JP3045396U - 吸盤付の収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納部を有する表示板ケース、マウスパッド
等の収納ケースを貼付または滑り止め防止、固定する方
法を接着剤や粘着糊を使用しないで柔軟質で可撓性のあ
る吸盤層により吸着させる製品。 【解決手段】 複数の合成樹脂等のシートまたはフィル
ムの２辺または３辺を接着して収納部とした表示板ケー
スまたはマウスパッド等の収納ケースの裏面または表面
部に柔軟質で可撓性の吸盤層となるインキ様物質を、ス
クリーン印刷等の方法により、円輪等の単体または連鎖
状、網目状の任意の紋様の吸盤層を印刷して設置した
「吸盤付の収納ケース」。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案の請求項１は、パンフレット等を収納してガラス窓等貼付する用途の表 示板ケースに接着剤、粘着糊等を使用しないで掲示板、窓ガラス等に印刷加工さ れた吸盤型により吸着させて貼付する吸盤付の表示板ケース、またはケース型マ ウスパッド等を机、パソコンキャビネット等の上で使用する際に印刷された吸盤 型による吸着作用による移動と滑りを防止する機能を有する用途である吸盤付の マウスパッドの製品である。 また、請求項２は、前述のシートを複数層にして複数のパンフレッド書類、フ ロッピーデイスク等を収納する機能を有するケースの裏面に吸盤型を印刷加工し た吸盤付表示板ケースとマウスパッドとして使用する吸盤付の収納ケースを提供 するものである。 本考案は、これらの「吸盤付の表示板ケース（１）」「吸盤付のマウスパッド （２）」等に使用する「吸盤付の収納ケース」の考案である。

【０００２】

【従来の技術】

従来の内部にパンフレット等を収納した表示板ケースを掲示板、窓ガラス等に 貼付して使用する場合にはその製品を貼付しようとする箇所に強固な接着剤を塗 布してから接着するか、あるいは予めその箇所に粘着性の粘着糊が塗布された製 品を接着する方法が周知である。 また、パーソナルコンピューターの入力に際に使用するマウスパッドは滑り止 め効果を持つ厚手の発泡ウレタン樹脂シート等が使用されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の製品は使用済み後に剥離した場合には取り外した後に被貼付体の貼付面 に接着剤等の糊付けの痕跡が残存したり、また剥離が困難であるので被貼付体を 損傷することがあった。 従来の製品の使用目的とは異なった用途として表示板ケース等を接着剤等を使 用しないで掲示板、窓ガラス等に吸着を行い、用済み後には容易に剥離すること ができ、またその表示板ケース等を繰り返して再使用できる製品を提供すること である。 また、パーソナルコンピューターの入力の際に使用するマウスパッド 等の裏面の滑り止め効果を持たせる発泡ウレタン樹脂シート等以外の吸着性能を 有しない素材に吸盤を加工できるので採用できる素材が自由に選択拡大すること ができ、吸盤層を印刷加工することによりこれらの素材、特に薄型および複数の 収納部を必要とするマウスパッド等に適応することができる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

その方法として、請求項１は表示板ケース等（１）の接着させる貼付面全体ま たは一部に柔軟質で可撓性の吸盤性能を維持できる円輪形等の任意の紋様の単体 または連鎖、網状の吸盤層（５）をスクリーン印刷等の方法により印刷して設け ることにより接着剤等を使用しないでガラス板またはプラスチック・ボード等の 掲示板等（１３）に表示ケース等（１）を吸着保持させることが可能となる。 また、収納部を有するマウスパッド（２）の裏面に吸盤層（５）を印刷加工す ることによりマウス使用中の滑り、移動を防止することができる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本出願の「吸盤付の収納ケース」は、先行出願の「吸盤付シートの製造方法、 特許第１９８２１８８号、特許願平成５年第０６７２８６号、特許公告平成７年 第００４９０９号」の応用に関わる考案である。 先行出願の「吸盤付シートの製造方法」は、柔軟性で可撓性のある吸盤層とな る素材をインキ状物質とし、その吸盤素材となるインキ状物質を使用して、スク リーン印刷等の方法により連鎖状の吸盤形の紋様を印刷して乾燥定着させ吸盤層 を設置することにより吸盤付のシートを製造するものである。」が、この方法に より製造された「吸盤付シート」に同質または異なる樹脂シートまたはフィルム の縁側面の２辺または３辺を接着または融着（６）してケース状とするものであ り、２枚の素材を接着または融着してケース状とした後に吸盤印刷加工すること も可能である。 このケース様の収納部を有するマウスパッド・ケースの裏面に 吸盤型を印刷加工することによりマウス使用中のずれ防止の機能を提供すること が可能となる。

【０００６】 また、請求項２はこのシートを３枚以上の複数層にして複数のパンフレット、 書類、フロッピーデイスク等を収納する機能を有するケースの裏面に吸盤型を印 刷加工した吸盤付の収納ケースである。

【０００７】 これらの請求項１および請求項２の「吸盤付の収納ケース」は「吸盤付の表示 板ケース（１）」「吸盤付のマウスパッド（２）」等に使用される

【０００８】

【実施例】

実施例として、請求項１では２枚の厚さ０．１ミリメートル〜２ミリメートル 程度のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、軟質または硬質の塩化ビニー ル樹脂、その他の合成樹脂または合成紙等（３、４）のシートの縁側面の２辺ま たは３辺を接着（６）してケース状とし、その裏面または表面の吸着させる面に 、単体または輪形、網目形等の連鎖または網目状の任意の紋様の吸盤層（５）と なる塩化ビニール樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂等を基材 として可塑剤、溶媒、その他の添加剤を適宜混合配合して特別に製造されたもの をインキ様物質とした溶剤型または紫外線反応硬化型あるいは二液反応硬化型等 を、スクリーン印刷等の方法で使用することにより製造できる。

【０００９】 印刷される吸盤層の条件としては、単体の吸盤の内部の空洞室の容積が大きい 程圧着したときの真空度または減圧されての吸着度が増強するので印刷される吸 盤素材の肉盛りは出来る限り厚いことが好条件となる。

【００１０】 前述の方法により印刷される吸盤層（５）の形状、紋様等は使用する目的によ り大きさ形状、紋様が異なるが基本形状の円輪形、楕円形等の連鎖状の他、特殊 紋様の一例としてはドーナッツ形、多角形、函形、菱形、亀甲形、蜂の巣形、花 柄模様、レース模様、連鎖形、網目模様、幾何学模様等で内側に空洞室型で肉厚 な外堤を有する形状に印刷された任意の紋様の吸盤層（５）が良好なる吸着効果 が認められる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、吸盤付表示板ケース等（１）をガラス等の（１３）に貼付するため に、従来周知の方法とする接着剤、粘着剤等を使用したものとは異なる方法とし て、吸盤付表示板ケース等（１）の裏面または表面の貼付する面に、柔軟性で可 撓性のある紫外線反応硬化型インキまたは二液反応硬化型インキ等を使用した単 体または複数の連鎖状あるいは網状の吸盤型の任意の紋様を印刷して吸盤層（５ ）を設けて吸着貼付させ、使用後にはその吸盤付表示板ケース等（１）の剥離を 容易にし、また繰り返しての再使用を可能にすることができる。 このケース様の収納部を有するマウスパッド・ケース（２）の裏面に吸盤型を 印刷加工することにより机等の表面に吸着させてマウス使用中の移動とずれ防止 の機能を提供することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】３辺を接着した「吸盤付表示板ケース」に採用
された「吸盤付の収納ケース」の使用形態の説明図であ
る。

【図２】「吸盤付表示板ケース」の裏面吸盤層の説明図
である。

【図３】「吸盤付表示板ケース」の断面説明図である。

【図４】２辺を接着した「吸盤付マウスパッド（２の例
１）」に採用された「吸盤付の収納ケース」の説明図で
ある。

【図５】２辺を接着した「吸盤付マウスパッド（２の例
２）」に採用された「吸盤付の収納ケース」の説明図で
ある。

【図６】３辺を接着した「吸盤付マウスパッド（２の例
３）」に採用された「吸盤付の収納ケース」の説明図で
ある。

【図７】３辺を接着した収納部を有す「吸盤付マウスパ
ッド（２の例３）」に採用された「吸盤付の収納ケー
ス」の断面説明図である。

【図８】複数（３層）の収納部を有する吸盤付マウスパ
ッド（２の例４）に採用された「吸盤付のケース」の断
面説明図である。

【図９】吸盤付マウスパッドに採用された「吸盤付の収
納ケース」の裏面吸盤層の説明図である。

【符号の説明】

１ 吸盤付の収納ケースの実施例「吸盤付表示板ケー
ス」 ２ 吸盤付の収納ケースの実施例「吸盤付のマウスパッ
ド」 ３ 表面のシート、フィルム等 ４ 吸盤層を印刷される側のシートまたはフィルム ５ 厚肉盛り印刷された網目、連鎖状の任意の紋様の吸
盤層 ６ 接着、融着箇所 ７ 中間間仕切りシートまたはフィルム（１） ８ 中間間仕切りシートまたはフィルム（２） ９ 収納部（１） １０ 収納部（２） １１ 収納部（３） １２ 収納部に収納されるパンフレット等 １３ ガラス窓、掲示板等の被貼付体 １４ マウスパッド載せてを使用する机等

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下２枚のポリエステル樹脂、ポリカー
   ボネート樹脂、処理ポリオレフィン系の合成樹脂、ある
   いは軟質または硬質の塩化ビニール樹脂、その他の合成
   樹脂、合成紙等のフィルムまたはシート等（３、４）の
   縁側面の２辺または３辺を接着または融着（６）してケ
   ース状となし、その表面または裏面部に柔軟質で可撓性
   のある吸盤となるように調合製造された、塩化ビニール
   樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂あ
   るいはエポキシ樹脂等を主剤または配合して製造された
   常温乾燥または紫外線反応硬化型或いは二液反液応硬化
   型等のインキ様物質を使用して、吸盤性能を維持できる
   内側に空洞室がある肉盛りの外堤を有した形状の円輪
   形、多角形、蜂の巣形、網目形、花柄模様形、レース模
   様形、幾何学模様等の単体または複数の連続した連鎖あ
   るいは網状等の任意の紋様の吸盤層（５）を、スクリー
   ン印刷等の方法により印刷して乾燥硬化処理を行い設置
   して製造された吸盤付の収納ケース（１、２）。
2. 【請求項２】 上下２枚の中間に間仕切りとして３枚以
   上の複数のポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、
   処理ポリオレフィン系の合成樹脂、あるいは軟質または
   硬質の塩化ビニール樹脂、その他の合成樹脂、合成紙等
   のフィルムまたはシート等（３、４、７、８、）の縁側
   面の２辺または３辺を接着または融着（６）して複数の
   収納部（９、１０、１１）を有するケース状となし、裏
   面部に軟質で可撓性のある吸盤となるように調合製造さ
   れた、塩化ビニール樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹
   脂、シリコーン樹脂あるいはエポキシ樹脂等を主剤また
   は配合して製造された常温乾燥または紫外線反応硬化型
   或いは二液反液応硬化型等のインキ様物質を使用して、
   吸盤性能を維持できる内側に空洞室がある肉盛りの外堤
   を有した形状の円輪形、多角形、蜂の巣形、網目形、花
   柄模様形、レース模様形、幾何学模様等の単体または複
   数の連続した連鎖あるいは網状等の任意の紋様の吸盤層
   （５）を、スクリーン印刷等の方法により印刷して乾燥
   硬化処理を行い設置して製造された複数の収納部を有す
   る吸盤付の収納ケース（１、２）。