JP2840192B2 - 金属屋根材の接続部における防水構造 - Google Patents

金属屋根材の接続部における防水構造

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JP2840192B2 JP6100007A JP10000794A JP2840192B2 JP 2840192 B2 JP2840192 B2 JP 2840192B2 JP 6100007 A JP6100007 A JP 6100007A JP 10000794 A JP10000794 A JP 10000794A JP 2840192 B2 JP2840192 B2 JP 2840192B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平坦な金属屋根材の接
続部における防水構造に関し、詳しくは、金属屋根材の
接続箇所における防水を確実におこないながら、防水の
ための構成を簡素化し、施工性を高めようとする技術に
係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、平坦な金属屋根材の接続箇所の防
水を図るのに、例えば、図に示す特公平3−2550
2号公報のように、金属屋根材A′,A′間に断面略U
字状の樋状部材bを配設し、樋状部材bの両側壁の上端
間にわたって連結金具cを架設し、これら連結金具c,
cに金属屋根材A′,A′の端部を載置して連結し、そ
して、両金属屋根材A′,A′間にキャップ8aを防水
シール材7a,7aを介して嵌合接続して金属屋根材
A′,A′を接続するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成のものにおいては、金属屋根材A′,A′の接続箇
所における防水を図るための樋状部材b、連結を図る連
結金具c及び接続箇所を覆うキャップ8aを必要とし、
部品点数を要し、そして、樋状部材b及び連結金具cを
固定する固定具dは、これを伝って雨水が屋根下地6へ
と漏水しないように、樋状部材bには堤部eを形成して
おくのであり、構造が複雑になり、施工性が低くなるな
どという問題があった。
【0004】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、金属屋根材の接
続箇所における防水を確実におこないながら、防水のた
めの構成を簡素化し、施工性を高めることができる金属
屋根材の接続箇所における防水構造を提供しようとする
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1においては、平
坦な金属屋根材本体1の両側端部に断面略U字状の排水
樋部2a,2bが形成され、これら排水樋部2a,2b
の外側壁3a,3bの上端部に各々折り曲げ接続部4
a,4bが形成され、一方の折り曲げ接続部4aにはそ
の外側壁3aの外面に沿って垂下されるとともにその排
水樋部2aの底面に略面一に固定片5が延出され、排水
樋部2a,2bの内側壁10a,10bに形成された樋
部中央側に向かう下り斜面で樋部の全長にわたって凹所
14,14が形成され、この凹所14に防水テープ13
が嵌め込まれて金属屋根材Aが構成され、隣接する一方
の金属屋根材Aが固定片5において屋根下地6に固定さ
れ、固定片5の上に他方の金属屋根材Aの排水樋部2b
が載置され、他方の金属屋根材Aの折り曲げ接続部4b
と一方の金属屋根材の折り曲げ接続部4aが重ねられて
はぜ折り状に折り曲げられて接続され、両側壁9,9が
両排水樋部2a,2bの内側壁10a,10bの上記防
水テープ13に弾接されて断面略逆U字状のキャップ8
が金属屋根材A,Aの接続箇所に嵌着され、キャップ8
の上面片11が金属屋根材本体1と略面一になされて成
ることを特徴とするものである。
【0006】請求項2においては、他方の金属屋根材A
の折り曲げ接続部4bと一方の金属屋根材Aの折り曲げ
接続部4a間に防水シール材7を介装してあることを特
徴とするものである。
【0007】
【作用】請求項1においては、金属屋根材A,Aの接続
に際して、折り曲げ接続部4a,4bを重ねてはぜ折り
状に折り曲げ接続することで、接続のための連結金具を
不要にし、部品点数を低減する。そして、屋根下地6へ
の固定に際して、固定片5を貫通してボルトなどの固定
具18にて固定しても、固定片5及びその固定具18を
排水樋部2bの下に敷込み、固定具18を伝って雨水が
屋根下地6に浸入するのを回避する。従来のように、固
定具18が貫通する部分に高さの高い堤部を形成してお
くような複雑な構成を採用することもなく、固定具18
からの漏水を防止する構成を簡素化する。このように、
金属屋根材A,Aの接続箇所における防水を確実におこ
ないながら、防水のための構成を簡素化し、施工性を高
める。しかも、両排水樋部2a,2b間にキャップ8を
嵌着するのに、キャップ8の側壁9,9は、樋部の内側
壁10a,10aで樋部の中央側に下り傾斜する下り斜
面に樋部の全長に形成した凹所14,14に嵌め込まれ
た防水テープ13,13に弾接して、キャップ8と樋部
間の水密性を高めながら、防水テープ13を凹所14へ
の嵌め込みを容易におこなえ、かつ、防水テープ13の
抜止めを確実に果たすことができる。
【0008】請求項2においては、両折り曲げ接続部4
a,4b間に介装された防水シール材7にて、接続箇所
における防水性を充分に高める。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。図1(a)は施工後の断面図、(b)は金属屋根材
Aの概略断面図、(c)はキャップ8の概略断面図を示
している。そして、図2及び図3は施工工程を示してい
る。
【0010】金属屋根材Aは、棟部から軒先部に至る長
尺なもので、平坦な金属屋根材本体1の両側端部に断面
略U字状の排水樋部2a,2bが形成されている。排水
樋部2a,2bの外側壁3a,3bの上端部に各々折り
曲げ接続部4a,4bが形成されている。即ち、一方の
折り曲げ接続部4aは水平片4a′が内方に折り曲げら
れ、水平片4a′の上に重ね片4a″が重ねられて構成
され、このような折り曲げ接続部4aにはその外側壁3
aの外面に沿って垂下片3a′が垂下されるとともに垂
下片3a′の下端から排水樋部2aの底面に略面一に固
定片5が延出されている。そして、他方の折り曲げ接続
部4bは、その外側壁3bの上端から水平片4b′が外
方に折り曲げられ、水平片4b′の先端から垂片4b″
が垂下されている。このように、金属屋根材Aが構成さ
れている。
【0011】軒棟方向に長く施工される垂木材(図示せ
ず)の上には断熱材19が屋根下地6として敷かれてい
る。この断熱材19はコンクリート、鉄骨等を採用でき
るが、木毛セメントなど他の材料のものを採用すること
ができる。また、平坦な金属屋根材本体1の下面には、
排水樋部2a,2bの高さに略等しい厚さの断熱材12
が敷き込まれていて、平坦な金属屋根材本体1の上に掛
かる荷重を支持するようにしてある。この断熱材12は
発泡樹脂、又は、木毛板が好ましいが、他の材料のもの
を採用することができる。
【0012】しかして、図2に示すように、隣接する一
方の金属屋根材Aが固定片5においてボルトのような固
定具18が打ち込まれて、断熱材19及び垂木材のよう
な屋根下地6に固定され、そして、他方の金属屋根材A
の排水樋部2bが固定片5の上に載置される。この場
合、折り曲げ接続部4a側の重ね片4a″の上に折り曲
げ接続部4b側の水平片4b′が防水シール材7を介装
して重ねられ、そして、図3に示すように、折り曲げ接
続部4b側の垂片4b″が折り曲げ接続部4a側の水平
片4a′の下面に折り曲げられ、その後、図1に示すよ
うに、折り曲げ接続部4a,4bがはぜ折り状に折り曲
げられて接続されるのである。
【0013】ところで、排水樋部2a,2bの内側壁1
0a,10bは、排水樋部2a,2bの内方側に断面く
の字状に突曲されている。そして、キャップ8は、断面
略逆U字状に形成され、キャップ8の両側壁9,9は断
面略逆くの字状に形成されている。しかして、キャップ
8の両側壁9,9が両排水樋部2a,2bの内側壁10
a,10bにガイドされて容易に挿入され、内側壁10
a,10bに弾接されてキャップ8が金属屋根材A,A
の接続箇所に嵌着され、キャップ8の上面片11が金属
屋根材本体1と略面一になされるのである。
【0014】この場合、排水樋部2a,2bの内側壁1
0a,10bには全長にわたって凹所14が形成され、
この凹所14に防水テープ13は嵌め込まれていて、キ
ャップ8と排水樋部2a,2bの内側壁10a,10b
間において充分な防水性を図ってある。
【0015】
【0016】
【発明の効果】請求項1においては、平坦な金属屋根材
本体の両側端部に断面略U字状の排水樋部が形成され、
これら排水樋部の外側壁の上端部に各々折り曲げ接続部
が形成され、一方の折り曲げ接続部にはその外側壁の外
面に沿って垂下されるとともにその排水樋部の底面に略
面一に固定片が延出されて金属屋根材が構成され、隣接
する一方の金属屋根材が固定片において屋根下地に固定
され、固定片の上に他方の金属屋根材の排水樋部が載置
されているから、金属屋根材の接続に際しては、折り曲
げ接続部を重ねてはぜ折り状に折り曲げ接続すること
で、接続のための連結金具を不要にでき、部品点数を低
減することができ、そして、屋根下地への固定に際して
は、固定片を貫通してボルトなどの固定具にて固定して
も、固定片及びその固定具を他方の排水樋部の下に敷込
むから、固定具を伝って雨水が屋根下地に浸入するのを
回避することができ、従来のように、固定具が貫通する
部分に高さの高い堤部を形成しておくような複雑な構成
を採用することもなく、固定具からの漏水を防止する構
成を簡素化することができるという利点がある。しか
も、排水樋部の内側壁に形成された樋部中央側に向かう
下り斜面に樋部の全長にわたって凹所が形成され、この
凹所に防水テープが嵌め込まれ、両側壁が両排水樋部の
内側壁の上記防水テープに弾接されて断面略逆U字状の
キャップが金属屋根材の接続箇所に嵌着されているか
ら、両排水樋部間にキャップを嵌着するのに、キャップ
の側壁は、樋部の内側壁で樋部の中央側に下り傾斜する
下り斜面に樋部の全長に形成した凹所に嵌め込まれた防
水テープに弾接して、キャップと樋部間の水密性を高め
ながら、防水テープを凹所への嵌め込みを容易におこな
え、かつ、防水テープの抜止めを確実に果たすことがで
きるという利点がある。
【0017】このように、金属屋根材の接続箇所におけ
る防水を確実におこないながら、防水のための構成を簡
素化し、施工性を高めることができるという利点があ
る。請求項2においては、他方の金属屋根材の折り曲げ
接続部と一方の金属屋根材の折り曲げ接続部間に防水シ
ール材を介装してあるから、両折り曲げ接続部における
接続箇所における防水性を充分に高めることができると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、(a)は施工後の断
面図、(b)は金属屋根材の概略断面図、(c)はキャ
ップの概略断面図である。
【図2】同上の施工途中の断面図である。
【図3】同上の施工途中の断面図である。
【図4】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 金属屋根材本体 2a 一方の排水樋部 2b 他方の排水樋部 3a 一方の外側壁 3b 他方の外側壁 4a 一方の折り曲げ接続部 4b 他方の折り曲げ接続部 5 固定片 6 屋根下地 7 防水シール材 8 キャップ 9 側壁 10a 内側壁 10b 内側壁 11 上面片13 防水テープ 14 凹所

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な金属屋根材本体の両側端部に断面
    略U字状の排水樋部が形成され、これら排水樋部の外側
    壁の上端部に各々折り曲げ接続部が形成され、一方の折
    り曲げ接続部にはその外側壁の外面に沿って垂下される
    とともにその排水樋部の底面に略面一に固定片が延出さ
    、排水樋部の内側壁に形成された樋部中央側に向かう
    下り斜面で樋部の全長にわたって凹所が形成され、この
    凹所に防水テープが嵌め込まれて金属屋根材が構成さ
    れ、隣接する一方の金属屋根材が固定片において屋根下
    地に固定され、固定片の上に他方の金属屋根材の排水樋
    部が載置され、他方の金属屋根材の折り曲げ接続部と一
    方の金属屋根材の折り曲げ接続部が重ねられてはぜ折り
    状に折り曲げられて接続され、両側壁が両排水樋部の内
    側壁の上記防水テープに弾接されて断面略逆U字状のキ
    ャップが金属屋根材の接続箇所に嵌着され、キャップの
    上面片が金属屋根材本体と略面一になされて成ることを
    特徴とする金属屋根材の接続部における防水構造。
  2. 【請求項2】 他方の金属屋根材の折り曲げ接続部と一
    方の金属屋根材の折り曲げ接続部間に防水シール材を介
    装してあることを特徴とする請求項1記載の金属屋根材
    の接続部における防水構造。
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