JP2008025142A - 網状遮へい体 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1に、太陽光線に基づく温度上昇が、抑えられると共に、第2に、同時に大気浄化,消臭,抗菌効果も得られ、第3に、しかもこれらが簡単容易に、効率的にコスト面にも優れて実現される、網状遮へい体を提案する。
【解決手段】この網状遮へい体1は、建造物の内外間に配され、例えば網戸,鎧戸,簾,ブラインド,シャッター,ウイング,戸板,窓板,日よけ板,衝立,間仕切り,又は飾り板として使用される。そして、その要部をなす網状基材の各単位基材について、太陽光線の照射表側に、熱エネルギーを蓄熱することなく放出する熱交換塗料Aが塗布され、その反対裏側に、反射性や断熱性に優れた遮熱塗料Bが塗布され、更に、熱交換塗料Aおよび遮熱塗料Bの外表面に、酸化,分解力を発揮可能な光触媒塗料Cが塗布されている。そして更に、網状基材やその付近を冷却する散水装置、又は通水装置も付設される。
【選択図】図1

Description

本発明は、網状遮へい体に関する。例えば、網戸,鎧戸,簾,ブラインド,シャッター,ウイング,戸板,窓板,日よけ板,衝立,間仕切り,飾り板等として使用される、網状遮へい体に関するものである。
《技術的背景》
この種の網状遮へい体は、家屋,その他の建造物に付随して使用されており、例えば、家屋等の建造物の内外間に配される。
そして、日除け用,目隠し用,装飾用を始め、防犯用,保安用,防虫用,防臭用,濾過用,整流用,その他の用途に使用されている。
《従来技術》
ところで、この種の網状遮へい体は、金網を枠で囲った構造のものが、代表的である。
すなわち、金網,その他の網状基材を要部として、通気性,通風性等を確保しつつ、これを形状保持用の枠で囲った構造のものが、代表的である。
ところで、この種従来例の網状遮へい体については、次の問題が指摘されていた。
《第1の問題点》
第1に、直射日光に晒されると高温化することが多く、周囲の温度を上昇させる、という問題が指摘されていた。
すなわち、この種の網状遮へい体の要部である網状基材は、→太陽光線が当たると、→太陽光線に含まれる赤外線が、吸収されて熱エネルギーに変換され、→もって、これが基になって熱が蓄熱される。→特に網状基材が、熱伝導率の高い金網よりなる場合は、→その温度が、気温よりも高温化すると共に、付近の温度上昇を招いてしまい、→夏季や温暖地域においては、問題が顕著化していた。
《第2の問題点》
この種の網状遮へい体は、家屋等の内外間に配されることが多いが、→その通気性,通風性に起因して、→大気,外気中の汚れ,汚染物質,悪臭,細菌等が、→そのまま、家内や室内に導かれ,持ち込まれてしまうことが、多々あった。→そこで、このような事態発生への対応が、従来より切望されていた。
《本発明について》
本発明の網状遮へい体は、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべくなされたものである。
そして本発明は、第1に、太陽光線に基づく温度上昇が抑えられると共に、第2に、同時に大気浄化,消臭,抗菌効果も得られ、第3に、しかもこれらが簡単容易に、コスト面にも優れ効率的に実現される、網状遮へい体を提案することを、目的とする。
《請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。請求項1については次のとおり。
請求項1の網状遮へい体は、建造物に付随して使用され、その要部をなす網状基材について、熱交換塗料が塗布されると共に、遮熱塗料と光触媒塗料のうち少なくともいずれかが、塗布されていること、を特徴とする。
請求項2については次のとおり。請求項2の網状遮へい体は、請求項1において、該網状遮へい体は、建造物の内外間等に配され、網戸,鎧戸,簾,ブラインド,シャッター,ウイング,戸板,窓板,日よけ板,衝立,間仕切り,又は飾り板として使用される。
そして該熱交換塗料は、赤外線が変換された熱エネルギーを、蓄熱することなくエネルギー変換し、もって運動エネルギーとして放出する。該遮熱塗料は、赤外線を反射すると共に、赤外線が変換された熱エネルギーを断熱する。該光触媒塗料は、酸化チタンを含有する透明の塗料よりなり、紫外線に基づく酸化,分解力により浄化,消臭,抗菌機能を発揮したり、親水性付与機能を発揮すること、を特徴とする。
請求項3については次のとおり。請求項3の網状遮へい体は、請求項2において、更に、散水装置が付設されている。そして該散水装置は、散水により該網状基材に水分を付着せしめ、もって該水分の気化熱により、該網状基材やその付近を冷却すること、を特徴とする。
請求項4については次のとおり。請求項4の網状遮へい体は、請求項2において、更に、通水装置が付設されている。そして該通水装置は、該網状基材内に冷却水を通水せしめ、もって該冷却水との間の熱移動により、該網状基材やその付近を冷却すること、を特徴とする。
請求項5については次のとおり。請求項5の網状遮へい体は、請求項3又は4において、該散水用の水や該冷却水には、該熱交換材料および該光触媒材料のうち、いずれか一方又は双方が添加されていること、を特徴とする。
請求項6については次のとおり。請求項6の網状遮へい体は、請求項2において、該網状基材を構成する単位基材に対して、該熱交換塗料は、太陽光線等の照射表側に塗布され、該遮熱塗料は、その反対裏側に塗布されていること、を特徴とする。
請求項7については次のとおり。請求項7の網状遮へい体は、請求項6において、該熱交換塗料および該遮熱塗料の外表面に、更に該光触媒塗料が塗布されていること、を特徴とする。
請求項8については次のとおり。請求項8の網状遮へい体は、請求項6において、該熱交換塗料は、夏至の南中時の日照角度と冬至の南中時の日照角度との平均日照角度付近を中心として、該照射表側に塗布されている。又、該遮熱塗料は、該熱交換塗料用の該平均日照角度に約180度程度を加算した加算角度付近を中心として、該反射裏側に塗布されていること、を特徴とする。
《作用等について》
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)この網状遮へい体は、その要部をなす網状基材に、熱交換塗料,遮熱塗料,光触媒塗料が、塗布されている。
(2)そして網状遮へい体は、家屋等の建造物に付随して使用され、多くの場合、建造物の内外間に配され、通気性,通風性を備えている。
(3)そして網状基材は、太陽光線が当たると高温化する虞があるので、その単位基材の照射表側に、熱交換塗料が塗布されている。これにより、赤外線に基づく熱は、エネルギー変換され、蓄熱されることなく放出される。そこで、網状基材の温度上昇が抑えられる。
(4)更に、上記(3)の温度上昇抑制は、単位基材の反対裏側に遮熱塗料を塗布しておくことにより、サポートされる。
すなわち、反対裏側に遮熱塗料が塗布されることにより、まず、熱交換塗料が照射表側のみに塗布されるよう、サポートされる。しかも、遮熱塗料は断熱性を備えており、照射表側から反対裏側への熱移動が、阻止される。又、遮熱塗料は、冬季に室内側からの赤外線を反射するので、外部側への放熱が抑えられる。
(5)更に、前記(3)の温度上昇抑制は、散水装置や通水装置を付設しておくと、気化熱や熱移動による冷却作用により、より確実化される。
(6)更に、前記(3)の温度上昇抑制は、散水装置の水や通水装置の冷却水に、熱交換材料を添加しておくことによって、一層確実化される。
(7)次に、網状遮へい体は、その要部をなす網状基材の単位基材の外表面に、酸化チタンを含有する透明の塗料等の光触媒塗料が塗布されている。もって、太陽光線,ブラックライト,蛍光灯等による紫外線の照射に基づき、酸化,分解力、そして大気浄化,空気浄化,消臭,殺菌作用を発揮する。
(8)そして、このような上記(7)の浄化,消臭,殺菌作用は、散水装置の水や通水装置の冷却水に、光触媒材料を添加しておくことによって、より確実化される。又、散水用の水や冷却水の汚染,腐食も、回避される。
(9)しかも、この網状遮へい体は、熱交換塗料,遮熱塗料,光触媒塗料を塗布してなり、構成が簡単である。又、太陽光線,ブラックライト,蛍光灯等を利用するので、実現容易である。更に、散水装置や通水装置も、従来よりのものを使用可能である。
更に、散水装置を併用すると、その洗浄作用により、メンテナンスが簡略化される。又、光触媒塗料の酸化チタンは、塗布された単位基材に親水性を付与するので、散水装置による水薄膜の形成が促進され、もって冷却作用が促進される。
(10)さてそこで、この網状遮へい体は、次の効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、太陽光線に基づく温度上昇が抑えられる。すなわち、本発明の網状遮へい体は、その網状基材の照射表側に熱交換塗料が塗布されているので、太陽光線に基づく温度上昇が抑えられる。
しかも、反対裏側に遮熱塗料を塗布しておくことにより、これらがサポートされると共に、室内側からの赤外線が反射されるので、冬季における弊害発生も回避される。更に、散水装置や通水装置を付設しておくと、温度上昇がより確実に抑えられるようになる。
そこで、前述したこの種従来例の網状遮へい体のように、気温よりも高温化してしまうことは防止され、付近の温度上昇を招くこともなくなる等、夏季や温暖地域における使用に、極めて好都合である。
《第2の効果》
第2に、これと共に、大気浄化,消臭,抗菌効果も得られる。すなわち、本発明の網状遮へい体は、更に、光触媒塗料を網状基材に塗布しておくことにより、紫外線の照射に基づき、浄化,消臭,抗菌作用を発揮する。
そこで、前述したこの種従来例の網状遮へい体のように、大気,外気中の汚れ,汚染物質,悪臭,細菌等が、網状遮へい体を介して室内に導かれ,持ち込まれてしまうようなことも、防止される。
《第3の効果》
第3に、しかもこれらは簡単容易に、コスト面にも優れ効率的に実現される。すなわち、本発明の網状遮へい体は、まず、熱交換塗料,遮熱塗料,光触媒塗料を塗布した簡単な構成よりなり、前述した第1,第2の効果が容易に、コスト面にも優れて実現される。
又、太陽光線,ブラックライト,蛍光灯等を利用するので、この面からも経済的であると共に、環境にも優しい。散水装置や通水装置も、従来よりのものをそのまま併用可能であり、この面からも経済的である。
更に、散水装置を併用すると、網状遮へい体のメンテナンスが簡略化される。光触媒塗料の酸化チタンは、親水性付与により、散水装置の冷却作用を促進させるので、両者の併用は効率的である。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
《図面について》
以下、本発明の網状遮へい体を、図面に示した発明を実施するための最良の形態に基づいて、詳細に説明する。図1〜図4は、本発明を実施するための最良の形態の説明に供する。
図1は、単位基材の側断面拡大図であり、(1)図,(2)図,(3)図は、その1例を示し、(4)図,(5)図,(6)図は、他の例を示す。そして、(1)図,(4)図は、単位基材単体を示し、(2)図,(5)図は、熱交換塗料と遮熱塗料が塗布された状態を示し、(3)図,(6)図は、更に光触媒塗料が塗布された状態を示す。
図2の(1)図,(2)図は、網状遮へい体の1例を示し、(3)図,(4)図は、他の例を示す。そして、(1)図,(3)図は、要部の正面図であり、(2)図,(4)図は、要部の側断面図である。
図3の(1)図は、散水装置が付設された例の斜視図であり、(2)図は、要部の断面説明図である。図4の(1)図は、通水装置が付設された1例の正面図であり、(2)図は、他の例の正面図である。
《網状遮へい体1について》
まず、図1〜図4を参照して、本発明の対象である網状遮へい体1について、一般的に説明する。
この網状遮へい体1は、建造物に付随して使用される。例えば、家屋等の建造物において、その内外間の開口部付近に配されるが、室内等の奥側に配される場合もある。
具体的には、網戸,鎧戸,簾,ブラインド,シャッター,ウイング,戸板,窓板,日よけ板,衝立,間仕切り,又は飾り板等として使用され、その使用形態に対応した仕様とされる。つまり、日除け用,目隠し用,装飾用,防犯用,保安用,防虫用,防臭用,濾過用、その他の用途に適した形状とされる。
網状遮へい体1の全体形状としては平板のものが代表的であるが、湾曲状,屈曲状,折曲状等のものも可能であり、場合によっては筒状等の立体状のものも考えられる。
そして網状遮へい体1は、その要部をなす網状基材2と、その外周等に付設されるフレーム枠(図示せず)と、からなる構成が一般的であるが、フレーム枠が存しないケースも多い。
網状基材2は、単位基材3の集合体よりなり、網状の多孔性に基づき、通気性,通風性,通水性等を備えている。単位基材3の断面形状については、円形(図1の(1)図〜(3)図の例や、図2の(3)図,(4)図の例を参照)、四角形(図1の(4)図〜(6)図の例を参照)、扁平(図2の(1)図,(2)図の例を参照)、その他各種形状のものが考えられる。
その素材としては、ステンレス,アルミ,その他の金属製のものが代表的であるが、合成樹脂,ガラス,木材,竹材,陶磁器製のものも可能である。金属製の場合は、金網と称される。
網の織方としては、平織(図2の(1)図,(2)図の例を参照)が代表的であるが、綾織(図4の(1)図,(2)図の例を参照)、すだれ織(図2の(3)図,(4)図の例を参照)、クリンプタイプ,菱型タイプ,亀甲タイプ,その他各種の織方が可能である。又、溶接方式(例えば溶接金網)のものや、接着方式のものも考えられる。
網状遮へい体1は、このようになっている。
《本発明の概要について》
以下、本発明について説明する。本発明の網状遮へい体1では、その要部をなす網状基材2の各単位基材3に、熱交換塗料Aが塗布されると共に、遮熱塗料Bと光触媒塗料Cのうち少なくともいずれかが、塗布されている。この種従来例において使用されていた着色塗料や耐食塗料とは異なり、熱交換塗料A,遮熱塗料B,光触媒塗料C等が、初めて採用されている。
そして、図1に示した代表例では、熱交換塗料Aが、太陽光線等の照射表側に塗布され、遮熱塗料Bが、その反対裏側に塗布され、更に、熱交換塗料Aおよび遮熱塗料Bの外表面に、光触媒塗料Cが塗布されている。
本発明は、概略このようになっている。
《塗料A,B,Cについて》
各塗料A,B,Cについて、図1を参照して更に詳述する。まず熱交換塗料Aは、赤外線が変換された熱エネルギーを、蓄熱することなくエネルギー変換し、もって運動エネルギーとして放出する。
すなわち熱交換塗料Aは、反射方式や断熱方式を主体とする従来の遮熱塗料Bとは異なり、塗膜中に蓄熱しようとする熱を急激放出する放熱方式が基づく。つまり、太陽光線等に含まれ熱の基になる赤外線に対応する方式として、反射方式や断熱方式によらず、熱交換方式,放熱方式に基づく。
そして、太陽光線等に含まれる赤外線は、→熱交換塗料Aの塗膜に当たると、→熱エネルギーに変換されて、塗膜中に分散,移動するが、→塗膜中の熱交換作用の強い放熱物質に接触することにより、→直ちにエネルギー変換され、→このエネルギー変換が表層で起きる為に、大半の熱は運動エネルギーとして消費,放出される。→このようにして、熱は塗膜内部に蓄熱されることなく、直ちに急激に放出,放熱されてしまう。
この熱交換塗料Aとしては、アルバー工業株式会社(大阪府門真市岸和田3−6−4)製の製品名タフコートD42,D47が、知られている。この製品は、アクリルポリオールを主剤とし、イソシアネート樹脂を硬化剤としている。
次に、遮熱塗料Bは、一方では赤外線を反射すると共に、他方では、赤外線が変換された熱エネルギーを断熱する。すなわち、この遮熱塗料Bは、反射方式および断熱方式を主体とする従来よりの周知方式に基づく。
そして、太陽光線その他に含まれ熱の基となる赤外線は、→この遮熱塗料Bの塗膜に当たると、→その光沢や、その白又は白に近い色や、その反射顔料にて、反射される。又、このように反射されることなく、塗膜中に吸収された赤外線は、熱エネルギーに変換されるが、→塗膜を構成するセラミック等の熱伝導率の低い素材や、これにて形成された微細・多数のバルーン,ポーラス,空気層にて、熱移動が阻止されて断熱され、→結果的に、塗膜を通過する赤外線が減少する。
なお遮熱塗料Bは、汚れ付着による反射性能の低下や、セラミック,空気層の蓄熱による断熱性能の低下が、少々難点とされている。
又、光触媒塗料Cは、代表的には酸化チタンを含有する透明の塗料よりなり、紫外線に基づく酸化,分解力により、浄化,消臭,抗菌機能を発揮したり、親水性付与機能を発揮する。
すなわち、光触媒塗料Cとして用いられる酸化チタン(チタニア)代表的にはTiOは、→太陽光線,ブラックライトの光,蛍光灯の光中に含まれる紫外線が当たると、→有機物や有機化合物等を強力に酸化,分解するOHラジカル(ヒドロキシラジカル)を、生成して、活性化される。→もって、大気浄化,空気浄化,消臭,殺菌作用を発揮する。
なお、このような光触媒塗料Cとして用いられる酸化チタンは、極めて親水性に優れていることが知られており、網状基材2の単位基材3の最外表面に塗布されることにより、結果的に、単位基材3に親水性を付与し、もって、単位基材3に対する水薄膜の付着形成を、促進させる機能を発揮する。
各塗料A,B,Cは、このようになっている。
《各塗料A,B,Cの塗布について》
次に、網状遮へい体1の網状基材2の単位基材3に対する塗料A,B,Cの塗布について、図1を参照して説明する。
図示例では、まず、図1の(1)図,(4)図に示した単位基材3について、図1の(2)図,(5)図に示したように、太陽光線の照射表側に熱交換塗料Aが、吹き付け等により皮膜状に塗布される。
そして、塗布された熱交換塗料Aが乾いたら、次に、図1の(2)図,(5)図に示したように、単位基材3について、その反対裏側に遮熱塗料Bが、吹き付け等により皮膜状に塗布される。
しかる後、このように塗布された熱交換塗料Aや遮熱塗料Bが乾いた単位基材3について、熱交換塗料Aおよび遮熱塗料Bの全外表面に、図1の(3)図,(6)図に示したように、全体的,連続的に光触媒塗料Cが、皮膜状に塗布される。
そして、このような塗布に際し、熱交換塗料Aは、夏至の南中時の日照角度と冬至の南中時の日照角度との平均日照角度D付近を中心として、照射表側に塗布される。これに対し、遮熱塗料Bは、熱交換塗料A用の平均日照角度Dに約180度程度を加算した加算角度E付近を中心として、反射裏側に塗布される(図1の(1)図,(2)図,(4)図,(5)図を参照)。
すなわち、熱交換塗料Aを塗布する際は、網状遮へい体1が配設,使用される場所の日照角度が考慮される。そして、例えば東京等のように緯度35.68度地域にて使用される場合は、54.32度(夏至の南中時の日照角度77.59度と、冬至の南中時の日照角度31.05度との平均値)のように、各地域の夏至と冬至の南中時の日照角度の平均値、つまり平均日照角度Dを基準にして、±90度の範囲内に留める吹き付け角度にて照射表側に、熱交換塗料Aは塗布される。
これに対し、遮熱塗料Bを塗布する際は、このような熱交換塗料Aを塗布する際の角度に+180度した角度、つまり加算角度Eを基準とし、これに±90度(以上)した範囲の吹き付け角度で、反対裏側に塗布される。但し、各地域の夏至および冬至の南中時の日照角度を越えない様に留意する。例えば東京地域では、31.05度〜77.59度の範囲には、遮熱塗料Bが塗布されないようにする。
このように熱交換塗料Aを、単位基材3そして網状基材2の照射表側に、太陽光線の平均日照角度Dを中心基準として塗布することにより、→単位基材3そして網状基材2の温度上昇が抑えられ、→もって、その反対裏側(室内側)の温度上昇も抑えられる。
又、反対裏側に塗布される遮熱塗料Bは、まず、先に塗布されると共に前述した±90度の範囲を越えて単位基材3に塗布されて付着してしまった熱交換塗料Aを、事後、両者の境目部で上に重なって覆い隠し、もってその熱交換作用を抑えるべく機能する(図1の(2)図,(3)図,(5)図,(6)図を参照)。
つまり、図示した両者の境目部においては、先に塗布されていた熱交換塗料Aの上側に、後から塗布される遮熱塗料Bが位置することにより、熱交換塗料Aの塗布限界位置,塗布範囲が、所期の通り正確となる。もって、熱交換塗料Aに赤外線が当たった際の発熱が、単位基材3の反対裏側にて若干でも発生しないように、そして室内側に波及することがないようにする機能を、遮熱塗料Bは発揮する。
これと共に、このように反対裏側に塗布された遮熱塗料Bは、冬季において、室内側から放出,照射された赤外線(例えば室内暖房用の赤外線)を、反射して室内側に戻し、もって室内側から外部側への放熱を抑える機能も発揮する。なお図中Fは、水平線,地平線である。
塗料A,B,Cは、このように塗布される。
《散水装置4について》
次に、図3を参照して、網状遮へい体1に付加使用可能な散水装置4について説明する。この散水装置4は、網状遮へい体1に組み付け付設される。そして散水により、網状基材2に水分を付着せしめ、もって付着した水分の気化熱により、網状基材2やその付近を冷却する。
すなわち、散水装置4を使用して、→網状遮へい体1の網状基材2の単位基材3に対し、上方から散水すると、→水分が単位基材3に対し、表面を伝わって落下しつつ付着する。→そして、このように付着した水分が蒸発する時の気化熱により、→単位基材3,網状基材2,網状遮へい体1,その周囲等の温度が、下げられる。
なお、蒸発量を大きく設定する為には、単位基材3として表面積の大きなものを採用する(例えば、断面歯車状の単位基材3を採用する)か、又は、開口面積を小さくするか、又は、ファンを付設して送風すると良い。
このような散水装置4について、更に詳述する。散水装置4は、まず、供給用の水槽5を必須的に備えており、この水槽5は、網状基材2の上端部上に配設される。
そして散水装置4は、全体としては開回路とされることが多く、雨水,中水,河川水,残り水(例えば風呂用),地下水,排水(例えば開放循環式空調冷却システムからのブローダウン水)、その他各種の余剰水等を、利用可能である。勿論、上下水道も利用可能である。なお、閉回路とすることも勿論可能である。
図示例では、このような原水が、注水管6から、フロート7を利用して注水量が調節されつつ、水槽5へと供給される。そして水槽5の水は、水槽5下端面に穿設された多数の散水孔から、その下の網状基材2の単位基材3に向けて、自由落下して散水される。
なお、ポンプ8にて加圧可能な場合は、散水孔の口径を小さく設定し、もって散水孔を流下する水の流速を上げるようにしておくと、散水孔へのスケールの付着を少なくすることができる。
図中9は、余剰水の受け槽である。この受け槽9は、散水装置4にフロート7その他の注水流量調節装置が付設されていない場合や、温度,湿度,太陽光線の照射時間等々の関係から、網状基材2に散水された水分が蒸発しきれない可能性がある場合に、網状基材2の下端部下に配設される。
そして、下部の受け槽9に溜まった水は、濾過フィルター10,ポンプ8,配管11等を介し、上部の水槽5に戻して循環使用する方式、つまり閉回路的使用も可能である。これによらず、受け槽9に溜まった水を、自然蒸発させる方式も勿論可能である。
自然蒸発方式の場合は、オプションとしてアトマイザー12を付設しておくことも考えられる。すなわち、ポンプ付のアトマイザー12を受け槽9に連結し、もって、受け槽9に溜まった加圧水を、網状基材2に向けてスプレー噴霧するようにしてもよい。なおアトマイザー12は、水槽5に付設することも可能である。図中13は、水槽5と受け槽9間に介装された、オーバーフロー用のバイパス管である。
なお、この散水装置4において、散水される水について、熱交換塗料および光触媒塗料のうち、いずれか一方又は双方を、水槽5等にて添加しておくことも考えられる。
熱交換材料(放熱材)は、前述した熱交換塗料Aに準じた構成よりなり、放熱物質によるエネルギー変換により、赤外線に基づく熱を蓄熱することなく放出,放熱し、もって前述した熱交換塗料Aに準じた機能を発揮する。
又、光触媒材料は、前述した光触媒塗料Cに準じた構成よりなり、例えば酸化チタン溶液よりなり、紫外線にてOHラジカルを生成して、浄化,消臭,殺菌機能、つまり前述した光触媒塗料Cに準じた機能を発揮する。特に、散水装置4に利用される原水は、汚染されていたり腐食し易いことが多いので、このような機能発揮の意義は大きい。
散水装置4は、このようになっている。
《通水装置14について》
次に、図4を参照して、網状遮へい体1に付加使用可能な通水装置14について説明する。この通水装置14は、網状遮へい体1に組み付け付設される。そして、網状基材2内に冷却水を通水せしめ、もって冷却水との間の熱移動により、網状基材2やその付近を冷却する。
すなわち、通水装置14を使用して、→網状遮へい体1の網状基材2内部に、冷却水を通水すると、→図示例では、冷却水の通水管5を繰り返し反転させて、単位基材3間を密に通すと、→このような冷却水と単位基材3つまり網状基材2との間の熱交換により、→網状基材2側に蓄積されていた熱を、冷却水側へと持ち出し、→もって、単位基材3,網状基材2,網状遮へい体1,その周辺等の温度が、下げられる。
このような、通水装置14について、更に詳述する。通水装置14は、前述した散水装置4と近似した構成よりなるが、以下の構成が特徴的である。まず、通水装置14は閉回路とされることが多く、例えば内燃機関エンジン用の冷却水が使用されるが、開回路とすることも可能である。
そして、水槽16,17間に、冷却水循環用のパイプやチューブ製の通水管15が織り込み,編み込み等により介装されている。水槽16,17は、図4の(1)図の例では網状遮へい体1の上下に、図4の(2)図の例では左右に配設されている。もって冷却水は、図4の(1)図の例では、下から上へと通水管15を循環して行き、図4の(2)図の例では、左から右へと通水管15を循環して行く。
冷却水の循環用加圧に使用されるポンプ8としては、ベーンポンプやギアポンプが使用され、例えば、流量25L/分以上で、150kPa以上加圧可能なものが使用される。通水管15としては、例えば、鉄やステンレス等の金属管やシリコンチューブが使用される。冷却水の高温化対策としては、放熱用にラジエータを付設したり、通水管15に放熱フィンを付けたり、フレキシブルパイプの取り付けも考えられる。
又、冷却水について、熱交換材料(放熱材)および光触媒材料のうち、いずれか一方又は双方を、水槽16,17等にて添加しておくことも、前述した散水装置4と同様に推奨される。特に、光触媒材料の混入は、循環使用される冷却水が、汚染,腐食され易いことに鑑み、その意義が大きい。
なお、通水管15として透明管を使用すると、冷却水の流れが外部から透視でき、装飾的効果,趣味的効果も増進される。その他、通水装置14の構成については、散水装置4について前述したところが準用される。
通水装置14は、このようになっている。
《作用等》
本発明の網状遮へい体1は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
(1)この網状遮へい体1は、その要部をなす網状基材2の単位基材3について、太陽光線の照射表側に、熱交換塗料Aが必須的に塗布されている(図1を参照)。又、その反対裏側に、遮熱塗料Bが塗布されると共に、熱交換塗料Aと遮熱塗料Bの外表面に、更に光触媒塗料Cが塗布されている(図1を参照)。
(2)そして、網状遮へい体1は、家屋等の建造物に付随して使用される。多くの場合、建造物の内外間に配され、その単位基材3の照射表側を外側・外部側に向け、反対裏側を内側・室内側に向けて配される。これと共に、網状の多孔性なので、内外間の通気性、通風性を備えている(図2を参照)。
(3)そして、網状遮へい体1の網状基材2は、特に熱伝導率の高い金属製の場合は、日中、その単位基材3の照射表側に外側・外部側から太陽光線が当たると、そのままでは、気温よりも高温化してしまい、付近の温度上昇を招く虞がある。
そこで、この網状基材2は、その単位基材3の照射表側に、熱交換塗料Aが塗布されている(図1を参照)。これにより、外側・外部側から照射された太陽光線中の赤外線に基づく熱は、照射表側の熱交換塗料Aにてエネルギー変換され、蓄熱されることなく外側・外部側等へと放出される。従って、単位基材3,その反対裏側,網状基材2,網状遮へい体1,その付近等について、温度上昇が抑えられる。
(4)そして、このような上記(3)の網状遮へい体1の温度上昇抑制は、単位基材3の反対裏側に遮熱塗料Bを塗布しておくことにより、サポートされる(図1を参照)。
すなわち、まず熱交換塗料Aが照射表側のみに適切に塗布されるよう、つまり、反対裏側領域まで熱交換塗料Aが塗布され過ぎないようにすることが、反対裏側に遮熱塗料Bを塗布することにより、確保されサポートされる。
しかも遮熱塗料Bは、断熱性を備えており、熱の照射表側から反対裏側への熱移動阻止が、サポートされる。更に遮熱塗料Bは、その反射性により、冬季に内側・室内側から放出,照射された赤外線を、室内側に戻すので、室内側から外部側への放熱が抑えられる。つまり、熱交換塗料Aを塗布したことにより、弊害の発生がないようにサポートされる。
(5)更に、前記(3)の網状遮へい体1の温度上昇抑制は、網状遮へい体1に散水装置4や通水装置14を付設しておくと、より確実化される(図3、図4を参照)。すなわち、散水装置4の気化熱による冷却作用や、通水装置14の冷却水との熱移動による冷却作用により、網状基材2の温度が確実に低温化される。
(6)更に、前記(3)の網状遮へい体1の温度上昇抑制は、散水装置4や通水装置14について、熱交換材料を添加しておくことによって、より一層確実化される。すなわち、散水用の水や冷却水に、熱交換塗料Aに準じた熱放出,放熱機能を備えた熱交換材料を添加しておくことにより、網状基材2の低温化が一段と促進される。
又、前記(3)の温度上昇抑制は、単位基材3の表面積を大きく(開口面積を小さく)設定、採用することによっても、促進される。
(7)次に、この網状遮へい体1は、その網状基材2の単位基材3について、照射表側や反対裏側の全外表面,最外表面に、酸化チタンを含有する透明の塗料等の光触媒塗料Cが塗布されている(図1を参照)。
この光触媒塗料Cは、外側・外部側からの太陽光線中の紫外線の照射や、例えば内側・室内側からのブラックライトや蛍光灯等による紫外線の照射に基づき、強い酸化力,分解力のOHラジカルを生成し、もって、強力な大気浄化、空気浄化、消毒、殺菌作用を発揮する。すなわち、この網状遮へい体1は、前記(3)の温度上昇抑制と共に、同時に浄化,消毒,殺菌作用も発揮する。
(8)そして、このような上記(7)の網状遮へい体1の浄化,消毒,殺菌作用は、散水装置4や通水装置14について、光触媒材料を添加しておくことによって、より確実化される。
特に、散水用の水について、光触媒塗料Cに準じた酸化,分解力を生成可能な光触媒材料を添加しておくことにより、網状基材2による上述した浄化,消毒,殺菌作用が、一段と促進される。又、散水用の水や冷却水の汚染、腐食も、回避される。
(9)しかもこれらは、簡単容易に効率的に実現される。すなわち、この網状遮へい体1は、その網状基材2の単位基材3(従来より使用されているものを、そのまま使用しても可)に、熱交換塗料A更には遮熱塗料Bや光触媒塗料Cを塗布してなり、簡単な構成により、上述した各点が容易に実現される。
又、太陽光,ブラックライト,蛍光灯等を利用するので、この面からも実現容易である。散水装置4や通水装置14も、従来より使用されていたものを、そのまま網状遮へい体1に転用,併用可能であり、この面からも簡単容易である。
更に、散水装置4を併用すると、その散水,洗浄作用により、網状遮へい体1の網状基材2の日常手入れ等、メンテナンスが簡略化される。つまり、自然に洗浄されるので、メンテナンスの手間や工数が削減される。
又、光触媒塗料Cとして用いられる酸化チタンは、塗布された網状基材2の単位基材3に、親水性を与付する。もって、散水装置4による水薄膜の付着形成が促進されるので、前述した散水装置4の気化熱による冷却作用が、一段と効率的に促進される。
本発明に係る網状遮へい体について、発明を実施するための最良の形態の説明に供し、その単位基材の側断面拡大図である。 そして、(1)図,(2)図,(3)図は、その1例を示し、(1)図は、単位基材単体を示し、(2)図は、熱交換塗料と遮熱塗料が塗布された状態を示し、(3)図は、更に光触媒塗料が塗布された状態を示す。(4)図,(5)図,(6)図は、他の例を示し、(4)図は、単位基材単体を示し、(5)図は、熱交換塗料と遮熱塗料が塗布された状態を示し、(6)図は、更に光触媒塗料が塗布された状態を示す。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、(1)図,(2)図は、網状遮へい体の1例を示し、(1)図は、その要部の正面図であり、(2)図は、要部の側断面図である。(3)図,(4)図は、網状遮へい体の他の例を示し、(3)図は、その要部の正面図であり、(4)図は、要部の側断面図である。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、(1)図は、散水装置が付設された例の斜視図であり、(2)図は、その要部の断面説明図である。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、(1)図は、通水装置が付設された1例の正面図であり、(2)図は、通水装置が付設された他の例の正面図である。
符号の説明
1 網状遮へい体
2 網状基材
3 単位基材
4 散水装置
5 水槽
6 注水管
7 フロート
8 ポンプ
9 受け槽
10 濾過フィルター
11 配管
12 アトマイザー
13 バイパス管
14 通水装置
15 通水管
16 水槽
17 水槽
A 熱交換塗料
B 遮熱塗料
C 光触媒塗料
D 平均日照角度
E 加算角度
F 水平線,地平線

Claims (8)

  1. 建造物に付随して使用される網状遮へい体であって、その要部をなす網状基材について、熱交換塗料が塗布されると共に、遮熱塗料と光触媒塗料のうち少なくともいずれかが、塗布されていること、を特徴とする網状遮へい体。
  2. 請求項1に記載した網状遮へい体において、該網状遮へい体は、建造物の内外間等に配され、網戸,鎧戸,簾,ブラインド,シャッター,ウイング,戸板,窓板,日よけ板,衝立,間仕切り,又は飾り板として使用され、
    該熱交換塗料は、赤外線が変換された熱エネルギーを、蓄熱することなくエネルギー変換し、もって運動エネルギーとして放出し、
    該遮熱塗料は、赤外線を反射すると共に、赤外線が変換された熱エネルギーを断熱し、
    該光触媒塗料は、酸化チタンを含有する透明の塗料よりなり、紫外線に基づく酸化,分解力により浄化,消臭,抗菌機能を発揮したり、親水性付与機能を発揮すること、を特徴とする網状遮へい体。
  3. 請求項2に記載した網状遮へい体において、更に散水装置が付設されており、該散水装置は、散水により該網状基材に水分を付着せしめ、もって該水分の気化熱により、該網状基材やその付近を冷却すること、を特徴とする網状遮へい体。
  4. 請求項2に記載した網状遮へい体において、更に、通水装置が付設されており、該通水装置は、該網状基材内に冷却水を通水せしめ、もって該冷却水との間の熱移動により、該網状基材やその付近を冷却すること、を特徴とする網状遮へい体。
  5. 請求項3又は4に記載した網状遮へい体おいて、該散水用の水や該冷却水には、該熱交換材料および該光触媒材料のうち、いずれか一方又は双方が添加されていること、を特徴とする網状遮へい体。
  6. 請求項2に記載した網状遮へい体において、該網状基材を構成する単位基材に対して、該熱交換塗料は、太陽光等の照射表側に塗布され、該遮熱塗料は、その反対裏側に塗布されていること、を特徴とする網状遮へい体。
  7. 請求項6に記載した網状遮へい体において、該熱交換塗料および該遮熱塗料の外表面側に、更に該光触媒塗料が塗布されていること、を特徴とする網状遮へい体。
  8. 請求項6に記載した網状遮へい体において、該熱交換塗料は、夏至の南中時の日照角度と冬至の南中時の日照角度との平均日照角度付近を中心として、該照射表側に塗布されており
    該遮熱塗料は、該熱交換塗料用の該平均日照角度に約180度程度を加算した加算角度付近を中心として、該反射裏側に塗布されていること、を特徴とする網状遮へい体。
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