JP3050570B2 - カメラおよび撮影レンズ - Google Patents

カメラおよび撮影レンズ

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JP3050570B2
JP3050570B2 JP02142682A JP14268290A JP3050570B2 JP 3050570 B2 JP3050570 B2 JP 3050570B2 JP 02142682 A JP02142682 A JP 02142682A JP 14268290 A JP14268290 A JP 14268290A JP 3050570 B2 JP3050570 B2 JP 3050570B2
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lens
aperture
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photographing
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佐藤  修
勇 平井
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旭光学工業株式会社
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B7/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly
    • G03B7/20Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly in accordance with change of lens
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
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    • G03B17/02Bodies
    • G03B17/12Bodies with means for supporting objectives, supplementary lenses, filters, masks, or turrets
    • G03B17/14Bodies with means for supporting objectives, supplementary lenses, filters, masks, or turrets interchangeably

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「技術分野」 本発明は、その撮影レンズの絞りに応じたレンズデー
タがメモリされたメモリ手段を備えた撮影レンズ、およ
びそのレンズデータを読み込んで、そのレンズデータを
利用して露出制御をするカメラに関する。
「従来技術およびその問題点」 撮影レンズをカメラボディに着脱、および自動露出制
御可能なカメラシステムにおいては、撮影レンズ固有の
レンズ情報を撮影レンズに搭載されたメモリ手段にメモ
リしてある。一方カメラボィは、上記レンズ情報を撮影
前に読み込んで、露出演算に利用している。
しかし、従来のレンズ情報は、開放絞りF値、最小絞
りF値および焦点距離f情報などに限られていた。その
ため、その撮影レンズで、所定の条件を満たす描写がで
きる絞り値、例えばフレアーが出難い絞り値、解像度が
高い絞り値などは、撮影者が経験、勘によって見い出す
ほかなかった。
「発明の目的」 本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、
自動露出制御装置を備えたカメラにおいて、撮影レンズ
個々において所定の条件を満足する絞り値によって自動
露出撮影を可能にすることを目的とする。
「発明の概要」 上記目的を達成する本発明は、着脱可能な撮影レンズ
およびカメラボディを備えたカメラであって、上記撮影
レンズは、該撮影レンズのレンズ情報がメモリされたメ
モリ手段を有し、上記カメラボディは、上記メモリ手段
にメモリされたレンズ情報を入力する入力手段を有し、
上記メモリ手段には、上記撮影レンズの所定の条件を満
たす絞り値情報として、MTF評価が最も高い値となる絞
り値、絞りの開口部形状が最も真円形に近似する絞り
値、最も高い解像力が得られる絞り値、または所定の入
射瞳形状が得られる絞り値の少なくともいずれか一つが
メモリされていることに特徴を有する。
この構成によれば、例えば所定の条件を満たす絞り値
として最も解像力の高い絞り値をメモリすれば、その絞
り値を撮影者が設定しなくてもその絞り値による撮影が
可能となり、簡単に解像度が高い写真が撮れる。
ところで、撮影距離(または被写体距離)によって撮
影レンズの所定の条件を満たす絞り値が異なることもあ
る。
そこで本発明では、撮影レンズに、その撮影距離を検
出する撮影距離検出手段を設け、複数の撮影距離、また
は撮影距離を複数のゾーンに分割して、各撮影距離また
はゾーンにおいて所定の条件を満たす絞り値をメモリ手
段にメモリし、撮影距離検出手段が検出した撮影距離に
応じた絞り値を選択する絞り値選択手段を設けたこと、
に特徴を有する。これにより、被写体距離にかかわら
ず、所定の条件を満たす絞り値に基づいた絞り値ないし
これに近い絞り値による撮影が可能になる。
また、撮影レンズがズームレンズの場合には、焦点距
離によって所定の条件を満たす絞り値が異なることがあ
る。
そこで本発明では、ズームレンズにその焦点距離検出
手段を設け、さらに複数の焦点距離または焦点距離を複
数のゾーンに分割して各焦点距離または各焦点距離ゾー
ンにおいて所定の条件を満たす絞り値をメモリ手段にメ
モリし、そのメモリした絞り値の中から、焦点距離に応
じた絞り値を選択する選択手段を設けた。これにより、
ズームレンズにおいて、ズーミングにかかわらず、所定
の条件を満たす絞り値による撮影が可能になる。
所定の条件を満たす絞り値としては、その撮影レンズ
において、MTF評価が最も高い値となる絞り値、絞りの
開口部形状が真円形に最も近似する絞り値、最も高い解
像力が得られる絞り値、または特定の入射瞳形状が得ら
れる絞り値がある。また、それぞれの条件を満たす絞り
値をそれぞれメモリ手段にメモリして、選択的に利用す
ることもできる。
さらに、各条件を満たす絞り値を1個としなくともよ
く、例えば、その撮影レンズの複数の絞り値における、
各条件に基づく絞り評価結果をメモリし、カメラボディ
において、その複数の絞り評価結果の中から所定条件に
合致する絞り評価結果、それに対応する絞り値を選択す
る構成とすることもできる。
「発明の実施例」 以下図示実施例に基づいて本発明を説明する。
第5A図および第5B図は、本発明の自動露出制御装置を
搭載したカメラボディおよび撮影レンズのマウント部を
それぞれ示す正面図である。カメラボディ11側のボディ
マウント13には、複数の電気接点15(15a〜15g)が設け
られている。一方、撮影レンズ17側のレンズマウント19
には、上記電気接点に対応する複数の電気接点21(21a
〜21g)が設けられている。これらの電気接点は、撮影
レンズ17がカメラボディ11に装着されたときに対応する
位置に設けられ、かつこの装着状態において、それぞれ
対応する電気接点が接触する。
撮影レンズ17には、そのレンズ固有の情報をメモリす
る記憶手段としての機能を備えたレンズCPU23が搭載さ
れている。このレンズCPU23の内部メモリには、開放絞
りFN0.(Fナンバー)、または開放絞りのアペックス値
Avmin、および最小絞りFNO.または最小絞りのアペック
ス値Avmax、ならびに焦点距離f情報がメモリされてい
るが、さらに本実施例では、そのレンズにおいて所定の
条件を満たす絞りのF値情報(Avgood)がメモリされて
いる。
所定の条件を満たす絞り値として、例えば、MTF(Mod
ulation Transfer Function)評価で最も高い評価が得
られた絞り値、あるいは解像力が最も高い絞り値を、絞
りF値1、近距離撮影時に被写界深度を考慮した絞り値
を絞りF値2、ポートレート撮影に最も優れている絞り
値、あるいは絞りの開口部がほぼ円形となる絞り値を絞
りF値3としてメモリしてある。これらの絞りF値1、
F値2、F値3は、プログラム露出モードあるいは撮影
レンズの繰出し量に応じて読出され、使用される。な
お、円形絞りとは、絞りブレードの内縁で形成される開
口の形状が、ほぼ円形になるときの絞りのことであり、
真円に最も近似するときの絞り値を選択する。
MTF評価による絞り値の設定例について、第1図を参
照して説明する。
現在、レンズ性能の評価法として広く一般に使用され
ているMTF評価法は種々のパラメータを有するが、35mm
カメラに限れば、空間周波数を30本/mm、像高Y=6mm、
被写体距離U=∞としたときのMTF評価は、第1図に示
したグラフで表わせる。このグラフでは、縦軸がMTF評
価値、横軸が絞り値(FNO.)であり、MTF評価値は高い
ほど優れていることを示している。
ここで、MTF評価が最も高い数値を示すFナンバーが
4なので、絞りF値1をF4と設定できる。
このMTF評価が最も高い絞り値を優先するプログラム
露出モードを、プログラム1とする。
次に、解像力評価による絞り値の設定方法について、
第2図を参照して説明する。
撮影レンズの解像力は、絞り値によって変化する。通
常、開放絞り時よりも絞り込んだ方が解像力は高くなる
が、絞り込み過ぎると、回折現象により解像度が落ちて
くる。
この解像力特性を、第2図のグラフに示した。このグ
ラフでは、縦軸が解像力(本/mm)、横軸がFNO.を表わ
している。本実施例では、Fナンバーが“8"のときに最
高の解像力が得られるので、F8を絞りF値2と設定でき
る。
ビネッティング評価による絞り値の設定方法につい
て、第3図および第4図を参照して説明する。レンズの
性能評価項目の一つに、ビネッティング(口径食)があ
る。ビネッティング(周辺光量比または開口効率)は、
ある像高において、絞り羽根以外の箇所で、例えば前群
支持枠などで入射光線がけられることにより、中心像に
対して周辺像が暗くなる比を示すものである。
一般に写真レンズは、絞りが開放のときには、前群ま
たは後群のレンズ枠、鏡筒等によって大きくけられてい
る。この開放絞り状態におけるビネッティングによる周
辺光量比が50%を下回る例は珍しくない。
この周辺光量比は、通常、絞りを絞り込むことによっ
て改善される。ある像高における絞り値と周辺光量比と
の関係を第3図のグラフに示した。第3図において、縦
軸は周辺光量比、横軸は絞り値(FNO.)である。
ここで、けられがある場合とない場合とでは、入射瞳
の形状が大きく異なる。画面の周辺部でけられを生じて
いる場合、通常はラグビーボール状の形状となるところ
で、写真のボケ、特に点像のボケは瞳形状と一致するの
で、人物の上半身を撮影する場合において、周辺部にけ
られがあるときには、背景のボケが、第4図に示すよう
に、同心円状に見えてしまう。このぼけ方は、一般にボ
ケ味が悪い、と評価されている。そのため、ポートレー
ト撮影など、ボケ味を重視する撮影に使用されるレンズ
では、可能な限り、けられ(ビネッティング)が少なく
なるように設計されている。
しかしながら、けられを少なく設計しようとすれば、
どうしてもレンズの外形が大きくなり過ぎたり、重くな
り過ぎたり、さらに結像性能を維持するのが困難にな
る、などの問題がある。
そこで、特定の入射瞳形状となる絞り値として、けら
れがなくなる絞り値を絞りF値3として設定し、ぼけ味
を重視して撮影するときには、この絞り値ないしこれよ
りも小さい絞り値を用いて撮影することにより、ラグビ
ーボール形状のボケを避けることができる。
なお、所定の条件を満たす絞り値を設定する条件は上
記場合に限られず、フレアーを起こさないこと、収差が
最も少ないことなどを条件として絞り値を設定すること
もできる。
また、ボケ味を重視して描写性を評価する場合、この
評価に影響を与える因子として、前記ビネッティングの
ほかに、「円形絞り」、というものがある。これも、ボ
ケの形状を素直にするための手段であって、ある一定の
絞り値において絞り形状(絞り羽根で形成される開口部
の形状)がほぼ真円となるように設定されている。この
円形絞りにおいては、ボケ形状がほぼ円形となる。本発
明では、絞り形状がほぼ真円となる絞り値をF値3とし
て設定することができる。
[カメラの回路] 次に、上記カメラの露出制御に関する回路構成の要部
について、第6図を参照して説明する。カメラボディ11
内には、カメラ全体の動作を統括的に制御するととも
に、露出演算などの演算を行なう露出制御手段としての
メインCPU25が搭載されている。このメインCPU25は、撮
影レンズから所定の絞り値を入力する入力手段、入力し
た複数の絞り値の中から所定の条件に最も適した絞り値
を選択する選択手段としての機能も有している。
このメインCPU25の入力ポートには、測光回路27が接
続され、出カポートには、露出制御回路29およびフィル
ム給送制御回路31が接続されている。
さらにメインCPU25の入力ポートには、スイッチ類と
して測光スイッチSWS、レリーズスイッチSWR、第1モー
ドスイッチSWmode1、第2モードスイッチSWmode2および
第3モードスイッチSWMmode3が接続されている。メイン
CPU25は、測光スイッチSWSがオンされると、レンズCPU2
3と通信を行なって露出値算出動作等を実行し、レリー
ズスイッチSWRがオンされるとレリーズ動作を実行す
る。
測光回路27は、被写体光を受けた受光素子33の出力信
号に対数圧縮およびA/D変換など所定の加工を施し、測
光信号(輝度Bv信号)としてメインCPU25に出力する。
本実施例の受光素子33は、画面中央部を測光する部分
と、その周辺部分を測光する2個の部分からなる。測光
回路27は、それぞれの部分からの出力を独立して処理
し、それぞれを被写体輝度Bv1、Bv2信号として出力す
る。なお、この測光回路27は、測光スイッチSWSのオン
と同時に動作を開始する。
フィルム感度入力回路36は、フィルムのパトローネの
表面にコード化してプリントされたDXコード(フィルム
のISO感度に対応するもの)を読み取る回路である。
露出制御回路29は、メインCPU25が出力する絞り値Av
信号、シャッタ速度Tv信号に基づいて、メインCPU25か
ら起動信号が出力されたときに絞り・シャッタ34を駆動
し、フィルムに所定量露光する。なお、この露出動作
は、レリーズスイッチSWRがオンされることを条件に開
始される。
絞り・シャッタ34の露出動作が終了すると、フィルム
給送制御回路31がフィルム送りモータ35を起動してフィ
ルムを1コマ分巻き上げて、露出動作を終了する。
モードスイッチSWmode1、SWmode2、SWmode3は、露出
モードを変更するスイッチであり、本実施例では、プロ
グラム1、2、3、4の中から選択可能である。
メインCPU25の各通信ポートは、それぞれ上記電気接
点15に接続されている。一方、レンズCPU23の各通信ポ
ートは、それぞれ電気接点21に接続されている。これら
の電気接点15、21は、撮影レンズ17がカメラボディ11に
装着されたときに接触する。つまり、撮影レンズ17がカ
メラボディ11に装着されたときにメインCPU25の通信ポ
ートと撮影レンズ17に搭載されたレンズCPU23の通信ポ
ートとが相互に接続され、相互にデータ通信が可能な状
態になる。
レンズCPU23の内部メモリ(ROM)には、所定の条件を
満たす絞り値などそのレンズ情報がメモリされている。
これらのレンズ情報は、メインCPU25から通信ポートを
介して出力される読出し信号によって読出される。この
読出し動作について、第7図に示したタイミングチャー
トを参照して説明する。
データ通信は、電気接点15a、15b、15cおよびこれら
とそれぞれ接触する21a、21b、21cにそれぞれ接続され
た3本のラインを介して、シリアルに行なわれる。以下
通信動作を、電気接点15a、15b、15cを基準にして説明
する。
メインCPU25は、通信開始時に、電気接点15aに通信許
可信号を出力し、電気接点15bにクロックパルスを出力
し、電気接点15cからレンズデータの入力を受ける。
また、電気接点15aに通信許可信号が出力されると、
レンズCPU23は、メモリしたレンズデータを出力し得る
イネーブル状態となる。通信許可信号が出力された状態
で電気接点15bにクロックパルスが出力されると、レン
ズCPU23は、クロックパルスの立ち下がりに同期してレ
ンズデータを電気接点15cに出力する。レンズCPU23にメ
モリされたレンズ情報のメモリ内容の一例を、第8図に
示してある。
メインCPU25は、レンズCPU23からレンズデータが送ら
れてくると、クロックパルスの立ち上がりエッジにてそ
のデータを入力し、メモリする。そして必要なレンズデ
ータをメモリしたら、クロックパルスの出力を停止し、
通信許可信号の出力を停止(“H"レベルに)して通信を
終了する。
[カメラボディのメイン動作] 次に、上記カメラの露出動作について、第9図に示し
たプログラム線図および第10図〜第14図に示したフロー
チャートに基づいて説明する。なお、この動作はメイン
CPU25にメモリされたプログラムに基づいて、メインCPU
25によって実行される。
測光スイッチSWSがオンされると、このルーチンがス
タートする。メインCPU25は、先ずレンズCPU23と通信を
開始し、レンズCPUに格納されたレンズ情報を読出し、
メモリする(S41)。
そして、各モードスイッチSWmode1、SWmode2およびSW
mode3のスキャンを行ない、これらのモードスイッチSWm
ode1、SWmode2またはSWmode3で選択された露出モードの
設定を行なう(S42)。本実施例では、ノーマル露出の
プログラム1、画質優先露出のプログラム2、オールマ
イティー露出のプログラム3および円形絞り露出(ポー
トレート露出)のプログラム4の4種類のプログラム露
出モード、ならびにEE露出モードを有している。
次に、測光回路27から被写体輝度Bv1、Bv2データを入
力し、フィルム感度入力回路36からフィルム感度Svを入
力する(S43、S43−1)。なお測光回路27は、測光スイ
ッチSWSがオンするとともに動作を開始している。そし
て、上記被写体輝度Bv1、Bv2およびフィルム感度Svとを
基に所定の式、例えば、 Ev=(Bv1+Bv2)/2+Sv により露出値EVを算出する(S44)。
次に、ステップS42によって設定された露出モードの
判定を行ない、設定された露出サブルーチンを実行して
絞り値Avおよびシャッタ速度Tvを求める(S45〜S50)。
絞り値Avおよびシャッタ速度Tvを求めたら、レリーズ
スイッチSWRがオンしているかどうかをチェックし、オ
ンしていれば、上記露出サブルーチンで求めた絞り値Av
およびシャッタ速度Tvに基づいて絞り・シャッタ34を駆
動し、露出を行なう(S52)。露出が終了したら、フイ
ルムを1コマ分巻き上げてS41に戻る(S53)。レリーズ
スイッチSWRがオンしていなければ、測光スイッチSWSが
オンしているかどうかをチェックし、オンしていればS4
1に戻り、オンしていなければEND処理に進む。
以上の動作を、フィルムを最終コマ巻き上げるまで繰
り返す。
次に、露出動作について、第11図〜第14図に示したサ
ブルーチンを参照して説明する。
[プログラム1] 第11図は、ステップS46のノーマルプログラム露出モ
ードに関するサブルーチンである。
このサブルーチンでは、先ず、ステップS44で算出し
た露出値EVを基に、所定のTv演算式によってシャッタ速
度Tvを算出し(S61)、このシャッタ速度Tvがカメラの
最高速シャッタ速度Tvmaxよりも大きいかどうかをチェ
ックする(S62)。
そして、算出したシャッタ速度Tvが最高速シャッタ速
度Tvmaxよりも大きければ、シャッタ速度Tvを最高速シ
ャッタ速度Tvmaxに変更し、このシャッタ速度Tv(Tvma
x)と露出値Evに基づいて最適絞り値Avを算出する(S6
3、S64)。
この算出した絞り値Avが撮影レンズの最大絞り値Avma
xよりも大きいかどうかをチェックし、大きければ絞り
値Avをこの最大絞り値Avmaxに変更して、この絞り値Av
(Avmax)に基づいて再度シャッタ速度Tvを算出する(S
65〜S67)。さらに、このシャッタ速度Tvが最高速シャ
ッタ速度Tvmaxよりも大きいかどうかを再度チェック
し、大きければシャッタ速度Tvを最高速シャッタ速度Tv
maxに変更してからリターンし、大きくなければそのま
まリターンする(S68、S69)。
ステップS62において、シャッタ速度Tvが最高速シャ
ッタ速度Tvmaxよりも大きくない場合には、そのシャッ
タ速度Tvおよび露出値Evを基に絞り値Avを求める(S7
0)。そして、この絞り値Avがこのレンズの最小絞り値A
vmin(開放FNO.)よりも大きいかどうかをチェックし、
大きい場合には上記ステップS64に戻り、小さい場合に
は最小絞り値Avminに変更する(S71、S72)。
絞り値Avを最小絞り値Avminに変更した場合にはシャ
ッタ速度Tvを求め直し、求め直したシャッタ速度Tvが最
低速シャッタ速度Tvminよりも小さいかどうかをチェッ
クし、小さくなければリターンし、小さければ最低速シ
ャッタ速度Tvminに変更してリターンする(S74、S7
5)。
以上の処理により、第9図に示した、ノーマルプログ
ラム1によるプログラム線図Iが得られる。なお、ステ
ップS69およびS75で、算出したシャッタ速度Tvがカメラ
の能力限界を越えた場合には、露出値が適正露出値より
もオーバーまたはアンダーとなるので、露出警告をして
もよい。
[プログラム2] 次に、ステップS47の、撮影レンズの最も描写力に優
れた絞り値Avgood1(絞りF値1)を優先するプログラ
ム露出モード2(画質優先プログラム)の動作につい
て、第12図に示したサブルーチンを参照して説明する。
先ず、絞り値Avを、撮影レンズの絞り値Avgood1に設
定し(S81)、この絞り値Avおよび前記ステップS44で求
めた露出値Evを基にシャッタ速度Tvを算出する(S8
2)。
次に、算出したシャッタ速度Tvがカメラの有効シャッ
タ速度であるかどうか、つまり、最高速シャッタ速度Tv
maxと最低速シャッタ速度Tvminとの間にあるかどうかを
チェックし、その間にあればそのシャッタ速度Tvを保持
し、最高速シャッタ速度Tvmaxよりも大きければ最高速
シャッタ速度Tvmaxに変更してステップS87に進み、最低
速シャッタ速度Tvminよりも小さければ最低速シャッタ
速度Tvminに変更してステップS87に進む(S83〜S86)。
上記ステップS84またはS86でシャッタ速度Tvを変更し
ている場合があるので、ステップS87では、露出値Evお
よびシャッタ速度Tvを基に再度絞り値Avを算出する。
そして、上記絞り値Avが有効絞り値であるかどうか、
つまり、絞り値Avgood1と最大絞り値Avmax(最小絞りFN
O.)との間にあるかどうかをチェックし、有効範囲内に
あればその絞り値Avを保持してリターンするが、もし絞
り値Avgood1よりも小さければ絞り値Avgood1に変更して
リターンし、最大絞り値Avmaxよりも大きければ最大絞
り値Avmaxに変更してリターンする(S88〜S91)。
以上の処理により、第9図に示した、絞り値Avgood1
を優先するプログラム線図IIが得られる。
以上の通り、絞り値Avgood1を優先するプログラム2
で撮影すれば、絞りがレンズ固有の絞り値Avgood1に自
動的に優先設定されるので、誰でもその撮影レンズの最
も優れた絞りにて撮影をすることが可能になる。
[プログラム3] 次に、ステップS48の、絞りF値1および手ぶれ防止
優先を組み合わせたプログラム露出モード3の演算動作
について、第13図に示したサブルーチンに基づいて説明
する。
なお、手ぶれ限界シャッタ速度Tvfは一般に、撮影レ
ンズの焦点距離をfとすると、1/f秒、またはアペック
ス値で1og2fとされているが、本実施例では、1og2fの近
似値を求めてこれを用いる。
このサブルーチンでは先ず、ステップS41の通信でレ
ンズCPU23のメモリから読み込んだ撮影レンズの焦点距
離f情報に基づいて、手ぶれ限界シャッタ速度Tvfを求
める(S101)。
次に、上記手ぶれ限界シャッタ速度Tvf、絞り値Avgoo
d1および露出値Evに基づいて、次の所定のプログラム演
算式、 Tv=(3/8)Ev+(5/8)Tvf−(3/8)Avgood1、によっ
てシャッタ速度Tvを算出し、このシャッタ速度Tvが最高
速シャッタ速度Tvmaxよりも大きいかどうかをチェック
する(S102、S103)。
上記演算で求めたシャッタ速度Tvが最高速シャッタ速
度Tvmaxよりも大きくなければ、このシャッタ速度Tvを
基に絞り値Avを求めてこの絞り値Avが絞り値Avgood1よ
りも大きいかどうかをチェックする(S104、S105)。
上記絞り値Avが絞り値Avgood1よりも大きければステ
ップS112に進み、大きくなければステップS106に進んで
絞り値Avを絞り値Avgood1に変更する。そして、その絞
り値AV(Avgood1)で再度シャッタ速度Tvを算出してそ
のシャッタ速度Tvが最低速シャッタ速度Tvminよりも小
さいかどうかをチェックし、そのシャッター速度Tvを、
小さければ最低速シャッタ速度Tvminに変更してリター
ンし(S107、S108、S109)、小さくなければ変更しない
でリターンする(S107、S108)。
ステップS103における最初のシャッタ速度Tvチェック
で最高速シャッタ速度Tvmaxよりも大きいと判定された
ら、シャッタ速度Tvを最高速シャッタ速度Tvmaxに変更
し、変更したシャッタ速度Tv(Tvmax)に基づいて絞り
値Avを算出する(S110、S111)。
そして、この新たに求めた、またはステップS104で求
めた絞り値Avが最大絞り値Avmaxよりも大きいかどうか
をチェックし、大きければ絞り値Avを最大絞り値Avmax
に変更してからシャッタ速度Tvを算出し、大きくなけれ
ば変更しないでシャッタ速度Tvを算出する(S112〜S11
4)。
さらに、このシャッタ速度Tvが最高速シャッタ速度Tv
maxよりも大きいかどうかをチェックし、大きければ最
高速シャッタ速度Tvmaxに変更してからリターンし、大
きくなければそのままでリターンする(S115、S116)。
以上の処理により、第9図に示したプログラム線図I
が得られる。
[プログラム4] また、ポートレート撮影などにおいては、主要被写体
の背景をうまくぼかすために、絞り開口が円形となる円
形絞り値Avroundで撮影する。この円形絞り値Avroundを
所定条件を満たす絞り値Avgoodとして用いる実施例につ
いて、第14図に示したフローチャートを参照して説明す
る。
この円形絞りで撮影をすれば、例えば画面周辺の点光
源のボケ形状が多角形から円形になる。また、周辺の被
写体が、開放絞りのときにはビネッティングの影響でラ
グビーボール状に歪んでボケるが、円形絞りのときには
円形のままボケる。
このプログラム4では、先ず絞り値Avを、ステップS4
1で得た円形絞り値Avroundに設定し、この絞り値Av(Av
round)と露出値Evとに基づいてシャッタ速度Tvを算出
する(S121、S122)。
このシャッタ速度Tvがカメラボディのシャッタ速度可
能範囲内にあるかどうかのチェック、およびシャッタ速
度可能範囲内に無い場合の所定の処理を行なってから、
再度絞り値Avを算出する(S123〜S127)。
そして、この絞り値Avが円形絞り値Avroundであるか
どうかをチェックし、異なれば円形絞り値Avroundに変
える(S128、S129)。
さらに、絞り値Avが最大絞り値Avmaxよりも大きいか
どうかをチェックし、大きい場合には絞り値Avを最大絞
り値Avmaxに変更してからリターンする(S130、S13
1)。
以上の処理により、第9図のプログラム線図IIが得ら
れる。
[EEモード] さらに、シャッタ速度優先EEモードにおいて、絞り値
Avgoodを絞り警告に利用する場合の動作について、第15
図に示したフローチャートを参照して説明する。この実
施例では、絞り値Avが絞り値Avgoodよりも小さいとき、
つまり、絞り開口径が所定の条件を満たす絞り開口径よ
りも大きくなるときに警告をする構成にしてある。
先ず、シャッタ速度Tvを入力し、このシャッタ速度Tv
と被写体輝度BVとを基に絞り値Avを算出する(S141、S1
42)。
次に、この絞り値Avが最大絞り値Avmaxよりも大きい
かどうかをチェックし、大きければ絞り値Avを最大絞り
値Avmaxに変更してからリターンする(S143、S144)。
この絞り値Avが最大絞り値Avmaxよりも大きくない場
合には、絞り値Avgoodよりも小さいかどうかをチェック
し、小さくなければリターンする(S145)。
絞り値Avが絞り値Avgoodよりも小さい場合には、Av警
告表示をする(S146)。そして、さらに絞り値Avが開放
絞り値Avminよりも小さいかどうかをチェックし、小さ
くなければリターンし、小さい場合には開放絞り値Avmi
nに変更してリターンする(S147、S148)。
このようにEEモードでは、絞り値Avが絞り値Avgoodよ
りも小さい場合には警告が出るので、この警告の有無に
より、撮影者は絞り値Avgoodを使用するかどうかを判断
することができる。
[被写界深度優先モード] ところで、一般に、被写体距離が短くなるにしたがっ
て被写界深度が浅くなる。例えば、マクロ撮影時には被
写界深度が浅くなるので、被写体が近づくのに応じて、
被写界深度が深くなるように絞り値Avを大きく設定して
撮影するのが通例である。本発明では、この被写体距離
に応じた複数の絞り値Avを絞り値Avgoodとすることがで
きる。
この場合には、例えば、被写体距離に応じた複数の絞
り値Avgoodを、FNO.20、21、22、23としてあらかじめレ
ンズCPU23のROMにメモリしておき(第8図参照)、被写
体距離に応じてこれらの中から絞り値Avgoodを選択して
メインCPU25に通信する。この構成を、第16A図および第
16B図を参照して説明する。
撮影距離情報は、例えば、撮影レンズの距離リングの
位置を検出する位置検出装置によって得る。位置検出装
置の一例を、第16A図に示した。撮影レンズの距離リン
グ36には、その位置を二値データ化するコード板37が設
けられ、撮影レンズの固定部には、このコード板37と摺
接するブラシ38が設けられている。本実施例では、マク
ロ撮影時の被写体距離が4個の領域に分割され、通常撮
影領域および分割した4個のマクロ領域が、コード板37
にコード化されている。
コード板37は、絶縁材38上に配設された、互いに絶縁
されて配設された導体からなる3枚のコード部Cgnd、C
1、C2、を有する。コード部C1、C2は、距離リング36の
位置を、幅広部と幅狭部との組み合わせで二値コード化
している。
コード部C1、C2は、それぞれレンズCPU23の入力ポー
トP1、P2に接続され、コード部Cgndは接地されている。
ブラシ38は、各コード部Cgnd、C1、C2に独立して接触し
得る3枚の接片38a、38b、38cを備え、各接片38a、38
b、38cは、他端で互いに導通されている。したがって、
各コード部C1、C2のレベルは、接片38b、38cが接触して
いるときには“0"(“L"レベル)になり、同接触してい
ないときには“1"(“H"レベル)になる。
レンズCPU23は、入力ポートP1、P2のレベルをチェッ
クすることにより、撮影レンズの合焦被写体距離を知
り、それを合焦被写体距離に応じたFNO.に変換し、絞り
F値2としてメモリする。通常撮影域での絞り値がF4の
場合の、分割マクロ域における絞りF値を、第1表に示
した。
なお、この場合の露出制御は、第12図に示したプログ
ラム2によって実行される。
上記実施例によれば、マクロ撮影時には、被写体に近
づくにしたがって絞りF値が大きくなり、被写界深度が
深くなる。
また、被写体距離に応じて所定の条件を満たす絞り値
を変更する場合、測距装置を備えたカメラにあっては、
被写体距離情報を、測距装置から得ることもできる。
[ズームレンズに適用した実施例] 次に、本発明をズームレンズに適用した場合の実施例
について、第17図ないし第18図を参照して説明する。
ズームレンズの場合には、焦点距離毎に所定の条件を
満たす絞り値が異なる場合がある。そこで、焦点距離に
応じて所定の条件を満たす絞り値Avを、あらかじめレン
ズCPU41のROMに書込んでおき、焦点距離f情報を入力し
て入力した焦点距離情報毎に対応する所定の条件を満た
す絞り値をカメラボディに転送する構成にする。
ズームレンズの焦点距離f情報は、4本のコードC3〜
C6を備えた焦点距離コード板42と、これらのコードC3〜
C6にそれぞれ独立して摺接し得る接片を備えたブラシ73
とで構成できる。焦点距離コード板42およびブラシ43の
基本構成は、第16A図に示した被写体距離コード板36お
よびブラシ38の基本構成とほぼ同じである。コード板42
は、ズーム操作環あるいはズームカム環(図示せず)に
固定され、ブラシ43は、ズーム操作環あるいはズームカ
ム環と対向する固定部に固定される。
レンズCPU41のポートP1、P2には、被写体距離コード
板36のコードCl、C2がそれぞれ接続され、ポートP3〜P6
には、焦点距離コード板42のコードC3〜C6がそれぞれ接
続されている。
レンズCPU41の内部ROMには、被写体距離に対応する絞
りF値がメモリされている。例えば、35mm〜70mmのズー
ムレンズの場合には、焦点距離を3個のゾーンに分割し
てそれぞれのゾーンごとに設定された絞りF値をメモリ
してある。そのメモリ内容を、第18A図〜第18C図に示し
た。この実施例において、アドレス0、10、20は絞りF
値1である。
これらの焦点距離ゾーンごとの所定の条件を満たす絞
り値は、例えば、第10図のステップS41のレンズ通信の
際に、カメラボディからの要求に応じてレンズCPU41か
ら送出される。レンズCPU41は、カメラボディから出力
されたコマンドデータに応じて作動し、ポートP3〜6の
レベルをチェックして焦点距離を検出し、検出した焦点
距離が含まれるゾーンのメモリ領域から、カメラボディ
が要求する絞りF値を読出して、カメラボディに送出す
る。
[絞り評価情報を使用する実施例] また、本発明は、各撮影レンズにおいて、あらかじめ
前述の各条件(評価法)において1個の絞りF値を設定
するのではなく、複数の絞り値において評価法により評
価した絞り評価情報をメモリする構成でもよい。絞り評
価情報の内容としては、例えば第1図ないし第3図に示
したグラフの縦軸の値としてもよいが、単に優先順位を
識別する値としてもよい。
図示実施例では、開放絞り時、開放絞り値から2段、
4段および6段(最小絞り)絞ったときの絞り値におい
てMTF評価法により評価し、それぞれの絞り値におけるM
TF評価データ(MTF10、11、12、13)をそれぞれアドレ
ス0〜3にメモリしてある(第19図参照)。
MTF評価データの中から、最高のMTF評価が得られる絞
り値をカメラボディ側で選択(設定)する場合の定動作
について、第20図に示したAVGOODフローチャートに基づ
いて説明する。
このフローチャートに入る前に、メインCPU25は、レ
ンズCPU41から上記すべてのデータを入力する。このフ
ローチャートに入ると、MTF10、11、12、13の中で最大
のデータ(最高のデータ)を選択し、最大のデータに応
じてオフセット絞り値Avoffsetを設定し、このオフセッ
ト絞り値Avoffsetを最小絞り値Avminに加算して所定の
条件を満たす絞り値Avgoodとする。
具体的に説明すると、まず、MTF10とMTF11とを比較
し、MTF10の方が大きければMTF10とMTF12とを比較し、M
TF10の方が大きければ、MTF10とMTF13とを比較し、MTF1
0の方が大きければオフセット絞り値AvOffsetを“00H"
と設定する(ステップS151〜S154)。そして、この値
(00H)を最小絞り値Avminに加算してこの値を絞り値Av
goodとしてリターンする(S155)。
MTF10とMTF11との比較において、MTF10よりもMTF11の
方が大きいときには、MTF11とMTF12とを比較し、MTF11
の方が大きいときにはMTF11とMTF13とを比較し、MTF11
の方が大きいときには、オフセット絞り値Avoffsetを
“1"に設定してからステップS155に進み、MTF13の方が
大きいときにはオフセット絞り値Avoffsetを“3"に設定
してからステップS155に進む(S160〜S162)。
MTF11とMTF12との比較において、MTF11よりもMTF12の
方が大きいときには、MTF12とMTF13とを比較し、MTF12
の方が大きければオフセット絞り値Avoffsetを“2"に設
定し、MTF13の方が大きければオフセット絞り値Avoffse
tを“3"に設定してステップS155に進む(S160、S164〜S
166)。
MTF10とMTF12との比較において、MTF12の方が大きい
ときには、MTF12とMTF13とを比較し、MTF12の方が大き
いときにはオフセット絞り値Avoffsetを“2"に設定して
から、MTF13の方が大きいときにはオフセット絞り値Avo
ffsetを“3"に設定してからステップS155に進む(S15
2、S170〜S172)。
以上の処理により、各焦点距離において所定の条件を
満たす絞りAvgoodが得られる。
以上の実施例では、所定の条件を満たす絞り値の設定
例として、MTF評価、解像力評価、円形絞り評価および
ビネッティング評価に関する情報をそれぞれ単独で評価
して使用したものを示したが、これらを総合して評価し
てももちろんよい。総合評価する場合において、各情報
の重み付は、そのレンズまたはカメラの性格、性能から
判断して、その撮影レンズ、またはカメラごとに判断す
ることが好ましい。
「発明の効果」 以上の通り本発明のカメラによれば、撮影レンズのメ
モリ手段に、その撮影レンズの所定の条件を満たす絞り
値情報として、その撮影レンズにおいて、MTF評価が最
も高い値となる絞り値、絞りの開口部形状が最も真円形
に近似する絞り値、最も高い解像力が得られる絞り値、
または所定の入射瞳形状が得られる絞り値の少なくと
も、いずれか一つがメモリされているので、例えばこの
メモリ手段にメモリされた絞り値を読み込んでその絞り
値を優先して露出因子を設定する構成とすれば、誰でも
が簡単にその撮影レンズにおいて所定の条件を満たす絞
り値によって撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は、所定の条件を満たす絞
り値を求める所定の評価法による評価結果を表わしたグ
ラフ、 第4図は、ビネッティングによるボケの様子を説明する
図、 第5A図および第5B図は、本発明の自動露出装置を搭載し
たカメラボディおよび撮影レンズのレンズ情報接続部の
実施例を示す図、 第6図は、同実施例の露出制御装置の回路構成を示すブ
ロック図、 第7図は、同実施例のレンズとカメラボディとの間の通
信動作に関するタイミングチャート、 第8図は、レンズCPUのメモリ内容を示した図、 第9図は、同実施例のプログラム線図、 第10図は、同実施例の撮影動作に関するメインフローチ
ャート、 第11図は、ノーマルのプログラム露出モード(プログラ
ム1)に関するサブルーチン、 第12図は、所定の条件を満たす絞り値を優先するプログ
ラム露出モード(プログラム2)に関するサブルーチ
ン、 第13図は、所定の条件を満たす絞り値および手ぶれ防止
優先を組み合わせたプログラム露出モード(プログラム
3)に関するサブルーチン、 第14図は、円形絞り値を優先するプログラム露出モード
(プログラム4)に関するサブルーチン、 第15図は、所定の条件を満たす絞り値を絞り警告に利用
したシャッタ速度優先露出モード(EEモード)に関する
サブルーチン、 第16A図および第16B図は、被写体距離に応じて所定の条
件を満たす絞り値を設定する構成の実施例の概要を示し
た図、第17A図および第17B図は、焦点距離に応じた所定
の条件を満たす絞り値を設定する実施例の概要を示した
図、 第18A図、第18B図および第18C図は、第17A図および第17
B図に示した実施例のレンズCPUのメモリ内容を示す図、 第19図は、複数個の絞り値における絞り評価データをメ
モリしたレンズCPUのメモリ内容を示す図、 第20図は、複数個の絞り値における絞り評価データの中
から所定の条件を満たす評価データを選択し、このデー
タに基づいて絞り値を設定する処理に関するフローチャ
ートである。 11…カメラボディ、15a〜15g…電気接点、17…撮影レン
ズ、21a〜21g…電気接点、23…レンズCPU、25…メインC
PU、27…測光回路、29…露出制御回路、35…絞り・シャ
ッタ、36…距離リング、37…被写体距離コード板、38…
ブラシ、41…レンズCPU、42…焦点距離コード板、43…
ブラシ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−142682(JP,A) 特開 昭63−110432(JP,A) 特開 平4−190220(JP,A) 特開 平4−177209(JP,A) 特開 平4−123029(JP,A) 特開 平4−22933(JP,A) 特開 平2−14028(JP,A) 特開 平2−63030(JP,A) 特開 平4−177210(JP,A) 特開 平4−102835(JP,A) 特開 平1−221728(JP,A) 特開 平1−137241(JP,A) 特開 平1−100524(JP,A) 特開 平1−100523(JP,A) 特開 昭63−286811(JP,A) 特開 昭61−80227(JP,A) 特開 昭63−115149(JP,A) 特開 昭61−93439(JP,A) 特開 昭63−314526(JP,A) 特開 昭62−75426(JP,A) 特開 平1−271732(JP,A) 特開 昭63−121029(JP,A) 特開 平2−181106(JP,A) 特開 平3−73936(JP,A) 特開 平3−252638(JP,A) 特開 平4−70634(JP,A) 実開 平4−57824(JP,U) 実開 平2−58220(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 7/20 G02B 7/28 G03B 13/36

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着脱可能な撮影レンズおよびカメラボディ
    を備えたカメラであって、 上記撮影レンズは、該撮影レンズのレンズ情報がメモリ
    されたメモリ手段を有し、 上記カメラボディは、上記メモリ手段にメモリされたレ
    ンズ情報を入力する入力手段を有し、 上記レンズ情報として、上記撮影レンズの所定の条件を
    満たす絞り値情報として、MTF評価が最も高い値となる
    絞り値、絞りの開口部形状が最も真円形に近似する絞り
    値、最も高い解像力が得られる絞り値、または所定の入
    射瞳形状が得られる絞り値の少なくともいずれか一つが
    上記メモリ手段にメモリされていること、を特徴とする
    カメラ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のカメラにおいて、上記カメ
    ラボディはさらに、上記入力手段を介して入力するレン
    ズ情報として、上記所定の条件を満たす絞り値の一つを
    選択する絞り値選択手段を備えていること、を特徴とす
    るカメラ。
  3. 【請求項3】請求項2記載のカメラにおいて、上記カメ
    ラボディはさらに、上記絞り値選択手段により選択して
    上記入力手段を介して入力した所定の条件を満たす絞り
    値により露出因子を算出する露出演算手段を備えている
    こと、を特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】請求項1記載のカメラにおいて、上記撮影
    レンズはさらに、その撮影距離を検出する撮影距離検出
    手段を備え、 該撮影距離検出手段によって検出される、異なる複数の
    撮影距離または複数のゾーンに分割された撮影距離ゾー
    ンのそれぞれにおいて上記少なくとも一つの所定の条件
    を満たす絞り値が上記メモリ手段にメモリされていて、 上記メモリ手段にメモリされた絞り値の中から、上記カ
    メラボディの入力手段が入力するレンズ情報として、上
    記撮影距離検出手段によって検出された撮影距離または
    撮影距離ゾーンに応じた所定の条件を満たす絞り値を選
    択する絞り値選択手段を備えていることを特徴とするカ
    メラ。
  5. 【請求項5】着脱可能な撮影レンズおよびカメラボディ
    を備え、該撮影レンズは、該撮影レンズの撮影距離を検
    出する撮影距離検出手段と、該撮影レンズのレンズ情報
    がメモリされたメモリ手段を有し、上記カメラボディ
    は、上記メモリ手段にメモリされたレンズ情報を入力す
    る入力手段を有するカメラであって、 上記撮影レンズのメモリ手段には上記レンズ情報とし
    て、上記撮影距離検出手段によって検出される異なる複
    数の撮影距離または複数のゾーンに分割された撮影距離
    ゾーンのそれぞれにおいて、所定の条件を満たす絞り値
    がメモリされていて、 上記メモリ手段にメモリされた絞り値の中から、上記カ
    メラボディの入力手段が入力するレンズ情報として、上
    記撮影距離検出手段によって検出された撮影距離または
    撮影距離ゾーンに応じた所定の条件を満たす絞り値を選
    択する絞り値選択手段を備えていることを特徴とするカ
    メラ。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載のカメラにおいて、
    上記撮影レンズは、その運動により焦点調節を行なう距
    離リングと、上記撮影距離検出手段は、該距離リングの
    位置に対応する撮影距離を検出し、 上記撮影距離検出手段により検出される異なる複数の撮
    影距離または複数のゾーンに分割された撮影距離ゾーン
    のそれぞれにおいて上記少なくとも一つの所定の条件を
    満たす絞り値が上記メモリ手段にメモリされていて、 上記絞り値選択手段は、上記メモリ手段にメモリされた
    絞り値の中から、上記位置検出手段が検出した距離リン
    グ位置において所定の条件を満たす絞り値を選択するこ
    とを特徴とするカメラ。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれか一項記載のカメ
    ラにおいて、上記撮影レンズはズームレンズであり、該
    ズームレンズは、 その焦点距離を検出する焦点距離検出手段と、 上記ズームレンズの異なる複数の焦点距離または複数の
    ゾーンに分割された焦点距離ゾーンのそれぞれにおいて
    少なくとも一つの上記所定の条件を満たす絞り値がメモ
    リ手段にメモリされていて、 上記メモリ手段にメモリされた絞り値の中から、上記カ
    メラボディの入力手段が入力するレンズ情報として、上
    記焦点距離検出手段が検出した焦点距離において所定の
    条件を満たす絞り値を選択する絞り値選択手段とを備え
    ていること、を特徴とするカメラ。
  8. 【請求項8】着脱可能なズームレンズおよびカメラボデ
    ィを備え、該ズームレンズは、該ズームレンズの焦点距
    離を検出する焦点距離検出手段と、該ズームレンズのレ
    ンズ情報がメモリされたメモリ手段を有し、上記カメラ
    ボディは、上記メモリ手段にメモリされたレンズ情報を
    入力する入力手段を有するカメラであって、 上記メモリ手段には、上記ズームレンズの異なる複数の
    焦点距離のそれぞれにおいて少なくとも一つの所定の条
    件を満たす絞り値がメモリされていること、 上記カメラボディの入力手段が入力するレンズ情報とし
    て、上記焦点距離検出手段が検出した焦点距離に対応す
    る所定の条件を満たす絞り値の一つを選択する絞り値選
    択手段を備えていること、を特徴とするカメラ。
  9. 【請求項9】請求項7または8記載のカメラにおいて、
    上記ズームレンズは、その移動により焦点距離を変化さ
    せるズーム環を備え、上記焦点距離検出手段は、該ズー
    ム環の位置に対応する焦点距離を検出し、上記メモリ手
    段には、上記ズーム環によって変化する異なる複数の焦
    点距離のそれぞれにおいて所定の条件を満たす絞り値が
    メモリされ、 上記絞り値選択手段は、上記カメラボディの入力手段が
    入力するレンズ情報として、上記焦点距離検出手段が検
    出した焦点距離に対応する、上記メモリ手段にメモリさ
    れた所定の条件を満たす絞り値の一つを選択すること、
    を特徴とするカメラ。
  10. 【請求項10】請求項8または9記載のカメラにおい
    て、上記カメラボディはさらに、上記入力手段を介して
    上記メモリ手段から読み込んだ上記所定条件を満たす絞
    り値に基づいて露出因子を決定する露出演算手段を備え
    ていること、を特徴とするカメラ。
  11. 【請求項11】請求項9記載のカメラにおいて、上記露
    出演算手段は、上記メモリ手段から読み出した該絞り値
    を優先して露出因子を設定する絞り優先露出モードを備
    えていること、を特徴とするカメラ。
  12. 【請求項12】着脱可能な撮影レンズおよびカメラボデ
    ィを備えたカメラであって、 上記撮影レンズは、該撮影レンズのレンズ情報がメモリ
    されたメモリ手段を有し、 上記カメラボディは、上記メモリ手段にメモリされたレ
    ンズ情報を入力する入力手段を有し、 上記メモリ手段には、上記撮影レンズにおいて所定の条
    件を満たす絞り値がメモリされていること、 上記カメラボディは、入力手段を介して上記メモリ手段
    から読み込んだ上記所定条件を満たす絞り値に基づいて
    露出因子を決定する露出演算手段を備え、 該露出演算手段はさらに、上記メモリ手段にメモリされ
    た所定の条件を満たす絞り値を読出して、該絞り値を優
    先して露出因子を設定する絞り優先露出モードを備えて
    いること、を特徴とするカメラ。
  13. 【請求項13】撮影レンズに搭載された、該撮影レンズ
    のレンズ情報がメモリされたメモリ手段と、該撮影レン
    ズが着脱自在に装着されるカメラボディに搭載された、
    上記メモリ手段にメモリされたレンズ情報を入力する入
    力手段とを備えたカメラにおいて、 上記レンズ情報として、撮影レンズの異なる各所定絞り
    値における評価結果として、MTF評価、絞りの開口部形
    状、解像力または入射瞳形状に関する少なくとも一つの
    評価結果が上記メモリ手段にメモリされていること、を
    特徴とするカメラ。
  14. 【請求項14】請求項13記載のカメラにおいて、上記カ
    メラボディには、上記撮影レンズから入力した複数の評
    価結果の中から、所定の評価結果を選択する選択手段
    と、 該選択した評価結果に対応する絞り値に基づいて露出因
    子を算出する露出演算手段を備えていること、を特徴と
    するカメラ。
  15. 【請求項15】カメラボディに着脱自在に装着される撮
    影レンズであって、 該撮影レンズのレンズデータがメモリされたメモリ手段
    を備え、 該撮影レンズの所定の条件を満たす絞り値として、その
    撮影レンズにおいて、MTF評価が最も高い値となる絞り
    値、絞りの開口部形状が最も真円形に近似する絞り値、
    最も高い解像力が得られる絞り値、または所定の入射瞳
    形状が得られる絞り値の少なくともいずれか一つが上記
    メモリ手段にメモリされていること、を特徴とする撮影
    レンズ。
  16. 【請求項16】請求項15記載の撮影レンズはさらに、そ
    の撮影距離を検出する撮影距離検出手段を備え、 該撮影距離検出手段が検出する異なる複数の撮影距離ま
    たは複数のゾーンに分割された撮影距離ゾーンのそれぞ
    れにおいて、MTF評価が最も高い値となる絞り値、絞り
    の開口部形状が最も真円形に近似する絞り値、最も高い
    解像力が得られる絞り値、または所定の入射瞳形状が得
    られる絞り値の少なくともいずれか一つが上記メモリ手
    段にメモリされ、 上記撮影距離検出手段が検出した撮影距離に対応する所
    定の条件を満たす絞り値を上記メモリ手段から選択する
    絞り値選択手段、を備えていることを特徴とする撮影レ
    ンズ。
  17. 【請求項17】請求項15または16記載の撮影レンズはズ
    ームレンズであり、該ズームレンズはさらに、 その焦点距離を検出する焦点距離検出手段と、 該焦点距離検出手段が検出する異なる複数の焦点距離ま
    たは複数のゾーンに分割された焦点距離ゾーンのそれぞ
    れにおいて、MTF評価が最も高い値となる絞り値、絞り
    の開口部形状が最も真円形に近似する絞り値、最も高い
    解像力が得られる絞り値、または所定の入射瞳形状が得
    られる絞り値の少なくともいずれか一つが上記メモリ手
    段にメモリされ、 上記焦点距離検出手段が検出した焦点距離に対応する所
    定の条件を満たす絞り値を上記メモリ手段から選択する
    絞り値選択手段と、を備えていることを特徴とする撮影
    レンズ。
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