JPH02167956A

JPH02167956A - 外装用化粧材

Info

Publication number: JPH02167956A
Application number: JP32164288A
Authority: JP
Inventors: Toshiyuki Origasa; 利幸折笠; Tetsuhisa Yamaguchi; 哲央山口
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1988-12-20
Filing date: 1988-12-20
Publication date: 1990-06-28
Anticipated expiration: 2010-12-06
Also published as: JPH07113259B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、外装用化粧材の改良に関する。

［従来の技術］軽量発泡コンクリート（八ＬＣ〉、ガラス繊維強化コン
クリート（ＧＲＣ）　、窯業パネルまたはポリカーボネ
ートなどを用いた外壁の化粧は、−般に塗料の吹きつけ
塗装によって行なっている。

吹きつけ塗装はミストが発生して作業環境が悪く、足場
付近に塗装ムラができやすいし、塗膜の養生に長時間を
要するという欠点がある。　また吹きつけ塗装では、簡
単に絵柄を設けることができず、美麗な意匠をもった外
装をすることは難しい。

そこで、現場で塗装を行なわなくてもよいように、あら
かじめ外装材の表面を着色したものがある。　しかし、
この外装材は、表面に一種類の色をつけただけであって
、絵柄のないものであり、美麗な意匠をもった外装材に
対する要求をみたせない。

そこで出願人は、このような要求をみたすべく、外装用
の基材上に、防水性目止め材の層、絵柄の転写印刷層お
よび耐候性プラスチックの保護層を順に設けてなる外装
用化粧材をすでに提案した（特願昭６３−２１００３８
号）。

外装用化粧材において、外観以上に求められる条イ１は
、耐久性が高いということである。　上記の化粧材も、
外装用として一応満足すべき耐久性をもっているが、耐
久性の向上に対する要求はなお強いから、より高い耐久
力をもった製品が市場において求められることはいうま
でもない。

耐久性のよい化粧材を得るには、最外層に、他の樹脂に
くらべ表面物性や耐候性にづ“ぐれているフッ素樹脂の
保護層を設ければよい。　しかし、フッ素樹脂は他の樹
脂とそれほど強固に接着しないため、長期間使用すると
保護層と印刷層とが剥離してしまうことが経験された。

［発明が解決しようとする課題］本発明の目的は、美麗な意匠をもった外装用化粧材であ
って、従来品よりも、フッ素樹脂で形成した保護層が、
絵柄の印刷層または印刷層と防水性目止め材の層の両方
に強固に密着した、耐久性の高いものを提供することに
ある。

（課題を解決するための手段］本発明の外装用化粧材は、図面に示すように、外装用の
基材〈１）上に、防水性目止め材の層（２）、極性官能
基をもつ耐候性のよい樹脂のビヒクルに耐候性のよい顔
料を分散させたインキを用いた絵柄の印刷層（３〉、お
よびフッ素樹脂の保護層（４）を順に設けてなる。

外装用の基材は、よく使用されているＡＬＣ板、ＧＲＣ
板、中空押出しセメント板、ケイ酸カルシウム板、スレ
ート板、陶磁器板またはポリカーボネート成形量などか
ら、目的、用途に応じてえらぶ。

防水性目止め材の層は、化粧材に防水性をもたせるとと
もに、美麗な絵柄が設けられるよう、基材とよく密着し
てその表面の凹凸を埋め平滑面を形成するために設ける
。　このような条件にあうものの代表は、水性弾性塗料
である。　好適な水性弾性塗料の例をあげれば、アクリ
ル系エマルジョン、アクリル−スチレン系エマルジョン
、アクリル−酢酸ビニル系エマルジョンおよびセメント
フィラーエマルジョンなどである。　そのほか、アクリ
ル系、アクリルウレタン系、ポリ塩化ビニル系、塩ビ−
酢ビ共重合体系などの１種または２種以上の混合物を用
いた有機溶剤系塗料を用いることもできる。

絵柄を印刷するインキには、前記のとおり、極性官能基
をもつ耐候性のよい樹脂をビヒクルとし、それに耐候性
のよい顔料を分散させたものを使用する。　極性官能基
としては、ヒドロキシ基、カルボキシル基、アルデヒド
基、カルボニル基、アミノ基、イソシアネート基、ニト
ロ基、ニトロソ基、アゾ基、スルホン酸基のほか、エー
テル結合、エステル結合などが挙げられる。　このよう
な極性官能基をもつ耐候性のよい樹脂としては、ポリ塩
化ビニル、ブチラール樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボ
ネート、塩ビ−酢ビ共重合体などがあり、これらを単独
で、または混合して使用すればよいが、ビヒクルとして
とくに好適なものは、水酸基を導入した、アクリル樹脂
または塩ビ−酢ビ共重合体／アクリル樹脂混合物である
。　耐候性のよい顔料としては、キナクリドン、イソイ
ンドリノン、フタロシアニンブルー、カーボンブラック
などが知られており、それらの中から適宜選択して使用
する。

防水性の目止め材の居と絵柄を形成したインキとの接着
力が弱い場合は、既知の技術に従ってプライマーを塗布
してから絵付けを行なう。

保護層は、耐汚染性、耐摩耗性および耐スクラッチ性な
どの表面物性や耐候性にすぐれているフッ素樹脂で形成
する。　フッ素樹脂の例をあげれば、ポリフッ化ビニル
、ポリビニリデンフルオライド、エチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体などである。　これらの樹脂は、
熱圧によりラミネートする。　イソシアネート系の硬化
剤によりウレタン結合を形成して硬化する、二液硬化型
のフッ素樹脂塗料も好適である。　その具体例としては
、分子中にハロゲン原子および（または）ヒドロキシ基
を導入したフルオロオレフィンのポリマーがある。　保
護層の厚さは５０μ程度で足りる。　絵柄層以下の層の
耐光性を向上させるため、保護層に紫外線吸収剤を添加
することが好ましい。

上記のような外装用化粧材は、外装用の基材に防水性と
目止め職能をもつ塗料を塗布し、乾燥させて平滑な面を
形成し、必要に応じて平滑面の上にプライマーを塗布し
、その上に絵柄印刷を転写により行なったのち、表面に
フッ素樹脂の保護層を形成することによって製造できる
。

塗料の塗布は、ロールコート、ナイフコート、フローコ
ート、はけ塗りまたはスプレー塗装など既知の手段で行
なえばよい。　表面の平滑さが十分でないときは、研摩
を行なう。

絵柄の印刷を転写による場合に使用する転写シートは、
とくに制限はなく、既知のものでよい。

たとえば、ポリプロピレン、ポリエチレンまたはポリエ
チレンテレフタレート、とくに２軸延伸ポリプロピレン
を、上質紙に積層したものを基材フィルムに使用した転
写シートが、転写性にすぐれ、安価なため好適である。

　転写シートへの絵柄の印刷は、グラビア印刷、シルク
スクリーン印刷またはグラビアオフセット印刷など既知
の手段でよい。

保護層の形成は、上記のプラスチックをビヒクルとする
塗料を塗布するか、またはプラスチックフィルムをラミ
ネートすることによって行なう。

絵柄の印刷の転写と同時にラミネートをしてもよい。

絵柄を印刷した大部分の面積が狭い場合には、防水性目
止め材とフッ素樹脂とが直接接着している部分が多くな
り、その部分で経時変化による密着不良が起こりやすい
から、その防止策として、絵柄印刷用インキとして前記
したビヒクルを用いた塗料の層を、防水性目とめ材と絵
柄の印刷層の間、または絵柄の印刷層とフッ素樹脂の保
護層の間に設けることが望ましい。

（作　用］本発明の外装用化粧材は、絵柄を印刷するインキのビヒ
クルに極性官能基をもつ樹脂を使用することにより、印
刷層の樹脂と保護層のフッ素樹脂との化学結合を強固に
し、印刷層と保護層の密着をよくし、耐久性を高めた。

　化学結合が強化される機構のついては、発明者らも完
全に解明するに至ってないが、フッ素樹脂中のフッ素原
子または導入されたハロゲン原子、ヒドロキシ基との水
素結合によるか、あるいは重付加、偏重合などの反応に
よるか、場合によってはその両方によると考えられる。

　とくに、イソシアネ−１−で架橋する、分子中にヒド
ロキシ基を導入したフルオロオレフィンのポリマーをフ
ッ素樹脂として用い、絵柄印刷のインキをヒドロキシ基
を含有する樹脂で構成した場合には、イソシアネートが
印刷インキ中のヒドロキシ基とフッ素樹脂中のヒドロキ
シよ。ルとの両方と、ウレタン結合を行なって結合を強
固にすると考えることができる。

［実施例１厚さ１５μのポリエチレンテレフタレー１〜に、水酸基
を導入したアクリル樹脂をビヒクルに用いたインキ「化
Ｘ２８ＷＪ　　（昭和インク工業所（固装）で絵柄をグ
ラビア印刷し、その上に顔料を添加していない上記した
インキを全面にグラビア印刷した転写シートを用意した
。

一辺が３０ｃｍの正方形で厚さが５　ｃｍのＡＬＣ板「
デュロツクス」　（小野田デュロツクス■Ｉ）を外装用
の基材として使用した。　その上に、目止め材としてア
クリル樹脂エマルジョン「タイラックアンダーフィラー
ＡＬＪ　　（日本ペイント■製〉を、塗布量７００ｇ／
ｒｄ　（乾燥時）となるようにフローコーターで塗布し
、４８時間放置して乾燥させたのち、表面を研摩した。

このようにして設けた防水性目止め材の層の上に、ロー
ル転写機で上記の転写シートから絵柄を転写印刷した。

　このとき、ロール温度は２００℃、圧力は１５Ｋｇ／
ｃｉとした。

表面に、イソシアネート硬化型のフッ素樹脂系塗料「ル
ミフロン３０２Ｃｊ　　（旭硝子■製〉を吹きつけ塗装
し、３０分間放置して乾燥させたのち、１００℃にて３
０分間高温焼き付番プすることにより、厚さ２５μの保
護層を設けた。

（発明の効果１本発明の外装用化粧材は、表面に設けたフッ素樹脂の保
護層とその下の絵柄印刷層とが強固に密着しているので
、これまでになく耐久性が高く、保護層による耐候性お
よび表面物性の向上が長期にわたって維持できる。　こ
の化粧材が、任意の絵柄を美麗に表現できることはもち
ろんである。

従ってこれを使用すれば、長期間、美しい外観をもつ壁
などをつくることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の化粧材の構成を説明するための、模式
的な断面図である。１・・・外装用基材２・・・防水性目止め材の層３・・・絵柄印刷層４・・・保護層特許出願人　　　大日本印刷株式会社代理人　　弁理士　　須　賀　総　夫

Claims

【特許請求の範囲】

（１）外装用の基材上に、防水性目止め材の層、極性官
能基をもつ耐候性のよい樹脂のビヒクルに耐候性のよい
顔料を分散させたインキを用い、た絵柄の印刷層、およ
びフッ素樹脂の保護層を順に設けてなる外装用化粧材。
（２）インキとして、水酸基を導入した、アクリル樹脂
または塩ビ−酢ビ共重合体／アクリル樹脂混合物をビヒ
クルとしたものを使用した請求項１の外装用化粧材。
（３）外装用の基材として、ＡＬＣ板、ＧＲＣ板、中空
押出しセメント板、ケイ酸カルシウム板、スレート板、
陶磁器板およびポリカーボネート成形品からえらんだも
のを使用した請求項１の外装用化粧材。
（４）防水性目止め材として、アクリル系エマルジョン
、アクリル−スチレン系エマルジョン、アクリル−酢酸
ビニル系エマルジョンおよびセメントフィラーエマルジ
ョンからえらんだ水性弾性塗料を使用した請求項１の外
装用化粧材。
（５）フッ素樹脂として、分子中にハロゲン原子および
（または）ヒドロキシ基を導入したフルオロオレフィン
のポリマーを使用した、請求項１ないし４のいずれかの
外装用化粧材。
（６）防水性目止め材の層と絵柄の印刷層との間、また
は絵柄の印刷層とフッ素樹脂の保護層との間に、極性官
能基をもつ耐候性のよい樹脂のビヒクルからなる層を設
けた、請求項１ないし５のいずれかの外装用化粧材。