JPH03235893A - 絵付きブラインド及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は絵付きブラインド及びその製造方法に関し、更
に詳しくはブラインドの表面に耐久性のある任意の絵柄
を形成したブラインド及びその製造方法に関する。

（従来の技術及びその問題点） 従来、ガラス窓には直射日光を避けたり、外部からの透
視を防止する目的でブラインドが取り付けられている。

これらのブラインドは多（の場合、数ｃｍの幅のアルミ
ニウムシートを紐で連結して巻き上げ及び巻き戻し可能
になっている。又、これらのブラインドは多（の場合に
適当な塗料で塗装されている。これらのブラインドは室
内の雰囲気に大きな影響を与えるにも係らず、現在まで
単調な着色物が存在するのみで、単色以外の各種の絵柄
が付与されたものは現在まで知られていない。

このことは、アルミニウムに対する接着性の良好な印刷
が困難であること、直射日光にさらされる為に耐候性の
良好な印刷が困難であること等に起因するものと考えら
れる。

従って、本発明の目的は上記の如き従来技術の種々の問
題点を解決し、美麗な絵柄を付与したアルミニウムブラ
インド及びその製造方法を提供することである。

（問題点を解決する為の手段） 上記目的は以下の本発明によって達成される。

即ち、本発明は、細幅アルミニウムシートの少なくとも
一方の面にポリエステル層、接着剤層、絵柄層及び必要
に応じて保護層が積層されていることを特徴とする絵付
きブラインド、及び少なくとも一方の面にポリエステル
層を形成した細幅アルミニウムシートの少なくともポリ
エステル面に、上記アルミニウムシートよりも若干幅広
の転写箔を重ね、該重合物を加熱した一対のゴムロール
間に通し、ポリエステル層に絵柄を転写することを特徴
とする絵付きブラインドの製造方法である。

（作　　用） アルミニウムシートの表面にブライマー層としてのポリ
エステル層を介して絵柄を転写することにより、優れた
接着性の絵柄が転写される。

又、絵柄転写に際しては、上記アルミニウムシートより
も若干幅広の“転写箔を重ね、該重合物を加熱した一対
のゴムロール間に通すことによってズレのない均一な転
写が可能となる。

（好ましい実施態様） 次に好ましい実施態様を図解的に示す添付図面を参照し
て本発明を更に詳細に説明する。

本発明の絵付きブラインドは、第１図にその部の断面を
図解的に示す様に、細幅アルミニウムシート１の少なく
とも一方の面にポリエステル層２、接着剤層３、絵柄層
４及び必要に応じて保護層（剥離層）５が積層されてい
ることを特徴とする。

上記アルミニウムシート１は、幅２〜３ｃｍ程度、長さ
１〜数ｍ及び厚さＯ，ｌ＝０．３ｍｍ程度のアルミニウ
ムシートであり、これ自体は従来公知のアルミニウムブ
ラインドを構成している材料である。

本発明では上記アルミニウムシートの両面にボッエステ
ル層２が積層されている。該ポリエステル層は、アルミ
ニウムシートを適当な幅に裁断する前に、サンディング
、ブラッシグ、脱脂処理等の適当な表面処理を施し、周
知のコーティング方式等によって形成することが出来、
好ましい厚みは３〜１５μｍ程度である。

ポリエステル層２に接着されている接着剤層３、絵柄層
４及び保護層５は、転写箔から転写されたものである。

上記で使用する転写箔は、第２図示の様に、基材シート
１０の一方の面に、必要に応じて設ける保護層（剥離層
）５、絵柄層４及び接着剤層３が順次形成されてなる。

上記転写箔に使用する基材シート１０は、従来公知のい
ずれの基材シートでもよ（、例えば、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート／イソフタレ
ート共重合体、ポリブチレンテレフタレート等のポリエ
ステルフィルムが好ましく、特に好ましいものは１０〜
１００μｍ程度の厚みの２軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフイルムである。

上記基材シート１０の表面に必要に応じて設ける保護層
５は、基材シート１０と絵柄層４との剥離性が良好であ
る場合には不要であるが、この様な保護層を耐候性に優
れた樹脂から形成し、転写と同時に絵柄層と共に転写さ
れ、転写後には絵柄層の保護層となる様に形成すること
が好ましい。

かかる保護層５としては、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂等の透明性や各種耐久性に優れた材料から形成する
ことが好ましく、例えば、０．５〜２μｍ程度の厚みに
形成することが好ましい。

上記保護層５上に形成する絵柄層４は、顔料、バインダ
ー及び有機溶剤からなる通常のグラビアインキを用いて
任意の絵柄印刷を行うことによって形成することが出来
る。これらの絵柄層の絵柄は特に限定されず、ベタ模様
から各種の模様でよ（、更に数色のインキからなるフル
カラー絵柄でもよい。かかる絵柄層の厚みは１〜５μｍ
程度が好ましい。又、特に好ましいバインダーは耐候性
に優れたアクリル系樹脂である。

上記絵柄層上に設ける接着剤層３は、従来公知の感熱性
接着剤、例えば、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル／酢酸
ビニル系樹脂、エチレン／酢酸ビニル系樹脂、アクリル
系樹脂等の熱可塑性樹脂から形成する。特に好ましい接
着剤は耐候性に優れたアクリル系樹脂である。かかる接
着剤層の厚みは１〜５μｍ程度が好ましい。

以上の各層において、保護層５及び接着剤層３は、夫々
の樹脂を溶解した塗工液を、例えば、グラビアコーティ
ング方法、グラビアリバースコーティング法、リバース
ロールコーティング方法、オフセットグラビアコーティ
ング方法等により塗布及び乾燥して形成することが出来
る。

又、各層には、転写時の箔切れを良好にする目的でシリ
カ、アルミナ、炭酸カルシウム等の体質顔料を添加した
り、その他の各種添加剤、例えば、帯電防止剤、撥水剤
、撥油剤、紫外線吸収剤、安定剤、艶消剤等を添加して
もよい。

上記転写箔を使用する絵付きブラインドは、好ましくは
第３図示の如く製造される。

第３図に図解的に示す様に、適当な温度に加熱され且つ
加圧されている一対のゴムロール６．６′間に、ポリエ
ステル層２を設けたアルミニウムシートｌを通す。この
際ロール６．６′とアルミニウムシート１との間に上記
転写箔２０を装入する。図示の様にアルミニウムシート
の両面に転写箔を重ねることによって、同時に両面が絵
付けされる。

この際使用する転写箔２０は、細幅のアルミニウムシー
トｌの幅よりも若干、例えば、５〜２０％程度広幅とす
ることによって、アルミニウムシート１及び転写箔２０
の走行に成程度の乱れが生じても、アルミニウムシート
表面の全部に絵柄転写が可能である。

又、上記で使用するロール６．６′はゴムロールである
ことが必要であって、従来の金属ロールの場合には転写
時の圧力変動によって転写箔２０が切れる等の問題があ
り好ましくない。

又、ロールの加熱温度は１５０〜２３０℃程度、圧力は
３〜１５Ｋｇ／１０ｍｍ程度、転写速度は２〜５０ｍ／
ｍｉｎ、程度が好ましい。

（効　　果） 以上の如き本発明によれば、アルミニウムシートの表面
にポリエステル層を介して絵柄を転写することにより、
優れた接着性の絵柄が転写される。

又、絵柄転写に際しては、上記アルミニウムシートより
も若干幅広の転写箔を重ね、該重合物を加熱した一対の
ゴムロール間に通すことによってズレのない均一な転写
が可能となる。

（実施例） 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。

実施例１ ポリエチレンテレフタレートフィルム（Ｘ−４５、東し
■製、厚み２５μｍ）の表面に、アクリル樹脂系グラビ
アインキメジウム（昭和インク■製）を塗布及び乾燥さ
せて厚みＩｔＬｍの保護層を形成した。その表面にポリ
メチルメタクリレート樹脂８０重量％と塩化ビニル／酢
酸ビニル系樹脂２０重量％とからなるバインダーを含む
グラビアインキにより絵柄を印刷した。更にその表面に
ポリブチルメタクリレート樹脂（Ｔ　ｇ　５０℃）の溶
液を塗布及び乾燥させて厚さ３μｍの接着剤層を形成し
て本発明で使用する転写箔を得た。

次に第３図示の様な連続箔押様を用い、両面にポリエス
テル層を積層した幅２５ｍｍ、長さ２００ｃｍ及び厚み
０．１５ｍｍのアルミニウムシートをゴムロール（温度
２００℃）間に挿入し、且つその両面に幅３０ｍｍの上
記転写箔を配置し、ロール間圧力１０Ｋｇ／１０ｍｍ及
び転写速度５　ｍ　／　ｍ　ｉ　ｎ　、で転写を行い、
両面に絵付けされたアルミニウムシートを得た。このシ
ートについてセロテープ剥離試験を行ったところ、絵柄
は全く剥離しなかった。

比較例１ ポリエステル層を形成していないアルミニウムシートを
使用した他は実施例１と同様にして比較例の絵付はアル
ミニウムシートを得た。このシートのセロテープ剥離テ
ストでは絵柄が容易に剥離した。

【図面の簡単な説明】

第１図は絵付きアルミニウムシートの一部断面を図解的
に説明する図であり、第２図は本発明で使用する転写箔
の一部断面を図解的に示し、第３図は上記転写箔を用い
る絵付は方法を図解的に説明する図である。 １ニアルミニウムシート ２：ポリエステル層 ３：接着剤層 ４：絵柄層 ５：保護層 ６′：ゴムロール １０：基材シート ２０：転写箔

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）細幅アルミニウムシートの少なくとも一方の面に
   ポリエステル層、接着剤層、絵柄層及び必要に応じて保
   護層が積層されていることを特徴とする絵付きブライン
   ド。
2. （２）接着剤層、絵柄層及び保護層がいずれもアクリル
   系樹脂を主体に形成されている請求項１に記載の絵付き
   ブラインド。
3. （３）少なくとも一方の面にポリエステル層を形成した
   細幅アルミニウムシートの少なくともポリエステル面に
   、上記アルミニウムシートよりも若干幅広の転写箔を重
   ね、該重合物を加熱した一対のゴムロール間に通し、ポ
   リエステル層に絵柄を転写することを特徴とする絵付き
   ブラインドの製造方法。
4. （４）転写箔が基材シートの一方の面に必要に応じて設
   ける保護層、絵柄層及び接着剤層が順次積層されている
   請求項３に記載の方法。
5. （５）接着剤層、絵柄層及び保護層がいずれもアクリル
   樹脂を主体に形成されている請求項３に記載の方法。