JP2019044461A - 日射遮蔽装置およびスラット - Google Patents

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Abstract

【課題】熱線を反射する遮蔽材の薄型化を可能とした日射遮蔽装置を提供する。【解決手段】横型ブラインドは、昇降コードを垂下するヘッドボックスと、昇降コードの昇降によって昇降するスラット12とを備え、スラット12は、凸面31aと凹面31bを備える基材31と、基材31の凹面31bに赤外線を反射する赤外線反射層33と、凸面31aに太陽光を反射する太陽光反射層32とを備える。赤外線反射層33は、熱転写により形成する。【選択図】図5

Description

本発明は、赤外線を反射する遮蔽材を備えた日射遮蔽装置およびスラットに関する。
特許文献1には、日射遮蔽装置としての横型ブラインドが記載されている。この横型ブラインドは、熱線を反射する機能を備えており、太陽光反射層および赤外線反射層が透明なフィルムで構成される基材上に加工され、その基材を、遮蔽材としての合成樹脂基板の表面にそれぞれ接着している。
実公平04−22705号公報
ところで、この種の横型ブラインドにあっても、スラットの薄型化が求められる。特許文献1の横型ブラインドは、赤外線反射層が透明なフィルムで構成される基材を介してスラットに貼り合わせていることからスラットの更なる薄型化、ひいては横型ブラインド全体の軽量化が困難である。
そして、遮蔽材の薄型化などは、全体の軽量化にもつながることから、横型ブラインドだけでなく、縦型ブラインドやプリーツスクリーンやロールスクリーンなどの日射遮蔽装置にも同様に求められている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、赤外線を反射する遮蔽材の薄型化を可能とした日射遮蔽装置およびスラットを提供することにある。
上記課題を解決するための日射遮蔽装置は、支持部材により支持される遮蔽材を備え、前記遮蔽材は、基材と、前記基材の一方の面に赤外線を反射する赤外線反射層とを備え、前記赤外線反射層は、前記一方の面に対して接着層を介して、または、前記一方の面に対して直接設けられている。
上記課題を解決するための日射遮蔽装置は、支持部材により支持される遮蔽材を備え、前記遮蔽材は、基材と、前記基材の一方の面に、前記基材に対して赤外線が低放射である赤外線低放射層とを備える。
上記日射遮蔽装置において、前記支持部材は、前記遮蔽材を回動可能に支持し、前記遮蔽材は、回動により、前記一方の面と前記一方の面に対して反対側の他方の面とが選択的に室内側を向くようにしてもよい。
上記日射遮蔽装置において、前記赤外線反射層は、前記一方の面に対して接着層を介して設ける場合は、熱転写により設けられるようにしてもよい。
上記日射遮蔽装置において、前記赤外線反射層は、前記一方の面に対して直接設ける場合は、赤外線反射材料を含む塗料を塗布して設けるようにしてもよい。
上記日射遮蔽装置において、前記基材における前記一方の面に対して反対側の他方の面は、着色可能な太陽光を反射する太陽光反射層を備えるようにしてもよい。
上記日射遮蔽装置において、前記太陽光反射層の表面は、防汚層を備えていてもよい。
上記日射遮蔽装置において、前記基材は、相対する面が凸面と凹面とで構成され、前記一方の面が前記凹面であり、前記赤外線反射層を、前記凹面に備え、前記太陽光反射層を前記凸面に備えていてもよい。
上記日射遮蔽装置において、前記遮蔽材は、スラットであり、前記基材は、金属板で構成されていてもよい。
上記課題を解決するためのスラットは、基材と、前記基材の一方の面に赤外線を反射する赤外線反射層と、前記基材における前記一方の面に対して反対側の他方の面に、太陽光を反射する太陽光反射層とを備え、前記赤外線反射層は、前記一方の面に対して接着層を介して、または、前記一方の面に対して直接設けられている。
本発明によれば、赤外線を反射する遮蔽材の薄型化を可能とした日射遮蔽装置およびスラットを提供することができる。
一実施形態における横型ブラインドの正面図。 一実施形態における横型ブラインドの要部斜視図。 一実施形態における横型ブラインドに用いられるスラットの要部断面図。 一実施形態における横型ブラインドが用いられる部屋の模式図。 スラットの正遮蔽時を示す断面図。 スラットの逆遮蔽時を示す断面図。 第2実施形態におけるスラットの要部断面図。 第3実施形態におけるスラットの要部断面図。
以下、一実施形態における横型ブラインドについて図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
図1および図2に示すように、横型ブラインド10は、天井、窓枠、カーテンボックス等の取付部に取り付けられるヘッドボックス11と、日射を遮蔽する遮蔽材としての複数のスラット12とを備えている。また、横型ブラインド10は、ヘッドボックス11から垂下され複数のスラット12をチルト調整可能に支持する支持部材としての3本のラダーコード13と、最下段のスラット12の下側に位置するボトムレール14と、ヘッドボックス11から垂下され一端部がボトムレール14に接続される第1昇降コード15aと第2昇降コード15bとを備えている。そして、スラット12の長手方向の両端部の各々に、第1昇降コード15aとラダーコード13とが配置され、スラット12の長手方向の中間部に、第2昇降コード15bおよびラダーコード13が配置されている。
スラット12は、細長い矩形薄板状に形成され、一方の面である下面が円弧状の凹面で構成され、他方の面である上面部が円弧状の凸面で構成されている。複数枚のスラット12は、横型ブラインド10の高さ方向である昇降方向に沿ってスラット12が並び、ヘッドボックス11から吊り下げられたラダーコード13によってチルト調整可能に支持されている。最下段のスラット12の下側には、スラット12とほぼ同じ長さを有するボトムレール14が配設されている。
ボトムレール14は、複数枚のスラット12が降下した状態を維持する際に重量部材として機能し、SECC等の金属材料で形成されている。ボトムレール14は、スラット12とほぼ同じ長手方向の長さと短手方向の幅とを有し、ボトムレール14が引き上げられるときには、複数枚のスラット12がボトムレール14の上に積み上げられる。ラダーコード13は、ボトムレール14に接続されている。また、ボトムレール14は、ヘッドボックス11から引き出された第1昇降コード15aと第2昇降コード15bが接続され、第1昇降コード15aと第2昇降コード15bによってヘッドボックス11から吊り下げられている。
スラット群を構成する複数のスラット12の各々において、スラット12の長手方向の両端部には、短手方向である前後方向の中央部に、長辺を短手方向とした矩形形状の貫通孔21が配置されている。また、スラット12の長手方向における中央部には、スラット12の前後方向の相対する側縁部に第2昇降コード15bが配置される。スラット12には、第2昇降コード15bの挿通に必要な貫通孔は形成されていない。スラット12の長手方向における中央部においては、上述した貫通孔が形成されていないことで、高い遮光性が確保されている。
ヘッドボックス11には、長手方向における一端部に近い方に、ボトムレール14を昇降させる操作部としてのチルトポール18およびチルトポール18の先端部に設けられたイコライザ19を備えている。チルトポール18は、左右に回転されたときに、その回転に基づいて、ラダーコード13の縦糸を互いに逆向きに昇降させることで、スラット12をチルトさせる。チルトポール18は、左右に回転させることでスラット12を回動させ、全閉状態と全開状態を切り替えることができる。イコライザ19は、下側に引くとボトムレール14およびスラット12を上昇させることができ、止めることで、ボトムレール14およびスラット12の上昇を途中で止めることができる。上昇の際には、ボトムレール14が上昇し、ボトムレール14の上昇に伴い、複数枚のスラット12がボトムレール14に近い位置から順に、ボトムレール14の上に積み重ねられる。また、スラット12を降下させる場合は、イコライザ19を下側に少し引き、緩め、途中で止める場合は、再びイコライザ19を引くことで、ボトムレール14の降下を停止させることができる。降下の際には、ボトムレール14が降下し、ボトムレール14の下降に伴い、複数枚のスラット12の各々もあわせて降下する。
ラダーコード13は、横型ブラインド10の高さ方向に延びる一対の縦糸13aと、縦糸13a間に亘って配置される横糸13bとを備えている。横糸13bは、各スラット12を支持する。3本のラダーコード13の中でも第2昇降コード15bに沿うラダーコード13の縦糸13aは、第2昇降コード15bが挿通されるピコ13cを備えている。ピコ13cは、縦糸13aから糸を引き出して構成した環状体であり、第2昇降コード15bが挿通される。
図3に示すように、スラット12は、基材31と、基材31の凸面31aに備える太陽光反射層32と、基材31の凹面31bに備える赤外線反射層33とを備えている。
基材31は、合成樹脂板、アルミ、ステンレス等の金属板等により形成され、遮光性の材料で形成されている。さらに、基材31は、また、防炎の材料で形成されていてもよいし、木板で形成されていてもよい。基材31は、断面円弧形状を備えており、相対する面が凸面31aと凹面31bとなっている。凸面31aは、スラット12の正遮蔽時において、室外側を向き、凹面31bは、室内側を向く。正遮蔽時では、室外から見たとき上下に隣接するスラット12において、下側のスラットに対して上側のスラット12が重なるように配置されることで、日射がスラット12の隙間から室内に入射しにくくなる。また、ここでは、基材31に、アルミニウムが用いられている。基材31には、赤外線反射層33の接着層34に対する下地となるプライマー層35が設けられている。
太陽光反射層32は、可視光から近赤外線にかけての太陽光(波長380nm〜2500nm程度)を反射する。太陽光反射層32は、ローラーコータなどの塗布装置によって、アルミニウム等の太陽光反射成分を含む遮熱コート材(塗料)を塗布し乾燥することによって構成される。一例として、太陽光反射層32は、基材31の凸面31aに、膜厚が10μm程度となるように形成される。また、遮熱コート材は、顔料などの色材を含み、色材を変更することで、スラット12の凸面を様々な色に着色することができる。太陽光反射層32は、室内への日射の入射量を少なくできる正遮蔽時において、室外側を向く凸面31aに設けるようにして、より多くの太陽光を室外に反射できるようにしている。
赤外線反射層33は、赤外線、特に遠赤外線(波長10μm〜20μm程度)の多くを反射する層である。また、赤外線反射層33は、換言すると、基材31に対して赤外線、特に遠赤外線が低放射である赤外線低放射層であり、ここでは基材31のアルミニウムに対して低放射である。また、赤外線反射層33は、一例として、太陽光を透過する。赤外線反射層33は、一例として銀や酸化金属(酸化亜鉛、酸化スズなど)を含む金属薄膜で構成されており、例えば、Low−E(Low Emissivity)で構成されている。赤外線反射層33は、基材31に対して接着層34によって接着されている。一例として、赤外線反射層33は、熱転写によって基材31の凹面31bに設けられている。
凹面31bに対して赤外線反射層33を設けるためのシートは、熱転写シートであり、剥離シートに、剥離層が設けられ、剥離層上に赤外線反射層33が設けられ、さらに、赤外線反射層33上に接着層34が設けられている。そして、接着層34が凹面31bに対して貼り合わされ、この後、熱転写シートを、凹面31bに対して加圧し、更に加熱することによって、赤外線反射層33は、接着層34によって凹面31bに固定される。この後、剥離シートが剥離層の箇所で赤外線反射層33から剥離される。赤外線反射層33は、金属薄膜であり、基材31の地色が若干透過する程度の厚さとなっており、凹面31bの地色を変えることで表面の色合いを変えることができる。一例として、赤外線反射層33を接着する接着層34は、その厚さが10μm〜20μm程度となるように形成される。
以上のようなスラット12は、基材31の凸面31aに対して太陽光反射層32を設けた後、凹面31bに対して接着層34および赤外線反射層33を熱転写することによって製造される。
次に、以上のように構成された横型ブラインド10の作用について説明する。
横型ブラインド10は、取付対象となる窓枠に対して、ボトムレール14が降下された状態でボトムレール14が窓枠の下枠の下側に位置するように取り付けられる。そして、横型ブラインド10は、スラット12およびボトムレール14を上昇させるとき、イコライザ19を下に引くと、ボトムレール14が、複数枚のスラット12がボトムレール14に近い位置から順にボトムレール14の上に積み重なるようにして上昇する。また、スラット12およびボトムレール14を降下させるときには、イコライザ19を下に少し引き緩めると、ボトムレール14が降下し、ボトムレール14の下降に伴い、複数枚のスラット12の各々も合わせて降下する。また、各スラット12は、チルトポール18が回転されることで、回転方向に応じて、正遮蔽方向または逆遮蔽方向にチルトされる。
図4に示すように、建物の等の近傍では日中、次のような環境にある。太陽光などの日射111は、窓ガラス101を通じて部屋100内に進入し、一部は窓ガラス101で反射する(1)。日射111は窓ガラス101に一部吸収されるが、大部分の日射111は、窓ガラス101を透過し、横型ブラインド102のスラット103で反射され、再度、窓ガラス101を通じて部屋100外に放出される(2)。なお、図4において、横型ブラインド102は、従来型の横型ブラインドであり、スラット103の一方の面にのみに太陽光反射層が設けられているものである。窓ガラス101を透過した日射111の一部は、スラット103で吸収され熱エネルギに変換され、スラット103を温める(3)。また、日射111の一部は、スラット103の間の隙間を通過する(4)。日射によって加熱されたスラット103は、遠赤外線による放射熱を放射する(5)。通常、部屋100内は、エアコンなどで空調が整えられており、窓ガラス101と横型ブラインド102との間の空気が加温されると、窓ガラス101と横型ブラインド102との間の空間と室内の空間との温度差によって対流が発生し、対流熱が室内へと流れてしまう(6)。すなわち、部屋100において、横型ブラインド102より内側の空間は、スラット103の間の隙間を通過する日射(4)と、スラット103からの遠赤外線による放射熱(5)と、窓ガラス101と横型ブラインド102との間の対流熱(6)とによって温められることになる。
図5に示すように、夏季の昼間などにおいては、本発明が適用された横型ブラインド10は、スラット12が降下された状態でスラット12を正遮蔽状態にチルトさせた状態とすることが好ましい。正遮蔽状態は、逆遮蔽状態よりも日射が隣接するスラット12の間の隙間から室内に日射が入射しにくくなるためである。なお、図5および図6では、接着層34およびプライマー層35の図示を省略している。
この場合、凸面31aに位置する太陽光反射層32は、窓ガラス101の方向を向き、凹面31bに位置する赤外線反射層33は、室内側を向く。スラット12の窓ガラス101側(室外側)の面は、太陽光反射層32が位置し日射反射率が高く、日射111の大部分を反射することができ、スラット12の温度上昇を抑制することができる(11)。スラット12は、一部の日射111により加熱され放射熱112を放射することになるが、放射熱の多くは、赤外線反射層33が存在することで、窓ガラス101側(室外側)に放射され、室内側への放射が抑えられる(12)。さらに、温度が室温(約25℃)に近い部屋100では、遠赤外線による放射熱113が放射されるが、赤外線反射層33はこの放射熱113を反射することで室内の熱が室外に逃げるのを抑える(13)。
図6に示すように、冬季の昼間などにおいては、スラット12を降下された状態で逆遮蔽状態にチルトさせた状態とすることが好ましい。この場合、凹面31bに位置する赤外線反射層33は、窓ガラス101の方向を向き、凸面31aに位置する太陽光反射層32は、室内側を向く。窓ガラス101からの大部分の日射111は、赤外線反射層33を透過しスラット12を加熱し、放射熱114を太陽光反射層32を介して室内側に放射することができ、室内を暖めることができる(14)。この際、赤外線反射層33は、放射熱114が室外側に放射されることを抑制する。
なお、冬季の昼間で曇りなどで日射がない場合や夜間は、図5の状態が好ましい。部屋から放射される遠赤外線を室内側を向いた赤外線反射層33で反射することができ、室内の熱が室外に逃げるのを抑えることができるからである(13)。
以上のような横型ブラインド10は、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(1)スラット12は、基材31の凹面31bに対して赤外線反射層33が接着層34を介して設けられている構成なので、従来のように、赤外線反射層33を設けたフィルムを基材31に接着する場合よりも、薄くすることができる。これに伴い、スラット12の軽量化、ひいては横型ブラインド10の軽量化を実現することができる。また、スラット12の軽量化に伴って、スラットを12を昇降させるときの操作力が小さくなり、この点で、操作性を向上することができる。さらに、横型ブラインド10において、ボトムレール14をヘッドボックス11の方向に上昇させたときの折り畳み寸法を小さくすることができる。これにより、横型ブラインド10の意匠性を向上させることができる。
(2)赤外線反射層33は熱転写により設けられるので、生産効率を向上することができる。一例として、赤外線反射層33を塗料で設ける場合、塗料の乾燥時間が必要となるが、赤外線反射層33を熱転写により設ける場合、塗料の乾燥時間に相当する時間を短縮することができ、生産効率を向上することができる。
〔第2実施形態〕
図7に示すように、スラット12は、太陽光反射層32の上層に防汚層36を設けてもよい。防汚層36としては、フッ素樹脂をコーティングして構成してもよいし、酸化チタンを下地層の上層に設けるようにしてもよい。これにより、太陽光反射層32が汚損することを防ぐことができる。
また、スラット12は、赤外線反射層33の上層に保護層37を設けてもよい。保護層37としては、赤外線反射層33の酸化を防止する酸化防止層であってもよいし、傷防止の機能も備えるハードコート層であってもよい。保護層37は、一例として、熱転写シートの剥離層である。なお、保護層37は、剥離層の上層に更に塗料をコーティングして構成してもよい。
〔第3実施形態〕
図8に示すように、スラット12は、赤外線反射層33を熱転写ではなく、ローラーコータなどの塗布装置によって、赤外線反射材料を含むコート材(塗料)を凹面31bに対して直接塗布し乾燥することによって構成してもよい。この場合、接着層34を省略することができ、さらにスラット12の薄型化や軽量化を実現することができる。また、プライマー層35は、省略してもよいし、塗料に適した材料で構成してもよい。さらに、塗料の場合には、色材を混ぜることができ、赤外線反射層33のデザインの自由度を高めることができる。
なお、以上のような横型ブラインド10は、さらに、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・赤外線反射層33は、金属薄膜で構成されているため、金属光沢を有する。赤外線反射層33が室内を向いたときには、室内の様子がスラット12の表面に写り込むことになる。そこで、赤外線反射層33は、表面に対してマット処理など拡散反射処理加工を施して、拡散反射処理加工面としての無方向性のつや消し面としてもよい。拡散反射処理加工は、第2実施形態では赤外線反射層33に対して行ってもよいし、保護層37に対して行ってもよい。これにより、横型ブラインド10の意匠が向上し横型ブラインド10を使いやすいものとすることができる。
・太陽光反射層32は、遮熱コート材(塗料)を塗布して設ける場合に限定されるものではない。一例として、太陽光反射層32を設けたフィルムを基材31に接着するようにしてもよい。
・赤外線反射層33は、接着層34を介して基材31に設けられるのであれば熱転写で設ける場合に限定されるものでない。
・スラット12としては、凸面と凹面を有する形状ではなく、両面が平坦面で構成された平板であってもよい。
・スラット12は、凹面に太陽光反射層32を設け、凸面に赤外線反射層33を設けるようにしてもよい。
・少なくとも、スラット12などの遮蔽材は、一方の面に、赤外線反射層33を備えていればよく、他方の面の太陽光反射層32を省略してもよい。
・赤外線反射層33の金属薄膜は、基材31に対して、スパッタリング法やCVD法によって直接形成するようにしてもよい。
・昇降部材としては、昇降コードの他、昇降テープを用いてもよい。また、ラダーコードは、ラダーテープであってもよい。
・横型ブラインドは、電動横型ブラインドシステムに適用することもできる。電動ブラインドシステムでは、モータなどを駆動源にして電動でスラット12を昇降しチルトさせる電動ブラインドと、屋外などに設置され日射を検出するセンサと、スラット12のチルトや昇降を制御する制御装置とを備えている。制御装置は、夏季と冬季との設定などを行うことができ、夏季の昼間などにおいては(夏季においてセンサが日射を検出しているとき)、図5のようにスラット12をチルトさせる制御を行う。また、冬季の昼間などにおいては(冬季において日射を検出しているとき)、図6のようにスラット12をチルトさせる制御を行う。電動ブラインドシステムにスラット12を適用した場合には、日射に合わせてスラット12のチルト制御を自動で行うことができ、省エネ効果を高めることができる。
・縦型ブラインドの縦型のスラットに適用してもよい。この場合、少なくとも、ヘッドボックス内の支持部材から垂下される遮蔽材となる縦型スラットの一方の面に赤外線反射層を設けるようにすればよい。
さらに、ロールスクリーンやプリーツスクリーンに適用してもよい。この場合、ヘッドボックスから垂下される支持部材によって、遮蔽材となる生地などのスクリーンは昇降される。そして、スクリーンの一方の面に赤外線反射層を設けるようにすればよい。スクリーンには、防炎性能を有することが好ましい。
また、スラットは、支持部材としての枠組みに隙間をあけて平行に組んだルーバーなどにも適用可能である。
・横型ブラインドなどの日射遮蔽装置は、内窓と外窓との間に配置するものであってもよい。また、透光性の間仕切りの内部に配置されるものであってもよい。
10…横型ブラインド、11…ヘッドボックス、12…スラット、13…ラダーコード、13a…縦糸、13b…横糸、13c…ピコ、14…ボトムレール、15a…第1昇降コード、15b…第2昇降コード、18…チルトポール、19…イコライザ、21…貫通孔、31…基材、31a…凸面、31b…凹面、32…太陽光反射層、33…赤外線反射層、34…接着層、35…プライマー層、36…防汚層、37…保護層、100…部屋、101…窓ガラス、102…横型ブラインド、103…スラット、111…日射、112…放射熱、113…放射熱、114…放射熱。

Claims (11)

  1. 支持部材により支持される遮蔽材を備え、
    前記遮蔽材は、基材と、前記基材の一方の面に赤外線を反射する赤外線反射層とを備え、前記赤外線反射層は、前記一方の面に対して接着層を介して、または、前記一方の面に対して直接設けられている
    日射遮蔽装置。
  2. 支持部材により支持される遮蔽材を備え、
    前記遮蔽材は、基材と、前記基材の一方の面に、前記基材に対して赤外線が低放射である赤外線低放射層と
    を備える日射遮蔽装置。
  3. 前記支持部材は、前記遮蔽材を回動可能に支持し、
    前記遮蔽材は、回動により、前記一方の面と前記一方の面に対して反対側の他方の面とが選択的に室内側を向く
    請求項1または2に記載の日射遮蔽装置。
  4. 前記赤外線反射層側の面は、拡散反射処理加工面を備えている
    請求項1に記載の日射遮蔽装置。
  5. 前記赤外線反射層は、前記一方の面に対して接着層を介して設ける場合は、熱転写により設けられている
    請求項1または4に記載の日射遮蔽装置。
  6. 前記赤外線反射層は、前記一方の面に対して直接設ける場合は、赤外線反射材料を含む塗料を塗布して構成されている
    請求項1または4に記載の日射遮蔽装置。
  7. 前記基材における前記一方の面に対して反対側の他方の面は、着色可能な太陽光を反射する太陽光反射層を備える
    請求項1ないし3のうち何れか1項に記載の日射遮蔽装置。
  8. 前記太陽光反射層の表面は、防汚層を備えている
    請求項7に記載の日射遮蔽装置。
  9. 前記基材は、相対する面が凸面と凹面とで構成され、
    前記一方の面が前記凹面である
    請求項7または8に記載の日射遮蔽装置。
  10. 前記遮蔽材は、スラットであり、
    前記基材は、金属板で構成されている
    請求項1ないし9のうち何れか1項に記載の日射遮蔽装置。
  11. 基材と、前記基材の一方の面に赤外線を反射する赤外線反射層と、前記基材における前記一方の面に対して反対側の他方の面に、太陽光を反射する太陽光反射層とを備え、
    前記赤外線反射層は、前記一方の面に対して接着層を介して、または、前記一方の面に対して直接設けられているスラット。
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