JP3041758B2 - ねじ締めコネクタの防水構造 - Google Patents
ねじ締めコネクタの防水構造Info
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- JP3041758B2 JP3041758B2 JP6295069A JP29506994A JP3041758B2 JP 3041758 B2 JP3041758 B2 JP 3041758B2 JP 6295069 A JP6295069 A JP 6295069A JP 29506994 A JP29506994 A JP 29506994A JP 3041758 B2 JP3041758 B2 JP 3041758B2
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- Japan
- Prior art keywords
- connector
- boot
- bolt
- screw
- waterproof structure
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- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はねじ締めコネクタの防水
構造に係り、更に詳述すると、多極コネクタ同士が容易
に結合されるねじ締めコネクタの防水構造に関する。
構造に係り、更に詳述すると、多極コネクタ同士が容易
に結合されるねじ締めコネクタの防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のねじ締めコネクタの防水構造とし
て例えば実開平5−87844号公報に開示されたもの
がある。このねじ締めコネクタの防水構造は、図6およ
び図7に示すようにゴム製のブーツ12を有し、ブーツ
12は雄型コネクタ10に被着されている。また、ブー
ツ12には硬質な樹脂製のブーツカバー14が被着され
ている。雄型コネクタ10、ブーツ12およびブーツカ
バー14にはそれぞれ同軸上に貫通孔が形成され、これ
らの貫通孔にはボルト16が挿通されている。そして、
雄型コネクタ10から該雄型コネクタ10内に突出した
ボルト16のねじ部16a(図7参照)を、雌型コネク
タ18に係合されたナット部18aに螺合することによ
り、雄型コネクタ10と雌型コネクタ18は一体的に組
み付けられる。また、雄型コネクタ10および雌型コネ
クタ18は不図示の端子同士が相互接続される。さら
に、雄型コネクタ10に取り付けられたブーツ12のシ
ール部12aは、雄型コネクタ10および雌型コネクタ
18がパネル20を挟持した状態で一体的に結合される
と、パネル20の開口孔20a周りに押し付けられてパ
ネル20の開口孔20aを密封する。また、ボルト16
が貫通するブーツ12の貫通孔12b(図7参照)は、
孔径がボルト16の外径より幾分小さく形成されてい
る。これにより、ブーツ12の貫通孔12bに挿通され
たボルト16に貫通孔12bの周壁が圧接してボルト1
6と貫通孔12bとが密封されている。
て例えば実開平5−87844号公報に開示されたもの
がある。このねじ締めコネクタの防水構造は、図6およ
び図7に示すようにゴム製のブーツ12を有し、ブーツ
12は雄型コネクタ10に被着されている。また、ブー
ツ12には硬質な樹脂製のブーツカバー14が被着され
ている。雄型コネクタ10、ブーツ12およびブーツカ
バー14にはそれぞれ同軸上に貫通孔が形成され、これ
らの貫通孔にはボルト16が挿通されている。そして、
雄型コネクタ10から該雄型コネクタ10内に突出した
ボルト16のねじ部16a(図7参照)を、雌型コネク
タ18に係合されたナット部18aに螺合することによ
り、雄型コネクタ10と雌型コネクタ18は一体的に組
み付けられる。また、雄型コネクタ10および雌型コネ
クタ18は不図示の端子同士が相互接続される。さら
に、雄型コネクタ10に取り付けられたブーツ12のシ
ール部12aは、雄型コネクタ10および雌型コネクタ
18がパネル20を挟持した状態で一体的に結合される
と、パネル20の開口孔20a周りに押し付けられてパ
ネル20の開口孔20aを密封する。また、ボルト16
が貫通するブーツ12の貫通孔12b(図7参照)は、
孔径がボルト16の外径より幾分小さく形成されてい
る。これにより、ブーツ12の貫通孔12bに挿通され
たボルト16に貫通孔12bの周壁が圧接してボルト1
6と貫通孔12bとが密封されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ボルト
16にブーツ12の貫通孔12bの周壁を圧接させた状
態でボルト16を回転すると、貫通孔12bの周壁は摩
擦力でボルト16と共に回転する。これにより、貫通孔
12bの周壁に捩じれや変形が生じ、ボルト16と貫通
孔12bとの密封性が低下して防水性が損なわれるとい
う問題がある。一方、ボルト16の回転時に、貫通孔1
2bの周壁に捩じれや変形が発生しないように、貫通孔
12bの孔径を大きく設定するとボルト16と貫通孔1
2bとの密封性が低下して十分な防水性を得ることがで
きないという問題がある。したがって、本発明の目的
は、上記従来技術が有する問題を解消し、ボルトとブー
ツの貫通孔との高密封性を維持すると共に、ボルトの回
転で防水用のブーツに捩じれ等を生じさせないようにし
て十分な防水性を確保するねじ締めコネクタの防水構造
を提供することにある。
16にブーツ12の貫通孔12bの周壁を圧接させた状
態でボルト16を回転すると、貫通孔12bの周壁は摩
擦力でボルト16と共に回転する。これにより、貫通孔
12bの周壁に捩じれや変形が生じ、ボルト16と貫通
孔12bとの密封性が低下して防水性が損なわれるとい
う問題がある。一方、ボルト16の回転時に、貫通孔1
2bの周壁に捩じれや変形が発生しないように、貫通孔
12bの孔径を大きく設定するとボルト16と貫通孔1
2bとの密封性が低下して十分な防水性を得ることがで
きないという問題がある。したがって、本発明の目的
は、上記従来技術が有する問題を解消し、ボルトとブー
ツの貫通孔との高密封性を維持すると共に、ボルトの回
転で防水用のブーツに捩じれ等を生じさせないようにし
て十分な防水性を確保するねじ締めコネクタの防水構造
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るねじ締めコネクタの防水構造は、一方の
コネクタにボルトを貫設し、他方のコネクタに雌ねじを
形成し、前記一方のコネクタに被着する防水用のブーツ
を介して前記ボルトを前記雌ねじに螺合させて前記一方
のコネクタと他方のコネクタを一体的に組み付けるねじ
締めコネクタの防水構造において、前記ボルトが環状の
シールベアリングを外嵌して前記ブーツに回動自在に支
持されることを特徴とする。あるいは、本発明は、ブー
ツの貫通孔に形成された環状溝内に環状のシールベアリ
ングが嵌入され、前記環状のシールベアリング内にボル
トが圧入されたことを特徴とする。あるいは、本発明
は、環状のシールベアリングはインナーリングがアウタ
ーリングに回動自在に支持され、前記インナーリング内
にボルトが圧入されたことを特徴とする。あるいは、本
発明は、防水用のブーツが、一方のコネクタを収容保持
すると共にパネルの開口孔と係合するインナーブーツに
被着されることを特徴とする。
の本発明に係るねじ締めコネクタの防水構造は、一方の
コネクタにボルトを貫設し、他方のコネクタに雌ねじを
形成し、前記一方のコネクタに被着する防水用のブーツ
を介して前記ボルトを前記雌ねじに螺合させて前記一方
のコネクタと他方のコネクタを一体的に組み付けるねじ
締めコネクタの防水構造において、前記ボルトが環状の
シールベアリングを外嵌して前記ブーツに回動自在に支
持されることを特徴とする。あるいは、本発明は、ブー
ツの貫通孔に形成された環状溝内に環状のシールベアリ
ングが嵌入され、前記環状のシールベアリング内にボル
トが圧入されたことを特徴とする。あるいは、本発明
は、環状のシールベアリングはインナーリングがアウタ
ーリングに回動自在に支持され、前記インナーリング内
にボルトが圧入されたことを特徴とする。あるいは、本
発明は、防水用のブーツが、一方のコネクタを収容保持
すると共にパネルの開口孔と係合するインナーブーツに
被着されることを特徴とする。
【0005】
【作 用】本発明によれば、ブーツは貫通孔に沿って環
状溝が形成され、環状溝には環状のシールベアリングは
嵌入されている。この結果、シールベアリングはブーツ
に密封状態で支持される。また、シールベアリングはイ
ンナーリングがアウターリングに対して回動自在に支持
され、ボルトが、このインナーリング内に圧入されてい
る。これにより、シールベアリングとボルトとは密封状
態で一体的に固着される。したがって、ボルトはシール
ベアリングを介してブーツに回動自在に支持され、か
つ、ボルトとブーツとの間はシールベアリングにより密
封される。
状溝が形成され、環状溝には環状のシールベアリングは
嵌入されている。この結果、シールベアリングはブーツ
に密封状態で支持される。また、シールベアリングはイ
ンナーリングがアウターリングに対して回動自在に支持
され、ボルトが、このインナーリング内に圧入されてい
る。これにより、シールベアリングとボルトとは密封状
態で一体的に固着される。したがって、ボルトはシール
ベアリングを介してブーツに回動自在に支持され、か
つ、ボルトとブーツとの間はシールベアリングにより密
封される。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係るねじ締めコネクタの防水
構造の好適な実施例を図面を参照して説明する。図1は
本発明によるねじ締めコネクタの防水構造の分解斜視
図、図2は図1の要部を拡大した断面斜視図、図3は図
1の要部断面図である。ねじ締めコネクタの防水構造3
0は、防水用のブーツ32、環状のシールベアリング4
0および、ボルト50から成る。ブーツ32はゴムなど
の弾性部材により略円錐台状に形成され、その下部には
裾部32aが形成されている。またブーツ傾斜部32b
には、ワイヤーハーネス支持用の小筒部34が頂部32
cから延設して形成されている。小筒部34にはコネク
タ接続されたワイヤーハーネス35が嵌入される。さら
に、ブーツ32の頂部中央には貫通孔36が形成され、
該貫通孔36にはブーツ32内壁に沿って環状溝36b
(図3参照)が形成されている。環状溝36b内には後
述する環状のシールベアリング40が嵌入可能に設けら
れ、シールベアリング40を嵌入することにより、シー
ルベアリング40はブーツ32内に密封状態に保持され
る。
構造の好適な実施例を図面を参照して説明する。図1は
本発明によるねじ締めコネクタの防水構造の分解斜視
図、図2は図1の要部を拡大した断面斜視図、図3は図
1の要部断面図である。ねじ締めコネクタの防水構造3
0は、防水用のブーツ32、環状のシールベアリング4
0および、ボルト50から成る。ブーツ32はゴムなど
の弾性部材により略円錐台状に形成され、その下部には
裾部32aが形成されている。またブーツ傾斜部32b
には、ワイヤーハーネス支持用の小筒部34が頂部32
cから延設して形成されている。小筒部34にはコネク
タ接続されたワイヤーハーネス35が嵌入される。さら
に、ブーツ32の頂部中央には貫通孔36が形成され、
該貫通孔36にはブーツ32内壁に沿って環状溝36b
(図3参照)が形成されている。環状溝36b内には後
述する環状のシールベアリング40が嵌入可能に設けら
れ、シールベアリング40を嵌入することにより、シー
ルベアリング40はブーツ32内に密封状態に保持され
る。
【0007】シールベアリング40は、図2からも明ら
かなように全体的にリング状に形成され、インナーリン
グ42およびアウターリング44からなる。インナーリ
ング42およびアウターリング44はそれぞれの上部が
上側シール片47で密封状態に連結され、かつ上側シー
ル片47はインナーリング42およびアウターリング4
4を回動自在に連結している。また、インナーリング4
2およびアウターリング44はそれぞれの下部が下側シ
ール片48で密封状態に連結され、かつ下側シール片4
8はインナーリング42およびアウターリング44を回
動自在に連結している。また、インナーリング42とア
ウターリング44との間には複数の鋼球46、46…が
回動自在に配置されている。鋼球46,46…はインナ
ーリング42とアウターリング44にそれぞれ接触して
いる。そして、インナーリング42を回転すると鋼球4
6,46…がインナーリング42の回転方向と反対方向
に回転してインナーリング42の回転力を吸収する。し
たがって、インナーリング42の回転力はアウターリン
グ44に伝達されない。これにより、インナーリング4
2はアウターリング44から独立して回動できる。ま
た、上述したようにインナーリング42とアウターリン
グ44は上側シール片47および下側シール片48によ
り密封されている。
かなように全体的にリング状に形成され、インナーリン
グ42およびアウターリング44からなる。インナーリ
ング42およびアウターリング44はそれぞれの上部が
上側シール片47で密封状態に連結され、かつ上側シー
ル片47はインナーリング42およびアウターリング4
4を回動自在に連結している。また、インナーリング4
2およびアウターリング44はそれぞれの下部が下側シ
ール片48で密封状態に連結され、かつ下側シール片4
8はインナーリング42およびアウターリング44を回
動自在に連結している。また、インナーリング42とア
ウターリング44との間には複数の鋼球46、46…が
回動自在に配置されている。鋼球46,46…はインナ
ーリング42とアウターリング44にそれぞれ接触して
いる。そして、インナーリング42を回転すると鋼球4
6,46…がインナーリング42の回転方向と反対方向
に回転してインナーリング42の回転力を吸収する。し
たがって、インナーリング42の回転力はアウターリン
グ44に伝達されない。これにより、インナーリング4
2はアウターリング44から独立して回動できる。ま
た、上述したようにインナーリング42とアウターリン
グ44は上側シール片47および下側シール片48によ
り密封されている。
【0008】インナーリング42にはボルト50が圧入
状態で挿通される。さらに詳述すれば、ボルト50の上
部近傍にはストレートな段部50aが形成されており、
段部50aがインナーリング42に嵌入される。これに
より、ボルト50とインナーリング42は一体化した密
封状態に組み付けられる。また、上記したようにインナ
ーリング42はアウターリング44から独立して回動す
ることができるので、ボルト50はアウターリング44
に対して独立して回転可能に支持される。この結果、ボ
ルト50はブーツ32に装着保持されるシールベアリン
グ40を介してブーツ32に回動自在に支持されること
となる。また、ボルト50とブーツ32との間はシール
ベアリング40で密封される。なお、図1において50
bは雄ねじ部であり、後述の雄型コネクタ64に形成さ
れた雌ねじ部64aと螺合してコネクタ結合を実現させ
る。
状態で挿通される。さらに詳述すれば、ボルト50の上
部近傍にはストレートな段部50aが形成されており、
段部50aがインナーリング42に嵌入される。これに
より、ボルト50とインナーリング42は一体化した密
封状態に組み付けられる。また、上記したようにインナ
ーリング42はアウターリング44から独立して回動す
ることができるので、ボルト50はアウターリング44
に対して独立して回転可能に支持される。この結果、ボ
ルト50はブーツ32に装着保持されるシールベアリン
グ40を介してブーツ32に回動自在に支持されること
となる。また、ボルト50とブーツ32との間はシール
ベアリング40で密封される。なお、図1において50
bは雄ねじ部であり、後述の雄型コネクタ64に形成さ
れた雌ねじ部64aと螺合してコネクタ結合を実現させ
る。
【0009】次に、上記構成による本発明のねじ締めコ
ネクタの防水構造の作用を、図4によりねじ締めコネク
タの組立手順と共に説明する。先ず、シールベアリング
40をブーツ32の環状溝36bに嵌め込むと共に、ボ
ルト50をシールベアリング40のインナーリング42
に圧入する。これにより、ボルト50はブーツ32に回
動自在に支持される。次いでボルト50を保持したブー
ツ32を、リジッドに形成された樹脂製のインナーブー
ツ60に外嵌する。ここで、インナーブーツ60は雌型
コネクタ62が内接されるコネクタ収容部61と、コネ
クタ収容部61の外周壁に垂設されたフランジ63とを
有して略楕円状に設けられ、また、外周壁にはフランジ
63との間にパネル70を挟持する複数のロック係止爪
60a、60a…を有して構成されている。インナーブ
ーツ60には雌型コネクタ62が組み込まれる。すなわ
ち、インナーブーツ60のコネクタ収容部61内に、図
示の下方より、雌型コネクタ62をその後端側より嵌挿
して組み込む。そして、不図示のワイヤーハーネスをブ
ーツ32の小筒部34に貫通(図1参照)して雌型コネ
クタ62と接続すると共に、ブーツ32をインナーブー
ツ60の外周壁に外嵌させる。この場合、ボルト50の
ねじ部50bは、ブーツ32およびインナーブーツ60
を介して雌型コネクタ62の貫通孔62aを貫通する。
次に、雌型コネクタ62に雄型コネクタ64を組み込む
と共に、ボルト50の雄ねじ部50bを雌型コネクタ6
4の雌ねじ部64aに配置する。次いで、ボルト50を
回転してボルト50の雄ねじ部50bを雌ねじ部64a
内に螺合して、雌型コネクタ62と雄型コネクタ64と
を一体的に組み付ける。この場合、図5に示すようにシ
ールベアリング40のインナーリング42はボルト50
と一体的に時計回り方向に回転し、鋼球46、46…は
反時計回り方向に回転する。このように、鋼球46、4
6…がボルト50の回転方向と反対方向に回転すること
により、ボルト50の回転力がシールベアリング40の
アウターリング44に伝達することを阻止する。したが
って、ボルト50を回転しても、ブーツ32の貫通孔3
6の周壁に捩じれや変形が発生しない。さらに、雌型コ
ネクタ62と雄型コネクタ64とを一体的に組み付けた
後、インナーブーツ60のロック係止爪60a、60a
…をパネル70の開口孔71に配置して、ブーツ32を
パネル70方向へ押し付ける。これにより、ロック係止
爪60a、60a…が弾性変形して開口孔71の周縁を
乗り越えて開口孔71の周縁に係止され、ロック係止爪
60a、60a…とフランジ63との間でパネル70を
挟持することで、インナーブーツ60はパネル70に固
着される。また、この際、ブーツ32の裾部32aはパ
ネル70面に密接される。
ネクタの防水構造の作用を、図4によりねじ締めコネク
タの組立手順と共に説明する。先ず、シールベアリング
40をブーツ32の環状溝36bに嵌め込むと共に、ボ
ルト50をシールベアリング40のインナーリング42
に圧入する。これにより、ボルト50はブーツ32に回
動自在に支持される。次いでボルト50を保持したブー
ツ32を、リジッドに形成された樹脂製のインナーブー
ツ60に外嵌する。ここで、インナーブーツ60は雌型
コネクタ62が内接されるコネクタ収容部61と、コネ
クタ収容部61の外周壁に垂設されたフランジ63とを
有して略楕円状に設けられ、また、外周壁にはフランジ
63との間にパネル70を挟持する複数のロック係止爪
60a、60a…を有して構成されている。インナーブ
ーツ60には雌型コネクタ62が組み込まれる。すなわ
ち、インナーブーツ60のコネクタ収容部61内に、図
示の下方より、雌型コネクタ62をその後端側より嵌挿
して組み込む。そして、不図示のワイヤーハーネスをブ
ーツ32の小筒部34に貫通(図1参照)して雌型コネ
クタ62と接続すると共に、ブーツ32をインナーブー
ツ60の外周壁に外嵌させる。この場合、ボルト50の
ねじ部50bは、ブーツ32およびインナーブーツ60
を介して雌型コネクタ62の貫通孔62aを貫通する。
次に、雌型コネクタ62に雄型コネクタ64を組み込む
と共に、ボルト50の雄ねじ部50bを雌型コネクタ6
4の雌ねじ部64aに配置する。次いで、ボルト50を
回転してボルト50の雄ねじ部50bを雌ねじ部64a
内に螺合して、雌型コネクタ62と雄型コネクタ64と
を一体的に組み付ける。この場合、図5に示すようにシ
ールベアリング40のインナーリング42はボルト50
と一体的に時計回り方向に回転し、鋼球46、46…は
反時計回り方向に回転する。このように、鋼球46、4
6…がボルト50の回転方向と反対方向に回転すること
により、ボルト50の回転力がシールベアリング40の
アウターリング44に伝達することを阻止する。したが
って、ボルト50を回転しても、ブーツ32の貫通孔3
6の周壁に捩じれや変形が発生しない。さらに、雌型コ
ネクタ62と雄型コネクタ64とを一体的に組み付けた
後、インナーブーツ60のロック係止爪60a、60a
…をパネル70の開口孔71に配置して、ブーツ32を
パネル70方向へ押し付ける。これにより、ロック係止
爪60a、60a…が弾性変形して開口孔71の周縁を
乗り越えて開口孔71の周縁に係止され、ロック係止爪
60a、60a…とフランジ63との間でパネル70を
挟持することで、インナーブーツ60はパネル70に固
着される。また、この際、ブーツ32の裾部32aはパ
ネル70面に密接される。
【0010】
【発明の効果】以上に記載したとおり、本発明によるね
じ締めコネクタの防水構造によれば、ブーツは環状溝内
にシールベアリングが嵌入されるこりとで、シールベア
リングが密封状態に保持される。また、ボルトはシール
ベアリングのインナーリング内に圧入されることで、シ
ールベアリングと密封状態のもと一体的に固着される。
したがって、ボルトはシールベアリングを介してブーツ
に回動自在に支持され、さらに、ボルトとブーツとの間
はシールベアリングにより密封される。この結果、ボル
トとブーツとの密封性が高められると共に、ボルト締め
付け時の摩擦抵抗が殆どなくなり、ボルトの回転による
ブーツの捩じれや変形を阻止してボルトとブーツとの間
で十分な防水性を確保できる。
じ締めコネクタの防水構造によれば、ブーツは環状溝内
にシールベアリングが嵌入されるこりとで、シールベア
リングが密封状態に保持される。また、ボルトはシール
ベアリングのインナーリング内に圧入されることで、シ
ールベアリングと密封状態のもと一体的に固着される。
したがって、ボルトはシールベアリングを介してブーツ
に回動自在に支持され、さらに、ボルトとブーツとの間
はシールベアリングにより密封される。この結果、ボル
トとブーツとの密封性が高められると共に、ボルト締め
付け時の摩擦抵抗が殆どなくなり、ボルトの回転による
ブーツの捩じれや変形を阻止してボルトとブーツとの間
で十分な防水性を確保できる。
【図1】本発明のねじ締めコネクタの防水構造の一実施
例を示す分解斜視図である。
例を示す分解斜視図である。
【図2】図1の要部を拡大した断面斜視図である。
【図3】図1の要部を拡大した断面図である。
【図4】本発明を適用するねじ締めコネクタの分解斜視
図である。
図である。
【図5】シールベアリングの作用を説明する断面図であ
る。
る。
【図6】従来のねじ締めコネクタの防水構造を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図7】図6のねじ締めコネクタの防水構造の断面図で
ある。
ある。
30 ねじ締めコネクタの防水構造 32 ブーツ 36 貫通孔 36b 環状溝 40 シールベアリング 42 インナーリング 44 アウターリング 50 ボルト 60 インナーブーツ 62 雌型コネクタ 63 フランジ 64 雄型コネクタ 64a 雌ねじ部
Claims (4)
- 【請求項1】 一方のコネクタにボルトを貫設し、他方
のコネクタに雌ねじを形成し、前記一方のコネクタに被
着する防水用のブーツを介して前記ボルトを前記雌ねじ
に螺合させて前記一方のコネクタと他方のコネクタを一
体的に組み付けるねじ締めコネクタの防水構造におい
て、 前記ボルトが環状のシールベアリングを外嵌して前記ブ
ーツに回動自在に支持されることを特徴とするねじ締め
コネクタの防水構造。 - 【請求項2】 前記ブーツの貫通孔に形成された環状溝
内に前記環状のシールベアリングが嵌入され、前記環状
のシールベアリング内に前記ボルトが圧入されることを
特徴とする請求項1に記載のねじ締めコネクタの防水構
造。 - 【請求項3】 前記環状のシールベアリングはインナー
リングがアウターリングに回動自在に支持され、前記イ
ンナーリング内に前記ボルトが圧入されることを特徴と
する請求項1に記載のねじ締めコネクタの防水構造。 - 【請求項4】 前記ブーツは、前記一方のコネクタを収
容保持すると共にパネルの開口孔と係合するインナーブ
ーツに被着されることを特徴とする請求項1に記載のね
じ締めコネクタの防水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6295069A JP3041758B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | ねじ締めコネクタの防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6295069A JP3041758B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | ねじ締めコネクタの防水構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08153550A JPH08153550A (ja) | 1996-06-11 |
JP3041758B2 true JP3041758B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=17815921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6295069A Expired - Lifetime JP3041758B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | ねじ締めコネクタの防水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3041758B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4968529B2 (ja) * | 2007-09-18 | 2012-07-04 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
JP5201104B2 (ja) * | 2009-08-04 | 2013-06-05 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
JP5201103B2 (ja) * | 2009-08-04 | 2013-06-05 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP6295069A patent/JP3041758B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08153550A (ja) | 1996-06-11 |
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