JP3041604U - 適合性エアバッグ受動形拘束装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要な時点まで通気を遮断して膨張ガスの浪
費を回避する引き剥がし可能な通気穴カバーを具備する
エアバッグクッションを提供する。 【解決手段】 クッションは通気開口部１８を備え、通
気開口部１８は、通気開口部１８を覆う引き剥がし可能
なカバー２０を備える。カバー２０は主本体２２とタブ
２６とを具備する。主本体２２の周縁部２４は引き裂き
用継ぎ目３０によってクッションに引き剥がし可能に取
り付けられる。タブ２６は縫合部２８によってクッショ
ンに永久的に取り付けられる。引き裂き用継ぎ目３０
は、クッション内の圧力が、乗員によるクッションの圧
縮作用と関連する予め定められた圧力を越えたときに解
放される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は全体的に、エアバッグ受動形拘束クッションの通気に関する。本考案 は特に、このようなエアバッグ受動形拘束クッション用の改良された引き剥がし 可能な(frangible) 通気カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

エアバッグ受動形拘束装置は現代の車両では益々一般的なものとなっている。 このようなエアバッグ受動形拘束装置は典型的には、衝突を表す信号を受け取っ たときに所定量の膨張ガスを生成するためのインフレータを具備する。インフレ ータは、可撓性布帛製袋の形式のクッションに連結される。膨張ガスはクッショ ンを予め定められた圧力まで膨張させる。衝突中に乗員がクッション上にぶつか ってクッションを圧縮する。この圧縮中にクッションの容積が減少せしめられる 。もしクッションが単純に所定量の膨張ガスで充填されるならば、減少した容積 を有するクッション内の圧力が増大し、遂には圧力が、クッションが乗員を負傷 させるのに十分なほどクッションが固くなる圧力に達する。このことを防止する ために、クッション内に通気穴を設けることが公知である。これらの通気穴は、 膨張ガスが制御された仕方でクッションから出て行くことを可能にする。これに より、クッション内の圧力が圧縮中に解放されることが可能にされ、しかも乗員 のなだらかで且つしっかりとした減速が与えられ、斯くして乗員が負傷すること が防止される。

【０００３】 これらの通気穴は大半のインフレータにとって必要であり且つクッションは、 乗員による圧縮中に適切に作動するように構成されるが、これらの通気穴は望ま しくない結果をもたらす。特に、もし膨張工程中であって且つ乗員による圧縮作 用が開始される前の時間中に通気穴が完全に開放されるならば、これらの時間中 に膨張ガスが通気穴を通って出て行ってしまう。このことは、乗員がクッション を圧縮する前に大量の膨張ガス、時には４０％の膨張ガスが失われるということ を意味する。これにより、圧縮作用の開始時にクッション内に必要量のガスが存 在するようにインフレータが余分のガスを生成することが必要とされる。当然の ことながら、余分のガスを生成するようにインフレータを製造することは、イン フレータの大きさ、重量およびコストを増大させる。

【０００４】 この問題を克服するための一つの解決策は、クッション内の圧力が圧縮中に上 昇するまで通気穴を閉鎖された状態に保つように通気穴上に引き剥がし可能なカ バーを設けることである。乗員による圧縮作用によってクッション内の圧力が上 昇したときで且つクッション内の圧力が危険な圧力になる前に、引き剥がし可能 なカバーが壊れて通気穴が開放される。斯くしてこれらの配置は、所望の通気作 用を提供しつつ、実際に必要とされる膨張ガス量だけが生成されることを可能に する。

【０００５】 このような配置の例が、 Carey他の米国特許明細書第３，５２７，４７５号、 高田(Takada)の米国特許明細書第４，８０５，９３０号、および Eyerainer他の 米国特許明細書第５，２１９，１７９号に示されている。これらの各配置は利用 可能であるが、或る欠点が依然として存在する。特に Eyerainer他の米国特許明 細書第５，２１９，１７９号には、開放形多角形の一部を形成するミシン目線(p erforation line)がクッション自体内に設けられることが示されている。多角形 が閉じられていないので、ミシン目によって形成された部分全体がクッションか ら吹き飛ばされることがなく、このことは良いことである。しかしながら、開放 した多角形は必然的にミシン目に二つの端部をもたらす。ミシン目線がミシン目 線を越えて引き裂かれ続け、通気穴が必要とされるよりも遙かに大きく開放され 、クッション内の圧力が危険なレベルまで低減されてしまうという心配が常に存 在する。

【０００６】 また、上述の三つの米国特許明細書には、種々のパッチによって覆われた標準 的な通気開口部が示されている。これらの閉鎖された多角形をなす通気開口部で は、通気穴が引き裂かれることに関する上述の心配が排除されるが、提供される パッチは過度に複雑でかつ高価である。高田の米国特許明細書第４，８０５，９ ３０号には、過剰な圧力によって引き起こされるパッチの膨張中にパッチを引き 裂く継ぎ目を有するパッチが示されている。 Eyerainer他の米国特許明細書第５ ，２１９，１７９号および Carey他の米国特許明細書第３，５２７，４７５号に は、通気穴の周りでクッションに取り付けられたパッチが示されているが、これ らのパッチはミシン目線を備えている。これにより単純化が達成されるが、これ にも依然として欠点が存在する。

【０００７】 Carey他の米国特許明細書第３，５２７，４７５号では、開放した多角形をな すミシン目線がパッチ内に形成される。この場合には、引き裂き作用がミシン目 の端部で止まらずにパッチの一部がクッションから吹き飛ばされ、これにより乗 員が負傷を負うという心配が再度持ち上がる。 Eyerainer他の米国特許明細書第 ５，２１９，１７９号でもミシン目線に端部が設けられるが、開放した多角形は 形成されない。従って、完全な多角形が吹き飛んでしまう危険性は低減される。 しかしながら、 Eyerainer他の米国特許明細書第５，２１９，１７９号における Ｘ字パターンをなす引き裂き線は、引き裂き時に円形の通気開口部を完全には露 呈させず、その代わりに内接正方形を形成する。従って、通気穴内よりもむしろ パッチ内に所望の大きさの開口部が形成されるように、通気穴と開口部とが一緒 に設計されなければならない。これにより、通気穴の寸法の変更がより困難にさ れる。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、乗員を完全に保護するのに必要な通気作用を与えるエアバッ グクッションを提供することにある。 本考案の別の目的は、必要な時点まで通気を遮断して膨張ガスの浪費を回避す るようにする引き剥がし可能な通気穴カバーを具備するエアバッグクッションを 提供することにある。

【０００９】 本考案の更に別の目的は、引き剥がし可能な通気穴カバーであって、所望の通 気作用を与えるように適切な時点で高い信頼性で壊れる、引き剥がし可能な通気 穴カバーを提供することにある。 本考案の更に別の目的は、引き剥がし可能な通気穴カバーであって、壊れた後 にカバーのすべての部分をクッション上に保持し、斯くしてカバーの一部によっ て乗員が負傷を負う可能性を排除する、引き剥がし可能な通気穴カバーを提供す ることにある。 本考案の更に別の目的は、単純でかつ安価な引き剥がし可能な通気穴カバーで あって、クッションの通気特性を単純に変更することができる、引き剥がし可能 な通気穴カバーを提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

これらの及び他の目的は、改良された引き剥がし可能な通気穴カバーを具備す るエアバッグクッションによって達成される。クッションは、膨張ガスがクッシ ョンから出て行くことを可能にする一つ又は複数の通気開口部を備え、通気開口 部は、乗員が負傷することを防止するための適切な圧力低下をもたらす。各通気 開口部は、その通気開口部と協働する引き剥がし可能なカバーを備える。カバー は、通気開口部の縁部を越えて延びる周辺形状および寸法を有する主本体を備え る。主本体は、通気開口部上に重なり且つ通気開口部を完全に覆う。カバーの周 縁部は、例えば引き裂き用継ぎ目(tear seam) によって引き剥がし可能にクッシ ョンに取り付けられる。カバーは更に、主本体から外方に延びるタブを備え、こ のタブもまたクッション上に重なる。タブは、例えば永久的継ぎ目(permanent s eam)によって永久的にクッションに取り付けられる。引き裂き用継ぎ目は、通気 穴上に重なるカバー部分上に作用するクッション内の圧力が、乗員によるクッシ ョンの圧縮作用と関連することが知られている予め定められた圧力を越えたとき に解放するように構成される。引き裂き用継ぎ目が壊れたとき、通気穴が露呈さ れ、所望の通気作用が起こる。しかしながらカバーは、タブと永久的継ぎ目とに よってクッションに保持される。

【００１１】

【考案の実施の形態】 以下、添付図面を参照しながら本考案を詳細に説明する。なお、図面中におい て同様の構成要素には同一の参照符号を用いる。 図１を参照すると、その全体を参照符号１０によって表される本考案によるエ アバッグ受動形拘束クッションが示されている。このクッション１０は、内部を 包囲する包囲体状に形成された１枚または複数枚の可撓性布帛から形成される。 図示されるクッション１０では前方シート１２と後方シート１４とが存在し（前 方シート１２が乗員と接触するようになっている）、各シート１２，１４は円形 の周辺部を有し、これら前方シート１２と後方シート１４とが包囲体を形成する 。シート１２，１４は互いに重ねられ、シート１２，１４の周辺部が、例えば縫 うことによって互いに取り付けられる。クッション１０の特定の寸法および形状 は、クッション１０の用途（即ち運転者用または乗客用）およびクッション１０ の配置（即ちダッシュボード、屋根、背もたれ等）に応じて変化する。運転者側 のクッションにおいて典型的な構成が図示されるが、本考案は、運転者側のクッ ションに限定されるのではなく、通気穴を使用することが必要とされる任意のエ アバッグクッションに適用されることができるということを理解されたい。

【００１２】 クッション１０は、インフレータ（図示しない）から所定量の膨張ガスを受け 入れるために入口開口部１６を具備する。クッション１０はまた、布帛製包囲体 内の貫通穴の形態をとる一つ又は複数の通気開口部１８を具備する。通気穴の大 きさ、形状、個数および配置は、インフレータの性能特性、予想される衝突力、 および他の要因に応じて変化する。しかしながら、通気開口部１８は、放出ガス を乗員から離れる方向に向かわせるような位置に配置されることが好ましい。従 って、図１に示されるクッション１０は、後方シート１４内に通気開口部１８を 具備する。

【００１３】 各通気開口部１８には引き剥がし可能なカバー(frangible covering)２０が設 けられる。図２に最も良く示されるように、カバー２０は主本体２２を備え、こ の主本体２２は、関連する通気開口部１８の周辺部全体に亘って通気開口部１８ の周辺部を越えて延びるのに十分な寸法および形状を有する。従って、主本体２ ２が通気開口部１８を覆うように位置決めされたとき、各主本体２２はクッショ ン１０、本実施例では後方シート１４上に重なる周縁部２４を有する。

【００１４】 カバー２０はまた、主本体２２の周辺部から外方に延びるタブ２６を備える。 好ましくはタブ２６は全体的に細長い矩形形態をなし、長い寸法が主本体２２の 周方向外方に延びている。好ましくはタブ２６は主本体２２の一体部分として形 成される。有利には、タブ２６と主本体２２とは１個の可撓性布帛、好ましくは クッション１０を形成するのに使用される種類の可撓性布帛から形成されること ができる。

【００１５】 タブ２６はクッション１０に、本実施例では後方シート１４に永久的に取り付 けられる。この永久的な取り付けは、接着剤、熱接着(thermal bonding) 、また は好ましくは縫合によって成されることができる。図示されるように、タブ２６ は縫合部２８によって取り付けられる。これとは対照的に、主本体２２はクッシ ョン１０に対して引き剥がし可能に取り付けられる。特に、クッション１０内の 圧力が予め定められた閾値圧力以下に保たれている限り周縁部２４がクッション １０に取り付けられた状態に保たれ、一方クッション１０内の圧力が上述の閾値 圧力に達したときに周縁部２４がクッション１０から解放されるように、周縁部 ２４が、通気開口部１８を包囲するクッション１０に引き剥がし可能に取り付け られる。

【００１６】 この引き剥がし可能な取り付けは、種々の材料を用いて達成されることができ る。例えば、接着剤、熱接着または縫合が使用されることができる。いずれの場 合にも、この引き剥がし可能な取り付けは、クッション１０の内部圧力が閾値圧 力に達したときに壊れるように構成される。図示される実施例では、この引き剥 がし可能な取り付けは、引き裂き用継ぎ目(tear seam) ３０を使用することによ って達成される。

【００１７】 上述の閾値圧力は、関連するインフレータの作動によっては単純に得られない 圧力であるように定められる。むしろ、閾値圧力は、衝突中に膨張されたクッシ ョン１０が乗員によって圧縮されたときに得られる安全な圧力であるように設定 される。『安全な』とは、クッション１０が乗員に傷害を負わせるほどには剛固 でないように圧力が十分に低いということを意味する。

【００１８】 上述したように、この閾値圧力が得られるまで、カバー２０は、図１から図３ に示されるように通気開口部１８に重なる関係に保たれる。従って、閾値圧力に 達するまで、カバー２０が通気開口部１８からのガス流を制限すると共にクッシ ョン１０がほぼ閉鎖された容積部を形成し、この閉鎖された容積部内に膨張ガス が流入してクッション１０の膨張が引き起こされる。閾値圧力に達したとき、主 本体２２の取り付けが壊れ、カバー２０は図４に示される姿勢を採る。図４から 判るように、タブ２６がカバー２０をクッション１０と共に保持し、従って解放 されたカバーが乗員に衝突して乗員を負傷させる恐れがない。図４に示すカバー ２０の姿勢では、通気開口部１８は絞られておらず、膨張ガスは通気開口部１８ を介してクッション１０から自由に出て行くことができる。

【００１９】 上述の配置によれば明確に、乗員がクッション１０を圧縮し始める前にはガス がほとんど失われないので、膨張ガスの全量がクッション１０を膨張させるのに 使用されることが可能にされる。また、通気穴が通常の方法で単純に形成され、 かつミシン目線などを形成する必要無しにカバー２０が一つの布帛から形成され 、かつ縫合工程が非常に典型的なものであるので、上述の配置は単純である。ま た本考案によれば、安全性が確保される。なぜならば、通気穴が閉鎖多角形（図 示される実施例では円形）をなすので、上述の Eyerainer他の米国特許の場合の ようにミシン目線を越えて引き裂きが起こる可能性が除去されるからであり、か つカバー２０が、形成されることが必要なミシン目線または限界を越えて引き裂 かれる可能性があるミシン目線を備えていないからである。最後に、この配置で は通気特性の変更が非常に簡単である。まず初めに、通気穴が所望の寸法に変更 される。次いでカバー２０が、通気穴に適合する新たな寸法に切断される。この 代わりに、カバー２０が、所望の最大の通気穴寸法を覆うような寸法に形成され 、この同一のカバー２０が、最大の通気穴寸法よりも小さな寸法を有する任意の 通気穴に対して高い信頼性で使用されることができる。

【００２０】 この配置は標準的なエアバッグ装置に有用であるが、この配置は特に適合性エ アバッグ装置に有用である。適合性エアバッグ装置とは、衝突の重度、乗員の位 置（即ち最初に、膨張するクッションの近くに居るか、または膨張するクッショ ンから遠く離れた位置に居るか）、周囲温度などの可変因子に基づいてエアバッ グ特性を変化させるエアバッグ装置のことである。これらの適合性エアバッグ装 置においてエアバッグ装置の特性を変化させる一つの一般的な方法は、可変量の 膨張ガスを生成するインフレータを設けることである。例えば中度の衝突ではイ ンフレータは低減されたガス出力、恐らくはインフレータの可能最大出力の約７ ０％のガス出力を生成する。しかしながら、重度の衝突ではインフレータは全ガ ス出力、即ちインフレータの可能最大出力の１００％のガス出力を生成する。

【００２１】 インフレータは可変量のガスを生成するが、クッションの容積は同一に保たれ る。当然のことながら、インフレータは、インフレータの全出力がこのクッショ ン容積で所望の結果をもたらすように構成される。当然のことながら、低減され た出力は、この同一のクッション容積をより低い圧力まで膨張させる。しかしな がら、この低減された膨張圧力は、中度の衝突において乗員を保護するのに依然 として十分でなければならない。従って、低減された出力ガスが圧縮作用が起こ る前に通気開口部を介して失われることは、膨張圧力を危険な程度まで減少させ てしまう危険性がある。しかしながら、本考案によるカバー２０を使用すること によって、この危険性が排除され、かつ低減された出力の全体が乗員を保護する ために利用されることができる。

【００２２】 以上説明したように、本考案は、上述のすべての目的を達成するのに適してい るということが判る。 また、或る特徴およびサブコンビネーションが、他の特徴およびサブコンビネ ーションから独立して使用されることができるということが判る。これらの特徴 およびサブコンビネーションは本考案の範囲内に入るものである。

【００２３】 本考案の範囲を逸脱することなく本考案に多くの変形をなすことが可能である 。従って、上述の説明および添付図面の内容は例示的なものとして解釈されるべ きであって、限定的な意味で解釈されるべきではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による引き剥がし可能な通気穴カバーを
有するエアバッグクッションの後面図である。

【図２】図１に示すカバーの詳細平面図である。

【図３】壊れる前の通気穴カバーの側面断面図である。

【図４】壊れた後の通気穴カバーの側面断面図である。

【符号の説明】

１０…クッション １２…前方シート １４…後方シート １６…入口開口部 １８…通気開口部 ２０…カバー ２２…主本体 ２６…タブ ２８…縫合部 ３０…引き裂き用継ぎ目

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【手続補正書】

【提出日】平成９年３月１２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項７

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (10)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適合性エアバッグ受動形拘束装置であっ
   て、 衝突中に検出された因子に応じて部分量のガス又は全量
   のガスを選択的に生成するように構成されかつ配置され
   たインフレータを具備し、 更に、該ガスを受け入れるように該インフレータと作動
   的に協働するクッションを具備し、該クッションは可撓
   性布帛製包囲体を有し、該クッションは更に、該クッシ
   ョンを膨張させる該ガスを放出するために該包囲体を貫
   通する少なくとも一つの通気開口部を有し、該クッショ
   ンは、上記全量のガスが該クッション内に受け入れられ
   たときに第１の圧力まで膨張せしめられ、 更に、該クッションからの該ガスの流れを選択的に制限
   する引き剥がし可能なカバーを具備し、該カバーは上記
   通気開口部を覆う主本体を備え、該主本体は上記包囲体
   上に重なる周縁部を有し、該周縁部が該包囲体に引き剥
   がし可能に取り付けられ、該クッションが上記第１圧力
   まで膨張される間は該主本体が該包囲体に取り付けられ
   た状態に保たれて上記通気開口部を通る該ガスの流れを
   制限するようにすると共に、該第１圧力を越えると該包
   囲体に対する該主本体の取り付けが壊れてガスが該通気
   開口部から放出されることを可能にするようにし、該カ
   バーは更に、該主本体から延びるタブを備え、該タブが
   該包囲体に永久的に取り付けられて、該包囲体に対する
   該主本体の取り付けが壊れた後にも該カバーが該クッシ
   ョンに保持されるようにした、適合性エアバッグ受動形
   拘束装置。
2. 【請求項２】 上記周縁部が引き裂き用継ぎ目によって
   上記包囲体に引き剥がし可能に取り付けられる、請求項
   １に記載の適合性エアバッグ受動形拘束装置。
3. 【請求項３】 上記タブが縫合によって上記包囲体に取
   り付けられる、請求項２に記載の適合性エアバッグ受動
   形拘束装置。
4. 【請求項４】 上記主本体と上記タブとが一体のユニッ
   トをなす、請求項１に記載の適合性エアバッグ受動形拘
   束装置。
5. 【請求項５】 上記周縁部が引き裂き用継ぎ目によって
   上記包囲体に引き剥がし可能に取り付けられる、請求項
   ４に記載の適合性エアバッグ受動形拘束装置。
6. 【請求項６】 上記タブが縫合によって上記包囲体に取
   り付けられる、請求項５に記載の適合性エアバッグ受動
   形拘束装置。
7. 【請求項７】 上記予め定められた圧力は、上記クッシ
   ョンの膨張によっては到達されず、衝突中における該ク
   ッションの膨張と乗員による該クッションの圧縮作用と
   によって到達される、請求項６に記載の適合性エアバッ
   グ受動形拘束装置。
8. 【請求項８】 上記カバーと上記クッションとが同一の
   可撓性布帛から形成される、請求項４に記載の適合性エ
   アバッグ受動形拘束装置。
9. 【請求項９】 上記周縁部が引き裂き用継ぎ目によって
   上記包囲体に引き剥がし可能に取り付けられる、請求項
   ８に記載の適合性エアバッグ受動形拘束装置。
10. 【請求項１０】 上記タブが縫合によって上記包囲体に
    取り付けられる、請求項９に記載の適合性エアバッグ受
    動形拘束装置。