JP3042174B2 - 精密機器のキャリングケース - Google Patents

精密機器のキャリングケース

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JP3042174B2
JP3042174B2 JP4146987A JP14698792A JP3042174B2 JP 3042174 B2 JP3042174 B2 JP 3042174B2 JP 4146987 A JP4146987 A JP 4146987A JP 14698792 A JP14698792 A JP 14698792A JP 3042174 B2 JP3042174 B2 JP 3042174B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な精密機器のキャリ
ングケースに関する。詳しくは、ビデオカメラ等の精密
機器を収納して持ち運ぶためのキャリングケース、特
に、一方の面が開口し略箱状をした2つのハーフの一つ
の開口縁同士がヒンジにより連結され、その開口面同士
が重なり合わさることにより収納空間が形成される精密
機器のキャリングケースに関するものであり、構造及び
取扱いが簡単で、かつ、不注意又は不用意に2つのハー
フを開放したときに収納された精密機器が飛び出してし
まうことを防止する新規な精密機器のキャリングケース
を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラ等の精密機器を安全に持ち
運ぶための容器として比較的硬質な外殻を備えたキャリ
ングケースがあり、その外殻は、通常、2つ割りにされ
た矩形の箱形を為す2つのハーフにより形成されると共
に、該2つのハーフがヒンジによって互いに開閉自在に
連結されている。
【0003】この種のキャリングケースにあっては、外
殻を不注意に又は不用意に開けてしまっても収納された
精密機器が飛び出してしまうことが無いようにするため
に、収納した精密機器を一方のハーフに保持する保持バ
ンドが設けられている。
【0004】図9はそのような保持バンドを備えた従来
のビデオカメラ用キャリングケースの一例aを示すもの
である。
【0005】同図において、bはキャリングケースaの
外殻であり、厚み方向に略2つ割りにされた矩形の箱形
をした2つのハーフc、dから成る。
【0006】2つのハーフcとdとはそれぞれ下側壁の
開口縁部がヒンジeによって開閉自在に連結されると共
に、閉塞された状態においては上側壁の外面に設けられ
た図示しないロック手段によりロックされる。
【0007】fは一方のハーフcの内部に設けられた収
納型であり、ビデオカメラgの左右幅方向における半身
が略ぴったり納まる大きさの凹部hが形成されている。
【0008】i及びi′は帯状をした保持バンドであ
り、比較的丈夫な布材により形成され、これら保持バン
ドi、i′の基端部は一方のハーフcの上下両側壁の内
面に各別に固着され、また、保持バンドi、i′の先端
部には面ファスナーjを構成する一対の係止要素k、l
が各別に取着されている。
【0009】そして、収納型fの凹部h内にビデオカメ
ラgを所定の向きで収納した後、ビデオカメラgの凹部
hから露出している部分に保持バンドi、i′を巻き付
けて係止要素kと1とを係止する。
【0010】これにより、ビデオカメラgは保持バンド
i、i′によって一方のハーフcに保持されるので、キ
ャリングケースaがどのような向きになっているときで
も、ハーフc、dを開けてもビデオカメラgが飛び出し
てしまうことは無い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記する従
来のキャリングケースaにあっては、キャリングケース
a内に精密機器を収納するときに、保持バンドi、i′
を精密機器と一方のハーフcとの間に敷いてしまってビ
デオカメラgに保持バンドi、i′を掛け忘れたり、あ
るいはバンド掛けの作業が思いの外、面倒であるため故
意に保持バンドi、i′を掛けずに使用されることが多
い。
【0012】かかる場合、キャリングケースaの向きを
考えずに、不注意に又は不用意にハーフc又はdを開放
したとき、ビデオカメラgが飛び出してしまうという問
題があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明精密機器
のキャリングケースは、上記した課題を解決するため
に、2つのハーフをヒンジにより開閉自在に連結して形
成された精密機器のキャリングケースにおいて、一方の
ハーフの反ヒンジ側の内部から開口側へ延びた第1の保
持片を設け、上記ヒンジ又はその近傍に位置した回動支
点部に回転自在に支持されると共にそこから他方のハー
フの内面の沿って延びかつ反ヒンジ側の内側面から開口
側へ延びた第2の保持片を設け、これら2つの保持片を
可撓性及び弾性を有する比較的腰の強い材料により形成
すると共にこれら保持片の先端部に一対の係止手段の2
つの係止要素を各別に設け、2つのハーフを閉塞するこ
とにより上記2つの保持片の先端部同士が上記係止手段
により互いに係止され、また、2つのハーフを開く動作
と上記係止手段の係止の解除とが連動しないようにした
ものである。
【0014】
【作用】従って、本発明精密機器のキャリングケースに
よれば、2つのハーフを開く動作と係止手段の係止の解
除とは連動しないようにしたので、当該キャリングケー
スがどのような向きにあっても、その状態で2つのハー
フを開放しても2つの保持片の間の係止は解除されず、
従って、2つの保持片に保持された精密機器がキャリン
グケース内から飛び出してしまうことを防止することが
できる。
【0015】また、2つの保持片は可撓性及び弾性を有
する比較的腰の強い材料により形成し、かつ、第1の保
持片は反ヒンジ側の内部から開口側へ向かって、また、
第2の保持片はハーフの内面に沿って延び、かつ、反ヒ
ンジ側の内面から開口側へ向かって延びるように形成し
たので、当該キャリングケース内に精密機器を収納する
際にこれら保持片を精密機器とハーフとの間に敷いてし
まうことがない。
【0016】更に、2つの保持片の係止は2つのハーフ
を閉塞したときに自動的に行われるので、精密機器を一
方のハーフ内に収納し、2つのハーフを閉塞しただけ
で、精密機器を保持片により保持することができ、精密
機器のキャリングケースへの収納が面倒になることもな
い。
【0017】
【実施例】以下に、本発明精密機器のキャリングケース
の詳細を添付図面に示した各実施例に従って説明する。
【0018】図1乃至図5は本発明精密機器のキャリン
グケースをビデオカメラ用キャリングケースに適用した
第1の実施例を示すものである。
【0019】図中1はビデオカメラ2を収納して持ち運
ぶためのショルダー型のキャリングケースである。
【0020】ビデオカメラ2は略矩形の箱形をした外筐
3と、大部分が外筐3の左側面から突出した状態で設け
られた撮影用のレンズ鏡筒4及びファインダー5と、右
側面に設けられたグリップベルト6と、外筐3の前端面
に配置されたマイクロフォン7と外筐3の後端面に着脱
自在に装着されたバッテリー8等から成る。
【0021】尚、キャリングケース1及びビデオカメラ
2について、その方向を示すときは図2における上方向
へ向かう方向を上側とし、下方へ向かう方向を下側とす
る。また、同図において、左斜め下方へ向かう方向を右
側とし、右斜め上方へ向かう方向を左側とする。更に、
同図において、右斜め下方へ向かう方向を前側とし、左
斜め上方へ向かう方向を後側とする。
【0022】9はキャリングケース1の外殻であり、上
記ビデオカメラ2を囲う大きさの略直方体を成し、左右
方向に略2つ割りしてに形成された左ハーフ10と右ハ
ーフ11とからなる。
【0023】左ハーフ10と右ハーフ11はその下側壁
10a、11aの開口縁がヒンジ12によってに開閉自
在に連結されており、図5に示すように、それらの開口
面同士が重なるように閉じられることによって上記ビデ
オカメラ2の外形より大きい収納空間9aが画成され
る。
【0024】13a、13bは左ハーフ10及び右ハー
フ11の上側壁10b、11bの外面に設けられた一対
のロック部材であり、ハーフ10と11とが閉塞された
状態がこのロック部材13a、13bによりロックされ
るようになっている。
【0025】14は左ハーフ10の内部に固定された収
納型であり、左ハーフ10の開口面と略同一の平面内に
開口し、かつ、ビデオカメラ2の左右幅方向における略
左側の半身が略ぴったり納まる大きさの凹部15が形成
されている。
【0026】凹部15にはそれぞれビデオカメラ2が有
するレンズ鏡筒4及びファインダー5の外筐3から突出
した部分の大きさと合う大きさを有する部分凹部15
a、15bが形成されており、従って、ビデオカメラ2
は、図4等に示すように、レンズ鏡筒4及びファインダ
ー5が上記部分凹部15a、15bと各別に対向する向
きで収納型14内に収納され、グリップベルト6側の半
身が左ハーフ10の開口面から突出される。
【0027】16、17は収納型14内に収納されたビ
デオカメラ2を保持するための保持片であり、これら保
持片16、17は可撓性及び弾性を有する比較的腰が強
い、即ち、撓ます力を受けていない状態においては所定
の形状を保持することができる材料、例えば、合成樹脂
材又は比較的硬質な皮革材料等により形成されている。
【0028】また、保持片16、17はともに帯状で、
かつ、その厚さ方向に略直角に湾曲されて略L字状を為
すように形成されている。
【0029】一方の保持片16(以下、「第1の保持
片」と言う。)は、L字の長い方の部分(以下、「上面
押え部」と言う。)16aの基端部が収納型14の上側
の内側面のうち開口縁寄りの部分であって前後方向にお
ける略中央に固着され、そこから略水平に右方へ向かっ
て延び、また、短い方の部分(以下「右上面押え部」と
言う。)16bは左ハーフ10の開口面と略平行に対向
するように設けられる。
【0030】また、上記第1の保持片16の上面押え部
16aの左ハーフ10から右方へ突出した部分は右ハー
フ11の深さより稍短く、また、右上面押え部16bは
外殻9の高さの1/3より稍長く形成されている。
【0031】別の保持片17(以下、「第2の保持片」
と言う。)は、その短い方の部分(以下、「下面押え
部」と言う。)17aが右ハーフ11の深さより稍短く
され、長い方の部分(以下、「右面押え部」と言う。)
17bは外殻9の高さの2/3より稍長く形成され、後
述するように2つのハーフ10と11とが閉じた状態に
おいて第1の保持片16の先端部と第2の保持片17と
の先端部とが重なるようになっている。
【0032】18は第2の保持片17の下面押え部17
aの基端に一体に突設された被支持部であり、該被支持
部18には前後方向に延びる挿通孔18aが形成されて
いる。
【0033】このような第2の保持片17は、その被支
持部18の挿通孔18aに上記ヒンジ12の軸12aの
前後方向における中央部が回動自在に挿通されることに
より外殻9に回動自在に支持されると共に、その全体が
右ハーフ11内に位置した状態では右面押え部17bが
右ハーフ11の奥面11cと近接するように位置され
る。
【0034】19は、例えば「マジックファスナー」
(商標名)として知られている布製の面ファスナー(図
1参照)であり、その一対の係止要素19a、19bの
うち、一方の係止要素19aは、第1の保持片16の右
上面押え部16bの先端部の右側面に、また、他方の係
止要素19bは第2の保持片17の右面押え部17bの
反奥面11c側を向いた面に各別に固着されている。
【0035】20は第1の保持片16の係止要素19a
が取着された部分であってその面と反対側の面に固着さ
れた緩衝部材であり、20′は第2の保持片17の係止
要素19bが取着された部分であってその面と反対側の
面に固着された緩衝部材であり、これら緩衝部材20、
20′はスポンジやゴム等弾性に富む材料により形成さ
れている。
【0036】そこで、このようなキャリングケース1に
対するビデオカメラ2の収納及び取出しは、次のように
行う。
【0037】ビデオカメラ2を収納するときは、先ず、
外殻9を開け、かつ、第2の保持片17を図1に示すよ
うに右ハーフ11内へ移動した状態で、ビデオカメラ2
の左半分を左ハーフ10の収納型14の凹部15内に収
納する。
【0038】このとき、第1の保持片16を図3に2点
鎖線で示すように上側へ向けて撓ませることにより、ビ
デオカメラ2を容易に左ハーフ10内に収納することが
できる。
【0039】次に、右ハーフ11を外殻9が閉じる方向
へ回動させて、2つのハーフ10と11を閉じる。
【0040】外殻9を閉じるとき、第2の保持片17は
右ハーフ11と一体的に回動されてその右面押え部17
bがビデオカメラ2のグリップベルト6側の面に接触さ
れると共に、その先端部が第1の保持片16の右上面押
え部16bの先端部に重なり、かつ、それぞれの先端部
に取着された係止要素19bと係止要素19aとが係止
される。
【0041】このとき、前記緩衝部材20及び20′が
右ハーフ11の奥面11cとビデオカメラ2とにより適
度に圧縮されるので、これら緩衝部材20、20′に生
じた形状復元力によって上記先端部同士が圧接され、そ
れにより、係止要素19aと19bとの係止が確実に行
われる。
【0042】そして、2つのハーフ10と11とを閉じ
た状態をロック部材13a、13bによりロックするこ
とによりビデオカメラ2のキャリングケース1内への収
納が完了する。
【0043】ビデオカメラ2のキャリングケース1から
の取り出しは、先ず、ロック部材13a、13bのロッ
クを解除した後、2つのハーフ10と11を開く。
【0044】このとき、第2の保持片17はその回動軸
が右ハーフ11のヒンジ12の回動軸12aと共通であ
るが、右ハーフ11の動作には連動しないため、第1の
保持片16との結合は解除されず、従って、ビデオカメ
ラ2は2つのハーフ10と11とが開いても2つの保持
片16、17により左ハーフ10内に保持されている。
【0045】次に、第2の保持片17の先端部の係止要
素19aと第1の保持片16の先端部の係止要素19b
との係止を解除し、第2の保持片17を回動して、これ
と第1の保持片16とを離間させる。
【0046】しかして、第1の保持片16と第2の保持
片17との間の間隙からビデオカメラ2の取り出しが可
能になる。
【0047】図6乃至図8は本発明精密機器のキャリン
グケースをビデオカメラ用キャリケグケースに適用した
第2の実施例1Aを示すものである。
【0048】尚、この第2の実施例に示すキャリングケ
ース1Aが上記第1の実施例に示したキャリングケース
1と比較して相違する点は保持片のみであるので、この
第2の実施例1Aの説明は上記相違点について主として
行ない、他の部分については第1の実施例における同一
ないし同様の部分に付した符号と同じ符号を付すること
によりその説明を省略する。
【0049】21及び22は保持片であり、これら保持
片21、22も上記第1の実施例におけるキャリングケ
ース1の保持片16、17と同様な材料により形成され
ている。
【0050】一方の保持片21(以下、「第1の保持
片」と言う。)は前後方向に長い長方形の板状を為し、
その左側部が収納型14の上側壁10b側の内側面のう
ち開口縁寄りの部分の中央部に固着され、かつ、その他
の部分が左ハーフ10から右方へ向かって突出した状態
で設けられている。
【0051】第1の保持片21の左ハーフ10から右方
へ向かって突出した部分は右ハーフ11の深さの半分よ
り稍長くなっており、かつ、この突出した部分は先端に
行くに従って下方へ変位するように緩やかに湾曲されて
いる。
【0052】23、23は第1の保持片21の先端部の
上面の前後両端寄りの位置に突設された係合突部であ
り、上端部が小さな円錐状をしている。
【0053】他方の保持片22(以下、「第2の保持
片」と言う。)は、厚さ方向に湾曲され略L字形をした
主部24と、該主部24の長い方の部分(以下、「右面
押え部」と言う。)24aの先端縁から湾曲しながら、
主部24の短い方の部分(以下「下面押え部」と言
う。)24bの延びる方向と同じ方向へ突出しかつこれ
と略平行な係合部25と、主部24の下面押え部24b
の基端に薄肉なヒンジ部26を介して連続された被固定
部27とが一体に形成され、これらの前後幅はいずれの
部分においても第1の保持片21の前後幅と同じにされ
ている。
【0054】主部24の右面押え部24aは外殻9の高
さ方向の内法寸法より稍短く、下面押え部24bは右ハ
ーフ11の深さより稍短くされ、また、係合部25は右
ハーフ11の深さの半分より稍長くなっている。
【0055】係合部25の主部24に近い部分には前後
方向に長い長孔状の指掛孔25aが形成され、また、該
係合部25の先端寄りであって前後方向の両端寄りの部
分には円形をした小さな係合孔25b、25bが形成さ
れていて、該係合孔25b、25bは上記第1の保持片
21の係合突部23、23が各別に係止されるようにな
っている。
【0056】このような第2の保持片22は、その被固
定部27が左ハーフ10の下側壁10aの内側面のうち
開口縁寄りの位置であって、その前後方向の中央部に固
着されており、薄肉ヒンジ部26において被固定部27
に対して主部24を折り曲げることにより被固定部27
を除いた第2の保持片22が右ハーフ11内に位置した
位置(図7に2点鎖線で示す。)と係合部25の先端部
が第1の保持片21の先端部と重なる位置(図7に実線
で示す。)との間を回動し得るようになっている。
【0057】このようなキャリングケース1Aに対する
ビデオカメラ2の収納は、例えば、次のように行う。
【0058】即ち、先ず、外殻9を開いて第2の保持片
22を図7に2点鎖線で示すように右ハーフ11側へ折
り曲げた状態で、ビデオカメラ2を収納型14内に収納
し、次いで、右ハーフ11を左ハーフ10に対して閉じ
る。
【0059】第2の保持片22は右ハーフ11を閉じる
ことのよりその内面に押圧されて回動し、主部24の右
面押え部24aがビデオカメラ2のグリップベルト6側
の面に接触され、また、係合部25が第1の保持片21
の先端部に上側から重ねられる。
【0060】第1の保持片21の先端部に第2の保持片
22の先端部が重なるときに、第2の保持片22の先端
縁が第1の保持片21の係合突部23、23に衝合し
て、これを下方に押しやることにより第1の保持片21
の先端部は下方へ撓まされる。
【0061】そして、第1の保持片21の係合突部2
3、23と第2の保持片22の係合孔25、25とが合
わさったときに、第1の保持片21はその形状復元力に
より先端部が上方へ移動され、これにより、係合突部2
3、23と係合孔25、25との係合が為される。
【0062】この係合は、第2の保持片22が回動され
るときの勢いによって自動的に行われ、少なくとも、右
ハーフ11が閉じられる際、第2の保持片22の主部2
4の右面押え部24aが右ハーフ11の奥面11cによ
って左ハーフ10側へ向けて押圧されることにより行わ
れる。
【0063】従って、ハーフ10と11とを閉じた状態
では、保持片21と22とが連結され、これにより、収
納されたビデオカメラ2が保持片21及び22と左ハー
フ10とにより保持される。
【0064】次に、ロック部材13aと13bとをロッ
クしてビデオカメラ2のキャリングケースへの収納が完
了する。
【0065】ビデオカメラ2のキャリングケース1Aか
らの取り出しは、先ず、ロック部材13aと13bとに
よるロックを解除し、右ハーフ11を左ハーフ10に対
して回動して両者を開ける。
【0066】このとき、第2の保持片22は右ハーフ1
1に連動していないため、その先端部の第1の保持片2
1との結合は解除されず、従って、ビデオカメラ2は2
つのハーフ10と11とが開いても2つの保持片21と
22により、左ハーフ10に保持された状態に保持され
る。
【0067】次に、第2の保持片22の係合部25に形
成した指掛孔25aに指を入れ、これを上方へ持ち上げ
ることにより、係合突部23、23と係合孔25、25
との係合を解く。
【0068】そして、係合突部23、23と係合孔2
5、25との係合を解いた状態で第2の保持片22を第
1の保持片21から遠ざかる方向へ回動させ、第2の保
持片22と第1の保持片21との間にビデオカメラ2が
挿通できる間隙を形成する。
【0069】このとき、ビデオカメラ2は第1の保持片
21と第2の保持片22との連結が解除されることによ
りこれらによる保持が保てなくなるため、ビデオカメラ
2を押さえておく必要がある。
【0070】しかして、第1の保持片21と第2の保持
片22との間に適宜間隔が形成された時点でビデオカメ
ラ2は取り出し可能となる。
【0071】尚、この第2の実施例においては、第2の
保持片22の被固定部27を左ハーフ10に固着した
が、この被固定部27は右ハーフ11の下側壁11aの
内面に固着するようにしても良い。
【0072】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明精密機器のキャリングケースは、一方の面が
開口し略箱状をした2つのハーフの一の開口縁同士がヒ
ンジにより連結され、その開口面同士が重なり合わさる
ことにより収納空間が形成される精密機器のキャリング
ケースであって、一方のハーフの反ヒンジ側の内部から
開口側へ向かって延びた第1の保持片と、上記ヒンジ上
又はその近傍に位置した回動支点部に回転自在に支持さ
れると共にそこから他方のハーフの内面に沿って延び、
かつ、反ヒンジ側の内側面から開口側へ向かって延びた
第2の保持片とを備え、これら2つの保持片は可撓性及
び弾性を有する比較的腰の強い材料により形成されてい
ると共に、各保持片の先端部には一対の係止手段の2つ
の係止要素が各別に設けられており、2つのハーフを閉
じることにより上記2つの保持片の先端部同士が上記係
止手段により互いに係止され、また、2つのハーフを開
く動作と上記係止手段の係止の解除とは連動しないよう
にしたことを特徴とする。
【0073】従って、本発明精密機器のキャリングケー
スによれば、2つのハーフを開く動作と係止手段の係止
の解除とは連動しないようにしたので、当該キャリング
ケースがどのような向きにあっても、その状態で2つの
ハーフを開放しても2つの保持片の間の係止は解除され
ず、従って、2つの保持片に保持された精密機器がキャ
リングケース内から飛び出してしまうことを防止するこ
とができる。
【0074】また、2つの保持片は可撓性及び弾性を有
する比較的腰の強い材料により形成し、かつ、第1の保
持片は反ヒンジ側の内部から開口側へ向かって、また、
第2の保持片はハーフの内面に沿って延び、かつ、反ヒ
ンジ側の内面から開口側へ向かって延びるように形成し
たので、当該キャリングケース内に精密機器を収納する
際にこれら保持片を精密機器とハーフとの間に敷いてし
まうことがない。
【0075】更に、2つの保持片の係止は2つのハーフ
を閉塞したときに自動的に行われるので、精密機器を一
方のハーフ内に収納し、2つのハーフを閉塞しただけ
で、精密機器を保持片により保持することができ、精密
機器のキャリングケースへの収納が面倒になることもな
い。
【0076】尚、上記実施例に示した外殻、保持片その
他各部の構造ないし形状等は本発明を実施するに当たっ
ての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これら
によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはな
らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図5と共に本発明精密機器のキャリン
グケースをビデオカメラ用キャリングケースに適用した
第1の実施例を示すもので、外殻を開いた状態を示す斜
視図である。
【図2】ビデオカメラを一方のハーフに納め、外殻を開
いた状態を示す斜視図である。
【図3】ビデオカメラを収納する直前の状態における図
1のIII−III線に沿う拡大断面図である。
【図4】ビデオカメラを一方のハーフに納めた状態にお
ける図1のIV−IV線に沿う拡大断面図である。
【図5】ビデオカメラを収納し、外殻を閉じた状態にお
ける図1のV−V線に沿う拡大断面図である。
【図6】図7及び図8と共に本発明精密機器のキャリン
グケースをビデオカメラ用キャリングケースに適用した
第2の実施例を示すのもので、外殻を開いた状態の斜視
図である。
【図7】ビデオカメラを一方のハーフに納め、外殻を開
いた状態における図6のVII−VII線に沿う拡大断
面図である。
【図8】ビデオカメラを収納した状態における図6のV
III−VIII線に沿う拡大断面図である。
【図9】従来のビデオカメラ用キャリングケースの一例
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 キャリングケース 2 精密機器 9 外殻 9a 収納空間 10 一方のハーフ 11 他方のハーフ 11c 内面 12 ヒンジ 16 第1の保持片 17 第2の保持片 18 回動支点部 19 係止手段(面ファスナー) 19a 係止要素 19b 係止要素 1A キャリングケース 21 第1の保持片 22 第2の保持片 23 係合突部 23、25b 係止手段 25b 係合受部 26 回動支点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45C 11/00 A45C 5/12 H04N 5/225

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面が開口し略箱状をした2つのハ
    ーフの一の開口縁同士がヒンジにより連結され、その開
    口面同士が重なり合わさることにより収納空間が形成さ
    れる精密機器のキャリングケースであって、一方のハー
    フの反ヒンジ側の内部から開口側へ向かって延びた第1
    の保持片と、上記ヒンジ上又はその近傍に位置した回動
    支点部に回転自在に支持されると共にそこから他方のハ
    ーフの内面に沿って延び、かつ、反ヒンジ側の内側面か
    ら開口側へ向かって延びた第2の保持片とを備え、これ
    ら2つの保持片は可撓性及び弾性を有する比較的腰の強
    い材料により形成されていると共に、各保持片の先端部
    には一対の係止手段の2つの係止要素が各別に設けられ
    ており、2つのハーフを閉じることにより上記2つの保
    持片の先端部同士が上記係止手段により互いに係止さ
    れ、また、2つのハーフを開く動作と上記係止手段の係
    止の解除とは連動しないようにしたことを特徴とする精
    密機器のキャリングケース。
  2. 【請求項2】 第2の保持片の回動支点部が2つのハー
    フを連結するヒンジと同軸上に位置したこと特徴とする
    請求項1に記載の精密機器のキャリングケース。
  3. 【請求項3】 係止手段が面ファスナーであることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の精密機器のキャ
    リングケース。
  4. 【請求項4】 係止手段が係合突部と係合受部であるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の精密機器
    のキャリングケース。
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