JP2001146843A - 建築物施工装置および施工方法 - Google Patents

建築物施工装置および施工方法

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JP2001146843A
JP2001146843A JP2000250073A JP2000250073A JP2001146843A JP 2001146843 A JP2001146843 A JP 2001146843A JP 2000250073 A JP2000250073 A JP 2000250073A JP 2000250073 A JP2000250073 A JP 2000250073A JP 2001146843 A JP2001146843 A JP 2001146843A
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普 山田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 都市部の狭隘な敷地においても重量化した高
品質建設資材を用いて効率的に建物を建築することがで
きるようにする。 【解決手段】 建物を建築するに際し敷地内の走行域に
配されて建築資材Cの揚降を行うものであり、互いに対
向した一対の支柱部材2および各支柱部材2の頂部間に
架設された梁材3からなる門形架構体10と、一方の支
柱部材2の頂部に据え付けられて建築資材Cを揚降する
デリッククレーン7とを備えて構成し、上記各支柱部材
2には走行機構5を設けて門形架構体10を縦横に走行
可能にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に住宅を建築す
る際に用いられる建築物施工装置および施工方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来の住宅建築の施工方法を
説明するための斜視説明図である。この図に示すよう
に、従来の建築施工方法においては、まず敷地G内に建
築域G1、資材置場G2および作業域G3が設定され、
建築域G1に布基礎100やべた基礎を敷設する基礎工
事が施工されつつ資材置場G2に土台材、柱材、梁材、
壁材等の建築資材102が運び込まれる。
【0003】そして、基礎工事が完了すると、布基礎1
00の上に土台や柱が順次施工されていくとともに、建
築域G1の周りに架設足場103が組み上げられて高所
作業の便が図られる。必要に応じてクレーン車やレッカ
ー車等の建築重機104が作業域G3に運び込まれ、建
築重機104の運転で各種の資材が建築域G1内に立ち
上がりつつある構築物に向けて供給され、建築物が順次
仕上がっていく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のような施工方法にあっては、敷地G内に資材置場G2
や作業域G3を確保しなければならないが、建物が建て
込んだ大都市においては敷地面積が狭く、資材置場G2
や作業域G3を敷地G内に確保することができないのが
通常である。敷地前の公道の一時的な使用が許可される
場合もあるが、交通事情によってはこれもかなわない。
また、建築重機104のアウトリガーを張り出させるこ
とができない場合もある。
【0005】そこで、建築重機104を用いる代わり
に、建設資材を揚降するためのデリッククレーンを敷地
上に設置したり、チェーンブロックを仮設して資材を吊
り上げたりすることが行われるが、かかる仮設設備の構
築および運転には多くの人手と工期とがかかり、かつ、
狭隘な空間での作業でもあることから作業効率も悪く、
これらによって建築コストが嵩むばかりか、近隣にも多
大の迷惑を掛けることにもなり兼ねないという問題点が
存在する。
【0006】また近年、建築資材は、住宅の耐久性、省
エネルギー性、防音性あるいは耐火性等の要望を満たす
ように高品質化が追求されていることから、柱材、梁
材、壁材等の建築資材は重量化している。しかし、狭い
敷地内での重量物のハンドリングは非常に困難であるた
め上記問題はより顕著に現出し、従って、大都市の市街
地や住宅地では高品質の建築資材の使用を断念せざるを
得ない場合もある。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、敷地が狭くて敷地内に資材
置場を確保することができないばかりか、敷地内への建
築重機の乗り入れも思うに任せられない状況であって
も、重量化した高品質建設資材を用いて効率的に建物を
建築することができる建築物施工装置および施工方法を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
建物を建築するに際し建築敷地内に配されて建築資材の
揚降を行うことにより建築物施工に荷担する建築物施工
装置であって、互いに対向した一対の支柱部材および各
支柱部材の頂部間に架設された梁材からなる門形架構体
と、少なくとも一方の支柱の直上に据え付けられて建築
資材を揚降するクレーン装置とを備えて構成され、上記
各支柱部材には、少なくとも1つの駆動車輪を備えた移
動用の所定個数の車輪と、上記駆動車輪を駆動する駆動
手段と、上記車輪の方向を変える車輪方向変更手段とが
備えられていることを特徴とするものである。
【0009】この発明によれば、門形架構体に建築用の
敷地を跨がせた状態で、必要に応じ駆動手段の駆動で正
逆移動させながら、クレーン装置を運転して建築資材を
敷地内あるいは組み上がりつつある建物の適所に供給す
ることにより、建物が順次建築されていく。
【0010】このように、門形架構体を敷地に跨がせる
ことにより、従来のように敷地内に建築重機を配置する
作業域を別途確保する必要がなくなるとともに、建築資
材を仮置きする資材置場も捻出することが可能であるた
め、大都市の家屋が密集した狭隘な敷地であっても、建
物を容易にかつ迅速に建築することができ、建設コスト
の削減および工期の短縮に貢献する。
【0011】また、門形架構体が、仮設足場の機能を備
えているため、わざわざ足場を構築する必要がなくなる
ばかりか、門形架構体を施工位置の直上に位置させるこ
とが可能であり、これによって足場を現に工事している
位置に設けたのと同一の効果が得られ、仮設足場がない
分建設コストを軽減することができるとともに、建設現
場により密着した施工が実現する。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記駆動手段は、上記各駆動車輪を他の駆
動車輪と独立して正逆駆動し得るように構成され、上記
車輪方向変更手段は、車輪の90°の方向変換によって
門形架構体の進行方向を横行と縦行との間で変換し得る
ように構成されていることを特徴とするものである。
【0013】この発明によれば、各支柱下に設けられた
各駆動車輪を互いに逆方向に回転駆動することにより門
形架構体をその中心回りに旋回させることができるとと
もに、車輪方向変更手段の操作でカーブを曲がらせるこ
ともでき、さらに、車輪の90°の方向変換によって門
形架構体の進行方向を横行と縦行との間で変換すること
ができる等、門形架構体は、非常に優れた位置移動機能
を備えているため、門形架構体を自走によって建築敷地
まで移動させることができるとともに、狭隘な敷地内で
も自由に方向転換したり縦横に移動して各種の建築施工
のための動作を行うことでき、建築施工が容易になる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、上記クレーン装置は、デリックク
レーンであることを特徴とするものである。
【0015】この発明によれば、デリッククレーンは、
垂直柱の根本部分に斜めにブームまたはジムを取り付
け、その先端にロープを介して資材を吊るして昇降させ
るタイプのクレーンであり、重量物の揚降に好適である
ばかりか、大きな作業範囲と高い揚程を可能とするもの
であるため、建築物施工装置が例えば2階建て等の高い
建物の建築施工に適したものになる。ところで、デリッ
ククレーンはブームが非常に長いため、ブームを横に延
ばした状態で非常に大きなモーメントが作用してクレー
ンが不安定になるが、本発明において両足を踏ん張った
ような門形架構体の門構え構造によってデリッククレー
ンを支持しているため、長く延ばされたブームによる大
きなモーメントに確実に対抗することが可能になり、常
に安定した状態でデリッククレーンを用いた建築施工が
可能になる。
【0016】また、通常、建築施工時に建築資材の揚降
のために高い揚程が必要なときには大型のクレーン車が
用いられるが、建築現場が市街地の場合など、大型のク
レーン車が狭隘な道路を走行することができないことが
あるため、クレーン車の使用をあきらめざるを得ない場
合があるが、本発明においては、門形架構体を備えた建
築物施工装置は前後左右に進退が自在でかつ中心線回り
の回転も可能であるため、たとえ道路が狭くても建築物
施工装置を建築現場にまで自走させることができ、クレ
ーンを使用することができない等の従来の不都合は確実
に解消される。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、上記デリッククレーンは、基部が上記支柱
の頂部に固定されている一方、上部が上記基部に着脱自
在に装着されていることを特徴とするものである。
【0018】この発明によれば、門形架構体を建築現場
にまで移送するときは、デリッククレーンの上部を基部
から取り外して高さ寸法を低くする一方、門形架構体が
建築現場に到着した時点で取り外したデリッククレーン
の上部を基部に接続することによってデリッククレーン
は建築施工に供し得るものになる。
【0019】このように、デリッククレーンの上部を着
脱自在にしておくことにより、門形架構体の建築現場へ
の公道を使った移送を可能にした上で、建築現場では基
部に上部を継ぎ足すことでデリッククレーンを使用する
ことができ、門形架構体の状況に応じた対応性が向上す
る。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4に
記載の建築物施工装置を用いて建物を施工する建物施行
方法であって、門形架構体に建物建築用の敷地内の建築
域を跨がせた状態で上記クレーン装置を運転することに
より建築用資材を上記敷地内の所定位置に供給すること
を特徴とするものである。
【0021】この発明によれば、建設コストの低減化お
よび工期の短縮化が図られるとともに、建設現場により
密着した施工が実現する等の請求項1の発明と同様の作
用効果が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明に係る建築
物施工装置の一実施形態を示す斜視図であり、図1は、
上部支柱部材が最下位位置に下降するとともにデリック
クレーンのブームが収納位置に収納された状態、図2
は、上部支柱部材が最上位位置に上昇するとともにデリ
ッククレーンのブームが旋回位置に抑揚された状態をそ
れぞれ示している。また、図3は、図1に示す建築物施
工装置の正面図である。なお、図1および図2におい
て、X−X方向を幅方向、Y−Y方向を前後方向とい
い、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を
前方、+Y方向を後方という。
【0023】これらの図に示すように、建築物施工装置
1は、幅方向一対の支柱部材2と、これら支柱部材2の
頂部間に架設された角筒状の梁材3と、上記各支柱部材
2の下部に設けられて支柱部材2を支持する前後方向に
長尺の幅方向一対の架台4と、各架台4に設けられた走
行機構5と、上記支柱部材2を伸縮させる支柱伸縮手段
6と、上記支柱部材2の一方側(図1〜図3に示す例で
は左方側)の頂部に据え付けられたデリッククレーン7
とを備えた基本構成を有している。
【0024】上記一対の支柱部材2とこれら一対の支柱
部材2に架設される梁材3とで本発明に係る門形架構体
10が形成されている。また、一対の架台4の一方側
(図1〜図3では右方側)には発電機48が付設されて
いるとともに、同他方側(図1〜図3では左方側)には
油圧ユニット49が設けられている。上記発電機48
は、建築物施工装置1の各所の電動機器に電力を供給す
るためのものであり、発電機48からの給電によって建
築物施工装置1の電気系統の駆動が賄われる。また、油
圧ユニット49は、建築物施工装置1の各所の油圧機器
に作動油を供給するためのものであり、油圧ユニット4
9からの油圧によって建築物施工装置1の各種油圧機器
の駆動が賄われる。
【0025】上記支柱部材2は、デリッククレーン7の
基端部を支持する第1支柱部材2aと、デリッククレー
ン7の先端部を支持する第2支柱部材2bとからなって
いる。第1支柱部材2aの方が第2支柱部材2bより前
後寸法が大きく設定されている。かかる支柱部材2は、
架台4の前後方向の中央位置に立設された角筒状の下部
支柱部材21と、この下部支柱部材21に上部開口から
摺接状態で嵌挿された上部支柱部材22とからなり、支
柱伸縮手段6の正逆駆動で上部支柱部材22を下部支柱
部材21に対して出没方向に移動させることにより、支
柱部材2の高さレベルを任意に調節し得るようになって
いる。
【0026】上部支柱部材22は、外寸法が下部支柱部
材21の内寸法より僅かに小さい上部支柱本体23と、
この上部支柱本体23の頂部直上に固定された被嵌挿部
材24とを備えて構成されている。被嵌挿部材24は、
平面寸法が上部支柱本体23の平面寸法より若干大きめ
に寸法設定されているとともに、上記梁材3が摺接状態
で貫通される角孔24aを備えている。上記角孔24a
は、上記梁材3が、摺接状態で貫通されるように孔寸法
が設定されている。そして、左右の各角孔24aに上記
梁材3を挿通することによって一対の支柱部材2間に梁
材3が架設された状態になるようにしている。
【0027】そして、第1支柱部材2a側の被嵌挿部材
24には、デリッククレーン7の基端部を据え付けるた
めの台座26が設けられている。
【0028】かかる梁材3の支持構造によれば、一対の
支柱部材2を走行機構5の駆動で対向方向に移動させた
り、互いに反対方向に移動させたりすることによって、
一対の被嵌挿部材24間の梁材3の長さ寸法(有効寸
法)が変化する。従って、建物の敷地面積の広さに合わ
せて梁材3の有効長を設定することができる。
【0029】また、各被嵌挿部材24の頂部には、梁材
3の被嵌挿部材24に対する摺動状態を抑止する油圧ス
トッパー25が設けられている。図4は、油圧ストッパ
ー25の一実施形態を示す断面図である。図4では、第
2支柱部材2b側の油圧ストッパー25を示している
が、第1支柱部材2a側のものも同様に構成されてい
る。油圧ストッパー25は、シリンダ25aと、このシ
リンダ25aから下方に出没可能に突出したピストンロ
ッド25bと、このピストンロッド25bの下端部に固
設された円柱状のブレーキ片25cとからなっている。
【0030】一方、被嵌挿部材24は、その頂部に上方
に向かって突設された、上記ブレーキ片25cを摺接状
態で嵌め込む環状のストッパー支持筒体24bを有して
おり、これにブレーキ片25cが嵌め込まれた状態でそ
の頂部にシリンダ25aがボルト止めで固定されること
により、油圧ストッパー25が被嵌挿部材24に装着さ
れた状態になるようにしている。
【0031】従って、油圧ストッパー25は、油圧ユニ
ット49からの油圧の供給を受けてピストンロッド25
bが上昇することによるブレーキ片25cの梁材3から
の離間で、被嵌挿部材24の梁材3に対するロック状態
を解除する一方、同ピストンロッド25bの下降による
ブレーキ片25cの梁材3への押圧当接で梁材3が被嵌
挿部材24にロックされることになる。
【0032】また、上記上部支柱本体23は、被嵌挿部
材24の直下位置で外方に向かって突設された上部受け
板23aを有しているとともに、上記架台4には、上部
受け板23aに対向して外方に向けて突設された下部受
け板42aが設けられており、これら上部受け板23a
および下部受け板42a間に支柱伸縮手段6が介設され
ている。
【0033】上記支柱伸縮手段6(図1〜図3)は、伸
縮シリンダ61と、この伸縮シリンダ61から出没自在
に上方に突設されたピストンロッド62とからなってい
る。伸縮シリンダ61およびピストンロッド62は、第
2支柱部材2b側には各2本が設けられているのに対
し、第1支柱部材2a側には各3本が設けられ、これら
3本の伸縮シリンダ61およびピストンロッド62によ
って重いデリッククレーン7を昇降可能に支持してい
る。
【0034】伸縮シリンダ61は、下部受け板42a上
に立設されているとともに、ピストンロッド62は、そ
の上端部が上部受け板23aに固定されている。これに
よって上部支柱部材22は、油圧ユニット49からの油
圧によるピストンロッド62の伸縮シリンダ61に対す
る出没で上部受け板23aを介して昇降するようになっ
ている。
【0035】図5および図6は、走行機構5の一実施形
態を示す一部切欠き斜視図であり、図5は、車輪が梁材
の延びる方向に直交する方向に向けられた状態、図6
は、車輪が梁材の伸びる方向と同一方向に向けられた状
態をそれぞれ示している。なお、図5および図6では、
第1支柱部材2a側の走行機構5を示しているが、第2
支柱部材2b側のものも同様に構成されている。
【0036】これらの図に示すように、走行機構5は、
架台4に対して垂直軸51a回りに回動自在に軸支され
た駆動車輪支持板51と、この駆動車輪支持板51に駆
動輪側垂下板52を介して車軸53回りに回転自在に軸
支された、1枚の駆動車輪支持板51当り一対のタイヤ
を備えた駆動輪54と、駆動車輪支持板51上と、車軸
53との間に設けられた走行手段(車輪駆動手段)55
と、架台4上と駆動車輪支持板51との間に設けられた
車輪方向変更手段56とを備えて構成されている。かか
る走行機構5が設けられている位置と反対側の位置(前
方位置)にタイヤを有する従動輪57が設けられてい
る。
【0037】一方、上記架台4は、かかる走行機構5の
搭載が容易なように側面視でT字形状に設定され、前後
方向に長尺に形成されたデッキ部41と、このデッキ部
41の前後方向の中央部から下方に向けて垂下された垂
下部42とを備えて構成されている。デッキ部41上面
における垂下部42の直上には上記下部支柱部材21が
立設されている。また、垂下部42の側面には上記下部
受け板42aが取り付けられている。
【0038】そして、かかる架台4のデッキ部41の下
部支柱部材21より後方位置に走行機構5が設けられて
いる一方、同前方位置に従動車輪支持板58を介して従
動輪57が装着されている。従動車輪支持板58は、そ
の中央部に上方に向かって突設された垂直軸58aを有
しており、この垂直軸58aがスラストベアリング58
bを介してデッキ部41に貫通されることにより、従動
車輪支持板58は垂直軸58b回りに回動自在にデッキ
部41に装着されている。
【0039】かかる従動車輪支持板58には、その下面
の幅方向中央位置から下方に向けて突設された従動輪側
垂下板59が設けられている。この従動輪側垂下板59
には従動軸57aが貫設され、この従動軸57aに従動
輪側垂下板59を挟んで一対の従動輪57が従動軸57
a回りに回転自在に軸支されている。
【0040】上記駆動車輪支持板51は、その前方部分
が後方のデッキ部41に下方位置で対向するように重ね
合わされている。かかる駆動車輪支持板51にはデッキ
部41に積層された部分の中心位置に垂直軸51aが立
設されている一方、デッキ部41には垂直軸51aに対
応した挿通孔41aが穿設され、上記垂直軸51aが挿
通孔41aに挿通されることによって駆動車輪支持板5
1が垂直軸51a回りに正逆回動し得るようになってい
る。そして、駆動車輪支持板51とデッキ部41との間
には、垂直軸51aが貫通したスラストベアリング51
bが介設され、これによって駆動車輪支持板51のデッ
キ部41に対する垂直軸51a回りの回動が円滑に行わ
れるようになっている。
【0041】上記駆動輪側垂下板52は、駆動車輪支持
板51の裏面側の前後方向に延びる中心線上から前後方
向に延びる状態で下方に向けて突設されている。かかる
駆動輪側垂下板52の下部位置に上記車軸53が軸心回
りに回転可能に貫設されている。そして、車軸53の駆
動輪側垂下板52から左右に突出した部分に駆動輪54
が車軸53回りに共回り可能に軸支されている。
【0042】上記走行手段55は、駆動車輪支持板51
のデッキ部41より外方に突出した部分の上面に据え付
けられた走行モータ(車輪駆動手段)55aと、この走
行モータ55aの駆動軸に同心で固定された駆動スプロ
ケット55bと、上記車軸53に同心で固定された従動
スプロケット55cと、これら駆動スプロケット55b
および従動スプロケット55c間に張設された動力伝達
チェーン55dとからなっている。
【0043】そして、走行モータ55aが発電機48か
らの電力を得て正逆駆動することにより、その駆動回転
が駆動スプロケット55b、動力伝達チェーン55dお
よび従動スプロケット55cを介して車軸53に伝達さ
れ、車軸53の回転による駆動輪54の回転によって建
築物施工装置1が走行するようになっている。
【0044】上記車輪方向変更手段56は、デッキ部4
1内の後方位置上面に据え付けられた方向変換モータ5
6aと、この方向変換モータ56aの駆動軸に同心で固
定されたウォーム56bと、垂直軸51aの上記挿通孔
41aから上方に突出した部分に同心で固定されたウォ
ームギヤ56cとからなっている。上記ウォーム56b
はウォームギヤ56cに噛合されている。
【0045】従って、発電機48からの電力により正逆
駆動した方向変換モータ56aの駆動回転は、ウォーム
56bを介して減速状態でウォームギヤ56cに伝達さ
れ、これによるウォームギヤ56cを介した垂直軸51
aの正逆回転で上記駆動車輪支持板51が垂直軸51a
回りに正逆回動し、これによって、駆動輪54は、その
方向が正逆変更されることになる。
【0046】このような車輪方向変更手段56は、従動
輪57側のデッキ部41上にも同一構成で設けられてい
る。ただし、従動輪57側に設けられた車輪方向変更手
段56においては、方向変換モータ56aの駆動が、従
動輪57を、駆動輪54の方向変換角度と同一角度だけ
逆方向に垂直軸58a回りに方向変換するように同期設
定されている。
【0047】そして、本実施形態においては、車輪方向
変更手段56は、駆動輪54が前後方向に向いた姿勢を
基準にして左右にそれぞれ90°ずつ変位し得るように
ウォームギヤ56cの回動範囲が設定されている。従っ
て、各駆動輪54および従動輪57がいずれも基準姿勢
に設定されているときは、走行モータ55aの駆動で建
築物施工装置1は前後方向に移動するのに対し、各駆動
輪54および従動輪57を基本姿勢から90°変位させ
ることにより、建築物施工装置1は左右方向に移動する
ことになる。また、左右の車輪54,57をそれぞれ同
一の所定角度だけ梁材3の中心と車輪54,57の中心
とを結ぶ直線に直交するように向きを変えることによ
り、建築物施工装置1を、走行モータ55aの駆動で上
下方向に延びる梁材3の中心線回りに旋回させることが
できる。
【0048】上記デリッククレーン7は、上記台座26
に立設された旋回部71と、この旋回部71に連設され
たポール部材74と、このポール部材74に起伏可能に
連結されたブーム部材77とからなっている。
【0049】上記旋回部71は、図7に示すように、台
座26の頂部を貫通して立設された旋回軸72と、この
旋回軸72の根本部分に同心で一体に固定された第1歯
車73とを備えている。台座26内には図略の旋回モー
タと減速機とが設けられ、旋回モータの駆動軸の駆動回
転が減速機を介して旋回軸72に伝達されることによっ
て旋回軸72が軸心回りに正逆回転し、第1歯車73も
旋回軸72と共回りするようになっている。旋回軸72
の頂部からは同心で支持軸72aが突設されている。こ
の支持軸72aはポール部材74を支持するためのもの
である。
【0050】上記ポール部材74は、旋回軸72回りに
回動可能に軸支された三角フレーム75と、この三角フ
レーム75に一体に連設された上方に延びる起伏巻上げ
ポール76とを備えて構成されている。三角フレーム7
5は、上記旋回軸72と平行に配される支持ポール75
aと、この支持ポール75aの上下端部から先端側が交
わるように延設された横方向に斜めに延びる一対の横フ
レーム75bとからなっている。
【0051】支持ポール75aの上下の端部には、横フ
レーム75bと反対側の面に上部ブラケット75cおよ
び下部ブラケット75dが一体に設けられている。上部
ブラケット75cには上下に貫通した貫通孔が穿設さ
れ、この貫通孔を摺接状態で支持軸72aに外嵌するこ
とによって上部ブラケット75cが支持軸72a回りに
回動し得るようになっている。
【0052】上記下部ブラケット75dは、支持ポール
75aに直交するように横長に形成されている一方、上
記旋回軸72には第1歯車73の直上位置に、旋回軸7
2回りに回動自在の回動リング72bが付設され、この
回動リング72bに下部ブラケット75dに対向するよ
うに取付け板72cが一体に設けられている。そして、
取付け板72cに上記下部ブラケット75dをボルト止
めで固定することにより、三角フレーム75が旋回軸7
2回りに回動可能になっている。
【0053】そして、支持ポール75aの下端部には、
第1歯車73に噛合する第2歯車75eが同心で一体に
設けられ、旋回モータの駆動による旋回軸72を介した
第1歯車73の軸心回りの回転が第2歯車75eに伝達
され、これによってポール部材74が旋回軸72回り逆
方向に旋回するようになっている。すなわち、第1歯車
73は太陽歯車としての役割を果し、この太陽歯車の旋
回軸72回りの回転によって遊星歯車としての第2歯車
75eが支持ポール75a回りに自転しながら第1歯車
73回りに公転するのである。
【0054】上記起伏巻上げポール76は、ブーム部材
77を起伏させるとともにブーム部材77を巻き上げた
り巻き降ろしたりするためのものであり、一対の横フレ
ーム75bの交点位置から上方に向けて垂直に立設され
ている。この起伏巻上げポール76の上部と支持ポール
75aの頂部との間には筋交いポール76aが架設され
ているとともに、この筋交いポール76aと起伏巻上げ
ポール76との間には上下2本の桟材76bが架橋さ
れ、これによって起伏巻上げポール76が強度的に丈夫
なものになっている。
【0055】かかる起伏巻上げポール76には図略のシ
リンダが内装されているとともに、このシリンダの駆動
で出没する出没ポール76cが設けられている。この出
没ポール76cの出没によってポール部材74の頂部の
高さ寸法を変更し得るようになっている。
【0056】上記ブーム部材77は、基端側が三角フレ
ーム75に連結された肘フレーム78と、この肘フレー
ム78の先端側に出没可能に連設されたブーム79とか
らなっている。肘フレーム78は、二股状に形成された
フレーム本体78aと、このフレーム本体78aの先端
側から同一方向に延びるように延設されたシリンダ筒7
8bとから構成されている一方、上記三角フレーム75
の一対の横フレーム75bが交差した部分には、三角フ
レーム75と直交するように水平方向に延びる横フレー
ム75bを貫通した水平軸75fが設けられ、一対のフ
レーム本体78aの基端側が水平軸75fの各端部に摺
接状態で外嵌されることにより、ブーム部材77が水平
軸75f回りに正逆回動し得るようになっている。
【0057】上記シリンダ筒78bには、ブーム79の
基端側が一体に固定された図略のピストンが内装され、
油圧ユニット49からの油圧の供給でブーム79がシリ
ンダ筒78bから出没することによってブーム部材77
が伸縮することになる。
【0058】そして、上記出没ポール76cおよびブー
ム79の先端にはそれぞれ滑車部材77aが設けられ、
出没ポール76c内を通って外部に引き出された第1ワ
イヤーロープ77bは、これら滑車部材77aの滑車に
掛けられた状態でブーム79の先端から垂下されている
(図2)。かかる第1ワイヤーロープ77bは、各種の
建築資材Cを吊り上げるものであり、その先端側がフッ
クを備えた昇降滑車部材79aの滑車に掛け回され、さ
らにブーム79の滑車部材77a近傍に設けられた滑車
部材79bにも掛け回されて先端がブーム79の先端部
に固定されている。
【0059】また、出没ポール76cからは、上記第1
ワイヤーロープ77bとは別に第2ワイヤーロープ77
cが引き出され、その先端部は上記肘フレーム78のシ
リンダ筒78bの先端部に固定されている。この第2ワ
イヤーロープ77cは、ブーム部材77を水平軸75f
回りに回動させてその仰角を設定するためのものであ
る。
【0060】そして、起伏巻上げポール76の基端部側
には、上記第1ワイヤーロープ77bおよび第2ワイヤ
ーロープ77cをそれぞれ他とは独立して巻き取ったり
巻き戻したりするウインチ76eが設けられ、このウイ
ンチ76eの駆動による第2ワイヤーロープ77cの巻
き取りおよび巻き戻しによってブーム部材77の仰角が
設定されるとともに、第1ワイヤーロープ77bの巻き
上げおよび巻き戻しによって昇降滑車部材79aに吊持
された建築資材C(図2)を昇降させるようになされて
いる。
【0061】また、梁材3には、デリッククレーン7が
固定される台座26側の端部に運転フロア31が突設さ
れ、この運転フロア31に運転席32および各種の操作
レバー33が設けられ、運転席32に着座した運転者が
操作レバー33を操作することによって建築物施工装置
1を走行させたり、デリッククレーン7で揚降作業を行
ったりし得るようになっている。
【0062】このようなデリッククレーン7は、本実施
形態においては、2分割可能に構成されている。図8
は、デリッククレーン7の2分割構造を説明するための
斜視図であり、(イ)は、デリッククレーン7が基部と
上部とに分割された状態、(ロ)は、基部と上部とが結
合されてデリッククレーン7が形成された状態をそれぞ
れ示している。また、図9は、図1に示す建築物施工装
置のクレーン上部が取り外された状態を示す斜視図であ
る。
【0063】まず、図8の(イ)に示すように、デリッ
ククレーン7は、起伏巻上げポール76および筋交いポ
ール76aが下方の桟材76bの若干上方位置を境にし
て、三角フレーム75およびブーム部材77を含むクレ
ーン基部7aと、起伏巻上げポール76および筋交いポ
ール76aの上部側並びに上方の桟材76bおよび出没
ポール76c(図1)を含むクレーン上部7bとに分割
し得るようになっている。
【0064】デリッククレーン7を分割可能にしたの
は、デリッククレーン7を建築現場まで搬送車両に搭載
して搬送するときに、デリッククレーン7の高さ寸法を
低く抑えて搬送車両が公道を走行し得るようにするため
である。そのために本実施形態においては、組み立て前
のクレーン基部7aの地上高さを略3.5mに設定して
いる。因みに、デリッククレーン7のクレーン上部7b
を分離することにより、建築物施工装置1は図9に示す
ような状態になる。
【0065】かかる分割および組立てを容易に行うため
に、本実施形態においては、起伏巻上げポール76およ
び筋交いポール76aをいずれも円筒体によって形成す
るとともに、クレーン上部7b側の起伏巻上げポール7
6および筋交いポール76aに、それらの内径寸法より
僅かに小さい外径寸法を有する接続筒76dがそれぞれ
嵌入され、若干外部に突出した状態で溶接止めにより固
定されている。従って、各接続筒76dをクレーン基部
7a側の起伏巻上げポール76および筋交いポール76
aに嵌挿することによって、図8の(ロ)に示すよう
に、クレーン基部7aにクレーン上部7bが接続されて
デリッククレーン7が形成されるようになっている。
【0066】そして、本発明の建築物施工方法は、上記
のような建築物施工装置1を用いて建築物を施工するも
のである。本発明の建築物施行方法を説明する前に、図
10および図11を基に、木造2階建ての住宅用の建築
物を例に挙げてその建築手順について説明する。図10
の(イ)〜(チ)は、基礎工事から2階柱建て工事まで
を示す斜視説明図であり、図11の(イ)〜(チ)は、
2階ヘッダー取り付け工事から屋根パネル取り付け工事
までを示す斜視説明図である。
【0067】まず、図10の(イ)に示すように、所定
の敷地に鉄筋コンクリート製の布基礎91aおよびべた
基礎91bからなる基礎91が構築される。布基礎91
aには図略の複数本のアンカーボルトが立設される。つ
いで、図10の(ロ)に示すように、布基礎91aの上
にアンカーボルト用の孔が穿設された土台92aが積層
されてナットで締結されるとともに、対向配置された土
台92a間に根太92bが架設される。また、土台92
aには、柱用のほぞが設けられる。
【0068】ついで、図10の(ハ)に示すように、土
台92aのほぞに1階柱93aが装着されて立設され、
さらに図10の(ニ)に示すように、サッシュ96cが
装着される位置の柱間に1階ヘッダー93bが取り付け
られる。1階ヘッダー93bは、サッシュ96cの下地
としてだけではなく、外部のアルミ庇や内部のカーテン
レールの下地の役割も果すものである。
【0069】そして、1階ヘッダー93bの取り付けが
完了すると、図10の(ホ)に示すように、2階根太9
4aおよび梁94bが施工され、引き続き図10の
(ヘ)に示すように、1階柱93a間に1階壁パネル9
4cが取り付けられ、これが終わると図10の(ト)に
示すように、2階床パネル95aが施工され、引き続き
2階根太94aの上に2階柱95bが立設される。
【0070】2階柱95bの立設が完了すると、図11
の(イ)に示すように、所定の2階柱95b間に2階ヘ
ッダー95cが取り付けられ、その後、図11の(ロ)
に示すように、各2階柱95bの頂部に支持させた状態
で小屋梁96aが施工され、引き続き、図11の(ハ)
に示すように所定の2階柱95b間に2階壁パネル96
bが取り付けられる。この段階で、図11の(ニ)に示
すように、1階および2階を併せて各ヘッダー93b,
95cの位置の柱間にサッシュ96cが装着される。
【0071】ついで、図11の(ホ)に示すように、所
定の小屋梁96a上に所定個数の棟束97aが立設され
るとともに、各棟束97aの頂部を結ぶように棟梁97
bが差し渡され、これによっていわゆる上棟が完了す
る。そして、上棟が完了した後、図11の(ヘ)に示す
ように、屋根の形を形成する複数本の登り梁97cが小
屋梁96aと棟梁97bとの間に架設され、続いて図1
1の(ト)に示すように、各登り梁97cに直交するよ
うに複数本の母屋98aが架設された後、図11の
(チ)に示すように、母屋98aおよび登り梁97cの
間に屋根パネル98bが嵌め込まれる。後は、屋根葺き
工事と内装工事を施工することによって2階建ての建物
が完成する。
【0072】このように、木造の建物は、各種の建築資
材C(上記91a〜98bの記号を付したものはすべて
建築資材Cである)を建築用の敷地の適所にタイミング
よく運び込むことによって行われるものであるため、門
形架構体およびデリッククレーン7を備えた本発明の建
築物施工装置1は、かかる建築に対して好適に使用され
得るものである。
【0073】以下、本発明の作用について、図12およ
び図13を基に、必要に応じて図1〜図10を参照しな
がら本発明による建築物の施工について説明する。ま
ず、図12を基に、建築物施工装置1を建築現場まで搬
送する方法について説明する。図12は、大型のセミト
レーラ車であるインネンラーダー8に建築物施工装置1
を搭載する状態を示す図であり、(イ)は建築物施工装
置1をトレーラに搭載しつつある状態、(ロ)および
(ハ)は建築物施工装置1がトレーラに搭載された状態
をそれぞれ示し、(イ)および(ロ)は側面図、(ハ)
は背面図である。
【0074】インネンラーダー8は、通常のセミトレー
ラ車と同様に、牽引車であるトラクタ81と、このトラ
クタ81に離接可能に結合される被牽引車のトレーラ8
2とからなる超大型の貨物自動車であるが、トレーラ8
2が昇降自在に構成されている点が、他のセミトレーラ
車と相違している。
【0075】すなわち、インネンラーダー8のトレーラ
82は、3軸で設けられた幅方向両側部の各3つのトレ
ーラ車輪83とトレーラ82のフレームとの間にそれぞ
れ後部昇降機構84が設けられているとともに、トラク
タ81とトレーラ82との連結部分に前部昇降機構85
が設けられ、これら各昇降機構84,85の正逆駆動に
よってトレーラ82が昇降するようになっている。
【0076】かかるトレーラ82は、図12の(ハ)に
示すように、左右一対の機枠82aによって構成され、
各機枠82aに上記トレーラ車輪83が設けられている
とともに、各機枠82aには下端縁部で互いに対向した
前後方向に延びる支持溝82bが設けられている。かか
る一対の支持溝82bにパレット86の幅方向両縁部が
が嵌め込まれることによってトレーラ82に建築物施工
装置1を搭載する荷台が形成されるようにしている。
【0077】そして、各昇降機構84,85の駆動でト
レーラ82を最下降させた状態で、図11の(イ)に示
すように、建築物施工装置1を前進させることによって
パレット86に乗り上げさせ、ついで各昇降機構84,
85の逆駆動でトレーラ82を上昇させることによって
建築物施工装置1をトレーラ82に搭載するようになっ
ている。
【0078】かかるインネンラーダー8によれば、フォ
ークリフトやクレーン等の作業機械を用いることなく建
築物施工装置1をトレーラ82に積み込むことが可能で
あり、建築物施工装置1を建築現場にまで運び込むため
の作業効率が向上する。
【0079】そして、建築物施工装置1の搬送に際して
は、デリッククレーン7のクレーン上部7bが取り外さ
れてクレーン上部7bのみとされ、これによって建築物
施工装置1の高さ寸法が公道を搬送し得る高さ寸法にま
で低くされる。
【0080】図13は、インネンラーダー8によって建
築現場に運び込まれた建築物施工装置1を用いて建築物
を施工しつつある状態を示す斜視説明図である。この図
には、間口が狭く奥行きが広い、いわゆるうなぎの寝床
といわれる大都市の宅地に多い敷地Gを例示している。
通常このような敷地Gでは、図14に示すような広い資
材置場G2や作業域G3を確保することができないが、
本発明の建築物施工装置1を使用する場合には、基礎9
1の回りに建築物施工装置1が跨いで走行することがで
きる走行域G4さえ確保することができれば、資材置場
G2および作業域G3は若干手狭になるが、建築施工を
行うことが可能である。
【0081】すなわち、建築物施工装置1を使用して建
物を建築する場合には、敷地Gの建築域G1内に、図1
0の(イ)に示す基礎91の施工が完了してから建築物
施工装置1が図13に示すように走行域G4内に運び込
まれ、以後は、図10の(ロ)から図11の(チ)に到
る各建築工程において、土台92a、根太92b、1階
柱93a、1階ヘッダー93b、2階根太94a、1階
壁パネル94c、2階床パネル95a、2階柱95b、
2階ヘッダー95c、小屋梁96a、2階壁パネル96
b、サッシュ96c、棟束97a、棟梁97b、登り梁
97c、母屋98aおよび屋根パネル98b等の建築資
材Cが建築物施工装置1のデリッククレーン7によって
揚降されて建築域G1の適所に供給され、建築が順次施
工されていく。
【0082】本発明の建築物施工装置1は、以上詳述し
たように、建物を建築するに際し敷地G内の走行域G4
に配されて建築資材Cの揚降を行うものであり、互いに
対向した一対の支柱部材2および各支柱部材2の頂部間
に架設された梁材3からなる門形架構体10と、一方の
支柱部材2の頂部に据え付けられて建築資材Cを揚降す
るデリッククレーン7とを備えて構成し、上記各支柱部
材2には走行機構5を設けて門形架構体10を縦横に走
行可能にしているため、門形架構体10に建築域G1を
跨がせた状態で、必要に応じ走行機構5の駆動で走行域
G4を正逆移動させながら、デリッククレーン7の操作
で建築資材Cを建築域G1の敷地内あるいは組み上がり
つつある建物の適所に供給することにより、建物を順次
建築していくことができる。
【0083】このように、門形架構体10に建築域G1
を跨がせることにより、従来のように敷地G内に建築重
機を配置する作業域を別途確保する必要がなくなるとと
もに、建築資材Cを仮置きする資材置場も狭いもので賄
うことが可能になり、大都市の家屋が密集した狭隘な敷
地であっても、建物を容易にかつ迅速に建築することが
でき、建設コストの削減および工期の短縮に貢献する。
【0084】また、門形架構体10が、仮設足場の機能
を備えているため、わざわざ足場を構築する必要がなく
なるばかりか、門形架構体10を施工位置の直上に位置
させることが可能であり、これによって足場を現に工事
している位置に設けたのと同一の効果が得られ、仮設足
場がない分建設コストを軽減することができるととも
に、建設現場により密着した施工を行うことができる。
【0085】そして、門形架構体10の支柱部材2の頂
部に据え付けるクレーンとしてデリッククレーン7を採
用したため、デリッククレーン7は重量物の吊持に好適
であり、建物の建築施工をより効率的に行うことができ
る。
【0086】かかるデリッククレーン7は、基部が上記
支柱の頂部に固定されている一方、上部が上記基部に着
脱自在に装着されているため、門形架構体10を建築現
場にまで移送するときは、デリッククレーン7の上部を
基部から取り外して高さ寸法を低くする一方、門形架構
体10が建築現場に到着した時点で取り外したデリック
クレーン7の上部を基部に接続することによってデリッ
ククレーン7を、法的規制をクリアした状態で建築現場
に運び込むことができる。
【0087】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0088】(1)上記の実施形態においては、車輪方
向変更手段56としてウォーム56bおよびウォームギ
ヤ56cが採用されているが、本発明は、車輪方向変更
手段56がウォーム56bおよびウォームギヤ56cを
備えて構成されることに限定されるものではなく、これ
らに代えてシリンダ装置の駆動で駆動輪54および従動
輪57の方向を変換するようにしてもよい。
【0089】(2)上記の実施形態において、梁材3に
チェーンブロックを装着してもよい。こうすることによ
ってデリッククレーン7に加えてチェーンブロックによ
っても建築資材Cを揚降することが可能になり、より効
率的に建築施工を行うことができる。また、このチェー
ンブロックに作業用のゴンドラを吊持してもよい。これ
によっても作業性が向上する。
【0090】(3)上記の実施形態においては、建築物
施工装置1に走行手段として車輪54,57が採用され
ているが、本発明は、走行手段が車輪54,57である
ことに限定されるものではなく、クローラを採用しても
よい。
【0091】(4)上記の実施形態においては、車輪駆
動手段として電動の走行モータ55aが採用されている
が、電動の走行モータ55aに代えて油圧モータを採用
してもよい。
【0092】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、互いに対
向した一対の支柱部材および各支柱部材の頂部間に架設
された梁材からなる門形架構体と、少なくとも一方の支
柱の直上に据え付けられて建築資材を揚降するクレーン
装置とで建築物施工装置を構成し、各支柱部材には、少
なくとも1つの駆動車輪を備えた移動用の所定個数の車
輪と、駆動車輪を駆動する駆動手段と、車輪の方向を変
える車輪方向変更手段とを設けたため、門形架構体に建
築用の敷地を跨がせた状態で、必要に応じ駆動手段の駆
動で正逆移動させながら、クレーン装置を運転して建築
資材を敷地内あるいは組み上がりつつある建物の適所に
供給することにより、順次建物を建築していくことがで
きる。
【0093】そして、門形架構体に敷地を跨がせること
により、従来のように敷地内に建築重機を配置する作業
域を別途確保する必要がなくなるとともに、たてえ狭い
敷地であっても建築資材を仮置きする資材置場を捻出す
ることが可能であるため、大都市の家屋が密集した狭隘
な敷地であっても、建物を容易にかつ迅速に建築するこ
とができ、建設コストの削減および工期の短縮に貢献す
ることができる。
【0094】また、門形架構体が、仮設足場の機能を備
えているため、わざわざ足場を構築する必要がなくなる
ばかりか、門形架構体を施工位置の直上に位置させるこ
とが可能であり、これによって足場を現に工事している
位置に設けたのと同一の効果が得られ、仮設足場がない
分建設コストを軽減することができるとともに、建設現
場により密着した施工を実現することができる。
【0095】請求項2記載の発明によれば、駆動手段
を、各駆動車輪を他の駆動車輪と独立して正逆駆動し得
るように構成するとともに、車輪方向変更手段を、車輪
の90°の方向変換によって門形架構体の進行方向を横
行と縦行との間で変換し得るように構成したため、各支
柱下に設けられた各駆動車輪を互いに逆方向に回転駆動
することにより門形架構体をその中心回りに旋回させる
ことができるとともに、車輪方向変更手段の操作でカー
ブを曲がらせることもできる。さらに、車輪の90°の
方向変換によって門形架構体の進行方向を横行と縦行と
の間で変換することができる。このように門形架構体
は、非常に優れた位置移動機能を備えているため、門形
架構体を自走によって建築敷地まで移動させることがで
きるとともに、狭隘な敷地内でも自由に方向転換したり
縦横に移動して各種の建築施工のための動作を行うこと
でき、従来にも増して建築施工を容易に行うことができ
る。
【0096】請求項3記載の発明によれば、クレーン装
置としてデリッククレーンを採用したため、重量物の吊
持による揚降を好適に行うことができ、建築物施工装置
を建物の構築施工に適したものにすることができる。
【0097】すなわち、デリッククレーンは、重量物の
揚降に好適であるばかりか、大きな作業範囲と高い揚程
を可能とするものであるため、建築物施工装置を例えば
2階建て等の高い建物の建築施工に好適に使用すること
ができる。ところで、デリッククレーンは、ブームが非
常に長いため、ブームを横に延ばした状態で非常に大き
なモーメントが作用してクレーンが不安定になるが、デ
リッククレーンを、両足を踏ん張ったような門形架構体
の門構え構造によって支持しているため、長く延ばされ
たブームによる大きなモーメントに確実に対抗すること
が可能になり、常に安定した状態でデリッククレーンを
用いた建築施工を行うことができる。
【0098】請求項4記載の発明によれば、デリックク
レーンの基部を支柱の頂部に固定する一方、デリックク
レーンの上部を基部に対して着脱自在にしたため、門形
架構体を建築現場にまで移送するときは、デリッククレ
ーンは、その上部を基部から取り外すことによって高さ
寸法を低くすることができる一方、門形架構体が建築現
場に到着した時点で取り外した上部を基部に接続するこ
とによりデリッククレーンを建築施工に供し得るものに
することができる。
【0099】このように、デリッククレーンの上部を着
脱自在にしておくことにより、門形架構体の建築現場へ
の公道を使った移送を可能にした上で、建築現場では基
部に上部を継ぎ足すことでデリッククレーンを使用する
ことができ、門形架構体の状況に応じた対応性を向上さ
せることができる。
【0100】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4に
記載の建築物施工装置を用いて建物を施工する建物施行
方法であって、門形架構体に建物建築用の敷地を跨がせ
た状態でクレーン装置を運転することにより建築用資材
を敷地内の所定位置に供給するものであるため、建設コ
ストの低減化および工期の短縮化を図ることができると
ともに、建設現場により密着した建築施工が可能になる
等の請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築物施工装置の一実施形態を示
す斜視図であり、上部支柱部材が最下位位置に下降する
とともにデリッククレーンのブームが収納位置に収納さ
れた状態を示している。
【図2】図1に示す建築物施工装置の上部支柱部材が最
下位位置に下降するとともにデリッククレーンのブーム
が旋回位置に抑揚された状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示す建築物施工装置の正面図である。
【図4】油圧ストッパーの一実施形態を示す断面図であ
る。
【図5】走行機構の一実施形態を示す一部切欠き斜視図
であり、車輪が梁材の延びる方向に直交する方向に向け
られた状態を示している。
【図6】走行機構の一実施形態を示す一部切欠き斜視図
であり、車輪が梁材の伸びる方向と同一方向に向けられ
た状態をそれぞれ示している。
【図7】旋回部の一実施形態を示す斜視図である。
【図8】デリッククレーンの2分割構造を説明するため
の斜視図であり、(イ)は、デリッククレーンがクレー
ン基部とクレーン上部とに分割された状態、(ロ)は、
クレーン基部とクレーン上部とが結合されてデリックク
レーンが形成された状態をそれぞれ示している。
【図9】図1に示す建築物施工装置のクレーン上部が取
り外された状態を示す斜視図である。
【図10】(イ)〜(チ)は、建築施工における基礎工
事から2階柱建て工事までを示す斜視説明図である。
【図11】(イ)〜(チ)は、建築施工における2階ヘ
ッダー取り付け工事から屋根パネル取り付け工事までを
示す斜視説明図である。
【図12】(イ)〜(ハ)は、大型のセミトレーラ車で
あるインネンラーダーに建築物施工装置を搭載する状態
を示す説明図である。
【図13】インネンラーダーによって建築現場に運び込
まれた建築物施工装置を用いて建築物を施工しつつある
状態を示す斜視説明図である。
【図14】従来の住宅建築における施工方法を説明する
ための斜視説明図である。
【符号の説明】
1 建築物施工装置 10 門形架構体 2 支柱部材 21 下部支柱部材 22 上部支柱部材 23 上部支柱本体 23a 上部受け板 24 被嵌挿部材 24a 角孔 24b ストッパー支持筒体 25 油圧ストッパー 25a シリンダ 25b ピストンロッド 25c ブレーキ片 3 梁材 31 長尺開口 4 架台 41 デッキ部 41a 挿通孔 42 垂下部 42a 下部受け板 5 走行機構 51 駆動車輪支持板 51a 垂直軸 51b,58b スラストベアリング 52 駆動輪側垂下板 53 車軸 54 駆動輪 55 走行手段 55a 走行モータ(車輪駆動手段) 55b 駆動スプロケット 55c 従動スプロケット 55d 動力伝達チェーン 56 車輪方向変更手段 56a 方向変換モータ 56b ウォーム 56c ウォームギヤ 57 従動輪 57a 従動軸 58 従動車輪支持板 58a 垂直軸 59従動輪側垂下板 6 支柱伸縮手段(支柱上下動手段) 61 伸縮シリンダ 62 ピストンロッド 7 デリッククレーン 71 旋回部 72 旋回軸 72a 支持軸 72b 回動リング 72c 取付け板 73 第1歯車 74 ポール部材 75 三角フレーム 75a 支持ポール 75b 横フレーム 76 起伏巻上げポール 76a 筋交いポール 76b 桟材 77 ブーム部材 77a 滑車部材 77b 第1ワイヤーロープ 77c 第2ワイヤーロープ 78 肘フレーム 78a フレーム本体 78b シリンダ筒 79 ブーム 79a 昇降滑車部材 79b 滑車部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物を建築するに際し建築敷地内に配さ
    れて建築資材の揚降を行うことにより建築物施工に荷担
    する建築物施工装置であって、互いに対向した一対の支
    柱部材および各支柱部材の頂部間に架設された梁材から
    なる門形架構体と、少なくとも一方の支柱の直上に据え
    付けられて建築資材を揚降するクレーン装置とを備えて
    構成され、上記各支柱部材には、少なくとも1つの駆動
    車輪を備えた移動用の所定個数の車輪と、上記駆動車輪
    を駆動する駆動手段と、上記車輪の方向を変える車輪方
    向変更手段とが備えられていることを特徴とする建築物
    施工装置。
  2. 【請求項2】 上記駆動手段は、上記各駆動車輪を他の
    駆動車輪と独立して正逆駆動し得るように構成され、上
    記車輪方向変更手段は、車輪の90°の方向変換によっ
    て門形架構体の進行方向を横行と縦行との間で変換し得
    るように構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の建築物施工装置。
  3. 【請求項3】 上記クレーン装置は、デリッククレーン
    であることを特徴とする請求項1または2記載の建築物
    施工装置。
  4. 【請求項4】 上記デリッククレーンは、基部が上記支
    柱の頂部に固定されている一方、上部が上記基部に着脱
    自在に装着されていることを特徴とする請求項3記載の
    建築物施工装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4に記載の建築物施工装置
    を用いて建物を施工する建物施行方法であって、門形架
    構体に建物建築用の敷地内の建築域を跨がせた状態で上
    記クレーン装置を運転することにより建築用資材を上記
    敷地内の所定位置に供給することを特徴とする建築物施
    工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110094070A (zh) * 2019-05-29 2019-08-06 山西建设投资集团有限公司 装配式alc墙板安装装置
CN114856243B (zh) * 2022-06-15 2024-01-30 江苏鸿基节能新技术股份有限公司 建筑增加隔震层的施工装置及方法

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