JP3041328B2 - 平板葺き屋根構造 - Google Patents

平板葺き屋根構造

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JP3041328B2
JP3041328B2 JP8064434A JP6443496A JP3041328B2 JP 3041328 B2 JP3041328 B2 JP 3041328B2 JP 8064434 A JP8064434 A JP 8064434A JP 6443496 A JP6443496 A JP 6443496A JP 3041328 B2 JP3041328 B2 JP 3041328B2
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仙一 砂塚
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株式会社那須板金工業
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品点数が少なく
また施工工事が簡便である平板葺き屋根構造に係り、特
防水性に優れた平板葺き屋根構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の平板葺き屋根構造は、一般に、屋
根下地構造体にガター(樋)を等間隔に固定し、このガ
ターに受金具(吊り子止め具)を固定し、この受金具に
押金具(吊り子)を取り付けると共に、隣り合う受金具
と受金具とに平板屋根材の両側部を同じく隣り合う押金
具と押金具とにより固定し、隣り合う一の平板屋根材の
一側部と他の平板屋根材の一側部との間で前記押金具が
位置する凹部にキャップを嵌合固定してなるものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の平板葺き屋根構造は、平板屋根材と、ガター(樋)
と、受金具と、押金具と、キャップとからなるので、部
品点数が多く、かつ施工工事が煩雑である等の課題があ
る。
【0004】
【0005】
【0006】本発明の目的とするところは、部品点数が
少なくまた施工工事が簡便でさらに防水性に優れた平板
屋根材及びその平板屋根材を使用した平板葺き屋根構造
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の平板葺き屋根構
造は、上記の目的を達成するために、 メス嵌合はぜ部
が、平板部の一側部を下方に垂直に折り曲げた下方折り
曲げ部と、その下方折り曲げ部の先端部を外側に斜上方
に折り返した斜部と、その斜部の先端部を上方に垂直に
折り曲げた垂直部とから形成されており、 係止係合部
が、前記メス嵌合はぜ部の垂直部の先端部を内側に斜上
方に折り曲げた斜部と、その斜部の先端部を外側にほぼ
水平に折り返した水平部とから形成されており、 オス嵌
合はぜ部が、前記平板部の他側部を下方に垂直に折り曲
げた下方折り曲げ部と、その下方折り曲げ部の先端部を
内側に斜上方に折り返した斜部とから形成されており、
弾性係合部が、前記オス嵌合はぜ部の斜部の先端部を外
側に斜下方に折り返して形成されており、 前記メス嵌合
はぜ部の下方折り曲げ部の外側面と、前記メス嵌合はぜ
部の垂直部から前記係止係合部の斜部にかけての折り曲
げ角部の内側との間の幅が、前記オス嵌合はぜ部の下方
折り曲げ部の外側面と、前記オス嵌合はぜ部の斜部から
前記弾性係合部にかけての折り返し端部の外側との間の
幅よりも若干小であり、 前記折り曲げ角部の内側と、前
記メス嵌合はぜ部の下方折り曲げ部から斜部にかけての
第1折り返し角部の内側との間の高さが、前記折り返し
端部の外側と、前記オス嵌合はぜ部の下方折り曲げ部か
ら斜部にかけての第2折り返し角部の外側との間の高さ
にほぼ等しい、 ことを特徴とする。
【0008】そして、本発明の平板葺き屋根構造は、前
記吊り子で前記屋根下地構造体に固定された前記一の平
板屋根材のメス嵌合はぜ部に、他の平板屋根材のオス嵌
合はぜ部を押し込み嵌合させることにより、そのオス嵌
合はぜ部の弾性復帰作用で、前記折り返し端部の外側が
前記折り曲げ角部の内側に弾性係合圧接し、かつ、前記
第2折り返し角部の外側が前記第1折り返し角部の内側
に圧接し、前記弾性係合圧接箇所と前記圧接箇所と前記
メス嵌合はぜ部の斜部及び垂直部と前記オス嵌合はぜ部
の斜部とに囲まれた内樋兼用の毛細管現象防止空間が形
成される。
【0009】この結果、本発明の平板葺き屋根構造は、
第1折り返し角部の内側と第2折り返し角部の外側とが
圧接されているので、メス嵌合はぜ部の下方折り曲げ部
とオス嵌合はぜ部の下方折り曲げ部との間に雨水が入っ
たとしても、その雨水が前記圧接箇所の第1防水作用に
よりその圧接箇所で止められてこの圧接箇所からさらに
嵌合はぜ部内部に侵入するのを防ぐことができる。
た、この圧接箇所から嵌合はぜ部内部に内樋兼用の毛細
管現象防止空間が形 成されているので、雨水が上述の圧
接箇所から前記空間内に極僅かに漏れたとしても、その
雨水が前記空間の毛細管現象防止作用である第2防水作
用によりその空間内に止められてこの空間からさらに嵌
合はぜ部内部に侵入するのを確実に防止できる。しか
も、前記空間内の雨水がこの空間の内樋作用によりこの
空間を通って外部に排出される。 さらに、折り曲げ角部
の内側に折り返し端部の外側が弾性係合圧接しているの
で、前記空間内の雨水がこの弾性係合圧接箇所の第3防
水作用によりこの弾性係合圧接箇所からさらに嵌合はぜ
部内部に侵入するのを完全に防止できる。 このように、
防水性に優れている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の平板葺き屋根構造
の一実施の形態を添付図面を参照して説明する。図にお
いて、1は屋根下地構造体である。この屋根下地構造体
1は、間隔を開けて配置された例えばC型鋼等からなる
母屋10上に野地板(例えば、合板、木毛板、硬質木毛
板、木毛セメント板、硬質木片セメント板等)11を固
定し、この野地板11上全面に例えばアスファルトルー
フィング等の下葺材12を敷設してなる。なお、図中、
13は断熱材等のバックアップ材(例えば、硬質ウレタ
ン、グラスボード等)、14は前記バックアップ材13
上に敷設した例えばアスファルトフェルトである。この
バックアップ材13及び14は、後述する平板屋根材2
のメス嵌合はぜ部21側の下方折り曲げ部210からオ
ス嵌合はぜ部23の弾性係合部24間での幅W3よりも
若干小さい幅に切断されている。
【0011】図において、2は平板屋根材である。この
平板屋根材2は、例えば薄鋼板の表裏両面に塗料やふっ
素等を塗付してなるもので、幅が前記バックアップ材1
3の幅よりも後述するオス嵌合はぜ部23の幅W2分長
い平板部20と、前記平板部20の一側部(右側部)を
下方に垂直に折り曲げかつ外側に斜上方折り返しさらに
上方に垂直に折り曲げて形成されたメス嵌合はぜ部21
と、前記メス嵌合はぜ部21の先端部を内側に斜上方に
折り曲げかつ外側にほぼ水平に折り返して形成された係
止係合部22と、前記平板部20の他側部(左側部)を
下方に垂直に折り曲げかつ内側に斜上方に折り返して形
成されたオス嵌合はぜ部23と、前記オス嵌合はぜ部2
3の先端部を外側に斜下方に折り返して形成された弾性
係合部24と、を備える。
【0012】そして、図5に示すように、上述の平板屋
根材2において、前記メス嵌合はぜ部21は、前記平板
部20の一側部を下方に垂直に折り曲げた下方折り曲げ
部210と、その下方折り曲げ部210の先端部を外側
に斜上方に折り返した斜部211と、その斜部211の
先端部を上方に垂直に折り曲げた垂直部212とから形
成されており、 前記係止係合部22は、前記メス嵌合は
ぜ部21の垂直部212の先端部を内側に斜上方に折り
曲げた斜部220と、その斜部220の先端部を外側に
ほぼ水平に折り返した水平部221とから形成されてお
り、 前記オス嵌合はぜ部23は、前記平板部20の他側
部を下方に垂直に折り曲げた下方折り曲げ部230と、
その下方折り曲げ部230の先端部を内側に斜上方に折
り返した斜部231とから形成されており、 前記弾性係
合部24は、前記オス嵌合はぜ部23の斜部231の先
端部を外側に斜下方に折り返して形成されており、 前記
メス嵌合はぜ部21の下方折り曲げ部210の外側面
と、前記メス嵌合はぜ部21の垂直部212から前記係
止係合部22の斜部220にかけての折り曲げ角部25
1の内側との間の幅W1は、前記オス嵌合はぜ部23の
下方折り曲げ部230の外側面と、前記オス嵌合はぜ部
23の斜部231から前記弾性係合部24にかけての折
り返し端部252の外側との間の幅W2よりも若干小で
あり、 前記折り曲げ角部251の内側と、前記メス嵌合
はぜ部21の下方折り曲げ部210から斜部211にか
けての第1折り返し角部261の内側との間の高さT
は、前記折り返し端部252の外側と、前記オス嵌合は
ぜ部23の下方折り曲げ部230から斜部231にかけ
ての第2折り返し角部262の外側との間の高さT2に
ほぼ等しい。
【0013】この結果、上述の平板屋根材2において
は、一の平板屋根材2(2A)のメス嵌合はぜ部21に
他の平板屋根材2(2B)のオス嵌合はぜ部23を押し
込み嵌合させた際に、図3に示すように、そのオス嵌合
はぜ部23の弾性復帰作用で、前記折り返し端部252
の外側が前記折り曲げ角部251の内側に弾性係合圧接
し、かつ、前記第2折り返し角部262の外側が前記第
1折り返し角部261の内側に圧接し、前記弾性係合圧
接箇所251、252と前記圧接箇所261、262と
前記メス嵌合はぜ部21の斜部211及び垂直部212
と前記オス嵌合はぜ部23の斜部231とに囲まれた内
樋兼用の毛細管現象防止空間27が形成されることとな
る。
【0014】この平板屋根材2において、図4中の上下
方向に延びた長尺ものをなし、軒先部分200を下方に
垂直に折り曲げる。また、メス嵌合はぜ部21側の軒先
部分200を若干残す。
【0015】図において、3は吊り子(取付金具)であ
る。この吊り子3は、例えば薄鋼板からなり、前記屋根
下地構造体1に固定する水平板状の固定部30と、その
固定部30の一側部(左側部)形成された係止部31
と、を備える。前記係止部31は、図6に示すように、
前記固定部30の一側部を上方に垂直に折り曲げた長垂
直部310と、その長垂直部310の先端部を外側にほ
ぼ水平に折り曲げた水平部311と、その水平部311
の先端を下方にほぼ垂直に折り曲げた短垂直部312と
から形成されている。前記固定部30にはタッピングね
じ32挿通用の円形透孔33が設けられている。前記水
平板の固定部30から垂直板にかけて2条の補強リブ3
4が設けられている。
【0016】次に、上述の平板屋根材2及び吊り子3か
らなるこの実施の形態における本発明の平板葺き屋根構
造の葺き上げ施工作業を図7乃至図12を参照して説明
する。まず、前工程で吊り子3により一の平板屋根材2
(2A)が屋根下地構造体1に固定されている。この屋
根下地構造体1上のうち、他の平板屋根材2(2B)が
位置する箇所にバックアップ材13及びアスファルトフ
ェルト14をセットする(図7を参照)。
【0017】次に、他の平板屋根材2(2B)のオス嵌
合はぜ部23を上述の一の平板屋根材2(2A)のメス
嵌合はぜ部21に押し込み嵌合させる(図8を参照)。
すると、この他の平板屋根材2(2B)のオス嵌合はぜ
部23が押し込み嵌合に伴って矢印方向に撓む。一方、
メス嵌合はぜ部21は、吊り子3の係止部31により保
持されているので、撓まない(図9を参照)。この押し
込み嵌合が完了したところで、撓んでいたオス嵌合はぜ
部23が矢印に示すように弾性復帰して、このオス嵌合
はぜ部23の弾性係合部24がメス嵌合はぜ部21の係
止係合部22に弾性係合する(図10を参照)。
【0018】このとき、図3に示すように、オス嵌合は
ぜ部23の弾性復帰作用で、オス嵌合はぜ部23側の折
り返し端部252の外側がメス嵌合はぜ部21側の折り
曲げ角部251の内側に弾性係合圧接し、かつ、オス嵌
合はぜ部23側の第2折り返し角部262の外側がメス
嵌合はぜ部21側の第1折り返し角部261の内側に圧
接し、前記弾性係合圧接箇所251、252と前記圧接
箇所261、262と前記メス嵌合はぜ部21の斜部2
11及び垂直部212と前記オス嵌合はぜ部23の斜部
231とに囲まれた内樋兼用の毛細管現象防止空間27
が形成される。
【0019】そして、上述のようにして他の平板屋根材
2(2B)のオス嵌合はぜ部23が一の平板屋根材2
(2A)のメス嵌合はぜ部21に押し込み嵌合され、か
つ他の平板屋根材2(2B)の平板部20がバックアッ
プ材13及びアスファルトフェルト14に外嵌される。
この他の平板屋根材2(2B)のメス嵌合はぜ部21の
係止係合部22に吊り子3の係止部31を係止させ(図
11を参照)、かつこの吊り子3の固定部30を屋根下
地構造体1にタッピングねじ32により固定する(図1
2を参照)。すると、この吊り子3により他の平板屋根
材2(2B)が屋根下地構造体1に固定されて、一工程
の施工作業が完了する。以下、上述の一工程の施工作業
を繰り返すことにより、例えばアーチ状屋根、又は反り
屋根、さらにその他の屋根等を葺き上げることができ
る。
【0020】この実施の形態における本発明の平板葺き
屋根構造は、平板屋根材2(2A)(2B)と吊り子3
とを備えたものであるから、従来の平板葺き屋根構造と
比較して、部品点数が少なく、施工工事が簡便である。
【0021】そして、この実施の形態における本発明の
平板葺き屋根構造は、一の平板屋根材2(2A)のメス
嵌合はぜ部21側の第1折り返し角部261の内側と他
の平板屋根材2(2B)のオス嵌合はぜ部23側の第2
折り返し角部262の外側とが圧接されているので、図
3に示すように、一の平板屋根材2(2A)のメス嵌合
はぜ部21の下方折り曲げ部210と他の平板屋根材2
(2B)のオス嵌合はぜ部23の下方折り曲げ部230
との間の隙間Sに雨水が入ったとしても、その雨水が前
記圧接箇所261、262の第1防水作用によりその圧
接箇所261、262で止められてこの圧接箇所26
1、262からさらに嵌合はぜ部21、23内部に侵入
するのを防ぐことができる。また、この圧接箇所26
1、262から嵌合はぜ部21、23内部には内樋兼用
の毛細管現象防止空間27が形成されているので、雨水
が上述の圧接箇所261、262から前記空間27内に
極僅かに漏れたとしても、その雨水が前記空間27の毛
細管現象防止作用である第2防水作用によりその空間
内に止められてこの空間27からさらに嵌合はぜ部
1、23内部に侵入するのを確実に防止できる。しか
も、上述の内樋兼用の毛細管現象防止空間27内の雨水
はこの空間27の内樋作用によりこの空間27を通って
外部に排出される。さらに、折り曲げ角部の内側に折り
返し端部の外側が弾性係合圧接しているので、前記空間
内の雨水がこの弾性係合圧接箇所の第3防水作用により
この弾性係合圧接箇所からさらに嵌合はぜ部内部に侵入
するのを完全に防止できる。 このように、防水性に優れ
ている。
【0022】さらに、一の平板屋根材2(2A)のメス
嵌合はぜ部21側の折り曲げ角部251の内側に他の平
板屋根材2(2B)のオス嵌合はぜ部23側の折り返し
端部252の外側が弾性係合圧接しているので、毛細管
現象防止空間27内の雨水がこの弾性係合圧接箇所25
1、252の第3防水作用によりこの弾性係合圧接箇所
251、252からさらに嵌合はぜ部21、23内部に
侵入するのを完全に防止できる。このように、防水性に
優れている。
【0023】図13は図1におけるXIII−XIII
線断面図であって、本発明の平板葺き屋根構造の軒先部
分の一部断面図である。図において、4は上述の屋根下
地構造体1の軒先及び平板屋根材2の軒先に固定された
唐草である。この唐草4は、第1部材と第2部材とから
なる。この第1部材は、屋根下地構造体1とバックアッ
プ材13との間に挟み込まれて固定された第1水平板部
40(この第1水平板部40の一端部はU字状に折り返
されている)と、この第1水平板部40の他端部から設
けた凹形状の内樋部41と、この内樋部41から垂直に
延設すると共にかつ水平に折り曲げてなる掴み部42と
からなる。一方、前記第2部材は、前記第1部材の掴み
部42を掴んだU字状の掴み部43と、この掴み部43
から垂直に折り曲げてなる第1垂直板部44と、前記掴
み部43から水平に延設した第2水平板部と、この第2
水平板部のうち平板屋根材2の嵌合状態のメス嵌合はぜ
部21及びオス嵌合はぜ部23に対応する部分を垂直に
折り曲げてなる第2垂直板(この唐草4を平板屋根材2
の軒先に取り付ける際に、この唐草4の第2水平板部と
平板屋根材2の嵌合状態のメス嵌合はぜ部21及びオス
嵌合はぜ部23とが相互に支障とならないようになすた
めのもの)45とからなる。
【0024】この唐草4の内樋部41は、上述の平板屋
根材2の内樋兼用の毛細管現象防止空間27から極僅か
に漏れて流れてくる雨水R1を一旦受け止めるものであ
って、底部にはこの内樋部41で受けた雨水R1を前記
屋根下地構造体1の軒先に固定された外部雨樋47に排
出させる水抜き穴46が設けられている。この唐草4の
内樋部41の底部は上述の毛細管現象防止空間27の底
部よりも下方に位置する。この結果、屋根勾配が小さい
場合、平板屋根材2の毛細管現象防止空間27から内樋
部41に流れてきた雨水R1が毛細管現象防止空間27
に逆流するのを防ぐことが出来る。また、この唐草4の
水抜き穴46は上述の毛細管現象防止空間27に対応す
る箇所に設けられている。この結果、毛細管現象防止空
間27から流れてきた雨水R1を外部雨樋47に確実に
流すことが出来る。なお、この水抜き穴46の形状は長
方形、長円形、円形等任意である。
【0025】なお、上述の唐草4の掴み部42、43に
は平板屋根材2の軒先部分200がU字形状に掴み込ん
でいる。また、上述の外部雨樋47は屋根(平板屋根材
2上)から流れてくる雨水R2及び上述の唐草4の水抜
き穴46からの雨水R1を受けて所定の場所に流すもの
である。さらに、この平板葺き屋根構造において、妻切
り側や棟側等は従来のけらば包み、破風包み、雨押え、
むね包み等で包み処理する。
【0026】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の平板
葺き屋根構造、防水性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平板葺き屋根構造の一実施の形態を示
した施工状態の一部破断斜視図である。
【図2】同じく同じく施工状態の一部破断平面図であ
る。
【図3】図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】平板屋根材の斜視図である。
【図5】図4におけるV−V線断面図である。
【図6】吊り子の斜視図である。
【図7】一の平板屋根材を屋根下地構造体に吊り子によ
り固定して施工作業の一工程が完了した後に屋根下地構
造体にバックアップ材及びアスファルトフェルトをセッ
トした状態を示した説明図である。
【図8】一の平板屋根材のメス嵌合はぜ部に他の平板屋
根材のオス嵌合はぜ部を押し込み嵌合する状態を示した
説明図である。
【図9】押し込み嵌合の際に、一の平板屋根材のメス嵌
合はぜ部に対して他の平板屋根材のオス嵌合はぜ部が撓
んでいる状態を示した説明図である。
【図10】押し込み嵌合が完了して他の平板屋根材の弾
性係合部が一の平板屋根材の係止係合部に弾性係合した
状態を示した説明図である。
【図11】他の平板屋根材のメス嵌合はぜ部の係止係合
部に吊り子の係止部を係止させる状態を示した説明図で
ある。
【図12】他の平板屋根材を屋根下地構造体に吊り子に
より固定した状態を示した説明図である。
【図13】図1におけるXIII−XIII線断面図で
ある。
【符号の説明】
1…屋根下地構造体、10…C型鋼、11…野地板、1
2…アスファルトルーフィング、13…バックアップ
材、14…アスファルトフェルト、2、2A、2B…平
板屋根材、20…平板部、21…メス嵌合はぜ部、21
0…下方折り曲げ部、211…斜部、212…垂直部、
22…係止嵌合部、220…斜部、221…水平部、
3…オス嵌合はぜ部、230…下方折り曲げ部、231
…斜部、24…弾性係合部、251…折り曲げ角部、2
52…折り返し端部、261…第1折り返し角部、26
2…第2折り返し角部、27…毛細管現象防止空間、2
00…軒先部分、3…吊り子、30…固定部、31…係
止部、32…タッピングねじ、33…円形透孔、34…
補強リブ、4…唐草、41…内樋部、46…水抜き穴、
47…外部雨樋、W1、W2、W3…幅、T1、T2…
高さ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板屋根材と吊り子とから構成された平
    板葺き屋根構造であって、 前記平板屋根材は、平板部と、前記平板部の一側部に設
    けたメス嵌合はぜ部と、前記メス嵌合はぜ部の先端部に
    設けた係止係合部と、前記平板部の他側部に設けたオス
    嵌合はぜ部と、前記オス嵌合はぜ部の先端部に設けた弾
    性係合部と、を備え、 前記吊り子は、固定部と、前記固定部の一側部に設けた
    係止部と、を備え、 前記一の平板屋根材の係止係合部に前記一の吊り子の係
    止部を係止させ、その一の吊り子の固定部を屋根下地構
    造体に固定することにより、前記一の平板屋根材が前記
    屋根下地構造体に固定され、 前記屋根下地構造体に固定された前記一の平板屋根材の
    メス嵌合はぜ部に、他の平板屋根材のオス嵌合はぜ部を
    押し込み嵌合させることにより、前記一の平板屋根材の
    係止係合部に他の平板屋根材の弾性係合部が弾性係合
    し、 前記他の平板屋根材の係止係合部に前記他の吊り子の係
    止部を係止させ、その他の吊り子の固定部を屋根下地構
    造体に固定することにより、前記他の平板屋根材が前記
    屋根下地構造体に固定され、 以下、上述の施工作業を順次繰り返して葺き上げられる
    平板葺き屋根構造において、 前記メス嵌合はぜ部は、前記平板部の一側部を下方に垂
    直に折り曲げた下方折り曲げ部と、その下方折り曲げ部
    の先端部を外側に斜上方に折り返した斜部と、その斜部
    の先端部を上方に垂直に折り曲げた垂直部とから形成さ
    れており、 前記係止係合部は、前記メス嵌合はぜ部の垂直部の先端
    部を内側に斜上方に折り曲げた斜部と、その斜部の先端
    部を外側にほぼ水平に折り返した水平部とから形成され
    ており、 前記オス嵌合はぜ部は、前記平板部の他側部を下方に垂
    直に折り曲げた下方折り曲げ部と、その下方折り曲げ部
    の先端部を内側に斜上方に折り返した斜部とか ら形成さ
    れており、 前記弾性係合部は、前記オス嵌合はぜ部の斜部の先端部
    を外側に斜下方に折り返して形成されており、 前記メス嵌合はぜ部の下方折り曲げ部の外側面と、前記
    メス嵌合はぜ部の垂直部から前記係止係合部の斜部にか
    けての折り曲げ角部の内側との間の幅は、前記オス嵌合
    はぜ部の下方折り曲げ部の外側面と、前記オス嵌合はぜ
    部の斜部から前記弾性係合部にかけての折り返し端部の
    外側との間の幅よりも若干小であり、 前記折り曲げ角部の内側と、前記メス嵌合はぜ部の下方
    折り曲げ部から斜部にかけての第1折り返し角部の内側
    との間の高さは、前記折り返し端部の外側と、前記オス
    嵌合はぜ部の下方折り曲げ部から斜部にかけての第2折
    り返し角部の外側との間の高さにほぼ等しく、 前記吊り子で前記屋根下地構造体に固定された前記一の
    平板屋根材のメス嵌合はぜ部に、他の平板屋根材のオス
    嵌合はぜ部を押し込み嵌合させることにより、そのオス
    嵌合はぜ部の弾性復帰作用で、前記折り返し端部の外側
    が前記折り曲げ角部の内側に弾性係合圧接し、かつ、前
    記第2折り返し角部の外側が前記第1折り返し角部の内
    側に圧接し、前記弾性係合圧接箇所と前記圧接箇所と前
    記メス嵌合はぜ部の斜部及び垂直部と前記オス嵌合はぜ
    部の斜部とに囲まれた内樋兼用の毛細管現象防止空間が
    形成される、 ことを特徴とする平板葺き屋根構造。
  2. 【請求項2】 前記屋根下地構造体の軒先及び前記平板
    屋根材の軒先には、唐草が固定されており、 この唐草には、前記内樋兼用の毛細管現象防止空間から
    極僅かに漏れて流れてくる雨水を一旦受ける内樋部が設
    けられており、 この内樋部の底部のうち前記毛細管現象防止空間に対応
    する箇所には、この内樋部で受けた雨水を前記屋根下地
    構造体の軒先に固定された外部雨樋に排出させる水抜き
    穴が設けられている、 ことを特徴とする請求項1に記載の平板葺き屋根構造。
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