JP3051831B2 - 傾斜地の作業方法及びその装置 - Google Patents

傾斜地の作業方法及びその装置

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JP3051831B2
JP3051831B2 JP9113421A JP11342197A JP3051831B2 JP 3051831 B2 JP3051831 B2 JP 3051831B2 JP 9113421 A JP9113421 A JP 9113421A JP 11342197 A JP11342197 A JP 11342197A JP 3051831 B2 JP3051831 B2 JP 3051831B2
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Inventor
健吾 木本
Original Assignee
株式会社ダイリン
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  • Movable Scaffolding (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、法面に例えばア
ースアンカー孔を形成したり、法面保護工の型枠や傾斜
地に鉄塔などの構築物を構築する資材などを搬入する傾
斜地の作業方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、法面などの傾斜地で作業する場合
には、傾斜地に足場を組み立てたり、或いは傾斜地の頂
部に止めて垂れ下げたロープ(命綱)を使用する以外に
作業地に走行車を乗り入れ、そして走行車のアームを伸
長させながら、アームの先端作業者の乗り込んだバスケ
ットを作業点に到達させる方式がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような足場の組
み立て方式を採用すると、足場の組み立てや作業後の分
解並びに撤収に著しく手数がかかると共に、工費が大幅
にアップする問題があった。
【0004】また、ロープ(命綱)を用いる方式による
と、作業性が悪いと共に、安全性の点で問題があった。
【0005】さらに、伸縮アーム付の走行車を用いる方
式によると、地形により走行車を乗り入れることができ
ない問題が起生した。
【0006】そこで、この発明の課題は、どんな高さや
地形の斜面であっても極めて容易に、かつ迅速に作業す
ることができるようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、傾斜地の上方に上端が各種方向に揺
動自在になるジブを立設すると共に、このジブの上端と
上記傾斜地のジブ立設点の上方左右とに第1ウインチの
操作により巻取り、巻戻す左右二本のサイドワイヤを張
設し、また少なくとも上記ジブの上端と上記傾斜地上の
移動体とに第2ウインチの操作により巻取り、巻戻すセ
ンタワイヤを張設して、上記サイドワイヤ、センターワ
イヤの適宜巻取り、巻戻しにより上記の移動体を上下及
び左右方向に走行させると共に、前記の移動体上で作業
し、或いは移動体を運搬に用いることを特徴とする傾斜
地の作業方法を採用する。
【0008】また、傾斜地の上方に上端が各種方向に揺
動自在になるように立設したジブと、このジブの上端と
上記傾斜地のジブ立設点の上方左右とに第1ウインチの
操作により巻取り、巻戻すように張設した左右二本のサ
イドワイヤと、少なくとも上記ジブの上端と上記傾斜地
上の移動体とに第2ウインチの操作により巻取り、巻戻
すように張設したセンターワイヤとから成る構成を採用
する。
【0009】さらに、移動体に首振り方式の車輪や橇を
設けることもある。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を添付図面
に基づいて説明する。
【0011】この発明の第1の実施形態では、図1及び
図2に示すように法面などの傾斜地1の作業範囲の上方
(高所)には、上端が各種方向に揺動自在になるジブ2
が立設してある。
【0012】上記ジブ2の立設は、図示の場合、傾斜地
1に載置すると共に、例えばアンカなどを介し座材3を
固定し、この座材3上に適宜の手段により旋回自在に設
けてある旋回座4の上にジブ2の下端を自在継手5を介
し支持したが、上記以外の方法で立設することもある。
【0013】なお、図示のようにジブ2を所定長さに
(例えば人手により持ち運び及び取り扱うことができる
ように)分割し、そして起立点に搬入したのち、継ぎ足
して組み立てることができる。
【0014】また、ジブ2の上端と傾斜地1のシブ2の
起立点上方左右との間には、第1ウインチ6の操作によ
り巻取り、巻戻す左右二本のサイドワイヤ7、7が張設
してある。
【0015】なお、二本のサイドワイヤ7、7の張設
は、図示の場合、傾斜地1にそれぞれ第1ウインチ6を
アンカなどにより定着し、そして第1ウインチ6のドラ
ムから引き出してサイドワイヤ7、7の先端をシブ2の
上端に止めたが、上記以外の方法で、要するにウインチ
6の操作でサイドワイヤ7、7を巻取り、巻戻してジブ
2の頭端を前後、左右に揺動させればよい。
【0016】さらに、傾斜地1上の移動体8とジブ2の
少なくとも上端との間には、第2ウインチ9の操作によ
り巻取り、巻戻すセンターワイヤ10が張設してある。
【0017】上記のセンターワイヤ10は、図示の場
合、傾斜地1に第2ウインチ9をアンカなどを介し定着
すると共に、第2ウインチ9のドラムから引き出したセ
ンターワイヤ10をジブ2の上端の溝車11にかけ渡
し、そして移動体8にセンターワイヤ10の先端を接続
したが、移動体8上に第2ウインチ9を据え付け、そし
て引き出したセンターワイヤ10をジブ2の上端に接続
又は溝車11にかけ渡し、移動体8にセンターワイヤ1
0の先端を接続(図示省略)することもある。要する
に、第2ウインチ9の操作によりセンターワイヤ10を
巻取り、巻戻して移動体8を上下方向に移動させる。
【0018】また、移動体8には、適宜の配列で首振り
自在な車輪12が設けてある。
【0019】上記の車輪12は、図3及び図4に示すよ
うに移動体8の両側前後に配置したが、数や位置は適宜
決定すればよい。
【0020】上記のように構成すると、傾斜地1上の移
動体8は、第2ウインチ9の巻取り、巻戻しによりセン
ターワイヤ10を介し上下方向に移動(小さな上下方向
の移動は、第2ウインチ6、6の巻取り、巻戻しにより
サイドワイヤ7、7を介し上下方向にジブ2を揺動させ
て行なうこともできる)させる。
【0021】また、図1に示す左側の第1ウインチ6に
よりサイドワイヤ7を巻取り、右側の第1ウインチ6の
サイドワイヤ7を巻き戻すと、図1左方向にジブ2が揺
動(傾く)するので、図1左方向に移動体8が移動す
る。
【0022】なお、図1右方向に移動体8を移動させる
場合図1に示す右側の第1ウインチ6によりサイドワイ
ヤ7を巻取り、左側の第1ウインチ6のサイドワイヤ7
を巻戻せばよい。
【0023】上記移動体8の使用方法は、移動体8に穿
孔機(A)を据え付けて、アンカ孔を穿孔したり、或い
は移動体8上の作業者が把持した穿孔機により穿孔する
以外に、法面の掘削作業、法面上での作業者による法枠
の組み立て、法枠へのモルタル(コンクリートの打設、
法枠の搬入、傾斜地1に鉄塔などを構築する際の資材の
搬入(搬出にも)などがある。
【0024】この発明の第2の実施形態では、図5及び
図6に示すように移動体8には、適宜の配列で首振り式
の橇21が設けてある。
【0025】上記の首振り(旋回支点部付)式の橇21
は、移動体8の両側前後など配置する。
【0026】すると、傾斜地1上で橇21が滑走して移
動体8の移動がスムーズになる。
【0027】なお、移動体8の上下方向、左右方向の移
動は、第1の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0028】この発明の第3の実施形態では、図7及び
図8に示すように、移動体8には、別々に駆動され、か
つかじを取ることができ前輪31、後輪31が設けてあ
る。
【0029】上記のかじ取りは、移動体8上の運転席3
2で行ない、搭載エンジンにより既知手段を介し車輪を
それぞれに駆動する。
【0030】すると、傾斜地1に若干の起伏があっても
移動が容易になり、かつ路上を走行して移動することも
できる。
【0031】なお、移動体8に対する第1ウインチ6、
第2ウインチ9によるサイドワイヤ7、およびセンター
ワイヤ10の張設は、第1の実施形態と同様につき説明
を省略する。
【0032】また、穿孔時に傾斜地1に対する反力によ
る浮き上がりを、移動体8上のウインチ(図示省略)の
ワイヤを傾斜地1に適宜の手段により止めると共に、ワ
イヤを緊張させることにより止めることができる。
【0033】
【発明の効果】この発明は、上記のような方法及び構成
を採用するので、第2ウインチの操作によりセンターワ
イヤを巻取り、巻戻して移動体を上下方向に、第1ウイ
ンチを操作して左右のサイドワイヤの片方を巻取り、も
う片方のサイドワイヤを巻戻してジブの左右方向の揺動
により移動体を左右方向に移動させることができる。
【0034】このため、傾斜地のいかなる方向にも移動
体を移動させることができる。
【0035】また、首振り式の車輪や橇によって移動体
のスムーズな移動が可能になる。
【0036】さらに、別々に駆動され、かつかじ取りす
ることができる前輪、後輪により傾斜地に起伏があって
も移動体の移動が容易になると共に、移動体の強制移動
により各ワイヤに無理な力が作用するのをなくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態の平面図
【図2】同上の側面図
【図3】車輪の配置を示す平面図
【図4】同上の側面図
【図5】第2の実施形態を示す平面図
【図6】同上の側面図
【図7】第3の実施形態の平面図
【図8】同上の側面図
【符号の説明】
1 傾斜地 2 ジブ 3 座材 4 旋回座 5 自在継手 6 第1ウインチ 7 サイドワイヤ 8 移動体 9 第2ウインチ 10 センターワイヤ 11 溝車 12 車輪 21 橇 31 前輪、後輪 32 運転席
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−49318(JP,A) 特開 平6−173289(JP,A) 特開 平5−118053(JP,A) 特開 平9−302920(JP,A) 特開 平9−151600(JP,A) 特開 平5−79178(JP,A) 特開 平4−120319(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 17/20 E04G 21/14 - 21/22 E66B 9/00 - 9/20 E04G 3/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜地の上方に上端が各種方向に揺動自
    在になるジブを立設すると共に、このジブの上端と上記
    傾斜地のジブ立設点の上方左右とに第1ウインチの操作
    により巻取り、巻戻す左右二本のサイドワイヤを張設
    し、また少なくとも上記ジブの上端と上記傾斜地上の移
    動体とに第2ウインチの操作により巻取り、巻戻すセン
    ターワイヤを張設して、上記サイドワイヤ、センターワ
    イヤの適宜巻取り、巻戻しにより上記の移動体を上下及
    び左右方向に走行させると共に、前記の移動体上で作業
    し、或いは移動体を運搬に用いることを特徴とする傾斜
    地の作業方法。
  2. 【請求項2】 傾斜地の上方に上端が各種方向に揺動自
    在になるように立設したジブと、このジブの上端と上記
    傾斜地のジブ立設点の上方左右とに第1ウインチの操作
    により巻取り、巻戻すように張設した左右二本のサイド
    ワイヤと、少なくとも上記ジブの上端と上記傾斜地上の
    移動体とに第2ウインチの操作により巻取り、巻戻すよ
    うに張設したセンターワイヤとから成る傾斜地の作業装
    置。
  3. 【請求項3】 上記のセンターワイヤが、ジブの上端に
    かけ渡すと共に、傾斜地と移動体との間に張設したこと
    を特徴とする請求項2記載の傾斜地の作業装置。
  4. 【請求項4】 上記の移動体に、適宜の配列で首振り自
    在な走行用の車輪を設けたことを特徴とする請求項2記
    載の傾斜地の作業装置。
  5. 【請求項5】 上記の移動体に、適宜の配列で首振り自
    在な橇を設けたことを特徴とする請求項2記載の傾斜地
    の作業装置。
  6. 【請求項6】 上記の移動体に、別々に駆動され、かつ
    かじ取りすることができる前輪、後輪を設けたことを特
    徴とする請求項2記載の傾斜地の作業装置。
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