JP3051861U - ダンパユニット付き空調用ダクト装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設の空調用ダクトにダンパユニットを容易
に取り付ける。 【解決手段】 空調用ダクト１は、断面視で四角形のダ
クト壁２を備え、そのダクト壁２の右側壁２ａに四角形
の開口３を形成する。ダンパユニット５は、断面視で四
角形のケーシング６を備え、そのケーシング６の両端部
分の外周面の全周にわたってガスケット１０・１１を取
り付ける。上記のダクト１に上記ダンパユニット５を取
り付けるときには、前記の開口３からダクト流路４内に
ダンパユニット５を挿入して、そのダンパユニット５の
ダンパ流路７をダクト流路４に連通させると共に、上記
ケーシング６を前記ガスケット１０・１１を介して前記
のダクト壁２に気密状に装着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、ダンパユニット付き空調用ダクト装置に関し、より具体的にいえ ば、既設のダクトにダンパユニットを取り付けるのに好適な技術である。

【０００２】

【従来の技術】

空調システムにおいては、既設の空調用ダクトの途中部に、防火目的等のため にダンパユニットを装着する場合がある。 この場合、従来では、ダクトの長手方向の途中部分を所定長さだけ切取って、 その切取り部分にダンパユニットを挿入し、そのダンパユニットの両端のフラン ジを上記ダクトの切断端部にフランジ接合していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の従来技術では、工事現場でダクトの切断端部にフランジを取り付ける必 要があるので、そのフランジの取り付けに手間がかかる。また、比較的に重量物 であるダンパユニットを支持するため、吊り金具等の支持具を設ける必要がある ので、その支持具の取り付けにも手間がかかる。 本考案の目的は、上記の従来技術の問題点を解消することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の目的を達成するため、例えば図１に示すように、ダンパユニ ット付き空調用ダクト装置を次のように構成した。 空調用ダクト１のダクト壁２にダンパ挿入用の開口３を形成し、その開口３か らダクト流路４内にダンパユニット５のケーシング６を挿入して、そのケーシン グ６内のダンパ流路７を上記のダクト流路４に連通させると共に、上記ケーシン グ６を上記のダクト壁２に気密状に装着したものである。

【０００５】 なお、上記の構成においては、断面視で四角形に形成された前記のダクト壁２ の一側壁２ａに前記のダンパ挿入用の開口３を形成して、前記ケーシング６を断 面視で四角形に形成することが好ましい。

【０００６】 さらに、上記の各構成においては、前記のケーシング６の両端部分の外周面の 全周にわたってガスケット１０・１１を取り付け、上記ガスケット１０・１１の うちの前記の開口３に対面するガスケット部分１０ａ・１１ａをカバー板１５・ １６によって気密状に覆うことが好ましい。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は、ダクト壁に形成した開口からダクト流路内にダンパユニットのケー シングを挿入することにより、そのダンパユニットを空調用ダクトに取り付ける ことができる。 このため、従来技術とは異なり、工事現場でダクトにフランジを取り付けると いう煩雑な作業を行う必要がなくなる。しかも、上記のダクト壁によってダンパ ユニットを支持できるので、そのダンパユニットを支持するための専用支持具を 設ける必要もなくなる。 以上により、既設の空調用ダクトにダンパユニットを容易に取り付けることが 可能となった。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施形態を図１によって説明する。図１(Ａ)は、空調用ダク ト装置の組立て前の展開斜視図である。図１(Ｂ)は、上記のダクト装置の組立て 状態の斜視図である。

【０００９】 空調用ダクト１は、断面視で四角形に形成されたダクト壁２を備える。そのダ クト壁２の右側壁２ａにダンパ挿入用の開口３が設けられる。その開口３は断面 視で四角形に形状されている。符号４は、上記ダンパ壁２内に形成されるダクト 流路である。 ダンパユニット５は、断面視で四角形のケーシング６と、そのケーシング６内 のダンパ流路７に設けたダンパ羽根(図示せず)とを備える。符号８は、モータ等 の駆動機構である。上記ケーシング６の両端部分の外周面の全周にわたってガス ケット１０・１１が取り付けられる。

【００１０】 上記の空調用ダクト１に上記ダンパユニット５を取り付けるときには、前記の 開口３からダクト流路４内にダンパユニット５を挿入する。すると、そのダンパ ユニット５のダンパ流路７が前記ダクト流路４に連通されると共に、前記ガスケ ット１０・１１が前記ダクト壁２の左側壁２ｂ・上側壁２ｃ・下側壁２ｄに気密 状に接当される。この状態で、上記の各壁２ｂ・２ｃ・２ｄと前記ケーシング６ とが複数のビス１３によって外側から接合される。

【００１１】 また、上記の各ガスケット１０・１１のうちの前記の開口３に対面するガスケ ット部分(ここでは右側部分)１０ａ・１１ａがカバー板１５・１６によって気密 状に覆われる。即ち、各カバー板１５・１６が、複数のビス１７によってダクト 壁２の右側壁２ａと前記ケーシング６とに接合される。 以上により、上記のダンパユニット５のケーシング６が前記ガスケット１０・ １１を介して前記ダクト壁２に確実かつ十分に気密状に装着される。

【００１２】 上記の実施形態は次のように変更可能である。 前記の開口３は、前記ダクト壁２の上下左右の四側壁のうちのいずれかに形成 すればよく、右側壁２ａに代えて、左側壁２ｂ・上側壁２ｃ・下側壁２ｄであっ てもよい。 上記ダクト壁２の断面形状は、例示した四角形の場合には開口３による強度低 下が少なくて本考案の実施に好適であるが、これに代えて、その断面形状が円形 または楕円形であってもよい。この場合、前記ケーシング６の断面形状も、四角 形に代えて、円形または楕円形に造られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態を示している。図１(Ａ)
は、空調用ダクト装置の組立て前の展開斜視図である。
図１(Ｂ)は、上記のダクト装置の組立て状態の斜視図で
ある。

【符号の説明】

１…空調用ダクト、２…ダクト壁、２ａ…一側壁(右側
壁)、３…開口、４…ダクト流路、５…ダンパユニッ
ト、６…ケーシング、７…ダンパ流路、１０・１１…ガ
スケット、１０ａ・１１ａ…ガスケット部分(右側部
分)、１５・１６…カバー板。

フロントページの続き (72)考案者 大槻 馨 大阪市中央区平野町４丁目１番２号大阪瓦 斯株式会社内 (72)考案者 福島 義之 大阪市北区南森町１丁目４番５号新晃工業 株式会社内 (72)考案者 小田 順児 大阪市北区南森町１丁目４番５号新晃工業 株式会社内 (72)考案者 淡田 完司 大阪市北区南森町１丁目４番５号新晃工業 株式会社内

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 空調用ダクト(１)のダクト壁(２)にダン
   パ挿入用の開口(３)を形成し、その開口(３)からダクト
   流路(４)内にダンパユニット(５)のケーシング(６)を挿
   入して、そのケーシング(６)内のダンパ流路(７)を上記
   のダクト流路(４)に連通させると共に、上記ケーシング
   (６)を上記のダクト壁(２)に気密状に装着した、ことを
   特徴とするダンパユニット付き空調用ダクト装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載したダンパユニット付き
   空調用ダクト装置において、 断面視で四角形に形成された前記のダクト壁(２)の一側
   壁(２ａ)に前記のダンパ挿入用の開口(３)を形成して、
   前記ケーシング(６)を断面視で四角形に形成した、こと
   を特徴とするダンパユニット付き空調用ダクト装置。
3. 【請求項３】 請求項１に記載したダンパユニット付き
   空調用ダクト装置において、 前記のケーシング(６)の両端部分の外周面の全周にわた
   ってガスケット(１０)(１１)を取り付け、上記ガスケッ
   ト(１０)(１１)のうちの前記の開口(３)に対面するガス
   ケット部分(１０ａ)(１１ａ)をカバー板(１５)(１６)に
   よって気密状に覆った、ことを特徴とするダンパユニッ
   ト付き空調用ダクト装置。
4. 【請求項４】 請求項２に記載したダンパユニット付き
   空調用ダクト装置において、 前記のケーシング(６)の両端部分の外周面の全周にわた
   ってガスケット(１０)(１１)を取り付け、上記ガスケッ
   ト(１０)(１１)のうちの前記の開口(３)に対面するガス
   ケット部分(１０ａ)(１１ａ)をカバー板(１５)(１６)に
   よって気密状に覆った、ことを特徴とするダンパユニッ
   ト付き空調用ダクト装置。