JP3045743B2 - 軟カバーを有するビードフィラー構造 - Google Patents

軟カバーを有するビードフィラー構造

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JP3045743B2
JP3045743B2 JP6812990A JP6812990A JP3045743B2 JP 3045743 B2 JP3045743 B2 JP 3045743B2 JP 6812990 A JP6812990 A JP 6812990A JP 6812990 A JP6812990 A JP 6812990A JP 3045743 B2 JP3045743 B2 JP 3045743B2
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bead filler
bead
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rubber
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泰弘 山川
通利 反岡
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Bridgestone Corp
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/06Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
    • B60C15/0603Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex
    • B60C15/0607Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex comprising several parts, e.g. made of different rubbers

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、ビードワイヤの外周側に配置され、カー
カスプライの、本体部分と折返し部分との間に位置する
ビードフィラーの改良に関し、とくには、ビード部剥離
を有効に防止することによってタイヤの耐久性を大きく
向上させる他、タイヤの成型に先だつ、ビードフィラー
に対する前処理工程を不要なしめることによって、作業
性の向上と、作業環境の向上とをもたらす、軟カバーを
有するビードフィラー構造に関するものである。
(従来の技術) タイヤの成型工程におけるグリーンケースの成型に当
っては、ビードワイヤの外周面にビードフィラーを貼着
した後、カーカスプライの側端部をそのビードワイヤの
周りで折返すとともに、ビードフィラーを、カーカスプ
ライ本体部分及びその折返し部分のそれぞれに十分に圧
着させることが必要であり、グリーンケースのこのよう
な成型に用いられる従来のビードフィラーは、樹脂配合
系の硬質ゴムからなるそれを、ビードワイヤおよびカー
カスプライのそれぞれに十分強固に接着もしくは固着さ
せるべく、少なくも、それらのそれぞれと対向する表面
に、セメントもしくは接着剤を予め塗布した状態で適用
することが一般的であった。
ここで、セメントもしくは接着剤は、ビードフィラー
と、ビードワイヤおよびカーカスプライとの接合を強固
なものとする他、それらの間への空気の残留を防ぐとと
もに、特にカーカスプライ折返し部分へのしわ、弛みな
どの発生を防止すべく機能する。
(発明が解決しようとする課題) ところが、かかる従来のビードフィラーに塗布される
セメントや接着剤は、接合されるそれぞれのゴム質とは
全く異質の材料で構成されているため、加硫済みのタイ
ヤの比較的長期間の使用により、または、そのタイヤへ
の過大な負荷の作用により、セメントもしくは接着剤層
が疲労破壊して、いわゆるビード部剥離を惹起するおそ
れが高かった。
しかも、そのビードフィラーは、表面にセメントもし
くは接着剤を塗布するこによってはじめて適用可能とな
ることから、タイヤの成型作業に先だつその塗布作業が
作業効率の低下を招き、また、セメントもしくは接着剤
に使用される有機溶剤が、作業環境の低下を招くという
他の問題もあった。
この発明は、従来技術のかかる問題をことごとく解決
したビードフィラーを提供するものである。
(課題を解決するための手段) この発明のビードフィラーは、とくに、断面形状がほ
ぼ三角形をなし、ビードフィラーそれ本来の機能を十分
に発揮する主体部を、樹脂配合系の硬質ゴムで構成する
とともに、この主体部の、少くとも、カーカスプライ折
返し部分と隣接する表面および、ビードワイヤと隣接す
る表面のそれぞれに、天然ゴム系の軟質コムからなる、
好ましくは0.1〜0.7mmの範囲内の厚さの、接着層として
の薄肉カバーを一体的に設けたものである。
(作用) このビードフィラーでは、主体部に一体的に設けた、
天然ゴム系の軟質ゴムからなる、接着層としての薄肉カ
バーが、ビードワイヤおよびカーカスプライに対する接
着剤として機能し、従来技術で述べたセメントおよび接
着剤と同様、ビードフィラーと、ビードワイヤおよびカ
ーカスプライとの十分強固な接合をもたらし、また、そ
れらの間への空気の残留を防止するとともに、特にカー
カスプライ折返し部分へのしわ、弛みなどの発生を防止
すべく機能する他、とくには、その薄肉カバーを、天然
ゴム系の軟質ゴムで形成しており、このゴム質は、ビー
ドフィラー主体部ならびに、カーカスプライおよびビー
ドワイヤのコーティングゴムに対して、加硫時の化学反
応において強靱な接着を提供し、又加硫後の物性(例え
ば伸長強力や疲労破棄強力、又或いは弾性率等)がそれ
ぞれのゴムの物性に対応した最適な値となるために、加
硫済みタイヤの長期間の使用および、タイヤへの過大な
負荷の作用に対するビード部剥離のおれを十分に取除く
ことができる。
また、このビードフィラーは、主体部と薄肉カバーと
の二層押出成型によって、同時に一体形成することが出
来、しかも、それをそのまま使用に供することができる
ので、従来技術のような、セメントもしくは接着剤の塗
布作業を全く不要ならしめて、作業効率を大きく向上さ
せることができ、加えて、セメントもしくは接着剤に使
用される有機溶剤による作業環境の低下を完全に防止す
ることができる。
なおここで、薄肉カバーの厚さは、ビードフィラー
の、所要の結合強度をもたらしてなお、十分なビード部
剛性を確保すべく、0.1〜0.7mmの範囲とすることが好ま
しい。すなわち、それが0.1mm未満では、ビードフィラ
ーの、ビードワイヤおよびカーカスプライ折返し部分へ
の接合強度を十分に高めることができず、0.7mmを越え
ると、主体部のボリュームが小さくなってビード部剛性
の低下が余儀くされる。
(実施例) 以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、乗用車用ラジアルタイヤに用いられるビー
ドフィラーに於ける第1の実施例を示す断面図であり、
これは、ビードフィラーの主体部1の、ビードワイヤと
隣接する面1aおよび、カーカスプライの折返し部分と隣
接する面1bのそれぞれに、薄肉カバー2をほぼ均一な厚
さで設けたものである。ここで、主体部1は、ビードフ
ィラー、ひいては、タイヤビード部に所要の剛性をもた
らすべく、樹脂配合系の硬質ゴムで、また、薄肉カバー
2は、それを接着層として機能させるべく、天然ゴム系
の軟質ゴムでそれぞれ形成する。
ここにおいて、主体部1と薄肉カバー2とは、たとえ
ばデュアルチューバーを用いて、それらのそれぞれを同
時に押出成形することにより、主体部1の、ビードワイ
ヤと隣接する面1aおよび、カーカスプライの折返し部分
と隣接する面1bのそれぞれに、薄肉カバー2を一体化す
ることができ、このような積層成形をもってビードフィ
ラー3を構成した場合には、主体部1のそれぞれの面1
a,lbに、別個に成形準備した薄肉カバー2を貼着する場
合に比し、それら両者を、空気の封じ込めのおそれなし
に積層できることはもちろん、作業効率を大きく向上さ
せることができる。
かかるビードフィラー3は、それに事前の何の処理を
も施すことなく、グリーンケースの成型にそのまま適用
することができ、その適用状態においては、第2図に略
線断面図で示すように、ビードワイヤ4の外周側で、カ
ーカスプライ5の、本体部分6と折返し部分7との間に
位置して、薄肉カバー2の作用下で、ビードワイヤ4お
よびカーカスプライ折返し部分7のそれぞれに、十分な
強度をもって接合することができる。
ところで、ビードフィラー3の薄肉カバー2は、天然
ゴム系の軟質ゴムで形成していることから、前述したよ
う、タイヤの長期使用、タイヤへの過大な負荷の作用に
対し、接着層としての薄肉カバー2の疲労破壊、ひいて
は、ビード部剥離を十分に防止することができる。
また、このビードフィラー3は、接着層として機能す
る薄肉カバー2を予め具えることから、その適用に先だ
って、接着剤その他を塗布する作業が全く不要であり、
それ故に、作業効率を十分に高めることができるととも
に、作業環境を大きく改善することができる。
上記第1の実施例は、前記軟カバーゴムを、ビードワ
イヤと隣接する面および、カーカスプライの折返し部分
と隣接する面のそれぞれに設けた場合の実施例である
が、他の実施例として、第3図に例示する様に、ほぼ三
角形をなすビートフィラー主体部の三辺に沿わせて軟カ
バーゴムを設けることも出来、これによってもまた、上
記実施例と同様な材質、成形法を用いることで、目的と
する作用効果を得ることができる。
(発明の効果) かくしてこの発明によれば、ビードフィラー主体部
の、少なくとも、カーカスプライの折り返し部分と隣接
する表面および、ビードワイヤと隣接する表面のそれぞ
れに、接着層としての薄肉カバーを適用するとともに、
その薄肉カバーを、天然ゴム系の軟質ゴムで形成するこ
により、前記主体部に、ビードフィラーの本質的機能を
十分に発揮させてなお、タイヤのビード部剥離を長期間
にわたって有効に防止することができ、また、ビードフ
ィラーの適用に先だつ前処理工程を不要ならしめること
により、作業能率の向上と、作業環境の改善とを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の第1の実施例を示す断面図、 第2図は、第1図に示すビードフィラーの適用状態を示
す略線断面図、 第3図は、他の実施例を示すビードフィラーの断面図で
ある。 1……主体部 1a……ビードワイヤと隣接する面 1b……カーカスプライの折返し部分と隣接する面 2……薄肉カバー、3……ビードフィラー 4……ビードワイヤ、5……カーカスプライ 6……本体部分、7……折返し部分
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−104106(JP,A) 特開 昭62−37204(JP,A) 特開 昭47−43173(JP,A) 実開 昭60−47604(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 15/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビードワイヤの外周側に配置され、カーカ
    スプライの、本体部分と折返し部分との間に位置するビ
    ードフィラーであって、 断面形状がほぼ三角形をなす主体部を、樹脂配合系の硬
    質ゴムにて構成するとともに、この主体部の、少くと
    も、カーカスプライの折返し部分と隣接する表面およ
    び、ビードワイヤと隣接する表面のそれぞれに、天然ゴ
    ム系の軟質ゴムからなる、接着層としての薄肉カバーを
    一体的に設けてなる、軟カバーを有するビードフィラー
    構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の薄肉カバーの厚さを、0.1
    〜0.7mmの範囲内としてる軟カバーを有するビードフィ
    ラー構造。
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