JP3114794B2 - 引き戸錠 - Google Patents
引き戸錠Info
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- JP3114794B2 JP3114794B2 JP08195002A JP19500296A JP3114794B2 JP 3114794 B2 JP3114794 B2 JP 3114794B2 JP 08195002 A JP08195002 A JP 08195002A JP 19500296 A JP19500296 A JP 19500296A JP 3114794 B2 JP3114794 B2 JP 3114794B2
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Description
じてバックセット寸法を自由に調整でき、またバックセ
ット寸法に拘束されずに各種サイズの引き戸に使用で
き、その生産性の向上と管理取り扱いの合理化を図れる
とともに、構成の簡潔化と小形軽量化、並びに施工の容
易化と使用の容易化とを図れる引き戸錠に関する。
形成され、その内部にサムターン摘み等に連係する回動
カム1を回動可能に設け、引き戸を戸当りに押し当て、
トリガーTを押し込み後、サムターン摘みを操作して鎌
2をフロント板3の前部に突出させ、これを戸当りに設
けた受座の開口部に係脱可能にしていた。
ちいちサムターン摘み等の操作を要して煩わしく、また
回動カム1とフロント板3との距離、いわゆるバックセ
ット寸法が一定のため、該寸法以上の框を備えた引き戸
に使用が制限され、各種サイズの引き戸に使用すること
ができなかった。したがって、引き戸のサイズ毎に種々
の錠前を取り揃えて置かねばならず、多機種少量生産を
招いて生産性が悪く、またそれらの管理と取り扱いが煩
雑になる等の問題があった。
題を解決し、引き戸の框寸法に応じてバックセット寸法
を自由に調整でき、またバックセット寸法に拘束されず
に各種サイズの引き戸に使用でき、その生産性の向上と
管理取り扱いの合理化を図れるとともに、その構成の簡
潔化と小形軽量化、並びに施工の容易化と自動施錠化と
を図れる引き戸錠引き戸錠を提供することを目的とす
る。
明は、錠ケースに出没可能に枢着した鎌と、戸当りに当
接可能に付勢され、かつ錠ケースに出没可能に収容した
トリガーとを備え、前記錠ケースの内部にリンクを回動
可能に枢着し、該リンクの一端に前記トリガーを枢着
し、上記リンクの他端に鎌を回動可能に連結し、前記ト
リガーの後退動に連動して鎌を前進可能にする一方、前
記鎌の後端部にセトルリンクを枢着し、該セトルリンク
を錠ケースに沿って進退動可能に設け、かつサムターン
摘みまたはドアハンドルに連係する揺動ブロックを錠ケ
ースに回動可能に設けた引き戸錠において、前記セトル
リンクに複数の係合爪を設けるとともに、前記揺動ブロ
ックをセトルリンクと平行に進退動可能に設け、かつ該
揺動ブロックに前記係合爪と係合可能な掛止爪を設け、
鎌による施錠作動をトリガーの作動に連動して自動的か
つ速やかに行なえ、従来のようなサムターン摘み等によ
る操作を不要にして、容易に使用できるとともに、バッ
クセット寸法を自由に調整可能にし、各種サイズの引き
戸の使用に応じられるようにしている。したがって、引
き戸のサイズ毎に各種の錠前を製作し取り揃える従来の
不合理を解消し、生産性の向上と管理取り扱いの合理化
を図れる。
径の中空円筒形のトリガーを出没可能に収容し、該トリ
ガーに鎌を移動可能に収容するとともに、トリガーの前
端部に鎌を出没可能な溝を設け、この種錠前の小形軽量
化とこれを埋め込む彫込み溝の小径化を図って、その施
工を容易に行なえるようにしている。請求項3の発明
は、鎌の後端部に凸部を設け、鎌の前進時、前記凸部を
リンクの枢軸に係合し、該枢軸を支点に鎌を回動可能に
して、鎌の施錠動作を促すようにしている。
係合爪との係合を解除し、セトルリンクを前進可能にす
るとともに、鎌の後退時に掛止爪と係合爪とを係合し
て、セトルリンクの後退を阻止可能にし、該リンクを単
一方向、つまり前方へ移動可能にするラチェット機構を
構成している。
スに回動可能に支持し、該ブロックと錠ケースとの間に
弾性部材を介挿し、前記ブロックを左右何れかの回動方
向に選択的に付勢して、一つの引き戸錠を自動錠または
本締錠に選択的に使用可能にしている。
れかの回動方向に付勢し、掛止爪と係合爪とを係合可能
にするとともに、該掛止爪と係合爪との係合を介して、
施錠時にセトルリンクの後退を阻止可能にし、施錠状態
を自動的にロックする確実かつ安全な自動錠としての使
用を可能にしている。請求項7の発明は、掛止爪の背面
に曲面部を設け、揺動ブロックを左右何れかの回動方向
に付勢し、前記曲面部を係合爪に係合して、セトルリン
クを進退動可能にし、施錠後サムターン摘み等の操作に
より施錠をロックする本締錠としての使用を実現可能に
している。
をロック方向へ回動し、掛止爪と係合爪との係合を介し
て、セトルリンクの後退を阻止可能にし、本締錠として
の使用を可能にしている。請求項9の発明は、揺動ブロ
ックを回動して、掛止爪と係合爪との係合を解除し、施
錠時のロック状態を解除可能にすることで、解錠状態を
速やかに形成可能にしている。
リンクの前端部を枢着し、該セトルリンクの後端部に係
合突起を設けるとともに、錠ケースの内部に揺動リンク
を設け、該揺動リンクに前記係合突起と係合可能な係止
溝を設け、従来のようなトリガーを作動させるサムター
ン摘み等を不要にし、バックセット寸法の規制を排除し
て、戸引手を引き戸錠に関係無く框の所望位置に取付け
られる。請求項11の発明は、解錠時に係合突起を係止
溝に係合し、施錠時にセトルリンクの後端部を揺動リン
クの前端部に係合可能にし、簡単な構成で施解錠作動を
実現できるようにしている。
互いに係合可能な斜状の係合面と係止面とを設け、これ
らを揺動リンクとセトルリンクの側方から係合可能に
し、相対的に移動するリンク同士の係合を簡単に実現す
るとともに、施錠時にはセトルリンクを自動的に移動可
能にしている。請求項13の発明は、揺動リンクを弾性
変位可能に設け、該揺動リンクを常時はセトルリンクと
同軸上に配置し、簡単な構成で施錠機構を実現させてい
る。請求項14の発明は、揺動リンクの少なくとも一側
に、揺動リンクに係合可能なプッシュロッドを軸方向に
移動可能に設け、施錠時にプッシュロッドを揺動リンク
に係合して該揺動リンクを弾性変位させ、揺動リンクと
セトルリンクとの係合を解除可能にし、解錠状態を速や
かに形成可能にしている。
向にガイド孔を形成し、該孔に沿って調整片を位置調整
可能に設け、該調整片の少なくとも一側にプッシュロッ
ドまたはワイヤの一端を連結し、施錠解除機構を框の所
望位置に取付けられるようにしている。
により説明すると、図1乃至図9において4は亜鉛合金
ダイカスト製の錠ケースで、前面板5と一体に成形さ
れ、その後半部底面に平坦面4aが形成され、該平坦面
4aに錠ケース4に沿って長孔状のガイド溝6が形成さ
れている。
あるピン8を介して回動可能に連結され、上記リンク7
の一端にピン9を介して、トリガー10が枢着されてい
る。前記トリガー10は有底中空の円筒状に構成され、
その外径は錠ケース4と略同径に形成されていて、これ
が錠ケース4の前部に前後動可能に収容され、前面板5
に形成した通孔11に出入り可能に挿入されている。
収容したトリガースプリング12の一端が着座し、該ス
プリング12の弾性を介してトリガー10が前方へ付勢
され、解錠時に後述するフロント板の前方へ突出可能に
されている。また、トリガー10の前端部には溝13が
形成され、該溝13に鎌14の前部の係止爪15が出入
り可能に挿入されている。
後端部に前記リンク7の他端がピン16を介して回動可
能に連結され、該ピン16にセトルリンク17の前端部
が枢着されている。
設した凸部で、前記ピン8と係合可能にされ、19は鎌
14の後端部に下向きに突設した突起で、錠ケース4の
側壁20内面を滑動可能にされている。
れ、これがピン16の動作に連動して、ガイド溝6と平
行に移動可能に支持され、その上面に多数の係合爪21
が鋸歯状に形成されている。係合爪21の所定位置に
は、後述の揺動ブロックに突設した掛止爪22が係合さ
れ、この係合下で掛止爪22は、セトルリンク17の一
方向、実施形態では前方の移動を許容している。
向きに突設され、該爪22の背面に円弧状または湾曲状
の曲面部24を設けている。揺動ブロック23は肉厚の
略直方体に形成され、その両側部に円筒状の支軸25を
突設していて、該軸25を前記ガイド溝6と、後述する
錠カバーに形成した同形のガイド溝に係入して、揺動ブ
ロック23を回動可能に支持している。
直上を挟んで二つの凹部26,27が形成され、これら
の一方と周壁20との間に弾性部材であるセットスプリ
ング28が介挿され、該スプリング28の弾性を介し
て、揺動ブロック23を時計方向または反時計方向へ回
動させ、引き戸錠を自動錠若しくは本締錠として選択的
に使用可能にしている。
6に装着時には、該スプリング28によって揺動ブロッ
ク23を図3上反時計方向へ回動させ、掛止爪22を係
合爪21に浅く係合させている。
略)に係合する施錠時には、掛止爪22と係合爪21と
の係合によって、セトルリンク17の後退を阻止し、上
記施錠状態を直ちにロックする自動錠として機能するよ
うにしている。
装着時には、該スプリング28の弾性によって揺動ブロ
ック23を図7上時計方向へ回動させ、曲面部24を係
合爪21上に係合させている。
略)に係合する施錠時には、サムターン摘みまたはドア
ハンドル(図示略)の操作によって、揺動ブロック23
を図7上反時計方向へ回動させ、掛止爪22と係合爪2
1との係合を回復させて、セトルリンク17の後退を阻
止し、上記施錠状態をロックする本締錠として機能する
ようにしている。
成した角穴で、該穴29にサムターン摘みまたはドアハ
ンドル(図示略)に連係する角芯棒(図示略)が装着さ
れ、30は前面板5に取付けたフロント板で、その中央
に通孔11と同形の通孔31が形成されている。
4を受け入れ可能なトロヨケと、係止爪15を係合可能
な開口部を有する受座(共に図示略)が取付けられてい
る。また、錠ケース4には錠カバー(図示略)が取付け
られ、該カバーにガイド溝6と同形のガイド溝が形成さ
れている。
軸方向に形成した切欠溝、33は錠ケース4の内部に設
けたバネ受で、トリガースプリング12の一端を着座可
能にしており、その内面にセトルリンク17を支持して
いる。
場合は、錠ケース4の前部にピン8を介してリンク7を
回動可能に連結し、該リンク7の一端にピン9を介して
トリガー10の後端部を回動可能に連結する。トリガー
10は通孔11,31に予め挿入され、前記リンク7の
他端にピン16を介して、トリガー10の内部に収容し
た鎌14の後端部と、セトルリンク17の前端部とを回
動可能に連結する。
3との間にトリガースプリング12を取付け、該スプリ
ング12の弾性によって、トリガー10を前方へ付勢す
るとともに、バネ受33の内側にセトルリンク17を収
容する。
バーの各ガイド溝6に挿入して、揺動ブロック23を取
付け、その凹部26,27の一方にセットスプリング2
8を挿入し、その上端を周壁20の内側に押し込む。そ
の際、引き戸錠を自動錠として使用する場合は、凹部2
6にセットスプリング28を取付け、本締錠として使用
する場合は、凹部27にセットスプリング28を取付け
る。
8を取付けると、該スプリング28の弾性によって、揺
動ブロック23が支軸25を中心に回動し、掛止爪22
が係合爪21に係合して、当該姿勢を保持する。この状
況は図3のようで、揺動ブロック23が若干右上りに取
付けられている。
取付けると、該スプリング28の弾性によって、揺動ブ
ロック23が支軸25を中心に回動し、曲面部24が係
合爪21上に係合して、当該姿勢を保持する。この状況
は図7のようで、揺動ブロック23が若干右下がりに取
付けられ、係合爪21と掛止爪22との係合が解除され
ている。
り付ける場合は、引き戸の框寸法に応じて、バックセッ
ト寸法L、つまり角穴29の中心からフロント板30ま
での距離を調整する。この調整は、角穴29に適宜な工
具を挿入し、揺動ブロック23を適宜方向へ移動するこ
とで行なう。
を適宜方向へ押し回し、これに揺動ブロック23を同動
させ、係合爪21と掛止爪22との係合を解除し、支軸
25を介し揺動ブロック23をガイド溝6に沿って移動
させ、前記寸法を調整する。本締錠使用の場合は、上記
工具を保持し、これを錠ケース4の長さ方向に引き動か
し、掛止爪22を係合爪21上に滑り動して前記寸法を
調整する。
寸法に基いて引き戸の框に取付穴を彫り込み、該穴に引
き戸錠を埋め込んで取り付ける。この場合、錠ケース4
は筒形していて、従来の箱形のものに比べて小径である
から、上記取付穴の彫り込み作業が容易になり、施工が
容易になる。
って、各種サイズの引き戸の取付けに応じられるから、
従来のようにバックセット寸法毎に種々の引き戸錠を製
作し、これを取り揃える不合理と、その管理取扱の煩雑
を解消し得る。
自動錠使用の場合、その解錠状況は図1のようである。
すなわち、トリガー10がトリガースプリング12に付
勢されてフロント板30の最前方に突出し、代わりに鎌
14とセトルリンク17とが最後方に位置して、鎌14
がトリガー10の内部に収容されている。
法L位置において、セットスプリング28により図示の
ように右上りに付勢され、その掛止爪22がセトルリン
ク17の係合爪21に係合している。
場合は、引き戸を移動して戸当りである枠体に押し当て
る。このようにすると、トリガー10がトリガースプリ
ング12の弾性に抗して後方へ押し戻され、リンク7が
ピン8を中心に図1上時計方向へ回動し、鎌14とセト
ルリンク17とが前方へ引き動かされ、係止爪21が溝
13から突出して枠体側のトロヨケ内に係入する。この
状況は図4のようである。
面に背面を押され、揺動ブロック23がトリガースプリ
ング28に抗し支軸25を中心に時計方向へ僅かに回動
して、セトルリンク17の前進を許容する。また、凸部
18がピン8に係合し、鎌14がピン8を支点にしてト
ロヨケ内を上向きに回動する。
ると、トリガー10が引き戸の内部に後退し、リンク7
が図4上時計方向へ最大角度回動して、ピン16が最前
方に位置する。このため、鎌14が更に上向きに回動
し、係止爪15がトロヨケ内で受座の開口縁部と係合可
能に位置して、施錠可能になる。
され、その係合爪21に掛止爪22が係合して、上記施
錠状態を自動的にロックする。この状況は図5のようで
ある
サムターン摘みまたはドアハンドル(図示略)を回動
し、角穴29に嵌合した角芯棒を解錠方向、つまり図5
上時計方向へ回動し、この回動状態を保持する。このよ
うにすると、揺動ブロック23が図5上時計方向へ回動
し、掛止爪22が係合爪21との係合を解除する。
ング12の弾性によって前方へ押し出され、リンク7が
ピン8を中心に図5上反時計方向へ回動して、鎌14が
下向きに回動しつつ後退し、係止爪15が受座の開口縁
部との係合を解除して解錠する。
17が後方へ押し戻され、これが原位置に復帰したとこ
ろで、サムターンまたはドアハンドルを手放す。このよ
うにすると、揺動ブロック23がトリガースプリング2
8によって回動し、掛止爪22が係合爪21に係合し
て、図1の状態を回復する。
掛止爪22を係合爪21に係合して、施錠状態を自動的
にロックすることができる。
合、その解錠状況は図6のようである。すなわち、トリ
ガー10がトリガースプリング12に付勢されてフロン
ト板30の最前方に突出し、代わりに鎌14とセトルリ
ンク17とが最後方に位置して、鎌14がトリガー10
の内部に収容されている。
法L位置において、セットスプリング28により図示の
ように右下りに付勢され、その曲面部24をセトルリン
ク17の係合爪21上に押し付けている。
場合は、引き戸を閉扉して枠体に押し当てる。このよう
にすると、トリガー10がトリガースプリング12の弾
性に抗して後方へ押し戻され、リンク7がピン8を中心
に図6上時計方向へ回動し、鎌14とセトルリンク17
とが前方へ引き動かされ、係止爪21が溝13から突出
して、枠体側のトロヨケ内に係入する。この状況は図8
のようである。
し付けられ、掛止爪22と係合爪21との係合が解除さ
れているから、セトルリンク17は自由に前進する。
ると、トリガー10が引き戸の内部に後退し、リンク7
が図8上時計方向へ最大角度回動して、ピン16が最前
方に位置し、セトルリンク17が最前方に引き出され
る。このため、鎌14が更に上向きに回動し、係止爪1
5がトロヨケ内で受座の開口縁部と係合可能に位置し
て、施錠可能になる。
はドアハンドル(図示略)を回動し、揺動ブロック23
を同動させて、掛止爪22を強引に係合爪21に係合
し、上記施錠状態をロックする。この状況は図9のよう
である。
サムターン摘みまたはドアハンドル(図示略)を回動
し、角穴29に嵌合した角芯棒を図9上時計方向へ回動
する。このようにすると、曲面部24が係合爪21上に
位置し、掛止爪22と係合爪21との係合が解除され
て、セトルリンク17の前後動が可能になる。
ング12の弾性によって前方へ押し出され、リンク7が
ピン8を中心に図9上反時計方向へ回動して、鎌14が
下向きに回動しつつ後退し、係止爪15が受座の開口縁
部との係合を解除して解錠する。
後方へ押し戻され、これが原位置に復帰したところで、
図6の状態を回復する。このように本締錠として使用す
る場合は、サムターン摘みまたはドアハンドル(図示
略)の回動操作を介して、施錠状態を確実にロックする
ことができる。
を示し、前述の構成と対応する部分には同一の符号を用
いている。このうち、図10乃至図15は本発明の第2
の実施形態を示し、この実施形態ではセトルリンク17
の後端部に係合突起34を設け、該突起34に前後方向
に傾斜するテーパ面状の係合面34aを形成し、該突起
34を揺動リンク35の側方から後述の係止溝に係合可
能にしている。
部材で構成され、その後端部を錠ケース4内に固定し
て、常時はセトルリンク17と平面的に同軸上に配置さ
れ、施錠時には揺動リンク15の前端部と突き合わせ可
能にされている。上記リンク17の前端部には係止溝3
6が下向きに切欠かれ、該溝36の前部に前記係合面3
4aと係合可能なテーパ面状の係止面36aを形成して
いる。
では両側に一対のプッシュロッド37,38が対向して
配置され、これらは引き戸39の框内部に形成した埋込
み穴40,40に摺動可能に収容されていて、その内端
部を揺動リンク35に係合可能にしている。
ッド37の段部との間には、プッシュバネ41が配置さ
れ、該バネ41の弾性を介してプッシュロッド37,3
7を外側へ付勢し、それらの外端部を埋込み穴40の開
口縁部に取付けた受金42に係合させている。
施形態に比べ、揺動ブロック23や該ブロック23に差
し込む角芯棒、およびこれらに連係するサムターンやド
アハンドルを要しないから、その分錠ケース4の内部構
造が簡潔になり、組み付けが簡単になる。
ないことで、従来のようなバックセット寸法の拘束がな
くなるから、戸引手を框の所望位置に取付けられる。ま
た、引き戸39の表面は戸引手(図示略)と受金、プッ
シュロッド37,38の外端部が表出するのみで、簡素
に構成され、サムターンやドアハンドルを装着したもの
に比べて体裁が良い。
うで、トリガー10がフロント板30の前方に突出し、
その内部に鎌14の係止爪5が引き込み、セトルリンク
17が最後方に後退していて、その係止突起34が揺動
リンク35の係止溝36に係合している。
シュロッド37,38の先端部が離間して配置され、前
記リンク35が図12のようにセトルリンク17と平面
的に同軸上に位置している。
場合は、引き戸を移動して戸当りである枠体に押し当て
る。このようにすると、トリガー10がトリガースプリ
ング12の弾性に抗して後方へ押し戻され、リンク7が
ピン8を中心に図10上時計方向へ回動し、鎌14とセ
トルリンク17とが前方へ引き動かされ、係止爪21が
溝13から突出して枠体側のトロヨケ内に係入する。
動して前方へ移動し、揺動リンク35が弾性に抗して側
方へ押圧され、これが図13の仮想線のように変位し
て、セトルリンク17の側面と係合する。また、凸部1
8がピン8に係合し、鎌14がピン8を支点にしてトロ
ヨケ内を上向きに回動する。この状況は図14のようで
ある。
ると、トリガー10が引き戸の内部に後退し、リンク7
が図14上時計方向へ最大角度回動して、ピン16が最
前方に位置する。このため、鎌14が更に上向きに回動
し、係止爪15がトロヨケ内で受座の開口縁部と係合可
能に位置して、施錠可能になる。
出され、その後端部が揺動リンク35の前端部を通過し
たところで、両リンク17,35の係合が解除され、揺
動リンク35が自身の弾性で原位置に復帰し、その前端
部がセトルリンク17の後端部に突き当たって、該リン
ク17の後退を阻止し、上記施錠状態をロックする。こ
の状況は図14のようである。
引き戸39の外側から一方のプッシュロッド、例えばプ
ッシュロッド36を内側へ押し込めば良い。このように
すると、プッシュロッド36の先端が揺動リンク35に
係合し、該リンク35が弾性に抗して板厚方向に押し曲
げられ、セトルリンク17の後端部との係合を解除す
る。
ング12の弾性によって前方へ押し出され、リンク7が
ピン8を中心に図15上反時計方向へ回動して、鎌14
が下向きに回動しつつ後退し、係止爪15が受座の開口
縁部との係合を解除して解錠する。
後方へ押し戻され、その後端部が揺動リンク35の前端
部側面と係合し、該リンク35を押し曲げつつ後退し、
係合面34aが係止面36aに導かれ、係合突起34が
係止溝36に係合したところで、揺動リンク35が原位
置に復帰し、図10の状態を回復する。
形態を示し、この実施形態は前記第2の実施形態に適用
した、セトルリンク17と揺動リンク35の他の形態を
提案している。
上昇する斜状の係合面34aを形成し、また揺動リンク
35の前端部に係止溝36を切欠き、その上部内面に先
端側へ下降する斜状の係止面36aを形成して、それら
の構成と製作の容易化を図るようにしている。
係合面積を増大し、それらの係合を安定させて、解錠時
の安定を図る一方、施錠作動時にセトルリンク17の側
方へ作用する揺動リンク35の弾性を回避し、その負担
軽減と鎌14の施錠作動の安定化を図るようにしてい
る。
態を示し、この実施形態は前記第2の実施形態に適用し
た揺動リンク35の他の形態を提案している。すなわ
ち、揺動リンク35に長孔状のガイド孔43を形成し、
該孔43にボルト・ナットで構成した調整片44を移動
調整可能に設け、該片44の一側、実施形態では両側に
操作ロッドまたはワイヤ45の一端を取付け、その他端
を引き戸39の表面に設けた操作摘み(図示略)に連結
し、解錠時に操作摘みの押し引き操作によって、揺動リ
ンク35を側方へ変位させ、セトルリンク17との係合
を解除するようにしている。
調整片44を移動調整し、各種サイズの引き戸39に対
する取付けに応じられるとともに、調整片44を前部側
へ移動することで、揺動リンク35の変位に要する操作
力を軽減し得るようにしている。
リンクに複数の係合爪を設けるとともに、前記揺動ブロ
ックをセトルリンクと平行に進退動可能に設け、かつ前
記揺動ブロックに前記係合爪と係合可能な掛止爪を設け
たから、鎌による施錠作動をトリガーの作動に連動して
自動的かつ速やかに行なえ、従来のようなサムターン摘
み等による操作を不要にして、容易に使用できるととも
に、バックセット寸法を自由に調整でき、各種サイズの
引き戸の使用に応じられる効果がある。したがって、引
き戸のサイズ毎に各種の錠前を製作し取り揃える従来の
不合理を解消し、生産性の向上と管理取り扱いの合理化
を図ることができる。請求項2の発明は、筒形の錠ケー
スに略同径の中空円筒形のトリガーを出没可能に収容
し、該トリガーに鎌を移動可能に収容するとともに、ト
リガーの前端部に鎌を出没可能な溝を設けたから、この
種錠前の小形軽量化とこれを埋め込む彫込み溝の小径化
を図れ、その施工を容易に行うことができる。
け、鎌の前進時、前記凸部をリンクの枢軸に係合し、該
枢軸を支点に鎌を回動可能にしたから、鎌の施錠動作を
促すことができる。請求項4の発明は、鎌の前進時に掛
止爪と係合爪との係合を解除し、セトルリンクを前進可
能にするとともに、鎌の後退時に掛止爪と係合爪とを係
合して、セトルリンクの後退を阻止可能にしたから、該
リンクを単一方向、つまり前方へ移動可能にするラチェ
ット機構を構成することができる。
スに回動可能に支持し、該ブロックと錠ケースとの間に
弾性部材を介挿し、前記ブロックを左右何れかの回動方
向に選択的に付勢したから、一つの引き戸錠を自動錠ま
たは本締錠に選択的に使用することができる。
れかの回動方向に付勢し、掛止爪と係合爪とを係合可能
にするとともに、該掛止爪と係合爪との係合を介して、
施錠時にセトルリンクの後退を阻止可能にしたから、施
錠状態を自動的にロックする確実かつ安全な自動錠とし
ての使用を図ることができる。請求項7の発明は、掛止
爪の背面に曲面部を設けるとともに、揺動ブロックを左
右何れかの回動方向に付勢し、前記曲面部を係合爪に係
合して、セトルリンクを進退動可能にしたから、施錠後
サムターン摘み等の操作を介してロックする、本締錠と
しての使用を図ることができる。
をロック方向へ回動し、掛止爪と係合爪との係合を介し
て、セトルリンクの後退を阻止可能にしたから、本締錠
としての使用を実現することができる。請求項9の発明
は、揺動ブロックを回動して、掛止爪と係合爪との係合
を解除し、施錠時のロック状態を解除可能にしたから、
解錠状態を速やかに形成することができる。
リンクの前端部を枢着し、該セトルリンクの後端部に係
合突起を設けるとともに、錠ケースの内部に揺動リンク
を設け、該揺動リンクに前記係合突起と係合可能な係止
溝を設けたから、トリガーを作動させる従来のサムター
ン摘みやドアハンドルが不要になり、したがって従来の
バックセット寸法の問題から解消されて、戸引手を引き
戸錠に関係無く框の所望位置に取付けることができる。
係止溝に係合し、施錠時にセトルリンクの後端部を揺動
リンクの前端部に係合可能にしたから、簡単な構成で施
解錠作動を実現することができる。請求項12の発明
は、係合突起と係止溝に互いに係合可能な斜状の係合面
と係止面とを設け、これらを揺動リンクとセトルリンク
の側方から係合可能にしたから、相対的に移動するリン
ク同士の係合を簡単に実現するとともに、施錠時にセト
ルリンクを自動的に移動させることができる。請求項1
3の発明は、揺動リンクを弾性変位可能に設け、該揺動
リンクを常時はセトルリンクと同軸上に配置したから、
簡単な構成で施錠機構を実現させることができる。
とも一側に、揺動リンクに係合可能なプッシュロッドを
軸方向に移動可能に設け、施錠時にプッシュロッドを揺
動リンクに係合して該揺動リンクを弾性変位させ、揺動
リンクとセトルリンクとの係合を解除可能にしたから、
解錠状態を速やかに形成することができる。請求項15
の発明は、揺動リンクの前後方向にガイド孔を形成し、
該孔に沿って調整片を位置調整可能に設け、該調整片の
少なくとも一側にプッシュロッドまたはワイヤの一端を
連結したから、施錠解錠機構を框の所望位置に取り付け
られる効果がある。
図で、錠カバーを開蓋し一部を断面図示している。
ある。
カバーを開蓋し一部を断面図示して施錠操作の中途状態
を示している。
カバーを開蓋し一部を断面図示して施錠時の状態を示し
ている。
図で、錠カバーを開蓋し一部を断面図示して解錠時の状
況を示している。
カバーを開蓋し一部を断面図示して施錠操作の中途状態
を示している。
カバーを開蓋し一部を断面図示して施錠時の状態を示し
ている。
カバーを開蓋し一部を断面図示して解錠時の状況を示し
ている。
ッシュロッドの取付け状況を示している。
動リンクの作動状況を示している
錠カバーを開蓋し一部を断面図示して施錠操作の中途状
態を示している。
錠カバーを開蓋し一部を断面図示して施錠時の状態を示
している。
で、セトルリンクと揺動リンクの解錠時の状況を示して
いる。
ルリンクと揺動リンクの施錠時の状況を示している。
で、セトルリンクと揺動リンクの解錠時の状況を示して
いる。
ルリンクと揺動リンクの施錠時の状況を示している。
況を示す断面図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 錠ケースに出没可能に枢着した鎌と、戸
当りに当接可能に付勢され、かつ錠ケースに出没可能に
収容したトリガーとを備え、前記錠ケースの内部にリン
クを回動可能に枢着し、該リンクの一端に前記トリガー
を枢着し、上記リンクの他端に鎌を回動可能に連結し、
前記トリガーの後退動に連動して鎌を前進可能にする一
方、前記鎌の後端部にセトルリンクを枢着し、該セトル
リンクを錠ケースに沿って進退動可能に設け、かつサム
ターン摘みまたはドアハンドルに連係する揺動ブロック
を錠ケースに回動可能に設けた引き戸錠において、前記
セトルリンクに複数の係合爪を設けるとともに、前記揺
動ブロックをセトルリンクと平行に進退動可能に設け、
かつ該揺動ブロックに前記係合爪と係合可能な掛止爪を
設けたことを特徴とする引き戸錠。 - 【請求項2】 筒形の錠ケースに略同径の中空円筒形の
トリガーを出没可能に収容し、該トリガーに鎌を移動可
能に収容するとともに、トリガーの前端部に鎌を出没可
能な溝を設けた請求項1記載の引き戸錠。 - 【請求項3】 鎌の後端部に凸部を設け、鎌の前進時、
前記凸部をリンクの枢軸に係合し、該枢軸を支点に鎌を
回動可能にした請求項1記載の引き戸錠。 - 【請求項4】 鎌の前進時に掛止爪と係合爪との係合を
解除し、セトルリンクを前進可能にするとともに、鎌の
後退時に掛止爪と係合爪とを係合して、セトルリンクの
後退を阻止可能にした請求項1記載の引き戸錠。 - 【請求項5】 揺動ブロックを錠ケースに回動可能に支
持し、該ブロックと錠ケースとの間に弾性部材を介挿
し、前記ブロックを左右何れかの回動方向に選択的に付
勢した請求項4記載の引き戸錠。 - 【請求項6】 揺動ブロックを左右何れかの回動方向に
付勢し、掛止爪と係合爪とを係合可能にするとともに、
該掛止爪と係合爪との係合を介して、施錠時にセトルリ
ンクの後退を阻止可能にした請求項5記載の引き戸錠。 - 【請求項7】 掛止爪の背面に曲面部を設け、揺動ブロ
ックを左右何れかの回動方向に付勢し、前記曲面部を係
合爪に係合して、セトルリンクを進退動可能にした請求
項6記載の引き戸錠。 - 【請求項8】 施錠時に揺動ブロックをロック方向へ回
動し、掛止爪と係 合爪との係合を介して、セトルリンク
の後退を阻止可能にした請求項7記載の引き戸錠。 - 【請求項9】 揺動ブロックを回動して、掛止爪と係合
爪との係合を解除し、施錠時のロック状態を解除可能に
した請求項6または請求項8記載の引き戸錠。 - 【請求項10】 鎌の後端部にセトルリンクの前端部を
枢着し、該セトルリンクの後端部に係合突起を設けると
ともに、錠ケースの内部に揺動リンクを設け、該揺動リ
ンクに前記係合突起と係合可能な係止溝を設けた請求項
1記載の引き戸錠。 - 【請求項11】 解錠時に係合突起を係止溝に係合し、
施錠時にセトルリンクの後端部を揺動リンクの前端部に
係合可能にした請求項10記載の引き戸錠 - 【請求項12】 係合突起と係止溝に互いに係合可能な
斜状の係合面と係止面とを設け、これらを揺動リンクと
セトルリンクの側方から係合可能にした請求項10記載
の引き戸錠。 - 【請求項13】 揺動リンクを弾性変位可能に設け、該
揺動リンクを常時はセトルリンクと同軸上に配置した請
求項10記載の引き戸錠。 - 【請求項14】 揺動リンクの少なくとも一側に、揺動
リンクに係合可能なプッシュロッドを軸方向に移動可能
に設け、施錠時にプッシュロッドを揺動リンクに係合し
て該揺動リンクを弾性変位させ、揺動リンクとセトルリ
ンクとの係合を解除可能にした請求項10記載の引き戸
錠。 - 【請求項15】 揺動リンクの前後方向にガイド孔を形
成し、該孔に沿って調整片を位置調整可能に設け、該調
整片の少なくとも一側にプッシュロッドまたはワイヤの
一端を連結した請求項10記載の引き戸錠。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08195002A JP3114794B2 (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 引き戸錠 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08195002A JP3114794B2 (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 引き戸錠 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1037556A JPH1037556A (ja) | 1998-02-10 |
JP3114794B2 true JP3114794B2 (ja) | 2000-12-04 |
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ID=16333907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08195002A Expired - Fee Related JP3114794B2 (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 引き戸錠 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3114794B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104652997B (zh) * | 2015-02-11 | 2016-07-13 | 胡海明 | 移动式安全门锁 |
CN109138615B (zh) * | 2018-11-12 | 2023-10-20 | 广东坚士制锁有限公司 | 一种薄型移门锁锁利组件 |
-
1996
- 1996-07-24 JP JP08195002A patent/JP3114794B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1037556A (ja) | 1998-02-10 |
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