JP2540752Y2 - 吸盤付シート - Google Patents

吸盤付シート

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JP2540752Y2
JP2540752Y2 JP1993014196U JP1419693U JP2540752Y2 JP 2540752 Y2 JP2540752 Y2 JP 2540752Y2 JP 1993014196 U JP1993014196 U JP 1993014196U JP 1419693 U JP1419693 U JP 1419693U JP 2540752 Y2 JP2540752 Y2 JP 2540752Y2
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suction cup
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ink
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JP1993014196U
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JPH0739072U (ja
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秀明 河合
秀治 河合
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有限会社樹脂印刷社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ポスター、ステッカ
ー、ラベル、表示板、遮光・遮蔽フイルム、塗装工程に
おけるマスキングフイルム等の貼付材を接着剤を使用し
ないで掲示板、窓ガラス等に貼付する用途に開発された
製品である。
【0002】
【従来の技術】従来のポスター、ステッカー、ラベル、
表示板、遮光・遮蔽フィルム等の貼付材を窓ガラス、掲
示板等の被貼付体に貼付して使用する場合にはその製品
を貼付しようとする箇所に強固な接着剤を塗布してから
接着するか、あるいは予めその箇所に粘着性の接着剤が
塗布された製品を接着する方法が周知であり、従来の製
品は使用後に剥離することには関心がなかったので、使
用済み後にそれらの製品を剥離した場合には取り外した
後に被貼付体の貼付面に接着剤等の糊付けの痕跡が残存
したり、また剥離が困難であるので被貼付体を損傷する
ことがあった。また、剥離後の貼付材を再度に使用をす
ることは、ほとんど不可能であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の使用目的とは異
なった用途として、塩化ビニールまたは合成紙等の素材
によるシート、フィルム等により製造されたポスター、
ステッカー、ラベル、遮光・遮蔽フィルム等の貼付材製
品を接着剤を使用しないで窓ガラス、掲示板等の被貼付
体に接着を行い、用済み時に容易に被貼付体より剥離す
ることができ、またその貼付材製品を繰り返して再使用
できるようにすることが目的でがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する方
法として、シート、フィルム等の貼付材の接着させる貼
付面全体に微細な網目状の吸盤を設けることにより接着
剤等を使用しないでガラス板、鉄板またはプラスチック
・ボード等の掲示板等の被貼付体にシート、フイルム等
の貼付材を保持させることが可能となる。軟質または硬
質の塩化ビニールまたは合成紙等のシートまたはフィル
ム等の貼付材の接着させる面である裏面に、ポリ塩化ビ
ニール樹脂を混合溶液にて溶解し可塑剤等を調合して可
撓性で柔軟質となったインキ様の物質をスクリーン印刷
の方法により微細な網目状の吸盤型の連続紋様を印刷し
て貼付材の全体に吸盤層を設置する方法により課題を解
決することができる。
【0005】
【作用1】請求項の1として、透明または不透明の塩化
ビニール樹脂あるいは合成紙の貼付材(1)の接着面と
なる裏面(2)に吸盤層(9)となる素材として、ポリ
塩化ビニール樹脂(13)を、酢酸エチル、メチル・エ
チル・ケトン等の混合溶剤(14)を用いて溶解した物
質に、フタル酸ジオクチル等の可塑剤(10)を添加配
合することにより可撓性および柔軟質度の調整を行い吸
盤素材となったインキ状物質(3)を使用して、スクリ
ーン印刷等の方法により網目状の吸盤型の連続紋様
(4)を印刷して吸盤層(9)を設けた吸盤付のシート
である。
【0006】
【作用2】請求項2は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂等のポリオレフィン系樹脂またはポリエステル
系樹脂あるいは発泡スチロール樹脂等のシート、フィル
ム等を貼付材(11)として使用する場合には、ポリ塩
化ビニール樹脂を基材として調合し印刷される吸盤素材
となるインキ様物質(3)が接着定着し難い状況がある
ために、その吸盤素材を定着印刷する前工程として、使
用する貼付材の素材に適する例えばエポキシ樹脂、ウレ
タン樹脂あるいは硫化ゴム系、その他の樹脂性のインキ
または塗料等(6)を、前述の吸盤層(9)を印刷しよ
うとする面に印刷または塗布を行い吸盤層(9)の接着
層(7)を設け乾燥定着させる。
【0007】
【作用3】前述の工程により印刷されたれた接着層
(7)に吸盤となる素材として、ポリ塩化ビニール樹脂
(13)を酢酸エチル、メチル・エチル・ケトン等の混
合溶剤(14)を用いて溶解した物質にフタル酸ジオク
チル等の可塑剤(10)の添加配合により可撓性および
柔軟質度の調整を行いインキ様物質(3)とし、そのイ
ンキ状物質(3)を使用してスクリーン印刷等の方法に
より網目状の吸盤型の連続紋様(4)を印刷して吸盤層
(9)を設けた吸盤付のシートである。
【0008】
【実施例1】請求項1の実施例として、透明または着色
された厚さ0.3ミリメートル程度の軟質の塩化ビニー
ルシート等(1)の裏面(2)に、印刷により吸盤層
(9)となる素材としてポリ塩化ビニール樹脂等(1
3)を酢酸エチル、メチル・エチル・ケトン等の混合溶
剤(14)にて印刷用インキの状態に調整を行なう。こ
の吸盤素材にはポリ塩化ビニールを基材料とした、例え
ば東洋インキ製造株式会社製のスクリーン・インキ「S
S7GKタイプ・メジュウム」または株式会社セイコー
製の「LOVタイプ・メジュウム」あるいは帝国インキ
製造株式会社製の「VS,XGメジュウム」を調合して
使用することができる。前述のインキ等をそのまま吸盤
素材として使用することは、インキが乾燥定着した場合
に硬度が高いため吸盤には適当でないので、特別に可塑
剤(10)を適宜配合し可撓質の柔軟性を与えたものが
吸盤素材となるインキ様物質(3)として使用される。
可塑剤(10)としては、フタル酸ジオクチル、リン酸
トリクレシル等を使用してインキ100に対し20〜5
0%程度を配合することが適当である。可塑剤の配合比
はインキに含まれる混合溶剤の配合比率と貼付材の大き
さ、重量等および吸盤型に印刷される連続紋様の種類及
び厚さ・形状、接着力等の条件により柔軟度合いを勘案
して配合される。また、新たに専用の吸盤用のインキ様
物質(3)を製造する場合には混合溶剤の配合比を調節
して可塑剤の配合比を少なくすることができる。
【0009】前述の吸盤素材となるインキ様物質(3)
等を印刷する方法としてはスクリーン印刷方法が適当で
ある。印刷される吸盤体の条件として、吸盤の内部の空
洞室の体積が大きい程、圧着したときの真空度または減
圧されての接着度が増強するので印刷される吸盤素材の
肉盛りが出来る限り厚いことが好条件となる。スクリー
ン印刷に使用する版は、70〜150メッシュ程度の極
太のスクリーンを用いることが適当であり、また直接製
版方法による製版においては版の裏面に通常10ミクロ
ン程度に塗布される製版感光ゾル膜の厚さを20〜50
ミクロン程度に増厚することが望ましい。必要に応じ
て、スクリーン版のスクイージの掻刷面となる表面にも
製版感光ゾル膜を設けて版厚を増厚すれば、印刷される
吸盤の厚みが高くなり接着力に好条件を得ることができ
る。
【0010】前述の方法により印刷される吸盤素材の形
状、連続紋様等は使用する目的により大きさ形状、連続
紋様が異なるが基本形状としては、円形、楕円形等の網
目状が基本形となるが、その他の特殊連続紋様の一例と
してはドーナッツ型、亀甲型、蜂の巣型等の形状が効果
が認められる。
【0011】
【実施例2】請求項2の実施例として、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン系、ナイロン等のポ
リアミド樹脂系あるいはポリエステル等のポリエチレン
テフタレート系の合成樹脂あるいは発泡スチロール樹脂
等のシートまたはフィルム等(11)には、吸盤素材と
なるポリ塩化ビニール樹脂は接着定着条件が適しないの
で、それぞれの素材に適合するインキ(6)と表面処理
を行い吸盤層(9)が設置される箇所の全面接着層
(7)を印刷、塗布を行い吸盤素材の接着層(7)を設
置する必要がある。ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン系のシートまたはフィルムにはコロナ放
電またはガスフレーム等の方法により表面処理を行いエ
ポキシ樹脂系のインキにて接着層を印刷するか、前処理
を省略して硫化ゴム系等のインキにて接着層の印刷を行
い乾燥定着させる。この場合には、前者の表面処理を行
なった場合においては東洋インキ製造株式会社製の「S
S17−000シリーズ、メジュウム」あるいは帝国イ
ンキ製造株式会社製の「POS,PRO」等の採用が適
当である。後者の前処理を省略する場合においては東洋
インキ製造株式会社製の「SSPPNKメジュウム」あ
るいは帝国インキ製造株式会社製の「PPG」等の採用
が適当であるが前者の方法に比較するとやや接着強度が
劣ることは避けられない。
【0012】また、ポリエステル等のポリエチレンテフ
タレート系の樹脂フィルムまたはシート等に印刷する場
合に適するインキとしては、東洋インキ製造株式会社製
の「SS60−000シリーズ、メジュウム」、帝国イ
ンキ製造株式会社製の「EGタイプ、メジュウム」等の
採用が適当である。
【0013】また、発泡スチロール樹脂等のシート等に
対しては帝国インキ製造株式会社製の「JM,NACタ
イプ、メジュウム」等の採用が適当である。
【0014】前工程において吸盤層(9)が接着する接
着層(7)が定着した表面に前述の請求項1、に述べら
れたる方法により吸盤層(9)となる柔軟質化したイン
キ様物質(3)を印刷した吸盤付シートである。
【0015】前述の方法により製造された吸盤付シート
は、表面に適宜の印刷を施しポスター、ステッカー、表
示板、遮光・遮蔽フィルム等に使用される。また、必要
に応じて吸盤層を印刷定着させる前に適宜の薄肉盛りの
印刷を施しその上に吸盤層を設置させると建造物の窓ガ
ラス、自動車用の窓ガラスの内部にステッカーまたは遮
光フイルム等の貼付材を貼付して外部より貼付に印刷さ
れた文字、絵柄等を見ることができる。透明のフィル
ム、シート等に表面から印刷し裏面の接着面から見るよ
うにしても同様な効果をすることができる。
【0016】
【考案の効果】本考案は、ポスター、ステッカー、ラベ
ル、表示板、遮光・遮蔽フィルム等の貼付材を貼付ける
ために、従来周知の方法とする接着剤等の使用とは異な
る方法として貼付材の裏面または表面の貼付する面に微
細な網目状の吸盤を印刷し吸盤層を設けることにより使
用後の貼付材の剥離を容易にし、また繰り返しの再使用
を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸盤付シートの吸盤層の全体図である。
【図2】請求項1、に係わる吸盤付シート側面図であ
る。
【図3】請求項2、に係わる吸盤シートの側面図であ
る。
【図4】請求項1、に係わる吸盤付シートに表示印刷さ
れたシートの側面図である。
【図5】請求項2、に係わる吸盤付シートに表示印刷さ
れたシートの側面図である
【図6】印刷されたポスター等に吸盤層を設けた側面図
である。
【符号の説明】
1 ビニール等のシートまたはフィルム等の貼付材 2 貼付材の裏面 3 印刷されて吸盤層となるインキ状物質 4 印刷された網目状の吸盤型の連続紋様 5 吸盤付シートの全体 6 吸盤層の接着層インキ 7 吸盤層の接着層 8 ガラス窓、掲示板等の比貼付体 9 吸盤層 10 可塑剤 11 ポリオレフィン系樹脂等のシート等の貼付材 12 ポリオレフィン系樹脂等のシート等の貼付材の裏
面 13 ポリ塩化ビニール樹脂 14 混合溶剤 15 印刷された表示絵柄等

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニール樹脂または合成紙等のシー
    トまたはフィルム等の貼付材(1)の裏面(2)に、ポ
    リ塩化ビニール樹脂(13)を溶解する混合溶剤(1
    4)及び可塑剤(10)等により柔軟質化したインキ様
    物質(3)を使用してスクリーン印刷方法により網目状
    の吸盤型の連続紋様(4)を印刷して吸盤層(9)を設
    けた吸盤付シート。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系の合成樹脂またはポリ
    エステル樹脂あるいは発泡スチロール樹脂等のシートま
    たはフィルム等の貼付材(11)の裏面の全面(12)
    に、それぞれの素材樹脂に適合するエポキシ樹脂系、ウ
    レタン樹脂系あるは硫化ゴム系その他のインキ(6)を
    使用してスクリーン印刷方法により接着層(7)を定着
    させ、その接着層(7)が乾燥定着した面にポリ塩化ビ
    ニール樹脂(13)溶解する混合溶剤(14)および可
    塑剤(10)等により柔軟質化したインキ様物質(3)
    を使用してスクリーン印刷方法により、網目状の吸盤型
    の連続紋様(4)を印刷して吸盤層(9)を設けた吸盤
    付シート。
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