JP3044575B2 - 吊り荷の揺れ防止装置 - Google Patents
吊り荷の揺れ防止装置Info
- Publication number
- JP3044575B2 JP3044575B2 JP2415551A JP41555190A JP3044575B2 JP 3044575 B2 JP3044575 B2 JP 3044575B2 JP 2415551 A JP2415551 A JP 2415551A JP 41555190 A JP41555190 A JP 41555190A JP 3044575 B2 JP3044575 B2 JP 3044575B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- suspended load
- guide
- load
- suspended
- guide wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高層、超高層ビル等に
おける吊り荷のクレーン揚重作業の際に使用する吊り荷
の揺れ防止装置に関するものである。
おける吊り荷のクレーン揚重作業の際に使用する吊り荷
の揺れ防止装置に関するものである。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】従来、低層ビル等で
は、吊り荷にトラロープ等を取り付け、作業員が引っ張
って吊り荷の姿勢を保っていた。しかし、中層以上のビ
ルとなると、現状ではほとんど対策は取られておらず、
吊り荷の回転がひどくなった場合などは、一度地上まで
降ろして再び吊り上げており、非常に作業効率が低下し
ている。
は、吊り荷にトラロープ等を取り付け、作業員が引っ張
って吊り荷の姿勢を保っていた。しかし、中層以上のビ
ルとなると、現状ではほとんど対策は取られておらず、
吊り荷の回転がひどくなった場合などは、一度地上まで
降ろして再び吊り上げており、非常に作業効率が低下し
ている。
【０００３】
【問題点を解決するための手段】本発明は、上記のよう
な問題点を解決するためになされたもので、吊り荷の昇
降作業を、安全にかつ効率良く行うことができる吊り荷
の揺れ防止装置を提供することを目的とする。即ち、本
発明は、構造物の上下方向に、吊り荷の横の長さよりも
やや大きい間隔をおいて平行に張設した二本のガイドワ
イヤーと、これらの二本のガイドワイヤーと係合し、ガ
イドワイヤー間に昇降自在に設置した吊り荷の吊り部材
と、ガイドワイヤーを内部に配置し、開放部を有する支
持部材と、支持部材の開放部に配置された可動ストッパ
ーとよりなり、吊り部材が支持部材を通過する際に、可
動ストッパーが開閉動作する、吊り荷の揺れ防止装置で
ある。
な問題点を解決するためになされたもので、吊り荷の昇
降作業を、安全にかつ効率良く行うことができる吊り荷
の揺れ防止装置を提供することを目的とする。即ち、本
発明は、構造物の上下方向に、吊り荷の横の長さよりも
やや大きい間隔をおいて平行に張設した二本のガイドワ
イヤーと、これらの二本のガイドワイヤーと係合し、ガ
イドワイヤー間に昇降自在に設置した吊り荷の吊り部材
と、ガイドワイヤーを内部に配置し、開放部を有する支
持部材と、支持部材の開放部に配置された可動ストッパ
ーとよりなり、吊り部材が支持部材を通過する際に、可
動ストッパーが開閉動作する、吊り荷の揺れ防止装置で
ある。
【０００４】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
について説明する。 ＜イ＞全体の構造（図１） 高層ビル等の構造物Ｆの上部に設置されているクレーン
Ｅの吊り荷の吊り上げ位置に、構造物Ｆに沿って上下方
向に２本のガイドワイヤーＤを所定の間隔をおいて張設
する。このガイドワイヤーＤの上部は、構造物Ｆの上部
から突出した上部支持部Ａで保持し、一方下部は下部支
持部Ｃにて地上に固定する。また、ガイドワイヤーＤの
横ずれを防止する目的で、一定間隔で中間支持部Ｂを複
数基設置する。そして、ガイドワイヤーＤに、吊り荷の
吊り部材Ｇを昇降自在に取り付けて構成する。 ＜ロ＞吊り部材の構造（図２〜図４） 吊り部材Ｇは、吊り荷Ｈを装着して吊り上げるためのも
のである。例えば、図２〜４に示すように、外壁ＰＣ板
等の吊り荷Ｈと同じぐらいの大きさを有する枠材１の上
部両端から、水平方向にアーム１１を突出させ、このア
ーム１１の端部に短寸パイプ等の鉛直方向に貫通孔を有
する係合部材１２を取り付ける。枠材１の上部には、図
４に示すような断面コ字状の留め具１３を数箇所に取り
付け、この留め具１３によって吊り荷Ｈを挟み込んで、
枠材１と一体化させる。係合部材１２の外面には、水平
方向の回転軸を有する複数のローラ１４を取り付け、こ
のローラ１４群は、図３に示すように、３方向に向けて
配置する。吊り荷Ｈの吊り上げ時は、各係合部材１２の
貫通孔内にガイドワイヤーＤを貫通させ、吊りワイヤー
１５によって吊り荷Ｈを二点で吊り上げ、この吊りワイ
ヤー１５にクレーンＥの揚重ワイヤー１６の下端に取り
付けたフック１７を連結して吊り上げる。 ＜ハ＞上部支持部（図６、７） 上部支持部Ａは、構造物Ｆから水平方向に二本のアーム
２を張り出させ、このアーム２の先端に断面コ字状のガ
イド管２１を向き合わせて取り付ける。ガイド管２１
は、下方に向かって次第に広がっており、吊り部材Ｇが
通過しやすいように構成する。また、ガイド管２１の断
面コ字状の開放部には、遮断機のように通常は水平を保
ち、上方にのみ開くストッパー２２を設ける。このスト
ッパー２２は、モータ等の動力によって開放することも
でき、吊り荷Ｈの取り込み時に吊り部材Ｇを支持するた
めと、ガイドワイヤーＤの内側方向への揺れを制止する
ためのものである。ガイド管２１の上部には、吊り架台
２３を設け、ガイドワイヤーＤを吊り下げて、ガイド管
２１とストッパー２２によって囲まれた空間内に収納す
る。アーム２の間には作業台２４を設け、この作業台２
４は、主に、使用済みの吊り部材Ｇを降下させるため
と、クレーンＥのフック１７を吊り部材Ｇに取り付ける
ために使用する。 ＜ニ＞中間支持部（図８、９） 中間支持部Ｂは、上部支持部Ａと同じ様に、構造物Ｆか
ら水平方向に二本のアーム３を張り出させ、このアーム
３の先端に断面コ字状のガイド管３１を向き合わせて取
り付ける。ガイド管３１は、中間部から上下両端に向か
って次第に広がっており、吊り部材Ｇが通過しやすいよ
うに構成する。また、ガイド管３１の断面コ字状の開放
部には、通常は水平を保ち、上方および下方に開くスト
ッパー３２を設ける。このストッパー３２は、水平状態
において、ガイドワイヤーＤの内側方向への揺れを制止
するものである。そして、ガイドワイヤーＤを、ガイド
管３１とストッパー３２によって囲まれた空間内に収納
する。 ＜ホ＞ガイドワイヤー（図１、５） ガイドワイヤーＤは、構造物Ｆの上下方向に、吊り荷Ｈ
の横の長さよりもやや大きい間隔をおいて平行に張設す
る。ガイドワイヤーＤの上端は、上述の上部支持部Ａに
固定し、下端は図５に示すように地上に固定する。即
ち、ガイドワイヤーＤの下部にはウェイト４が取り付け
られており、ガイドワイヤーＤに常に一定の張力を与え
ている。ガイドワイヤーＤとウェイト４との間には、ロ
ードセル４１が設置されており、ガイドワイヤーＤの張
力を管理できるように構成する。ウェイト４の下部は、
ワイヤー４２とピン４３により、地上のアンカー４４に
接続されており、ピン４３はガイドワイヤーＤの切断荷
重より、十分低い荷重で切断されるようにしておき、ガ
イドワイヤーＤの切断事故を防ぐようになっている。ま
た、ガイドワイヤーＤの下部は、ワイヤークリップ４５
を介してロードセル４１に接続されている。ガイドワイ
ヤーＤの上部支持点を上方に移動する場合は、このワイ
ヤークリップ４５で調節する。
について説明する。 ＜イ＞全体の構造（図１） 高層ビル等の構造物Ｆの上部に設置されているクレーン
Ｅの吊り荷の吊り上げ位置に、構造物Ｆに沿って上下方
向に２本のガイドワイヤーＤを所定の間隔をおいて張設
する。このガイドワイヤーＤの上部は、構造物Ｆの上部
から突出した上部支持部Ａで保持し、一方下部は下部支
持部Ｃにて地上に固定する。また、ガイドワイヤーＤの
横ずれを防止する目的で、一定間隔で中間支持部Ｂを複
数基設置する。そして、ガイドワイヤーＤに、吊り荷の
吊り部材Ｇを昇降自在に取り付けて構成する。 ＜ロ＞吊り部材の構造（図２〜図４） 吊り部材Ｇは、吊り荷Ｈを装着して吊り上げるためのも
のである。例えば、図２〜４に示すように、外壁ＰＣ板
等の吊り荷Ｈと同じぐらいの大きさを有する枠材１の上
部両端から、水平方向にアーム１１を突出させ、このア
ーム１１の端部に短寸パイプ等の鉛直方向に貫通孔を有
する係合部材１２を取り付ける。枠材１の上部には、図
４に示すような断面コ字状の留め具１３を数箇所に取り
付け、この留め具１３によって吊り荷Ｈを挟み込んで、
枠材１と一体化させる。係合部材１２の外面には、水平
方向の回転軸を有する複数のローラ１４を取り付け、こ
のローラ１４群は、図３に示すように、３方向に向けて
配置する。吊り荷Ｈの吊り上げ時は、各係合部材１２の
貫通孔内にガイドワイヤーＤを貫通させ、吊りワイヤー
１５によって吊り荷Ｈを二点で吊り上げ、この吊りワイ
ヤー１５にクレーンＥの揚重ワイヤー１６の下端に取り
付けたフック１７を連結して吊り上げる。 ＜ハ＞上部支持部（図６、７） 上部支持部Ａは、構造物Ｆから水平方向に二本のアーム
２を張り出させ、このアーム２の先端に断面コ字状のガ
イド管２１を向き合わせて取り付ける。ガイド管２１
は、下方に向かって次第に広がっており、吊り部材Ｇが
通過しやすいように構成する。また、ガイド管２１の断
面コ字状の開放部には、遮断機のように通常は水平を保
ち、上方にのみ開くストッパー２２を設ける。このスト
ッパー２２は、モータ等の動力によって開放することも
でき、吊り荷Ｈの取り込み時に吊り部材Ｇを支持するた
めと、ガイドワイヤーＤの内側方向への揺れを制止する
ためのものである。ガイド管２１の上部には、吊り架台
２３を設け、ガイドワイヤーＤを吊り下げて、ガイド管
２１とストッパー２２によって囲まれた空間内に収納す
る。アーム２の間には作業台２４を設け、この作業台２
４は、主に、使用済みの吊り部材Ｇを降下させるため
と、クレーンＥのフック１７を吊り部材Ｇに取り付ける
ために使用する。 ＜ニ＞中間支持部（図８、９） 中間支持部Ｂは、上部支持部Ａと同じ様に、構造物Ｆか
ら水平方向に二本のアーム３を張り出させ、このアーム
３の先端に断面コ字状のガイド管３１を向き合わせて取
り付ける。ガイド管３１は、中間部から上下両端に向か
って次第に広がっており、吊り部材Ｇが通過しやすいよ
うに構成する。また、ガイド管３１の断面コ字状の開放
部には、通常は水平を保ち、上方および下方に開くスト
ッパー３２を設ける。このストッパー３２は、水平状態
において、ガイドワイヤーＤの内側方向への揺れを制止
するものである。そして、ガイドワイヤーＤを、ガイド
管３１とストッパー３２によって囲まれた空間内に収納
する。 ＜ホ＞ガイドワイヤー（図１、５） ガイドワイヤーＤは、構造物Ｆの上下方向に、吊り荷Ｈ
の横の長さよりもやや大きい間隔をおいて平行に張設す
る。ガイドワイヤーＤの上端は、上述の上部支持部Ａに
固定し、下端は図５に示すように地上に固定する。即
ち、ガイドワイヤーＤの下部にはウェイト４が取り付け
られており、ガイドワイヤーＤに常に一定の張力を与え
ている。ガイドワイヤーＤとウェイト４との間には、ロ
ードセル４１が設置されており、ガイドワイヤーＤの張
力を管理できるように構成する。ウェイト４の下部は、
ワイヤー４２とピン４３により、地上のアンカー４４に
接続されており、ピン４３はガイドワイヤーＤの切断荷
重より、十分低い荷重で切断されるようにしておき、ガ
イドワイヤーＤの切断事故を防ぐようになっている。ま
た、ガイドワイヤーＤの下部は、ワイヤークリップ４５
を介してロードセル４１に接続されている。ガイドワイ
ヤーＤの上部支持点を上方に移動する場合は、このワイ
ヤークリップ４５で調節する。
【０００５】
【本発明の作用】次に、本発明の装置を用いた揚重方法
について説明する。先ず、吊り荷Ｈを吊り部材Ｇに取り
付け、クレーンＥを作動させて上方に引き上げる。この
とき、吊り部材Ｇの係合部材１２がガイドワイヤーＤに
係合しているため、ガイドワイヤーＤの張力によって、
吊り部材Ｇの回転及び横揺れ等を制御して、安定した状
態で吊り上げることができる。吊り部材Ｇが中間支持部
Ｂに近付くと、図９に示すように、ガイド管３１に案内
されて、中間支持部Ｂに衝突すること無く、通過する。
中間支持部Ｂの通過時には、吊り部材Ｇのアーム１１に
よってストッパー３２が上方に押し開けられ、吊り部材
Ｇの通過が可能となる。そして、吊り部材Ｇが上部支持
部Ａを、中間支持部Ｂと同様に通過した後に、吊り部材
Ｇをやや降下させて、アーム１１を既に水平に閉じたス
トッパ２２の上に掛止させ、この状態で吊り荷Ｈのみを
降下させて、吊り荷Ｈと吊り部材Ｇとを分離し、吊り荷
Ｈを作業台２４から取り込む。なお、吊り荷Ｈの荷降ろ
し作業は、上記と反対の手順で行うことができる。
について説明する。先ず、吊り荷Ｈを吊り部材Ｇに取り
付け、クレーンＥを作動させて上方に引き上げる。この
とき、吊り部材Ｇの係合部材１２がガイドワイヤーＤに
係合しているため、ガイドワイヤーＤの張力によって、
吊り部材Ｇの回転及び横揺れ等を制御して、安定した状
態で吊り上げることができる。吊り部材Ｇが中間支持部
Ｂに近付くと、図９に示すように、ガイド管３１に案内
されて、中間支持部Ｂに衝突すること無く、通過する。
中間支持部Ｂの通過時には、吊り部材Ｇのアーム１１に
よってストッパー３２が上方に押し開けられ、吊り部材
Ｇの通過が可能となる。そして、吊り部材Ｇが上部支持
部Ａを、中間支持部Ｂと同様に通過した後に、吊り部材
Ｇをやや降下させて、アーム１１を既に水平に閉じたス
トッパ２２の上に掛止させ、この状態で吊り荷Ｈのみを
降下させて、吊り荷Ｈと吊り部材Ｇとを分離し、吊り荷
Ｈを作業台２４から取り込む。なお、吊り荷Ｈの荷降ろ
し作業は、上記と反対の手順で行うことができる。
【０００６】
【本発明の効果】本発明は以上説明したようになるた
め、次のような効果を得ることができる。即ち本発明
は、高層、超高層ビル等における吊り荷のクレーン揚重
作業で、風や吊り荷のバランスによる吊り荷の回転や横
揺れを防止し、安全にかつ効率良く揚重作業を行うこと
ができる。
め、次のような効果を得ることができる。即ち本発明
は、高層、超高層ビル等における吊り荷のクレーン揚重
作業で、風や吊り荷のバランスによる吊り荷の回転や横
揺れを防止し、安全にかつ効率良く揚重作業を行うこと
ができる。
【図１】 本発明の装置全体の説明図
【図２】 吊り部材の正面図
【図３】 吊り部材の平面図
【図４】 図２のIV−IV断面図
【図５】 ガイドワイヤーの下部支持部の説明図
【図６】 上部支持部の平面図
【図７】 上部支持部の側面図
【図８】 中間支持部の平面図
【図９】 中間支持部の側面図
Claims (1)
- 【請求項１】構造物の上下方向に、吊り荷の横の長さよ
りもやや大きい間隔をおいて平行に張設した二本のガイ
ドワイヤーと、これらの二本のガイドワイヤーと係合
し、ガイドワイヤー間に昇降自在に設置した吊り荷の吊
り部材と、ガイドワイヤーを内部に配置し、開放部を有
する支持部材と、支持部材の開放部に配置された可動ス
トッパーとよりなり、吊り部材が支持部材を通過する際
に、可動ストッパーが開閉動作する、吊り荷の揺れ防止
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2415551A JP3044575B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 吊り荷の揺れ防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2415551A JP3044575B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 吊り荷の揺れ防止装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04266396A JPH04266396A (ja) | 1992-09-22 |
| JP3044575B2 true JP3044575B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=18523893
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2415551A Expired - Lifetime JP3044575B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 吊り荷の揺れ防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3044575B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4703041B2 (ja) * | 2001-06-28 | 2011-06-15 | 株式会社東芝 | 摩擦力測定装置及び測定方法 |
| CN114291720A (zh) * | 2021-11-25 | 2022-04-08 | 江苏丰辉高空建筑防腐有限公司 | 一种具有多向止晃功能的大楼高层施工吊装装置 |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP2415551A patent/JP3044575B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04266396A (ja) | 1992-09-22 |
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