JP3041866B2 - 偏向ヨーク装置 - Google Patents

偏向ヨーク装置

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JP3041866B2
JP3041866B2 JP2003853A JP385390A JP3041866B2 JP 3041866 B2 JP3041866 B2 JP 3041866B2 JP 2003853 A JP2003853 A JP 2003853A JP 385390 A JP385390 A JP 385390A JP 3041866 B2 JP3041866 B2 JP 3041866B2
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    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/70Arrangements for deflecting ray or beam
    • H01J29/701Systems for correcting deviation or convergence of a plurality of beams by means of magnetic fields at least
    • H01J29/702Convergence correction arrangements therefor
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    • HELECTRICITY
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    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/70Arrangements for deflecting ray or beam

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カラー陰極線管の画面におけるブルーのビ
ームとレッドのビームの水平方向のミスコンバージェン
スXH,YHの補正手段、あるいはさらにこれに加えて、前
記画面におけるグリーンのビームの上下方向あるいは水
平方向のミスコンバージェンスVCR,HCRの補正手段を備
えた偏向ヨーク装置に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、カラーテレビジョン受像機やカラーディスプレ
イ装置における陰極線管の画面(以下テレビ画面とい
う)は高精細化と大型化の傾向にあり、これに伴いビー
ム駆動が広角偏向となり、フォーカス特性をよくするた
めに、水平偏向コイルと垂直偏向コイルの磁界分布を共
によりリニア磁界にする傾向がある。しかし、磁界分布
をよりリニア方向にすると、第20図(a)に示すよう
に、テレビ画面のX軸上において、ブルーBのビームと
レッドRのビームとが相対的に水平方向にずれるミスコ
ンバージェンスXHや、第21図(a)に示すように、テレ
ビ画面のY軸上において、ブルーBのビームとレッドR
のビームとが相対的に水平方向にずれるミスコンバージ
ェンスYHや、第22図(a)に示すように、テレビ画面の
X軸上において、グリーンGのビームがブルーとレッド
のビームに対して水平方向にずれるミスコンバージェン
スHCRや、第23図(a)に示すように、テレビ画面のY
軸上において、グリーンGのビームがブルーBとレッド
Rのビームに対して上下方向にずれるミスコンバージェ
ンスVCRが現れるという問題がある。
このような問題を解消するために、従来においては、
偏向ヨークとは別個にミスコンバージェンスXHとYHとHC
RとVCRの各補正用のコンバージェンスヨークを偏向ヨー
クのネック側に配置し、偏向ヨークとは別個の各電源か
ら対応するコンバージェンスヨークに配置されている補
正コイルに供給される補正電流によって前記各ミスコン
バージェンスの補正が行われていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、補正するミスコンバージェンスの対象
ごとに補正コイルを設けるコンバージェンスヨークの構
成にあっては、各コンバージェンスヨークに補正電流を
供給する複数の電源を偏向ヨークとは別個独立に必要と
し、装置構成が複雑化し、装置コストも高価になるとい
う問題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたも
のであり、その目的は、偏向ヨークと別個独立の電源を
必要とせずに前記各種のミスコンバージェンスを補正す
ることができる装置構成の簡易な偏向ヨーク装置を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するために、次のように構成
されている。すなわち、第1の発明は、水平偏向コイル
と垂直偏向コイルとを備えた偏向ヨーク装置において、
水平偏向コイルの出力端にはカラー陰極線管の画面のX
軸上におけるブルーのビームとレッドのビームの水平方
向のミスコンバージェンスXHを補正するXH補正コイルを
含むXH補正回路が接続され、垂直偏向コイルの出力端に
は前記画面のY軸上におけるブルーのビームとレッドの
ビームの水平方向のミスコンバージェンスYHを補正する
YH補正コイルを含むYH補正回路が接続され、前記XH補正
コイルとYH補正コイルは前記水平及び垂直の偏向コイル
用のコアとは別個の補正コイル用の共通のコアにXH補正
コイル用の捲線とYH補正コイル用の捲線とが巻回される
ことにより構成され、前記XH補正回路は水平偏向コイル
から供給される水平偏向電流の加工によりミスコンバー
ジェンスXHの補正電流を作成してXH補正コイルに加え、
前記YH補正回路は垂直偏向コイルから供給される垂直偏
向電流の加工によりミスコンバージェンスYHの補正電流
を作成してYH補正コイルに加える構成としたことを特徴
としている。
また、第2の発明は、水平偏向コイルと垂直偏向コイ
ルとを備えた偏向ヨーク装置において、水平偏向コイル
の出力端にはカラー陰極線管の画面のX軸上におけるブ
ルーのビームとレッドのビームの水平方向のミスコンバ
ージェンスXHを補正するXH補正コイルを含むXH補正回路
が接続され、垂直偏向コイルの出力端には前記画面のY
軸上におけるブルーのビームとレッドのビームの水平方
向のミスコンバージェンスYHを補正するYH補正コイルを
含むYH補正回路と前記画面のY軸上におけるグリーンの
ビームの上下方向のミスコンバージェンスVCRを補正す
るVCR補正コイルを含むVCR補正回路とが接続され、前記
XH補正コイルとYH補正コイルとVCR補正コイルは前記水
平及び垂直の偏向コイル用のコアとは別個の補正コイル
用の共通のコアにXH補正コイル用の捲線とYH補正コイル
用の捲線とVCR補正コイル用の捲線とが巻回されること
により構成され、前記XH補正回路は水平偏向コイルから
供給される水平偏向電流の加工によりミスコンバージェ
ンスXHの補正電流を作成してXH補正コイルに加え、前記
YH補正回路およびVCR補正回路は垂直偏向コイルから供
給される垂直偏向電流の加工によりミスコンバージェン
スYHおよびミスコンバージェンスVCRの補正電流をそれ
ぞれ作成して対応するYH補正コイルおよびVCR補正コイ
ルに加える構成としたことを特徴としている。
さらに、第3の発明は、水平偏向コイルと垂直偏向コ
イルとを備えた偏向ヨーク装置において、水平偏向コイ
ルの出力端にはカラー陰極線管の画面のX軸上における
ブルーのビームとレッドのビームの水平方向のミスコン
バージェンスXHを補正するXH補正コイルを含むXH補正回
路と前記画面のX軸上におけるグリーンのビームの水平
方向のミスコンバージェンスHCRを補正するHCR補正コイ
ルを含むHCR補正回路とが接続され、垂直偏向コイルの
出力端には前記画面のY軸上におけるブルーのビームと
レッドのビームの水平方向のミスコンバージェンスYH
補正するYH補正コイルを含むYH補正回路が接続され、前
記XH補正コイルとHCR補正コイルとYH補正コイルとは前
記水平及び垂直の偏向コイル用のコアとは別個の補正コ
イル用の共通のコアにXH補正コイル用の捲線とHCR補正
コイル用の捲線とYH補正コイル用の捲線とが巻回される
ことにより構成され、前記XH補正回路およびHCR補正回
路は水平偏向コイルから供給される水平偏向電流の加工
によりミスコンバージェンスXHおよびミスコンバージェ
ンスHCRの補正電流をそれぞれ作成して対応するXH補正
コイルおよびHCR補正コイルに加え、前記YH補正回路は
垂直偏向コイルから供給される垂直偏向電流の加工によ
りミスコンバージェンスYHの補正電流を作成してYH補正
コイルに加える構成としたことを特徴とする。
〔作用〕 前記第1の発明では、偏向ヨークを駆動すると、偏向
ヨークの水平偏向コイルから水平偏向電流が別途設けら
れる補正電流形成回路に加えられて水平偏向電流に同期
したパラボラ状波形の補正電流が作り出され、この補正
電流はXH補正コイルに加えられる。XH補正コイルは、こ
の補正電流を受けて、陰極線管の電子銃から発せられる
ブルーBとレッドRのビームを上下方向に互い違いに横
切る補正磁界を発生させ、ミスコンバージェンスXHの補
正を行う。また、偏向ヨークの垂直偏向コイルからは垂
直偏向電流が別途設けられる補正電流形成回路に加えら
れて垂直偏向電流に同期したパラボラ状の補正電流が作
り出され、この補正電流はYH補正コイルに加えられる。
このYH補正コイルはブルーBのビームとレッドRのビー
ムを互い違いに上下方向に横切る補正磁界を発生させ、
ミスコンバージェンスYHの補正を行う。
第2の発明では、前記第1の発明と同様にミスコンバ
ージェンスXHとYHの補正が行われるが、それに加えてミ
スコンバージェンスVCRの補正が次のように行われる。
すなわち、偏向ヨークの駆動により、垂直偏向コイルか
ら垂直偏向電流がVCR補正コイルに加えられる。このVCR
補正コイルは、垂直偏向電流を受けて、例えば、ブルー
BとレッドRの各ビームに対して上下同方向の磁力を与
える補正磁界を発生させる。この補正磁界によりブルー
BとレッドRのビームは磁力を受けて上下同方向に移動
する結果、グリーンGのビームは相対的にブルーBとレ
ッドRに対して反対方向に移動することで、ミスコンバ
ージェンスVCRの補正が行われる。
第3の発明は、前記第1の発明と同様にミスコンバー
ジェンスXHとYHの補正を行うが、それに加えてミスコン
バージェンスHCRの補正を次のように行う。すなわち、
偏向ヨークの駆動により、水平偏向コイルから水平偏向
電流がHCR補正コイルに加えられる。このHCR補正コイル
は水平偏向電流を受けて例えばブルーBとレッドRのビ
ームを上下同方向に横切る補正磁界を発生させる。この
補正磁界の磁力を受けてブルーBとレッドRのビームは
左右同一方向に移動する結果、グリーンGのビームはブ
ルーBとレッドRのビームに対して相対的に反対方向に
移動し、ミスコンバージェンスHCRの補正が行われるの
である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図および第2図(a),(b)には本発明に係る
偏向ヨーク装置の第1の実施例の要部構成が示されてい
る。
本実施例の装置は、ミスコンバージェンスXHの補正を
行うXH補正回路1とミスコンバージェンスYHの補正を行
うYH補正回路2を偏向ヨークと一体的にあるいは分離さ
せて設けたものであるが、ボビン(図示せず)のトップ
側とボトム側に水平偏向コイル3と垂直偏向コイル4と
を装着してなる偏向ヨークの機械的構造は周知であるの
でその説明は省略する。
XH補正回路1は第1の補正回路15と第2の補正回路16
とからなり、第1の補正回路15は、ダイオード5と、減
衰抵抗器6と、補正量調整コイル7と、第1のXH補正コ
イル8a,8bと、波形整形コイル10と、ノイズ防止用抵抗
器14aとからなる。ダイオード5にはノイズ防止用抵抗
器14aが並列に接続されており、また、ダイオード5に
は減衰抵抗器6と補正量調整コイル7と第1のXH補正コ
イル8a,8bが直列に接続されており、この直列接続体に
対して波形整形コイル10が並列に接続され、第1の補正
回路15が形成されている。そして、この第1の補正回路
15の入力側、つまり、ダイオード5のアノードは水平偏
向コイル3側に直列接続されている。なお、この回路15
中、減衰抵抗器6と波形整形コイル10は第1の波形整形
回路18aを構成している。
第2の補正回路16は、ダイオード11、12と、第2のXH
補正コイル9a,9bと、ノイズ防止用抵抗器14bと、第2の
波形整形回路18bとからなる。ダイオード12にはノイズ
防止用抵抗器14bが並列に接続されており、また、ダイ
オード12には第2のXH補正コイル9a,9bが直列に接続さ
れており、この直列接続体に対して、ダイオード11と第
2の波形整形回路18bとがそれぞれ並列に接続されて第
2の補正回路16が形成されている。前記第2の波形整形
回路18bは、ダイオード13と、コンデンサ20と、抵抗器2
1とからなり、ダイオード13にコンデンサ20と抵抗器21
との並列回路が接続されている。この第2の補正回路16
は前記第1の補正回路15と直列に接続されており、互い
に逆極性の一対のダイオード5,12は補正電流の供給回路
を構成している。そして、第1のXH補正コイル8a,8bと
第2のXH補正コイル9a,9bを除いたXH補正回路1の残り
の回路部分は補正電流形成回路を構成している。
YH補正回路2は感度調整抵抗器25と、波形修正コイル
26と、4個のダイオード27によるブリッヂ整流回路28
と、YH補正コイル30a,30bと、相互干渉阻止コイル31と
からなる。ブリッヂ整流回路28の入力端子32aは垂直偏
向コイル4に接続されており、また、入力端子32a,32b
間には感度調整抵抗器25と波形修正コイル26との直列接
続体が接続されている。ブリッヂ整流回路28の出力端子
33a,33b間にはYH補正コイル30a,30bの相互干渉阻止コイ
ル31との直列接続体が接続されている。
前記第1のXH補正コイル8a,8bと、第2のXH補正コイ
ル9a,9bと、YH補正コイル30a,30bは共通のコアに捲線を
巻回することにより形成される。本実施例では、第2図
(a),(b)に示すように、偏向ヨークのネック部24
の左右位置あるいは上下位置に対向配置されたコ字形状
のコア22,23に捲線が巻回される。すなわち、コア22の
足部23a,23bに2本の捲線を一緒にして、つまりバリフ
ァイラ状に巻回して第1のXH補正コイル8aと第2のXH
正コイル9aとを構成し、コア22の底部22cに捲線を巻回
してYH補正コイル30aを構成している。また、コア23の
足部22a,22bには、同様に、2本の捲線をバイファイラ
状に巻いて第1のXH補正コイル8bと第2のXH補正コイル
9bとを構成し、コア23の底部23cに他の捲線を巻回してY
H補正コイル30bを構成している。これら各コイルの捲線
形態は様々な態様とすることが可能であり、例えば、XH
補正コイルをコア22,23の底部22c,23c側に形成し、足部
22a,22b,23a,23b側に捲線を巻回してYH補正コイルを形
成してもよく、また、各XH補正コイルをバイファイラ状
に巻くことなく、異なる位置に別個独立に巻くようにし
てもよい。さらには、第3図に示すように、コアの足部
あるいは底部にXH補正コイルとYH補正コイルとをバイフ
ァイラ状に巻くことも可能である。
前記第1のXH補正コイル8a,8bは第4図(b)に示す
補正電流が供給されたときに、第2図に示す如く、ブル
ーBのビームに対してはトップ側からボトム側に向かっ
て横切り、レッドRのビームに対してはボトム側からト
ップ側に向かって横切る第1の補正磁界BSを発生するよ
うに結線されており、また、第2のXH補正コイル9a,9b
は、第4図(c)に示す補正電流が流れたときに、第2
図の破線で示すように、前記第1の補正磁界BSと同じ向
きの第2の補正磁界BBを発生するように結線されてい
る。また、本実施例では第1のXH補正コイル8a,8bから
発生する第1の補正磁界BSの大きさと第2のXH補正コイ
ル9a,9bから発生する第2の補正磁界BBの大きさが等し
くなるように(テレビ画面上で左右対称になるように)
第1のXH補正コイルと第2のXH補正コイルとの巻数等の
設計値が関連づけられている。そして、第1の補正磁界
BSの大きさは補正量調整コイル7のインダクタンスを変
えることにより調整できるようになっている。つまり、
補正量調整コイル7のインダクタンスを大きくすると第
1のXH補正コイル8a,8bに流れる電流が小さくなり、第
1の補正磁界BSの大きさも小さくなる。これに対し、補
正量調整コイル7のインダクタンスを小さくすれば、コ
イル8a,8bに流れる電流が大きくなり、第1の補正磁界B
Sも大きくなる。この補正量調整コイル7は第1図に示
すごとくインダクタンスが固定タイプのコイルによって
構成できるが、もちろん可変インダクタンスによっても
構成できるものである。
また、YH補正コイル30a,30bは第6図に示すようなパ
ラボラ状の補正電流が加えられたとき、第2図のよう
に、ブルーBのビームに対してはトップ側からボトム側
に、レッドRのビームに対してはボトム側からトップ側
にそれぞれ横切る補正磁界BYを発生する向きに結線され
ている。
本第1の実施例は上記のように構成されており、以
下、ミスコンバージェンスXH,YHの補正作用を説明す
る。先ず、ミスコンバージェンスXH補正作用を次に説明
する。
偏向ヨークを駆動すると、水平偏向コイル3から第5
図(a)に示すような鋸歯状波の水平偏向電流がXH補正
回路1に加えられる。このとき、ダイオード5は第5図
(a)に示す水平偏向パルスが順方向の電圧となるとき
(水平偏向電圧が正側になるとき)、つまり、帰線期間
の開始点でオン動作し、第1のXH補正コイル8a,8bに流
れる電流の過渡現象を利用して第5図(b)の実線で示
すように、走査期間の開始点で波高値をもち、走査期間
の中間点で0となる過渡電流を作り出す。このとき、ノ
イズ防止用抵抗器14aはダイオード5のノイズやリンギ
ングノイズを除去する。また、テレビ画面の右側半分の
走査時には、過渡電流が0に達するので、ダイオード5
はオフし、ダイオード12が順方向となってオンし、第5
図(c)の実線で示すように、ダイオード12により半波
整流された半波整流電流が第2のXH補正コイル9a,9bに
加えられる。このとき、ノイズ防止用抵抗器14bはダイ
オード12のノイズやリンギングノイズを除去する。
このように、テレビ画面の左側半分の走査時にはダイ
オード5のパルス電圧整流作用と、コイル8a,8bを流れ
る電流の過渡現象とにより発生する過渡電流が補正電流
として第1のXH補正コイル8a,8bへ供給されることによ
り、第2図に示すように、同コイル8a,8bからブルーB
とレッドRとを上下互い違いに横切る第1の補正磁界BS
が発生する。そして、テレビ画面の右側半分の走査時に
はダイオード12による半波整流電流が補正電流として第
2のXH補正コイル9a,9bに加えられることにより、同コ
イル9a,9bから第2図の破線で示すように、前記左側半
分の走査時と同方向の第2の補正磁界BBが発生する。ブ
ルーBとレッドRのビームはこれらの補正磁界の進む方
向に対して右向きの力を受けてその方向に移動する結
果、第20図(a)に示すようなアンダータイプのミスコ
ンバージェンスXHの補正が行われるのである。
ところで、一般的に、水平偏向電流はテレビ画面の水
平リニアリティー(すなわち、テレビ画面の中心部から
左右の周辺部に向かうにしたがってパターンが拡大する
ようなリニアリティ)を補正するために、第5図(a)
に示すようにS字補正のかかった波形となっている。そ
のため、半波整流電流も第5図(b),(c)の実線で
示すごとく、破線で示す理想的なパラボラ状の波形より
も膨らんで丸味を帯びた波形となっている。このため、
第5図(b),(c)の補正電流を用いてミスコンバー
ジェンスXHの補正を行うと、半波整流波形の膨らみ部
分、つまり、第7図に示すように、テレビ画面の左右の
中間部分が過補正となってしまい、この中間部分にオー
バータイプのミスコンバージェンスが現れてしまうとい
う問題がある。
このような問題を解消するため、本実施例ではテレビ
画面の左側半分の走査時には第1の波形整形回路18aに
より、画面の右側半分の走査時には第2の波形整形回路
18bによりそれぞれ補正電流波形の補正を行い、前記過
補正状態の発生を確実に防止している。すなわち、テレ
ビ画面の左側半分の走査時にはダイオード5側から加え
られる過渡電流は第1の波形整形回路18aに加えられ
る。この第1の波形整形回路18aでは、まず、固定タイ
プまたは可変タイプの波形整形コイル10の波形整形作用
と減衰抵抗器6の減衰作用により、第5図(b)の破線
で示すようなパラボラ状の波形に整形する。つまり、過
渡電流波形から斜線の部分を取り除いた格好の波形に整
形するのである。このパラボラ状の湾曲の度合は減衰抵
抗器6の抵抗値を大きくするにつれて大きくなる。従っ
て、この減衰抵抗器6の抵抗値を可変調整することによ
り、破線で示すような理想的なパラボラ状の波形に整形
できることになる。この減衰抵抗器6によりパラボラ状
に整形された電流は補正量調整コイル7により補正量調
整が行われる。つまり、補正量調整コイル7のインダク
タンスを大きくすると補正量が小さくなり、インダクタ
ンスを小さくすると補正量が大きくなる。この補正量調
整コイル7により補正量が調整された電流は第4図
(b)に示す様なパラボラ状の理想的な補正電流となっ
て第1のXH補正コイル8a,8bに加えられ、テレビ画面の
左側半分の中間部分で過補正の生じないアンダーミスコ
ンバージェンスXHの補正が高感度、かつ、高精度のもと
で行うことが可能となるものである。
次に、テレビ画面の右側半分の走査時には、第5図
(c)の実線で示す半波整流電流は第2のXH補正コイル
9a,9b側の電流i2と第2の波形整形回路18b側の電流i3
分岐される。この第2の波形整形回路18bのコンデンサ2
0は、テレビ画面の右側半分の走査開始時には電荷が0
となっており、分岐電流i3が流れるにつれてコンデンサ
20の電荷が増加して行く。この電荷の増加に伴い、第2
の波形整形回路18b側の分岐電流i3の比率は徐々に減少
していき、これに伴い、第2のXH補正コイル9a,9b側に
流れる電流i2の比率が増加して行く。すなわち、分岐電
流i3が第2の波形整形回路18b側に流れることにより、
第5図(c)の実線で示す半波整流波形の斜線の部分が
第2の波形整形回路18bに流れる電流i3によって差し引
かれ、破線で示すような、つまり、第4図(c)に示す
ような理想的なパラボラ状波形の補正電流が作り出さ
れ、これが第2のXH補正コイル9a,9bに加えられ、テレ
ビ画面の右側半分の中間部分に過補正の生じないアンダ
ーミスコンバージェンスXHの高感度、かつ、高精度の補
正が可能となる。なお、この第2の波形整形回路18bに
おける波形整形動作において、コンデンサ20の容量を調
整することにより補正電流のパラボラ状の度合いを可変
調整することが可能となる。
次に、テレビ画面の左側半分の走査時になると、前記
のごとく第1の波形整形回路18aが作動して波形整形が
行われるが、この時、第2の波形整形回路18b側では抵
抗器21を通してコンデンサ20に蓄積した電荷が放電さ
れ、次の右側半分の走査に備えられるのである。
なお、この実施例において、第1のXH補正コイル8a,8
bと、第2のXH補正コイル9a,9bとの結線方向を同時に上
記の場合と逆にすれば、補正磁界BS,BBの向きが逆にな
り、第20図(b)に示すようなオーバータイプのミスコ
ンバージェンスXHの補正が同様に行われるのである。
次に、ミスコンバージェンスYHの補正作用について説
明する。偏向ヨークの駆動により、垂直偏向コイル4か
らブリッヂ整流回路28に垂直偏向電流が加えられる。ブ
リッヂ整流回路28は、この垂直偏向電流を全波整流して
第6図に示すようなパラボラ状の補正電流を作り出す。
このとき、厳密に見ると、ブリッヂ整流回路28により作
り出されるパラボラ状の波形は第6図の破線で示すよう
に、上端側で多少鈍った波形となる。このように波形が
鈍ると、テレビ画面の最上部で補正量が不足し、ミスコ
ンバージェンスYHが正確に補正できないという不都合が
生じる。このような不都合を解消するために、波形修正
コイル26が設けられている。このコイル26は垂直偏向周
期の最上部において、波形の鈍った分に相当する電圧を
帰線パルスから加え、第6図の実線で示すような理想的
なパラボラ状の波形に修正するものである。この波形修
正された補正電流はYH補正コイル30a,30bに加えられ
る。YH補正コイル30a,30bはこの補正電流を受けて、第
2図の一点鎖線で示すように、ブルーBのビームに対し
ては、トップ側からボトム側に、レッドRのビームに対
しては、ボトム側からトップ側にそれぞれ横切る補正磁
界BYを発生し、補正磁界BYの進む向きに対して右方向の
力をビームに及ぼす。この結果、第2図で、ブルーBの
ビームは左方向に移動し、レッドRのビームは右方向に
移動して第21図(a)に示すようなアンダータイプのミ
スコンバージェンスYHの補正が行われるのである。この
場合、YH補正コイル30a,30bの結線方向を同時に逆にす
れば、補正電流の向きも逆になり、補正磁界BYの向きも
逆になる結果、第21図(b)に示すようなオーバータイ
プのミスコンバージェンスYHの補正が可能となる。
ところで、本実施例のように、共通のコア22,23にXH
補正コイル8a,8b,9a,9bと、YH補正コイル30a,30bを形成
すると、XH補正回路1の補正電流がYH補正回路2に誘起
するというような相互干渉の虞が生じる。すなわち、相
互干渉阻止コイル31を設けない場合には、XH補正回路1
が動作すると、XH補正コイル8a,8b,9a,9bの磁束がコア2
2,23を通過し、YH補正コイル30a,30bに接続されたYH
正回路が負荷となり、XH補正回路1が正常に動作しなく
なるという不都合が生じる。相互干渉阻止コイル31はYH
補正回路2側のインピーダンスを高くし、XH補正回路1
が動作したときに、YH補正回路2側が負荷となるような
事態を回避し、XH補正回路1とYH補正回路2の相互干渉
を効果的に防止している。
第8図および第9図には本発明に係る偏向ヨーク装置
の第2の実施例が示されている。この第2の実施例が前
記第1の実施例と異なることは、垂直偏向コイル4とYH
補正回路2と直列にVCR補正回路34を設けたことであ
り、それ以外の構成は前記第1の実施例と同様であり、
前記第1の実施例と同一の回路部分には同一符号が付し
てある。このVCR補正回路34はVCR補正コイル35a,35bの
直列接続体によって構成されている。この第2実施例で
は、E型コア36,37が使用されており、このE型コア36,
37は足を内側に向けて偏向ヨークのネック部24の左右側
に対向配置されている。E型コア36の外足36a,36bには
第1のXH補正コイル8aと第2のXH補正コイル9aが形成さ
れており、中足36cにはVCR補正コイル35aが形成されて
おり、底部36dにはYH補正コイル30aが形成されている。
同様に、E型コア37の外足37a,37bには第1のXH補正コ
イル8bと第2のXH補正コイル9bとが形成されており、中
足37cにはVCR補正コイル35bが、底部37dにはYH補正コイ
ル30bが形成されている。前記VCR補正コイル35a,35bは
垂直偏向電流の正側の電流が加えられたとき、第10図に
示すように、E型コア36側では中足36cから外足36a,36b
側に補正磁界BVCRが発生し、E型コア37側では外足37a,
37bから中足37c側に補正磁界BVCRが発生するように結線
されている。
この第2の実施例では、テレビ画面の上側半分の走査
時には、垂直偏向電流の正側の電流がVCR補正コイル35
a,35bに加えられ、このVCR補正コイル35a,35bから第10
図に示す向きの補正磁界BVCRが発生し、ブルーBのビー
ムとレッドRのビームは下方向に力を受けてその方向に
移動する結果、グリーンGのビームはブルーBとレッド
Rのビームに対して相対的に上側に移動する。また、テ
レビ画面の下側の走査時には、垂直偏向電流の極性が負
になるから、補正磁界BVCRの向きが逆向きになり、ブル
ーBとレッドRのビームは上側に移動する結果、グリー
ンGのビームはブルーBとレッドRのビームに対して相
対的に下側に移動する。この結果、第23図(b)に示す
ようなナロー方向のミスコンバージェンスVCRの補正が
行われる。また、VCR補正コイル35a,35bの結線方向を同
時に上記の場合と逆にすれば、補正電流(VCR補正コイ
ル35a,35bに流れる垂直偏向電流)の向きが逆向きにな
り、補正磁界BVCRの向きも逆になる結果、第23図(a)
に示すようなワイド方向のミスコンバージェンスVCRの
補正が可能になる。この第2の実施例ではミスコンバー
ジェンスXH,YH,VCRの補正が同時に行われるのである。
第11図および第12図には本発明に係る偏向ヨーク装置
の第3の実施例が示されている。この第3の実施例が前
記第1の実施例と異なることは、XH補正回路1と直列に
HCR補正回路38を設けたことである。このHCR補正回路38
はHCR補正コイル40a,40bの直列回路により構成されてい
る。この第3の実施例では、前記第2の実施例と同様
に、E型コア36,37を使用しており、このE型コア36,37
は第12図に示すように、偏向ヨークのネック部24の上下
位置に足を内側に向けて対向配置されている。E型コア
36の外足36a,36bには第1のXH補正コイル8aと第2のXH
補正コイル9aが形成されており、中足36cにはHCR補正コ
イル40aが形成されている。そして、底部36dにはYH補正
コイル30aが巻回形成されている。同様に、E型コア37
の外足37a,37bには第1のXH補正コイル8bと第2のXH
正コイル9bとが、中足37cにはHCR補正コイル40bが、底
部37dにはYH補正コイル30bがそれぞれ形成されている。
前記HCR補正コイル40a,40bは水平偏向電流の正側の電流
が加えられたとき、第13図に示すように、E型コア36の
中足36cをS極にE型コア37の中足37cをN極にそれぞれ
磁化する向きに結線されている。
この第3の実施例では、偏向ヨークを駆動すると、テ
レビ画面の左側半分の走査時には、水平偏向電流(鋸歯
状波)の正側の電流がHCR補正コイル40a,40bに加えら
れ、E型コア36の外足36a,36bはN極に、中足36cはS極
に磁化される。また、E型コア37の外足37a,37bはS極
に、中足37cはN極にそれぞれ磁化される。この結果、
第13図に示すように、外足36a,36b側から対向する外足3
7a,37bに向けて補正磁界BHCRが発生し、この補正磁界B
HCRはブルーBとレッドRのビームをトップ側からボト
ム側に横切る。この補正磁界BHCRからの磁力を受けてブ
ルーBとレッドRのビームは図で左方向に力を受けてそ
の方向に移動する結果、グリーンGのビームはブルーB
とレッドRのビームに対して相対的に右方向に移動する
こととなる。テレビ画面の右側半分の走査時には水平偏
向電流の極性が逆になるので、E型コア36,37の足部の
磁化極性が逆になり、補正磁界BHCRの向きも逆になる。
この結果、ブルーBとレッドRのビームは右側に力を受
けてその方向に移動することとなり、グリーンGのビー
ムはブルーBとレッドRのビームに対して相対的に左方
向に移動する結果、第22図(a)に示すようなワイド方
向のミスコンバージェンスHCRの補正が行われる。ま
た、HCR補正コイル40a,40bの結線方向を同時に上記の場
合と逆にすれば、水平偏向電流の向きが逆向きに流れ、
補正磁界BHCRの向きも上記の場合と逆になるから、第22
図(b)に示すようなナロー方向のミスコンバージェン
スHCRの補正が可能となる。この第3の実施例では、ミ
スコンバージェンスXH,YH,HCRの補正が同時に行われる
のである。
なお、本発明は上記各実施例に限定されることはな
く、様々な実施の態様を採り得る。例えば上記各実施例
では、XH補正回路1とYH補正回路2との相互干渉を相互
干渉阻止コイル31により行っているが、これを、第14図
に示すように、トランス構成によって行ってもよい。こ
の第14図の回路は、リング状のコア41に一次捲線42a,42
bと二次捲線43とが巻回形成されたもので、一次捲線42a
は第1のXH補正コイル8a,8b側と直列に接続され、一次
捲線42bは補正コイル9a,9b側と直列に接続されている。
また、二次捲線43はYH補正コイル30a,30bと直列に接続
されている。この第14図の回路では、XH補正回路1側か
らYH補正回路2側にXH補正用の補正電流が誘起するのを
次のように防止する。先ず、テレビ画面の左側半分の走
査時には、一次捲線42aから二次捲線43にキャンセル電
流を誘起させ、前記XH補正回路1からYH補正回路2側に
誘起する補正電流を打ち消して消失させる。また、テレ
ビ画面の右側半分の走査時には一次捲線42bから二次捲
線43にキャンセル電流を誘起させ、同様に、XH補正回路
1からYH補正回路2に誘起する補正電流をキャンセル電
流により打ち消して消失させるのである。このように、
XH補正回路1とYH補正回路2との相互干渉をトランス構
成により打ち消すことにより、その効果は、前記相互干
渉阻止コイル31を設ける場合よりも大きなものとなる。
なお、コア41は、リング状でなくてもトランス構成とな
るコアであれば良い。
また、第1図、第8図および第11図に示す回路で、XH
補正回路1は各図のものと同様に構成し、第15図に示す
ように、YH補正回路2の相互干渉阻止コイル31にコンデ
ンサ45を並列に接続してLC並列共振回路46を構成し、こ
の回路46でXH補正回路1とYH補正回路2の相互干渉を防
止するようにしてもよい。このLC並列共振回路46によれ
ば、補正コイル30a,30bに誘起した水平パラボラ電流の
周波数で並列共振させ、LC並列共振回路46のインピーダ
ンスを大とすることによりXH補正回路1とYH補正回路2
の相互干渉が防止されるのである。
また、上記各実施例のXH補正回路は様々な回路構成を
採り得るものであり、例えば、第16図〜第18図に示すよ
うな回路構成とすることができる。第16図のXH補正回路
1は、ダイオード5と、減衰抵抗器6と、第1のXH補正
コイル8a,8bと、可変インダクタンスの補正量調整コイ
ル7′とからなる直列接続体と、第2のXH補正コイル9
a,9bと波形整形コイル10の直列接続体と、抵抗器21とダ
イオード13の直列接続体と、可変抵抗器44とを並列に接
続し、前記各実施例と同様に、ダイオード5にノイズ防
止用抵抗器14aを並列に接続し、抵抗器21にコンデンサ2
0を並列に接続したものである。この回路のXH補正コイ
ル8a,8b,9a,9bの各コア22,23(36,37)に対する捲線の
巻回態様は前記各実施例の場合と同様となっている。ま
た、この回路では、第2のXH補正コイル9a,9bと波形整
形コイル10の加え合わせたインダクタンスはテレビ画面
の中央位置で補正電流が0となる一定の値に設定されて
いる。
この回路では、テレビ画面の左側半分の走査時には順
方向となるダイオード5がオンし、第1のXH補正コイル
8a,8bと第2のXH補正コイル9a,9bに過渡現象の電流が流
れる。この第1のXH補正コイル8a,8bに流れる電流i
X1と、第2のXH補正コイル9a,9bに流れる電流iX2は第19
図(b)に示す波形の電流となる。この電流iX1の大き
さは補正量調整コイル7′のインダクタンスを可変する
ことにより調整される。電流iX2は水平偏向パルスの立
ち上がり時、つまり、帰線期間の開始時に波高値iHを持
つ。
テレビ画面の右側半分の走査時には、ダイオード13が
オンし、ダイオード5がオフする結果、第1のXH補正コ
イル8a,8bには電流は流れず、第2のXH補正コイル9a,9b
に電流iX2が流れる。この電流iX2は走査期間の終点位置
で波高値iHを持つ。上記のように電流iX2は走査期間の
開始点では波高値iSがiHよりも小さくなることから、走
査期間の開始点と終点位置で波高値が異なり、左右アン
バランスな電流となる。このため、この電流iX2のみを
補正電流としてミスコンバージェンスXHの補正を行う
と、第19図(c)に示すように、テレビ画面の左側と右
側とで補正磁界B1の大きさが異なり、テレビ画面の左側
半分で補正量が不足してしまうという問題がある。この
ような問題を解消するために、第16図の回路では、テレ
ビ画面の左側半分の走査時には、電流iX1が第1のXH
正コイル8a,8bに流れ、このXH補正コイル8a,8bから補正
磁界B2を発生させ、この補正磁界B2を斜線で示すよう
に、第2のXH補正コイル9a,9bから発せられる補正磁界B
1に加え、テレビ画面の左側の補正磁界BSと右側の補正
磁界BBの大きさのバランスを取るようにしたものであ
る。この回路で、可変抵抗器44はテレビ画面の左右のAM
P調整、つまり、第2のXH補正コイル9a,9bに流れる電流
iX2の大きさを可変調整する。また、補正量調整コイル
7′は第1のXH補正コイル8a,8bに流れる電流iX1の大き
さを調整する。
第17図に示す回路は、第1図、第8図および第11図の
回路で、第1の補正回路15の補正量調整コイル7と波形
整形コイル10を一体化させて差動コイルのような構成と
したものである。このように、コイル7とコイル10とを
一体化することにより部品点数を減らすことができ、補
正量の調整も支障なく行うことができるものである。
第18図に示す回路はXH補正回路1の第2の補正回路16
に並列に可変抵抗器VRを接続したものである。この可変
抵抗器VRはテレビ画面上右側のXH補正量調整用であり、
この可変抵抗器VRの抵抗値を小さくすると、水平偏向電
流は可変抵抗器VRへバイパスして流れやすくなるので、
補正量は小さくなる。
〔発明の効果〕
本発明は、XH補正コイルを含むXH補正回路、又は、XH
補正回路とHCR補正コイルを含むHCR補正回路、を偏向ヨ
ークの水平偏向コイルの出力端に接続し、YH補正コイル
を含むYH補正回路、又は、YH補正回路とVCR補正コイル
を含むVCR補正回路、を偏向ヨークの垂直偏向コイルの
出力端に接続し、偏向ヨークの偏向コイルを各補正コイ
ルおよびその補正コイルを含む補正回路の駆動源とした
ものであるから、別途各補正コイルおよびその補正回路
を駆動する電源を全く必要とせず、これにより、回路構
成の簡易な、装置コストの安価な偏向ヨーク装置を提供
することが可能となる。
また、本発明によれば、ミスコンバージェンスXHとYH
の補正ばかりでなく、同時に、HCR補正あるいはVCR補正
を行うことが可能となり、テレビ画面の高精細化の要求
に充分応えるものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る偏向ヨーク装置の第1の実施例の
回路図、第2図(a),(b)は同実施例における各補
正コイルの配置態様図、第3図は同実施例における各補
正コイルのコアに対する他の捲線態様図、第4図は同実
施例における補正電流の形成例を水平偏向電圧とともに
示す説明図、第5図は同実施例における波形整形された
補正電流を水平偏向電圧とともに示す説明図、第6図は
ミスコンバージェンスYHの補正電流の波形説明図、第7
図は半波整流電流によって補正を行ったときに生じるテ
レビ画面左右中間部分におけるミスコンバージェンスXH
の過補正の発生状態を示すパターン説明図、第8図は本
発明に係る偏向ヨーク装置の第2の実施例の回路図、第
9図は同実施例における補正コイルの配置態様図、第10
図はミスコンバージェンスVCRの補正動作の説明図、第1
1図は本発明に係る偏向ヨーク装置の第3の実施例の回
路図、第12図は同実施例における補正コイルの配置態様
図、第13図はミスコンバージェンスHCRの補正動作の説
明図、第14図および第15図はXH補正回路とYH補正回路の
相互干渉の他の防止手段を示す回路図、第16図〜第18図
は本発明の各実施例に適用できる他のXH補正回路の各種
例を示す回路図、第19図は第16図の回路の動作説明図、
第20図はミスコンバージェンスXHの各種パターン図、第
21図はミスコンバージェンスYHの各種パターン図、第22
図はミスコンバージェンスHCRの各種パターン図、第23
図はミスコンバージェンスVCRの各種パターン図であ
る。 1……XH補正回路、2……YH補正回路、3……水平偏向
コイル、4……垂直偏向コイル、5……ダイオード、6
……減衰抵抗器、7,7′……補正量調整コイル、8a,8b…
…第1のXH補正コイル、9a,9b……第2のXH補正コイ
ル、10……波形整形コイル、11,12,13……ダイオード、
14a,14b……ノイズ防止用抵抗器、15……第1の補正回
路、16……第2の補正回路、18a……第1の波形整形回
路、18b……第2の波形整形回路、20……コンデンサ、2
1……抵抗器、22,23……コア、22a,22b,23a,23b……足
部、22c,23c……底部、24……ネック部、25……感度調
整抵抗器、26……波形修正コイル、27……ダイオード、
28……ブリッヂ整流回路、30a,30b……YH補正コイル、3
1……相互干渉阻止コイル、32a,32b……入力端子、33a,
33b……出力端子、34……VCR補正回路、35a,35b……VCR
補正コイル、36,37……E型コア、36a,36b,37a,37b……
外足、36c,37c……中足、36d,37d……底部、38……HCR
補正回路、40a,40b……HCR補正コイル、41……コア、42
a,42b……一次捲線、43……二次捲線、44……可変抵抗
器、45……コンデンサ、46……LC並列共振回路、VR……
可変抵抗器。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−95449(JP,A) 特開 昭51−67023(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平偏向コイルと垂直偏向コイルとを備え
    た偏向ヨーク装置において、水平偏向コイルの出力端に
    はカラー陰極線管の画面のX軸上におけるブルーのビー
    ムとレッドのビームの水平方向のミスコンバージェンス
    XHを補正するXH補正コイルを含むXH補正回路が接続さ
    れ、垂直偏向コイルの出力端には前記画面のY軸上にお
    けるブルーのビームとレッドのビームの水平方向のミス
    コンバージェンスYHを補正するYH補正コイルを含むYH
    正回路が接続され、前記XH補正コイルとYH補正コイルは
    前記水平及び垂直の偏向コイル用のコアとは別個の補正
    コイル用の共通のコアにXH補正コイル用の捲線とYH補正
    コイル用の捲線とが巻回されることにより構成され、前
    記XH補正回路は水平偏向コイルから供給される水平偏向
    電流の加工によりミスコンバージェンスXHの補正電流を
    作成してXH補正コイルに加え、前記YH補正回路は垂直偏
    向コイルから供給される垂直偏向電流の加工によりミス
    コンバージェンスYHの補正電流を作成してYH補正コイル
    に加える構成としたことを特徴とする偏向ヨーク装置。
  2. 【請求項2】水平偏向コイルと垂直偏向コイルとを備え
    た偏向ヨーク装置において、水平偏向コイルの出力端に
    はカラー陰極線管の画面のX軸上におけるブルーのビー
    ムとレッドのビームの水平方向のミスコンバージェンス
    XHを補正するXH補正コイルを含むXH補正回路が接続さ
    れ、垂直偏向コイルの出力端には前記画面のY軸上にお
    けるブルーのビームとレッドのビームの水平方向のミス
    コンバージェンスYHを補正するYH補正コイルを含むYH
    正回路と前記画面のY軸上におけるグリーンのビームの
    上下方向のミスコンバージェンスVCRを補正するVCR補正
    コイルを含むVCR補正回路とが接続され、前記XH補正コ
    イルとYH補正コイルとVCR補正コイルは前記水平及び垂
    直の偏向コイル用のコアとは別個の補正コイル用の共通
    のコアにXH補正コイル用の捲線とYH補正コイル用の捲線
    とVCR補正コイル用の捲線とが巻回されることにより構
    成され、前記XH補正回路は水平偏向コイルから供給され
    る水平偏向電流の加工によりミスコンバージェンスXH
    補正電流を作成してXH補正コイルに加え、前記YH補正回
    路およびVCR補正回路は垂直偏向コイルから供給される
    垂直偏向電流の加工によりミスコンバージェンスYHおよ
    びミスコンバージェンスVCRの補正電流をそれぞれ作成
    して対応するYH補正コイルおよびVCR補正コイルに加え
    る構成としたことを特徴とする偏向ヨーク装置。
  3. 【請求項3】水平偏向コイルと垂直偏向コイルとを備え
    た偏向ヨーク装置において、水平偏向コイルの出力端に
    はカラー陰極線管の画面のX軸上におけるブルーのビー
    ムとレッドのビームの水平方向のミスコンバージェンス
    XHを補正するXH補正コイルを含むXH補正回路と前記画面
    のX軸上におけるグリーンのビームの水平方向のミスコ
    ンバージェンスHCRを補正するHCR補正コイルを含むHCR
    補正回路とが接続され、垂直偏向コイルの出力端には前
    記画面のY軸上におけるブルーのビームとレッドのビー
    ムの水平方向のミスコンバージェンスYHを補正するYH
    正コイルを含むYH補正回路が接続され、前記XH補正コイ
    ルとHCR補正コイルとYH補正コイルとは前記水平及び垂
    直の偏向コイル用のコアとは別個の補正コイル用の共通
    のコアにXH補正コイル用の捲線とHCR補正コイル用の捲
    線とYH補正コイル用の捲線とが巻回されることにより構
    成され、前記XH補正回路およびHCR補正回路は水平偏向
    コイルから供給される水平偏向電流の加工によりミスコ
    ンバージェンスXHおよびミスコンバージェンスHCRの補
    正電流をそれぞれ作成して対応するXH補正コイルおよび
    HCR補正コイルに加え、前記YH補正回路は垂直偏向コイ
    ルから供給される垂直偏向電流の加工によりミスコンバ
    ージェンスYHの補正電流を作成してYH補正コイルに加え
    る構成としたことを特徴とする偏向ヨーク装置。
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