JPH08314382A - 貼付シート及びその製造方法 - Google Patents
貼付シート及びその製造方法Info
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- JPH08314382A JPH08314382A JP7145188A JP14518895A JPH08314382A JP H08314382 A JPH08314382 A JP H08314382A JP 7145188 A JP7145188 A JP 7145188A JP 14518895 A JP14518895 A JP 14518895A JP H08314382 A JPH08314382 A JP H08314382A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、既存の或いは新たに作製される貼
付シートを被貼付物体に空気が残存することがないよう
に貼り付けることができる。 【構成】 この貼付シートは、表面シートを構成するシ
ート基体1の裏面9に粘着剤や接着剤から成る固着剤2
が塗布されており、固着剤2上には部分的にシート基体
1の縁部6まで連続して延びるように固着剤2の粘着性
や接着性を無効にする材料、例えば、ワニスから成るコ
ーティング層3が印刷されている。コーティング層3上
と固着剤2上とには、離型シート4が配置されている。
付シートを被貼付物体に空気が残存することがないよう
に貼り付けることができる。 【構成】 この貼付シートは、表面シートを構成するシ
ート基体1の裏面9に粘着剤や接着剤から成る固着剤2
が塗布されており、固着剤2上には部分的にシート基体
1の縁部6まで連続して延びるように固着剤2の粘着性
や接着性を無効にする材料、例えば、ワニスから成るコ
ーティング層3が印刷されている。コーティング層3上
と固着剤2上とには、離型シート4が配置されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動販売機等の商品
表示、各種標識、広告看板、ステッカー、ラベル、包装
材等の商品に使用される貼付シート及びその製造方法に
関する。
表示、各種標識、広告看板、ステッカー、ラベル、包装
材等の商品に使用される貼付シート及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種標識、広告看板、ステッカ
ー、ラベル、包装材等の商品に使用される貼付シート
は、原紙であるシート表面体に粘着剤を塗布して剥離紙
即ち離型紙を貼り付けた状態で市販されている。貼付シ
ートを窓ガラス、商品ケース、広告板、車両ボディ等の
他の物体に貼り付けるには、手作業によって貼付シート
を所望の形状に切断すると共に、シート表面体から離型
紙を剥ぎ取り、粘着剤が塗布されているシート表面体を
目的の物体表面に貼り付けている。従って、シート表面
体を物体表面に貼り付けるにしても、シート表面体と物
体表面との間に空気が封入されたり、或いはしわが寄っ
たりし、正確に適正に貼り付けるには熟練を要するもの
であった。
ー、ラベル、包装材等の商品に使用される貼付シート
は、原紙であるシート表面体に粘着剤を塗布して剥離紙
即ち離型紙を貼り付けた状態で市販されている。貼付シ
ートを窓ガラス、商品ケース、広告板、車両ボディ等の
他の物体に貼り付けるには、手作業によって貼付シート
を所望の形状に切断すると共に、シート表面体から離型
紙を剥ぎ取り、粘着剤が塗布されているシート表面体を
目的の物体表面に貼り付けている。従って、シート表面
体を物体表面に貼り付けるにしても、シート表面体と物
体表面との間に空気が封入されたり、或いはしわが寄っ
たりし、正確に適正に貼り付けるには熟練を要するもの
であった。
【0003】また、実公昭58−46429号公報に
は、粘着ラベルが開示されている。該粘着ラベルは、ラ
ベルとなる紙又はフィルム等のラベル紙の粘着剤の上か
ら直接印刷し、これを台紙のシリコンコート面に貼り付
けたものである。従って、該粘着ラベルは、構造が簡単
であり、印刷面を保護する別のフィルムやコーティング
の手間が不要になる。
は、粘着ラベルが開示されている。該粘着ラベルは、ラ
ベルとなる紙又はフィルム等のラベル紙の粘着剤の上か
ら直接印刷し、これを台紙のシリコンコート面に貼り付
けたものである。従って、該粘着ラベルは、構造が簡単
であり、印刷面を保護する別のフィルムやコーティング
の手間が不要になる。
【0004】また、実開平6−20043号公報には、
粘着加工シート及び剥離紙が開示されている。該粘着加
工シート及び剥離紙は、表面シート体と、表面シート体
に固着した独立した多数の小凸部を有する粘着層と、多
数の小凸部に対応して密着する独立した多数の小凹部を
有する剥離紙とから構成したものである。剥離紙を表面
シート体から剥離除去し、表面シート体の粘着層側の面
を他の物体に貼り付けると、粘着層の小凸部を除く部分
と他の物体との間に隙間ができ、該隙間から空気が抜け
るため、空気を貼り込むことがなくなる。剥離紙の小凹
部側の面に粘着層を塗布し乾燥することにより、小凸部
を有する粘着層を形成できる。
粘着加工シート及び剥離紙が開示されている。該粘着加
工シート及び剥離紙は、表面シート体と、表面シート体
に固着した独立した多数の小凸部を有する粘着層と、多
数の小凸部に対応して密着する独立した多数の小凹部を
有する剥離紙とから構成したものである。剥離紙を表面
シート体から剥離除去し、表面シート体の粘着層側の面
を他の物体に貼り付けると、粘着層の小凸部を除く部分
と他の物体との間に隙間ができ、該隙間から空気が抜け
るため、空気を貼り込むことがなくなる。剥離紙の小凹
部側の面に粘着層を塗布し乾燥することにより、小凸部
を有する粘着層を形成できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような貼付シート即ち粘着ラベルは、手作業によって粘
着ラベルから剥離紙を剥離し、粘着ラベルを他の物体に
貼り付けているが、その際に、貼り付け方が悪いと、粘
着ラベルと他の物体との間に空気が封入され、該封入空
気のため粘着ラベルに膨れ等ができたり、また粘着ラベ
ルにしわができたり、粘着ラベルの破れ等の原因にな
る。
ような貼付シート即ち粘着ラベルは、手作業によって粘
着ラベルから剥離紙を剥離し、粘着ラベルを他の物体に
貼り付けているが、その際に、貼り付け方が悪いと、粘
着ラベルと他の物体との間に空気が封入され、該封入空
気のため粘着ラベルに膨れ等ができたり、また粘着ラベ
ルにしわができたり、粘着ラベルの破れ等の原因にな
る。
【0006】また、前掲実開平6−20043号公報に
開示された粘着加工シート及び剥離紙は、粘着加工シー
トを各種標識或いは自動車のウインドガラス等の物体に
貼り付ける時に、上記のような問題が発生する。
開示された粘着加工シート及び剥離紙は、粘着加工シー
トを各種標識或いは自動車のウインドガラス等の物体に
貼り付ける時に、上記のような問題が発生する。
【0007】また、前掲実公昭58−46429号公報
に開示された粘着ラベルは、粘着加工シートから剥離紙
を剥がし、粘着加工シートの粘着面を他の物体に貼り付
けた場合に、粘着層の多数の小凸部が他の物体の表面に
密着し、粘着層と他の物体の間に外部に連通する隙間を
通じて空気を外部に容易に抜くことができるというもの
であるが、剥離紙にエンボス装置によって必ず多数の小
凹部を形成し、小凹部を持った剥離紙を必要とする。従
って、市販されている粘着ラベルの原紙に、この技術を
適用することができないものである。即ち、市販の原紙
は、既に台紙に粘着剤を塗布し、これにラベル紙が一体
に組み合わされたものであるため、粘着剤の粘着面を凹
凸に形成することができないものである。
に開示された粘着ラベルは、粘着加工シートから剥離紙
を剥がし、粘着加工シートの粘着面を他の物体に貼り付
けた場合に、粘着層の多数の小凸部が他の物体の表面に
密着し、粘着層と他の物体の間に外部に連通する隙間を
通じて空気を外部に容易に抜くことができるというもの
であるが、剥離紙にエンボス装置によって必ず多数の小
凹部を形成し、小凹部を持った剥離紙を必要とする。従
って、市販されている粘着ラベルの原紙に、この技術を
適用することができないものである。即ち、市販の原紙
は、既に台紙に粘着剤を塗布し、これにラベル紙が一体
に組み合わされたものであるため、粘着剤の粘着面を凹
凸に形成することができないものである。
【0008】この発明の目的は、上記の課題を解決する
ことであり、市販の原紙を使用できると共に、貼付シー
トを新たに作製することもでき、しかも熟練作業者を要
することなく、びん、かん、容器、ケース、包装材等の
商品、各種標識、自動車のウインドガラス、車両ボディ
等の目的の物体に対して空気を封入することなく、貼付
シートを密着して貼り付けることができる貼付シート及
びその製造方法を提供することである。
ことであり、市販の原紙を使用できると共に、貼付シー
トを新たに作製することもでき、しかも熟練作業者を要
することなく、びん、かん、容器、ケース、包装材等の
商品、各種標識、自動車のウインドガラス、車両ボディ
等の目的の物体に対して空気を封入することなく、貼付
シートを密着して貼り付けることができる貼付シート及
びその製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するため手段】この発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成されている。即ち、この発
明は、表面シートを構成するシート基体、該シート基体
の裏面に塗布された粘着剤や接着剤から成る固着剤、前
記固着剤の粘着性や接着性を無効にするため前記固着剤
上に部分的に前記シート基体の少なくとも縁部まで連続
して延びるように印刷されたコーティング層、及び該コ
ーティング層上と前記固着剤上とに貼り付けられた離型
シート、から成ることを特徴とする貼付シートに関す
る。
成するため、次のように構成されている。即ち、この発
明は、表面シートを構成するシート基体、該シート基体
の裏面に塗布された粘着剤や接着剤から成る固着剤、前
記固着剤の粘着性や接着性を無効にするため前記固着剤
上に部分的に前記シート基体の少なくとも縁部まで連続
して延びるように印刷されたコーティング層、及び該コ
ーティング層上と前記固着剤上とに貼り付けられた離型
シート、から成ることを特徴とする貼付シートに関す
る。
【0010】また、この貼付シートにおいて、前記コー
ティング層はワニス、樹脂又はインキから成るものであ
る。
ティング層はワニス、樹脂又はインキから成るものであ
る。
【0011】又は、この発明は、表面シートを構成する
シート基体の裏面に粘着剤や接着剤から成る固着剤を塗
布する工程、前記固着剤の粘着性や接着性を無効にする
ため前記固着剤上に部分的に前記シート基体の少なくと
も縁部まで連続して延びるコーティング層を印刷する工
程、及び前記コーティング層上と前記固着剤上とに離型
シートを貼り付ける工程、から成ることを特徴とする貼
付シートの製造方法に関する。
シート基体の裏面に粘着剤や接着剤から成る固着剤を塗
布する工程、前記固着剤の粘着性や接着性を無効にする
ため前記固着剤上に部分的に前記シート基体の少なくと
も縁部まで連続して延びるコーティング層を印刷する工
程、及び前記コーティング層上と前記固着剤上とに離型
シートを貼り付ける工程、から成ることを特徴とする貼
付シートの製造方法に関する。
【0012】或いは、この発明は、表面シートを構成す
るシート基体の裏面に塗布された粘着剤や接着剤から成
る固着剤を介して離型シートが貼り付けられた貼付シー
トの製造方法において、前記シート基体から前記離型シ
ートを剥離する工程、前記固着剤の粘着性や接着性を無
効にするため前記固着剤上に部分的に前記シート基体の
少なくとも縁部まで連続して延びるコーティング層を印
刷する工程、及び前記コーティング層上と前記固着剤上
とに前記離型シートを再び貼り付ける工程から成ること
を特徴とする貼付シートの製造方法に関する。
るシート基体の裏面に塗布された粘着剤や接着剤から成
る固着剤を介して離型シートが貼り付けられた貼付シー
トの製造方法において、前記シート基体から前記離型シ
ートを剥離する工程、前記固着剤の粘着性や接着性を無
効にするため前記固着剤上に部分的に前記シート基体の
少なくとも縁部まで連続して延びるコーティング層を印
刷する工程、及び前記コーティング層上と前記固着剤上
とに前記離型シートを再び貼り付ける工程から成ること
を特徴とする貼付シートの製造方法に関する。
【0013】
【作用】この発明による貼付シート及びその製造方法
は、上記のように構成されており、次のように作用す
る。即ち、この貼付シートは、表面シートを構成するシ
ート基体の裏面に粘着剤や接着剤から成る固着剤を塗布
し、前記固着剤上に部分的に前記シート基体の少なくと
も縁部まで連続して延びるようにワニス、インキ或いは
樹脂等のコーティング層が印刷され、前記コーティング
層上と前記固着剤上とに離型シートを貼り付けたので、
前記コーティング層によって前記固着剤の粘着性や接着
性を無効にされる。従って、前記シート基体から前記離
型シートを剥ぎ取り、前記シート基体を対象の被貼付物
体に貼り付けた時に、前記固着剤の粘着性や接着性が無
効にされた面では前記シート基体と前記被貼付物体間に
非接着状態の外部に通じる隙間が形成され、しかも、前
記コーティング層が前記シート基体の縁部まで延びてい
るので、前記コーティング層の上面に前記シート基体の
全周の縁部に開口する空気通路が形成され、該空気通路
即ち隙間を通って空気が抜けることができ、空気が前記
シート基体と前記被貼付物体間に封入されることがな
い。
は、上記のように構成されており、次のように作用す
る。即ち、この貼付シートは、表面シートを構成するシ
ート基体の裏面に粘着剤や接着剤から成る固着剤を塗布
し、前記固着剤上に部分的に前記シート基体の少なくと
も縁部まで連続して延びるようにワニス、インキ或いは
樹脂等のコーティング層が印刷され、前記コーティング
層上と前記固着剤上とに離型シートを貼り付けたので、
前記コーティング層によって前記固着剤の粘着性や接着
性を無効にされる。従って、前記シート基体から前記離
型シートを剥ぎ取り、前記シート基体を対象の被貼付物
体に貼り付けた時に、前記固着剤の粘着性や接着性が無
効にされた面では前記シート基体と前記被貼付物体間に
非接着状態の外部に通じる隙間が形成され、しかも、前
記コーティング層が前記シート基体の縁部まで延びてい
るので、前記コーティング層の上面に前記シート基体の
全周の縁部に開口する空気通路が形成され、該空気通路
即ち隙間を通って空気が抜けることができ、空気が前記
シート基体と前記被貼付物体間に封入されることがな
い。
【0014】また、この貼付シートは、前記コーティン
グ層と前記固着剤との面積割合を調整することによっ
て、前記シート基体の前記被貼付物体に対する固着力を
調節することができる。更に、この貼付シートの製造方
法として、シート基体の裏面に固着剤を介して離型シー
トが貼り付けられた既存の貼付シートを使用する場合に
は、前記シート基体から前記離型シートを剥離させ、前
記固着剤の粘着性や接着性を無効にするため前記固着剤
上に部分的に前記シート基体の少なくとも縁部まで連続
して延びるコーティング層を印刷し、次いで前記コーテ
ィング層上と前記固着剤上とに前記離型シートを再び貼
り付けることによって容易に作製することができる。
グ層と前記固着剤との面積割合を調整することによっ
て、前記シート基体の前記被貼付物体に対する固着力を
調節することができる。更に、この貼付シートの製造方
法として、シート基体の裏面に固着剤を介して離型シー
トが貼り付けられた既存の貼付シートを使用する場合に
は、前記シート基体から前記離型シートを剥離させ、前
記固着剤の粘着性や接着性を無効にするため前記固着剤
上に部分的に前記シート基体の少なくとも縁部まで連続
して延びるコーティング層を印刷し、次いで前記コーテ
ィング層上と前記固着剤上とに前記離型シートを再び貼
り付けることによって容易に作製することができる。
【0015】
【実施例】以下、図1を参照して、この発明による貼付
シート及びその製造方法の実施例について説明する。図
1はこの発明による貼付シートの一実施例を示す断面
図、図2は図1の貼付シートのコーティング層の形状の
一実施例を示す平面図、図3は図1の貼付シートのコー
ティング層の形状の別の実施例を示す平面図、図4は図
1の貼付シートの使用する工程を示す説明図、及び図5
は図1の貼付シートの使用例を示す説明図である。
シート及びその製造方法の実施例について説明する。図
1はこの発明による貼付シートの一実施例を示す断面
図、図2は図1の貼付シートのコーティング層の形状の
一実施例を示す平面図、図3は図1の貼付シートのコー
ティング層の形状の別の実施例を示す平面図、図4は図
1の貼付シートの使用する工程を示す説明図、及び図5
は図1の貼付シートの使用例を示す説明図である。
【0016】図1に示すように、この発明による貼付シ
ートは、各種標識、広告看板シート、ステッカー、ラベ
ル等として使用され、シート基体1が固着剤2で被貼付
物体10(図5参照)に貼り付けて使用されるものであ
る。この貼付シートは、表面シートを構成するシート基
体1、シート基体1の裏面9に塗布された粘着剤や接着
剤から成る固着剤2、固着剤2の表面5に部分的にシー
ト基体1の少なくとも縁部6まで連続して延びるように
印刷された固着剤2の粘着性や接着性を無効にするコー
ティング層3、及びコーティング層3上と固着剤2上と
に貼り付けられた離型シート4から構成されている。コ
ーティング層3は、図2又は図3に示すように、シート
基体1の縁部6まで連続して延びるようにシート基体1
に印刷されており、シート基体1が被貼付物体10に貼
り付けられた時に、コーティング層3の物体10に面す
る対向面11が被貼付物体10と固着剤2との間に空気
抜き通路を形成するものである。
ートは、各種標識、広告看板シート、ステッカー、ラベ
ル等として使用され、シート基体1が固着剤2で被貼付
物体10(図5参照)に貼り付けて使用されるものであ
る。この貼付シートは、表面シートを構成するシート基
体1、シート基体1の裏面9に塗布された粘着剤や接着
剤から成る固着剤2、固着剤2の表面5に部分的にシー
ト基体1の少なくとも縁部6まで連続して延びるように
印刷された固着剤2の粘着性や接着性を無効にするコー
ティング層3、及びコーティング層3上と固着剤2上と
に貼り付けられた離型シート4から構成されている。コ
ーティング層3は、図2又は図3に示すように、シート
基体1の縁部6まで連続して延びるようにシート基体1
に印刷されており、シート基体1が被貼付物体10に貼
り付けられた時に、コーティング層3の物体10に面す
る対向面11が被貼付物体10と固着剤2との間に空気
抜き通路を形成するものである。
【0017】シート基体1は、紙、ペットフィルム、合
成紙、ポリエチレン、ポリスチレン等の合成樹脂フィル
ム、含浸紙、布等のシートで作製されている。また、シ
ート基体1は、表面8又は裏面9には印刷7等によって
所定の文字、模様、図形等が描かれてもよく、或いは所
望の色に着色されている。コーティング層3としては、
固着剤2或いはシート基体1が透けて見える無色透明或
いはカラー色でもよく、固着剤2の粘着性や接着性の機
能を無効にできる糊ごろし材料であればよく、例えば、
ワニス、ペンキ、樹脂、インキ、カラーインキ等を用い
ることができる。離型シート4としては、例えば、固着
剤2に対して剥ぎ取り自在なシリコーン樹脂で作製する
ことができる。
成紙、ポリエチレン、ポリスチレン等の合成樹脂フィル
ム、含浸紙、布等のシートで作製されている。また、シ
ート基体1は、表面8又は裏面9には印刷7等によって
所定の文字、模様、図形等が描かれてもよく、或いは所
望の色に着色されている。コーティング層3としては、
固着剤2或いはシート基体1が透けて見える無色透明或
いはカラー色でもよく、固着剤2の粘着性や接着性の機
能を無効にできる糊ごろし材料であればよく、例えば、
ワニス、ペンキ、樹脂、インキ、カラーインキ等を用い
ることができる。離型シート4としては、例えば、固着
剤2に対して剥ぎ取り自在なシリコーン樹脂で作製する
ことができる。
【0018】この貼付シートを各種標識、広告看板シー
ト、ステッカー、ラベル等として使用する場合には、図
4に示すように、シート基体1から離型シート4を剥ぎ
取り、シート基体1を固着剤2を被貼付物体10に対向
させて貼り付けることによってシート基体1を被貼付物
体10に固着させることができる。シート基体1の被貼
付物体10への貼付時に、被貼付物体10に接触するコ
ーティング層3の面は被貼付物体10に接合しないの
で、シート基体1に塗布されている固着剤2と被貼付物
体10との間に存在する空気はコーティング層3を通じ
てシート基体1の縁部6から外部に抜け、空気がシート
基体1と被貼付物体10との間に残存することがなく、
図5に示すように、シート基体1は被貼付物体10に全
面密着した状態に貼り付けられる。また、貼付シートの
結合力や粘着力は、使用する固着剤2の種類でも異なる
が、固着剤2とその上に印刷したコーティング層3との
面積比率によって調節することができる。
ト、ステッカー、ラベル等として使用する場合には、図
4に示すように、シート基体1から離型シート4を剥ぎ
取り、シート基体1を固着剤2を被貼付物体10に対向
させて貼り付けることによってシート基体1を被貼付物
体10に固着させることができる。シート基体1の被貼
付物体10への貼付時に、被貼付物体10に接触するコ
ーティング層3の面は被貼付物体10に接合しないの
で、シート基体1に塗布されている固着剤2と被貼付物
体10との間に存在する空気はコーティング層3を通じ
てシート基体1の縁部6から外部に抜け、空気がシート
基体1と被貼付物体10との間に残存することがなく、
図5に示すように、シート基体1は被貼付物体10に全
面密着した状態に貼り付けられる。また、貼付シートの
結合力や粘着力は、使用する固着剤2の種類でも異なる
が、固着剤2とその上に印刷したコーティング層3との
面積比率によって調節することができる。
【0019】次に、図6を参照して、この発明による貼
付シートの製造方法の実施例について説明する。図6は
図1の貼付シートの製造方法の一実施例を示す説明図で
ある。
付シートの製造方法の実施例について説明する。図6は
図1の貼付シートの製造方法の一実施例を示す説明図で
ある。
【0020】この貼付シートの製造方法は、表面シート
を構成するシート基体1を用いて(ステップ1)、シー
ト基体1の裏面9に粘着剤や接着剤から成る固着剤2を
塗布する工程(ステップ2)、固着剤2の粘着性や接着
性を無効にするため、固着剤2上に部分的にシート基体
1の少なくとも縁部6まで連続して延びるタック加工さ
れているワニス等のコーティング層3をロール等で印刷
する工程(ステップ3)、次いで、コーティング層3上
と固着剤2上とに離型シート4を貼り付ける工程(ステ
ップ4)から構成されている。
を構成するシート基体1を用いて(ステップ1)、シー
ト基体1の裏面9に粘着剤や接着剤から成る固着剤2を
塗布する工程(ステップ2)、固着剤2の粘着性や接着
性を無効にするため、固着剤2上に部分的にシート基体
1の少なくとも縁部6まで連続して延びるタック加工さ
れているワニス等のコーティング層3をロール等で印刷
する工程(ステップ3)、次いで、コーティング層3上
と固着剤2上とに離型シート4を貼り付ける工程(ステ
ップ4)から構成されている。
【0021】次に、図7を参照して、この発明による貼
付シートの製造方法の実施例について説明する。図7は
図1の貼付シートの製造方法の別の実施例を示す説明図
である。
付シートの製造方法の実施例について説明する。図7は
図1の貼付シートの製造方法の別の実施例を示す説明図
である。
【0022】この貼付シートの製造方法は、まず、市販
されている表面シートを構成するシート基体1の裏面9
に塗布された粘着剤や接着剤から成る固着剤2を介して
離型シート4が貼り付けられた貼付シートを準備する
(ステップ1)。そこで、シート基体1から離型シート
4を剥離する工程(ステップ2)、固着剤2の粘着性や
接着性を無効にするため固着剤2上に部分的にシート基
体1の少なくとも縁部6まで連続して延びるタック加工
されているワニス等のコーティング層3をロール等で印
刷する工程(ステップ3)、及びコーティング層3上と
固着剤2上とに離型シート4を再び貼り付ける工程(ス
テップ4)から構成されている。
されている表面シートを構成するシート基体1の裏面9
に塗布された粘着剤や接着剤から成る固着剤2を介して
離型シート4が貼り付けられた貼付シートを準備する
(ステップ1)。そこで、シート基体1から離型シート
4を剥離する工程(ステップ2)、固着剤2の粘着性や
接着性を無効にするため固着剤2上に部分的にシート基
体1の少なくとも縁部6まで連続して延びるタック加工
されているワニス等のコーティング層3をロール等で印
刷する工程(ステップ3)、及びコーティング層3上と
固着剤2上とに離型シート4を再び貼り付ける工程(ス
テップ4)から構成されている。
【0023】
【発明の効果】この発明による貼付シート及びその製造
方法は、上記のように構成されているので、次のような
効果を有する。即ち、この貼付シートは、表面シートを
構成するシート基体の裏面に粘着剤や接着剤から成る固
着剤を塗布し、前記固着剤上に部分的に前記シート基体
の少なくとも縁部まで連続して延びるようにコーティン
グ層が印刷され、前記コーティング層上と前記固着剤上
とに離型シートを貼り付けたので、前記コーティング層
によって前記固着剤の粘着性や接着性を無効にされる。
従って、前記シート基体から前記離型シートを剥ぎ取
り、前記シート基体を対象の被貼付物体に貼り付けた時
に、前記固着剤の粘着性や接着性が無効にされた面では
前記シート基体と前記被貼付物体間に非接着状態の外部
に通じる隙間が形成され、該隙間を通って空気が抜ける
ことができ、空気が前記シート基体と前記被貼付物体間
に封入されることがない。
方法は、上記のように構成されているので、次のような
効果を有する。即ち、この貼付シートは、表面シートを
構成するシート基体の裏面に粘着剤や接着剤から成る固
着剤を塗布し、前記固着剤上に部分的に前記シート基体
の少なくとも縁部まで連続して延びるようにコーティン
グ層が印刷され、前記コーティング層上と前記固着剤上
とに離型シートを貼り付けたので、前記コーティング層
によって前記固着剤の粘着性や接着性を無効にされる。
従って、前記シート基体から前記離型シートを剥ぎ取
り、前記シート基体を対象の被貼付物体に貼り付けた時
に、前記固着剤の粘着性や接着性が無効にされた面では
前記シート基体と前記被貼付物体間に非接着状態の外部
に通じる隙間が形成され、該隙間を通って空気が抜ける
ことができ、空気が前記シート基体と前記被貼付物体間
に封入されることがない。
【0024】この貼付シートを製造するには、市販の貼
付シートを使用して作製してもよく、また、新たにシー
ト基体から作製してもよい。市販の貼付シートを使用し
て貼付シートを作製する場合には、既存の貼付シートに
おけるシート基体から離型シートを剥離し、粘着性や接
着性を無効にするコーティング層をシート基体に塗布さ
れている固着剤上に部分的にシート基体の縁部まで連続
して延びるように印刷し、再び、コーティング層上と固
着剤上とに離型シートを貼り付ければよい。
付シートを使用して作製してもよく、また、新たにシー
ト基体から作製してもよい。市販の貼付シートを使用し
て貼付シートを作製する場合には、既存の貼付シートに
おけるシート基体から離型シートを剥離し、粘着性や接
着性を無効にするコーティング層をシート基体に塗布さ
れている固着剤上に部分的にシート基体の縁部まで連続
して延びるように印刷し、再び、コーティング層上と固
着剤上とに離型シートを貼り付ければよい。
【0025】又は、新たに貼付シートをシート基体から
作製するには、表面シートを構成するシート基体の裏面
に粘着剤や接着剤から成る固着剤を塗布し、固着剤の粘
着性や接着性を無効にするコーティング層を固着剤上に
部分的にシート基体の縁部まで連続して延びるように印
刷し、次いで、コーティング層上と固着剤上とに離型シ
ートを貼り付けることによって作製できる。
作製するには、表面シートを構成するシート基体の裏面
に粘着剤や接着剤から成る固着剤を塗布し、固着剤の粘
着性や接着性を無効にするコーティング層を固着剤上に
部分的にシート基体の縁部まで連続して延びるように印
刷し、次いで、コーティング層上と固着剤上とに離型シ
ートを貼り付けることによって作製できる。
【図1】この発明による貼付シートの一実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】図1の貼付シートのコーティング層の形状の一
実施例を示す平面図である。
実施例を示す平面図である。
【図3】図1の貼付シートのコーティング層の形状の別
の実施例を示す平面図である。
の実施例を示す平面図である。
【図4】図1の貼付シートの使用する工程を示す説明図
である。
である。
【図5】図1の貼付シートの使用例を示す説明図であ
る。
る。
【図6】図1の貼付シートの製造方法の一実施例を示す
説明図である。
説明図である。
【図7】図1の貼付シートの製造方法の別の実施例を示
す説明図である。
す説明図である。
1 シート基体 2 固着剤 3 コーティング層 4 離型シート 5 固着剤の表面 6 シート基体の縁部 7 印刷 8 シート基体の表面 9 シート基体の裏面 10 被貼付物体 11 コーティング層の対向面
Claims (4)
- 【請求項1】 表面シートを構成するシート基体、該シ
ート基体の裏面に塗布された粘着剤や接着剤から成る固
着剤、前記固着剤上に部分的に前記シート基体の少なく
とも縁部まで連続して延びるように印刷された前記固着
剤の粘着性や接着性を無効にするコーティング層、及び
該コーティング層上と前記固着剤上とに貼り付けられた
離型シート、から成ることを特徴とする貼付シート。 - 【請求項2】 前記コーティング層はワニス、インキ或
いは樹脂から成ることを特徴とする請求項1に記載の貼
付シート。 - 【請求項3】 表面シートを構成するシート基体の裏面
に粘着剤や接着剤から成る固着剤を塗布する工程、前記
固着剤の粘着性や接着性を無効にするため前記固着剤上
に部分的に前記シート基体の少なくとも縁部まで連続し
て延びるコーティング層を印刷する工程、及び前記コー
ティング層上と前記固着剤上とに離型シートを貼り付け
る工程、から成ることを特徴とする貼付シートの製造方
法。 - 【請求項4】 表面シートを構成するシート基体の裏面
に塗布された粘着剤や接着剤から成る固着剤を介して離
型シートが貼り付けられた貼付シートの製造方法におい
て、前記シート基体から前記離型シートを剥離する工
程、前記固着剤の粘着性や接着性を無効にするため前記
固着剤上に部分的に前記シート基体の少なくとも縁部ま
で連続して延びるコーティング層を印刷する工程、及び
前記コーティング層上と前記固着剤上とに前記離型シー
トを再び貼り付ける工程から成ることを特徴とする貼付
シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7145188A JPH08314382A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 貼付シート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7145188A JPH08314382A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 貼付シート及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08314382A true JPH08314382A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=15379468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7145188A Pending JPH08314382A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 貼付シート及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08314382A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2812900A1 (fr) * | 2000-08-09 | 2002-02-15 | Alsapan | Bande adhesive de revetement de sols |
JP2006343582A (ja) * | 2005-06-09 | 2006-12-21 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | ラベル及び剥離紙付きラベル並びにラベルシート |
KR20170092541A (ko) * | 2014-11-28 | 2017-08-11 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 점착 시트 |
-
1995
- 1995-05-22 JP JP7145188A patent/JPH08314382A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2812900A1 (fr) * | 2000-08-09 | 2002-02-15 | Alsapan | Bande adhesive de revetement de sols |
JP2006343582A (ja) * | 2005-06-09 | 2006-12-21 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | ラベル及び剥離紙付きラベル並びにラベルシート |
KR20170092541A (ko) * | 2014-11-28 | 2017-08-11 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 점착 시트 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040113 |