JP2626250B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2626250B2
JP2626250B2 JP2401395A JP40139590A JP2626250B2 JP 2626250 B2 JP2626250 B2 JP 2626250B2 JP 2401395 A JP2401395 A JP 2401395A JP 40139590 A JP40139590 A JP 40139590A JP 2626250 B2 JP2626250 B2 JP 2626250B2
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aperture
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被写界を複数の領域に分
割して測光し該複数の領域の夫々に対応した複数の測光
出力から画面全体の適正露出を演算するマルチ測光装置
を有するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の装置はブロック図による説
明とそれを実現するための回路が開示されているのみで
あり、マイクロコンピュータにより処理することを開示
したものはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は被写界を複数
の領域に分割して測光し各領域に対応した複数の測光出
力を基に適正露出値を演算するカメラをマイクロコンピ
ュータを用いて実現する場合の問題点を解決する。マイ
クロコンピュータは一度に一つの処理しかできないの
で、その処理する順番を効率的にしなければならない。
また、全処理が終了する前にレリーズを許可すると不定
な値で露出制御することになる。本発明はこの様な問題
点を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のカメラは、被写介を複数の領域に分割して
測光し、各領域に対応した複数の測光出力を発生する測
光手段と、前記測光出力に関連する情報を入力する入力
手段と、前記入力手段により入力された情報に基づい
て、前記測光手段からの複数の測光出力を補正する補正
手段と、該補正された測光出力から適正露出値を演算す
るマルチ測光演算手段と、設定された露出制御モードに
応じ該マルチ測光演算手段の出力に基づいてAPEX演
算を行なうAPEX演算手段と、レリーズ動作を開始す
る電磁駆動部材と、外部操作に応じて、前記電磁駆動部
材を作動せしめ且つ該APEX演算手段の演算結果に応
じた露出制御を行なう割り込み処理を実行する露出制御
手段と、を有し、前記補正手段、前記マルチ測光演算手
段、前記APEX演算手段、前記露出制御手段は、マイ
クロコンピュータ上に構成され、前記マイクロコンピュ
ータは、前記入力手段による処理、前記補正手段による
処理、前記マルチ測光演算手段による処理、前記APE
X演算手段による処理、前記露出制御手段による前記割
り込み処理を実行可能であり、且つ、該APEX演算手
段による処理が終了するまで該露出制御手段による割り
込み処理を禁止し、該APEX演算手段の処理終了後に
該割り込み処理の禁止を解除する。
【0004】
【実施例】図1(a)は本発明の関するマルチ測光装置
の被写界画面の分割例であり、中央部と4分割された周
辺部によって5分割のものである。図1(b)は図1
(a)の変形例で、中央部の感度が下部へ拡がった形に
なっている。分割の方法は種々あるが、回路の複雑さと
マルチ測光の効果のバランスを保っているのがこの5分
割法である(実開昭55−125623)。
【0005】以下の実施例の説明を行なうため中央部を
0 とし、左上、右上、左下、そして右下を順にZ1
2 ,Z3 ,Z4 とする。図2に測光光学系を示す。1
は撮影レンズ、2はクイックリターンミラー、3はフイ
ルム面、不図示のシャッタはこのフイルム面3の前方に
位置する。4はファインダースクリーン、5はペンタプ
リズムを示す。接眼レンズ(不図示)はプリズム5から
射出した光を撮影者の眼に導き、撮影者はこの光を受け
て被写界画面を観察できる。6,7,8は接眼レンズ
(図示せず)の両側に1組存在し、6が三角プリズム7
が集光レンズ8がシリコンフォトダイオード(以下SP
Dという)である。図3はSPDのパターンで図1
(b)の分割を実現するためのものである。Z0 〜Z4
はそれぞれ図1(b)に対応しており中央部Z0 は左右
のSPDを並列に接続している。すなわちaとa’、b
とb’が接続されている。図4は本発明の一実施例のブ
ロック図である。11は測光回路でSPD8(図1)か
ら得られた複数の光電流をそれぞれ対数圧縮して5つの
測光出力PV0 〜PV4 を出力する。12(点線で示
す)は広義のマルチ測光演算処理手段である。13は開
放絞値補正手段(特開昭56−74226等で開示)
で、測光回路11の出力PV0 〜PV4 (Photo current
Valueの意味でPVと定める;PV0 〜PV4 はそれぞ
れZ0 〜Z4 の各部分に対応した出力である)に対し
て、レンズのビグネッティング等の影響を補正する。開
放絞値補正手段13はレンズ情報設定手段18から出力
される種々のレンズ情報によって補正を行なうが、後の
処理の都合上開放絞値AV0 (Aperture Value の意;添
字“O”は開放を意味するものとする)を加算し、輝度
値BV(Brightness Value の意)に変換する。14はマ
ルチ測光演算処理手段で、複数の輝度値BV0 〜BV4
(BV0 〜BV4 はそれぞれZ0 〜Z4 の各部分に対応
した出力である。)によって所定の演算処置することに
よって適正輝度値BVans を算出する。15はレンズ識
別手段でレンズ情報設定手段18の出力するレンズ情報
によって、マルチ測光演算処理手段14の処理内容を変
える信号を出す。16は測光切替手段で、測光モード識
別手段17の信号によって中央の輝度値BV0 (Z0
部分に対応したもの)あるいはマルチ測光演算処理手段
14の出力BVans のいずれを選択するかの切替えを行
ない一方を選択された輝度値BVとしてアペックス演算
処理手段19へ伝達する。SW3 は測光切換スイッチで
該スイッチのON,OFF信号が測光モード識別手段1
7に入力される。
【0006】(i) 中央重点測光切替スイッチSW3
中央重点測光の選択によりONになった時、 (ii) モードセレクタダイヤル20がMモードにセット
された時、および (iii) レンズ情報設定手段18のレンズ情報から開放
絞値の信号が検出不可能な時、 の3つの条件のいずれかが成り立った時(OR条件)、
測光切替手段16に中央部の輝度値BV0 を選択させ
る。19はアペックス演算処理手段でモードセレクタダ
イヤル20、フイルム感度設定手段21、シャッタ速度
設定手段22、そしてレンズ情報設定手段18から、そ
れぞれ、露出制御モードに関するモード情報、フイルム
感度情報、シャッタ速度情報、レンズ情報を取り込み、
モードに応じて所定のアペックス演算を行ない、表示手
段23へ表示信号を出すとともに、レリーズに同期し
て、モードに応じたシャッタ制御手段24、および絞制
御手段25の制御を行ない露出制御を行なう。アペック
ス演算処理手段19から絞制御手段25へ行く信号が、
開放絞値補正処理手段13まで伝達されているのは、レ
ンズがそのレンズのもつ最終絞りにプリセットされてい
る時でも、シャッタ速度優先モードやプログラムモード
の時には絞りが開放に制御されることが存在するから
で、その信号伝達により開放絞値補正処理手段13に補
正を行なわしめる為である。
【0007】図6は図5で説明した測光モード識別手段
17の処理内容をフローチャートで示したものである。
次のようなマルチ測光フラグを考えた時、 マルチ測光フラグ=1(マルチ測光モードのとき) マルチ測光フラグ=0(中央重点測光モードのとき) 先ず、マルチ測光フラグをセットして1にし、前述の
(i) 〜(iii) の条件を当てはめてゆく時いずれかの条件
を満たすときマルチ測光フラグをリセットして0にす
る。この後のシーケンスでこのフラグをチェックするこ
とにより測光モードを切替えることが出来る。
【0008】図7は、レンズ情報設定手段18のレンズ
情報の中の絞込段数情報(AVM −AV* 0)の内容を示
している。ここでAVM は絞り環によりプリセットした
絞り値、またAV0 は交換レンズの絞り開放状態におけ
る絞値を示す。大口径レンズにはビグネッティング等の
影響があって開放時(測光時)光量が不足になるので図
7に示すように、大口径レンズ(f/1.4など)とそ
の他のレンズ(f/2;f/4など)とでは絞込段数情
報の伝達部材の連動開始するところが1/3段程度ずれ
ている。前述したAV0 *は真の開放値AV0 に1/3段
のずれ量を含んだ値である。例えばf2.8に絞って制
御することを考えると AVM −AV0 *=2 (f/1.4レンズ) (1) AVM −AV0 =11/3 (f/2レンズ) (2) と違いが出てくる。例えば絞優先モード(以下Aモード
という)を考えたとき、アペックス演算式から制御すべ
きシャッタ速度値は、
【0009】 TVs =(BV−AV0 )÷(SV)−(AVM −AV0 *) (3) となる。ここでSVはフイルム感度のアペックス値(Sen
sitivity Valueの略)、AVM はプリセットした絞値
(添字のμはプリセット値を示す)、TVs は制御する
シャッタ速度値を示す(Time Value の略;添字のsは制
御時を示す)。(1)と(3)と対比させてみると、 TVs =(BV−1)+(SV)−(2) (f/1.4レンズ:AV0 =1) (4) TVs =(BV−2)+1/3+(SV)−11/3 (f/2レンズ:AV0 =2) (5) となる(5)の式の+1/3の項は、ビグネッティングに
よって開放測光出力の低下している50mmF1.4レン
ズを基準としているため、F2レンズとなってビグネッ
ティングの影響がなくなり相対的な開放測光出力が1/
3[EV]増加するためである。よって、(4)、
(5)式ともに
【0010】 TVs =BV+SV−3 (6) となりどちらのレンズでも同一のシャッタ速度で制御さ
れるようになる。又、F1.4レンズのF1.4〜F
1.41/3のところは機械的に電気回路とは連動しない
ような構造になっており、F1.4開放にしても光量の
増えた状態として処理されない構造となっている。大口
径レンズにおいて開放で測光しても制御は絞込んで露出
する状態(ビグネッティングの影響のない状態)に合わ
せて調整してあるので、開放で制御する時には、ビグネ
ッティングによって低下する1/3[EV]相当分低く見
積っている。以上をまとめると、50mmF1.4レンズ
を基準とした場合 大口径レンズ(F1.4など) 開放でない時 補正なし 開放のとき 1/3[EV]光量を低く見積る (1/3[EV]オーバーに制御する) F2あるいはそれ以上の大口径以外のレンズ 1/3[EV]光量を低く見積る (1/3[EV]オーバーに制御する) 以上のように単一の測光出力によって露出制御する従来
からのシステムにおいても開放絞値の補正を行なってい
た。
【0011】図8(A)は横軸に開放絞値をとり、右側
へいくほど開放口径は小さくなり(開放絞値は大きくな
り)、縦軸に中央部の開放絞値の補正量をとっている。
そして量もポピュラーである(50mm/F1.4)レン
ズの属する大口径レンズを基準に補正量を求めている。
この中央部については図7で説明した内容を実現してい
る。大口径レンズを基準にして、その他のレンズは1/
3段低く見積っている。又、大口径レンズが開放の時は
光量が1/3段低いのに対応して、γc で示す如くその
まま1/3段低く補正しなければならない。図8
(B)、(C)は周辺部の開放測光出力に対する補正量
を示し、図8(B)は絞り込んで撮影しようとする状態
の補正量、図8(C)は絞り開放で撮影しようとする状
態にて図8(B)の補正量に加算される補正量を示して
いる。図8(C)においてγp1 ,γp2 がその加算さ
れる補正量である。周辺部の補正量については、特開昭
56−74226で提案した内容を具体化したものであ
る。そして新らたに追加した内容としてコンバージョン
レンズの情報を取り入れることが上げられる。コンバー
ジョンレンズとしては次の2つのタイプがある。1つは
レンズの前部に取り付けて、マスターレンズの焦点距離
を変えたり、魚眼レンズの効果を持たせる、いわゆるフ
ロントコンバージョンタイプのレンズであり、もう1つ
は、1眼レフカメラのようにカメラ本体とマスターレン
ズの間に取り付けて焦点距離を変えるリヤコンバージョ
ンタイプのレンズである。後者のものについては1眼レ
フカメラにおいては焦点距離を1.4倍から2倍ないし
3倍に変え、望遠効果を上げるテレコンバージョンレン
ズ(以下テレコンという)が一般的である。このレンズ
を装着したとき焦点距離が変わると同時に実効的な開放
絞値も変わる。大口径レンズは大口径レンズではなくな
るし、通常のレンズが望遠レンズとなる。よってテレコ
ンを装着した時を考え、テレコンにはその識別信号を付
けると同時にカメラはその検出をしなければこれらの内
容を補正出来なくなる。図8の周辺部については、これ
らの信号を検出出来るものとしてまとめたものである。
周辺部についても基準は大口径レンズである50mmF
1.4のレンズとした。50mmF1.4レンズを装着し
た時の光電流そのものは中央部に比べて周辺部はかなり
低下する。測光回路11は対数圧縮した後レベルシフト
を行ない、基準とする50mmF1.4レンズを装着し
て、均一輝度面を測光した場合、同一の出力が出るよう
に各部分Z0 〜Z4 に対応する測光出力を調整するもの
とする。このようにすれば50mmF1.4で通常撮影す
る限り、測光出力を補正しないで、そのままマルチ測光
演算処理が出来る。しかしながらタイプの違うレンズを
装着したときは周辺光量の低下に合わせて、補正が必要
になってくる。中央部の測光出力の補正は大口径レンズ
とその他のレンズに分けて行なったが、周辺部の測光出
力の補正については、さらに後者を2つに分けて、大口
径レンズ、中口径レンズそして一般レンズの3つのグル
ープに分けて考える。大口径レンズにテレコンが付いた
時は実効的な開放絞値が変わり図8(B)に示すように
−1/3[EV]の補正が必要になる。
【0012】中口径レンズについては焦点距離の開きも
少なく、テレコンを付けた時の変化も少なくほぼ−2/
3[EV]の補正量にまとまる。それより開放絞値の大
きくなる一般レンズグループについては焦点距離の違い
やテレコンを付けた時の違いが目立ってくる。よってそ
れらの情況に合わせて一定焦点距離以上のレンズ(以下
望遠レンズという)に−1/3[EV]、テレコン付に
−2/3[EV]、そして一定焦点距離未満のレンズ
(以下広角レンズという)に−11/3[EV]の補正量
を加える必要性が生じる。そして、焦点距離の違いやテ
レコンを付けた時の違いを補正するのは手動でセットす
るシステムならよいが、レンズの装着によってセットす
る場合には、その救済手段を考えなければならない。焦
点距離信号のないレンズの1[EV]の補正量は種々の
レンズの中間的な値をとったものである。
【0013】図8(C)はレンズの開放状態とその他の
状態での補正量の違いを示している。開放となったとき
の補正量は中央部に比べ周辺部の方が変化が大きく、大
口径レンズが絞開放になったことに対する補正量(γp
1 )は−2/3[EV]であり、大口径レンズ以外のそ
の他のレンズが絞開放になったことに対する補正値(γ
2 )は−1/3[EV]となる。図9は、中央部の補
正値と補正要素がそっくり周辺部の補正値と補正要素の
一部となるため、周辺部の補正値と補正要素から共通す
る部分を取り除いたものである。よって図8(A)の実
線の補正量と図9(A)の補正量を加算すると図8
(B)の補正量に一致するし、図8(A)の点線の補正
量(γc)と図9(B)の点線の補正量γpとを加算す
ると図8(C)の補正量(γp1 ,γp2 )に一致す
る。
【0014】図10は開放絞値補正手段13とレンズ情
報設定手段18のブロック図であるレンズ情報設定手段
18は絞込段数設定手段30、開放絞値設定手段31、
レンズ種類設定手段32などから成り立つ、それぞれ、
設定絞込段数信号(AVM −AV0 )、開放絞値信号A
0 、そしてレンズ種類に関する信号を出力する。33
は状態判別手段で、絞込段数設定手段30の設定絞込段
数信号(AVM −AV0 )とアペックス演算手段19の
制御絞込段数信号(AVs −AV0 )から開放状態とそ
うでない状態の判別をする。ここで、AVs は適正露出
を得るための制御絞値である。プリセットした設定絞値
AVM が開放の時は、絞は必らず開放となるが、設定絞
値がその交換レンズの有する最小絞値になっている時で
も、シャッター速度優先モードやプログラムモードなど
の、カメラが絞りを任意に変えるモードでは、開放に制
御されることがある。よって状態判別手段33はこの2
つの信号によって開放状態を判別する。34はレンズの
開放口径によって分類するグループ分類手段であり、開
放絞値設定手段31の開放絞値信号AV0 によって大口
径レンズ、中口径レンズ、一般レンズなどに分類する。
補正値演算手段35は状態判別手段33とグループ分類
手段34によって図8(A)に示した中央部に対する補
正値を求める手段である。補正値演算手段36は状態判
別手段33とグループ分類手段36によって図8(C)
に示した周辺部に対する補正値の演算を行うがレンズの
開放が否かに起因する量を補正する。補正値演算手段3
7はグループ分類手段34とレンズ種類設定手段32か
らレンズの開放口径とレンズの種類による情報によって
図8(B)に示した周辺部の基本的な補正値を演算す
る。演算手段38は補正値演算手段36,37の周辺部
に関する2つの補正量を加算して、1つの補正量にする
ものである。演算手段39,40はそれぞれ開放絞値設
定手段31の開放絞値信号AV0 と演算手段35,38
の中央部と周辺部に対する補正量βc ,βp の加算(β
c ,βp は負であるから減算)を行ない、AV0 +β
c 、AV0 +βp を出力する。演算手段41は測光回路
11の中央部の測光出力PV0 と演算手段39の出力A
0 +βc の加算を行なう。すなわち、
【0015】 BV0 =PV0 +AV0 +βc (7) として輝度値に変換する。ここで、あらためてβc の意
味を説明する。基準レンズで基準絞りで制御する時にβ
c が0で適正露出が得られるように調整されていて、絞
りが開放となったりレンズが変わったりして、測光出力
PV0 と測光領域Z0 に対応する被写体の輝度値BV0
(フイルム面照度も換算した実効的な値)との対応関係
が変わった時、PV0 が変化してもBV0 が変化しない
ようにβc が定めている。
【0016】補正内容としてはβc だけでもよいのだが
本装置のマルチ測光演算処理手段14の演算処理過程で
は分割して測光する個々の領域の輝度値のレベルを重視
しているため開放絞値AV0 の加算も必要になる。マル
チ測光演算処理手段14の処理内容の1つに一定の輝度
値以上をカットする部品があるが、同一輝度レベルにあ
ってもf/1.4レンズとf/4レンズの測光出力は違
うからそれを補なわなければならない。
【0017】同様に演算手段41〜45はそれぞれ測光
回路11の周辺部の測光出力PV1 〜PV4 と演算手段
40の出力AV0 +βp の加算を行なう。すなわち、 BV1 =PV1 +AV0 +βp (8) BV2 =PV2 +AV0 +βp (9) BV3 =PV3 +AV0 +βp (10) BV4 =PV4 +AV0 +βp (11) を得る。ここであらためてβp の意味を説明する。均一
輝度面に対して基準レンズ、基準絞りで制御するときに
(7)式のβc と(8)式〜(11)式のβp がともに
0となって適正露出が得られるように調整されていて、
絞りが開放となったりレンズが変わったりして、測光領
域Z0 〜Z4 の測光出力PV0 〜PV4 がそれぞれの測
光領域に対応する被写体の輝度値BV0 〜BV4 (フイ
ルム面照度についても換算した実効的な値)に対して変
わったとき、PV0 〜PV4 が変化してもBV0 〜BV
4 が変化しないようにβc およびβp を定めている。
【0018】図11は広義のマルチ測光演算処理手段の
別のブロック図である。図4のものに比べて、加算手段
50、減算手段51、そしてテレコン検出手段52、5
3が追加されている。前述したようにテレコンを装着し
た場合焦点距離と開放絞値が変化する。テレコンを装着
することによって開放絞値の信号が伝達されたとしても
マスターレンズの情報のみしか伝達しない場合には、実
効的な開放絞値の低下分、輝度値を補正しなければなら
ない。前述したようにマルチ測光演算処理手段14の処
理過程で輝度値を出来るだけ被写体のものに近づける必
要があるからである。よってテレコン検出手段52はレ
ンズ情報設定手段18のレンズ種類に関する信号(図1
0のレンズ種類設定手段32の出力に対応する)からテ
レコンの装着状態を検出し、テレコンを検出したときに
は、開放絞値補正手段13の出力BV0 〜BV4 に対し
て、テレコン装着による光量の低下に見合う量(α)の
加算を行ない、BV0 +α〜BV4 +αを出力し、テレ
コン装着を検出しない時は、BV0 〜BV4 の値をその
まま出力する。一方テレコン検出手段53はテレコン装
着を検出した時、測光切替手段16の出力BV+α(テ
レコン装着状態では+αされる)から逆にαを減算す
る。テレコンを装着した時、開放絞値を元から補正すれ
ばこの減算過程は必要ではない、後の処理が実効的な絞
値によって表示され制御されるだけだからである。しか
しながらF2.8からF32までの絞り目盛のあるf/
2.8レンズの場合、2倍のテレコンを装着した時の実
効絞りはF5.6からF64までとなるが、Sモードな
どでF5.6の表示が出た場合開放に制御されていると
思うより、開放から2段絞られていると思ってしまうこ
とがある。又、焦点距離を1.4倍にするテレコンと2
倍にするテレコンとでは開放絞値の低下する量はそれぞ
れ1[EV]と2[EV]の違いがある。2つのテレコ
ンを識別出来れば個々に補正できるが、どちらかのテレ
コンが装着したことのみしかわからない時には、一方に
合わせるか、そうでなければ中間的に補正するしかなく
なる。むしろ前述した効果を重視してマスターレンズの
絞りによって表示を行なった方がよくなる。よってテレ
コン装着による加算手段50の輝度値のシフトアップ操
作に対して減算手段51の輝度値のシフトダウン操作が
必要になる。
【0019】図12は、図10の開放絞り値補正手段1
3と絞り情報設定手段18のブロック図について、図
8、図9の内容を具体化したものであり、図11の加算
手段50とテレコン検出手段52も含んでいる。加算手
段75、92はそれぞれ図10の演算手段39、40に
対応し、加算手段70がテレコン装置によるシフトアッ
プαを加算する結果、加算手段75、92の出力はこの
α分を含んだ出力となる。加算手段75の出力は測光回
路11の中央部の測光出力PV0 と図10の演算手段4
1によって加算される。同様に加算手段92も測光回路
11の周辺部の測光出力PV1 〜PV4 と演算手段42
〜45によって加算される。30、31はそれぞれ絞込
段数設定手段、開放絞値設定手段であり、図10で述べ
た働きをする。スイッチSW4 、SW5 、そしてSW6
は別表1に示す機能と動作をしてレンズ種類の識別をす
るものでレンズ種類設定手段32に対応する。
【0020】ここで交換レンズを装着したことによって
得られる情報について記述しておく。絞込段数設定手段
30は、レンズに設けられた絞環の回転を、これ連動す
る部材(図示せず)の移動量によって検出し絞込段数信
号(AVM −AV0 )を発生する。絞込段数信号(AV
M −AV0 )はレフレックスレンズのように絞りの変化
しないものや、連動方式の違うものを除けばすべてのレ
ンズに付いている最も基本的な信号である。開放絞値設
定手段31は、レンズの開放口径の違いによって異なる
開放絞値伝達レバー(図示せず)の位置をレンズの装着
によりカメラの連動部材(図示せず)の移動量によって
検出し、開放絞値信号AV0 を発生する。この連動部材
の移動量はレンズが大口径のもの程移動量が少なく、小
口径のものほど移動量が大きくなるものとする。ただ開
放絞値の信号の付いていないレンズをカメラに装着した
ときは、レバーの移動がないので、開放絞値設定信号の
信号としては最も小さなものとなる。
【0021】スイッチSW5 は一定焦点距離以上のレン
ズを取付けたとき、焦点距離信号レバー(図示せず)が
カメラの連動部材(図示せず)を移動させてONになる
もので望遠レンズの装着を検出するものである。スイッ
チSW6 はテレコンを装着したとき、焦点距離信号レバ
ーの連動部材がさらに移動されることによりONになる
もので、テレコンの装着を検出するものである。
【0022】よって別表1に示すようにスイッチSW
5 ,SW6 のどちらもOFFの時は、一定焦点距離以下
のレンズ(以下広角レンズという)となるが焦点距離信
号レバーのないレンズも存在するのでこのときもスイッ
チSW5 とSW6 はOFFとなる。スイッチSW4 はこ
の2つの状態を区別するためのもので、焦点距離信号の
ないレンズを装着した時ONとなり、焦点距離信号のあ
るレンズを装着した時OFFとなる。これは焦点距離信
号のないレンズでカメラに接触する部分で必らず平坦に
なっている個所に焦点距離信号のあるレンズに対しては
凹部を作り、カメラ側の連動部材(図示せず)でスイッ
チSW4 をON−OFF動作させる。尚、テレコンはマ
スターレンズAVM −AV0 ,AV0 、をそのまま伝達
すると共にスイッチSW6 をONさせるものとする。次
に区別すべきレンズについて説明する。 <グループ1> 開放絞値信号のないレンズ(→中央重
点測光に切替える) <グループ2> 開放絞値信号はあるが焦点離値信号の
ないレンズ a) 大口径レンズ、中口径レンズ(→問題なし) b) 一般レンズ(→マルチ測光演算処理内容を簡略化
する) <グループ3> 開放絞値信号があり、焦点距離信号の
あるレンズ(→問題なし) <グループ4> テレコンをカメラとの間に装着したレ
ンズ a) マスターレンズに開放絞値信号のないレンズを装
着したとき(→中央重点測光へ切替える) b) グループ2,3に属するレンズをマスターレンズ
にしたとき(→問題なし)
【0023】グループ1やグループ4のa)に属すレン
ズはカメラに装着した時開放絞値AV0 の情報がないの
で、図8、図9の補正が一切出来ないし、測光出力を輝
度値に変換出来ないので、マルチ測光演算処理手段14
に処理させてもあまり良い結果が得られないので、中央
重点測光を選択する。グループ2のb)のレンズは図
8、図9において開放絞値の補正値について望遠レンズ
と広角レンズの区別が出来ず中間的な補正値にしなけれ
ばならないところで、マルチ測光演算処理手段14の処
理過程において微妙な処理をしても意味がなくなり、簡
略化すべき状態となる。
【0024】グループ4のレンズについて、マスターレ
ンズに開放絞値がなければグループ1のレンズと変わら
なくなるが、マスターレンズがグループ2のb)に属す
場合でもカメラにテレコンの状態が伝達されるので、図
8、図9の開放絞値の補正が出来、問題のない状態とな
る。
【0025】さて、図12の説明にもどる。比較手段C
1 には制御絞込段数発生手段61から制御絞込段数信号
AVS −AV0 と定数1/3[EV]が入力し、 AVS −AV0 <1/3 (12) のとき1となる。同様に比較手段C2 には設定絞込段数
信号AVM −AV0 と定数1/3(EV)が入力し、 AVM −AV0 <1/3 (13) のとき1となる。オアゲート手段63は(12)又は
(13)式のどちらかが成り立つ時、すなわち、とにか
くカメラが開放に制御されるときに1となる。比較手段
3 ,C4 ,C5 には、開放絞値設定手段の開放絞値信
号AV0と定数1/6,15/6,25/6が入力し、それぞ
れ AV0 > 1/6 (14) AV0 >15/6 (15) AV0 >25/6 (16) のとき1となる。よってインバータ手段62は AV0 ≦ 1/6 (17) のとき、すなわち開放絞値信号を伝達するレバーの動き
のない時、(開放絞値信号のない時)、1となり、測光
モード切替手段17に伝達して中央重点測光モードに切
替える時である。
【0026】アンドゲート手段66には反転手段64に
よって反転された比較手段C4 の出力と比較手段C3
出力が入力し、 1/6 <AV0 ≦15/6 (18) のとき、すなわち、大口径レンズがカメラに装着された
とき、1となる。同様にアンドゲート手段67は 15/6<AV0 ≦25/6 (19) のとき、すなわち、中口径レンズがカメラに装着された
とき1となる。そして、比較手段C5 が1となるのは
(16)式が成り立つ時であるがこれは、一般レンズが
装着した時に対応する。
【0027】演算手段70は開放絞値設定手段31の開
放絞値AV0 とゲート手段68か69によって選択され
る0又は11/2の定数との加算を行なう。テレコンが装
着されていない時スイッチSW6 はOFFとなり、ゲー
ト手段68が開かれ定数は0が選択されて演算手段70
の出力はAV0 となる。一方、テレコンが装着された時
スイッチSW6 はONとなり反転手段91の出力が1と
なりゲート手段69が開かれた定数11/2が選択され演
算手段70の出力は(AV0 +11/2)となる。これで
1.4倍のテレコンと2倍のテレコンの装着によって変
化する実効的な開放絞値を中間的な量で一緒に補正す
る。この演算手段70の出力が以下の中央部と周辺部の
測光出力の補正演算に用いられるので、図11の加算手
段50の働きを効率的に行なったことになる。演算手段
75は演算手段70の出力とゲート手段71と72によ
って選択される出力0または−1/3の加算を行なう。
【0028】オアゲート手段63の出力が0のとき反転
手段79の出力が1となり、アンドゲート手段66の出
力が1のときアンドゲート手段74の出力は1となり、
ゲート手段71を開ける。すなわち、大口径レンズが開
放でない時演算手段75によって加算される量は0とな
る。一方その条件が成り立たないときは反転手段73の
出力が1となりゲート手段72が開く。すなわち、大口
径レンズでないか又は大口径レンズでも開放状態の時
は、演算手段75によって加算される量は−1/3とな
る。よって演算手段75は、図8(A)の中央部の補正
を行なったことになり、この後測光回路11の中央部測
光出力PV0 と加算される。一方この出力は周辺部の開
放絞値の補正値の算出にも用いられる。 演算手段78は演算手段75の出力とゲート手段76
又は77によって選ばれる定数0又は−1/3との加算を
行なう。
【0029】開放状態でない時反転手段79の出力は1
となりゲート手段76が開き0が選択される。一方レン
ズが開放状態にある時はORゲート手段63の出力が1
となりゲート手段77が開き、定数−1/3が選択され
る。すなわち、演算手段75の出力である中央部の開放
絞値補正量に対して、演算手段78は、レンズが開放で
ない時は0を加算し、レンズが開放状態にある時は−1
/3を加算している。よってこれまでの過程によって図
8(A)(実線と点線を含む)と図9(B)までの補正
が行なわれたことになり、次に図9(A)の補正値の加
算を行なえば、補正演算が完了する。演算回路92は演
算回路78の出力と、ゲート手段80、81、82、8
3によって選択される定数0、−1/3、−2/3、−1の
中の1つと加算を行なう。
【0030】大口径レンズが装着されてANDゲート手
段66の出力が1となりテレコンの装着されてない状態
でスイッチSW6 がOFFのときANDゲート手段88
の出力が1となり、ORゲート手段87の出力が1とな
りゲート手段80が開き、加算される定数として0が選
択される。中口径レンズが装着されてORゲート手段6
7の出力が1となる時ORゲート手段86の出力が1と
なり、ゲート手段81が開となって、加算される定数と
して−1/3が選択される。又、テレコンが装着されてス
イッチSW6 がONのとき反転手段91の出力が1とな
りORゲート手段86が1となって、加算される定数と
して−1/3が選択される。
【0031】次に比較手段C5 の出力が1となり一般レ
ンズが装着されている時、テレコンが装着されてなけれ
ばスイッチSW6 はOFFとなり、それが広角レンズで
あればスイッチSW4 とSW5 がOFFとなり、アンド
ゲート手段84の出力は1となりゲート手段83が開と
なり加算される定数として−1が選択される。一方焦点
距離信号のないレンズを装着したときスイッチSW4
ONとなり反転手段93の出力が1となりANDゲート
手段85の出力が1となり、ゲート手段82が開き、加
算される定数として−2/3が選択される。最後に望遠レ
ンズが装着されたときスイッチSW5 がONとなり(こ
のときスイッチSW6 がONになることはない)反転手
段90、ANDゲート手段89そしてORゲート手段8
7の出力が1となり、ゲート手段80が開き加算される
定数として0が選択される。
【0032】以上の過程によって、演算手段92は、図
8、図9に述べた周辺部の測光出力を補正すべく、開放
絞値の補正を完遂したことになる。尚、ANDゲート手
段85の出力は図4、図11のレンズ識別手段15に対
応して、マルチ測光演算処理手段14に対して、簡略化
した処理を選択させる情報にも使用される。図13〜図
16はマルチ測光演算処理手段14がレンズ識別手段1
5によって処理内容の切替を行なう様子を少し詳しく表
わしたものである。切替方法としていくつか考えられ
る。
【0033】図13のように本処理手段101とその処
理内容を簡略化して開放絞値の補正が不充分でもある程
度の効果を発揮するようにした簡易処理手段102を予
め用意し、レンズ識別手段15の出力によってゲート手
段103、104によって両出力の切替を行う方法であ
る。
【0034】図14は図13のムダを省いて一部を共通
にしたものである。前処理手段105と適正露出値の選
択肢発生手段106を共通にして、一部は前処理手段1
05の出力によって選択手段109を操作し、選択肢発
生手段106の複数の出力の中から1つを適正露出値と
して選択するようにさせた方法である。そのことによっ
て規模の小さくなった本処理手段107と簡易処理手段
108について、レンズ識別手段15に連携する切替手
段110により一方の処理手段を選択手段109に対し
て働かせ、残った処理をさせる。
【0035】図15、図16のフローチャートはそれぞ
れほぼ図13、図14に対応している。図15では焦点
距離信号によってレンズを識別し、本プログラムと簡易
プログラムの切替えを行なっている。
【0036】図16では前処理プログラムを共通にし、
レンズの識別結果に応じて処理プログラムAをジャンプ
させ処理プログラムBを行わせるようにしたものであ
る。というのは、処理プログラムAの微妙な処理を焦点
距離信号のないレンズに対して行なうと補正誤差の影響
の方が大きくなるからである。
【0037】本例において本処理手段の働きは処理プロ
グラムAとBによって達成され、簡易処理手段の働きは
処理プログラムBによって達成される。図17は図4及
び図12に示した本発明の実施例の具体的な構成を示し
ている。200〜204は公知の測光回路でそれぞれ図
1の中央部(Z0 )、周辺部(Z1 〜Z4 )の部分に対
応した測光出力を発生している。測光回路200の出力
は半固定抵抗VR0 によってコンパレータ210に接続
される一方、定電流源I0 によってプルアップされるこ
とにより、VR0 ×I0 に相当する電圧分のレベルシフ
トが行なわれる。基準となるレンズ(ここでは50mmF
1.4レンズ)を装着して基準となる均一輝度面に対し
て所定の出力となるように半固定VR0 を調整すること
により、中央部Z0 に対する測光出力PV0 を得る。以
下同様に半固定抵抗VR1 と定電流源I1 ,…,そして
半固定抵抗VR4 と定電流源UR4 とによってそれぞれ
調整することにより周辺部Z1 〜Z4 に対する測光出力
PV1 〜PV4 を得る。このように基準レンズを装着し
た時に、均一輝度面に対して測光出力が等しくなるよう
にVR0 〜VR4 の調節がなされている。測光回路20
0には図3で説明したように左右のSPDの中央部に対
応するSPDが並列に接続されている。ポテンショメー
タ205〜208はそれぞれフイルム感度情報、シャッ
タ速度情報、設定絞込段数情報、そして開放絞値情報の
設定手段となっている。
【0038】210〜218は逐次比較用コンパーレー
タであり、220はマルチプレクサであり、221はD
/A変換器、そして222はマイクロコンピュータユニ
ット(以下MCUという。)である。マルチプレクサ2
20は、MCU222の4ビットのPポート出力0〜S
Eを受け、マルチプレクサ222に入力する15個の信
号の中の対応する1個を選んでOUT端子へ伝達する公
知の回路である。D/A変換器221は7ビットの構成
で、MCU222のR6 〜R0 端子によってZ6 〜Z0
の端子が制御され0から127までの128段階のアナ
ログ量を発生する公知のものである。
【0039】MCU222は、現在一般に市販されてい
るもので公知のものである。ここでは富士通製の4ビッ
ト・ワンチップマイクロコンピュータMB8851を例
にして説明する。MCU220のPポート出力によって
マルチプレクサ220を介して選択されるコンパレータ
210〜218の中の1つとD/A変換器221とMU
C222によって逐次比較A/D変換が行なわれる。こ
れらによってA/D変換されてMUC222に入力する
情報を別表2にまとめた。
【0040】スイッチSW1 ,SW2 はモードセレクダ
イヤルのP,S,A,Mモードに応じて別表1のON,
OFFをする。Pモードとはフイルム感度さえセットす
れば被写体の輝度値によって絞値とシャッタ速度をカメ
ラが決めるモードであり、Sモードはシャッタ速度をセ
ットした時カメラが絞値を決める、いわゆるシャッタ速
度優先方式のモードであり、逆にAモードは絞値をセッ
トした時にカメラがシャッタ速度を決める、いわゆる絞
優先方式のモードである。そしてMモードは、表示を見
ながら絞値とシャッタ速度を決める、いわゆるマニュア
ルのモードである。スイッチSW3 〜SW6 の動作は前
述のように別表1にまとめてある。抵抗225とコンデ
ンサ226はMCU222の
【外1】 端子に接続され、カメラの電源投入時にMCU222の
リセットを行なう。振動子228はコンデンサ227、
229とMCU222の内部の発振回路とによってMC
U222の基準クロックを発生させる。スイッチSW7
はレリーズスイッチでMCU222の
【外2】 端子に接続され、レリーズ時にMCU222に対して割
込をかける。Tr1 はMCU222のR15端子がLにな
ったときON状態となりレリーズマグネット230を通
電し、カメラの機械系のシーケンスを開始させる。Tr
2 はMCUのR14端子がLになったときON状態とな
り、絞込停止マグネット231を通電し、レリーズ後の
絞込動作の停止を行なう。スイッチSW8 は絞込開始ス
イッチ通常ONでレリーズ後の絞りが開き始める時OF
Fとなる。スイッチSW9 はミラースイッチで通常ON
でミラーアップ時にOFFとなり、ミラーダウン後ON
となる。スイッチSW10はトリガスイッチで通常ONで
シャッタの先幕が開き始める時OFFとなる。
【0041】224はMCU222のR13〜R7 の値に
よって1〜1/400秒のシャッタスピード制御をする
シャッタ制御回路である。レリーズ後のミラーアップ後
スイッチSW9 のON→OFFでトランジスタTr3
通電し、シャッタの後幕係止マグネット232を通電し
て機械系の係止と代わり、トリガスイッチSW10がON
→OFFとなって、MCUR13〜R7 端子でセットされ
た所定のシャッタ速度が経過した時、トランジスタTr
3 がOFFし、後幕係止マグネット232への通電を解
除し、後幕をスタートさせて、シャッタを所定のシャッ
タ速度に制御する。図18は絞りの制御を示すもので、
横軸に時間を取り、縦軸に絞込段数の変化を示してい
る。絞制御可能なレンズならば図のように線形的に変化
するのでt0 でレリーズした後、絞りが絞込動作を開始
するt1 の時点から所定の時間ts を定めれば制御すべ
き絞込段数AVS −AV0 に制御することが出きる。
【0042】図19(A)は表示回路223の構成を示
す。同図(B)のような構成のLCD(液晶)によりフ
ァインダ内に露出表示を行なうため、出力段はエクスク
ルーシブOR251〜276で構成される。245は発
振回路でコモン電極COMを駆動する。244は別表4
の表示を実現するデコーダ回路である。インバータ24
1〜243はそれぞれO7 〜O5 がLのときH出力を発
する。エクスクルーシブOR251〜253の出力はC
OM端子と、その位相が逆になる。そして図19(B)
に示した「M」ないし、「+」、「−」の表示が行なわ
れる。またデコーダ244によりエクスクルーシブOR
254〜276の出力とCOM端子の出力が逆位相にな
った時、図19(B)の各7セグメントのうちの選択さ
れたセグメントが着色し、別表4の如く表示がなされ
る。MCU222のリセット時の各出力は全てHとなる
のでO7 〜O0 が全てHのとき、図19(B)の表示が
全て表示消去の状態となるように定めた。
【0043】図20(A)は図17に示したMCU22
2のフローチャートである。カメラに電源が投入される
【外3】 端子からパワーオンリセットされ、スタート番地からカ
メラは動作を始める。この時MCU222は割込禁止の
状態となり、すべての出力ポートはHとなる。
【0044】先ず初期セットとして、MCU222に内
蔵されたRAMのX=2,Y=7のメモリ(以下M
〔2,7〕と記す)をクリアする。というのはM〔2,
7〕に絞りが開放状態にあるか否かの情報をストアする
ためである。尚MCU222のRAMの構成は別表3に
示す。後はフローチャートに従った処理を行なう。詳細
は後述する。途中マルチ測光かどうかの検出をM〔6,
9〕3 (ここで〔〕の右下に記した添字はX,Yで指定
される4ビットのRAMの「23 」の桁のビットを示
す。以下同じ)で行ない、図20(A)に示す如く周辺
部の測光とマルチ測光演算を行なうか、あるいはジャン
プするかの判断を行なう。以下順に処理し、割込禁止の
解除をし、それ以前にレリーズスイッチSW7 がONに
なったかチェックし、あればそのままレリーズシーケン
スに入るし、なければ設定値入力処理にもどる。途中で
レリーズスイッチSW7 がONになれば
【外4】 がLとなり図20(B)に示した割込ルーチンに入り、
レリーズシーケンスに入る。
【0045】図21は図20(A),(B)のレリーズ
シーケンスを示す。図17のR15端子をH→L→Hとし
てそのLの間トランジスタTr1 をONにしてレリーズ
マグネット230を通電し、機械系のレリーズシーケン
スを開始させるとともにK2 端子がHになるのを待つ。
絞込開始スイッチSW8 がOFFになるとMCU222
の内部タイマをスタートさせ、t=tl +tS となるま
で待つ。次にR14端子をH→L→HとしてそのLの間ト
ランジスタTr2 を通電し、絞込停止マグネット231
を通電し、所定の絞込段数AVS −AV0 のところで絞
りを停止させる。この後MCU222としてはK1 端子
がH→Lを待つのみとなる機械系のレリーズシーケンス
が完了し、ミラーダウン後ミラースイッチSW9 がON
となればK1 端子はLとなりレリーズシーケンスは完了
する。一方シャッタ制御回路223は前述のようにミラ
ーアップ後MCU222のR13〜R7 端子にセットされ
た所定のシャッタ速度に制御する。
【0046】図20(A)のフローチャートの詳細な説
明に入る。図22は設定値入力のサブルーチンである。
図17に示したPポートの出力を8にセットし、RAM
のYレジスタを8にセットし、A/D変換処理を行なう
と、Pポートの8で指定されるコンパレータ218の出
力がマルチプレクサ220を経由してMCU222のK
0 端子に入力する。よってD/A変換器221、コンパ
レータ218とMCU222によって逐次比較A/D変
換が行なわれ設定手段208の開放絞値信号AV0 がA
/D変換されて、別表3に記す如く下位4ビット(=
〔AV0L と記す)がM〔7,8〕へ、上記ビット
(〔AV0H と記す)がM〔6,8〕にストアされ
る。〔AV0H,L は別表2にみるように最大値がS2
A(Sは16進数を示す)なので、〔AV0H は実際
には2ビットの情報しか含んでない。次にPポート及び
Yレジスタを一つ減らすことにより、Y=5まで同様の
処理を行なう。よって、M〔6,7〕とM〔7,7〕に
設定絞込段数情報〔AVM −AV* 0H,L M〔6,6〕
とM〔7,6〕に設定シャッタ速度情報〔TVM
H,L ,そしてM〔6,5〕とM〔7,5〕にフイルム感
度情報〔SV〕H,L がストアされる。
【0047】図23は図22の中のA/D変換のサブル
ーチンの詳細である。図17に示したMCU222の出
力ポートR6 〜R0 に「1000000」をセットし、
D/A変換器221に26 =64に対応するアナログ量
を発生させる。これは全変化量127のほぼ中間の値で
ある。
【0048】次にM〔6、Y〕とM〔7、Y〕をクリア
し、K0 端子の入力をモニタする。もしK0 =Hなら
ば、Pポートで指定されてコンパレータの出力が1であ
るので被測定アナログ量は26 より大きいので、上記4
ビットをストアするM〔6、Y〕の22 の桁に1をセッ
トする。コンパレータの出力が逆に小さければR6 端子
をリセットし、メモリM〔6、Y〕はそのままにし、R
5 端子をHとし、D/A変換器221の25 の桁を1と
して同様な比較を順次下位ビットについて行ない、7ビ
ットの逐次比較A/D変換を行なう。図24(A)は図
20に示した測光モード処理サブルーチンの一部であ
る。スイッチSW1 とSW2 がともにONのときはPモ
ードであり、モード情報をストアするメモリとして図2
4(B)に示す如くM〔6、9〕に「1100B」(B
は2進数であることを示す。)をストアする。同図
(B)の23 の桁が図6で説明したマルチ測光フラグに
対応し、これを1とすることによりマルチ測光モードを
同時にセットする。
【0049】スイッチSW1 がONでスイッチSW2
OFFのときはSモードなのでM〔6,9〕に「101
0B」をストアする。スイッチSW1 とSW2 がともに
OFFのときはAモードでM〔6,9〕に「1001
B」をストアする。いずれもマルチ測光モードにセット
される。一方、スイッチSW1 がOFFでスイッチSW
2 がONのMモードのとき、M〔6、9〕=0000B
として23 の桁マルチ測光フラグを0とすることにより
中央重点測光モードをセットする。これはMモードが撮
影者の意図を反映させるモードなので、カメラが露出を
判断するマルチ測光演算処理を行なわないようにしたも
のである。次にスイッチSW3 がON−OFFをチェッ
クし、中央重点測光が選択されてスイッチSW3 がON
のとき、M〔6、9〕3 を0にすることによりマルチ測
光モードをリセットする。
【0050】次にスイッチSW4 がONであれば前述の
グループ1又は2に属する焦点距離信号のないレンズと
して、M〔7、9〕に0がストアされる。以下スイッチ
SW5 、SW6 に従って、望遠レンズ、テレコン付の状
態そして、広角レンズに分離される。図24(A)に示
したM〔7、9〕の23 の桁は、プログラムモードが選
択された状態において図38に示した高速プログラムモ
ードをセットするためのものである。図25(A)は図
24(A)に示した測光モード処理サブルーチンの続き
である。M〔6、8〕とM〔7、8〕の開放絞値信号
〔AV0H,L は1/6〔EV〕ステップの量なので
(17)式に対応した 〔AV0H,L ≦1 (20) の成り立つ時、開放絞値の信号のないレンズに相当し、
M〔6、9〕3 を0とし、マルチ測光モードをリセット
し、図25Bに示したM〔2、8〕をクリアし、グルー
プ1に属するレンズであることをメモリする。以上の過
程で図5で述べた(i) 〜 (iii)の条件がすべてチェック
されたことになる。
【0051】以下、(18)、(19)、(16)式に
対応して、 $01<〔AV0H,L ≦$OB (21) $OB<〔AV0H,L ≦$11 (22) $11<〔AV0H,L (23) の判断をして図25(B)のM〔2、8〕に開放絞値A
0 値によるグループ分類結果をストアする。
【0052】次に大口径以外のレンズについては、設定
絞込段数信号〔AVM −AV* 0H,L に対して1/3
〔EV〕に対応する$02を減算することにより、図7
の1/3〔EV〕のズレを補正する。次に、 〔AVM −AV0H,L ≦2 (24) によって設定絞値が開放状態にあることを検出し、図2
5(B)に示すM〔2、7〕3 を1にする。これは初期
セット時にクリアしたところである。またM〔2、7〕
2 の桁に制御絞込段数AV3 −AV0 が、開放となる時
1を設定するとすれば、 M〔2、7〕≧4 (25) ならば少なくとも設定値あるいは制御値のどちらかのた
めに絞りが開放となることを示す。図26は図20の中
央部の測光と補正のサブルーチンである。M〔6、
8〕、M〔7、8〕の〔AV0H,L をM〔4、8〕、
M〔5、8〕にストアし、中央部測光出力に対する補正
後の開放絞値〔AV0 c 〕とする。ここでAV0 c はA
0 +βC に等しい。
【0053】先ず、M〔2、8〕0 ≠1となって大口径
レンズでなければ〔AV0 c 〕に対して1/3〔EV〕
に対応する値の減算を行ない、M〔2、8〕=1となっ
て大口径レンズの場合にも(25)式が成り立って開放
の場合には同様に〔AV0 c 〕に対して1/3〔EV〕
の減算処理を行なう。次にテレコン付か否かチェックを
し、M〔7、9〕2 =1となってテレコ付の場合には
〔AV0 c 〕に対して11/2に対応する値の加算処理を
行なう。次にMCU222のPポートに0を出力 し、
測光回路200の出力をA/D変換してM〔6、0〕、
M〔7、0〕にストアする。この〔PV0H,L と〔A
0 cH,L の加算を行ないM〔4、0〕、M〔5、
0〕にストアする。よってM〔4、0〕、M〔5、0〕
に中央部Z0 の輝度値〔BV0H,L がストアされる。
【0054】図27は後述する測光限界チェックのサブ
ルーチンである。ここではまず別表3のBV0 〜BV4
について BVY >111/2 (Y=0,1,2,…4) (26) ∵この111/2は$69に対応している に対応する比較を行なう。(26)式が成り立つ時、 BVY =0 (Y=0,1,…4) (27) とする。別表3のPV0 〜PV4 、すなわち〔PVY
H3は図28(B)に示すように7ビットのA/D変換を
した後は空ビットになっているので、このビットを測光
出力をカットした時のフラグとして使用し、〔PVY
H3に1をセットすると同時にカット数〔C〕(すなわち
測光領域(Z0 〜Z4 のうちの測光演算に不採用とした
測光領域の数)を1つ増す。その前の状態においてカッ
ト数が0であれば1に、1であれば2となる。
【0055】 〔C〕≧2 (28) のとき、 BVY =111/2 (29) とする。(26)式が成り立つようなシーンは太陽を含
むようなシーンなのでそれを無視するために太陽を含む
測光領域をカットしてこれを計算しないようにする。し
かしカット数(C)が多くなるとこれを無視出来なくな
り、その測光出力も計算にくみ入れるが、(29)式の
ような制限を与える。逆に低輝度側については測光出力
と測光限界閾値PVthの比較を行ない PV<PVth (30) のとき、(27)式の時と同様に測光領域をカットする
が、同時に〔PVYH3に1をセットし、カットしたこ
とを示すとともに測光下限によるカット数を示す〔L〕
を1つ増す。
【0056】一方、低輝度時のカット数〔L〕が、 〔L〕=2 (31) のとき、 〔BVY 〕=〔PVth〕+〔AV0C(又はP)〕 (32) とする。ここでAV0PはAV0 +βP に等しい。同様な
考え方で測光限界以下の情報は無視するが一定数以上あ
ると無視出来なくなるので、それが測光下限閾値PVth
であるとみなして処理をする。このあと、(32)式の
処理を施したことを示すメモリ〔CL〕に1をセットす
るとともに、測光下限によるカット数〔L〕を1つ増
す。次に〔L〕=3になった時はこの処理はされないこ
とになる。
【0057】図28(A)は図20に示した周辺部の測
光とその補正についてのフローチャートである。この部
分は図20のフローチャートに示すようにマルチ測光フ
ラグに対応するM〔6、9〕3 のビットが1か0かの判
定によってジャンプしてしまう部分となる。
【0058】中央重点測光となる(i)〜(iii)の
条件に該当しない場合M〔6、9〕3 =1となり、図2
8(A)のサブルーチンの処理が行なわれる。この前の
段階で中央部の測光が行なわれたので、先ず測光限界チ
ェックサブルーチンによって測光限界のチェックを行な
う。中央重点測光の場合には中央部の輝度値をカットす
るわけにはいかないが、マルチ測光モードが選択された
のでこの処理を行なう。前処理として、(26)式や
(30)式が成り立つ時に測光領域をカットするが、そ
のカットする測光領域の数をカウントするためのメモリ
として別表3に示した〔L〕、〔C〕をクリアし、又
(32)式の処理を施したことを示すメモリとしての
〔CL〕をクリアする。その後、測光下限値をストアす
るメモリである〔PVthH,L に中央部の測光下限に対
応する値として$00をストアする。その後図27で説
明した測光限界チェックを行ない、次に周辺部の測光出
力に対して開放絞値の補正を行なう。すなわちM〔4、
8〕、M〔5、8〕にこの段階で中央部の測光出力に対
して補正された開放絞値〔AV0CH,L がストアされて
いるので、M〔4、8〕、M〔5、8〕にてこの絞値
〔AV0CH,L を開放絞値〔AV0PH,L として扱い周
辺部の測光出力に対する補正を行ない開放絞値について
の補正値の演算を行なう。ここではすでに中央部の測光
出力に対する補正がなされているので、図9の補正を行
なえばよいことになる。まずM〔7、9〕≧4となって
絞りが開放であれば、1/3〔EV〕に対応する値($
02)の減算を行なう。次にM〔7、9〕1 =1となっ
てテレコン付か、あるいはテレコン付でなくてもM
〔2、8〕1 =1となって中口径レンズかのどちらの場
合も1/3〔EV〕に対応する値($02)の減算を行
なう。次にテレコン付でなく、かつ中口径でもなくてM
〔7、8〕0 =1となって大口径レンズであれば減算処
理を行なわずに次のステップへ進ませる。一方、中口径
レンズでもなく、大口径レンズでもないということは、
一般レンズグループに属するので、M〔7、9〕1 =1
となって望遠レンズであれば、そのまま減算処理を行な
わずに次のステップに進ませる。また望遠レンズでない
場合にはM〔7、9〕0 のビットによって焦点距離信号
があるかどうかを調べる。M〔7、9〕0 =1となって
焦点距離信号が存在すれば、広角レンズに該当し、1
〔EV〕に対応する値($06)の減算を行なう。逆
に、M〔7、9〕0 ≠1となって焦点距離信号の存在し
ない場合にはM〔2、8〕3 のビットを1にセットし、
簡易プログラムのモードにセットする。そして2/3
〔EV〕に対応する値($04)の減算処理を行なう。
以上の過程で、図12で述べた周辺部の測光出力に対す
る開放絞値の補正が完了したことになる。
【0059】図29は、周辺部の測光と補正のサブルー
チンの周辺部の測光に対応する部分である。Yレジスタ
とPポートに4をセットしてA/D変換サブルーチン処
理を行なうことによりM〔6、4〕、M〔7、4〕に被
写界画面の右下Z4 に対応する測光出力〔PV4H,L
がストアされる。以下中央部Z0 と同様な処理を施す。
すなわち〔BVYH,L (Y=1〜4)をストアするM
〔4、Y〕、M〔5、Y〕に〔AV0PH,L をストア
し、この値と〔PVYH,L の加算を行ないM〔4、
Y〕、M〔5、Y〕にストアする。次に周辺部の測光出
力の測光下限値として〔PVthH,L に$10をストア
する。中央部の測光下限値と異なっているのは、周辺部
の測光出力がビグネッティング等の理由により光量が低
下しているためである。このあと、前述した測光限界チ
ェックのサブルーチンを通すことにより、1つの測光領
域の処理を終える。YレジスタとPモードのレジスタを
1つ減じることにより、それが0になるまで繰返し、
〔BV4 〕〜〔BV1 〕までの輝度値を得ることが出来
る。
【0060】図30から図20に示したマルチ測光演算
のサブルーチンが始まる。ここでは、最大輝度値BV
max の検出、最小輝度値BVmin の検出、そして輝度差
ΔBVの算出を行なう。先ず、最大値の検出であるが、
このためのメモリとして別表3に示した〔MAX〕H,L
(=M〔4、A〕、M〔5、A〕)を使用する。最大値
の候補として〔BV4 〕を〔MAX〕へストアし、Yレ
ジスタを3として〔BV3 〕と〔MAX〕との比較を行
なう。BV3 の方が大きければ〔MAX〕へ〔BV3
をストアする。以下Yレジスタを1つ減じて、Y=$F
となるまで〔BVY 〕との比較を行なうことにより、
〔BV4 〕〜〔BV0 〕の最も大きな値が〔MAX〕に
残ることになり、最大輝度値検出を果す。次の最小輝度
値の検出は逆の操作をすることになる。〔MAX〕の値
を最小輝度値の候補として、最小輝度値のメモリとして
の〔MIN〕H,L (=M〔4、B〕、M〔5、B〕)へ
ストアする。同時輝度差をストアするメモリ〔ΔBV〕
(=M〔4、C〕、M〔4、B〕)に対しても〔MA
X〕をストアする。Yレジスタを4として〔MIO〕と
〔BV4 〕との比較から始め、〔BV4 〕の方が小さけ
れば、これに対応する領域Z4 が測光限界等になってカ
ットされているかどうかをチェックする。〔PVYH3
が1なら、それに該当するので、最小輝度値としない。
〔PVYH3が0であれば〔BV4 〕を最小輝度値とし
て〔MIN〕にストアする。この後Yレジスタを1つ減
じて$Fとなるまで繰返せば〔BV3 〕〜〔BV0 〕と
の比較がされ、〔MIN〕に5つの測光領域の最小輝度
値BVmin がストアされる〔ΔBV〕にはすでに〔MA
X〕の値をストアしているので〔MIN〕を減じること
により ΔBV=BVmax −BVmin (33) の演算を行ない、輝度差をM〔4、C〕、M〔5、C〕
にストアする。
【0061】図31は平均値算出のサブルーチンであ
る。5つの輝度値BV0 〜BV4 の平均輝度値BVmean
を求めるのだが、第1のステップとして5つの合計を求
める。輝度値の合計をストアするためのメモリとしてま
ず、別表3に示す〔SUM〕X,H,L (=M〔3、7〕、
M〔4、7〕、M〔5、7〕)をクリアする。次にYレ
ジスタを4にセットし、輝度値BV4 を〔SUM〕に加
算する。Yレジスタを1つ減らして、$Fとなるまで、
すなわち、BV3 、BV2 …、BV0 までの加算を行な
うことにより、〔SUM〕に5つの合計値が残る。〔B
YH,L は最大8ビットとなるが〔SUM〕X,H,L
は12ビットのメモリ容量があるので、オーバーフロー
することはない。次に平均値を求めるために除数(割る
数)を求める。本装置では高輝度や低輝度の測光領域に
対応した測光出力のカット処理を行なっているので、有
効な測光領域の数は5つより減っているからである。
今、除数をストアするメモリとして〔N〕(=M〔0、
9〕)に5をセットし、〔N〕に対して(32)式の処
理をしたことを示すメモリ〔CL〕の出力との加算を行
ない、測光下限以下の測光領域の数をストアしている
〔L〕の出力を減じる。(30)式が成立って測光下限
以下のカット処理をしている場合にはこの過程で有効数
(カット処理をしない測光出力の数)が〔N〕に残る。
一方、〔N〕に対して測光出力がある所定値以上の場合
のカット数〔C〕を減算することにより、(26)式が
成り立って高輝度カットした時の有効数が〔N〕に残
る。(26)式と(30)式が同時に成り立つことはな
いので、カット処理が行なわれている場合にはどちらか
の条件によってカットされた結果がストアされるし、ど
ちらの条件も満足しない場合には有効な測光領域の数と
しては5が残る。
【0062】次に〔SUM〕X,H,L にストアした合計値
を、〔N〕にストアした有効測光領域数で除算を行な
う。平均値をストアするメモリとしての〔MEAN〕
H,L (=M〔4、9〕、M〔5、9〕)をクリアし〔S
UM〕X,H,L の12ビットから〔N〕の4ビットの減算
を行なう。詳細を記すと、キャリーフラグをCとして、
キャリーフラグ付きの減算をし、 C←O C、〔SUM〕L ←〔SUM〕L −〔N〕−O C、〔SUM〕H ←〔SUM〕H −O −C C、〔SUM〕X ←〔SUM〕X −O −C を求めたとき、最後のキャリーフラグCが0となると
き、すなわち〔SUM〕X,H,L が正になった時〔SU
M〕X,H,L の中に〔N〕にストアされた数が1つあった
ことを示すので、〔MEAN〕に1を加算する。以下
〔N〕の減算をくり返し、キャリーフラグCが1とな
り、〔SUM〕X,H,L が負となったとき、除算が終わ
り、〔MEAN〕に5つの輝度値の平均値BVmeanが残
【0063】図32と図33は図31のC=1が成立し
た時にこれに続いて行なわれる適正露出値算出のサブル
ーチンの判別を行なう部分である。先ず、〔C〕にスト
アした、(26)式が成り立ってカットした数を調べ
る。(26)式が成り立ってカットした測光領域の 数≧1 (34) が成り立つ時、それが2より大きいかを調べる。(2
6)式が成り立ってカットした測光領域の 数≧2 (35) が成り立つとき被写体の平均的な輝度値に対して露出制
御するためBMへシャンプする。これは、太陽を含んだ
ため高輝度となりカットする測光領域の数が多いシーン
なので、低輝度よりに制御すべきであるが、(29)式
で決まる上限値に制限されるので、平均的な輝度値を選
択しても低輝度よりの露出となり好ましい結果となる。
(34)式が成り立って(35)式が成り立たないと
き、すなわち、(26)式が成り立ってカットした測光
領域の 数=1 (36) となったとき、輝度差〔ΔBV〕によってBMへジャン
プするか、BLへジャンプするかを判断する。
【0064】(36)式が成り立って、輝度差ΔBVを
4〔EV〕に相当する$18と比較し、 〔ΔBV〕≦$18 (37) ∴ΔBV≦4〔EV〕 (37′) が成り立つ時、直接太陽を入り込むほどではないが、太
陽の影響で高輝度となった部分が上限値を越えたような
場合であって、しかも(35)式が成り立つ場合より全
体に輝度レベルの低い状態である場合には、低輝度より
の露出を与えるためにBLへジャンプする。
【0065】一方(35)式と(37)式が成立しない
場合、すなわち、(36)式が成り立って、輝度差が ΔBV>$18(4〔EV〕に相当) (38) となるとき、輝度差が大きくなり(35)式に順じた考
えから平均的な輝度値を選択するためBMへジャンプす
る。次に、(34)式が成り立たない場合、メモリ
〔L〕と1を比較し、(30)が成り立ってカットされ
る測光領域の 数≧1 (39) となるとき、すでに測光下限以下となってカットされ平
均に寄与しない測光領域があり、輝度値の平均は全体よ
り高いレベルになってしまう。よって低輝度よりに露出
制御するため、BLへジャンプする。図30から以上ま
でが図16で述べた前処理のプログラムに対応する。よ
って次に簡易的な処理すべきかチェックする。別表3の
メモリM〔2、8〕の23 のビットには図28で述べた
ようにマルチ測光演算処理を簡易的にすべきかどうかの
情報を含んでいる。M〔2、8〕3 =1となれば前述の
グループの2のa)に属すレンズとなり簡易処理を施
す。M〔2、8〕3 ≠1となれば、本処理を施す。この
場合輝度差と1.5〔EV〕に相当する値の$09とを
比較し、
【0066】 〔ΔBV〕≦$09 (40) ∴ΔBV≦11/2 (40′) であれば、フラットなシーンと判断して中央部の輝度値
BV0 によって露出制御するためCENTERへジャン
プする。フラットなシーンの場合にはどのような出力を
選んでも大きな違いはないが、カメラの製造工程上均一
輝度面で調整する上で、特定の測光領域で制御する方が
バラツキが少なくなるので都合がよいからで、実積のあ
る中央部の輝度値に従って制御されるようにCENTE
Rへジャンプする。一方、M〔2、8〕3 =1となって
簡易プログラムが選択されたとき、輝度差ΔBVと2
〔EV〕に対応する$OCとを比較し、
【0067】 〔ΔBV〕≦$OC (41) ∴ΔBV ≦2 (41′) であれば、(40)式が成り立つ場合と同様、CENT
ERへシャンプする。比較する値が(40)式の場合と
比べて(41)式の場合は、装着したレンズがグループ
2のb)に属するため、周辺部の測光出力に対する開放
絞値の補正が充分出来ないためにマルチ測光演算処理プ
ログラムにおいて簡易プログラムを選択した場合に相当
するので、中央部の輝度値を重視する条件を多くした。
M〔2、8〕3 が1であって、(41)式が成立しない
場合、“KANI”とラベルを付けた処理を行なう。先
ず中央部Z0 の輝度値BV0 と最小輝度値BVmin より
1/3〔EV〕高いレベルに相当する〔MIN〕+$0
2との比較を行ない、
【0068】 〔BV0 〕≦〔MIN〕+$02 (42) ∴BV0 ≦BVmin + 1/3 (42′) が成り立てば主要被写体の存在する確率の高い中央部の
輝度値BV0 がほとんど最小輝度値BVmin に近い値と
なっているので低輝度寄りの露出制御をするためにBL
へジャンプする。一方、M〔2、8〕3 が1であって
(41)式と(42)式が成り立たない場合、中央部の
輝度値BV0 と最大輝度値BVmax より1/3〔EV〕低
いレベルに相当する〔MAX〕−1/3との比較を行な
い、
【0069】 〔BV0 〕−$02 (43) ∴BV0 ≧〔MAX〕≧BVmax −1/3 (43′) が成り立つ時は、主要被写体の存在する確率の高い中央
部の輝度値BV0 がほとんど最大輝度値BVmax に近い
値となっているので、高輝度寄りの露出制御をするため
にBHへジャンプする。尚M〔2、8〕3 が1であって
(41)〜(43)式が成り立たない場合は一般的な状
態であると判断して平均的な露出制御をするためにBM
へジャンプする。以上のように(41)式が成り立たな
い時(41)、(42)式の判断を行なうことにより、
周辺部の測光出力に対する開放絞値が充分に補正出きな
い場合でも、単に中央部の輝度値BV0 によって露出制
御するよりもよい結果が得られる。というのは、後述す
るように、BMというのは平均的な輝度値に対応する
し、BHあるいはBLは、それぞれ最大輝度値あるいは
最小輝度値と平均的な輝度値との平均となるので、全体
の輝度値を加味したものとなるからである。
【0070】図33は適正露出算出のサブルーチンの一
部であり、図32に示したM〔2、8〕3 が0であり、
かつ(40)式が成り立たない時の部分である。これは
簡易プログラムが選択される時には省略される部分であ
り、図16の処理プログラムAに相当する。図33の処
理においては先ず、メモリ〔MAX〕に存在する最大輝
度値BVmax とBV91/2の輝度値に対応する$5Dと
の比較をし、 〔MAX〕≧$5D (44) ∴BVmax ≧91/2 (44′) であれば、晴天時屋外のシーンに対応する。というのは
(44)式を満足するような被写体は晴天時の屋外のそ
れも比較的反射率の高いものに限られるからである。こ
のようなシーンは低輝度寄りの露出を与えた方がよい結
果が得られるが、次のような条件を満足する時には、平
均値を選択する方が良い結果となる。すなわち輝度差Δ
BVが4〔EV〕に相当する$18より小さく、 〔ΔBV〕≦$18 (45) ∴ΔBV ≦4 (45′) となり、中央部(Z0 )の輝度値BV0 が平均輝度値B
mean(〔MEAN〕にストア)と比べて大きく、
【0071】 〔BV0 〕≧〔MEAN〕 (46) ∴BV ≧BVmean (46′) となり、右下部(Z3 )の輝度値BV3 と左下部(Z
4 )の輝度値BV4 とがそれぞれ平均輝度値BVmean
り1〔EV〕低いレベルに対応する〔MEAN〕−$0
6より大きく、 〔BV3 〕≧〔MEAN〕−$06 (47) ∴BV3 ≧Vmean−1 (47′) 〔BV4 〕≧〔MEAN〕−$06 (48) ∴BV4 ≧BVmean−1 (48′) を満足すれば平均的な輝度値で露出制御するためBMへ
ジャンプする。このときは主要被写体の存在する確率の
高い中央部Z0 が明るく、次いで主要被写体の存在する
確率の高い地面側の部分があまり暗い状態にはなってい
ないということで、平均的な輝度値に基づいて露出制御
することが好ましくなる。一方、(45)〜(48)式
のいずれかを満足しない時は前述のごとくBLへジャン
プして低輝度寄りの露出制御を行なう。
【0072】次に(44)式を満足しない時、すなわち BVmax <91/2 (49) となるとき輝度差ΔBVと5〔EV〕に相当する$1E
とを比較し、 〔ΔBV〕≦$1E (50) が成り立たないとき、すなわち、 ΔBV>5 (51) であれば、中央部の輝度値BV0 と平均輝度値BVmean
より1〔EV〕高いレベルに対応する〔MEAN〕+$
06とを比べ 〔BV0 〕≧〔MEAN〕+$06 (52) が成り立たず、すなわち BV0 <BVmean+1 (53) 式を満足するときは、コントラストのかなり大きいシー
ンであって、中央部Z0 の輝度があまり高くないので逆
光のシーンと判断して、低輝度寄りの露出を与えるよう
にBLへジャンプする。平均輝度値BVmeanより1〔E
V〕程度高いレベルと比較しているのは、コントラスト
の大きい逆光シーンでは中央部の輝度値が背景の明るさ
に引きづられて明るくなっている場合が多いのでそれを
排したためである。
【0073】よって、逆に(49)(51)(52)式
が成り立つ場合、この(52)式は BV0 ≧BVmean+1 (52′) であるので、主要被写体の存在する確率の高い中央部が
ある程度明るくなっているのを重視して、(53)式が
成り立つ場合の露出よりも高輝度寄りの露出となるよう
に平均的な輝度値に基づいて露出制御するためBMへジ
ャンプする。
【0074】次に、輝度差ΔBVが(50)式を満足
し、最大輝度値BVmax とBV5の輝度値に対応する$
42とを比較し、 〔MAX〕≧42 (54) が成り立たないとき、すなわち ΔBV ≦5 (50′) BVmax <5 (55) のときは、コントラストの非常に大きいシーンを除いた
夕景や室内のシーンに相当するので全体の雰囲気を重視
した露出を与えるように平均的な輝度値を選択るためB
Mへジャンプする。(54)式が成り立つとき、輝度差
ΔBVと4〔EV〕に相当す$18とを比較し、その結
果(45)式が成り立たないときには(49)式、(5
0)式が成り立つので、すなわち 91/2 >BVmax ≧5 (56) 5≧ΔBV>4 (57) となる。このときは屋外一般のシーンでコントラストが
大きいシーンとなるので暗部と明部が適度にバランスが
とれるように平均的な輝度値に基づいて露出を制御する
のが望ましいシーンとなる。よってBMへジャンプす
る。(49)、(50)、(54)そして(45)式を
満足するとき、右上部(Z1 )の輝度値BV1 と左上部
(Z2 )の輝度値BV2 とをそれぞれ平均輝度値BV
meanより1段低いレベルに対応する〔MEAN〕−$0
6と比較し、
【0075】 〔BV1 〕≦〔MEAN〕−$06 (58) 〔BV2 〕≦〔MEAN〕−$06 (59) が成り立つとき、右上と左上が暗いということである。
すなわち、 91/2>BVmax ≧5 (56) 4≧ΔBV>11/2 (60) BV1 ≦BVmean−1 (58′) BV2 ≦BVmean−1 (59′) が成り立つ時は、屋外一般のシーンにおいてコントラス
トがやや存在し、右上部と左上部がともに暗いので、上
部に空などの明るい部分の存在する典型的な逆光シーン
とは異なり、むしろ主要被写体の存在する確率の高い中
央部、右下部、左下部の輝度が高い状態であり、高輝度
寄りの露出を与えた方が良い結果となるシーンなのでB
Hへジャンプする。
【0076】一方、(49)、(50)、(54)、
(45)式を満足し、(58)式と(59)式のいずれ
かを満足しない場合、輝度差ΔBVを$12と比較し、 〔ΔBV〕≦$12 (61) とならないとき、すなわち、 91/2>BVmax ≧5 (56) 4≧ΔBV>3 (61) BV1 >BVmean−1 (62) (又はBV2 >BVmean−1 (63) のときは、屋外一般のシーンのコントラストのやや大き
い状態であり、前述のBHとなる条件を除いたものなの
で、その前に述べたコントラストの大きいシーンに準じ
て平均的な輝度値に制御するようにBMへジャンプす
る。
【0077】一方、(61)式を満足するとき、すなわ
ち、 91/2>BVmax ≧5 (56) 3≧ΔBV>11/2 (64) BV1 >BVmean−1 (62) (又はBV2 >BVmean−1 (63) の全てを満足するとき図32の“KANI”で示すフロ
ーへジャンプする。このようなシーンは、屋外一般のコ
ントラストがあるシーンであり、主要被写体の存在する
確率の高い中央部Z0 の輝度値によって、高輝度側を重
視した露出(BHへジャンプ)、平均的な輝度値による
露出(BMへジャンプ)、そして低輝度を重視した露出
(BLへジャンプ)のいずれかが与えられる。このよう
な処理により図32に示したフローの一部を共通にでき
る。図32のラベル“KANI”で示すフローが図16
の処理プログラムBに相当することになる。
【0078】図34は、適正露出算出サブルーチンの一
部で、図32と図33によって判別された適正輝度値B
ans を算出するフローである。図14の選択肢算出手
段106に対応する部分である。中央部の輝度値BV0
に従った露出制御をするためCENTERにジャンプし
た時、適正輝度値をストアするメモリとしての〔BV
ansH、L (=M〔4、D〕、M〔5、D〕)へ〔BV
0 〕を転送する。このとき、適正輝度値BVans は BVans =BV0 (65) となる。次に、平均的な輝度値に従った露出制御をする
ためBMにジャンプした時、〔BVansH、L へ、平均
輝度値BVmeanして対応する〔MEAN〕を転送する。
よってこのとき適正輝度値は BVans =BVmean (66) となる。
【0079】次に、高輝度を重視した露出を与えるため
BHへジャンプした時、先ず、最大輝度値BVmax に対
応する〔MAX〕を〔BVans 〕に転送し、平均輝度値
BVmeanに対応する〔MEAN〕との加算を行ない、 〔BVansH、L ←〔BVansH、L +〔MEAN〕H、L (67) 〔MEAN〕H と〔MEAN〕L に対してキャリーフラ
グCを0にし、ROR操作(C→23 、23 →22 、2
1 →20 、20 →C)を行なうことにより1/2倍にす
る。よって、 BVans =(BVmax +BVmean)/2 (68) となる。
【0080】逆に、低輝度を重視した露出を与えるため
BLへジャンプしたとき、先ず最小輝度値BVmin に対
応する〔MIN〕を〔BVans 〕に転送し、BHの場合
と同様に(67)式以降の処理をすることによって BVans =(BVmin +BVmean)/2 (69) を得る。以上の過程で、いずれかのフローをたどって、
〔BVans 〕には適正輝度値BVans の情報がストアさ
れる。今、テレコン付きであるかを調べるため別表3の
M〔7、9〕2 を調べる。図24(B)に示す如くM
〔7、9〕2 が1であればテレコン付きの状態で適正輝
度値BVans に対応する〔BVans 〕に対して11/2
〔EV〕に対応する$09の減算を行ない BVans ←BVans −11/2 (70) の処理を行なう。M〔7、9〕2 が0であればそのまま
である。(70)式の処理は図11のテレコン検出手段
53と減算手段51に対応する。
【0081】尚、始めから中央部重点測光が選択された
とき(Mモードが選択された時がこれに該当する。)も
“CENTER”からの処理が行なわれる。したがっ
て、ここまでの過程ではM〔4、D〕、M〔5、D〕
は、中央重点測光モード選択されたときの輝度値BV0
をストアする部分でもあり、マルチ測光モードが選択さ
れたときの適正輝度値BVans をストアする部分でもあ
る。よって、以下の露出制御演算過程においてはM
〔4、D〕、M〔5、D〕にストアされた値(BV0
BVans )を単に露出制御の基本となる輝度値としてB
Vで表わす。
【0082】図35は図20で示したアペックス演算の
サブルーチンのフローを示す。別表3に示したフイルム
感度のアペックス値SVに対応するメモリ〔SV〕H、L
をそれぞれ同表のM〔4、5〕M〔5、5〕へ転送し、
これに輝度値BVに対応するメモリ〔BV〕を加算する
とM〔4、5〕、M〔5、5〕はLV(LightValue) 値
に対応するメモリ〔LV〕となる。すなわち、 〔LV〕←〔SV〕 (71) 〔LV〕←〔LV〕+〔BV〕 (72) ∴LV=BV+SV (72′) となる。尚(72)式の〔LV〕は次に示すようにアペ
ックス演算に際し、さらに補正しなければならない。
【0083】いわゆるLV12(ASA/ISO100
のフイルムの時)の均一輝度において、基準とする50
mmF1.4レンズで測光すると、別表2に示すように5
つの測光出力〔PV0 〕〜〔PV4 〕は皆$48とな
る。基準レンズなので開放絞値の補正は行なわれず、開
放絞値ΔV0 は別表2から$06であるので、 〔BVy 〕←〔PVy 〕+〔AV0 〕 (73) 〔BVy 〕=$48+$06 (74) (72)式においてASA/ISO100であれば〔S
V〕=$1Eとして(74)式より 〔LV〕=$4E+$1E=$6C (75) となる。1/6〔EV〕ステップになっているので$6
Cは18に対応し、LV12に対して6〔EV〕だけ大
きな数字となる。よって(72)式の演算のあと、6
〔EV〕に対応する$24の演算を行なう。 〔LV〕←〔LV〕−$24 (76) 別表2に示した“BV−AV0 ”の値は同表の“A/D
変換値”を単に1/6にしたものではないのでこれを補
正する為に、(76)式の如く〔LV〕から$24を減
算し、“BV−AV0 ”と“A/D変換値”を対応づけ
ている。これを図35に“〔LV〕H、L ←〔BV〕H、L
+〔SV〕H、L −$24”として示した。
【0084】次に、別表3のモード情報を示すメモリM
〔6、9〕によってモードを判断し、各モードの処理を
行なう。図24(A)、(B)に示すようにMモードで
あればM〔6、9〕0 〜M〔6、9〕3 は全て0とな
り、すなわちM〔6、9〕=0となり、図35の如くM
モード演算ルーチンを行なう。次にM〔6、9〕0 のビ
ットをチェックして1であればAモードとなるのでAモ
ードの演算ルーチンを行なう。次にM〔6、9〕1 のビ
ットをチェックして1であればSモードとなるのでSモ
ードの演算ルーチンを行なう。逆にM〔6、9〕1 が0
であれば、PモードとなるのでPモードの演算ルーチン
を行なう。
【0085】図35にはこのような演算ルーチンの選択
が示されている。図36はAモードの演算ルーチンのフ
ローである。先ず、ラベル“A1”を付けたフローにつ
いて説明する。Aモードにおける制御絞値AVS は設定
絞値AVM そのものになるので、別表3の制御絞値をス
トアするメモリ〔AVSH、L (=M〔4、7〕、M
〔5、7〕)に〔AVM 〕を転送する。尚、Aモードに
おいて絞制御は絞環によってプリセットした設定値に機
械的に制限されるので、図18のts に対応する時間を
充分にとるため$FFを別表3のメモリ〔ts 〕にスト
アする。よって絞りの開放状態は絞環により設定絞りの
みによって定まるので、制御絞値が電気的に制御される
ことはなく開放の状態を示すフラグであるM〔2、7〕
2 をリセットする。というのは、Aモードに切替える前
のPモードあるいはSモードの時にM〔2、7〕2 が1
にセットされている場合、開放絞値の演算過程で開放絞
値の補正(詳しくはβc とかβP の演算)が誤って判断
されてしまうからである。
【0086】次にラベル“A2”を付けたフローについ
て説明する。先ず制御シャッター速度値TVS をストア
するメモリとして別表3の〔TVS 〕(=M〔4、、
6〕、M〔5、6〕)を使用し、メモリ〔TVS 〕にメ
モリ〔LV〕の情報を転送し、これにより〔AVS 〕の
減算をすることにより、メモリ〔TVS 〕に制御シャッ
ター速度値TVS がストアされる。次に〔TVS 〕を1
秒のシャッター速度と対応する$00と比較し、 〔TVS 〕≧$00 (77) が成り立たないとき別表2に示すシャッター速度制御範
囲以下ということであり、低速限界秒時に対応する$0
0を〔TVs 〕にストアするとともに、別表4の低速連
動範囲外の警告表示である。
【外5】 の表示をするため$FDを表示出力DV(DisplayValue
の意) をストアする別表3のメモリ〔DV〕H、L へスト
アし、ラベル“A3”のフローへジャンプする。一方
(77)式が成り立つ時、高速限界秒時である1/40
00秒に対応する$48と〔TVS 〕を比較し、
【0087】 〔TVS 〕>$48 (78) が成り立つ時、〔TVS 〕へ$48をストアし、高速限
界秒時で制御出来るようにするとともに、別表(4)の
高速連動範囲外の警告表示である
【外6】 の表示をするため$FFをメモリ〔DV〕H、L へストア
し、ラベル“A3”のフローヘジャンプする。(77)
式が成り立って(78)式が成り立たない時、すなわ
ち、 0≦〔TVS 〕≦$48 (79) ∴0≦TVS ≦12 (79′) のとき、制御されるシャッター速度値TVS に従った別
表4の“表示の欄”の表示をするため、〔TVS 〕を6
で割って0〜$Cの4ビットの数値に変換し、これを
〔DV〕L へストアし、〔DV〕H に$Fをストアす
る。以下ラベル“A3”のフローとなる。
【0088】ラベル“A3”のフローは前述のように演
算された制御されるシャッター速度TVS と表示出力を
MCU222の出力ポートへ出力するためのものであ
る。MCU222のR13〜R7 端子へ〔TVSH の2
3 の桁を除いて〔TVSH、L の7ビットを出力するこ
とにより、レリーズ後シャッター制御回路224によっ
て〔TVSH、L に従った制御がされる。又、0ポート
7 〜00 端子に〔DV〕H、L を出力することによって
【外7】 の表示が行なわれる。図37はPモードの演算ルーチン
のフローである。先ずLV値をストアしたメモリ〔L
V〕の値を制御絞値AVS をメモリ〔AVS 〕へ転送
し、ROR処理によって1/2倍にして1〔EV〕に相
当する$06の減算を行なう。 〔AVS 〕←1/2〔LV〕−$06 (80) すなわち、AVS =1/2LV−1 (80′) となる。次に、高速プログラムモードとなっているかを
M〔7、9〕3 によってチェックする。図24(A)、
(B)で述べたようにテレコンが装着されたときや望遠
レンズが装着されたときにはM〔7、9〕3 が1となる
ので、このときは、〔AVS 〕に対してさらに1〔E
V〕に対応する$06の減算を行なう。
【0089】 〔AVS 〕←〔AVS 〕−$06 (81) 結果として、 AVS =1/2LV−2 (82) となる。一方M〔7、9〕3 が0であれば減算は行なわ
れないので(80′)式が成り立っている。制御される
シャッター速度TVS は TVS =LV−AVS (83) によって求められるので(80′)式が成り立つ時は TVS =LV−(1/2LV−1)=1/2LV+1 (84) となる。(80′)式と(84)式が同時に成り立つよ
うにプロットすると図38のAで示すようなプログラム
線図(以下標準プログラム線図という)の斜線部のよう
になる。又(82)式が成り立つ時は、(83)式より TVS =LV−(1/2LV−2)=1/2LV+2 (85) となって、(82)式と(85)式が同時に成り立つよ
うにプロットすると図38Bで示すようなプログラム線
図(以下高速プログラム線図という)の斜線部のように
なる。
【0090】次に〔AVSH、L の出力をM〔4、
E〕、M〔5、E〕に転送し、〔AV0H、L を減算す
ることにより別表3のM〔4、E〕、M〔5、E〕が絞
制御時の制御絞込段数(AVS −AV0 )に対応するメ
モリ〔AVS −AV0 〕となる。この減算処理 〔AVS −AV0 〕←〔AVS −AV0 〕 (86) を行なった後1/3〔EV〕に対応する$02と比較を
し、 〔AVS −AV0 〕<$02 (87) となれば、開放絞値以上に絞りを開けることが出来ない
ので、絞りを開放に制御するために、図18の絞込みが
開始した直後に絞込みを停止するように ts =0 (88) とするため 〔ts 〕←$00 (88′) とし、制御絞値AVS として開放絞値AV0 をセットす
るため 〔AVS 〕←〔AV0 〕 (89) とし、制御絞値が開放であることを示すためにM〔2、
7〕2 のビットを1にセットし、図36のラベル“A
2”で示すフローへジャンプする。
【0091】以上の結果、表示は開放絞りによって決定
されるシャッター速度表示がされ、図38の上辺に示す
ような絞りとシャッター速度で制御される。又、M
〔2、7〕2 が1となっているため、制御絞り値が開放
となっている情報が、開放絞値補正演算過程でチェック
され、開放状態に適した補正がされる。一方 〔AVS −AV0 〕≧$02 (90) となる時、設定絞値AVM と比較し、 〔AVS 〕>〔AVM 〕 (91) であれば、図36のラベル“A1”のフローへジャンプ
する。これはAモード制御そのもので、プリセットした
設定絞値に従ったシャッター速度の表示と制御がされ
る。図38のプログラム線図では下辺の部分となる。
(91)式が成り立たない場合には制御絞込段数(AV
−AVS )がストアされているメモリ〔AVS −AV
0 〕の出力を2倍して、すなわち、キャリーフラグCを
0にして、〔AVS −AV0H 、〔AVS −AV0
L に対してそれぞれROL処理(C←23 、S3 ←2
2 、22 ←21 、21 ←20 、20 ←C)を施すことに
より、得られた出力を〔ts 〕にストアする。よってメ
モリ〔ts 〕は制御絞込段数(AVS −AV0 )に対応
する時間となる。以前の撮影条件がPモードあるいはS
モードであって絞りが開放に制御されるようになってい
ることがあるので、このシーケンスではメモリM〔2、
7〕2 を0にし、開放状態のリセットを行なう。そして
その後“A2”のフローへジャンプする。このようにし
て絞りはレリーズ後図18において絞込開始をするt1
の時点から(t1 +ts )後に(AVS −AV0 )に制
御される。その結果として、図38のプログラム線図の
斜線部A、Bの制御がされる。前述のようにテレコン又
は望遠レンズの装着によってのみAの標準プログラム線
図からBの高速プログラム線図に切替わるものである。
【0092】尚、〔AVS −AV0 〕を2倍にして〔t
s 〕を求めているが、この係数はカメラによって異なる
のはもちろんである。又、(82)式の演算において望
遠レンズを装着したときも、テレコンを装着した時も同
一の処理をしているが、それぞれの状態において別々の
シフト操作を行なってもよい。特にテレコンを装着した
場合には図38のBで示す高速プログラムとなっても、
実効絞値が大きくなるのでシャッター速度は低速になる
からである。図38はすでにところどころで説明されて
いるが、pモードのプログラム線図である。縦軸に絞値
をとって横軸にシャッター速度をとっている。Aの標準
プログラム線図は、一定焦点距離以下のF1.4レンズ
をF1.6にプリセットして使用したときのものであ
り、Bの高速プログラム線図は、F1.4レンズにテレ
コンを装着した場合に対応する。
【0093】
【発明の効果】本願では、レリーズ処理を、他の処理動
作中にレリーズ指示があると強制的にレリーズ処理に移
行する、いわゆる割り込み処理にて実行するよう構成し
ている。このように、割り込み処理にてレリーズ処理を
実行するよう構成することで、1つのマイクロコンピュ
ータにて上記種々の処理(入力処理、補正処理、マルチ
測光演算処理、APEX演算処理、レリーズ処理)を行
なうことが可能となる。また適正露出制御値が得られる
まで(適正な測光値によるAPEX演算処理が終了する
まで)レリーズの割り込み処理を禁止するよう構成して
いるので、レリーズ処理を常に適正露出で行なうことが
できる。このため本願では、1つのマイクロコンピュー
タで上記種々の処理を実現できるため、カメラの小型化
およびコストダウンを図ることが可能となり、且つ、常
に適正露出でレリーズが行なうことができる、という効
果を奏することができる。
【0094】
【図面の簡単な説明】
【図1】被写界画面の測光分割例である。
【図2】測光光学系である。
【図3】SPDのパターンである。
【図4】本発明の実施例のブロック図である。
【図5】測光モード識別手段17のブロック図である。
【図6】測光モード識別手段17の処理内容のフローチ
ャートである。
【図7】絞込段数(AVM −AV0 *)の説明図である。
【図8】(A)は中央部の測光出力の補正量の説明図で
ある。(B)は周辺部の測光出力の基本的な補正量の説
明図である。(C)は周辺部の測光出力の絞り開放時の
補正量の説明図である。
【図9】(A)は周辺部の測光出力の基本的な補正量か
ら中央部の測光出力の基本的な補正量を除いた状態の説
明図である。(B)は周辺部の測光出力の絞り開放時の
補正量から中央部の測光出力の絞り開放時の補正量を取
り除いた状態を示す説明図である。
【図10】開放絞値補正手段13とレンズ情報設定手段
18のブロック図である。
【図11】広義のマルチ測光演算処理手段の別のブロッ
ク図である。
【図12】開放絞値補正手段の詳細なブロック図であ
る。
【図13】マルチ測光演算処理手段14のブロック図で
ある。
【図14】マルチ測光演算処理手段14の別のブロック
図である。
【図15】マルチ測光演算処理手段14のフローチャー
トである。
【図16】マルチ測光演算処理手段14の別のフローチ
ャートである。
【図17】本発明の実施例の具体的な構成図である。
【図18】絞制御のタイミングを示す説明図である。
【図19】(A)は表示回路223のブロック図であ
る。(B)は表示回路223の表示パターン図である。
【図20】(A)はMCU222のゼネラルフローチャ
ートである。(B)はMCU222の割込処理のフロー
チャートである。
【図21】レリーズシーケンスのフローチャートであ
る。
【図22】設定値入力サブルーチンのフローチャートで
ある。
【図23】A/D変換サブルーチンのフローチャートで
ある。
【図24】(A)は測光モード処理サブルーチンのスイ
ッチSW1〜SW6の処理の部分のフローチャートである。
(B)はモードの情報を示すメモリM〔6、9〕とレン
ズ種類の情報を示すメモリM〔7、9〕の各ビットの説
明図である。
【図25】(A)は図24に続く測光モード処理サブル
ーチンの処理部分のフローチャートである。(B)は、
開放絞り値AV0 によるグループ分類の結果をストアす
るメモリM〔2、8〕と絞りの開放状態を判別した結果
をストアするメモリM〔2、7〕の各ビットの説明図で
ある。
【図26】中央測光と補正のサブルーチンのフロチャー
トである。
【図27】測光限界チェックのサブルーチンのフローチ
ャートである。
【図28】(A)は周辺部測光と補正のサブルーチンの
中央部の処理と開放絞値補正演算の部分のフローチャー
トである。(B)はメモリ〔PVy 〕のビットの説明図
である。
【図29】周辺部測光と補正のサブルーチンの図28に
続く部分で周辺部の測光等を行なう部分のフローチャー
トである。
【図30】マルチ測光演算のサブルーチンの1部であっ
て最大輝度値検出、最小輝度値検出と輝度差算出のフロ
ーチャートである。
【図31】マルチ測光演算のサブルーチンの図30に続
く部分で平均値算出のフローチャートである。
【図32】マルチ測光演算のサブルーチンの図31に続
く部分で適正露出算出のフローチャートである。
【図33】マルチ測光演算のサブルーチンの1部であっ
て簡易処理の場合には使用されない部分のフローチャー
トである。
【図34】マルチ測光演算のサブルーチンであって適正
輝度値算出のフローチャートである。
【図35】アペックス演算のサブルーチンのフローチャ
ートである。
【図36】Aモード演算のサブルーチンのフローチャー
トである。
【図37】Pモード演算のサブルーチンのフローチャー
トである。
【図38】本発明の実施例によるPモードのプログラム
の線図である。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写界を複数の領域に分割して測光し、
    各領域に対応した複数の測光出力を発生する測光手段
    と、 前記測光出力に関連する情報を入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された情報に基づいて、前記測
    光手段からの複数の測光出力を補正する補正手段と、 該補正された測光出力から適正露出値を演算するマルチ
    測光演算手段と、 設定された露出制御モードに応じ該マルチ測光演算手段
    の出力に基づいてAPEX演算を行なうAPEX演算手
    段と、 レリーズ動作を開始する電磁駆動部材と、 外部操作に応じて、前記電磁駆動部材を作動せしめ且つ
    該APEX演算手段の演算結果に応じた露出制御を行な
    う割り込み処理を実行する露出制御手段と、を有し、 前記補正手段、前記マルチ測光演算手段、前記APEX
    演算手段、前記露出制御手段は、マイクロコンピュータ
    上に構成され、 前記マイクロコンピュータは、前記入力手段による処
    理、前記補正手段による処理、前記マルチ測光演算手段
    による処理、前記APEX演算手段による処理、前記露
    出制御手段による前記割り込み処理を実行可能であり、
    且つ、該APEX演算手段による処理が終了するまで該
    露出制御手段による割り込み処理を禁止し、該APEX
    演算手段の処理終了後に該割り込み処理の禁止を解除す
    ることを特徴とするカメラ。
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JPS5674226A (en) * 1979-11-22 1981-06-19 Nippon Kogaku Kk <Nikon> Correction device of multiphotometric device

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