JP3041698U - コンクリート溝開口部の蓋体受け枠構造体 - Google Patents

コンクリート溝開口部の蓋体受け枠構造体

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JP3041698U
JP3041698U JP1997002548U JP254897U JP3041698U JP 3041698 U JP3041698 U JP 3041698U JP 1997002548 U JP1997002548 U JP 1997002548U JP 254897 U JP254897 U JP 254897U JP 3041698 U JP3041698 U JP 3041698U
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JP1997002548U
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Inventor
昭三 石田
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石田鉄工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 舗装材が敷設される場合において、簡単な構
造によって、舗装材の安全かつ確実な施工を可能するた
めの最適なコンクリート溝開口部の蓋体受け枠構造体を
提供する。 【解決手段】 コンクリート溝開口部21の上部に載置
される蓋体30の受け枠10であって、前記蓋体30を
収納する略四辺形状の受け枠本体11と、前記受け枠本
体11の内側に形成された蓋体受け部12と、前記蓋体
受け部12の下側に形成され前記コンクリート溝開口部
21の段部22に載置される受け枠支持部13と、前記
受け枠本体11の外周に張設され前記コンクリート溝開
口部21の周縁の上面21aと接するフランジ部15を
有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、コンクリート溝開口部の蓋体受け枠構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、排水路等のコンクリート溝のところどころには、点検や清掃のために 開口部が設けられ、該開口部には、金属製溝蓋(グレーチング)やコンクリート 製蓋等の蓋体が開閉可能に設置される。この蓋体は、コンクリート溝開口部の段 部に直接載置されることもあるが、蓋体を収容する受け枠を介して取り付けられ ることも多い。
【0003】 ところで、近年、道路や広場、駐車場等における景観を向上させるために、路 面にいわゆるインターロッキングと呼ばれる各種平面形状を有するレンガ状ある いは小ブロック片よりなる舗装材を多数組合わせて敷設することが行われるよう になった。これらのインターロッキング舗装材は、地面に砂を一定厚みで敷きつ め、この砂の上に配置固定される。 この場合において、従来、地面と同じ高さに設置されていた蓋体は、砂および 舗装材の厚みだけコンクリート溝上面より高くして設置される必要がある。
【0004】 図5は、本考案者がこの種インターロッキング舗装を試験的に施工した溝開口 部周辺の断面構造を示すものであるが、蓋体60の上面を舗装材Iの上面高さと 同じにするためには、受け枠65が載置される溝開口部51の段部52との間に この高さを調整するかさ上げ部材66を介在させれば解決することができる。図 中の符号50はコンクリート溝、55はその溝壁部、56は溝底部、Gは地面、 Sは砂を表わす。 ところが、この施工に際して、新たな問題が生じてきた。
【0005】 すなわち、インターロッキング舗装材Iの敷設に際しては、前記のように、そ の下部に一定厚みの砂Sを敷きつめる必要があるのであるが、この砂Sが受け枠 65の境界から溝50内に侵入するのである。特に、受け枠65は溝開口部51 の段部52に載置されるものであるから、ある程度の取付間隙を有し、また車両 等の重量物の通過によって振動し、この振動により前記隙間から砂Sが溝50内 に流下する。 さらに、長期または大量の雨水等によって、受け枠65の境界周辺の砂Sが水 によって流動し溝50内に流入することもある。
【0006】 溝50内に流下して堆積したSは排水等の流れを阻害することはいうまでもな いが、インターロッキング舗装材Iの下側の砂Sが流動することによって、該受 け枠65周辺の舗装材Iが浮いたり陥没したりして、外観上見苦しいのみならず 、通行上の危険性があり、安全上大きな問題になりかねない。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、このような状況に鑑み、この種舗装材が敷設される場合において 、簡単な構造によって、舗装材の安全かつ確実な施工を可能するための最適なコ ンクリート溝開口部の蓋体受け枠構造体を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の考案は、コンクリート溝開口部の上部に載置される蓋体 の受け枠であって、前記蓋体を収納する略四辺形状の受け枠本体と、前記受け枠 本体の内側に形成された蓋体受け部と、前記蓋体受け部の下側に形成され前記コ ンクリート溝開口部の段部に載置される受け枠支持部と、前記受け枠本体の外周 に張設され前記コンクリート溝開口部の周縁の上面と接するフランジ部を有する ことを特徴とするコンクリート溝開口部の蓋体受け枠構造体に係る。
【0009】 また、請求項2の考案は、請求項1において、前記蓋体受け部が受け枠本体の 折り曲げ加工によって一体に形成され、かつ前記フランジ部が断面L字状に形成 された枠状物が前記受け枠本体の外側に固着されているコンクリート溝開口部の 蓋体受け枠構造体に係る。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説明する。 図1はこの考案のコンクリート溝開口部の蓋体受け枠構造体の一実施例を示す 斜視図、図2はその施工状態を示す切欠斜視図、図3はその要部断面図、図4は この考案の他の実施例を示す拡大断面図である。
【0011】 図1ないし図3に図示したこの考案のコンクリート溝開口部の蓋体受け枠構造 体10は、図3のように、コンクリート溝20の開口部21の上部に載置される グレーチング等の蓋体30の受け枠となるもので、受け枠本体11、蓋体受け部 12、受け枠支持部13、フランジ部15の各部を有することを特徴とする。 なお、図において、符号22はコンクリート溝20の開口部21に形成された 段部、25はコンクリート溝20の溝壁部、26は同じく溝底部を示し、Gは地 面、Sは砂、Iはインターロッキング舗装材を表す。
【0012】 受け枠本体11は、鋼材等の金属材よりなり、グレーチングあるいはコンクリ ート蓋あるいはインターロッキング舗装材と同等または同質の表面材を形成した 化粧蓋等の蓋体30を収容する略四辺形状の枠状に形成されている。 なお、この受け枠本体11と蓋体30とは、該蓋体30の開閉が容易なように 適宜のヒンジ構造で結合される場合もある。
【0013】 蓋体受け部12は、前記受け枠本体部11の内側に形成され、蓋体30を収納 、載置する部分である。この蓋体受け部12は溝開口部21の溝方向両側に設け られる。この蓋体受け部12は、蓋体30の収容時においてその表面と前記受け 枠本体11の上面が同じ高さになるように形成される。 なお、この例では、請求項2の考案として記載したように、蓋体受け部12を 前記受け枠本体11の下部を折り曲げ加工して一体に形成している。蓋体受け部 12の強度が高くなり、かつ製作作業が容易となるからである。
【0014】 受け枠支持部13は、前記蓋体受け部12の下側に形成され、前記コンクリー ト溝開口部21の段部22に載置される部分である。受け枠支持部13は受け枠 構造体10および蓋体30の全体荷重がかかる強度メンバーであるから、通常、 鋼材(H鋼)や角パイプ等が使用される。また、受け枠支持部13は、同時に、 受け枠構造体10、ひいては蓋体30の表面高さを規定するかさ上げ材ともなる ものである。従って、砂Sの厚みおよび舗装材Iの厚みにより、高さを調整して 形成される。この受け枠支持部13は、蓋体受け部12の下側に溶接等によって 固着される。
【0015】 フランジ部15は、前記受け枠本体11の外周に張設され、前記コンクリート 溝開口部21の周縁の上面(図2および図3の符号21a)と接するものである 。このフランジ部15は、受け枠本体11の外周において、溝開口部21周縁の コンクリート溝上面21aと接することによって、受け枠本体11とコンクリー ト溝開口部21周縁の溝上面21aとの間に生ずる隙間をなくするものである。 このフランジ部の幅は実施例では30mmである。 フランジ部15は、受け枠本体11とコンクリート溝開口部周縁の上面21a との間に生ずる隙間をなくするばかりでなく、受け枠本体11とコンクリート溝 開口部上面21aとの当接面積が大きくなるので、受け枠構造体の溝開口部への 取付施工を容易にし、かつ受け枠構造体のずれ防止にも役立つ。
【0016】 なお、この実施例では、フランジ部15は、請求項2の考案として記載したよ うに、断面L字状に形成された金属製の枠状物15Aを受け枠本体11の外側に 溶接によって一体に固着している。フランジ部15の形成が確実にかつ容易に行 える利点がある。
【0017】 図4はこの考案の他の実施例の受け枠構造体10A示すものである。この実施 例では、前記蓋体受け部12において、載置された蓋体30との接触音または摩 擦音を防ぐためにその上面に平ゴム41が貼着されている。 また、受け枠支持部13の下部および外側部に図のような断面クランク状のゴ ム(一般にはLゴムともいわれる)42を貼着することによって、受け枠支持部 13とコンクリート溝開口部21の段部22面との接触音または摩擦音を防止す ることができる。断面クランク状のゴム42は、段部22への装着時には、水平 であった突片部42a(図中鎖線)が、屈曲変形42b(図中実線)して段部2 2の壁面22aに密着して、ずれによる騒音を防止する。 なお、図4において、先の実施例と共通符号は共通の部材を表わす。
【0018】
【考案の効果】
以上図示し説明したように、この考案のコンクリート溝開口部の蓋体受け枠構 造体によれば、受け枠本体の外周にコンクリート溝開口部の周縁の上面と接する フランジ部を設けたものであるから、砂を敷き詰めてインターロッキング等の舗 装材を敷設する場合において、砂の落下、流動が全くなり、受け枠周辺の舗装材 が浮いたり陥没したりすることが防止され、外観上および安全上の問題をことご とく改善することができる。
【0019】 また、蓋体受け部の下側にコンクリート溝開口部の段部に載置される受け枠支 持部を設けることによって、全体荷重を確実に支持するとともに、砂および舗装 材の厚みによる受け枠(ひいては蓋体)の高さ調節を容易に行うことができる。 このように、この考案は、極めて簡単な構造によって、舗装材の安全かつ確実 な施工を可能するための最適な蓋体受け枠構造体を提供することができたもので ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のコンクリート溝開口部の蓋体受け枠
構造体の一実施例を示す斜視図である。
【図2】その施工状態を示す切欠斜視図である。
【図3】図2の要部断面図である。
【図4】この考案の他の実施例を示す拡大断面図であ
る。
【図5】本考案者が試験的に施工した溝開口部周辺の構
造を示す断面図である。
【符号の説明】
10 蓋体受け枠構造体 11 受け枠本体 12 蓋体受け部 13 受け枠支持部 15 フランジ部 20 コンクリート溝 21 コンクリート溝の開口部 21a 溝開口部周縁の上面 22 溝開口部の段部 30 蓋体

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート溝開口部の上部に載置され
    る蓋体の受け枠であって、前記蓋体を収納する略四辺形
    状の受け枠本体と、前記受け枠本体の内側に形成された
    蓋体受け部と、前記蓋体受け部の下側に形成され前記コ
    ンクリート溝開口部の段部に載置される受け枠支持部
    と、前記受け枠本体の外周に張設され前記コンクリート
    溝開口部の周縁の上面と接するフランジ部を有すること
    を特徴とするコンクリート溝開口部の蓋体受け枠構造
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記蓋体受け部が受
    け枠本体の折り曲げ加工によって一体に形成され、かつ
    前記フランジ部が断面L字状に形成された枠状物が前記
    受け枠本体の外側に固着されているコンクリート溝開口
    部の蓋体受け枠構造体。
JP1997002548U 1997-03-21 1997-03-21 コンクリート溝開口部の蓋体受け枠構造体 Expired - Lifetime JP3041698U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023001314A (ja) * 2020-04-15 2023-01-04 株式会社宝機材 受け具、及び当該受け具の施工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023001314A (ja) * 2020-04-15 2023-01-04 株式会社宝機材 受け具、及び当該受け具の施工方法
JP7343935B2 (ja) 2020-04-15 2023-09-13 株式会社宝機材 受け具、及び当該受け具の施工方法

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