JPH0592520A - 屋外看板用表面下印刷可能シート材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐候性が良く、物理的損傷に強く、貼付けが
容易である、屋外看板用の印刷可能なシート材料を提供
すること。 【構成】 シート材料（２０、２０′）には、ポリ弗化
ビニールフイルム（２１）、このフイルム（２１）の一
面（３２）に剥離可能に接着された貼付けテープ（２
２）及びこの貼付けテープ（２２）に剥離可能に接着さ
れた運搬テープ（２３）がある。このフイルム（２１）
の露出した面（３３）に文字・記号（４）を逆像で印刷
する。この印刷した面（３３）の上に転移テープ（４
０）で接着剤（４２）を付ける。この印刷したフイルム
（２１）を選択した面に付けるとき、この運搬テープ
（２３）を剥してからこのフイルム（２１）をその面に
接着剤（４２）によって接着し、この貼付けテープ（２
２）を除去する。それで、印刷された文字・記号（４）
はこのフイルム（２１）の最内面（３３）上にあってこ
のフイルム（２１）の厚さで保護される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】本発明は、グラフィックアートの分野に関
し、更に詳しくは選択したグラフィックを印刷でき且つ
屋外看板用に使えるプラスチックフィルムを利用するシ
ート材料に関する。

【０００２】

【背景】グラフィックをフィルム上に印刷し、その印刷
したフィルムを感圧接着剤である面に接着する屋外看板
用支持体としては、現在プラスチックフィルムが使われ
ている。このフィルムに印刷するグラフィックには、典
型的に、会社名や商標のような識別情報、広告・指示情
報、製品識別、縞模様付けのような装飾的デザイン等が
ある。この種の屋外看板のいくつかの用途には、トラッ
ク及びトラックトレーラ、レンタルトレーラ、航空機及
びその他の車両の印刷したパネル、並びにそれより小規
模ではあるが、外部の建築的看板がある。それで、今問
題にしている種類の屋外看板材料の主たるユーザは、ト
ラック、トレーラ、バン及び飛行機の部隊の所有者及び
運行者である。外面に付けるべきこの印刷したグラフィ
ックの大きさは非常に小さいものから、例えばトラック
トレーラの側面を覆うグラフィックの場合のように、非
常にに大きなものまでにわたる。この種の印刷した屋外
グラフィックの末端ユーザまでの運送には、このシート
材料の製造業者とこの末端ユーザの間にいくつかの会社
や存在が関係する。この製造業者は、仕上り看板に使用
する未印刷のプラスチックフィルム層を含む未印刷のシ
ート材料の組立体を作り、この未印刷シート材料を印刷
会社が買って、このフィルム上に末端ユーザが選択した
グラフィックを印刷し、もし必要ならこの印刷したグラ
フィックに透明な塗料を上塗りし且つこの印刷したグラ
フィックの上に貼付けテープを積層し、最後にこの主題
の型のグラフィックの貼付けを専門とする会社がこの印
刷したフィルムを末端ユーザの装置又は建物に貼付け
る。

【０００３】本発明が関係する種類のシート材料につい
ての従来技術は、以下にこの明細書の実施例の説明の第
２部で述べる。本発明の主な目的の一つは、印刷した屋
外看板を作る際に使用するためのシート材料組立体の新
規な構成を提供することである。本発明のもう一つの主
たる目的は、末端ユーザに耐候性と印刷グラフィックの
保護に関して高性能を提供する、印刷屋外看板用の新規
なシート材料構成を提供することである。本発明の更に
他の主たる目的は、この印刷したフィルムのある面への
貼付けを容易且つ強化した屋外看板用のグラフィックを
印刷するシート材料組立体を提供することである。本発
明のこれらやその他の目的は、従来技術、本発明の新規
な構成及びこの新規なシート材料と従来技術のものとの
比較に関して以下に示す詳細な説明から明白となろう。

【０００４】

【発明の概要】本発明は、(1) 印刷可能な外面を有する
ポリ弗化ビニールフィルム、(2) 支持体及びこのポリ弗
化ビニールフィルムのこの印刷可能な外面とは反対の内
面に剥離可能に接着された感圧接着剤層を含む貼付けテ
ープ、並びに(3) 支持体及びこの貼付けテープの支持体
の、その接着剤層とは反対の面に剥離可能に接着された
感圧接着剤層を含む運搬テープ、を含む屋外看板用の表
面下印刷可能シート材料を提供する。印刷した看板を作
るために使うとき、このシート材料のポリ弗化ビニール
フィルムの外面上に逆像で文字・グラフィックを印刷
し、この貼付けテープ及び運搬テープはこの印刷工程中
このフィルムに接合したままにする。その後、この構成
のポリ弗化ビニールフィルムの印刷した面の上に接着剤
層を、例えば転移接着剤を使うことによって、付け、こ
の印刷したフィルムをある選択した面に固着するために
この接着剤を使用する。これは、印刷されたグラフィッ
クがこのポリ弗化ビニールフィルムの最内面にありそれ
でこのグラフィックがこのフィルムで覆われ且つ保護さ
れる印刷看板を提供する。

【０００５】

【実施例】以下に本発明の完全で有効な説明を添付の図
面を参照して提示する。

【０００６】１．背景、図１ 本発明が関係する種類の印刷した屋外看板材料の一つの
末端での使用を説明するために、図１にトラクタトレー
ラ１を示す。このトレーラの車体の側面２は、文字・記
号４が印刷されている一つ以上のプラスチックフィルム
３から成る看板で覆われている。この例の文字・記号４
には、このトラックで運ばれている製品を識別する銘
５、会社名６及び商標７がある。この文字・記号は製品
の広告と会社の識別に寄与することができ、それでこの
種の看板は多くの会社にとって非常に有用であり且つ情
報を与える媒体である。

【０００７】このトレーラの反対側２にも同じ種類の文
字・記号をつけることがあり、ある場合にはこのトレー
ラの車体の前端及び後端に印刷した看板が見られる。こ
の印刷したグラフィックは、典型的には数色で、魅力的
表示をするようなデザインである。図１に示す文字・記
号４は主として広告用を意図したものであるが、この種
のものはそうではなく、又はそれに加えて、指示的情報
又は末端ユーザが選んだその他の情報若しくはデータを
含んでもよい。図１にはトラクタトレーラを示すが、バ
ンの部隊、レンタルトレーラ及び配送バンを含む多くの
他の路上車両もこの種の印刷した屋外看板を使い、印刷
したグラフィックを、看板の形で付けるのと同様に、縞
模様のような装飾的目的で自動車に付けることができ
る。もう一つの有意義な使用は、識別又は情報記号又は
装飾的用途のために航空機につけることである。この種
の印刷したプラスチックフィルムはあるときには工場又
は商店のような建物に関連した建築的使用にも使われ
る。

【０００８】図１に示す種類の屋外グラフィックは、
雨、雪及び広範な温度及び湿度の変化のような困難な気
象条件に暴すことに耐えられなければならない。日光が
この印刷グラフィックを退色させることがあり、それで
この看板は末端ユーザに最善のサービスをするために最
大の紫外線安定性を示すべきである。この種の屋外看板
は、しばしばこの印刷グラフィックを損傷せずに除去す
ることが困難な落書きに悩まされる。又、例えばトラク
タトレーラの場合、道路のよごれをとるためにトラック
を繰り返し洗うことがこの屋外看板を損傷するもう一つ
の可能性を与える。トレーラの全側面を覆う看板４のよ
うな大きな看板を付けることは容易な仕事ではなく、従
って貼付を容易にするシート構成があればこの技術分野
では有用である。

【０００９】２．従来技術、図２−６ 図２乃至図６は、利用できる秀れた材料構成がないので
現在市場を殆んど全般的に支配している屋外印刷グラフ
ィック用の従来技術のシート材料構成を示す。

【００１０】図２は、ビニールフィルムの層１１、この
ビニールフィルムの一つの面に沿う感圧接着剤層１２、
及びこの感圧接着剤を覆う剥離裏紙１３から成る従来技
術のシート材料１０を示す。ビニールフィルム１１は典
型的には厚さ約０．０５ｍｍ乃至０．１ｍｍで、この層
に対する透明ビニールフィルムの使用には制限はある
が、大てい不透明又は半透明の色付フィルムである。こ
の裏紙は、適当な剥離塗料を塗布又は含浸した、比較的
剛い紙のシート又はウェブであって、この文字・記号の
印刷中フィルム１１を支持する。図面で１１ａで示す、
このビニールフィルムの層１１の接着剤１２とは反対の
面は露出されている。シート材料１０はこの形の印刷屋
外グラフィックを作るための第１組立体を含み、その形
で製造業者が作り、印刷会社へ送る。

【００１１】その印刷会社は、末端ユーザが選んだグラ
フィックをこのビニールフィルム１１の層の露出した面
１１ａに印刷することによってこのシート材料１０に付
ける。図３に示すように、製品銘５を含む文字・記号４
の部分が表面１１ａに印刷される。表面１１ａはインキ
付着性を良くするために塗装してもよい。銘５は、この
従来技術のシート材料１０の表面１１ａがこのフィルム
を選択した表面に付けたときにフィルム１１の最外、又
は外部面であろうから、通常の左から右への様式で印刷
する。印刷した銘５を乾かしてから、この印刷した紫外
線照射による劣化及び摩耗による物理的損傷から保護す
るために必要である、保護透明上塗り１４で覆う。上塗
り１４は、表面１１ａに塗布してからオーブン乾燥しな
ければならない水ベース又は溶剤ベースの塗料として又
は紫外線硬化塗料として配合してもよい。

【００１２】さて、図４を参照して、グラフィックをビ
ニールフィルム１１に印刷してから、次の段階はこの印
刷したグラフィック上に貼付けテープ１５を積層するこ
とである。この従来技術の構成の貼付けテープ１５は、
底面に低粘着性感圧接着剤１７のついた紙の層１６であ
る。この低粘着性接着剤１７はこの紙の層１６に剥れな
いように永久的に接着されて貼付けテープを形成する。
この貼付けテープを印刷シート材料の印刷面１１ａを覆
う上塗り１４の上にその接着剤層１７を接着することに
よって図３の印刷シート材料に積層する。貼付けテープ
１５は、典型的には印刷会社が印刷したグラフィックを
シート材料１０上に付けてから図３の印刷グラフィック
を支持する面１１ａに積層する。

【００１３】図５は、図４の印刷した組立体をトラクタ
トレーラ１のトレーラ２へ貼付けるところを示す。この
貼付け会社は、このシート組立体の下面から剥離裏紙１
３を除去し、このフィルム層１１の感圧接着剤の層１２
をこのトレーラ車体に接着する。接着剤１２は、通常少
くとも例えば約２０分間というような限られた期間、あ
る程度の再配置性を有する、粘着性の、高結合強度の感
圧接着剤である。この貼付け会社は、次に印刷者から受
取った組立体から貼付けテープ１５を除去すると、この
低粘着性接着剤の層１７がこのフィルムや上塗り１４を
物理的に損傷することなく又は印刷した文字・記号を損
うことなくビニールフィルム１１から剥がれる。トレー
ラ２に接着した後のこの文字・記号４を図６に断面図で
示す。このビニールフィルム１１の一面に付いている感
圧接着剤層１２がこの文字・記号をトレーラ２に結合し
ている。この印刷した文字・記号４を支持し、上塗り１
４で覆われたこのビニールフィルム層の表面１１ａはこ
のフィルム層の最外面である。

【００１４】図面に示し上に説明した従来技術のシート
材料１０は、いくつかの欠点を有する。典型的にはポリ
塩化ビニールのホモポリマーであるか又は一つ以上のコ
モノマーと共にポリ塩化ビニールの主要部を含むコポリ
マーであるこのビニールフィルム層１１は、耐候性が良
くなく、特に日光からの紫外線に暴されると劣化しやす
い。この問題は、完全にではないが部分的に、このビニ
ールフィルムに紫外線防止剤又は吸収剤を入れることに
よって解決する。このトレーラに付けたとき、このビニ
ールフィルムの外面にある印刷した文字・記号４は風雨
に暴され、悪い気象条件によって損傷することがある。
又、この文字・記号は、スプレー塗料をかける落書きな
どのような蛮行によって損傷されやすい。これらの問題
は、完全に適当ではないがある程度、この文字・記号を
印刷してからトレーラ車体のような面に接着する前に付
けた被膜１４のような、種々の形の透明な上塗りを使う
ことによって解決する。又、従来技術の構成では、貼付
けテープ１５は、不透明か不透明に近い紙が支持体であ
る。これらやその他の欠点を考えても、又はそれにも拘
らず、ビニールフィルムの層を含むシート材料１０が印
刷可能屋外看板材料用に広く使われ、且つこの種の製品
の市場は３Ｍ、アベリー・インタナショナル社のファッ
ソン部門及びフレックスコン社によって支配され、３Ｍ
がこの製品の主要供給者である。我々はこの明細書で次
に述べる屋外印刷看板用の新規なシート材料の開発によ
って、従来技術のシート材料の不備から生ずる需要に取
組んでいる。

【００１５】３．第１実施例、図７−１５ 屋外印刷看板用の新規なシート材料組立体とそのトレー
ラ２への貼付けを図７乃至図１５に示す。

【００１６】先ず図７の分解図を参照すると、シート材
料２０は、プラスチックフィルム２１、貼付けテープ２
２及び運搬テープ２３から成る３要素複合構造である。
貼付けテープ２２は、支持体２４とこの支持体の第１面
２６上の低粘着性接着剤の層２５から成る。運搬テープ
２３は、支持体２８とこの支持体の第１面３０上の低粘
着性接着剤の層２９から成る。

【００１７】フィルム２１、貼付けテープ２２及び運搬
テープ２３は互いに結合されて、図８に示すように複合
構造になっている。貼付けテープ２２の接着剤２５は、
フィルム２１の第１面３２に剥離可能に接着している。
運搬テープ２３の接着剤層２９は、貼付けテープ２２の
支持体の、フィルム２１とは反対の面である第２面２７
に剥離可能に接着している。フィルム層２１は、露出し
た、又は外部の、第２面３３を有する。

【００１８】上記構造のシート材料２０は、この構造の
露出面３３上に末端ユーザの文字・記号を印刷する印刷
会社が購入する。図９は、このシート材料２０のプラス
チックフィルム２１の第２面に印刷した文字・記号４を
示す。（大きな看板には数枚のシート材料２０のパネル
を使ってもよいことに注意。）図面に示すように、文字
・記号４の要素５−７は、以下に明らかにする理由によ
って、逆像で印刷することになっている。

【００１９】さて、図１０を参照して、１枚以上のシー
ト材料２０の表面３３に文字・記号４を印刷してから、
この印刷者は、このシート材料の印刷面３３上に広がる
転移接着剤層を有する転移テープ４０を積層する。転移
テープ４０は、シリコン又はカルバメート塗料のような
適当な剥離剤を含浸又は塗布した紙又はプラスチックフ
ィルムのウェブを含む支持体４１及び転移接着剤の層４
２を含む。転移接着剤４２は透明でも不透明でもよく、
後者の場合、この接着剤はこの看板に付加的色彩効果を
与えるため染めることができる。転移テープ４０は、矢
印４３で示すように、このプラスチックフィルムの面３
３に接着する転移接着剤層４２でシート材料２０に接合
する。転移テープ４０をシート材料２０に接合した後の
構成を図１１に断面で示す。

【００２０】転移テープ４０をこのシート材料に接合し
た後に、運搬テープ２３を図１０及び図１１から生ずる
組立体から除去することができる。これを図１２に示
し、この図で運搬テープ２３は矢印４４で示すようにこ
の組立体から除去されているように示され、この運搬テ
ープ上の低粘着性接着剤２９は、それがこの除去作業中
この運搬テープに残っているように、貼付けテープ２２
には剥離可能に接着しているが支持体２８には強く接着
している。この図１２に示す作業は、印刷者が転移テー
プ４０をこのシート材料に接合してから行ってもよい
し、この看板を車両又はその他の物体の選ばれた面に付
ける責任のある貼付け会社が行うこともできる。

【００２１】図１３は、シート材料２０で作った看板を
選択した面又は物体に貼付ける際の第１段階を示す。こ
の看板を付ける人が、矢印４５で示すように、この組立
体から転移テープ４０の支持体４１を除去し、支持体４
１が接着剤４２から剥れてこの転移接着剤の層４２はこ
のシート材料２０のプラスチックフィルム２１の表面３
３に接着されたままである。即ち、転移テープ４０をシ
ート材料２０に積層した後に、接着剤４２が転移テープ
４０からフィルム２１上に転移し、この支持体４１を除
去すると露出され、この印刷された看板を物体に接合す
るために使われるであろう永久接着剤を形成する。

【００２２】図１４に示すように、この貼付け者は、接
着剤４２をトレーラ２に押しつけることによってシート
材料２０のフィルム２１をこのトレーラの側面に接着す
る。フィルム２１を付けるときかそれをこのトレーラに
完全に接着してから、貼付けテープ２２をフィルム２１
から剥がす。この貼付けテープの除去を矢印４６で示
す。この貼付けテープをフィルム２１に接合している低
粘着性接着剤の層２５は、貼付けテープ２２の支持体２
４には強く接着しているが、フィルム２１には剥離可能
に接着しているので、それはフィルム２１から容易に且
つ接着剤がこのフィルムに転移することなく分離する。

【００２３】シート材料２０のフィルム２１から成る看
板の貼付けを完成した状態を図１５に断面で示す。フィ
ルム２１は、転移テープ４０からこのフィルム上に転移
した接着剤層４２によってトレーラ車体２に接着されて
いる。更に、図６の従来技術の構成とこの新規なシート
材料２０のそれとの間の重要な差が図１５に示されてい
て、それによれば文字・記号４が印刷されているフィル
ム２１の第２面３３が今は接着剤４２に隣る、フィルム
２１の最内面にあり、それでこの印刷された文字・記号
がフィルム２１によって完全に覆われていることに気付
くだろう。貼付けテープ２２を剥離可能に接着したフィ
ルム２１の第１面３２は今はフィルム２１の最外面であ
る。

【００２４】この明細書の発明の詳細な説明の第３部に
述べたシート材料２０のプラスチックフィルム２１は、
ポリ弗化ビニールフィルムの層から成り、適当なフィル
ムはイー・アイ・デュポン・ド・ヌムール社（デュポ
ン）から登録商標Ｔｅｄｌａｒで市販されている。フィ
ルム２１は、典型的には厚さ０．０２５乃至０．１２７
ｍｍの範囲にあればよく、それをトレーラ車体側面のよ
うに車体パネルから突出したリベット、リブ等のある平
らでない面に付けるときは厚さ約０．０２５乃至０．０
５ｍｍであるのが好ましい。ポリ弗化ビニールの厚さ
０．０２５ｍｍのフィルム２１は、印刷したグラフィッ
クを経済的コストで支持し且つ保護するために秀れた適
合性を示すので、特に有用である。フィルム２１は、図
面に示すように文字・記号４をトレーラ車体２のような
物体に付けてからこのフィルムを通して見えなければな
らないので、透明でなければならない（フィルム２１及
びその他のフィルム並びに接着剤層に関してこの明細書
及び特許請求の範囲で使用する ^" 透明^" という用語はこ
こでは透明と半透明の両方を含むものと定義する）。こ
れは、このフィルムを貼付ける面の下地色をフィルム２
１の印刷のない領域を通して見えるようにし、それは多
くの用途で有用である。しかし、又、もし望むなら、印
刷会社は文字・記号４を印刷してから印刷した文字・記
号の周り及び後に印刷インキで背景色を付けることがで
きる。この特徴は、色付フィルムを使ってその上に文字
・記号を印刷し、それが末端ユーザがシート材料製造業
者から入手できる色を制限する、この種の看板用の現在
の市販フィルムに比べて有利であり、本発明では、フィ
ルム２１の面３３の背景領域を広範囲の色で印刷するこ
とができ、それで末端ユーザがトラックやその他の製品
用にグラフィックを選択するとき選択できる色が増す。
文字・記号４を印刷するフィルム２１の面３３は、この
ポリ弗化ビニールの印刷インキ受理性を高める表面処理
をすべきで、例えばこのポリ弗化ビニール表面３３を三
弗化硼素のようなルュイス酸を含むガス混合物に暴すこ
とによる活性化、濃硫酸又は発煙硫酸での表面処理、火
炎処理又は高周波コロナ放電処理などのような適当な表
面処理技術を使うことができる。種々の表面処理システ
ムが、ヒドロキシル、カルボキシル、カルボニル及びエ
チレン不飽和ラジカルのような、この表面の印刷インキ
付着性を強化する官能基を表面３３に形成する。ポリ弗
化ビニールフィルムは、一面がインキ受理性又は付着性
を高めるために処理されたものがデュポンから市販され
ている。適当に処理されたポリ弗化ビニールフィルム
は、市販の種々の印刷インキで印刷でき、我々が試験し
発見したいくつかの業者の適当な印刷インキには、米国
ミズリー州カンザスシティのシンクレア・アンド・バレ
ンタインが販売するインキの登録商標Ｓｉｎｖａｑｕａ
（水ベース）及び登録商標Ｚｅｐｈｙｒｌｏｎ（溶剤ベ
ース）シリーズ、カンザス州レネクサのケーシーコーテ
ィング社が販売する９６００シリーズのインキ（溶剤ベ
ース）、及びカリフォルニア州のティー・ダブリュ・グ
ラフィックスグループ・オブ・シティ・オブ・コンマー
スが販売する１１０００シリーズのインキ（溶剤ベー
ス）がある。これらのシリーズのインキの各々は、製造
業者から広範囲の標準色で入手でき、且つ注文色に配合
することもできる。スクリーン印刷は、大ていの末端使
用に対してフィルム２１上に文字・記号を印刷するため
の好ましい手法である。更に、フィルム２１はポリ弗化
ビニールフィルムで作るとき、紫外線の選択した波長を
遮断するように作用しそれによって印刷した文字・記号
４及び接着剤４２の紫外線劣化を減ずる一つ以上の紫外
線吸収又は遮断配合物を入れてもよい。紫外線吸収剤が
入ったポリ弗化ビニールはデュポンから市販されてい
る。

【００２５】シート材料２０の貼付けテープ２２は透明
プラスチックフィルムの支持体２４を有し、その厚さは
約０．０５乃至０．２０ｍｍでよく、約０．０７６乃至
０．１５２ｍｍが好ましい。ポリオレフィンフィルムが
この貼付けテープ２２の支持体として特に有効であるこ
とが分かり、適当なフィルムには低密度ポリエチレン、
中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、及びポリエチレン配合物がある。この貼付けテー
プ２２の支持体に使うプラスチックフィルムは、フィル
ム２１の露出した第２面３３に文字・記号を印刷する間
フィルム２１と合体しているので非常に滑かであるべき
であり、それでこの印刷作業中フィルム２１がこの貼付
けテープの支持体の表面組織がどうあってもエンボスさ
れるべきでないということが好ましい。我々は開発作業
中に、厚さ０．０７６ｍｍの透明ゴム改質高密度ポリエ
チレンの支持体２４が厚さ０．０２５ｍｍのポリ弗化ビ
ニールフィルム層２１と使うときの貼付けテープに特に
有用であることを発見した。この貼付けテープの接着剤
２５は、フィルム２１に適当な接着力を示すが文字・記
号をトレーラ車体の側面のような選択した面に付着して
からこの貼付けテープをフィルム２１から除去すべきと
きそれからきれいに剥離する適当な接着剤ならどれでも
よい。 ^"剥離可能に接着^" という用語は、この説明及び
特許請求の範囲で接着剤層２５（他の接着剤層も同様）
と関連して使用するとき、このフィルムの貼付け中この
接着剤がこのフィルム２１に転移することなくフィルム
２１から剥離することを意味すると定義する。それで、
接着剤層２５は、フィルム２１をある表面に付けると
き、フィルム層２１からきれいに剥離し、この貼付けテ
ープの支持体２４上に残らなければならない。低粘着力
のゴムベース接着剤、アクリル接着剤等のような種々の
低粘着性接着剤が層２５に適当である。フィルム２１に
対し２５．４ｍｍ幅当たり約８５乃至５６７ｇ、好まし
くは２５．４ｍｍ幅当たり約１４２乃至２８４ｇの範囲
の粘着力を有する種類の接着剤層２５をもつ貼付けテー
プ２２が特に有用である。この看板を貼付けるときフィ
ルム２１の第２面３３に印刷した文字・記号４がこの貼
付けテープを通して見えるように接着剤２５も透明であ
る。更に、この貼付けテープ、特にこのテープを作る支
持体２４は収縮率が低く且つ熱膨張が最低であることが
最も有用であり、後者の特性は、フィルム層２１に文字
・記号４を印刷したインキをオーブン乾燥、空気乾燥又
は紫外線硬化するかもしれず、この乾燥工程中この貼付
けテープがフィルム２１に接着したままであるのでそれ
が膨張しないことが重要であるので、有用である。

【００２６】運搬テープ２３の支持体２８は、紙又はプ
ラスチックフイルムのウェブ又はシートを含んでもよ
い。適当な紙にはポリエチレン加工紙（片面又は両面に
塗布）、白土塗被紙、クローム塗被紙、及び圧縮クラフ
ト紙があり、２７８．７ｍ² の連当り約４１乃至６８ｋ
ｇの範囲の坪量が最も有用である。この運搬テープの支
持体２８として使用するプラスチックフイルムは厚さ約
０．１２７乃至０．２５ｍｍでよく、高密度ポリエチレ
ン（例えば厚さ０．１２７ｍｍ）、ポリエステル（例え
ば厚さ０．１２７−０．１７８ｍｍ）又はポリエチレン
テレフタレートグリコール（例えば厚さ０．２５ｍｍ）
又はポリスチレン（例えば厚さ０．２５ｍｍ）のような
剛いプラスチックフイルムを使うことができる。我々の
開発作業中に有効であると証明された、運搬テープ２３
の支持体２８用の特定の材料は、片面に低密度ポリエチ
レンで塗被し、その反対面を高密度ポリエチレンで塗被
した両面塗被紙である。この運搬テープ用の前記の紙支
持体に差別塗被することは、この運搬テープがシート材
料２０にわずかな“逆カール”を与えて、このフイルム
２１に付けた印刷の乾燥中にこの貼付けテープ２２とフ
イルムの収縮を相殺し、乾燥中このシート材料を平らに
維持することを支援するために使う。この運搬テープの
支持体２８は、３８．７ｃｍ² の支持体の角で測って
３．２乃至９．５ｍｍの範囲の初期逆カールを有するの
が最も有用である。この運搬テープの接着剤層２９を、
低密度ポリエチレン被膜をもつ前記の紙支持体２８の表
面に付け、且つ接着剤層２９を貼付けテープの支持体２
４の第２面２７に剥離可能に接着する。この配列で、高
密度ポリエチレン被膜を有するこの支持体２８の面はシ
ート材料２０の外面であり、且つわずかに凹面である。
この運搬テープの低粘着性接着剤層２９は、この支持体
の一つの表面に塗布した超除去可能感圧接着剤、又はわ
ずかに粘着性のあるフイルム形成被膜を含んでもよい。

【００２７】上記のように、転移テープ４０は、この転
移テープを印刷面に積層したときフイルム２１の表面３
３に接着する、支持体４１上の転移接着剤層４２を含む
ことになっている。種々の市販の接着剤を転移接着剤４
２用に使うことができ、それには我々が現在推奨するア
クリル接着剤、ゴムベース接着剤等がある。この接着剤
４２は、転移テープの支持体４１に剥離可能に接着し、
且つ積層後支持体４１に対する接着力より高い接着力を
フイルム２１の表面３３に対して示し、それでこの接着
剤は支持体４１の除去後表面３３に転移し、接着したま
まになる。接着剤４２は又、印刷したフイルム２１を選
択した面にしっかりと保持して看板を形成するように、
金属面及びプラスチック又はガラス繊維面のような種々
の面に良く接着する適当に積極的な接着剤であるべきで
ある。我々は又、フイルム２１をある面に付けたときこ
の印刷したフイルムをこの面の選択した位置に調整でき
るように十分な程度に再配置できるように、この接着剤
がかなり低い粘着力を示すことを推奨する。

【００２８】４．第２実施例、図１６・１７ 図１６及び図１７は、本発明による屋外印刷看板用の第
２表面下印刷可能シート材料組立体を示し、そのシート
材料を２０′で指す。

【００２９】シート材料２０′は、上に第３部で説明し
たシート材料２０と同じ要素を全て含み、それらを図１
６及び図１７で同じ参照番号で指す。シート材料２０′
は、ポリ弗化ビニールフイルムのプラスチックフイルム
２１、支持体２４及び接着剤２５を含む貼付けテープ２
２、並びに支持体２８及び接着剤２９を含む運搬テープ
２３から成る。貼付けテープ２２の支持体２４は、シー
ト材料２０の場合と同様に、透明プラスチックフイルム
の層である。シート材料２０′のこれらの要素は、シー
ト材料２０の場合と同様な方法及び配置で互いに接合さ
れている。

【００３０】シート材料２０に比べたシート材料２０′
の新規な構成は、例えば印刷によって、この貼付けテー
プの支持体２４の一つの面に作った基準線手段にある。
この基準線手段を図１６で一般参照数字５０で示す。こ
の実施例では、基準線手段５０は、互いに直角に交差す
るように配置された一連の離間した平行水平線５１及び
一連の離間した平行垂直線５２を含む。他の線構成をこ
の基準線手段５０用に使ってもよい。例えば、この基準
線手段は図面に示す格子ではなく、１組の離間した平行
水平線若しくは１組の離間した垂直線のように１組だけ
の線を含むことも、又は図１６に示すのとは違った角度
で配置された１組以上の線を含むこともできる。線５１
及び５２は、この貼付けテープの支持体２４のどちらの
面に付けてもよい。線５１の間隔及び線５２の間隔は広
い範囲で変えることができる。例えば、我々の今日まで
の開発作業は、もし望むなら広い間隔を使うこともでき
るが、線間２５．４ｍｍ乃至１５２．４ｍｍの範囲の間
隔が意図する目的のために特に有用であることを示して
いる。２５．４ｍｍ間隔の平行水平線５１と２５．４ｍ
ｍ間隔の平行垂直線５２の格子が、この発明の出願の時
点で、本発明のこの実施例を実行するための最善の態様
であることを示す。

【００３１】フイルム２１の表面３３に文字・記号４を
印刷してから、転移テープ４０を、図１０に示したのと
同じ方法で、シート材料２０′の印刷面３３の上に付け
る。次に、運搬テープ２３を、図１２に示したのと同じ
方法で、シート材料２０′から剥す。シート材料２０′
に印刷したこの看板をある物体に貼付ける用意ができた
とき、転移テープ４０の支持体４１を、図１３に示し且
つ先に説明した方法で、この組立体から除去し、その結
果この転移テープの接着剤４２がシート材料２０′の表
面３３上に接着されたまま残る。

【００３２】シート材料２０′に印刷した看板の貼付け
を図１７に示す。この工程のこの段階で、この組立体
は、第２面３３に文字・記号４の印刷されたフイルム２
１、この印刷された第２面３３上の転移接着剤層４２及
びフイルム２１の反対の第１面３２に剥離可能に接着さ
れた貼付けテープ２２を含む。この貼付けテープの支持
体２４とフイルム２１が透明である限り、フイルム２１
の最内面３３上の印刷された文字・記号４並びに貼付け
テープ２２の支持体２４に印刷された線５１及び５２の
両方がこの看板を付ける人に見える。線５１と５２は、
この印刷した看板を付ける人がこの看板をトレーラ２に
適正に位置合せ又は配置するための補助としての基準線
としてこれらを使うことができるので、この看板をトレ
ーラ上に適正に整列するために使う。線５１及び５２で
例示したこの基準線手段は、これによってフイルム２１
に印刷した文字・記号グラフィックをこの看板の付着す
べき物体上に正確に配置することを支援する。シート材
料２０′でトレーラ２に付けた看板の最終構成は、図１
５に示したものと同じである。

【００３３】５．第３実施例 本発明による屋外印刷看板用の第３表面下印刷可能シー
ト材料は、シート材料２０及び／又はシート材料２０′
の貼付けテープ２２用に異なる支持体２４を使うことを
含み、他の全ての構造は図７及び図８に示したのと同じ
である。この明細書の発明の詳細な説明の第３部及び第
４部で説明した透明プラスチックフイルムの支持体２４
の代りに、この支持体２４は不透明又は不透明に近いプ
ラスチックフイルム又は紙の層であることができる。支
持体２４用の不透明プラスチックフイルムは、この明細
書第３部の支持体について述べたのと同じ特性をもつこ
とができる。支持体２４用に使うときの紙は、フイルム
２１上に文字・記号を印刷するときの問題を排除し且つ
この看板の貼付けを容易にするように、わずかに弾力性
がなければならない。又、紙の支持体２４は、フイルム
２１がこの紙支持体の表面組織がどうであってもエンボ
スされないように、第１面が滑かでなければならない。

【００３４】この実施例のシート材料による看板の印刷
及びその後の貼付けは、第３部で述べ図９−１５に示し
たのと同じである。この貼付けテープの支持体として紙
又は不透明プラスチックフイルムを使って作ったシート
材料は、この貼付けテープの支持体が不透明であるので
貼付け中この印刷した文字・記号がはっきり見えないか
もしれないことを除いて、上に第３部及び第４部で述べ
た利点をもつ看板材料を提供する。これは、この一般的
型の看板を付ける人が現在紙の貼付けテープを使用する
ことに慣れている限り、このシート材料を種々の用途に
使うことに適しているかもしれない。不透明支持体に印
刷した基準線手段は、この印刷した看板を付ける物体又
は面にそれを適正に整列する際に役立つことがある。

【００３５】以下の例１−３は、本発明による表面下印
刷可能シート材料の三つの特定の構成で、本発明の出願
日現在野外で（例１及び２）又は実験室の条件で（例
３）試験したものを示す。これらの例で示す構成のいく
つかの層の物理的性質は、以下のようにアメリカ試験材
料学会（ＡＳＴＭ）又は感圧テープ審議会（ＰＳＴＣ）
の適当な手順に従って測定した。即ち、厚さ、ＰＳＴＣ
−３３；引張り強さ、ＰＳＴＣ−３１で別記なき場合Ｉ
ｎｓｔｒｏｎ^TMの機械を使いクロスヘッド速度５ｍｍ／
分で運転；破裂強さ、ＡＳＴＭ Ｄ−７７４；エルメン
ドルフ引裂強さ、ＰＳＴＣ−３８；剛さ、ＰＳＴＣ−３
７；粘着力、転移接着剤層の粘着力をＰＳＴＣ−１によ
って測定した外はＰＳＴＣ−４；キール剥離値、ＰＳＴ
Ｃ−４；ポリケン プローブ タック（ｐｏｌｙｋｅｎ
ｐｒｏｂｅ ｔａｃｋ）、ＡＳＴＭ Ｄ−２９７９。
これらの例で坪量に関連して使う“連”とは、プラスチ
ックフイルムか紙の材料の２７８．７ｍ² （３，０００
ｆｔ² ）を意味する。これらの例で材料のウェブの“機
械方向”はＭＤと表示し、“機械横断方向”はＸＤと表
示する。

【００３６】その他のいくつかの物理的性質は我々が工
夫した試験手順で測定した。これらの例で使用したいく
つかの材料の収縮は、選択した材料の大きなシートから
１５２．４ｍｍ（６″）×１５２．４ｍｍ（６″）の正
方形を非常に正確に区切り、次に４辺全ての正確な長さ
を小数点以下４桁まで測定することによって決めた。次
にこのサンプルを選択した温度に予熱したオーブンの中
で平らなガラス板上に２０分間置いた。このサンプルを
オーブンから取り出し、室温で３０分間放置し、次に再
びこの正方形の４辺を正確に測定した。この正方形の材
料の面積の変化を比べることによって収縮率を計算し
た。これらの例で述べた運搬テープのカールは、１５
２．４ｍｍ×１５２．４ｍｍの正方形の材料を切り出
し、このサンプルの各角でのカールを０．７９ｍｍ（１
／３２″）飛びに測定することによって決めた。このサ
ンプルを平らなカウンター天板上に置き、カールをこの
カウンター天板とこのサンプルの四隅の各々の間の距離
として測定し、そこで初期逆カールをこれら四つの測定
値の平均として採った。

【００３７】例１ 上の第４部で述べ図１６及び図１７に示した様なシート
材料２０′を次のように作った。

【００３８】プラスチックフイルム２１：デュポンから
登録商標ＴｅｄｌａｒＴＵＴ１０ＡＧ３ＦＨＡの名称で
市販され、一面、即ち第２面３３がインキ受理性のため
に処理され、その反対の第１面３２が未処理の熱安定ポ
リ弗化ビニールフイルムである厚さ０．０２５ｍｍの透
明ポリ弗化ビニールフイルムの層。このフイルムは紫外
線吸収剤を含み、１９０ｎｍと３５０ｎｍの間の紫外線
透過率は０．２％以下である。このフイルムは坪量１０
ｋｇ／連、このフイルムの１５２．４ｍｍ×１５２．４
ｍｍの正方形の収縮率は６５．５℃で０．０７％であっ
た。このフイルムの５％に延ばしたときの引張り強さ
は、−１．１℃で５．７ｋｇ／２５．４ｍｍ幅（ＭＤ）
及び５．４ｋｇ／２５．４ｍｍ幅（ＸＤ）、２３．９℃
で２．４ｋｇ／２５．４ｍｍ幅（ＭＤ）及び２．４ｋｇ
／２５．４ｍｍ幅（ＸＤ）、並びに４３．３℃で１．７
ｋｇ／２５．４ｍｍ幅（ＭＤ）及び１．５ｋｇ／２５．
４ｍｍ幅（ＸＤ）であった。

【００３９】貼付けテープ２２：支持体２４は厚さ０．
０７６ｍｍの透明なゴム改質高密度ポリエチレンフイル
ムで、この支持体の第１面２６に厚さ０．０１２７ｍｍ
の透明アクリル接着剤から成る接着剤層２５がついてい
る。全坪量は２０ｋｇ／連であった。５％延ばしたと
き、この貼付けテープの引貼り強さは−１．１℃で５ｋ
ｇ／２５．４ｍｍ幅（ＭＤ）及び５．４ｋｇ／２５．４
ｍｍ幅（ＸＤ）、２３．９℃で１．５ｋｇ／２５．４ｍ
ｍ幅（ＭＤ）及び１．８ｋｇ／２５．４ｍｍ幅（Ｘ
Ｄ）、並びに４３．３℃で１．５ｋｇ／２５．４ｍｍ幅
（ＭＤ）及び１．８ｋｇ／２５．４ｍｍ幅（ＸＤ）であ
った。この貼付けテープの１５２．４ｍｍ×１５２．４
ｍｍ四方の収縮率は０．３３％であった。この貼付けテ
ープの支持体２４の第１面２６には、それぞれ図１６及
び図１７に示すように、基準線５１及び５２を設けるた
め間隔２５．４ｍｍのＭＤ平行線と間隔２５．４ｍｍの
ＸＤ平行線の格子を印刷した。

【００４０】運搬テープ２３：片面に６．３５ｋｇ／連
の低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）及び反対の面に６．
３５ｋｇ／連の高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）を塗布
した坪量４０．８ｋｇ／連自然機械仕上げの紙の支持体
２８を有す。この塗被支持体は、坪量５３．５ｋｇ／
連、厚さ０．２３１ｍｍで、最小破断引張強さは（クロ
スヘッド速度１０ｍｍ／分で測って）３５ｋｇ／２５．
４ｍｍ幅（ＭＤ）及び１５ｋｇ／２５．４ｍｍ幅（Ｘ
Ｄ）で、このときの称呼延び率は２％（ＭＤ）及び３．
４％（ＸＤ）で、剛さは１１．３ラーバー単位（ＭＤ）
及び２４．７ラーバー単位（ＸＤ）であった。この塗被
支持体の１５２．４ｍｍ×１５２．４ｍｍの正方形の初
期逆カールは７．１４ｍｍであった。非積極的な、低粘
着力改質ゴムベース接着剤をこの支持体のＬＤＰＥ被膜
の上に６．８０ｋｇ／連の重さに塗ってこの運搬テープ
の接着剤層２９を作った。

【００４１】この例１のシート材料２０′は、上記の貼
付けテープ２２をこのポリ弗化ビニールプラスチックフ
イルム２１の第１面３２に接着することによって組立て
た、フイルム２１の第１面３２に対するこの貼付けテー
プ２２の接着剤層２５の粘着力は１４２ｇ／２５．４ｍ
ｍ幅であったので、この接着剤層はこのフイルム２１の
表面３２に“剥離可能に接着”した。次に、上記の運搬
テープ２３の接着剤層２９をこの貼付けテープ２２の支
持体の第２面２７に接着した。この貼付けテープの支持
体の第２面２７に対するこの接着剤層２９の粘着力は３
９６．９ｇ／２５．４ｍｍ幅だったので、接着剤層２９
はこの第２面に剥離可能に接着した。シート材料２０′
の外面である、フイルム２１の露出した第２面３３には
１乃至４色で数字及びデザイン要素を含むいくつかの試
験文字・記号をスクリーン印刷した。これらの文字・記
号を印刷するために使ったインキは登録商標Ｚｅｐｈｙ
ｒｌｏｎ及び登録商標Ｓｉｎｖａｇｕａシリーズのイン
キであった。インキ硬化中の温度は、フイルム２１及び
貼付けテープ２２の収縮を生じないように６５．５℃以
下に保った。このシート材料の剛さと高坪量がこのシー
トの印刷中の取扱い及び運搬を容易にした。

【００４２】転移テープ４０：支持体４１はクラフトグ
ラシン紙でその両面をシリコン剥離剤（Ｄａｕｂｅｒｔ
２−６５ＫＧ−１５７）で差をつけて塗被した。この支
持体は、厚さ０．０８６ｍｍ、坪量２８．１２ｋｇ／連
で、ミューレン破裂強さ３．１６ｋｇ／ｃｍ² 以上、エ
ルメンドルフ引裂強度４０以上（ＭＤ及びＸＤ）、破断
引張り強さ（ＭＤ、クロスヘッド速度２０ｍｍ／分）
５．５％の延びで１１ｋｇ／２５．４ｍｍ幅であった。
キール剥離値はこの支持体４１の一面については５ｇ／
２５．４ｍｍ幅、他面については１２ｋｇ／２５．４ｍ
ｍ幅であった。０．０２５％（固形分対固形分で）のメ
ラミンホルムアルデヒド樹脂（Ｕｆｏｒｍｉｔｅ ＭＭ
−５５＃２７−８０３）で架橋したアクリル接着剤（ナ
ショナル・スターチ・アンド・ケミカルのＤｕｒｏ−Ｔ
ａｋ８０−１０４７）をこの支持体の表面に塗布し、塗
被重量７．７１ｋｇ／連で１２ｇ／２５．４ｍｍ幅のキ
ール剥離値を得、厚さ０．０２５ｍｍの転移接着剤層４
２を得た。

【００４３】この例１のポリ弗化ビニールフイルム２１
の面３３に上記のように文字・記号を印刷してから、前
記の転移テープ４０をその接着剤４２を面３３と接触さ
せて、印刷した面３３の上に積層した。印刷面３３に対
するこの転移接着剤層４２の粘着力は１．１３ｋｇ／２
５．４ｍｍ幅より大きかった。この接着剤４２のポリケ
ンプローブタックは、面３３に積層してから称呼値３０
０ｇ／ｃｍで測定した。印刷したシート材料２０′への
転移テープ４０の積層は、非常に簡単で、屋外看板用に
使う従来技術のビニールフイルムに従来技術の紙の貼付
けテープを積層するよりは操作が容易だった。

【００４４】この転移接着剤４２を上記シート材料２
０′のポリ弗化ビニールフイルム２１の印刷した面３３
の上に接合した後に、この複合組立体を貼付け会社が波
形でリベット打ちし塗装したアルミ製のトレーラ車体に
つけて野外試験した。貼付け者は最初に運搬テープ２３
を除去したが、それは、この運搬テープの接着剤層２９
が貼付けテープ２２の支持体の面２７に剥離可能に接着
されていたので、有意な問題は何も生じなかった。貼付
け者は次にこの組立体から転移テープ４０の支持体４１
を除去し、それで転移接着剤の層４２がフイルム２１の
印刷した面３３の上に接着される残る結果となった。次
に印刷したこの看板をトレーラの車体に付け、接着剤４
２によってこのトレーラ車体に接着し、この貼付け工程
のこの時点でこの組立体は接着剤４２、印刷したフイル
ム２１及び貼付けテープ２２を含んでいて、貼付け中の
この組立体の取扱いが非常に良いことが分かった。この
接着剤４２の粘着力は、この看板をトレーラ車体上に再
配置できるに十分低く、それを適正に位置ずけてからそ
の位置でローラを当てて接着した。この透明貼付けテー
プ上に印刷した基準線５１及び５２がこの看板をトレー
ラ車体上に適正に位置づける支援をすることが分った。
この看板を然るべき位置にローラで延ばした後は、この
トレーラ車体に対する接着剤４２の接着力は、この貼付
けテープを除去するときこの看板を動かないようにする
には十分強かった。興味深いことに、この接着剤４２の
低い粘着力とポリ弗化ビニールプラスチックシート２１
の比較的高い引貼り強さのために、接着剤と接着剤を接
触させて折り重ねた看板を貼付け者が使用可能に回復で
きることも分ったが、これはこの明細書で先に説明した
従来技術のビニールフイルムでは得られない、本発明の
シート材料構成の利点である。この印刷したシート材料
２０′の貼付けは伝統的工具を普通の方法で使って貼付
け者が行った。その他の野外試験は、種々の困難な設置
面に対するこの印刷したシート材料２０′の取扱いが極
めて良かったこと、及びこの例１の接着剤４２がトレー
ラ車体によく使うことのある登録商標Ｔｅｄｌａｒ合わ
せガラス繊維パネルに非常に良く接着することを示し
た。全ての点で、この例１のシート材料２０′の野外試
験は、それが、末端ユーザに魅力的で耐久性のある野外
看板を提供する外に、印刷会社と貼付け会社の両方に有
意で重要な利益を与えることを示した。この例のシート
材料は、この発明の出願日の時点で、本発明を実施する
ための最善の態様と考えられ、且つこの出願日以後に市
販する予定の構成である。

【００４５】例２ 上記の第３部に記述し且つ図７−１５に示したようなシ
ート材料２０を、貼付けテープの支持体２４が厚さ０．
０７６ｍｍの中密度ポリエチレンであり且つ印刷した基
準線５１及び５２がないことを除いて、プラスチックフ
イルム２１、貼付けテープ２２、運搬テープ２３及び転
移テープ４０に対して例１で述べたのと同じ材料を使っ
て作った。このシート材料２０のポリ弗化ビニールフイ
ルム２１の外面３３に、例１で説明したのと同じ方法で
試験用の文字・記号を印刷し、この印刷した文字・記号
を、例１で述べたのと同じ方法で、波形でリベット打ち
し塗装したアルミのトレーラ車体に付けた。

【００４６】この例２のシート材料２０は、印刷作業と
このシート材料への転移テープ４０の積層の両方の間、
例１のシート材料２０′と同様に挙動することが分っ
た。貼付けもこの種の看板を付けるために使った伝統的
工具で容易に達成し、この貼付けテープの透明支持体と
接着剤がこの看板をパネル上に正確に位置づける役に立
った。

【００４７】例３ 上に第５部で述べた本発明の実施例によるシート材料２
０を、プラスチックフイルム２１、運搬テープ２３及び
転移テープ４０に対して例１で示したのと同じ材料を使
って作った。しかし、貼付けテープ２２は、接着剤層２
５として７．７ｋｇ／連（厚さ０．０２５ｍｍ）のゴム
ベース接着剤を塗布した、厚さ０．１０７ｍｍ、１９．
５ｋｇ／連のゴム繊維紙から成った。この材料は、アメ
リカン・・ビルト・ライトから製品番号＃６７６０で市
販されている。この貼付けテープの機械方向の破断引張
り強さは、−１．１℃で延び３％で１１ｋｇ／２５．４
ｍｍ幅、２３．９℃で延び２％で４．１ｋｇ／２５．４
ｍｍ幅及び４３．３℃で延び１．３％で２．７ｋｇ／２
５．４ｍｍ幅であった。この貼付けテープの機械横断方
向の引張り強さは、５％に延ばしたとき、−１．１℃で
４．５ｋｇ／２５．４ｍｍ幅、２３．９℃で２ｋｇ／２
５．４ｍｍ幅及び４３．３℃で１．５ｋｇ／２５．４ｍ
ｍ幅であった。ポリ弗化ビニールプラスチックフイルム
２１の第１面３２に対するこの接着剤２５の接着力は１
１３．４ｇ／２５．４ｍｍ幅であった。この貼付けテー
プの非塗被面２７に対する運搬テープ２３の接着剤層２
９の接着力は４５３．６ｇ／２５．４ｍｍ幅であった。
それで、この例の貼付けテープはフイルム２１に剥離可
能に接着し、運搬テープ２３はこの貼付けテープに剥離
可能に接着した。

【００４８】実験室での試行中、この例３のシート材料
のプラスチックフイルム２１の外面に印刷した文字・記
号は満足に運用でき、例１及び例２のシート材料に類似
する性能特性を示すことが分った。転移テープ４０は、
例１及び例２で報告したのと同じ方法でこの印刷したシ
ート材料に接合し、同じ結果を得た。アルミだけでなく
ガラス繊維の試験パネルへの印刷した看板の貼付けも伝
統的工具で実施し、この例３のシート材料には例１及び
例２のシート材料で見られた透明貼付けテープの利点は
ないが、この貼付けテープの支持体が不透明に近くても
この看板をパネル上に適正に位置づけることができた。
しかし、大ていの貼付け者は紙貼付けテープのビニール
看板の貼付けに慣れているので、この例のシート材料が
貼付け中に新たな問題を生ずる筈がない。

【００４９】この明細書の第３部、４部及び５部並びに
例で述べた新規なシート材料はシートの形ででもロール
に巻いたウェブとしても作ることができる。これらのシ
ート又はウェブはその看板に所望の大きさに作るか又は
看板をポリ弗化ビニールフイルム２１に印刷してから適
当な大きさに切ることができる。これらのシート材料か
ら作った看板は種々の形をとることができる。矩形又は
正方形の看板を普通使う。しかし、又、この看板を、二
つの方法のいずれかによる輪郭切断によって、末端ユー
ザが望むように円形、楕円形、三角形等のような他の形
に切ることができる。一つの方法は、転移テープ４０、
フイルム２１及び貼付けテープ２２を所望の形に切断し
てこれら３層の廃棄部分を除去し、運搬テープは切らな
いで残すことである。第２の方法は、このシート材料と
転移テープの全ての層、即ち転移テープ４０、フイルム
２１、貼付けテープ２２及び運搬テープ２３を全て切断
してこれら３層の廃棄部分を分離することである。この
シート材料の切断は、典型的にはこの材料のフイルム２
１に文字・記号４を印刷する印刷会社が行うだろう。

【００５０】上に説明したシート材料２０及び２０′の
いくつかの構成は、この印刷した屋外看板の末端ユーザ
に新規な重要で有用な技術的利点をいくつか与える。図
１４及び特に図１５に示すように、この文字・記号のグ
ラフィック４は、トレーラ２の側面のような面に付けた
ときこのポリ弗化ビニールフイルム２１によって完全に
被われる。それでフイルム２１はこの印刷した看板グラ
フィックを物理的損傷及び落書きのような蛮行から保護
する役目をし、更にフイルム２１は、印刷した看板４が
悪い気象条件に暴されることによる退色及び日光からの
紫外線による退色からも保護するように機能し、それに
加えてこのフイルムは接着剤４２を類似の環境損傷から
保護する。後者の機能は、このポリ弗化ビニールフイル
ムが秀れた紫外線遮断特性を与える紫外線吸収剤を入れ
ることができるので達成でき、それをシート材料２０及
び２０′の構成に使用してこの印刷グラフィックの日光
への暴露による退色を減少又は防止する。更に、ポリ弗
化ビニールフイルム２１は、温度及び湿度の変化に抗
し、秀れた寸法安定性を有し且つ紫外線劣化をし難い。
ポリ弗化ビニールフイルムは乾燥又はもろくならず、そ
れでフイルム２１はその有効寿命中欠けたり、亀裂が入
ったり剥がれたりしないだろう。もう一つの重要な利点
は、このポリ弗化ビニールフイルム２１が落書きを消す
のに使うソフトな溶剤に影響されないので、このフイル
ムから落書きを溶剤で消すことができることである。上
記に加えて、このポリ弗化ビニールフイルム２１は、大
ていの汚れを洗剤又はソフトな溶剤で洗い落すことがで
きるので、屋外印刷看板として維持が容易である。もう
一つの有意な利点は、もしポリ弗化ビニールフイルム２
１を使った印刷看板を将来、例えば文字・記号を変える
ために除去することが必要になったなら、このフイルム
の除去は従来技術の構成１０のビニールフイルムの除去
より迅速且つ容易であることである。

【００５１】上に第３部及び第４部で説明したシート材
料２０及び２０′の更にもう一つの重要で有用な特性
は、貼付けテープ２２用に支持体として透明プラスチッ
クフイルムを使い且つ透明接着剤を使うことに在る。こ
の新規なシート材料２０及び２０′のこの特徴は、貼付
け者がフイルム２１をトレーラ車体２のような選択され
た面に接着しながらこの貼付けテープを通して印刷した
文字・記号４を見られるようにする。これは、貼付け者
がこの看板を付けるべき面に対してこの印刷したグラフ
ィックをより適正に整列できるのでこのシート材料２０
を使った看板の貼付けを容易にする。

【００５２】前記の詳細な説明は、開示の限定ではなく
例示として本発明による屋外看板用に適した表面下印刷
可能シート材料のいくつかの特定の実施例を参照して記
述したが、当業者は本発明の真の精神及び範囲に入る、
記述した実施例の変形を考えつくことができると思われ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が関係する種類の屋外印刷看板の典型的
用途を示す透視図。

【図２】屋外印刷看板用の典型的な従来技術のシート材
料の分解図。

【図３】選択した銘を印刷した後の図２のシート材料の
透視図。

【図４】図３の印刷した材料に貼付けテープを加えた透
視図。

【図５】図２−４のシート材料をトラックトレーラ車体
に付ける方法を示す透視図。

【図６】図２−４の印刷したシート材料の、図５のトラ
ック車体に貼付けた後の最終状態を示す垂直断面図。

【図７】本発明による屋外印刷看板用粘着性シート材料
の新規な構成のいくつかの層を示す分解図。

【図８】図７のシート材料の層を複合構造に接合した、
部分破断による透視図。

【図９】選択した銘を印刷した後の図８のシート材料を
示す。

【図１０】印刷に続く工程に従う図９の印刷したシート
材料を示す。

【図１１】図１０に示すシート材料の断面図。

【図１２】図７−１１の印刷したシート材料の貼付けの
初期の工程を示す透視図。

【図１３】印刷したシート材料の反対側から見た図１２
の工程を示す透視図。

【図１４】図７−１３の印刷したシート材料のトレーラ
車体への貼付けを示す透視図。

【図１５】図７−１３の印刷したシート材料を図１４に
示すようにトレーラ車体に貼付けた後を示す垂直断面
図。

【図１６】本発明による第２の新規なシート材料構成
の、部分破断による、透視図。

【図１７】図１６のシート材料に印刷した看板のトラッ
クトレーラ車体への貼付けを示す、部分破断による側面
図。

【符号の説明】

４ 文字・記号 ２０、２０′ シート材料 ２１ ポリ弗化ビニールフイルム ２２ 貼付けテープ ２３ 運搬テープ ２４ 支持体 ２５ 接着剤 ２６ 第１面 ２７ 第２面 ２８ 支持体 ２９ 接着剤 ３０ 第１面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 メリー ジエイ．ジヤニセツク アメリカ合衆国ウイスコンシン州ミルウオ ーキー，ノース クラマー ストリート 3417 (72)発明者 ブレンダ ジエイ．アンダーソン アメリカ合衆国ウイスコンシン州シーダー バーグ，アパートメント ナンバー ２， ウツドミアー コート ダブリユ55 エヌ 217

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 文字・グラフィック（４）を印刷する面
   をもつプラスチックフィルムを含む型式の、印刷した屋
   外看板を作る際に使用するためのシート材料に於いて、 （１） 第１面（３２）と反対の第２面（３３）とを有
   するポリ弗化ビニールフィルムの層（２１）、 （２） 第１面（２６）と反対の第２面（２７）とを有
   するプラスチックフィルム又は紙の支持体（２４）、及
   びこの支持体（２４）の第１面（２６）上の低粘着性接
   着剤の層（２５）を含む貼付けテープ（２２）、並びに （３） 第１面（３０）と反対の第２面とを有するプラ
   スチックフィルム又は紙の支持体（２８）、及びこの支
   持体（２８）の第１面（３０）上の低粘着性接着剤の層
   （２９）を含む運搬テープ（２３）、を組合せて含むこ
   とを特徴とし、更にこの貼付けテープ（２２）の接着剤
   層（２５）がこのポリ弗化ビニールフィルム（２１）の
   第１面（３２）に剥離可能に接着され、且つこの運搬テ
   ープ（２３）の接着剤層（２９）がこの貼付けテープ
   （２２）の第２面（２７）に剥離可能に接着されてい
   て、それでこのポリ弗化ビニールフィルム（２１）の第
   ２面（３３）がこのシート材料の文字・グラフィック
   （４）を印刷すべき露出面を提供することを特徴とする
   シート材料（２０，２０′）。
2. 【請求項２】 請求項１記載のシート材料（２０，２
   ０′）であって、更に、この貼付けテープ（２２）の支
   持体（２４）が透明であり且つこの支持体（２４）の第
   １面（２６）についている接着剤（２５）が透明感圧接
   着剤であることを特徴とするシート材料。
3. 【請求項３】 請求項１記載のシート材料（２０，２
   ０′）であって、更に、この貼付けテープ（２２）の支
   持体（２４）が不透明であることを特徴とするシート材
   料。
4. 【請求項４】 請求項１記載のシート材料（２０，２
   ０′）であって、更に、この貼付けテープ（２２）の支
   持体（２４）が、このポリ弗化ビニールフィルム（２
   １）の露出した面（３３）に印刷した文字・記号を整列
   する際の支援となる、印刷した基準線手段（５０）を含
   むことを特徴とするシート材料。
5. 【請求項５】 請求項１、請求項２、請求項３又は請求
   項４のいずれか一つに記載のシート材料（２０，２
   ０′）であって、更にこの貼付けテープ（２２）の支持
   体（２４）が、第１組の離間した平行印刷線（５１）と
   前記第１組と交差する第２組の離間した平行印刷線（５
   ２）から成る、印刷した基準線手段（５０）を含むこと
   を特徴とするシート材料。
6. 【請求項６】 請求項１記載のシート材料（２０，２
   ０′）であって、更に、このポリ弗化ビニールフィルム
   （２１）が厚さ約０．０２５乃至０．１２７ｍｍである
   ことを特徴とするシート材料。
7. 【請求項７】 請求項１記載のシート材料（２０，２
   ０′）であって、更に、この貼付けテープ（２２）の支
   持体（２４）は、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチ
   レン、高密度ポリエチレン、ゴム改質高密度ポリエチレ
   ン又はポリプロピレンのプラスチックフィルムであり、
   且つ厚さ約０．０５０乃至０．２０３ｍｍであることを
   特徴とするシート材料。
8. 【請求項８】 請求項１記載のシート材料（２０，２
   ０′）であって、更に、この運搬テープ（２３）の支持
   体（２８）が坪量約４１乃至６８ｋｇ／連（９０乃至１
   ５０ｐｏｕｎｄｓ／ｒｅａｍ）の紙であり、この支持体
   の第１面（３０）が低密度ポリエチレンで塗被され且つ
   この支持体の第２面が高密度ポリエチレンで塗被されて
   いることを特徴とするシート材料。
9. 【請求項９】 請求項１記載のシート材料（２０，２
   ０′）であって、更に、この運搬テープ（２３）の支持
   体（２８）は、高密度ポリエチレンフィルム、ポリエス
   テルフィルム又はポリスチレンフィルムであり且つ厚さ
   約０．１２７乃至０．２５４ｍｍであることを特徴とす
   るシート材料。
10. 【請求項１０】 請求項１、請求項２、請求項３、請求
    項４、請求項６、請求項７、請求項８又は請求項９のい
    ずれか一つに記載のシート材料（２０，２０′）であっ
    て、更にこの貼付けテープ（２２）の接着剤層（２５）
    がこのポリ弗化ビニールフィルム（２１）の第１面（３
    ２）に対し約８５乃至５６７ｇ／２５．４ｍｍ幅の範囲
    の粘着力を有することを特徴とするシート材料。
11. 【請求項１１】 請求項１、請求項２、請求項３、請求
    項４、請求項６、請求項７、請求項８又は請求項９のい
    ずれか一つに記載のシート材料（２０，２０′）であっ
    て、更にこのポリ弗化ビニールフィルム（２１）が一つ
    以上の紫外線吸収又は遮断配合剤を含むことを特徴とす
    るシート材料。
12. 【請求項１２】 印刷した看板を作りそして貼付けるた
    めの方法であって、 Ｉ． (1) 第１面（３２）と反対の第２面（３３）とを
    有するポリ弗化ビニールフィルムの層（２１）、（２）
    第１面（２６）と反対の第２面（２７）とを有するプラ
    スチックフィルム又は紙の支持体（２４）、及びこの支
    持体（２４）の第１面（２６）上の低粘着性接着剤の層
    （２５）を含む貼付けテープ（２２）、並びに第１面
    （３０）、反対の第２面とを有するプラスチックフィル
    ム又は紙の支持体（２８）、及びこの支持体（２８）の
    第１面（３０）上の低粘着性接着剤の層（２９）を含む
    運搬テープ（２３）を含む構成であって、この貼付けテ
    ープ（２２）の接着剤層（２５）がこのポリ弗化ビニー
    ルフィルム（２１）の第１面（３２）に剥離可能に接着
    され且つこの運搬テープ（２３）の接着剤層（２９）が
    この貼付けテープ（２２）の第２面（２７）に剥離可能
    に接着されているシート材料（２０，２０′）を用意す
    る工程、 ＩＩ． 工程Ｉのシート材料（２０，２０′）のポリ弗
    化ビニールフィルム（２１）の露出した第２面（３３）
    に逆像で文字・グラフィックを印刷する工程、 ＩＩＩ． 支持体（４１）とこの支持体（４１）に剥離
    可能に接着された感圧転移接着剤の層（４２）を含む転
    移テープ（４０）をこのポリ弗化ビニールフィルム（２
    １）の印刷した第２面（３３）の上に積層してこの転移
    接着剤（４２）を前記第２面（３３）に接着する工程、 ＩＶ． このシート材料（２０，２０′）から運搬テー
    プ（２３）を除去し、且つ転移テープ（４０）の支持体
    （４１）を除去して工程ＩＩＩのシート材料（２０，２
    ０′）の印刷された第２面（３３）に接着した転移接着
    剤（４２）を露出する工程、 Ｖ． このシート材料（２０，２０′）をその工程ＩＶ
    の後の状態でこの転移接着剤（４２）を選択した面に接
    触させることによってその選択した面に接着する工程、
    並びに ＶＩ． このシート材料（２０，２０′）から貼付けテ
    ープ（２２）を除去して、選択した面上にこの転移接着
    剤（４２）によってこの選択した面に接着したポリ弗化
    ビニールフィルム（２１）から成る印刷した看板を、こ
    のポリ弗化ビニールフィルム（２１）の文字・グラフィ
    ック（４）を印刷された第２面（３３）をこのフィルム
    の最内面にし且つその第１面（３２）をこのフィルムの
    最外面にして提供する工程、を含む方法。