JP2545998B2 - 偏向ヨーク装置 - Google Patents

偏向ヨーク装置

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JP2545998B2 JP1308376A JP30837689A JP2545998B2 JP 2545998 B2 JP2545998 B2 JP 2545998B2 JP 1308376 A JP1308376 A JP 1308376A JP 30837689 A JP30837689 A JP 30837689A JP 2545998 B2 JP2545998 B2 JP 2545998B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カラー陰極線管の画面のX軸上における水
平方向のミスコンバージェンスXHの補正手段を備えた偏
向ヨーク装置に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、カラーテレビジョン受像機やカラーディスプレ
イ装置における陰極線管の画面(以下テレビ画面とい
う)は高精細化と大型化の傾向にあり、これに伴いビー
ム駆動が広角偏向となり、フォーカス特性をよくするた
めに、水平偏向コイルの磁界分布をよりリニア磁界にす
る傾向がある。しかし、水平偏向コイルの磁界分布をリ
ニアにすると、どうしてもX軸上におけるブルーBとレ
ッドRの色ずれ、つまり、第10図(b)に示すようなブ
ルーBとレッドRの縦線が左右に平行ずれした水平方向
のアンダーミスコンバージェンスXHが現れてしまい、こ
の補正を行う必要性が望まれている。また、画面の高精
細化のためにカラー偏向ヨークの設計に際してコンバー
ジェンスのトリレンマをミスコンバージェンスXHに集約
する場合があり、この場合もこの集約されたミスコンバ
ージェンスXHを補正する必要がある。
このミスコンバージェンスXHの補正を行うためには、
ブルーBの電子銃GBと、グリーンGの電子銃GGと、レッ
ドRの電子銃GRとが、スクリーン側から見て左から右に
インライン配列されている陰極線管において、ブルーB
のビームと、レッドRのビームを横切る補正磁界が上下
逆向きに発生するように結線された4極の補正コイルを
カラー偏向ヨークのネック部に配置し、この補正コイル
に水平偏向パルスに同期させたパラボラ電流を流せばよ
いことが知られている。
このパラボラ電流の発生回路として、第11図および第
12図に示す回路が考えられる。第11図に示す回路は、水
平偏向コイル1と直列に接続されたインダクタンスに発
生したパルス電圧を電圧源として補正コイル2と同3と
を接続し、共振回路の共振を利用してパラボラ電流を発
生させ、これを補正電流として補正コイル2,3に加える
ものである。
また、第12図に示す回路は、4個の可飽和コイル4を
ブリッジに接続し、このブリッジ回路により発生したパ
ラボラ電流を補正コイル2,3に加えるものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記第11図に示す回路は、共振によっ
て補正電流を発生するものであるため、その発生電流の
波形は、第13図の実線で示すような正弦波形のピークと
ピークの間の波形部分を取り出したものとなる。このた
め、波形の両端のピーク部分Pが鈍ってしまい、鎖線で
示すような両端で立上がりが鋭くなるような電流が得ら
れず、テレビ画面の左右最外部で補正量が不足し、正確
なミスコンバージェンスXHの補正ができないという問題
がある。
また、第12図に示す回路では、ブリッジ回路により補
正電流を発生するようにしているが、この方式は、補正
の感度が一般的によくないという問題がある。もちろ
ん、補正コイル2,3の巻数を多くすれば、感度を上げる
ことができるが、そうすると、補正コイル2,3のインダ
クタンスが必要以上に大きくなり、水平偏向コイル1に
流れる偏向電流が減少して偏向振幅が低下してしまうと
いう新たな問題が生じる。
さらに、前記第11図および第12図に示す回路はいずれ
も部品点数が多く、回路構成が複雑になるという難点が
ある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、その目
的は、テレビ画面のX軸上におけるミスコンバージェン
スXHを高精度、かつ、高感度のもとで補正することがで
き、しかも回路構成の簡易な偏向ヨーク装置を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕 本発明は上記目的を達成するために、次のように構成
されている。すなわち、本発明は、カラー陰極線管の電
子銃から発せられるブルーのビームとレッドのビームを
上下方向に互い違いに横切る補正磁界を発生する補正コ
イルを備えた偏向ヨーク装置であって、前記補正コイル
は陰極線管の画面の左側半分の走査時に作動する第1の
補正コイルと、前記画面の右側半分の走査時に作動する
第2の補正コイルとからなり、この第1の補正コイルと
第2の補正コイルは互いに極性を逆にしたダイオードを
介してそれぞれ偏向ヨークの水平偏向コイルに接続され
てカラー陰極線管の画面に生じるブルーとレッドの縦線
が左右に平行ずれしたミスコンバージェンスを補正する
ことを特徴として構成されている。
〔作用〕
本発明において、偏向ヨークを駆動させると、鋸歯状
波の水平偏向電流が第1のダイオードと第2のダイオー
ドへそれぞれ加えられる。このとき、水平偏向電圧が正
になるとき、つまり、テレビ画面の左側の走査時におけ
る帰線期間の開始点で順方向となる例えば第1のダイオ
ードがオン動作し、水平偏向電流を第1の補正コイルへ
加える。このとき、第1の補正コイルに流れる電流の過
渡現象により走査期間を1周期とする略パラボラ状波形
の左半分の半波整流波形の補正電流が作り出され、この
補正電流により第1の補正コイルから例えばブルーBの
ビームとレッドRのビームに対して上下逆方向に横切る
第1の補正磁界が発生し、この第1の補正磁界によりテ
レビ画面の左側半分の走査時におけるミスコンバージェ
ンスXHの補正が行われる。
次に、テレビ画面の右側半分の走査時には、水平偏向
電流の極性が負となるので、順方向となる第2のダイオ
ードがオンするが、このとき、第1の補正コイルの過渡
現象による電流が多少残っているとき水平偏向電流から
前記過渡現象の電流を差し引いた電流が零となる時点か
ら第2のダイオードを通る水平偏向電流の右半分の半波
整流波形の補正電流が第2の補正コイルへ流れる。この
結果、第2の補正コイルからブルーBのビームとレッド
Rのビームに対して前記左半分の走査時と同様に上下逆
方向に横切る第2の補正磁界が発生し、この磁界により
テレビ画面右側半分の走査時におけるミスコンバージェ
ンスXHの補正が行われる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図および第2図には本発明に係る偏向ヨーク装置
の第1の実施例の要部構成が示されている。
本実施例の装置は、偏向ヨークにミスコンバージェン
スXHの補正装置7を一体的にあるいは分離させて設けた
ものからなるが、ボビン(図示せず)のトップ側とボト
ム側に水平偏向コイル1と垂直偏向コイル(図示せず)
とを装着してなる偏向ヨークの構成は周知であるのでそ
の説明は省略する。
ミスコンバージェンスXHの補正装置7は極性を逆にし
た一対のダイオード6a,6bと、第1の補正コイル8a〜8d
と、第2の補正コイル9a〜9dとからなる。第1の補正コ
イル8a〜8dは直列に接続されており、その一端側は第1
のダイオード6aのカソード側に接続されている。そし
て、第1のダイオード6aのアノード側は水平偏向コイル
1の出力側に接続されている。前記第2の補正コイル9a
〜9dも直列に接続されており、その一端側は第2のダイ
オード6bのアノード側に接続されている。そして、第2
のダイオード6bのカソード側は水平偏向コイル1の出力
側に接続されている。つまり、第1のダイオード6aと第
1の補正コイル8a〜8dの直列接続体と、第2のダイオー
ド6bと第2の補正コイル9a〜9dの直列接続体とは並列に
接続されて補正装置7を形成しており、この補正装置7
は一対のダイオード6a,6b側で水平偏向コイル1に直列
に接続されているのである。
前記第1の補正コイル8a,8bと第2の補正コイル9a,9b
は第2図に示すように、コ字形状をした共通のコア5の
脚部5a,5bに2本の捲線を一緒にして、つまり、バイフ
ァイラ状に巻回して構成されており、同様に、第1の補
正コイル8c,8dと第2の補正コイル9c,9dもコ字形状をし
た共通のコア10の脚部10a,10bに捲線をバイファイラ状
に巻回して構成されているが、各コア5,10の脚部5a,5b,
10a,10bに2本の捲線を重ね合わせないで、つまり、互
いに分離して別の場所に巻回形成することにより第1の
補正コイルと第2の補正コイルを形成するようにするこ
ともできる。これら捲線が巻回されたコア5,10は偏向ヨ
ークのネック部11の左右位置に対向配置されている。前
記第1の補正コイル8a〜8dは正の電流が供給されたとき
に、図示の如く、ブルーBのビームに対してはトップ側
からボトム側に向かって横切り、レッドRのビームに対
してはボトム側からトップ側に向かって横切る第1の補
正磁界BSを発生させるように結線されており、また、第
2の補正コイル9a〜9dは、負の電流が流れたときに、前
記第1の補正磁界BSと同一の向きにブルーBのビームと
レッドRのビームを上下互い違いに横切る第2の補正磁
界BBを発生させるように結線されている。本実施例では
この第1の補正磁界BSと第2の補正磁界BBの大きさが最
適となるように第1の補正コイル8a〜8dと第2の補正コ
イル9a〜9dの巻数等の設計値が関連づけられている。
本第1の実施例は上記のように構成されており、以
下、その作用を説明する。
偏向ヨークを駆動すると、水平偏向コイル1から第3
図(b)に示すような鋸歯状波の水平偏向電流iHがミス
コンバージェンスXHの補正装置7に加えられる。このと
き、テレビ画面の左側半分の走査時には水平偏向電流の
極性は正となるので、逆方向となる第2のダイオード6b
側には電流は流れない。これに対し、第1のダイオード
6aは第3図(a)に示す水平偏向パルスが順方向に電圧
となるとき(水平偏向電圧が正側になるとき)、つま
り、帰線期間の開始点でオン動作し、第1の補正コイル
8a〜8dに流れる電流の過渡現象を利用して、第3図
(c)に示すように、走査期間の開始点で波高値i1をも
ち、走査期間の中間点で0となる理想的な略パラボラ状
波形の半波整流の補正電流iD1を作り出し、この補正電
流iD1を第1の補正コイル8a〜8dへ加える。
したがって、テレビ画面の左側の走査時においては、
第2図の実線で示すように、第1の補正コイル8a,8bか
らはブルーBのビームに対してトップ側からボトム側
に、また、第1の補正コイル8c,8dからはレッドRのビ
ームに対してボトム側からトップ側にそれぞれ横切る第
1の補正磁界BSが発生する。この第1の補正磁界BSはス
クリーン側からみて磁界の進む方向に対して右向きに力
をおよぼす結果、ブルーBのビームに対しては画面に向
かって左方向に力を及ぼしてその方向に移動させ、レッ
ドRのビームに対しては右方向に力を及ぼしてその方向
に移動させる。
テレビ画面の右側の走査時においては、水平偏向電流
iHの極性が負となるので、第1のダイオード6aはオフ状
態となり、第2のダイオード6bは順方向となってオン状
態となる。このとき、厳密に見れば、前記第1の補正コ
イル8a〜8dに流れる過渡現象の電流が多少残っている場
合があり、この場合には、水平偏向電流iHからこの過渡
現象の電流を差し引いた値が0になったところで、第2
の補正コイル9a〜9dに第3図(d)に示すような理想的
な略パラボラ波形(走査期間を一周期とする水平偏向電
流の右側半分の波形)をした半波整流の補正電流iD2
第2の補正コイル9a〜9dに加えられる。この結果、第2
の補正コイル9a,9bからはブルーBのビームをトップ側
からボトム側に横切る第2の補正磁界BBが発生し、第2
の補正コイル9c,9dからはレッドRのビームをボトム側
からトップ側に横切る第2の補正磁界BBが発生する。つ
まり、画面左側の走査時における第1の補正磁界BSと同
一向きの第2の補正磁界BBが発生する。この第2の補正
磁界はブルーBおよびレッドRのビームに作用し、ブル
ーBのビームはテレビ画面に向かって左側に、レッドR
のビームは右側にそれぞれ力を受けてその力の方向に移
動する。
上記のようにして、テレビ画面の左右で補正磁界BS,B
Bによる補正作用が行われる結果、第10図(b)に示す
ようなアンダータイプのミスコンバージェンスXHの補正
が行われることになる。しかも、本実施例では、理想的
な略パラボラ状波形の補正電流iD1,iD2によって得られ
た補正磁界BS,BBによって補正を行うので、ミスコンバ
ージェンスXHの補正が高精度、かつ、高感度のもとで行
われるのである。
なお、この実施例において、第1の補正コイル8a〜8d
および第2の補正コイル9a〜9dの結線方向を同時に上記
の場合と逆にすれば、第1の補正磁界BSおよび第2の補
正磁界BBの向きが上記の場合と逆向きとなり、第10図
(a)に示すようなオーバータイプのミスコンバージェ
ンスXHの補正が同様に可能になる。
第4図および第5図には本発明に係る偏向ヨークの第
2の実施例が示されている。この第2の実施例は、テレ
ビ画面の左側半分の走査時には第1の補正コイルにより
ブルーBのビームをトップ側からボトム側に横切る第1
の補正磁界BSを発生させ、テレビ画面の右側半分の走査
時には第2の補正コイルにより、レッドRのビームをボ
トム側からトップ側に横切る第2の補正磁界BBを発生す
るように構成したことである。このことから、第4図に
示すように、第1のダイオード6aのカソード側には第1
の補正コイル12a,12bが直列に接続されており、また、
第2のダイオード6bのアソード側には第2の補正コイル
13a,13bが直列に接続されている。この第1の補正コイ
ル12a,12bはコア5の脚部5a,5bに捲線を巻回することに
より構成されており、補正コイル13a,13bはコア10の脚
部10a,10bに捲線を巻回することにより構成されてい
る。前記補正コイル12a,12bは正の電流が流れたときに
ブルーBのビームをトップ側からボトム側に横切る第1
の補正磁界BSを発生するように結線されており、また、
補正コイル13a,13bは負の電流が流れたときにレッドR
のビームをボトム側からトップ側に横切る第2の補正磁
界BBが発生するように結線されている。
この第2の実施例によれば、テレビ画面の左側半分の
走査時には第1のダイオード6aのオン動作とコイル12a,
12bを流れる電流の過渡現象によって発生する半波整流
の補正電流iD1が補正コイル12a,12bに加えられ、補正コ
イル12a,12bからブルーBをトップ側からボトム側に横
切る第1の補正磁界BSが発生する。この第1の補正磁界
BSはブルーBのビームをテレビ画面に向かって左側に力
をおよぼし、その方向に移動させる。次に、テレビ画面
の右側半分の走査時には第2のダイオード6bが順方向と
なってオンし、補正コイル13a,13bに水平偏向電流の鋸
歯状波の負の部分の補正電流iD2が流れ、レッドRのビ
ームに対しボトム側からトップ側に横切る第2の補正磁
界BBが発生する。この第2の補正磁界BBはレッドRのビ
ームをテレビ画面に向かって右側に移動させる。この結
果、第10図(b)に示すようなアンダータイプのミスコ
ンバージェンスXHの補正が効果的に行われる。
このミスコンバージェンスXHの補正に際し、厳密に見
れば、テレビ画面の左側半分の走査時にはブルーBだけ
でなくグリーンGとレッドRのビームに対してもトップ
側からボトム側に第1の補正磁界BSが横切り、グリーン
GとレッドRのビームも画面左側に力を受けてその方向
に移動することになる。しかし、このグリーンGとレッ
ドRを横切る第1の補正磁界BSの大きさはブルーBのビ
ームを横切る大きさに較べてはるかに小さい。すなわ
ち、ブルーBのビームを横切る第1の補正磁界の強さを
BSB、同様にグリーンGのビームを横切る強さをBSG、レ
ッドRのビームを横切る磁界の強さをBSRとすれば、BSB
>BSG>BSRとなり、ブルーBのビームはより強い力を受
けてグリーンGとレッドRのビームに対して相対的にテ
レビ画面に向かって左方向に移動し、アンダータイプの
ミスコンバージェンスXHの補正が行われる。同様に、テ
レビ画面の右側半分の走査時においても、第2の補正磁
界BBはレッドRのビームの他にグリーンGのビームとブ
ルーBのビームを横切り、グリーンGとブルーBのビー
ムも画面右方向の力を受けるが、このとき、第2の補正
磁界BBがレッドRを横切る磁界の強さをBBR、同様にグ
リーンGを横切る磁界の強さをBBG、ブルーBを横切る
磁界の強さをBBBとすれば、BBR>BBG>BBBの関係とな
り、レッドRのビームはより強い力を受けてグリーンG
とブルーBに対して相対的にテレビ画面に向かって右方
向に移動することとなり、これにより、アンダータイプ
のミスコンバージェンスXHの補正が行われるのである。
なお、第1の補正コイル12a,12bと第2の補正コイル13
a,13bの結線方向を同時に上記の場合と逆にすれば、補
正磁界BS,BBの向きが逆になり、第10図(a)に示すよ
うなオーバータイプのミスコンバージェンスXHの補正が
同様に可能になる。
第6図および第7図には本発明に係る偏向ヨーク装置
の第3の実施例の要部構成が示されている。この第3の
実施例が前記第2の実施例と異なることは、補正コイル
13a,13bを第1のダイオード6aのカソード側に直列に接
続して第1の補正コイルとして機能させ、補正コイル12
a,12bを第2のダイオード6bのアノード側に直列に接続
して第2の補正コイルとして機能させたことであり、そ
れ以外は前記第2の実施例と同様である。この第3の実
施例では前記第2の実施例と同様にコア5の脚部5a,5b
に捲線を巻回して補正コイル12a,12bが構成されてお
り、また、コア10の脚部10a,10bに捲線を巻回して補正
コイル13a,13bが構成されている。
この第3の実施例によれば、テレビ画面の左側半分の
走査時には第1のダイオード6aのオン動作とコイル13a,
13bを流れる電流の過渡現象により補正コイル13a,13bに
補正電流iD1が流れ、この補正コイル13a,13bからレッド
Rのビームをボトム側からトップ側に横切る第1の補正
磁界BSが発生し、レッドRのビームをテレビ画面に向か
って右側に移動させる。また、テレビ画面の右側半分の
走査時には第2のダイオード6bがオンして、補正コイル
12a,12bに補正電流iD2が流れ、ブルーBのビームをトッ
プ側からボトム側に横切る第2の補正磁界BBが発生し、
ブルーBのビームをテレビ画面に向かって左方向に移動
させる。このレッドRとブルーBのビーム移動により、
アンダータイプのミスコンバージェンスXHの補正が行わ
れるのである。
この第3の実施例の場合にも、厳密に見れば、テレビ
画面の左側半分の走査時には、第1の補正磁界BSがレッ
ドRのビームの他にグリーンGとブルーBのビームに対
してもボトム側からトップ側に向けて横切ることとな
る。しかしこの場合も、レッドRのビームを横切る磁界
の強さをBSR、グリーンGのビームを横切る磁界の強さ
をBSG、ブルーBのビームを横切る磁界の強さをBSBとす
れば、BSB<BSG<BSRの関係となり、レッドRのビーム
がグリーンGとブルーBのビームに対して相対的に画面
右方向に移動し、アンダータイプのミスコンバージェン
スXHの補正が行われる。同様に、テレビ画面の右側半分
の走査時には、第2の補正磁界BBはブルーBのビームの
他にグリーンGとレッドRのビームに対してもトップ側
からボトム側に横切ることとなる。この場合も、ブルー
Bを横切る磁界の強さをBBB、グリーンGを横切る磁界
の強さをBBG、レッドRのビームを横切る磁界の強さをB
BRとすれば、BBB>BBG>BBRの関係となってブルーBの
ビームはグリーンGとレッドRのビームに対して相対的
に画面左方向に移動し、アンダータイプのミスコンバー
ジェンスXHの補正が効果的に行われるのである。
なお、この第3の実施例において、補正コイル12a,12
b,13a,13bの結線の方向を上記の場合と同時に逆にすれ
ば、第10図(a)に示すようなオーバータイプのミスコ
ンバージェンスXHの補正が同様に行われることとなる。
本発明は上記実施例に限定されることはなく、様々な
実施の態様を採り得る。例えば、上記各実施例では、コ
ア5,10を偏向ヨークのネック部11の左右側に対向配置し
たが、これを第8図に示すように、ネック部11の上下に
対向配置してもよい。
また、上記各実施例では、第1の補正コイル8a〜8d
(12a〜12b,13a〜13b)と第2の補正コイル9a〜9d(13a
〜13b,12a〜12b)をコア5,10の脚部5a,5b,10a,10bに捲
線を巻回して構成したが、これを例えば第9図に示すよ
うに、コア5,10の底部5c,10cに捲線を巻回して形成して
もよい。
さらに上記各実施例では、第1の補正コイルと第2の
補正コイルをコ字形状のコア5,10を用いて構成したが、
ブルーBのビームとレッドRのビームとを上下方向に互
い違いに横切る4極の補正磁界を発生する構成のもので
あればどのようなコア形状であってもよい。
また、上記各実施例では第1の補正コイル8a〜8d(12
a〜12b,13a〜13b)は直列に接続されており、また、第
2の補正コイル9a〜9d(13a〜13b,12a〜12b)も直列に
接続されているが、これら第1の補正コイル8a〜8d(12
a〜12b,13a〜13b)および第2の補正コイル9a〜9d(13a
〜13b,12a〜12b)はそれぞれ並列に接続したものでもよ
い。
〔発明の効果〕
本発明は、カラー陰極線管の画面に生じるブルーとレ
ッドの縦線が左右に平行ずれしたミスコンバージェンス
XHの補正回路を、極性を逆にした一対のダイオードと補
正コイルによって構成して偏向ヨークの水平偏向コイル
に接続したものであるから、部品点数が非常に少なく極
めて簡単な回路構成にすることができ、装置製造の作業
効率の向上と装置コストの大幅な低減化を図ることが可
能となる。
また、本発明は、テレビ画面の左側半分の走査時に作
動する第1の補正コイルとテレビ画面の右側半分の走査
時に作動する第2の補正コイルとを独立に設けたもので
あるから、補正電流の制御もやり易くなり、理想的な略
パラボラ状の補正電流によって補正磁界を発生すること
が可能となり、テレビ画面の左側の走査時とテレビ画面
の右側の走査時とでバランスの取れた補正磁界によって
ミスコンバージェンスXHの補正を高感度、かつ、高精度
のもとで行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る偏向ヨーク装置の第1の実施例の
要部を示す回路図、第2図は同実施例における補正コイ
ルの配置態様図、第3図は同実施例における補正電流の
形成例を示す波形説明図、第4図は本発明に係る偏向ヨ
ーク装置の第2の実施例の要部を示す回路図、第5図は
同実施例における補正コイルの配置態様図、第6図は本
発明に係る偏向ヨーク装置の第3の実施例の要部を示す
回路図、第7図は同実施例における補正コイルの配置態
様図、第8図は補正コイルの他の配置態様例を示す説明
図、第9図は補正コイルの他の捲線態様を示す説明図、
第10図はミスコンバージェンスXHのパターン図で、第10
図(a)はオーバータイプのミスコンバージェンスXH
パターン図、第10図(b)はアンダータイプのミスコン
バージェンスXHのパターン図、第11図および第12図はミ
スコンバージェンスXHの補正電流を発生させる回路とし
て一般的に考えられる回路図、第13図は第11図の回路に
より発生する補正電流を理想波形のパラボラ電流との比
較で示す波形図である。 1……水平偏向コイル、2,3……補正コイル、4……可
飽和コイル、5,10……コア、5a,5b,10a,10b……脚部、5
c,10c……底部、6a……第1のダイオード、6b……第2
のダイオード、7……補正装置、8a〜8d……第1の補正
コイル、9a〜9d……第2の補正コイル、11……ネック
部、12a,12b,13a,13b……補正コイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−44634(JP,A) 特開 平2−244995(JP,A) 特公 昭53−5773(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー陰極線管の電子銃から発せられるブ
    ルーのビームとレッドのビームを上下方向に互い違いに
    横切る補正磁界を発生する補正コイルを備えた偏向ヨー
    ク装置であって、前記補正コイルは陰極線管の画面の左
    側半分の走査時に作動する第1の補正コイルと、前記画
    面の右側半分の走査時に作動する第2の補正コイルとか
    らなり、この第1の補正コイルと第2の補正コイルは互
    いに極性を逆にしたダイオードを介してそれぞれ偏向ヨ
    ークの水平偏向コイルに接続されてカラー陰極線管の画
    面に生じるブルーとレッドの縦線が左右に平行ずれした
    ミスコンバージェンスを補正することを特徴とする偏向
    ヨーク装置。
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