JPH0861725A - 換気塔 - Google Patents

換気塔

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Publication number
JPH0861725A
JPH0861725A JP6225716A JP22571694A JPH0861725A JP H0861725 A JPH0861725 A JP H0861725A JP 6225716 A JP6225716 A JP 6225716A JP 22571694 A JP22571694 A JP 22571694A JP H0861725 A JPH0861725 A JP H0861725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
opening
cylinder
ventilation
sunlight
Prior art date
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Pending
Application number
JP6225716A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Kaneko
和己 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujita Corp filed Critical Fujita Corp
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Publication of JPH0861725A publication Critical patent/JPH0861725A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 太陽光を利用して建物内の換気を図り、流れ
込む外気により涼感を高めた換気塔を提供すること。 【構成】 建物3の屋根3aに立設され建物3の内部に
連通する筒体5と、筒体5の太陽光が当たる箇所に設け
られた開口部7と、開口部7を閉塞するように設けられ
太陽光を透過する透明部材9と、透明部材9を透過する
太陽光が当たる筒体5の内面箇所に塗布された黒色塗料
5aと、筒体5の上部開口の上方に設置され雨水の筒体
5内への侵入を防止する屋根部材13とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽熱を利用して建物
内の上部で上昇気流をつくり、建物内に新鮮な空気を導
入させる換気塔に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、住居用やその他の建物に
は、建物内の空気の換気を行なうための各種の換気構造
が施されている。例えば、建物の居住空間の上部に通気
するための開口部を設け、居住空間の空気の対流を利用
して、前記開口部を通じて換気を行なうようにしたもの
が一般的である。また、前記開口部に換気用のファンを
設置し、必要時にはファンを駆動することにより、強制
的に居住空間の内部空気を外部へ放出するようにしたも
のもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなファンを用いて強制的に換気を行なう換気シス
テムの場合には、ファンを駆動する電力のコストが嵩む
不具合があった。また、居住空間の上部に設けられた開
口部を通じて内部空気の対流に任せた換気システムの場
合には、換気効率が悪く、充分な換気を行うことができ
ないという問題があった。さらに、ファンを用いた強制
的な換気や、自然対流を利用した換気を、例えば、住居
やイベント会場に適用しても、日差しの強い夏場には、
涼しい外部の空気を取入れて建物内に涼感をつくること
は困難であった。本発明は前記事情に鑑み案出されたも
のであって、本発明の目的は、太陽光を利用して建物内
に空気流れを生じさせ、建物内の空気を外部に放出させ
る一方、外部の涼しい空気を建物内に取入れ、換気を図
るとともに建物内の涼感を高めることができる換気塔を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、建物の屋根に立設され建物の内部に連通
する筒体と、前記筒体の太陽光が当たる箇所に設けられ
た開口部と、前記開口部を閉塞するように設けられ前記
太陽光を透過する透明部材と、前記透明部材を透過する
太陽光が当たる前記筒体の内面箇所に設けられ太陽光を
熱に変換する熱変換部と、前記筒体の上部開口の上方に
設置され雨水の前記筒体内への侵入を防止する屋根部材
とを備えたことを特徴とする。
【0005】また、本発明は、前記熱変換部が、前記筒
体の内面に塗布された黒色塗料で構成されていることを
特徴とする。また、本発明は、前記熱変換部が、前記筒
体の内面に配設された金属製の板により構成されている
ことを特徴とする。また、本発明は、前記透明部材が、
ガラス板或いはプラスチックにより形成されていること
を特徴とする。
【0006】
【作用】透明部材を透過した太陽光が熱変換部に当た
り、筒体の内部空気が温められ高温度になり、筒体内に
上昇気流が形成される。この上昇気流は筒体の上端開口
を通じて大気中に放出され、上昇気流により建物内に空
気流れが生じ、建物内の換気がなされる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は本実施例の換気塔を備える建物の断面図、
図2は同平面図を示す。1は換気塔で、換気塔1を設置
する建物3は、縦寸法Aが約6mで、横寸法Bが6mの
正方形状で、高さH1が5mに形成されており、建物3
は例えばイベント会場の休憩所として用いられ、建物3
の上部に換気塔1が設置されている。換気塔1は、前記
建物3の屋根3aの最上部に立設された筒体5と、この
筒体5に設けられた開口部7と、この開口部7を閉塞す
る透明なガラス板9とから構成され、前記建物3の日の
当たらない側壁には外気導入用の開口部17が設けられ
ている。
【0008】前記筒体5は、横断面が所定の大きさの矩
形状に形成され、例えば、前記建物3の容積や高さH1
に対応して約5mの高さH2に形成され、下端開口が建
物3の内部空間に連通されており、筒体5の内面は黒色
塗料5aが塗布されている。前記換気塔1の開口部7
は、換気塔1の太陽光が当たる箇所に設けられ、この開
口部7はガラス板9で閉塞され、太陽光を筒体5の内部
に透過して取入れることができるようになっている。ま
た、筒体5の上端部には、屋根部材13が、支持部材1
5により上端開口の上方に設置され、筒体5の上端開口
は大気に連通されており、前記屋根部材13により、雨
水の筒体5内への侵入が防止される構造となっている。
【0009】このような換気塔1においては、ガラス板
9を透過した太陽光が筒体5の内面に当たり、黒色塗料
5aにより太陽熱が吸収され、これにより筒体5内の空
気が温められて高温度になると、筒体5の内部には上昇
気流が形成される。この上昇気流は筒体5の上端開口を
通じて大気中に放出され、これに伴って、建物3の内部
には筒体5に向かう空気流れが生じる。そして、この空
気流れにより、建物3に設けられた外気導入用の開口部
17からは、建物3内の空気よりも温度の低い外気が流
れ込み、この外気は筒体5に向かい、筒体5内を上昇し
て大気に放出され、これにより建物3内の換気が行なわ
れ、この換気は筒体5の内面に太陽光が当たっている間
中行なわれる。
【0010】したがって、太陽光を熱に変換して筒体5
内に上昇気流をつくることにより、換気を行なうので、
従来のファンを用いた場合と異なりコストが掛からず経
済的である。また、筒体5が建物3の屋根3aの上部に
充分な高さに立設されるので、筒体5内で形成される上
昇気流による換気能力が充分に発揮され、建物3の外気
導入用の開口部17から充分な外気を取入れることが可
能となる。この結果、特に日差しの強い夏場において
も、温度の低い外気が絶え間なく、また、充分な量だけ
流れ込むため、建物3の内部で休憩する人に充分な清涼
感を与えることができる。
【0011】尚、前記実施例では、透明部材としてガラ
ス板9を用いたが、プラスチック板やその他の部材を用
いることもできる。また、前記実施例では、筒体5の内
面に黒色塗料5aを塗布することで太陽光を吸収し熱に
変換する熱変換部を構成するようにしたが、これに限ら
ず、例えば、鉄板等を設置し、更に、強い上昇気流を形
成するようにしてもよく、熱変換部の構成は任意であ
る。
【0012】また、前記筒体5としては、横断面矩形状
に形成されたものを用いたが、横断面が丸い形状の筒体
5を用いてもよく、この場合には、太陽光をより効率良
く筒体5の内面に当てることができる。また、建物3の
外気導入用の開口部17に、流れ込む外気を冷却する工
夫をすることにより、更に、流れ込む外気による清涼感
を高めるようにすることも可能である。例えば、外気導
入用の開口部17を日干しレンガにより形成したり、ま
た、開口部に水のカーテンを設けて、流れ込む外気を冷
却するようにしてもよい。また、前記実施例では、イベ
ント会場の休憩所に適用したが、住居やその他の建物に
も適用することができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、建物の屋
根に立設され建物の内部に連通する筒体と、前記筒体の
太陽光が当たる箇所に設けられた開口部と、前記開口部
を閉塞するように設けられ前記太陽光を透過する透明部
材と、前記透明部材を透過する太陽光が当たる前記筒体
の内面箇所に設けられ太陽光を熱に変換する熱変換部
と、前記筒体の上部開口の上方に設置され雨水の前記筒
体内への侵入を防止する屋根部材とを備えるので、太陽
光を利用して換気を行なえ、従来のファンを用いた場合
と異なりコストが掛からず経済的であり、また、換気能
力が充分に発揮され、特に日差しの強い夏場において
も、温度の低い外気を絶え間なく建物内に取り入れて建
物の内部で休憩する人に充分な清涼感を与えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】換気塔を備える建物の断面図である。
【図2】換気塔を備える建物の平面図である。
【符号の説明】
1 換気塔 3 建物 3a 屋根 5 筒体 5a 黒色塗料 7 開口部 9 透明部材 13 屋根部材 17 外気導入用開口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の屋根に立設され建物の内部に連通
    する筒体と、 前記筒体の太陽光が当たる箇所に設けられた開口部と、 前記開口部を閉塞するように設けられ前記太陽光を透過
    する透明部材と、 前記透明部材を透過する太陽光が当たる前記筒体の内面
    箇所に設けられ太陽光を熱に変換する熱変換部と、 前記筒体の上部開口の上方に設置され雨水の前記筒体内
    への侵入を防止する屋根部材と、 を備えたことを特徴とする換気塔。
  2. 【請求項2】 前記熱変換部は、前記筒体の内面に塗布
    された黒色塗料で構成されている請求項1記載の換気
    塔。
  3. 【請求項3】 前記熱変換部は、前記筒体の内面に配設
    された金属製の板により構成されている請求項1記載の
    換気塔。
  4. 【請求項4】 前記透明部材は、ガラス板或いはプラス
    チックにより形成されている請求項1,2または3記載
    の換気塔。
JP6225716A 1994-08-26 1994-08-26 換気塔 Pending JPH0861725A (ja)

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