JP2003108148A - 発電装置及び発電装置の内部に発生する音の吸音方法 - Google Patents

発電装置及び発電装置の内部に発生する音の吸音方法

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JP2003108148A
JP2003108148A JP2001298447A JP2001298447A JP2003108148A JP 2003108148 A JP2003108148 A JP 2003108148A JP 2001298447 A JP2001298447 A JP 2001298447A JP 2001298447 A JP2001298447 A JP 2001298447A JP 2003108148 A JP2003108148 A JP 2003108148A
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sound absorbing
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resonance sound
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Takeomi Wasano
武臣 和佐野
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Eico Systems Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小さい振動数の音も簡単に吸音できる発電装置
及び発電装置の吸音方法を提供する。 【解決手段】発電装置Dは外装体1を備えている。外装
体1の内部には、発電機2と、内燃機関であるエンジン
3と、エンジン3を冷却するためのラジエター4と、消
音装置5と、外装体1の内部に響く特定の振動数の音を
共振現象により吸音する共振吸音部6が備えてある。共
振吸音部6は、外装体1の内部の角部に共振吸音部材6
0を設けて形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発電装置及び発電装
置の内部に発生する音の吸音方法に関する。更に詳しく
は、外装体の内部に発生する音のうち特定の振動数の音
を共振(共鳴)現象により吸音するものに関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】例えば、大型のショッピング
センターや病院等では、自家発電を行うために発電装置
を備えているところがある。このような発電装置は、外
気が通気可能な外装体の内部に発電機と内燃機関(エン
ジン)を備えて構成してあるものが一般的であり、運転
に際しては相当な騒音が発生する。
【0003】騒音となる音には、内燃機関の運転音、フ
ァンが回転するときの音、空気が外装体の内部を通気す
る音等がある。これらの音には、振動数の小さいものか
ら大きいものまで、多岐にわたる振動数のものが含まれ
ている。
【0004】このうち約1000Hz以上の大きな振動
数の音は、ガラス繊維やフェルト等の吸音材を用いるこ
とよって、比較的簡単に吸音可能である。しかし、約5
00Hz以下の小さな振動数の音は、上記した吸音材で
は吸音が困難である。この値の振動数は、いわゆる低音
であり、響き易く耳障りである。
【0005】そのため、小さな振動数の音に対しては、
別の騒音対策が図られている。現状では、発電装置の周
りにコンクリートの壁を設けて音が外部に洩れないよう
に囲んでしまう方法が採用されている。
【0006】しかし、この方法では、コンクリート壁の
形成に多大なコストと手間がかかってしまう。そのため
従来から、コンクリート壁を設けずとも小さい振動数の
音の吸音ができる発電装置の開発が切望されていた。
【0007】本発明者は、上記した課題を解決すべく、
鋭意研究を重ねていた。そして、音の吸音効果を有する
ものとして、共振現象により音を吸音する共振器がある
ことを知見した。
【0008】共振器は、所定の振動数の音を共振現象に
より吸音するものである。共振器が吸音することのでき
る振動数は、音速、共振器を構成する中空部の容積、孔
の全面積、共振器を構成する部材の板厚等の事項が関係
している。次式によってこれらの事項から共振器で吸音
できる振動数が導出できる。
【0009】
【数1】
【0010】(実際には、孔から出た部分の空気は、孔
の影響を受けて振動しているので補正する必要がある。
次式より求めたt’を上記式のtに代入する)。
【0011】
【数2】
【0012】本発明者は、共振器を発電装置の内部に設
ければ、今までコンクリート壁以外では防音することが
できなかった、発電装置の内部に発生する小さい振動数
の音の吸音も図られるのではないかとの着想を得た。本
発明は、当該着想を基に更に研究を重ねた結果、完成し
たものである。
【0013】(目 的)本発明の目的は、小さい振動数
の音も簡単に吸音できる発電装置及び発電装置の吸音方
法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、内部に空気が通気可能な外装体を備え、当
該外装体の内部には少なくとも発電機を動かすための内
燃機関が設けてある発電装置であって、上記外装体の内
部に、当該外装体の内部に発生する音のうち特定の振動
数の音を共振現象により吸音する共振吸音部が備えてあ
ることを特徴とする、発電装置である。
【0015】第2の発明にあっては、共振吸音部が、外
装体の内部を通気する空気の流れを妨げないまたは実質
的に妨げない箇所に設けてあることを特徴とする、第1
の発明に係る発電装置である。
【0016】第3の発明にあっては、共振吸音部が、外
装体の内部の角部に設けてあることを特徴とする、第1
または第2の発明に係る発電装置である。
【0017】第4の発明にあっては、共振吸音部が、共
振吸音部材と、外装体の内壁を含んで形成してあること
を特徴とする、第1,第2または第3の発明に係る発電
装置である。
【0018】第5の発明にあっては、共振吸音部が、5
00Hz以下の振動数の音が吸音されるように設定して
あることを特徴とする、第1,第2,第3または第4の
発明に係る発電装置である。
【0019】第6の発明にあっては、内部に空気が通気
可能な外装体を備え、当該外装体の内部には少なくとも
発電機を動かすための内燃機関が設けてある発電装置に
おいて、上記外装体の内部に発生する音のうち特定の振
動数の音を共振現象により吸音することを特徴とする、
発電装置の内部に発生する音の吸音方法である。
【0020】本発明でいう「共振吸音部」とい用語は、
中空部を有しており、共振現象を利用して任意の振動数
(周波数)の音が吸音できるものを示す概念として使用
している。共振吸音部では、振動数の小さいものから大
きいものまで、設定により任意の振動数の音が吸音可能
である。
【0021】本発明でいう「外装体の内部で発生する
音」としては、例えば、内燃機関によって生じる音、フ
ァン等が回転するときに生じる音、空気が外装体の内部
を通気する音、発電機の作動音、消音装置(マフラ)か
ら洩れた排気音等を挙げることができる。しかし、これ
に限定するものではない。
【0022】(作 用)本発明に係る発電装置によれ
ば、外装体の内部に備えてある共振吸音部により、当該
外装体の内部で発生する音のうち特定の振動数の音が吸
音される。
【0023】共振吸音部が、外装体の内部を通気する空
気の流れを妨げないまたは実質的に妨げないように設け
てあるものや、外装体の内部の角部に設けてあるもの
は、共振吸音部を設けても通気する空気の流量が変化し
ない。これにより例えば、ラジエターの冷却効率が低下
するようなことがない。
【0024】共振吸音部が、共振吸音手段と、外装体の
内壁を含んで形成してあるものは、共振吸音部が簡単に
形成でき、また、共振吸音部を構成するための材料も少
なくて済む。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る発電装置の
一実施の形態を示す正面視概略説明図、図2は図1に示
す発電装置の左側面視概略説明図、図3は図2に示すA
−A断面概略説明図、図4は共振吸音部を示す斜視説明
図である。図5は共振吸音部を形成する共振吸音部材を
示す正面図、図6は図5に示す共振吸音部材の左側面図
である。
【0026】符号Dは発電装置を示している。発電装置
Dは、各種機器を内部に据え付けるための外装体1を備
えている。外装体1の内部には、発電機2と、内燃機関
であるエンジン3と、エンジン3を冷却するためのラジ
エター4と、排気ガスに含まれる汚染物質を吸着し、か
つ排気音を吸音する消音装置5と、外装体1の内部に響
く特定の振動数の音を吸音する共振吸音部6が備えてあ
る。なお、便宜上、文中で記載した方向を示す用語(正
面、背面、天面、底面、右、左等)は、図1及び図3に
おける当該方向を示すものとする。また、発電装置Dの
内部には、上記した機器以外に、これら機器を制御する
制御盤、配線や配管等も設けられるが、ここでは説明及
び図示を省略している。
【0027】図1及び図3を参照する。外装体1は、外
装体本体10と通気体11を備えている。外装体本体1
0及び通気体11の内部は、共に空間部になっている。
外装体本体10の内部には仕切板12が設けてある。仕
切板12によって空間部は、第1通気室15と第2通気
室16に分けられている。第1通気室15と第2通気室
16は、第1通気室15の右側に形成された開口部10
6を通じて通気可能である。
【0028】第1通気室15を形成する外装体本体10
の正面板100と背面板101の左上部には、外部と通
ずる開口部104,105が対向させて形成してある。
開口部104,105は、天面板103との間に所要幅
の正面板100と背面板101が設けられるように、外
装体本体10の天面板103からやや下方に離して形成
してある。
【0029】開口部104,105には、下方が開口し
た箱状の吸入カバー13が、この開口部104,105
を覆うように正面板100と背面板101から外方に突
出させて設けてある。この吸入カバー13によって外装
体本体10内への雨の侵入が防止される。開口部10
4,105には、外部から異物が外装体1内に入らない
ようにエキスパンドメタルM1が張設してある。また、
外装体本体10の左側面板102の所要高さの位置に
は、段部を設けて下方が外部と通ずる開口部107が形
成してある。開口部107には、エキスパンドメタルM
2が張設してある。
【0030】開口部104,105の上部にあたる正面
板100と背面板101の内壁には、後述する共振吸音
部材60を取り付けるための長尺状の取着部材108a
が、開口部104,105の上縁部と略平行に設けてあ
る(図4参照)。また、天面板103の正面板100と
背面板101寄りの内壁にも、上記した取着部材108
aと略平行に取着部材108bが設けてある。取着部材
108a,108bは、断面略「コ」字状を有してお
り、対向する一方の面の外面を壁部に当接させて溶着し
てある。取着部材108a,108bの対向する他方の
面には、貫通孔(図では見えない)が所要間隔を設けて
複数形成してある。取着部材108a,108bは、長
さ方向の両端が左側面板102の内壁と仕切板12に当
ててある。なお、本実施の形態で示す取着部材108
a,108bは、対向する面の間の距離が略50mmに
設定してある。また、取着部材108a,108bは、
外装体本体10を補強する補強部材としての機能も兼ね
ている。
【0031】第1通気室15には、発電機2と、エンジ
ン3と、ラジエター4が左側から右側にかけて順に並べ
て据え付けてある。ラジエター4は、開口部106と向
き合って設けてある。また、エンジン3の右側にはファ
ン30が設けてある。ファン30が回転することによっ
て、空気がラジエター4の隙間を通り抜けて開口部10
6から第2通気室16に送られ、開口部104,10
5,107からは外部の空気が第1通気室15内に吸い
込まれる。
【0032】第1機器室Aの開口部104,105上部
には、共振吸音部材60を設けて共振吸音部6が二箇所
に形成してある。本実施の形態において共振吸音部6
は、共振現象により外装体1の内部に生じる音のうち約
250〜500Hzの音が吸音できるように設定してあ
る。
【0033】共振吸音部材60は、板厚3.2mm、幅
262mm、長さ1150mmの長方形状の金属(鉄)
製の板状体を使用している。共振吸音部材60は、この
板状体の長さ方向に沿う両側を端部から25ミリの位置
から全長にわたり内方に、内側の角度が約135°の角
度になるように折り曲げて取着部601を形成し、取着
部601に取着するための貫通孔602を所要間隔で6
箇所に設け、更に、折り曲げていない平面部に直径16
mmの貫通した孔600を50mm間隔で幅方向に3
列、長さ方向に21列、合計63個設けてつくられてい
る。共振吸音部材60には錆防止のために全体に亜鉛メ
ッキが施してある。
【0034】共振吸音部材60は、各取着部601を取
着部材108aと取着部材108bの対向する他方の面
の外面上に架け渡して載せ、ボルト603を貫通孔60
2と取着部材108a,108bの貫通孔に通して、突
出した部分にナット(図では見えない)を螺合すること
で設けてある。共振吸音部材60の長さ方向の両端は、
左側面板102と仕切板12に当ててあり、内部に閉塞
された中空部が形成されるようにしてある。
【0035】共振吸音部6は、上記したように共振吸音
部材60を取着部材108aと取着部材108bに設け
ることで、第1機器室Aの角部に形成してある。共振吸
音部6が備える中空部は、正面板100(または背面板
101)、天面板103、左側面板102及び仕切板1
2等の内壁を利用してつくられており、約0.037m
の容積を有している。
【0036】第2機器室Bには、消音装置5が据え付け
てある。消音装置5には、エンジン3から排出される燃
焼済みの排気ガスが送られる。この排気ガスは、仕切板
12を貫通して設けてある排気管31を通って消音装置
5に送られ、消音装置5の右側から垂直方向に立てて設
けてある排気塔50から外部に放出される。排気塔50
は外装体本体10の天面板103を貫通して設けてあ
る。
【0037】開口部106を通って第2機器室に送られ
た空気は、消音装置5の周りを通気して、天面板103
の左側に形成してある開口部109から通気体11に送
られる。
【0038】通気体11は、天面板113の右側と底面
板114の左側に開口部115,116を備えている。
通気体11は外装体本体10の上部に、開口部116が
外装体本体10の開口部109と対応するように設けて
ある。開口部115には、外部から異物が外装体1内に
入らないようにするためのエキスパンドメタルM3が張
設してある。
【0039】通気体11の左上部側の正面板110と背
面板111の内壁には、上記した取着部材108aが水
平方向に延びて設けてある。また、天面板113の正面
板110と背面板111寄りの内壁にも、取着部材10
8aと略平行に取着部材108bが設けてある。取着部
材108a,108bは、長さ方向の一端が左側面板1
12に当ててある。
【0040】取着部材108aと取着部材108bに
は、共振吸音部材60が設けてある。共振吸音部材60
の一端は左側面板112に当ててあり、他端には閉塞板
117が設けてある。こうして第2機器室Bの角部に
も、中空部を備える共振吸音部6が形成してある。
【0041】(作 用)図1ないし図6を参照して、本
実施の形態で示す発電装置Dの作用を説明する。発電装
置D内において空気は、次のように流れる。発電装置D
のエンジン3を作動させてファン30を回転させる。フ
ァン30は開口部106に空気を送る方向に回転する。
ファン30を回転させることにより、第1機器室A内の
空気がラジエター4の隙間を通り抜け、開口部106を
通って第2機器室Bに送られる。これにより開口部10
4、105、107から外部の空気が第1機器室A内に
吸い込まれる。なお、エンジン3の燃焼用空気は、第1
機器室Aのものが使用される。
【0042】第2機器室Bに送られた空気は、消音装置
5の周りを通り、仕切板12により案内されて開口部1
09,116を通って通気体11に送られる。通気体1
1に送られた空気は、開口部115を通って外部に排出
される。このように第1機器室A、第2機器室B及び通
気体11の内部は、空気を通すための通気路でもある。
【0043】発電装置Dの通気路には、エンジン3によ
る機械的な音や爆発音、ファン30が回転するときの
音、発電機2の作動音、内部を循環する空気の音、消音
装置5から洩れた排気音等が騒音として響いている。こ
れらの音には、振動数の小さいものから大きいものま
で、多岐にわたる振動数のものが含まれている。
【0044】発電装置Dの内部には共振吸音部6が設け
てあるので、通気路に響く騒音のうち約250〜500
Hzの低い音は、この共振吸音部6が共振現象をおこす
ことによって吸音される。
【0045】このように発電装置Dでは、共振吸音部6
で250〜500Hzの低い音が吸音できるので、従来
のように発電装置Dをコンクリートの壁で囲む作業が不
要である。つまり、発電装置Dによれば、多大なコスト
と手間をかけずに小さい振動数の音が吸音できる。
【0046】共振吸音部6は、共振吸音部材60を取着
部材108aと取着部材108bの対向する他方の面の
外面上に架け渡して載せて、内部の角部に形成してある
ので、通気路を通気する空気の流れを妨げない。従っ
て、共振吸音部6を設けても通気する空気の流量は変化
しない。これにより例えば、ラジエター4の冷却効率が
低下するようなことがない。
【0047】共振吸音部6は、共振吸音部材60だけで
なく、外装体本体10の正面板100(または背面板1
01)、天面板103、左側面板102、仕切板12
や、通気体11の正面板110(または背面板11
1)、天面板113、左側面板112等の内壁を利用し
て中空部が形成してあるので、共振吸音部6をつくるた
めの材料が少なくて済む。しかし、共振吸音部は、この
ようにして形成したものに限定するものではなく、例え
ば、予め内部に中空部を有するように形成してある共振
吸音部材を設けて形成することもできる。
【0048】共振吸音部材60は、ボルト603により
固着してあるので、例えば、破損したり老朽化した場合
に、取り外して簡単に取り替えが可能である。また、取
り外して他の振動数の音が吸音できるように設定してあ
る共振吸音部材と付け替えることができる。このように
して共振吸音部は、吸音する振動数を変えることも可能
である。
【0049】なお、本実施の形態で示す発電装置Dに、
大きな振動数の音の騒音対策を図るために吸音材(ガラ
ス繊維やフェルト等)を設けても良いことはいうまでも
ない。
【0050】共振吸音部材は本実施の形態で示すものに
限定するものではなく、共振現象により音が吸音できれ
ば、板厚、形状、孔の大きさや数、中空部の容積等は限
定しない。例えば形状は、中空部の容積が、略立方体形
状、略直方体形状等を有するように形成することもでき
る。また。共振吸音部材の材料も限定するものではな
く、例えば、合成樹脂でも良い。
【0051】本実施の形態で取着部材は、断面略「コ」
字状を有するものを示したが、取着部材は共振吸音部材
が取り付けることができれば良く、形状は特に限定する
ものではない。
【0052】本実施の形態で共振吸音部材60は、取着
部601をそれぞれ取着部材108a,108bに取り
付けて設けたが、共振吸音部材60の取り付けはこれに
限定するものでなく、例えば、取着部材を設けずに、直
接、正面板、背面板、天面板等の内壁に取り付けること
もできる。更に、共振吸音部を設ける位置も上記した箇
所に限定しない(角部以外の箇所にも設けることができ
る)。
【0053】本実施の形態では、約250〜500Hz
の音が吸音できる共振吸音部を示したが、共振吸音部が
吸音する振動数もこれに限定するものではなく、共振吸
音部の形状等を変えて任意に設定可能である。
【0054】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまでも説明上のものであって、なんら限定的なもので
はなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等
価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の
技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるとい
うことは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る発電装置によれば、外装体の内部で
発生する音のうち特定の振動数の音が共振現象により吸
音できる。従って、例えば、共振吸音部が500Hz以
下の振動数の音を吸音するように設定した場合では、従
来のように発電装置をコンクリートの壁で囲む必要がな
くなる。つまり、本発明に係る発電装置によれば、小さ
い振動数の音の吸音が、多大なコストと手間をかけない
でできる。
【0056】(b)共振吸音部が、外装体の内部を通気
する空気の流れを妨げないまたは実質的に妨げないよう
に設けてあるものや、外装体の内部の角部に設けてある
ものは、共振吸音部を設けても通気する空気の流量は変
化しない。これにより例えば、ラジエターの冷却効率が
低下するようなことがない。
【0057】(c)共振吸音部が、共振吸音手段と、外
装体の内壁を含んで形成してあるものは、共振吸音部が
簡単に形成でき、また、共振吸音部を構成するための材
料も少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発電装置の一実施の形態を示す正
面視概略説明図。
【図2】図1に示す発電装置の左側面視概略説明図。
【図3】図2に示すA−A断面概略説明図。
【図4】共振吸音部を形成する共振吸音部材が内部に取
り付けてある状態を示す斜視説明図。
【図5】共振吸音部材の正面図。
【図6】共振吸音部材の左側面図。
【符号の説明】
D 発電装置 A 第1機器室 B 第2機器室 M1,M2,M3 エキスパンドメタル 1 外装体 10 外装体本体 100 正面板 101 背面板 102 左側面板 103 天面板 104 開口部 105 開口部 106 開口部 107 開口部 108a,108b 取着部材 109 開口部 11 通気体 110 正面板 111 背面板 112 左側面板 113 天面板 114 底面板 115 開口部 116 開口部 117 閉塞板 13 吸入カバー 2 発電機 3 エンジン 30 ファン 31 排気管 4 ラジエター 5 消音装置 50 排気塔 6 共振吸音部 60 共振吸音部材 600 孔 601 取着部 602 貫通孔 603 ボルト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空気が通気可能な外装体を備え、
    当該外装体の内部には少なくとも発電機を動かすための
    内燃機関が設けてある発電装置であって、 上記外装体の内部に、当該外装体の内部に発生する音の
    うち特定の振動数の音を共振現象により吸音する共振吸
    音部が備えてあることを特徴とする、 発電装置。
  2. 【請求項2】 共振吸音部が、外装体の内部を通気する
    空気の流れを妨げないまたは実質的に妨げない箇所に設
    けてあることを特徴とする、 請求項1記載の発電装置。
  3. 【請求項3】 共振吸音部が、外装体の内部の角部に設
    けてあることを特徴とする、 請求項1または2記載の発電装置。
  4. 【請求項4】 共振吸音部が、共振吸音部材と、外装体
    の内壁を含んで形成してあることを特徴とする、 請求項1,2または3記載の発電装置。
  5. 【請求項5】 共振吸音部が、500Hz以下の振動数
    の音が吸音されるように設定してあることを特徴とす
    る、 請求項1,2,3または4記載の発電装置。
  6. 【請求項6】 内部に空気が通気可能な外装体を備え、
    当該外装体の内部には少なくとも発電機を動かすための
    内燃機関が設けてある発電装置において、上記外装体の
    内部に発生する音のうち特定の振動数の音を共振現象に
    より吸音することを特徴とする、 発電装置の内部に発生する音の吸音方法。
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