JP3052176B2 - 扉用ラッチ - Google Patents

扉用ラッチ

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JP3052176B2
JP3052176B2 JP6114654A JP11465494A JP3052176B2 JP 3052176 B2 JP3052176 B2 JP 3052176B2 JP 6114654 A JP6114654 A JP 6114654A JP 11465494 A JP11465494 A JP 11465494A JP 3052176 B2 JP3052176 B2 JP 3052176B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、扉用ラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のラッチとしては図5
(A)(B)(C)に示した如く、ラッチ本体a、この
ラッチ本体aの前端内部に、支軸bにて矢印c、c′の
各方向へ回動自在に軸支されているラッチヘッドdと、
このラッチヘッドdに固定した軸eと、上記ラッチ本体
aに固定した軸fとに、各端部を掛止して配設したラッ
チバネgとからなり、これにより、上記ラッチヘッドd
を、同上図の(B)に示した位置から同上図(A)の矢
印c方向へ回動する開扉状態と、同上図cの矢印c′方
向へ回動する閉扉保持の状態とに振り分けて、回動付勢
するよう構成されたものが知られている。
【0003】すなわち、上記構造のラッチによるとき
は、図示しない扉が閉じられて行くと、同上図(A)の
如く、扉に取着された当該ラッチのラッチヘッドdが、
図示しないキャビネット等の側板内面から突設のストラ
イカhに突き当たり、ラッチバネgの発条力に抗して矢
印c′方向へ回動され、当該ラッチヘッドbが同上図
(B)に示した角度だけ回動される。この位置に至る
と、同上図(A)の状態にあっては、図示の方向へ働い
ていたバネ力P1 が、ラッチヘッドdの支軸bにおける
中心方向へ当該バネ力P2 が働くことになるから、当該
ラッチヘッドdの回動力、つまりラッチバネgによる回
動付勢は零となる。
【0004】上記図(B)の位置から、さらに閉扉方向
の外力が加えられると、ストライカhに押されてラッチ
ヘッドdは矢印c′方向へ回動され、同上図(C)に示
した閉扉保持の状態となり、この状態では、ラッチバネ
gによるバネP3 が、上記支軸bの中心よりも前方側へ
変向するため、当該ラッチヘッドdには、矢印c′方向
へのバネ力が付勢され、このことによって、図示しない
扉は閉じ状態に保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のラッチ
によるときは、ラッチヘッドdが、そのラッチバネgに
よって、図5(A)の扉開成位置と(C)の扉閉成位置
とに各保持される構成であるため、扉の開成状態におい
て、同上図(A)に示した位置にあるラッチヘッドd
を、いたずらや不本意に、回動してしまい、同上図
(C)に示した扉閉成位置に変移させたとすれば、当該
ラッチヘッドdはその発条力によって、当該位置に保持
されることとなる。このため、この状態のままで、閉扉
操作が行われることがあると、ストライカhがラッチヘ
ッドdの同上図(C)に示したi部分に衝当して閉扉不
能となるだけでなく、上記ストライカと激しく突き当た
った場合には、当該ラッチヘッド、ストライカを損傷し
てしまうことになる。
【0006】本発明は、上記した従来のラッチが有する
問題点に鑑みてなされたもので、ラッチヘッドを、ラッ
チバネによって、死点を基準として対称方向へ振り分け
て反転付勢する機構を用いることなく、ラッチヘッド
を、ストライカによって押圧回動される方向とは逆方向
の一方向へだけラッチバネにて回動付勢させるようにす
ると共に、当該ラッチヘッドおよびラッチ本体内に前後
方向へ摺動自在なるよう組み込んだラッチ移動体を、上
記ラッチバネにて前方へ押し出し付勢せるようにし、こ
れによってストライカにより、ラッチヘッドがバネ力に
抗して回動された位置で、その係合用凹溝に係合されて
いるストライカを、ラッチ移動体の前端に傾設した係止
面に係止するようにして、閉扉状態を保持可能とすると
共に、開扉状態においては、当該ラッチヘッドが一方向
への発条力による付勢によって、閉扉時の状態を保持で
きないよう構成し、このことで従来例の如きラッチヘッ
ド、ストライカの不本意な損傷を、確実に防止し得るよ
うにするのが、その目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、キャビネット等の開口部に開閉自在に枢
着されている扉の裏面にあって、その開放端に取着され
るラッチ本体と、当該ラッチ本体内部の前端側にあっ
て、その上下の側板部に枢軸にて、扉裏面に対し近接、
離反する方向で回動自在に軸支したラッチヘッドと、前
記ラッチ本体とラッチヘッドとの内部にあって、上下の
側板部にあって、その前端部側と後端部側に各々前後方
向へ長く形成されている各長孔に、夫々前記の枢軸と、
ラッチ本体後部に架設した第2固定ピンとを挿通して、
前後方向へ摺動自在なるよう配設したラッチ移動体と、
当該ラッチ移動体の後端部に架設した第3固定ピンと、
前記ラッチヘッドの軸支部よりも内側後端部に架設した
第1固定ピンとの間に、前記ラッチヘッドに対しては後
端側への回動力を、前記ラッチ移動体に対しては、前端
側への押出し0力を夫々付勢するラッチバネとを張設
し、前記ラッチヘッドには、その前端部にあって、前後
方向へ長く傾斜して凹設され、キャビネット等の側板内
面から突設したストライカを、係脱自在なるよう係合す
る係合用凹溝と、その内側板部における後端側にあっ
て、前記ラッチ本体の内側板部における前端に当接可能
にし、かつ当該前端に当接して前記係合用凹溝にストラ
イカが係合可能なる位置に、当該ラッチヘッドを保持自
在とした係止部とが形成され、一方、前記ラッチ移動体
には、その前端部の内側に、閉扉時にあって、前記スト
ライカと当接可能であり、かつ、当該ストライカとの当
接によって当該ラッチ移動体が、ラッチバネの発条力に
抗して後退可能なるよう、内側後端部から前端外側へ向
けて傾斜した傾斜面と、この傾斜面の前端側への突出端
から外側後端側へ向けて傾斜したストライカの係止面と
が形成され、前記ストライカを前記ラッチヘッドの係合
用凹溝と、ラッチ移動体の係止面とによって挟着保持す
るように構成したことを特徴とする扉用ラッチを提供し
ようとしている。
【0008】
【作用】開扉位置にある扉に閉じ方向の外力が加えられ
ることで、扉が閉じられて行くと、キャビネット等の側
板内面に突設のストライカと、ラッチ移動体の前端部に
あって、その内側後端側から前端側外側へ向け傾設され
た傾斜面とが突き当たり、当該扉の閉じ力によって上記
ストライカに対して上記傾斜面が滑動し、このラッチ移
動体はラッチバネによる前方への押し出し付勢力に抗し
て、スライドにより後退する。このことによって、ラッ
チヘッドの係合用凹溝における開口部下縁が、ストライ
カの前面に当接する。
【0009】さらに、扉が閉じられて行くことで、スト
ライカによってラッチ移動体は後退して行くと共に、ラ
ッチヘッドはラッチバネの発条力に抗して手前側である
外側へ押圧回動されて行き、この間に、当該係合用凹溝
内へストライカが進入係合される。上記ラッチ移動体の
前端面が、上記ストライカを乗り越えると同時に、当該
ラッチ移動体はラッチバネによって前方へ摺動され、こ
れによって、当該ラッチ移動体にあって、その前端側外
側に傾設されている係止面が、ストライカの先端面に当
接する。換言すれば、扉の開き方向に対して上記ストラ
イカの先端が、上記係止面に係止され、閉扉状態が保持
されるのである。
【0010】上記の閉扉状態においては、上述の通りス
トライカはラッチヘッドの係合用凹溝に係合されている
と共に、その先端がラッチ移動体における前端の係止面
に係止されているので、上記ラッチヘッドがラッチバネ
によって、ストライカとの係合が外れる方向へ回動付勢
されていても、上記係止面に係止のストライカを介し
て、ラッチヘッドの回動が阻止されていることから当該
ラッチ移動体はストライカと係止保持されることによっ
て、扉は閉じ位置に保持されることになる。
【0011】上記の閉扉保持状態において、扉に開き方
向の外力を加えると、ラッチ移動体の上記した係止面は
傾斜面に形成してあることから、開扉力によって上記係
止面がストライカの先端面を滑動し、ラッチ移動体はラ
ッチバネの発条力に抗して後退し、当該ラッチ先端がス
トライカを乗り越えると同時に、ラッチバネによる発条
力によって、ラッチ移動体は前進すると共に、当該ラッ
チ移動体がストライカとの係合から外されることで、ラ
ッチヘッドは前記の発条力によって内側へ向けて回動さ
れる。このことにより、その係合用凹溝とストライカと
の係合が解放され、このことによって、扉は開き力によ
って開成されることとなる。
【0012】
【実施例】本発明を図1の(A)である閉扉状態の一部
切欠横断面図、同図(B)の閉扉状態の一部切欠横断面
図、図2の分解斜視図、そして図3の平面図によって、
以下説示する。
【0013】同上図面の通り、ラッチ本体1、ラッチヘ
ッド2、ラッチ移動体3、ラッチバネ4を主要部材とし
て構成されている。上記ラッチ本体1は、取付状態にあ
って上下の側板部1a、1aと内側板部1bとにより縦
断面略コ字状にして前後方向(図1(A)(B)におい
て左右方向)へ長く形成されている。このラッチ本体1
は、図1(A)(B)に示したラッチケース5に内装す
るが、当該ラッチケース5は、これまた取付状態で上下
の側壁5a、5aと、内側壁5bと、後壁5aとによっ
て縦断面略コ字状にして、かつ前端を開口部5dとして
ある。従って、当該ラッチケース5を扉6の開放端6a
側における裏面に取着することで、これに内装のラッチ
本体1も扉6に固定されることになる。
【0014】扉6は、その横幅方向における一端(図1
(A)(B)において右端)を、キャビネット8等の一
方の側板8aにおける前縁に、ヒンジ9‥‥‥によって
枢着され、これによりキャビネット8等の前面開口部8
bが開閉自在となっている。
【0015】上記のラッチ本体1は、その内側板部1b
の前端部が切欠されることで、後に詳記するラッチヘッ
ド2の係止部2hに対するストッパ1cが上下の側板部
1a、1aの前端よりも後方内側部位に形成されてい
る。
【0016】前記ラッチヘッド2は、上下の側板部2
a、2aと内側板部2bとにより縦断面略コ字状にし
て、上記のラッチ本体1に内装され、かつ前後方向へは
短く形成されている。
【0017】また、上記ラッチヘッド2は、その上下の
側板部2a、2aの前端部に、後述するストライカ10
を、扉6の開閉によって係脱自在に係合するための係合
用凹溝2c、2cが、前端内側から、後方外側へ向け傾
斜して対設され、当該係合用凹溝2c、2cの手前側で
ある外側開口縁2dを、閉扉時において上記ストライカ
10と当接可能なるように、内側開口縁2eよりも断定
寸法だけ長く前方へ向け突設してある。さらに、上記内
側板部2bの後端部には、前記ラッチ本体1のストッパ
1cに対する係止部2hが形成されている。
【0018】次に前記ラッチ移動体3は、上下の側板部
3a、3aと内側板部3bとにより、これまた、縦断面
略コ字状にして、前後方向へ長く、かつ上記したラッチ
ヘッド2内に、前後方向へ摺動自在なるよう嵌装可能な
寸法に形成されていると共に、前端は、前側板部3cに
て閉鎖端を形成している。
【0019】また、上記ラッチ移動体3の前端部にあっ
て、その内側部には、内側後部側から前端外側へ向けて
傾斜面3dが形成され、その手前側である外側には、前
端から後端外側へ向けて傾斜することで、上記の傾斜面
3dと対称的に傾設したストライカ10に対する係止面
3eが形成されている。この結果、上記の傾斜面3dと
係止面3eとの間にあって、当該ラッチ移動体3の前端
面3fが、前方へ向けて突設されることとなる。
【0020】さらに、上記ラッチ移動体3における上下
の側板部3a、3aにあって、その前端近くの内側に
は、後述する第1固定ピン11が、前後方向へ移動自在
なるよう挿通される拡幅の長窓孔3g、3gを対設し、
外側寄りにおける前端部と後端部とには、夫々後述する
枢軸12と第2固定ピン13が、前後方向へ摺動自在に
挿通される夫々の長孔3h、3h、長孔3i、3i、が
前後方向へ長く穿設されている。
【0021】上記したラッチ本体1、ラッチヘッド2、
ラッチ移動体3は、次のようにして組み立てられること
で、当該扉用ラッチを構成することができる。先ず、上
記ラッチ移動体3の内装されたラッチヘッド2を、ラッ
チ本体1内に嵌合し、当該ラッチ本体1の上下の側板部
1a、1aにあって、その前端近くに穿設の軸孔1d、
1dのうち、何れか一方へ、枢軸12を外側から差し込
む。これにより、ラッチヘッド2の上下の側板部2a、
2aにあって、その前端よりで、かつ係合用凹溝2c、
2cの延長線上よりも外側寄りに対向するよう穿設した
軸孔2f、2fの一方と、上記ラッチ移動体3における
前端部の長孔3hとに、順次当該枢軸12を挿通した
後、さらに、他方の側板部3aにおける長孔3hそして
ラッチヘッド2、ラッチ本体1の各軸孔2f、1dに、
順次挿通して行き、その突出端を、かしめることで固定
する。
【0022】また、上記ラッチヘッド2の上下の側板部
2a、2aにあって上記した軸孔2f、2fよりも内側
後端部寄りに穿設したピン孔2g、2gには、予め第1
固定ピン11を挿通固定しておくが、当該第1固定ピン
11は、上記ラッチ移動体3の長窓孔3g、3gに挿通
される。
【0023】さらに、上記ラッチ移動体3の後端部寄り
には、その上下の側板部3a、3aに対向して、ピン孔
3j、3jを穿設し、これに第3固定ピン14を挿通固
定して、当該第3固定ピン14と、上記した第1固定ピ
ン11とに、引張りバネによるラッチバネ4の各端部を
掛装張設し、この状態にて上記のように、ラッチ本体1
の前端部にラッチヘッド2を、枢軸12により回動自在
にして、ラッチ移動体3は、前後方向へ摺動自在なるよ
う夫々組み込むのである。
【0024】最後に、ラッチ本体1の上下の側板部1
a、1aにあって、その後端部寄りに対向して穿設した
ピン孔1e、1eと、ラッチ移動体3の後端部における
長孔3i、3iとに、第2固定ピン13を挿通固定する
ことで、組み込みを完了するが、このようにして構成さ
れた当該扉用ラッチは、ラッチバネ4により、ラッチヘ
ッド2が図1(A)(B)において、時計回り方向へ回
動付勢され、一方、ラッチ移動体3は、前端側(同上図
において左方向)へ向けて押し出し付勢されることにな
る。
【0025】また、当該扉用ラッチは、図1(A)
(B)に示した如く、上記のラッチケース5に内装した
状態にて、扉6の開放端6aにおける裏面に、ビス7‥
‥‥止めにより固定される。一方、ストライカ10は、
キャビネット8等にあって、その一方の側板8cにおけ
る内面に、当該扉用ラッチと対応して取着される。尚、
図1(A)(B)において、15は扉6に固定したノブ
を示し、図2および図3において16は、当該扉用ラッ
チを電気錠とする場合のスイッチを示している。
【0026】従って、以上説示した扉用ラッチによれ
ば、扉6が閉じ方向への外力により閉じられて行くと、
図4(A)に示したように、先ずラッチ移動体3の前端
における傾斜面3dが、ストライカ10の先端に当接
し、当該ラッチ移動体3は同上図(B)に示した如く、
ラッチバネ4による発条力に抗して後退する。このこと
によって、ラッチヘッド2の係合用凹溝2c、2cにお
ける下縁2d、2dが、ストライカ10の前面に当接す
るようになる。
【0027】さらに、扉6が閉じられて行くと、ラッチ
移動体3の前端面3fがストライカ10を乗り越えるこ
とになるが、この際、ラッチヘッド2は、その上記下縁
2d、2dが、ストライカ10との当接により同上図
(B)の位置から(C)に示した如く、ラッチバネ4に
よる発条力に抗して、反時計回りの方向へ押圧回動され
ることになるから、その係合用凹溝2c、2cにストラ
イカ10が係合されるに至る。
【0028】一方、ラッチ移動体3の前端面3fがスト
ライカ10を乗り越えることで、扉6は閉扉位置まで閉
じられると同時に、ラッチ移動体3は、そのラッチバネ
4による発条力によって前方へ押し出される。これによ
って、ラッチ移動体3の前端における係止面3eが、ス
トライカ10の先端に当接するに至り、この結果、扉6
の開き方向に対してラッチ移動体3が、ストライカ10
に係止されることで、閉扉状態が保持されることとな
る。
【0029】図1(A)に示した閉扉状態においては、
ラッチヘッド2が、ラッチバネ4による発条力によって
時計回り方向へ回動付勢されていることで、その係合用
凹溝2c、2cにおける下縁2d、2dにより、ストラ
イカ10を、キャビネット8等の内側へ向けて押圧する
こととなり、この押圧力に対向する方向にて、ラッチ移
動体3の係止面3eによりストライカ10を係止するこ
とから、ラッチバネ4によるラッチヘッド2の時計回り
方向への回動が阻止されると共に、上記下縁2d、2d
と上記係止面3eとによって、ストライカ10を、その
外側と内側から挟着することとなって、当該閉扉状態が
保持されることになる。
【0030】上記の閉扉状態にあって、扉6に開き方向
の外力が加えられると、上記した閉扉時における動作と
反対の動作によって当該扉6は開かれることになるが、
開扉状態とすることで、図1(B)に示した如く、ラッ
チバネ4によってラッチヘッド2は時計回り方向へ回動
復帰され、一方ラッチ移動体3も前進復帰となることに
より、上記した閉扉の状態に保持されなくなる。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、ラッチヘッドとラッチ移動体とが、ラッチ
バネによって、開扉時の状態となる一方向へのみ付勢さ
れていることになるから、いたずらや錯誤による外力が
加えられても、ラッチヘッドが閉扉時の状態に保持され
たままとなってしまうことはなく、従って従来例の如
き、ラッチヘッドとストライカの衝突による損傷といっ
た問題を解消することができる。
【0032】また、ラッチヘッドを、開扉時にあって回
動する方向へのみ、ラッチバネにより回動付勢されるか
ら、この回動付勢力によって、閉扉状態においては、ス
トライカがラッチヘッドとラッチ移動体とにより挟着さ
れることになり、閉扉の保持についても、より安定した
確実なものとすることができる。さらに、ラッチバネの
取付けに、従来例の如き、高い取付け精度が要求される
ものではないから、組み立て作業も容易、かつ簡便とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る扉用クラッチの一実施例を示し、
(A)は使用状態における閉扉時の横断面、(B)は使
用状態の開扉時における横断面図である。
【図2】同上実施例の分解斜視図である。
【図3】同上実施例を示す平面図である。
【図4】同上実施例による扉の開閉過程を示し、(A)
は閉扉初期状態の横断面図、(B)は閉扉途上状態の横
断面図、(C)は閉扉直前状態の横断面図である。
【図5】従来の扉用ラッチを示し、(A)は開扉時状態
の横断面図、(B)は閉扉途上状態の横断面図、(C)
は閉扉時状態の横断面図である。
【符号の説明】
1 ラッチ本体 1a 上下の側板部 1b 内側板部 2b 内側板部 2 ラッチヘッド 2c 係合用凹溝 2h 係止部 3 ラッチ移動体 3d 傾斜面 3e 係止面 4 ラッチバネ 6 扉 6a 開放端 8 キャビネット 8b 開口部 8c 側板部 10 ストライカ 11 第1固定ピン 12 枢軸 13 第2固定ピン 14 第3固定ピン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネット等の開口部に開閉自在に枢
    着されている扉の裏面にあって、その開放端に取着され
    るラッチ本体と、当該ラッチ本体内部の前端側にあっ
    て、その上下の側板部に枢軸にて、扉裏面に対し近接、
    離反する方向で回動自在に軸支したラッチヘッドと、前
    記ラッチ本体とラッチヘッドとの内部にあって、上下の
    側板部にあって、その前端部側と後端部側に各々前後方
    向へ長く形成されている各長孔に、夫々前記の枢軸と、
    ラッチ本体後部に架設した第2固定ピンとを挿通して、
    前後方向へ摺動自在なるよう配設したラッチ移動体と、
    当該ラッチ移動体の後端部に架設した第3固定ピンと、
    前記ラッチヘッドの軸支部よりも内側後端部に架設した
    第1固定ピンとの間に、前記ラッチヘッドに対しては後
    端側への回動力を、前記ラッチ移動体に対しては、前端
    側への押出し力を夫々付勢するラッチバネとを張設し、
    前記ラッチヘッドには、その前端部にあって、前後方向
    へ長く傾斜して凹設され、キャビネット等の側板内面か
    ら突設したストライカを、係脱自在なるよう係合する係
    合用凹溝と、その内側板部における後端側にあって、前
    記ラッチ本体の内側板部における前端に当接可能にし
    て、かつ当該前端に当接して前記係合用凹溝にストライ
    カが係合可能なる位置に、当該ラッチヘッドを保持自在
    とした係止部とが形成され、一方、前記ラッチ移動体に
    は、その前端部の内側に、閉扉時にあって、前記ストラ
    イカと当接可能であり、かつ、当該ストライカとの当接
    によって当該ラッチ移動体が、ラッチバネの発条力に抗
    して後退可能なるよう、内側後端部から前端外側へ向け
    て傾斜した傾斜面と、この傾斜面の前端側への突出端か
    ら外側後端側へ向けて傾斜したストライカの係止面とが
    形成され、前記ストライカを前記ラッチヘッドの係合用
    凹溝と、ラッチ移動体の係止面とによって挟着保持する
    ように構成したことを特徴とする扉用ラッチ。
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