JP3029500B2 - 全天候形ビル自動構築工法 - Google Patents

全天候形ビル自動構築工法

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JP3029500B2
JP3029500B2 JP4120565A JP12056592A JP3029500B2 JP 3029500 B2 JP3029500 B2 JP 3029500B2 JP 4120565 A JP4120565 A JP 4120565A JP 12056592 A JP12056592 A JP 12056592A JP 3029500 B2 JP3029500 B2 JP 3029500B2
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誠剛 時岡
英彦 渡辺
直 長尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は全天候形ビル自動構築工
法に関するものであり、特に、自動構築装置によって構
築されていく上層階へ、地上から構築資材を揚重する際
の自動化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル等の建築物の構築作業は人手
による作業が極めて多い。例えば、構築資材を地上から
上階層へ揚重するときは、ウインチのワイヤーロープを
地上付近まで繰り出し、ワイヤーロープのシーブのフッ
クへ保持用ワイヤーの玉掛け作業により構築資材を懸吊
し、人手によるウインチの巻き上げ操作にて揚重してい
る。そして、地上から揚重した構築資材は、ウインチの
微動操作並びに人手による操作により、構築部分へ移動
して位置決めが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の構築作業は前述
したように人手によるところが多いが、作業者の高齢化
及び技能工の不足により、労働力の確保が困難になって
いる。特に、ビルの構築は高所作業であるために危険を
伴うことが多く、構築資材の揚重に於いては、ウインチ
の操作のみでは微小な位置決めが困難であり、人手によ
るサポートが必要である。
【0004】そこで、構築作業の自動化を図って人力へ
の依存の割合を減少し、構築資材の揚重及び位置決め作
業を自動化するために解決すべき技術的課題が生じてく
るのであり、本発明はこの課題を解決することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、構築されるビルの天
井部及び外側部を被蔽し、ビルの構築に伴って上昇して
いく全天候形ビル自動構築装置であって、該自動構築装
置の天井部にクレーンガータを架設してウインチを走行
自在に載置し、ウインチのワイヤーロープに把持装置を
懸吊するとともに該把持装置に位置決め装置を設け、ク
レーンガータの所定位置へウインチを移動して地上から
構築資材を揚重し、ウインチを走行させて構築資材を構
築部分へ移動し、前記位置決め装置により把持装置を微
動調整して構築資材を位置決めするとともに、前記位置
決め装置とウインチとの間にサポート油圧シリンダを介
装し、ウインチの作動時に於ける把持装置の捩れをなく
すように形成された全天候形ビル自動構築工法に於て、
上記把持装置は、把持テーブルの下面に水平方向へ伸縮
自在なる油圧式チャックを横並びに一列に複数個設ける
とともに、把持テーブルの下面の略中央部に把持枠を設
け、この把持枠の四隅に水平方向の内側へ伸縮自在なる
油圧式チャックを対向して設け、前記横並びの一列に設
けた油圧式チャックにてH鋼等の横梁構築資材を把持
し、把持枠の中に角管等の立柱構築資材を把持して、地
上から構築部分まで揚重できるように形成した全天候形
ビル自動構築工法、及び、上記位置決め装置は、把持テ
ーブルの上面に中間テーブルを水平の一方向へスライド
自在に設けて油圧シリンダにて移動可能にするととも
に、中間テーブルの上面に旋回テーブルを前記中間テー
ブルと水平の他方向へ直交するようにスライド自在に設
けて油圧シリンダにて移動可能にし、更に、旋回テーブ
ルの上面に水平方向へ旋回自在なるベーステーブルを設
け、このベーステーブルにウインチのワイヤーロープの
シーブを取り付け、且つ、前記ウインチの走行台車と位
置決め装置のベーステーブルとの間にサポート油圧シリ
ンダを介装し、該サポート油圧シリンダの伸縮ロッドの
下端部をベーステーブルに固設した油圧式チャックで把
持し、把持装置の捩れを防止するとともに、把持装置が
構築資材をアンバランスに把持したときの反力受けにな
るように形成した全天候形ビル自動構築工法、並びに、
上記把持装置の一側部に油圧シリンダにて伸縮自在なる
複数のガイドロッドを突設し、その先端部に夫々油圧式
チャックを設け、ウインチ の所定の揚重位置にガイドロ
ープを垂設して一定の緊張力を付与し、前記油圧式チャ
ックにてこのガイドロープを挟持しながら、把持装置の
昇降を行うようにした全天候形ビル自動構築工法を提供
するものである。
【0006】
【作用】本発明の全天候形ビル自動構築工法は、ウイン
チにて把持装置にて把持された構築資材を地上から上階
層まで揚重する際に、請求項1記載の発明は、把持テー
ブルの下面に、横並びの一列に複数個の伸縮自在なる油
圧式チャックが配設され、更に、該把持テーブルの下面
の略中央部に設けられた把持枠の四隅に水平方向の内側
へ伸縮自在なる油圧式チャックを対向して設けてあるの
で、前記横並びの一列に設けた油圧式チャックにてH鋼
等の横梁構築資材を把持し、前記把持枠の中に角管等の
立柱構築資材を把持して、地上から上階層まで該構築資
材を揚重する。 又、請求項2記載の発明は、把持テーブ
ルが中間テーブルに対して油圧シリンダの伸縮により水
平一方向へ任意の寸法だけ移動し、更に、旋回テーブル
に対して前記中間テーブル及び把持テーブルが前記水平
一方向へ直交する方向へ油圧シリンダの伸縮によって任
意の寸法だけ移動し、更に又、前記旋回テーブルの上面
に水平方向へ旋回自在なるベーステーブルが設けられて
おり、そして、このベーステーブルにウインチのワイヤ
ーロープのシーブが取り付けられて該ワイヤーロープを
該シーブに巻回し、該ウインチの駆動にて把持装置を昇
降させるとき、サポート油圧シリンダの伸縮ロッドの下
端部を、前記ベーステーブルに固設した油圧式チャック
で把持して把持装置の捩れが防止され、之等ベーステー
ブル、旋回テーブル、中間テーブル、把持テーブルの各
テーブル及び各油圧シリンダ等から成る位置決め装置に
よって把持装置にて把持される構築資材を前後左右任意
の位置へ微動調整して、建て入れ個所へ正確に位置決め
する。 又、請求項3記載の発明は、把持装置の一側部に
油圧シリンダにて伸縮自在なる複数個のガイドロッドを
突設し、その先端部に夫々油圧式チャックを設け、ウイ
ンチの所定の揚重位置にガイドロープが垂設されて一定
の緊張力が付与されており、そして、このガイドロープ
を前記油圧式チャックにて挟持し乍ら前記把持装置を昇
降させるのであるから、該把持装置によって横梁構築資
材又は立柱構築資材等の構築資材の揚重に適し、そし
て、該構築資材を上階層まで揚重する途中で、該把持装
置が前後左右に揺動することが抑制される。依って、自
動構築装置 の外側部や既設の鉄骨部分に該構築資材が接
触して建築物の外壁を傷損させたり、或いは構築資材が
落下する等の事故を未然に防止できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って詳述
する。図1乃至図3は全天候形ビル自動構築装置10を
示したものであり、自動構築装置10の天井部11の外
周に外側部12,12,12,12を垂設し、構築され
るビルを被蔽する。自動構築装置10の天井部11の内
側近傍位置に、前後方向へガータ走行ガイド13,1
3,13を固設してクレーンガータ14,14を前後動
自在に架設し、夫々のクレーンガータ14にはウインチ
15を走行自在に載置して、地上から構築資材を揚重す
るように形成する。又、自動構築装置10の外側部1
2,12,12,12の内側に複数の昇降装置16,1
6…を設け、夫々の昇降装置16の油圧式チャックが既
設の鉄骨部分17を把持して自動構築装置10の全体を
支持するとともに、新たに上階層を構築していくのに伴
って該自動構築装置10が上昇するように形成されてい
る。
【0008】前記ウインチ15のワイヤーロープ18に
把持装置19を懸吊するとともに、該把持装置19に位
置決め装置20を設ける。該把持装置19は、後述する
ように油圧式チャックに構築資材を把持し、前記ウイン
チ15の作動により地上から上階層の構築部分へ運搬す
る。そして、構築場所での細かい位置決めは前記位置決
め装置20で微動調整し、既設の鉄骨部分17に新たな
構築資材を建入れる。尚、ウインチ15と位置決め装置
20との間にサポート油圧シリンダ21を介装し、構築
資材を揚重する際に把持装置19の捩れを防止する。
【0009】図2及び図3に示すように、構築されるビ
ルの既設の鉄骨部分17の前面と、自動構築装置10の
前面側の外側部12との間には、地上から構築資材を揚
重するため揚重スペース22が設けられている。この揚
重スペース22内の前記前面側の外側部12の内側で、
且つ、ガータ走行ガイド13,13間の略中央位置に、
夫々自動構築装置10の天井部11から地上に至るまで
一対のガイドロープ23,23を張設し、地上に設けた
オートテンションウインチ24,24により自動構築装
置10の上昇に連動してガイドロープ23,23を繰り
出し、自動構築装置10の高さの変動に拘わらず、ガイ
ドロープ23,23へ常時一定のテンションを付与して
いる。
【0010】図4及び図5は、ウインチ15のワイヤー
ロープ18に懸吊された把持装置19及び位置決め装置
20を示し、把持テーブル25の下面に水平方向に伸縮
自在なる油圧式チャック26a,26b,26cを横並
びの一列に複数個設ける。本実施例では、把持テーブル
25の一端に片寄せて二つの油圧式チャック26a,2
6bを設け、他端に一つの油圧式チャック26cを設け
て、ワイヤーロープ18のシーブ27を中心として非対
称に油圧式チャック26a,26b,26cを設けてあ
る。又、把持テーブル25の下面の略中央部に把持枠2
8を設け、図7にも示すように、この把持枠28の四隅
に水平方向の内側へ伸縮自在なる油圧式チャック29,
29,29,29を対向して設け、前記油圧式チャック
26a,26b,26cとともに把持装置19を構成す
る。
【0011】把持テーブル25の上面にガイドレール3
0,30,30,30を突設し、中間テーブル31に設
けたガイド32,32,32,32を夫々ガイドレール
30,30,30,30へ係合して、図4及び図5に於
いて中間テーブル31を左右方向へスライド自在に形成
する。そして、油圧シリンダ33の一端を把持テーブル
25の上面に連結するとともに油圧シリンダ33の他端
を中間テーブル31の下面に連結し、該油圧シリンダ3
3の伸縮により、中間テーブル31に対して把持テーブ
ル25が同図中左右方向へ任意の寸法だけ移動可能にし
てある。
【0012】又、図4乃至図6に示すように、中間テー
ブル31の上面に旋回テーブル34を設け、その下面に
ガイドレール35,35を前記把持テーブル25のガイ
ドレール30,30,30,30と直交するように突設
する。中間テーブル31のガイド32,32,32,3
2の上面には凹部を設け、この凹部に旋回テーブル34
のガイドレール35,35を係合して、ガイドレール3
2,32,32,32に対してスライド自在に形成す
る。そして、油圧シリンダ36の一端を中間テーブル3
1の上面に連結するとともに油圧シリンダ36の他端を
旋回テーブル34の下面に連結し、旋回テーブル34に
対して中間テーブル31及び把持テーブル25が図4に
於いて紙面の前後方向(図5に於いては紙面の上下方
向)へ任意の寸法だけ移動可能にしてある。
【0013】更に、旋回テーブル34の上面にベーステ
ーブル37を設け、図5に示す旋回用モータ38の駆動
により、ベーステーブル37に対して旋回テーブル34
を水平方向へ旋回自在に形成する。該ベーステーブル3
7に前記シーブ27を取り付けてワイヤーロープ18を
巻装し、前述したウインチ15の駆動によって把持装置
19及び位置決め装置20を上下に昇降させるととも
に、ベーステーブル37の一側部に油圧式チャック39
を固設して前記サポート油圧シリンダ21の伸縮ロッド
の下端部を把持する。之等ベーステーブル37、旋回テ
ーブル34、中間テーブル31、把持テーブル25の各
テーブル、及び油圧シリンダ33,36、並びに旋回用
モータ38等から位置決め装置20が構成され、把持装
置19にて把持した構築資材を前後左右任意の位置へ微
動調整して、建入れ個所へ正確に位置決めする。
【0014】ここで、前記把持装置19の油圧式チャッ
ク26a,26b,26cは、図4及び図5に示すよう
に、ワイヤーロープ18のシーブ27を中心として非対
称に設けられているが、その理由について説明する。図
8に示すように油圧式チャック26a,26b,26c
を閉じてH鋼等の横梁構築資材40を把持するに当り、
横梁構築資材40の重心位置とワイヤーロープ18のシ
ーブ27の位置とが、必ずしも一致するとは限らない。
例えば、横梁構築資材40の一端部を図4及び図5に示
した油圧式チャック26cで把持し、油圧式チャック2
6b及び26aで横梁構築資材40の中央部近傍位置を
把持することもある。即ち、図4及び図5に於いて油圧
式チャック26aの外側へ横梁構築資材40の他端部を
突出させて懸吊することになる。然るときには、把持装
置19がアンバランスとなって傾斜しようとするが、前
記サポート油圧シリンダ21の伸縮ロッドの下端部をベ
ーステーブル37の油圧式チャック39が把持している
ために反力受けとなり、把持装置19及び位置決め装置
20は水平状態を維持する。
【0015】又、図6及び図7に示すように、把持枠2
8の内側に角管等の立柱構築資材41の上端部を挿入
し、四方の油圧式チャック29,29,29,29を伸
長すれば立柱構築資材41が把持枠28の内部で把持さ
れて、所定の構築部分へ運搬される。一方、図5及び図
8に示すように、把持テーブル25の両端部近傍にブラ
ケット42,42,42,42を固設し、各ブラケット
42,42,42,42にて油圧シリンダ43,43を
固定する。夫々の油圧シリンダ43,43のガイドロッ
ド43a,43aの先端部に油圧式チャック44,44
を設け、左右の油圧式チャック44,44間に支持レバ
ー45を介装して、油圧式チャック44,44が一定間
隔を保持するように形成する。
【0016】而して、図2及び図3にて前述したよう
に、揚重スペース22へクレーンガータ14を移動し、
把持装置19にて把持した横梁構築資材40又は立柱構
築資材41等の構築資材をウインチ15にて揚重する際
には、所定位置に一定のテンションを付与されているガ
イドロープ23,23を前記ガイドロッド43a,43
aの先端部の油圧式チャック44,44が挟持しながら
把持装置19の昇降を行う。依って、構築資材を上階層
まで揚重する途中で、把持装置19が前後左右に揺動す
ることが抑制され、自動構築装置10の外側部12や既
設の鉄骨部分17に構築資材が接触して建築物の外壁を
傷損させたり、或いは構築資材が落下する等の事故を未
然に防止できる。尚、図4乃至図8に於いて、符号46
は油圧動力ユニットであり、各油圧シリンダ及び油圧式
チャックへ作動油を供給するものである。
【0017】図9乃至図11は前述したウインチ15の
要部拡大図であり、巻き上げ用モータ47を駆動し、そ
の回転をギヤボックス48を介してワイヤードラム49
へ伝動する。ワイヤードラム49が一方向へ回転すれ
ば、前記ワイヤーロープ18が該ワイヤードラム49に
巻回され、前記ベーステーブル37のシーブ27を介し
て位置決め装置20及び把持装置19が上昇する。又、
ワイヤードラム49が逆方向へ回転すれば、ワイヤーロ
ープ18がワイヤードラム49から繰り出され、位置決
め装置20及び把持装置19が下降する。
【0018】又、ウインチ15の走行台車50にはサポ
ート油圧シリンダ21が貫通して垂設され、サポート油
圧シリンダ21の伸縮ロッドの下端部は、前記位置決め
装置20のベーステーブル37に固設した油圧式チャッ
ク29によって固定される。そして、ウインチ15のワ
イヤーロープ18の繰り出し又は巻き取りに同調して該
サポート油圧シリンダ21の伸縮ロッドが伸縮し、前述
したように位置決め装置20及び把持装置19の揺れや
捩れを抑止し、懸吊時の反力をとる。そして、図11及
び図12に示すように、サポート油圧シリンダ21の上
部位置に油圧動力ユニット51を設け、走行台車50の
後部にピン52により該油圧動力ユニット51を固定す
るとともに、該油圧動力ユニット51の底部とサポート
油圧シリンダ21との間に油圧シリンダ53を斜めに介
装する。これは、ウインチ15と把持装置19及び位置
決め装置20との距離が離れ、サポート油圧シリンダ2
1の伸縮ロッドが極めて長く伸長して傾斜しようとする
場合に、前記油圧シリンダ53を伸長又は収縮してサポ
ート油圧シリンダ21を垂直状態に保持するものであ
る。
【0019】図13は本発明のビル自動構築工法のフロ
ーチャートであり、揚重スペース22でウインチ15の
ワイヤーロープ18を繰り出し、把持装置19により地
上の構築資材を把持し、再びウインチ15のワイヤーロ
ープ18を巻き上げて構築資材を上階層まで揚重する。
然る後、クレーンガータ14を作動して構築部分の平行
位置まで移動する(ステップ101〜102)。クレー
ンガータ14の移動距離は、クレーンガータ14に距離
センサーを設けて計測する。
【0020】次に、ウインチ15の走行台車50を走行
させて把持装置19を構築資材の構築部分の上部へ移動
する(ステップ103〜104)。把持装置19の移動
距離は、ウインチ15の走行台車50に距離センサーを
設けて計測する。ここで、ウインチ15のワイヤーロー
プ18を徐々に繰り出して把持装置19を構築資材の構
築部位直前まで下降させる。(ステップ105〜10
6)。このとき、把持装置19の下降に連動して前記サ
ポート油圧シリンダ21の伸縮ロッドを伸長させる。こ
の把持装置19の下降距離は、ウインチ15のワイヤー
ドラム49の回転をセンサーによりカウントして計測す
る。
【0021】構築資材の構築部位の真上に把持装置19
を移動したら、位置決め装置20を作動させて把持装置
19の微動調整を行う。先ず、油圧シリンダ33を伸長
又は収縮し、中間テーブル31に対して把持テーブル2
5を水平の一方向(X方向)へ微動させてX方向のスラ
イド調整を行う(ステップ107〜108)。次に、油
圧シリンダ36を伸長又は収縮し、旋回テーブル34に
対して中間テーブル31を水平の他方向(X方向と直交
するY方向)へ微動させてY方向のスライド調整を行う
(ステップ109〜110)。このX方向及びY方向の
スライド調整は、油圧シリンダ33及び36にストロー
クセンサーを設けて伸縮距離を計測するとともに、作業
者の目による視認のもとに構築資材の位置決めを行う。
【0022】構築資材の構築部位直前まで下降して位置
決めを行った後は、ウインチ15を作動して既設の鉄骨
部分17に構築資材を接触させ、ウインチ15を停止し
て構築資材の建入れを行う(ステップ111〜11
2)。この構築資材の建入れも接触センサー等を使用し
て行えば、確実な建入れ作業を行うことができる。而し
て、該サポート油圧シリンダ21は、本実施例の把持装
置19及び位置決め装置20に使用するだけではなく、
一般に使用されている既存のウインチ等にも使用可能で
あり、然るときにも懸吊作業時に揺れや捩れを抑止し
て、構築資材の位置決め精度を向上することができる。
又、オートテンションウインチ24によってガイドロー
プ23,23を一定のテンションで張設し、既存のウイ
ンチでの構築資材の揚重作業に使用することも可能であ
り、斯かる場合にも、地上からの揚重作業を安定して行
うことができる。
【0023】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0024】
【発明の効果】本発明は上記一実施例に詳述したよう
に、把持装置にて把持した構築資材を地上から構築部分
へ移動し、位置決め装置により極めて正確に構築資材の
位置決めを行うことができる。そして、位置決め装置に
よる微動調整が可能となるため、高所での人手による作
業を減少でき省人化に寄与できる。
【0025】又、サポート油圧シリンダの伸縮ロッドを
把持装置の昇降に連動させれば、揚重工程中に把持装置
が揺れたり捩れたりすることがなく、揚重作業の安全性
の向上にも寄与できる。更に、ウインチでの所定の揚重
位置にガイドロープを垂設して一定のテンションを付与
させておき、把持装置に設けた油圧式チャックがこのガ
イドロープを挟持しながら把持装置の昇降を行えば、地
上から上階層の構築部分までが長い距離であっても、構
築資材を安定して揚重できる。
【0026】又、本発明は通常の天井走行クレーンを基
にして既存の部品を利用し、全天候形ビル自動構築装置
として構成することができ、安価にビルの自動構築が可
能となる等、正に諸種の効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、全天候形ビル自動構
築装置の内部を示した一部切欠正面図。
【図2】全天候形ビル自動構築装置の内部を示した一部
切欠側面図。
【図3】全天候形ビル自動構築装置の一部切欠平面図。
【図4】把持装置及び位置決め装置の要部正面図。
【図5】把持装置及び位置決め装置の要部平面図。
【図6】図4のA−A線断面図。
【図7】把持枠部分のみを示した図6のC−C線断面
図。
【図8】図5のB−B線矢視図。
【図9】ウインチの要部正面図。
【図10】ウインチの要部平面図。
【図11】ウインチの要部側面図。
【図12】サポート油圧シリンダに取り付けた傾斜防止
用の油圧シリンダを示す要部正面図。
【図13】自動構築工法のフローチャート。
【符号の説明】
10 自動構築装置 11 天井部 12 外側部 14 クレーンガータ 15 ウインチ 18 ワイヤーロープ 19 把持装置 20 位置決め装置 21 サポート油圧シリンダ 22 揚重スペース 23 ガイドロープ 24 オートテンションウインチ 25 把持テーブル 26a,26b,26c 油圧式チャック 27 シーブ 28 把持枠 29,39,44 油圧式チャック 31 中間テーブル 33,36,43,53 油圧シリンダ 34 旋回テーブル 37 ベーステーブル 38 旋回用モータ 40 横梁構築資材 41 立柱構築資材 43a ガイドロッド 50 走行台車
フロントページの続き (72)発明者 野々山 敏夫 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会 社熊谷組東京本社内 (56)参考文献 特開 平1−263834(JP,A) 特開 平2−70845(JP,A) 実開 昭52−4123(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/14 - 21/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築されるビルの天井部及び外側部を被
    蔽し、ビルの構築に伴って上昇していく全天候形ビル自
    動構築装置であって、該自動構築装置の天井部にクレー
    ンガータを架設してウインチを走行自在に載置し、ウイ
    ンチのワイヤーロープに把持装置を懸吊するとともに該
    把持装置に位置決め装置を設け、クレーンガータの所定
    位置へウインチを移動して地上から構築資材を揚重し、
    ウインチを走行させて構築資材を構築部分へ移動し、前
    記位置決め装置により把持装置を微動調整して構築資材
    を位置決めするとともに、前記位置決め装置とウインチ
    との間にサポート油圧シリンダを介装し、ウインチの作
    動時に於ける把持装置の捩れをなくすように形成された
    全天候形ビル自動構築工法に於て、 上記把持装置は、把持テーブルの下面に水平方向へ伸縮
    自在なる油圧式チャックを横並びに一列に複数個設ける
    とともに、把持テーブルの下面の略中央部に把持枠を設
    け、この把持枠の四隅に水平方向の内側へ伸縮自在なる
    油圧式チャックを対向して設け、前記横並びの一列に設
    けた油圧式チャックにてH鋼等の横梁構築資材を把持
    し、把持枠の中に角管等の立柱構築資材を把持して、地
    上から構築部分まで揚重できるように形成 したことを特
    徴とする全天候形ビル自動構築工法。
  2. 【請求項2】 構築されるビルの天井部及び外側部を被
    蔽し、ビルの構築に伴って上昇していく全天候形ビル自
    動構築装置であって、該自動構築装置の天井部にクレー
    ンガータを架設してウインチを走行自在に載置し、ウイ
    ンチのワイヤーロープに把持装置を懸吊するとともに該
    把持装置に位置決め装置を設け、クレーンガータの所定
    位置へウインチを移動して地上から構築資材を揚重し、
    ウインチを走行させて構築資材を構築部分へ移動し、前
    記位置決め装置により把持装置を微動調整して構築資材
    を位置決めするとともに、前記位置決め装置とウインチ
    との間にサポート油圧シリンダを介装し、ウインチの作
    動時に於ける把持装置の捩れをなくすように形成された
    全天候形ビル自動構築工法に於て、 上記位置決め装置は、把持テーブルの上面に中間テーブ
    ルを水平の一方向へスライド自在に設けて油圧シリンダ
    にて移動可能にするとともに、中間テーブルの上面に旋
    回テーブルを前記中間テーブルと水平の他方向へ直交す
    るようにスライ ド自在に設けて油圧シリンダにて移動可
    能にし、更に、旋回テーブルの上面に水平方向へ旋回自
    在なるベーステーブルを設け、このベーステーブルにウ
    インチのワイヤーロープのシーブを取り付け、且つ、前
    記ウインチの走行台車と位置決め装置のベーステーブル
    との間にサポート油圧シリンダを介装し、該サポート油
    圧シリンダの伸縮ロッドの下端部をベーステーブルに固
    設した油圧式チャックで把持し、把持装置の捩れを防止
    するとともに、把持装置が構築資材をアンバランスに把
    持したときの反力受けになるように形成したことを特徴
    とする 全天候形ビル自動構築工法。
  3. 【請求項3】 構築されるビルの天井部及び外側部を被
    蔽し、ビルの構築に伴って上昇していく全天候形ビル自
    動構築装置であって、該自動構築装置の天井部にクレー
    ンガータを架設してウインチを走行自在に載置し、ウイ
    ンチのワイヤーロープに把持装置を懸吊するとともに該
    把持装置に位置決め装置を設け、クレーンガータの所定
    位置へウインチを移動して地上から構築資材を揚重し、
    ウインチを走行させて構築資材を構築部分へ移動し、前
    記位置決め装置により把持装置を微動調整して構築資材
    を位置決めするとともに、前記位置決め装置とウインチ
    との間にサポート油圧シリンダを介装し、ウインチの作
    動時に於ける把持装置の捩れをなくすように形成された
    全天候形ビル自動構築工法に於て、 上記把持装置の一側部に油圧シリンダにて伸縮自在なる
    複数のガイドロッドを突設し、その先端部に夫々油圧式
    チャックを設け、ウインチの所定の揚重位置にガイドロ
    ープを垂設して一定の緊張力を付与し、前記油圧式チャ
    ックにてこのガイドロープを挟持しながら、把持装置の
    昇降を行うようにしたことを特徴とする 全天候形ビル自
    動構築工法。
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