JP3039851B2

JP3039851B2 - 建材取付装置

Info

Publication number: JP3039851B2
Application number: JP8050297A
Authority: JP
Inventors: 崎康信宮; 崎幸雄野; 橋敬高; 田英治神; 原克彦篠; 村直久田
Original assignee: Kajima Corp
Current assignee: Kajima Corp
Priority date: 1996-03-07
Filing date: 1996-03-07
Publication date: 2000-05-08
Anticipated expiration: 2016-03-07
Also published as: JPH09242336A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、建材取付装置に関
し、特に柱型パネルの取り付けに用いて好適な装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、外部の柱型パネルの取り付けに
は、それの専用の好適な装置は、見当らず、屋上に設け
たクレーンで柱型パネルを吊り降ろし、ブームを旋回し
て所定の箇所に柱型パネルを取り付けるようにしてい
た。しかし、かかる方式は、大型の汎用クレーンを時間
的に束縛すると共に取付作業の安全性及び機動性を欠
き、また小回りが出来ず、柱型パネルの取り付けを能率
よく行うことができなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の柱型
パネル等の建材の取付装置の問題点を解決し、室内から
柱型のパネルを外側に回り込んで取り付けることがで
き、また小回りができ、能率よく、且つ安全に柱型パネ
ル等の建材を取り付けることのできる装置を提供するこ
とを目的としてなされものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、床上を
走行できる走行台車により建材を吊り上げてセットする
建材取付装置において、その走行台車はステアリング機
能を持った駆動車輪及び従動車輪を備え、走行台車の前
部にはアウトリガが設けられ、そして後部には着脱可能
なカウンターウェイトが設けられており、さらに、走行
台車の前部に前方に延びる基台を設け、その基台に設け
た上下に分割されたポストの上部に水平方向に延びるブ
ームが旋回可能に設けられ、そのブームに沿って横行す
るトロリが設けられ、そのトロリはホイストを備えてお
り、そして過荷重防止装置およびブームの旋回範囲制限
装置を有している。

【０００５】走行台車の左右前部に従動車輪が、また後
部に駆動車輪が設けられており、走行台車は、３輪走行
のものであり、且つ充電バッテリ走行のものとする。こ
れにより、小回り走行、横走行が可能になる。

【０００６】また、カウンターウェイトは、着脱式とし
重量分割可能とする。さらに、横行トロリは、スクリュ
駆動として位置決め作業を正確にかつ楽にする。

【０００７】本発明の建材取付装置は、柱型パネルの取
り付けに実施して好適であるが、勿論それに限られるも
のではない。

【０００８】吊り出し階へリフトにより揚重した柱型パ
ネルの前後に台車をセットする。そして、装置を設置し
たＮ階より吊り降ろしたフックに玉掛けし、装置のホイ
ストを巻き上げながら、パネルの下端を作業員が介添す
る。次いで、装置のトロリを横行させてパネルを外部に
吊り出し、取付装置で位置決めし、ファスナにボルトを
セット後、玉外しを行う。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１ないし図４において、走行台
車１の前部から上方前方に延びる基台２上に設けられ上
下に分割されたポスト３の上部ポストに、水平方向に延
びるブーム４が旋回可能に設けられている。そのブーム
４に沿って横行するトロリ５が設けられており、トロリ
５はホイスト（フック・ブロック）６を備えている。

【００１０】走行台車１は、左右前部に設けた従動車輪
７と後部の駆動車輪８の３つの走行車輪を備え、いずれ
も垂直軸の回りで旋回可能であり、駆動車輪８がステア
リング車輪となっている。また、走行台車１の先端部の
左右にアウトリガ９が設けらられており、後端部に脱着
可能なカウンターウェイト１０が設けられている。走行
台車１には制御盤１１等が設けられている。

【００１１】各構成について更に詳述すると、巻上は、
ポスト３の後部上端に電動ウインチ（図示せず）を設置
し、トロリ５を介して巻上げ下げを行う。また、ブーム
４の先端に設けたリターンシーブ１２はフリートアング
ルを減少させるためスライド式とし、ワイヤーロープが
脱索しない構造となっている。

【００１２】フック・ブロック６は、シーブ、シングル
フック、フック回転用トラニオン、側板により構成さ
れ、巻上ワイヤーロープ６が脱索しない構造となってお
り、フックには玉掛けワイヤー外れ止めを設けてある。

【００１３】トロリの横行は、ポスト３の頂部に、減速
機付き駆動モータ１３を設置し、これによりブーム４上
部のスクリュー１４を回転し、トロリ５上部のナットを
移動することにより行われる。トロリ５はブーム４にロ
ーラ１５´を介して懸垂されており、ブーム４の長手方
向に移動できる構造となっている。

【００１４】ブームの旋回は、ポスト３が上下に分割さ
れ、上部ポストを下部ポストに取付けられた減速機付き
駆動モータ１６、旋回ギア１７により旋回することによ
り行う構造となっている。旋回範囲は３６０°である。

【００１５】アウトリガは、走行台車１の左右前方にス
クリュ式のアウトリガ９が各々１ケ所設けられており、
走行時には、台車１に平行に手動にて格納される。

【００１６】走行については、走行車輪は全３輪とし、
内１輪は駆動車輪８とし、他の２輪は従動車輪７とす
る。駆動車輪８は後部に配置し、電動ステアリング機能
を持たせる。充電式バッテリ走行とし、走行用ローラチ
ェーン１８を介して駆動車輪８を駆動するようになって
いる。車輪はウレタン車輪を使用する。

【００１７】ステアリング角は左右とも９０°で、９０
°限までステアリングすると、走行操作盤１９のＬＥＤ
が点灯する。真横に走行する場合は、駆動輪８を９０°
ステアリングさせ、従動輪７は付属のバー２１で９０°
回転させる。

【００１８】カウンターウェイトについては、作業時の
安全度を確保するため、台車１の後部下にボルトで着脱
可能なカウンターウェイト１０を設け、カウンターウェ
イト１０の下部には車輪２２を取付け、人力で移動出来
るようになっている。

【００１９】更に、図１ないし図４において、２３は過
荷重防止装置で、巻上ウインチの巻上げ停止、ブザー警
報、ハンドリング操作盤２０のＬＥＤ表示を行う。

【００２０】また、２４は過巻き上下限制限装置で、巻
上げウインチを停止させる。２５は横行範囲制限装置
で、横行電動機を停止させる。２６は旋回範囲制限装置
で、旋回電動機を停止させる。２７は走行前方端検出用
リミットスイッチで、走行電動機の前進を停止する。２
８はステアリング範囲制限装置で、ステアリング電動機
を停止する。

【００２１】また、２９はアウトリガ張出し検出用リミ
ットスイッチ、３０はアウトリガ緊張検出用リミットス
イッチで、巻上げ、巻下げ停止、操作盤にＬＥＤ表示、
後述の軽負荷検出リミットスイッチ３１と連動しブザー
警報を発する。３１は軽負荷検出リミットスイッチで、
アウトリガが張出し検出用及びアウトリガ緊張検出用リ
ミットスイッチ２９、３０と連動しブザー警報を発す
る。

【００２２】また、３２はカウンターウェイト装着検出
リミットスイッチで、巻上げ、巻下げ、旋回、横行の各
動作をできなくする。３３はカウンターウェイト取外し
制限装置で、後述のブーム方向検出リミットスイッチ３
４と連動しブームが後向きのときのみ取り外し可能にす
る。３４はブーム方向検出リミットスイッチで、カウン
ターウェイト取外し制限装置３３と連動する。

【００２３】また、３５はステアリング方向検出ポテン
ションメータで、走行操作盤にＬＥＤを表示する。３６
はホーンで、走行時警報を発生する。

【００２４】次に、図５にしたがい前記の装置を用いて
の柱型パネルの吊り込み手順について説明する。

【００２５】柱型パネルＰを吊り出し階Ａへ内部高速リ
フト（図示せず）により揚重する。そして、柱型パネル
Ｐの前後に台車Ｄをセットする。

【００２６】Ｎ階に設置した前記の装置Ｓより吊り降ろ
したフックＦに玉掛けする。そして、ホイストＨを巻き
上げながら、パネルＰの下端を２名の作業員Ｍが介添え
する。

【００２７】トロリＴを横行させてパネルＰを外部へ吊
り出す。そして、取付位置で、ファスナにボルトをセッ
ト後、玉外しを行う。

【００２８】Ｂは手すりであり、Ａ階の作業員は３〜４
名、Ｎ階の作業員は装置Ｓの操作員１名で足りる。

【００２９】

【発明の効果】本発明の建材取付装置によれば、柱型パ
ネルを外側に回り込んで取り付けることができ、その
際、ブームの旋回中心が腰ネット越しに張り出すため安
全作業ができ、且つ室内から外部の揚重作業が安全に出
来る。また、ジョイステック操作で位置決め作業が楽で
あり、カウンターウェイトを脱着式とすることで重量分
割が可能であり、そしてトロリ操作で部材の水平引き込
みができる。また、走行台車は、３輪走行とすることで
小回り走行ができ、横走行が可能であり、そして充電式
バッテリ走行とすることで騒音の発生、室内空気の汚染
を回避できる。更に、各種安全装置を設けることでイン
ターロックが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る建材取付装置の側面図。

【図２】図１の平面図。

【図３】図１を右方向から見た正面図。

【図４】図１を左方向から見た背面図。

【図５】柱型パネルの吊り込み手順を示す説明図。

【符号の説明】

１・・・走行台車２・・・基台３・・・ポスト４・・・ブーム５・・・トロリ６・・・ホイスト７・・・従動車輪８・・・駆動車輪９・・・アウトリガ１０・・・カウンターウェイト１１・・・制御盤１２・・・リターンシーブ１３・・・電動機１４・・・スクリュ１５・・・シーブ１５´・・・ローラ１６・・・電動機１７・・・旋回ギヤ１８・・・ローラチェーン１９・・・走行操作盤２０・・・ハンドリング操作盤２１・・・バー２２・・・車輪

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者神田英治東京都港区元赤坂１丁目３番８号鹿島建設株式会社東京支店内 (72)発明者篠原克彦東京都港区元赤坂１丁目３番８号鹿島建設株式会社東京支店内 (72)発明者田村直久東京都港区元赤坂１丁目３番８号鹿島建設株式会社東京支店内 (56)参考文献特開平３−267470（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) E04G 21/16

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】床上を走行できる走行台車により建材を
吊り上げてセットする建材取付装置において、その走行
台車はステアリング機能を持った駆動車輪及び従動車輪
を備え、走行台車の前部にはアウトリガが設けられ、そ
して後部には着脱可能なカウンターウェイトが設けられ
ており、さらに、走行台車の前部に前方に延びる基台を
設け、その基台に設けた上下に分割されたポストの上部
に水平方向に延びるブームが旋回可能に設けられ、その
ブームに沿って横行するトロリが設けられ、そのトロリ
はホイストを備えており、そして過荷重防止装置および
ブームの旋回範囲制限装置を有することを特徴とする建
材取付装置。
【請求項２】走行台車の左右前部に従動車輪が、また
後部に駆動車輪が設けられていて、走行台車は、３輪走
行のものであり、且つ充電バッテリ走行のものである請
求項１に記載の建材取付装置。
【請求項３】横行トロリは、スクリュ駆動である請求
項１に記載の建材取付装置。
【請求項４】建材取付装置が柱型パネル取付装置であ
る請求項１に記載の建材取付装置。