアルキル基、アリル基、もし
    くはアラルキル基であり； − ｎは、０〜１００の間の全ての数であり； − ｍは、０〜１００の間の全ての数であって、ｍ＋ｎ
    の合計が１〜１００の間となるように与えられている］
    で表される油類及びその混合物から選択されるフェニル
    化シリコーン油との組み合わせからなる、２０重量％未
    満の不揮発性炭化水素油、少なくとも１つのワックス、
    及び顔料及び／または真珠層を含む粒子相を含有する、
    脂肪相を含む化粧品または皮膚科学組成物の転写および
    ／または移動を低減するための、及び／または、保持力
    を改善するための薬剤。
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